JPH04309315A - 便座カバー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洋式便器の便座に常に
清潔な便座カバーを提供するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】洋式便器は、使用者が便座に着座する形
式の便器であるが、不特定多数人が使用する電車や航空
機内、或いは病院やホテル等の公衆利用の場において、
不潔且つ非衛生的であり、使用者が快く使用できない問
題がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、使い
捨ての便座カバーが提供されている。この便座カバーは
、便座と同形に打抜き形成された紙シートから成り、便
所内に多数枚の便座カバーを用意しておき、利用者が、
その都度、便座カバーを一枚宛取出し、便座の上に載置
して使用することを意図している。然しながら、このよ
うな便座カバーは、単に便座上に載置して使用するに過
ぎないため、使用者が着座した際に便座カバーが便座上
で移動し位置ずれを生じてしまう問題がある。また、使
用者に対して、多数枚の便座カバーから一枚宛取出し便
座上に載置する作業を強いるため、煩雑であり、便利性
に欠ける問題がある。

【０００４】そこで、便座自体をチューブ状のカバーに
より被覆し、このカバーを便座に沿って一方向に移動せ
しめる装置によれば、前記問題を解決できることが知見
される。然しながら、このような装置を製作するために
は、便座自体を複雑構造のものに設計しなければならず
、装置が高コストにならざるを得ない。また、カバーが
チューブ状であるため、カバーを構成する素材に関して
、便座の幅寸法の二倍以上の寸法の素材を必要とするこ
とになり、カバー自体も高コストであるという問題があ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した便座カバー装置を提供するものであり、その第一
の手段として構成したところは、洋式便器の便座上に設
置されるカバー装置が、便座に沿って延びる一対の平行
なガイド体と、該ガイド体に沿って延びるカバー体と、
該カバー体を前記ガイド体に沿って少なくとも一方向に
移動せしめる移動駆動手段とを備え、前記カバー体が、
一対のガイド体を摺動自在に抱持する抱持部と、両抱持
部の間に位置するシート部とを一体に備えて成る点にあ
る。

【０００６】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、前記第一の手段に加えて、カバー体が巻回さ
れたロールを構成し、該ロールから連続的に繰出される
カバー体の抱持部によりガイド体を摺動自在に被覆して
成る点にある。

【０００７】また、本発明が第三の手段として構成した
ところは、前記第一の手段に加えて、カバー体が、ガイ
ド体の両端に臨む繰出ロール及び巻取ロールに連ねられ
て成る点にある。

【０００８】更に、本発明が第四の手段として構成した
ところは、前記第三の手段に加えて、移動駆動手段が、
カバー体をガイド体に沿って前進及び後進の両方向に移
動せしめる点にある。

【０００９】

【実施例】以下図面に基づいて本発明の好ましい実施例
を詳述する。

【００１０】図１に示すように、洋式便器１は、従来公
知のものと同様であり、便器本体２と、該便器本体の上
部開口縁に枢軸３を介して起立自在に設けられた便座４
とから成る。

【００１１】本発明において、前記便座４上にカバー装
置５が設置される。このカバー装置５は、図２（Ａ）（
Ｂ）に示すように、便座４に沿って延びる一対の平行な
ガイド体６、６と、該ガイド体６、６に沿って延びるカ
バー体７と、該カバー体７を前記ガイド体に沿って少な
くとも一方向に移動せしめる移動駆動手段８、８（図１
参照）とを備える。

【００１２】前記ガイド体６、６は、図例では断面円形
の棒状材から成り、例えば、ステンレス製パイプ材又は
棒材、アルミニウム又は適宜合金製の棒材、合成樹脂製
の棒材等、使用者の着座に耐える強度のものとすること
が好ましい。

【００１３】前記カバー体７は、一対のガイド体６、６
を摺動自在に抱持する抱持部９、９と、両抱持部９、９
の間に位置するシート部１０とを一体に備えたシート材
から成り、前記抱持部９、９の端縁がシート材１０の裏
面に固着された固着部１１、１１を構成する。この固着
部１１は、カバー体７を布により形成する場合は縫着に
より、紙シートにより形成する場合は接着により、合成
樹脂シートにより形成する場合は溶着又は接着等により
構成される。

【００１４】このカバー体７を形成するためのシート材
の素材は、例えば、紙シート、合成樹脂シート、編織布
、不織布等、自由であるが、便座４の前部の円弧状屈曲
部におけるガイド体６、６の内外周長の寸法差に基づき
カバー体７にシワが生じることを防止するためには、伸
縮性を有するシート材を選択することが好ましい。

【００１５】図２に示すように、前記ガイド体６、６は
、小便時又は便器清掃時に便座４を枢軸３を支点として
起立回動したとき、これに同行して起立回動する折曲ヒ
ンジ部１２、１２を備えている。図２（Ａ）に示す実施
例において、折曲ヒンジ部１２は、ガイド体６の切断分
割部の一方にクレビス形の被嵌合部１３を、他方に突起
状の嵌合部１４を構成し、被嵌合部１３に嵌合部１４を
雄雌嵌合すると共に、軸部材１５により枢結している。

【００１６】図２（Ｂ）に示す別の実施例では、ガイド
体６を合成樹脂製の棒材により構成し、該棒材の所定部
分を薄肉とした薄肉ヒンジ１６により折曲ヒンジ部１２
を構成する。

【００１７】尚、折曲ヒンジ部１２は、蝶番式、その他
、任意の構成とすることが自由である。

【００１８】前記移動駆動手段８は、図１、図３、図４
（Ａ）に示すように、上下一対の駆動ローラ１７、１８
から成り、少なくとも一方のローラを回転駆動する減速
機付モータ等から成る駆動源１９を有する。図４（Ａ）
に示すように、上下の駆動ローラ１７、１８は、カバー
体７のシート部１０を上下より挟着し該ローラの回転と
共にカバー体７を移動せしめるための挟持部２０、２１
を有し、該挟持部の両側方において上下の駆動ローラ１
７、１８を相互に連動せしめるための連動部２２、２３
を有する。この連動部２２、２３は、図例のようにロー
ラを相互に圧接して同行回転せしめる形式でも良いが、
ギヤによる噛合形式、或いはチェンにより連動されるス
プロケット形式としても良い。尚、上下の駆動ローラ１
７、１８は、ガイド部６、６を被覆するカバー体７の抱
持部９に干渉しないよう小径部２４、２５を有する。

【００１９】前記カバー体７は、図１及び図３に示すよ
うに、ガイド体６の両端に臨む繰出ロール２６及び巻取
ロール２７に連ねられている。繰出ロール２６は、未使
用の新しいカバー体７を巻回しており、該繰出ロール２
６から繰出されたカバー体７を、抱持部９、９によりガ
イド体６、６を抱持せしめつつ、ガイド体６に沿って延
長し、ガイド体６の終端において巻取りロール２７に巻
取られる。

【００２０】図１及び図３において、繰出ロール２６及
び巻取ロール２７と、それぞれに近傍する移動駆動手段
８、８との間には、処理装置２９、２９が配置される。 この処理装置２９は、該装置を通過して移動するカバー
体７に対して殺菌処理や加熱処理を行うものであり、殺
菌灯及び／又はヒータを内蔵する。

【００２１】本発明の便座カバー装置は、カバー体７を
使い捨てとして使用することができる。この場合、繰出
ロール２６は回転フリーな状態とされており、スイッチ
をＯＮすると、移動駆動手段８が所定時間だけ作動し、
カバー体７をガイド体６のほぼ全長分に相当して移動せ
しめる。即ち、繰出ロール２６から新しいカバー体７が
繰出され、この新しいカバー体７が便座４上のガイド体
６に位置する。この際、ガイド体６上にあった古いカバ
ー体７は、巻取ロール２７に巻取られる。このため、図
示省略しているが、巻取ロール２７を巻取り方向に回転
せしめるための回転駆動源が備えられている。この回転
駆動源は、巻取ロール２７に専用のモータ等の駆動源を
設けても良いが、移動駆動手段８の駆動源１９から動力
を取出して巻取ロール２７を回転せしめるように構成し
ても良い。尚、巻取ロール２７に巻取られた使用済のカ
バー体７は、巻取り後に廃棄される。

【００２２】従って、このような使い捨てカバーとする
場合は、図示したような処理装置２９は必ずしも必要で
なく、また、処理装置２９を設けるとしても、ヒータの
みを内蔵し、冬季におけるカバー体７の加熱だけを目的
とすれば足りる。尚、このような使い捨てカバーの場合
、カバー体７を安価な紙や合成樹脂シート等により形成
することが望ましい。

【００２３】一方、本発明の便座カバー装置は、カバー
体７を反復して使用することができる。この場合、スイ
ッチをＯＮすると、前述の場合と同様に、移動駆動手段
８が所定時間だけ作動し、カバー体７をガイド体６のほ
ぼ全長分に相当して前進移動せしめ、ガイド体６上にあ
った古いカバー体７を巻取りロール２７に巻取る。カバ
ー体７の繰出しを繰返し行うことにより、繰出ロール２
６の新しいカバー体７が欠乏したときは、センサーによ
りこの欠乏状態を検知する。検知後に改めてスイッチを
ＯＮすると、今度はカバー体７を反対に後進移動せしめ
る。即ち、巻取りロール２７に巻取られた使用済のカバ
ー体７を便座４上のガイド体６に繰出すと共に、ガイド
体７上のカバー体７を繰出ロール２６に巻取る。以後、
繰出し側のカバー体７の欠乏をセンサーにより検知する
度に、カバー体７の前進と後進を切り換えて同様の作用
を繰返し行う。

【００２４】このような反復使用の場合、前進時には繰
出ロール２６が繰出し側、巻取ロール２７が巻取り側を
構成するが、反対の後進時には巻取ロール２７が繰出し
側、繰出ロール２６が巻取り側を構成することになる。 従って、両ロール２６、２７共に、巻取り機能を備える
ための回転駆動源を備える。この回転駆動源は、前述と
同様に、専用の駆動源とする他、移動駆動手段８の駆動
源１９からの動力取出しとしても良い。

【００２５】また、使用済のカバー体７を反復して使用
する際の衛生管理のため、処理装置２９が有効に用いら
れる。即ち、使用済のカバー体７を再度ガイド体６上に
繰出すに際し、カバー体７は予め殺菌処理を行われ、清
潔性を担保される。また、同時に処理装置２９によりカ
バー体７を加熱すれば、冬季の使用に際し座り心地を良
好なものとする。

【００２６】前記スイッチのＯＮは、使用者により任意
に行うことができようにしても良いが、硬貨選別装置に
連繋せしめ、コインの投入によってのみＯＮされるよう
に構成しても良い。また、前述した各駆動源は、電動式
とする他、使用者が手足等により駆動せしめる人力式と
しても良い。

【００２７】本発明の便座カバー装置は、便座４の上に
設置されることを特徴とするが、第４図（Ｂ）に示すよ
うに、従来公知の便器に変更を加えることなく、そのま
まの便座４上にカバー装置５を設置しても良く、或いは
、第４図（Ｃ）に示すように、便座４に一対の凹溝を設
け、カバー体７により被覆されたガイド体６、６を該凹
溝に嵌め入れるようにしても良い。或いは、第４図（Ｄ
）に示すように、便座４に対してカバー装置５を跨がっ
て被うように設置しても良い。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、不特定多数人が利用す
る洋式便器の便座に対して、常に清潔な便座カバーを提
供することができる。

【００２９】特に、本発明の便座カバー装置は、便座の
上に重ねて設置されるものであるため、従来使用中の便
座をそのまま利用することができる。或いは、便座の取
替えと共に本発明の便座カバー装置を設置するとしても
、便座自体には複雑な機構を必要としないので、安価に
提供することができる。

【００３０】また、カバー体は、一対のガイド体に対し
て、抱持部とシート部とを備えるだけで足りるから、素
材を最小限に抑えることができ、低コストである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置の全体を示す斜視図である。

【図２】本発明装置におけるガイド体及びカバー体を一
部切欠して示す拡大斜視図であり、（Ａ）は折曲ヒンジ
部の一実施例、（Ｂ）は折曲ヒンジ部の他の実施例を示
す斜視図である。

【図３】本発明装置の繰出部及び駆動部を一部断面にて
示す側面図である。

【図４】本発明装置を部分的に示す縦断面図であり、（
Ａ）は、移動駆動手段を示す縦断面図、（Ｂ）は、従来
そのままの便座の上に本発明装置を設置した例を示す縦
断面図、（Ｃ）は、凹溝を形成した便座に本発明装置を
設置した例を示す縦断面図、（Ｄ）は、便座に本発明装
置を跨がって被うように設置した例を示す縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１　　　　洋式便器 ４　　　　便座 ５　　　　カバー装置 ６　　　　ガイド体 ７　　　　カバー体 ８　　　　移動駆動手段 ９　　　　抱持部 １０　　　　シート部 １１　　　　固着部 １２　　　　折曲ヒンジ部 １７　　　　駆動ローラ １８　　　　駆動ローラ １９　　　　駆動源 ２６　　　　繰出ロール ２７　　　　巻取りロール ２９　　　　処理装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洋式便器の便座上に設置されるカバー装置
   が、便座に沿って延びる一対の平行なガイド体と、該ガ
   イド体に沿って延びるカバー体と、該カバー体を前記ガ
   イド体に沿って少なくとも一方向に移動せしめる移動駆
   動手段とを備え、前記カバー体が、一対のガイド体を摺
   動自在に抱持する抱持部と、両抱持部の間に位置するシ
   ート部とを一体に備えて成ることを特徴とする便座カバ
   ー装置。
2. 【請求項２】カバー体が巻回されたロールを構成し、該
   ロールから連続的に繰出されるカバー体の抱持部により
   ガイド体を摺動自在に被覆して成ることを特徴とする請
   求項１に記載の便座カバー装置。
3. 【請求項３】カバー体が、ガイド体の両端に臨む繰出ロ
   ール及び巻取ロールに連ねられて成ることを特徴とする
   請求項１に記載の便座カバー装置。
4. 【請求項４】移動駆動手段が、カバー体をガイド体に沿
   って前進及び後進の両方向に移動せしめることを特徴と
   する請求項３に記載の便座カバー装置。