JPH04308748A - 剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートの製造方法 - Google Patents

剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートの製造方法

Info

Publication number
JPH04308748A
JPH04308748A JP3100491A JP10049191A JPH04308748A JP H04308748 A JPH04308748 A JP H04308748A JP 3100491 A JP3100491 A JP 3100491A JP 10049191 A JP10049191 A JP 10049191A JP H04308748 A JPH04308748 A JP H04308748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
film
multilayer film
release paper
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3100491A
Other languages
English (en)
Inventor
Terumitsu Kotani
輝充 小谷
Yoshihiro Mogi
茂木 義博
Kazuo Yoneda
米田 和生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP3100491A priority Critical patent/JPH04308748A/ja
Publication of JPH04308748A publication Critical patent/JPH04308748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離紙基材として好適
な多層フィルムまたはシートの製造方法に関する。さら
に詳しくは、耐熱性が良好であり、かつ腰が強く、自動
ラベリング時の強度に優れ、耐カール性およびカッティ
ング性の良好な剥離紙基材用の多層フィルムまたはシー
トを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、剥離紙基材としては、(1)紙の
片面または両面に高圧法低密度ポリエチレン(以下、L
DPEと略称する)の層を積層したもの(2)紙の片面
または両面にLDPEと直鎖状低密度ポリエチレン(以
下、L−LDPEと略称する)からなる層を積層したも
の(3)ポリオレフィン単独フィルム(4)ポリオレフ
ィンに充填剤を配合した組成物をフィルム状に成形した
もの、等が知られている。
【0003】しかし、(1)および(2)は紙のカール
やラミネート時の紙の凹凸によるピンホールの発生に問
題があるばかりでなく、LDPE、L−LDPEを使用
するため熱による寸法安定性の点についても問題がある
。(3)は高ヤング率、軽量化、耐熱性による寸法安定
性などが充分達成できないこと、および印刷直後の表面
剤のカッティング時にポリオレフィン単独フィルムが熱
により軟化して切れ味が悪いという欠点があり、(4)
は高延伸が困難であり、カール性に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解決し、耐熱性が良好で、腰が強く、自動ラ
ベリング時の強度に優れ、耐カール性およびカッティン
グ性の良好な剥離紙基材用の多層フィルムまたはシート
を製造する方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討した結果、フィルムまたはシート
の流れ方向伸度が50%以下のプロピレン単独重合体延
伸フィルムまたはシートの片面に、プロピレン単独重合
体100重量部に無機充填剤を3〜150重量部を配合
した組成物を押出ラミネート法により、コーティングす
ることにより得られる多層フィルムまたはシートが上記
諸特性を有することを見い出し、本発明を完成した。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。本発明にお
いて使用される延伸フィルム用のプロピレン単独重合体
および無機充填剤を配合されるプロピレン単独重合体の
メルトフローレート(JIS  K7210に従って測
定、以下、MFRと略称する)は、通常0.5〜15g
/10分であり、2〜15g/10分が好ましく、2〜
10g/10分がさらに好適である。MFRが0.5g
/10分未満では原反シートを製造する際のドローダウ
ン性が悪くなる。一方、15g/10分を超えた場合は
成形時のネックインが悪くなる。
【0007】プロピレン単独重合体から原反シートを成
形し、次いで延伸することにより、本発明の多層フィル
ムまたはシートの一層が得られる。延伸は一軸でも二軸
でもよい。
【0008】まず、プロピレン単独重合体を通常オレフ
ィン系樹脂の分野において実施されているTダイ成形法
、インフレーション成形法によって原反シートを得る。 原反シートの成形温度は、一般には200〜270℃、
好適には220〜240℃である。このようにして得ら
れた原反シートの厚みは60〜1500μm であり、
好ましくは200〜800μm である。
【0009】この原反シートを一軸延伸機又は二軸延伸
機を用いて延伸倍率3〜12倍、好ましくは7〜10倍
に延伸する。この延伸は、フィルムまたはシートの流れ
方向伸度を50%以下にすることと、耐熱性、腰を上げ
るために行う。延伸倍率が3倍未満では伸度を50%以
下にすることはできず、耐熱性、腰においても充分な物
性が得られない。また、12倍を超えるように延伸する
ことは困難である。
【0010】また、伸度を50%以下とすることは重要
である。これは表面材とのはり合わせ時に伸度が大きい
と、多層フィルムまたはシートが伸びたままはり合わせ
が行われ、従って多層フィルムまたはシートが緩和した
際にカールが発生し剥離紙としての充分な特性が得られ
ない。
【0011】このようにして得られた延伸フィルムまた
はシートに、プロピレン単独重合体に無機充填剤を配合
した組成物を押出ラミネート法により、コーティングす
ることにより多層フィルムまたはシートを得る。
【0012】次に、延伸フィルムまたはシートに、プロ
ピレン単独重合体に無機充填剤を配合した組成物を積層
する方法が必要な理由につき説明する。延伸フィルムま
たはシートのみの場合は、表面材への印刷工程で熱がか
かるため延伸フィルムまたはシートが軟化し、表面材を
カットする次の工程でうまくカット出来ない。一方、プ
ロピレン単独重合体と無機充填剤からなる組成物単独層
のみであると3倍以上の延伸が困難であり、耐熱性、腰
において充分な物性が得られない。これに対し、プロピ
レン単独層を延伸したフィルムまたはシートにプロピレ
ン単独重合体と無機充填剤からなる組成物を押出ラミネ
ートして多層フィルムまたはシートを得れば、伸度が小
さく、カールが小さく、カット性も良好である。
【0013】本発明において使用される無機充填剤は、
耐熱性、カッティング性等を向上させるために用いられ
、たとえば、シリカ、マイカ、タルク、石粉、クレー、
グラファイト、カーボンブラック、炭酸カルシウム、酸
化チタン、アルミナ、水酸化アルミ、アルミニウム末、
フェライト、二硫化モリブデン、木粉等があげられる。
【0014】無機充填剤としてマイカのごとく鱗片状の
ものを使用する場合は、その厚さは1〜20μm 、望
ましくは1〜10μm であり、かつそのアスペクト比
は5〜90倍、望ましくは10〜85倍のものが好適で
ある。また、炭酸カルシウムのごとき粉末状のものを無
機充填剤として使用する場合は、その平均粒径は、成形
性、混合性などの点から一般には5〜500μm 、好
ましくは10〜300μm である。
【0015】プロピレン単独重合体と無機充填剤の配合
割合は、プロピレン単独重合体100重量部に無機充填
剤を3〜150重量部、好ましくは15〜100重量部
である。無機充填剤の配合量が3重量部未満では、耐熱
性に問題がある。一方、無機充填剤の配合量が150重
量部を超えると、原反シート成形が困難となる。
【0016】積層方法としての押出ラミネートは、ポリ
オレフィンで通常用いられている成形方法を使用すれば
よい。成形温度は通常240〜290℃の範囲で行われ
、250〜280℃が好適である。成形温度が240℃
より低いとドローダウン性が悪く、また、290℃を超
えると、発煙、臭気が大きく、成形時に問題となるほか
、製品にも臭気が残り問題となる。
【0017】本発明において、多層フィルムまたはシー
トがプロピレン単独重合体の延伸フィルムまたはシート
層(以下(A)層と略称する)及びプロピレン単独重合
体と無機充填剤からなる組成物層(以下(B)層と略称
する)の2層からなる場合、層比は通常(A)層:(B
)層が95〜50:5〜50、好ましくは95〜70:
5〜30である。
【0018】本発明の多層フィルムまたはシートの全厚
みは、特に制限はないが、30〜200μm が一般的
である。
【0019】本発明の多層フィルムまたはシートを使用
して剥離紙を製造するには、この多層フィルムの表面に
剥離剤層を設けるが、好ましくは(B)層の面に設ける
。このようにして得られる剥離紙は、感圧接着剤、感熱
接着剤、などが塗工された粘着シートまたは粘着テープ
に接合されて用いられるものである。
【0020】
【実施例】以下実施例及び比較例によりさらに詳しく説
明する。なお、実施例及び比較例における特性及び評価
は、以下の方法及び基準で行った。 (1)伸度  JIS  K7210 (2)カール高さ ドライラミネーターを用い、(B)層に粘着剤を塗布し
、0.2kg/cmのテンション下で100℃で30秒
の加熱を行い、粘着剤を乾燥後、ポリ塩化ビニル製の厚
み80μm の表面材とはり合わせた直後のサンプルを
直径10cmの円状に打ち抜き、左右両端のカール高さ
の合計を測定した。 (3)カット性 表面材とはり合わせた製品を100℃、30秒加熱した
直後に、カッター刃で表面材のみをうち抜いた場合のカ
ット性を評価した。
【0021】実施例1 MFRが8g/10分のプロピレン単独重合体をシート
成形機(押出機径90mmφ)を用いて、樹脂温度23
0℃の条件で450μm の原反シートを得た。この原
反シートを9倍に延伸し、50μm の一軸延伸フィル
ム(A)を得た。MFRが8g/10分のプロピレン単
独重合体100重量部及びマイカ30重量部(厚さ3.
3μm 、アスペクト比80)をあらかじめタンブラー
混合機でドライブレンドし、得られた混合物を押出機を
通してペレタイズした。この混合物を押出ラミネーター
(押出機径90mmφ)をもちいて、樹脂温度275℃
で、上記で得た50μm の一軸延伸フィルム(A)に
(B)層としてラミネートした。(B)層のラミネート
厚みは30μm であった。
【0022】実施例2 一軸延伸フィルム(A)の厚みを100μm とした以
外は実施例1と同様の2層シートを得た。
【0023】実施例3 マイカを炭酸カルシウムにした以外は実施例1と同様の
2層シートを得た。
【0024】実施例4 原反シートを機械方向に5倍延伸し、90μm の一軸
延伸フィルム(A)を使用したことおよびプロピレン単
独重合体100重量部に対してマイカ140重量部を使
用した以外は実施例1と同じ条件で積層フィルムを得た
【0025】比較例1 実施例1と同様の方法で720μm の原反シート(A
)をつくり、9倍に延伸し、80μm の一軸延伸フィ
ルムを得、この一軸延伸フィルム単層を使用した。
【0026】比較例2 50μm の原反シートをつくり、延伸せずに、これを
フィルム(A)とした以外は実施例1と同じ条件で80
μm の2層フィルムを得た。
【0027】比較例3 実施例1において、マイカの配合量を180重量部にし
てラミネートしようとしたが、ドローダウン性が悪く製
品を得ることが困難であった。
【0028】比較例4 原反シートを2.5倍に延伸し、80μm のフィルム
(A)を用いた以外は実施例1と同じ条件で積層フィル
ムを得た。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の剥離紙基材用の多層フィルムま
たはシートは、耐熱性にすぐれ、腰が強く、かつ自動ラ
ベリング時の強度等にすぐれ、耐カール性、カッティン
グ性が良好であるため、その表面に剥離剤を塗布するこ
とによって剥離紙用基材として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フィルムまたはシートの流れ方向伸度
    が50%以下のプロピレン単独重合体延伸フィルムまた
    はシートの片面に、プロピレン単独重合体100重量部
    に無機充填剤を3〜150重量部を配合した組成物を押
    出ラミネート法により、コーティングすることを特徴と
    する剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートを製造す
    る方法。
JP3100491A 1991-04-05 1991-04-05 剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートの製造方法 Pending JPH04308748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3100491A JPH04308748A (ja) 1991-04-05 1991-04-05 剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3100491A JPH04308748A (ja) 1991-04-05 1991-04-05 剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04308748A true JPH04308748A (ja) 1992-10-30

Family

ID=14275405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3100491A Pending JPH04308748A (ja) 1991-04-05 1991-04-05 剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04308748A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3154931B2 (ja) エンボスシート、それを用いた積層体およびその製造法
JPS62209144A (ja) シ−ト材料及びその製造法
JP2019019197A (ja) ポリプロピレン系一軸延伸フィルム及びフィルム積層体
JP2004142238A (ja) 積層フィルム
JPH07241965A (ja) 積層構造物
JP2001505500A (ja) 共押出フィルム類、並びに、それらを含むテープ製品類及び製造物品類
JPH04308748A (ja) 剥離紙基材用の多層フィルムまたはシートの製造方法
JP2905282B2 (ja) 剥離紙基材用の多層フイルムまたはシート
KR101154590B1 (ko) 폴리프로필렌계 필름 및 그 제조 방법
JPS61195837A (ja) 積層ポリプロピレンフイルム
JP3032355B2 (ja) ポリプロピレン系剥離紙用基材
JPH079642A (ja) 表面保護フイルム
JPH0649351B2 (ja) 熱収縮性フイルム
JPH035307B2 (ja)
JPS6141749B2 (ja)
JPS5935348B2 (ja) 複合フイルムの製造方法
JPH02175776A (ja) 剥離紙基材用プロピレン樹脂肉薄物
JPH04135851A (ja) ポリエチレン積層フィルム
JP2004009522A (ja) 積層フィルム
JPH0353931A (ja) 多層多孔性フィルムおよびその製造方法
JPH01306485A (ja) 剥離紙基材用プロピレン樹脂肉薄物
JPS5917628Y2 (ja) 複合シ−ト
JPH02175778A (ja) 剥離紙基材用プロピレン樹脂肉薄物
JPS6035258B2 (ja) 積層フイルム
JPH02162008A (ja) 通気性複合シートの製造方法