JPH0430768A - 味噌を添加したヘム鉄強化食品 - Google Patents

味噌を添加したヘム鉄強化食品

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JPH0430768A
JPH0430768A JP2137015A JP13701590A JPH0430768A JP H0430768 A JPH0430768 A JP H0430768A JP 2137015 A JP2137015 A JP 2137015A JP 13701590 A JP13701590 A JP 13701590A JP H0430768 A JPH0430768 A JP H0430768A
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iron
hemoglobin
miso
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hemoferrum
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Nobuyasu Matsumura
伸康 松村
Toshio Shimizu
俊雄 清水
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、味噌を加えた鉄強化食品に関する。
さらに詳しくはヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化
合物に起因する苦味、生臭味、金属味を味噌を加えるこ
とにより解消し、鉄欠乏者への鉄分の補給に効果がある
食品に関する。
(従来の技術) 現在、日本人女性の約半分が鉄欠乏であるといわれてい
る。世界人口の約5億人が鉄欠乏ともいわれ、欧米では
鉄欠乏に対し種々の対策が講じられている。アメリカで
は小麦粉100gに4■の鉄を添加することにより、食
パン1kgあたり11゜5〜27.5■の割合で鉄が強
化されている。スウェーデンでも小麦粉100gあたり
6.5■の鉄強化を行っている。しかし、日本では、鉄
強化食品は一般には普及していないのが現実である。
食品の鉄強化に関しては、乳酸鉄、クエン酸鉄、硫酸第
一鉄などの非ヘム鉄が知られている。しかし、このよう
な非ヘム鉄は、体内への吸収が悪いうえ、穀物あるいは
穀物加工食品中のフィチン酸、食物繊維、カルシウムや
茶のタンニンによって阻害されることは周知の事実であ
る。さらに、これらの化合物は大量に摂取した際、悪心
、おう吐、腹痛、下痢などの症状を呈する。
これに対し肉やレバーに多く含まれるヘム鉄は、非ヘム
鉄に比べて吸収がよ(、食品中の他の成分の影響を受け
ないことは、E、Bjorn−Ras+wusssen
らThe Journal of C11nical 
Investigation 53巻(1974) 2
47〜255ページ、^、Turnbullら同41巻
(1962) 1897〜1907ページにあるように
周知の事実である。しかし、ヘム鉄を含有するヘモグロ
ビン由来の化合物は、ヘム鉄特有の苦味、生臭味、金属
味があるので、摂取時に不快感を伴うことが問題点であ
る。
かかる問題点を解決する方法として、特開昭59−14
0834号および特開昭59−140835号にあるよ
うに、チョコレート中に−・ム鉄を添加する技術がある
。しかし、チョコレートには嗜好性のかたよりが強くあ
って、多くの人が毎日多量食べられるものではなく、他
の食品も望まれている。特に鉄欠乏の多い女性は、ダイ
エツトに心がけている人が多(、糖分、脂肪分の多いチ
ョコレートの摂取を避ける傾向がある。また、チョコレ
ートは嗜好品であり、毎日摂取するような食品ではない
ため、日常食事として摂取するものから鉄分を補給でき
るようにする必要がある。
特開昭62−36320号におけるヘムまたはヘモグロ
ビンを主成分とする丸粒状組成物においては、ヘムまた
はヘモグロビンをセララグ被覆層により包み込み、苦味
、生臭味、金属味を感じることを防止している。しかし
、通常の食品としておいしく摂取できるものではない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、ヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物
を継続的に摂取しやす(、かつ、おいしく、食べやすい
形態の食品として提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記課題を解決するため検討を進めた結
果、ヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物と味噌
とを含むことにより、ヘム鉄を含有するヘモグロビン由
来の化合物に起因する苦味、生臭味、金属味がマスキン
グされ、食品の風味を損なうことなく食用に供し得られ
ることを知り、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、ヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物
と味噌とを含んでなる鉄強化食品である。
本発明で言うヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合
物とは、ヘモグロビンの酵素分解物であり、鉄分0.5
〜5重量部を含む。
ヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物は、特開昭
57−175126号にあるように、動物血液の赤血球
を溶血、変性し、例えばアルカラーゼ[F]のような蛋
白質分解酵素によりヘモグロビンを酵素分解し、ヘム鉄
を含む画分を取り出し乾燥することにより得られる。ヘ
ム鉄を含む画分を取り出すには、分子量10000ダル
トンの限外濾過膜により、ヘム鉄を含まない両分を取り
出す方法と、酵素反応終了後、pHを蛋白質の等電点近
くまで下げ、沈腎したヘム鉄を含む両分を遠心分離機に
より捕集する方法の2種類がある。
このようにして得られる化合物1重量部に対して味噌を
49重量部以上混ぜることにより、ヘム鉄を含有するヘ
モグロビン由来の化合物に起因する苦味、生臭味、金属
味を解消することができる。
本発明の、味噌にヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の
化合物を混ぜ合わせたものの使用に当たっては、粉末、
顆粒、細粒、固形状、液体等のいがなる形態でも使用す
ることができる。
なお、本発明の目的を妨げない添加物は、適宜に加えて
使用できることは言うまでもない。
(実施例) 以下、実施例ならびに比較例により本発明を具体的に説
明する。
実施例1および比較例1 (味噌によるヘム鉄を含有するー・モグロビン由来の化
合物特有の味のマスキング) タンパク質35%、鉄0.11%を含有する赤血球10
kgに水10kgを加え、5N水酸化ナトリウム水溶液
でpHを11にした。室温で1時間後、1Mクエン酸水
溶液でpHを9.0にし、アルカラーゼ8124gを加
え酵素分解を行った。酵素反応開始20分後、酵素反応
液を40゛cに下げ、10000ダルトンの分離限界を
持つ「中空繊維」タイプの限外濾過モジュールで限外濾
過を行った。温度を約20°Cにした後、タンク残存量
が10!に達してから水16fを2回に分けて注入した
。最後に残った液を蒸発により約’lに濃縮した後、乾
燥して黒赤色のヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化
合物的1kgを得た。
この化合物の組成を表1に示す。
表1 ヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物1重量部を
赤出し味噌49重量部に加え、よく混合し、10人の訓
練されたパネラ−により、ヘム鉄を含有するヘモグロビ
ン由来化合物を加えない味噌と比較した。また、ヘム鉄
を含有するヘモグロビン由来化合物5重量部を味噌45
重量部に混ぜたもの、ヘム鉄を含有するヘモグロビン由
来化合物1重量部に味噌49重量部、ヘム鉄を含有する
ヘモグロビン由来化合物0.5重量部に味噌49゜5重
量部を混ぜたものを同様に試験した。その結果を表2に
示した。
表2に示したようにヘム鉄を含有するヘモグロビン由来
の化合物1重量部を味噌に49重量部に添加しても、味
噌の味をほとんどそこねることはなかった。
実施例2 (鉄強化味噌汁の製造) 即席味噌汁(わかめ、だし入り、マルコメ味噌株式会社
)および即席味噌汁赤だしくわかめ、だし入り、マルコ
メ味噌株式会社)18gに熱湯150−を注ぎ、ヘム鉄
を含有するヘモグロビン由来化合物を、前者には300
■(鉄約3■)、600■(鉄約6■)、後者にはIg
(鉄約10■)、2g (鉄約20■)をそれぞれ加え
、よく攪拌し、鉄強化味噌汁を製造した。官能試験は1
0人のよく訓練されたパネラ−により行い、味、匂い、
色についてヘム鉄を含有するヘモグロビン由来化合物無
添加のものと比較した。
官能試験の結果をそれぞれ表3.4に示す。表3では味
噌汁15〇−当たり鉄6■の添加では苦味、生臭味、金
属味が感しられたが、鉄3■添加のものは無添加のもの
と変わらず、150M1の味噌汁当たり鉄311g相当
のヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物を添加す
ることが可能であった。
赤出し味噌汁の場合は、鉄20■相当のヘム鉄を含有す
るヘモグロビン由来の化合物添加では苦味、生臭味、金
属味が感じられたが、鉄10g相当の添加では鉄無添加
のものと変わりなく、赤出し味噌汁150d当たり鉄1
0Wgまで強化できることがわかった。
表3 鉄強化味噌汁の官能試験結果 表4 鉄強化赤出し味噌汁の官能試験結果 (発明の効果) 本発明によれば、ヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の
化合物特有の苦味、生臭味、金属味は味噌を添加するこ
とにより効果的に解消することができる。味噌は日本人
が日常摂取する料理に広く使われている食品であり、ヘ
ム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物を含んだ味噌
を料理に使用し、その料理を食べることにより、鉄欠乏
者は日常の食事から吸収率の良い鉄を摂取することがで
(ばか1名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヘム鉄を含有するヘモグロビン由来の化合物と味噌とを
    含んでなる鉄強化食品。
JP2137015A 1990-05-29 1990-05-29 味噌を添加したヘム鉄強化食品 Expired - Fee Related JP2896472B2 (ja)

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JPH0430768A true JPH0430768A (ja) 1992-02-03
JP2896472B2 JP2896472B2 (ja) 1999-05-31

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