JPH04310954A - 感光性転写シート及び転写画像形成方法 - Google Patents

感光性転写シート及び転写画像形成方法

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JPH04310954A
JPH04310954A JP7654991A JP7654991A JPH04310954A JP H04310954 A JPH04310954 A JP H04310954A JP 7654991 A JP7654991 A JP 7654991A JP 7654991 A JP7654991 A JP 7654991A JP H04310954 A JPH04310954 A JP H04310954A
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photosensitive
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JP7654991A
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Inventor
Tamotsu Suzuki
保 鈴木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として色校正用のカ
ラープルーフやデイスプレー等に用いられる感光性転写
シート及びそれを用いた転写画像形成方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】仮支持体上に有機重合体よりなる剥離層
、色材層及び感光層が順次積層されてなる感光性転写材
料を像様露光した後、これを現像することにより剥離層
上に色画像を形成し、次いでこの画像を任意の支持体(
永久支持体)に接着剤を用いて転写する方法は既に良く
知られている(特公昭46−15326、同49−44
1)。これらの方法は、例えばカラープルーフとしてオ
ーバーレイタイプにもサープリントタイプにも応用でき
る長所を持っているが、転写の際には、一回毎に接着剤
を用いる必要があるので工程が煩雑になり、また各色を
転写する際の位置合わせの精度を維持することが困難で
あるという欠点を有している。
【0003】これらの工程の煩雑さを除く方法として、
画像形成後に、永久支持体上に熱と圧力とを掛けて転写
する方法が、特開昭47−41830、同48−933
7、同51−5101等に開示されている。特に特開昭
51−5101には、永久支持体上に熱融解性のポリマ
ー層を接着剤として設けることが記載されており、特開
昭47−41830にもアート紙やコート紙等の永久支
持体に画像を直接転写する方法が記載されている。
【0004】しかしながら、これらの方法は様々な欠点
を有している。即ち、永久支持体に転写された最終画像
が原稿に対して左右が逆になること、及び接着剤として
熱融解性ポリマーを用いているので一般的にその融点が
高く、転写温度を高くする必要があり、このため支持体
の寸度安定性が熱の影響で低下し、各色の転写の位置ズ
レが生じてくる、等の問題点がある。他方、接着剤とし
て融点の低い熱融解性ポリマーを用いた場合には、画像
の形成の後に接着が発生したり、その表面に傷が付き易
い、等の欠点を有する。
【0005】上記の欠点を改良する方法として、永久支
持体上に画像を転写する前に、一旦仮の受像シートに画
像を転写する方法が特開昭59−97140に記載され
ている。この方法では、支持体上に光重合性材料からな
る画像受容層を設けた仮の受像シートを用意し、各色の
画像を永久支持体上に転写する前に、一旦仮の受像シー
トの上に各色の画像を転写し、その後、永久支持体上に
再転写し、次いで更に全面露光を行って転写された光重
合性画像受容層を硬化させる工程が含まれる。この仮の
受像シート(以下単に受像シートと称する)を用いる画
像転写方法は、前記の問題点を解決する非常に優れた方
法である。即ち、この方法を利用することによつて、永
久支持体上にマスク原稿に対して正立像を得ることがで
きる。受像シートの光重合性画像受容層には光重合性材
料であるエチレン性不飽和基を含有するモノマーが含ま
れているため、光重合性画像受容層自体が柔らかく、低
い温度で転写が可能でありながら、転写後には全面露光
によつて容易に硬化が可能となり、画像転写後の接着が
発生せず、また最終画像の耐傷性も高い。
【0006】しかしながら、このような転写を含む場合
には、転写工程において、圧力を加えるか及び/又は加
熱することによつて、仮支持体から永久支持体への転写
が行われる。この工程での共通の問題点は、永久支持体
上の微小な不規則性、もしくは永久支持体上又は/及び
転写層上にある微小なごみ等の粒子が、転写層と永久支
持体の十分な接着を妨げ、画像再現、色再現等に好まし
くない作用をすることである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、転写
操作の際に画素の位置ずれを生じない感光性転写シート
、及びそれを用いた画像形成方法を提供することにある
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、仮支持
体上に少なくとも転写可能な感光層を設けた感光性転写
シートにおいて、該仮支持体の圧縮率が0%を越え15
%未満であることを特徴とする感光性転写シート、及び
少なくとも■仮支持体上に少なくとも転写可能な感光層
を設けた感光性転写シートの該転写可能な感光層上に画
像を形成する工程、■該画像を有する転写可能な感光層
を永久支持体と密着させる工程、■該仮支持体を除去す
る工程、を含む転写画像形成方法において、該仮支持体
の圧縮率が0%を越え15%未満であることを特徴とす
る転写画像形成方法、により達成された。
【0009】本発明の感光性転写シートは、本質的に耐
圧縮性材料から成る仮支持体を有することを特徴とする
。圧縮率が0%を越え15%未満であるなら、すべての
耐圧縮性材料を用いることができる。圧縮率が15%以
上になると転写時の加圧及び/又は加熱により変形を生
じ、寸度安定性が悪化する。ここで、圧縮率は、以下の
方法で測定する。50x50mmの測定試料を全体の厚
さ10mmに積み重ね、50KNの荷重容量を持つ西ド
イツのツピツク社製の万能試験装置の上に置き、試験装
置のプランジヤを1mm/分の速度で連続的に下げて試
料を押し付けた。圧力が10KNの時試料の圧縮性を測
定し、圧力を付与する前の厚みのパーセントとして圧縮
率を表した。
【0010】適当な支持体用材料としては天然ゴム、ス
チレンーブタジエン・スチレンーイソプレン・ブダジエ
ンーアクリロニトリル等の合成ゴム、ポリエチレンテレ
フタレート・ポリプロピレン・ポリエチレン・ポリ塩化
ビニル・ポリスチレン・ポリカーボネート・トリアセテ
ート、及びポリエチレン・ポリプロピレン・ポリスチレ
ン・ABS・ポリ塩化ビニル・ポリウレタン・ポリエス
テル・これらのコポリマー等から作られるフオーム材料
(支持体上に泡状の気泡を作り、クツシヨン性を持たせ
たフイルム)が挙げられる。仮支持体の厚みは30〜3
00μm、好ましくは30〜150μmである。
【0011】本発明で用いる感光性転写画像形成材料は
、仮支持体の上に通常剥離層を設け、その上に色材層と
感光層を積層するかもしくは感光性を有する色材層を積
層する。これらの層の間に目的に応じた中間層を設ける
こともできる。仮支持体としては上記のものを用いるこ
とができる。
【0012】仮支持体上に設けられる下塗り層の構成及
び形成材料についても既に知られている。下塗り層に剥
離機能を持たせた場合には剥離層と呼ばれるが、剥離層
の形成材料は一般に、室温では非粘着性で、熱により粘
着性、融着性を示し、仮支持体との剥離が可能である有
機重合体より選ばれる。剥離層の形成材料に関しては既
述の各種公報にも述べられているが、具体的には、ポリ
アクリル酸エステル、アクリル酸エステル共重合体、ポ
リメタクリル酸エステル、メタクリル酸エステル共重合
体、ポリアクリルアミド、アクリルアミド共重合体、ポ
リ酢酸ビニル、酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリ
デン共重合体、ポリスチレン、スチレン共重合体、エチ
レン共重合体(例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体
、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・
塩化ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体)
、ポリビニルアセタール(例えば、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルホルマール)、ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂(例えば、ナイロン、共重合ナイロン)、各
種ゴム類(例えば、合成ゴム、塩化ゴム)、及びポリオ
レフイン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)を
挙げることができる。剥離層の形成材料は、上記のよう
な樹脂(高分子物質)の一種であってもよく、あるいは
任意の混合物であってもよい。また、剥離層は二層以上
からなっていてもよい。更に、所望により粘着性付与物
質、可塑剤などの各種の添加剤が含まれていてもよい。
【0013】仮支持体上に剥離層を形成するには、上記
高分子物質の溶液を調製し、これを塗布液として通常の
方法で仮支持体上に塗布し乾燥させるか、または前記高
分子物質を熱熔融して塗布するか(ホツトメルトコーテ
イング)、あるいは前記高分子物質よりなるフイルムを
仮支持体上にラミネートさせる方法などが利用される。 剥離層の厚さは、0.2〜10μmの範囲にあることが
好ましい。
【0014】次に、剥離層上に設ける色材層に関して説
明する。色材層は、基本的には顔料、染料等の色材が有
機高分子重合体(バインダー)中に分散もしくは溶解さ
れてなる層である。使用できる色材に関しては、前述の
各種公報に記載されている色材の中から所望により適宜
選択して用いることができる。さらに、特開昭47−1
6124、同52−89916、同55−117142
、同55−127552、米国特許4472494、カ
ラーインデツクス等に記載の種々の顔料・染料を使用す
ることが可能である。特に印刷用のカラープルーフとし
て用いる場合には、色再現性を印刷物と一致させるため
に顔料系を用いることが好ましい。
【0015】色材を含有させる有機高分子重合体に関し
ても、前述の各種公報等に記載があり、それらを用いる
ことが可能であるが、環境衛生及びコストの観点からア
ルカリ可溶性の有機高分子重合体を用いることが好まし
い。アルカリ可溶性有機高分子重合体としては、米国特
許2893368(塩形成基を含有する重合体)、同2
927022(酸基を含有するセルロース重合体)、西
独特許公開公報2123702(共重合体、例えばメチ
ルメタアクリレート/メタアクリル酸共重合体)、同2
205146(酸含有重合体、例えばスチレン/モノー
n−ブチルマレート共重合体、もしくは酢酸ビニル/ク
ロトン酸共重合体)、同2320849(遊離カルボン
酸基含有のビニル付加重合体、例えばアクリル酸と共重
合させた一種もしくはそれ以上のアルキルアクリレート
)、特公昭59−44615(共重合体、例えばメタク
リル酸/メタクリル酸アラルキル共重合体)等に開示さ
れている。また、特開昭47−16124、同52−8
9916、同55−117142、同55−12755
2、米国特許4472494等に記載の有機高分子重合
体、フエノール樹脂、ロジン、ポリヒドロキシスチレン
等を用いることもできる。なお、色材層中には所望によ
り可塑剤、顔料分散安定剤、界面活性剤等の添加剤を加
えることもできる。色材層中の色材の比率は、目的によ
り変えることが可能で、5〜50重量%の範囲にあるこ
とが好ましい。
【0016】次に、感光性樹脂層について説明する。感
光性樹脂層は、感光性の膜形成物質から成る層であり、
露光後の露光部と未露光部との現像液に対する溶解性が
異なる性質を有する層である。この性質を利用すること
により、選択的にいずれか一方の部分を除去可能にする
。このような性質を有する材料としては種々のものが知
られている。代表的な例としては、光重合性化合物・光
分解性化合物等を含有する組成物、光架橋性化合物等を
挙げることができる。
【0017】光分解性化合物の代表的なものは、感光性
ナフトキノンジアジドエステル化物である。本発明で用
いるポジ型感光性転写材料の感光層は、基本的には高分
子重合体中に感光性ナフトキノンジアジドエステル化物
が含まれてなる層である。このようなナフトキノンジア
ジドエステル化物は、既に多数のものが知られている。 例えば、特公昭36−22062、同37−1953、
同36−3627、同37−13109、同37−15
665、同38−18015、同38−12083、同
40−21093、同40−26126、同45−27
345、同40−3801、同44−18445、同4
5−5604、同51−13013等の各公報に記載さ
れている化合物を挙げることができる。
【0018】バインダーとして機能する高分子重合体は
アルカリ可溶性であることが好ましく、そのような重合
体としてはノボラツク樹脂が多用される。ノボラツク樹
脂の具体例は、米国特許3535157、同31843
10、特公昭50−7482、同50−8658、同5
1−14042、特開昭49−48403等に記載され
ている。また、ノボラツク樹脂と他の高分子化合物との
混合物も使用できる。これらの例としては、米国特許3
535157、仏国特許1542334、特公昭41−
16259、同44−24323、同49−36961
等に記載されているものを挙げることができる。
【0019】光重合性化合物の例としては、常圧で15
0℃以上の沸点を有し、付加重合により重合体を形成し
得る、少なくとも一個のエチレン性不飽和基を含有する
ビニルモノマーもしくはビニリデン化合物を挙げること
ができる。
【0020】このようなビニルモノマー又はビニリデン
化合物は、たとえば、ポリオールの不飽和エステル、特
にアクリル酸又はメタクリル酸のエステルが好ましい。 具体例としては、エチレングリコールジアクリレート、
グリセリントリアクリレート、ポリアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−プロパンジ
オールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリメタ
クリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、
ペンタエリトリツトジメタクリレート、ペンタエリトリ
ツトトリメタクリレート、ペンタエリトリツトテトラメ
タクリレート、ペンタエリトリツトジアクリレート、ペ
ンタエリトリツトトリアクリレート、ペンタエリトリツ
トテトラアクリレート、ジペンタエリトリツトポリアク
リレート、1,3−プロパンジオールジアクリレート、
1,5−ペンタンジオールジメタクリレート、200〜
400の範囲の分子量を有するポリエチレングリコール
のビスアクリレート、ビスメタクリレート及び類似の化
合物を挙げることができる。またモノマー化合物として
は、不飽和アミドを用いることもでき、その例としては
α、ω−ジアミンを有するアクリル酸及びメタクリル酸
の不飽和アミド及びエチレンビスメタクリルアミドを挙
げることができる。不飽和アミドのアルキレン鎖は炭素
原子によって開かれていてもよい。ただし、光重合性モ
ノマーはこれらの化合物に限定されるものではない。
【0021】上記光重合性化合物を含む感光性樹脂層は
、有機重合体結合剤、活性光線によつて活性化される光
重合開始剤からなり、必要に応じて熱重合禁止剤等が添
加される。
【0022】光重合開始剤としては、たとえば、ベンゾ
フエノン、ミヒラーケトン[4,4’−ビス(ジメチル
アミノ)ベンゾフエノン]、4,4’−ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフエノン、4−メトキシ−4’−ジメチ
ルアミノベンゾフエノン、2−エチルアントラキノン、
フエナントラキノン、及びその他の芳香族ケトンのよう
な芳香族ケトン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル及びベンゾインフエニ
ルエーテルのようなベンゾインエーテル類;メチルベン
ゾイン、エチルベンゾイン及びその他のベンゾイン類;
ならびに2−(o−クロロフエニル)−4,5−ジフエ
ニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフエニル)
−4,5−(m−メトキシフエニル)イミダゾール二量
体、2−(o−フルオロフエニル)−4,5−ジフエニ
ルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフエニル)
−4,5−ジフエニルイミダゾール二量体、2−(p−
メトキシフエニル)−4,5−ジフエニルイミダゾール
二量体、2,4−ジ(p−メトキシフエニル)−5−フ
エニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシ
フエニル)−4,5−ジフエニルイミダゾール二量体、
2−(p−メチルメルカプトフエニル)−4,5−ジフ
エニルイミダゾール二量体、及び米国特許第3,479
,185号、同3,784,557号、英国特許1,0
47,569号の各明細書に記載されているような2,
4,5−トリアリ−ルイミダゾール二量体を挙げること
ができる。
【0023】有機重合体結合剤としては、上記モノマー
化合物及び光重合開始剤との相溶性の点から特にビニル
系高分子物質が良好である。ビニル系高分子物質として
は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸、ポリア
クリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル
酸ブチル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチル
、ポリビニルエーテル、ポリビニルアセタール及びこれ
らの共重合物等の種々のものが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。ここで、モノマー化合物と、
有機重合体結合剤の混合比は、使用されるモノマー化合
物と有機重合体結合剤の組み合わせによってもその適正
比は異なるが、一般には1:10〜2:1(重量比)の
範囲が好ましい。またこのとき、光重合開始剤の添加量
はモノマー化合物の使用重量に対して0.01〜20重
量%の範囲が好ましい。
【0024】熱重合禁止剤としては、たとえば、p−メ
トキシフエノール、ハイドロキノン、アルキル又はアリ
ール置換ハイドロキノン、ターシヤリーブチルカテコー
ル、ピロガロール、ナフチルアミン、βーナフトール、
フエナチアジン、ピリジン、ニトロベンゼン、o−トル
キノン、アリールホスフアイトを挙げることができるが
、これらに限定されるものではない。
【0025】光架橋性化合物としては、ポリビニルアル
コールから誘導されるポリ桂皮酸ビニルを代表として挙
げることができる。その他にもアジド基を感光基とする
化合物と、結合剤として、ポリアクリルアミド、ポリア
クリロニトリル、アルコール可溶性ナイロン、ゴム類、
スチレン・ブタジエン共重合体、フエノール樹脂類等と
の化合物を挙げることができる。
【0026】感光性樹脂層は、上記感光性材料のいずれ
かと有機重合体結合剤等を適当な溶媒を用いて混合・溶
解して塗布液を調製し、これを公知の種々の方法を用い
て剥離層上に塗布・乾燥して形成することができる。感
光性樹脂層の厚さは、画像形成材料の使用目的により変
えることが可能で、一般的には0.1〜20μm、好ま
しくは0.4〜5μmの範囲である。なお、感光性樹脂
層の材料及びその形成方法の詳細については、前述した
各公報の他に、例えば特公昭46−15326、同46
−35682、同55−6210、特開昭44−724
94、同47−41830、同48−93337、同4
9−441、同51−5101、同59−97140、
同60−46694、米国特許3887450等に記載
されている。
【0027】更に、本発明で用いる画像形成材料では、
耐傷性の向上もしくは酸素による感度の低下防止等の目
的のために、保護層を設けても良い。保護層は、例えば
ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、メチルビニル
エーテル・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリ
ドン、ゼラチン、アラビアゴム等の高分子物質の溶液を
塗布、乾燥することにより形成する事ができる。
【0028】次に、本発明で使用する感光性受像シート
について説明する。感光性受像シートは、仮支持体の上
に感光性を有する樹脂組成物層を少なくとも1層有する
シートである。仮支持体としては、既述の、圧縮率が0
%を越え15%未満の材料から適宜選択することができ
る。使用に際して静電気の発生を防止するために、仮支
持体に導電層を塗布したり、導電性物質を練り込む等し
て、導電性を付与することが好ましい。この場合には、
導電層との接着を上げるために、コロナ処理やグロー放
電処理、表面のマツト化や紫外線照射等の表面処理をし
たり、下塗り層を設けることも可能である。支持体中に
微粒子等を練りこんで表面をマツト化することもできる
。仮支持体の厚さは、50〜300μm、好ましくは7
5〜150μmである。
【0029】受像シートの画像受容層としては、画像を
受容し得るものを公知のものの中から任意に選択するこ
とができるが、画像を転写した後の膜強度を高くするた
め、露光による硬化しうる、光重合性を有する受容層が
好ましい。受容層が光重合性を有する場合には、以下の
利点もある。即ち、一般的に画像受容層に転写された画
像は逆像になつており、最終的には印刷で使用されるよ
うな白色紙に再転写して正像とすることが好ましいが、
露光によつて硬化した画像受容層は、通常仮支持体との
密着力が弱くなるので、仮支持体から画像受容層が容易
に剥離される。ここで、光重合性なる表現は、光照射さ
れた感光性層の少なくとも1成分の分子量が、その部分
のレオロジー的及び熱的挙動に変化を生ぜしめるのに十
分な程増加する系を意味している。
【0030】このような光重合性を有する受容層に使用
できる素材は、既述の、光重合性化合物、光重合開始剤
、有機重合体結合剤、熱重合禁止剤の中から適宜選択す
ることができる。
【0031】本発明において、画像は概略以下の工程で
形成される。先ず、ある色の色材を含有する感光性転写
材料に画像露光し、現像処理を行い、仮支持体上に画像
を形成する。この画像を、少なくとも加圧しながら受像
シートの受容層に密着し、仮支持体を剥離して、画像を
受像シートに転写する。次いで、別の色の色材を含有す
る感光性転写材料に画像露光し、現像処理を行い、仮支
持体上に画像を形成する。この画像を、1色目の画像を
有する受像シートに転写する。この工程を、必要な色数
だけ繰り返し、受容層上に多色の画像を形成する。次に
、この受容層を永久支持体に密着させ、受像シートの仮
支持体を通して全面露光を行い、最後に受像シートの仮
支持体を剥離して画像を永久支持体上に形成する。この
工程の詳細は、特開昭59−97140に記載されてい
る。以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】
【実施例】実施例1 剥離層形成用塗布液として、下記組成を有する溶液を調
製した。     アルコール可溶性ポリアミド(CM−8000
,東レ          7.2g        
(株)製、η=23cps(20℃、10重量%   
     メタノール溶液)     ポリヒドロキシスチレン(レジンM、丸善石油
(株)製、        1.8g        
平均分子量=5500)    メタノール     
                         
                  400g   
 メチルセロソルブ                
                         
 100gこの液を4等分し、以下の各支持体上に乾燥
後の膜厚が0.5μmになる様に塗布・乾燥した。 a)ポリエチレンテレフタレートフイルム(圧縮率=0
%)(厚さ50μm) b)ポリエチレンテレフタレートフイルム(圧縮率=0
%)(厚さ100μm) c)ポリプロピレンフイルム            
(圧縮率=0%)(厚さ100μm) d)サンドイツチ構造をもつポリプロピレンフイルム(
圧縮率=13%)(厚さ100μm)
【0033】次に
、色材層形成のために、下記処方の顔料分散用の母液を
調製した。 母液A     スチレン・マレイン酸共重合樹脂      
                        2
0g        (オキシラツクSH−101,日
本触媒化学工業(株)製)    メチルエチルケトン
                         
                 80g この母液
Aを用いて、下記組成の4色の顔料分散液を調製した。
【0034】 イエロー色材層形成用塗布液     母液A                  
                         
         110g    メチルエチルケト
ン                        
                  40g    
メチルセロソルブアセテート            
                      25g
    セイカフアーストイエロー         
                       24
.4g        H−0755(大日本精化(株
)製)
【0035】 マゼンタ色材層形成用塗布液     母液A                  
                         
         110g    メチルエチルケト
ン                        
                  40g    
メチルセロソルブアセテート            
                      25g
    セイカフアーストカーミン         
                       12
.2g        1483(大日本精化(株)製
【0036】 シアン色材層形成用塗布液     母液A                  
                         
         110g    メチルエチルケト
ン                        
                  40g    
メチルセロソルブアセテート            
                      25g
    シアニンブルー4920          
                        1
2.2g        (大日本精化(株)製)
【0
037】 ブラツク色材層形成用塗布液     母液A                  
                         
         110g    メチルエチルケト
ン                        
                  40g    
メチルセロソルブアセテート            
                      25g
    三菱カーボンブラツクMA−100     
                   12.2g 
       (三菱化成工業(株)製)分散液の調製
は、試験用の分散機(東洋精機(株)製、ペイントシエ
ーカー)で3時間行った。
【0038】次に、下記処方よりなる顔料分散液の希釈
液を調製した。     メチルエチルケトン            
                         
   550g    メチルセロソルブアセテート 
                         
      130g    フツ素系界面活性剤  
                         
                 2g      
  (フロラードFC−430、住友3M社製)
【00
39】4色の顔料分散液を上記希釈液により下記の重量
比で希釈した後、攪拌操作を10分、超音波分散操作を
10分施し、色材層塗布液を得た。色材層塗布液を東洋
濾紙No.63フイルターを用いて濾過後、剥離層の設
けられた4枚の仮支持体上にこれらの4色の色材液をワ
イラーを用いて塗布し、100℃で2分乾燥して4色そ
れぞれの色材層を形成した。
【0040】 イエロー層   顔料分散液/希釈液              
          3.5/46.5   層厚  
                         
               1.0μm  光学濃
度(ブルーフイルター)              
    0.5
【0041】 マゼンタ層   顔料分散液/希釈液              
              4/46  層厚   
                         
              0.7μm  光学濃度
(グリーンフイルター)              
  0.75
【0042】 シアン層   顔料分散液/希釈液              
              4/46  層厚   
                         
              0.8μm  光学濃度
(レツドフイルター)               
   0.65
【0043】 ブラツク層   顔料分散液/希釈液              
          5.5/44.5  層厚   
                         
              0.7μm  光学濃度
(フイルター無し)                
    0.90
【0044】更に4色それぞれの色材
層上に、下記組成から成るポジ型感光液を上記No.6
3濾紙で濾過後、ホイラーを用いて塗布し、100℃で
2分間乾燥して感光層を形成した。     1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−ス
ルホン酸クミルフエノールエ        ステル 
                         
                  1.36g  
  ノボラツク型フエノールホルムアルデヒドレジン(
PR−50716、住友        デユレス(株
)製)                      
            2.86g    アビエチ
ン酸                       
                   0.32g 
   フツ素系界面活性剤(メガフアツクF−104、
大日本インキ化学工業(株)        製)  
                         
                   0.05g 
   酢酸n−プロピル              
                         
   84g    シクロヘキサノン       
                         
          42g 上記感光層製造用塗布液
の塗布量(固形分換算)は0.5g/m2であり、感光
層の層厚は0.5μmであつた。以上のようにして、4
色の感光性転写材料を作成した。
【0045】次に、下記処方(I)(第一層形成用)及
び処方(II)(第二層形成用)の塗布液を調製し、こ
の塗布液をそれぞれ4等分し、既述の4種の支持体上に
、それぞれ乾燥膜厚が1.0μm、20μmになるよう
に重層塗布して受像シートを作成した。
【0046】 処方(I)     ポリ塩化ビニル(ゼオン25、日本ゼオン(株
)製)        10.0g    メチルエチ
ルケトン                     
                 240g    
シクロヘキサノン                 
                         
60g
【0047】 処方(II)     メタクリル酸メチルポリマー        
                        9
0g        (平均分子量=100000、和
光純薬(株)製)    ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート                   
 90g    ミヒラーズケトン         
                         
    0.51g    ベンゾフエノン     
                         
          3.18g    パラメトキシ
フエノール                    
            0.09g    メチルエ
チルケトン                    
                  220g
【00
48】これらの感光性転写材料及び受像シートを用いて
、以下の評価を行った。4色の感光性転写材料に、それ
ぞれ対応する色分解マスクを通して1kw超高圧水銀灯
P−607FW(大日本スクリーン製造(株)製)を用
いて60秒間画像露光した後、カラーアート用現像液C
A−1(商品名、富士写真フイルム(株)製)の5倍希
釈液により、31℃で34秒間自動現像(カラーアート
プロセツサーCA−600P、富士写真フイルム(株)
製を使用)したところ、色分解マスクを忠実に再現した
4色のカラープルーフイングシートを得た。
【0049】次に、先ずブラツクのカラープルーフイン
グシートを、画像側が受像シート材料の膜面と接するよ
うに重ね、カラーアート転写機CA−600T(富士写
真フイルム(株)製)を用いてラミネートを行い、しか
るのちカラープルーフイングシートの仮支持体を剥離し
、受像シート上にブラツクの画像を転写した。次いで、
残りの3色のカラープルーフイングシートについて、位
置を合わせながら転写を行い、4色の網点画像が転写形
成された受像シートを得た。次に、4色画像が転写され
た受像シートとアート紙(最終支持体)を重ねて、上記
転写機でラミネートを行い、その後受像シートの仮支持
体を剥離し、アート紙上にカラー画像を形成した。この
ようにして形成されたカラー画像は、実質上各色画素の
位置ずれが無く、画質が優れていた。
【0050】
【発明の効果】本発明の支持体を用いることにより、画
素の位置ずれのない、優れた画質の画像を得ることがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  仮支持体上に少なくとも転写可能な感
    光層を設けた感光性転写シートにおいて、該仮支持体の
    圧縮率が0%を越え15%未満であることを特徴とする
    感光性転写シート。
  2. 【請求項2】  少なくとも■仮支持体上に少なくとも
    転写可能な感光層を設けた感光性転写シートの該転写可
    能な感光層上に画像を形成する工程、■該画像を有する
    転写可能な感光層を永久支持体と密着させる工程、■該
    仮支持体を除去する工程、を含む転写画像形成方法にお
    いて、該仮支持体の圧縮率が0%を越え15%未満であ
    ることを特徴とする転写画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0655653A1 (en) * 1993-11-02 1995-05-31 Konica Corporation Color image-formable material and process for preparing the same

Cited By (2)

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