JPH04306216A - 変性フェノール樹脂の製造方法 - Google Patents

変性フェノール樹脂の製造方法

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JPH04306216A
JPH04306216A JP7084191A JP7084191A JPH04306216A JP H04306216 A JPH04306216 A JP H04306216A JP 7084191 A JP7084191 A JP 7084191A JP 7084191 A JP7084191 A JP 7084191A JP H04306216 A JPH04306216 A JP H04306216A
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JP
Japan
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reaction
vinyl chloride
coating
phenolic resin
polymer
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JP7084191A
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English (en)
Inventor
Ichisaburo Nakamura
中村 市三郎
Seiichi Masuko
益子 誠一
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニルの重合の際
ポリマー付着防止剤として使用される変性フェノール樹
脂の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノール類とアルデヒド類との
初期縮合物をさらにヒンダードフェノール類、含窒素化
合物及び多価フェノール類で変性した変性フェノール樹
脂(以下、被覆剤と略称)の合成反応は水溶液中で行っ
ていた。この被覆剤を含む反応生成物から、酸を添加す
ることにより被覆剤を析出させ、濾別、乾燥及び粉砕を
行い、さらに有機溶剤中に溶解させ、被覆剤濃度0.0
3〜3.0 wt%に調製した溶液(以下、塗布液と略
称)を、塩化ビニルの重合の際、重合槽内壁、還流冷却
器、撹拌翼、邪魔板及び各種付属配管接続部等、重合操
作中にモノマーが接触する装置部分(以下、壁面等と略
称)に予め塗布することにより、優れたポリマー付着防
止効果が発揮された。この方法は本発明者らが開発し、
先に特許出願をした。しかしながら、この方法では被覆
剤の合成反応を水溶液中で行うため、塗布液を調製する
ためには、反応生成系から効果的に被覆剤を析出させ、
有機溶剤に溶解させる方法をとらざるをえず、酸による
析出、濾別、水洗、乾燥及び粉砕等、行程が多く作業が
煩雑となり、しかも酸、遠心分離機等を使用するので安
全上問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被覆剤の製
造の際、水を使用せず有機溶剤中で行う方法を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決するため鋭意研究を行い本発明に到達した。す
なわち本発明は、塩化ビニル重合の際、重合槽内壁等に
予めポリマー付着防止の為塗布する変性フェノール樹脂
を合成する方法において、反応系内で水を使用せず、か
つ使用する溶剤が該反応に不活性であり、反応系物質を
溶解し、塩化ビニル重合反応、ポリマー物性に悪影響の
ない沸点が66〜140 ℃の範囲の有機溶剤(以下、
合成用有機溶剤と略称)であることを特徴とする変性フ
ェノール樹脂の製造方法である。
【0005】本発明の方法により、塗布液の調製方法が
極めて単純化され、安全面でも良好となった。
【0006】本発明は被覆剤を合成する際、水を使用せ
ず、又合成用有機溶剤中で行うことが重要である。系内
に水があると、反応生成物をそのまま塗布用有機溶剤で
希釈して塗布液とするので被覆剤が析出することがあり
、又壁面に塗布した後、乾燥に時間がかかるので好まし
くない。
【0007】合成用有機溶剤は反応に不活性であり、反
応系物質を溶解し、かつ塩化ビニルの重合反応、及び塩
化ビニルの単独重合体又は共重合体(以下、製品と略称
)に悪影響がないことが必要である。上記条件を満たす
有機溶剤であり、かつ沸点が66〜140 ℃の範囲の
ものが好ましく、さらに好ましくは70〜120 ℃の
範囲のものである。66℃未満では被覆剤の合成の際、
反応が遅く規定の重量平均分子量(以下、Mwと略称)
及び収率に達しないことがあるので好ましくない。14
0 ℃を越えると、反応は進むものの塗布液として塗布
した後の乾燥に時間がかかり、又被覆剤を壁面等に均等
に塗布することが困難になるので好ましくない。
【0008】本発明で使用される合成用有機溶剤として
は、例えばエタノール、エチルメチルケトン、クロロベ
ンゼン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、
ブタノール、プロパノール、ベンゼン等があげられるが
これらに限定されるものではない。これらの溶剤の使用
量は全合成原料に対し0.2 〜10.0重量倍、好ま
しくは0.4 〜5.0 重量倍あればよい。
【0009】本発明に従って、フェノール類とアルデヒ
ド類との初期縮合物(以下、レゾールと略称)にヒンダ
ードフェノール類、含窒素化合物及び多価フェノール類
(以下、これら三種の化合物を総称して変性剤という)
を加え共縮合させることにより、ポリマ−付着防止効果
が驚く程向上する。上記レゾールに変性剤を共縮合させ
ることにより、この共縮合物の分子内に変性剤が効果的
に配列し、ポリマー付着防止効果が向上したものと思わ
れる。レゾールと変性剤との共縮合物が壁面等に塗布さ
れることにより、被覆剤の薄膜が壁面等に強固に被着し
、ラジカル捕捉効果として働くか、あるいは親水性であ
る為に壁面等が撥油性を示し、塩化ビニル単量体等をよ
せつけないような理由でポリマー付着防止効果を発揮す
るものと思われる。又、被覆剤が部分的に三次元化して
いるので塩化ビニルの重合反応液に溶出しにくく、たし
かに重合速度が遅くなるようなことはない。
【0010】本発明における被覆剤の合成に使用される
フェノール類とは例えば、石炭酸、クレゾール、エチル
フェノール等の一価フェノール、レゾルシン、ヒドロキ
ノン等の二価フェノール、ビスフェノールA等のビスフ
ェノール類、又はこれらの置換体があげられ、これらを
単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる
。アルデヒド類とは例えば、パラホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、フルフラール等のCHO基を有する有
機化合物であり、これらを単独で又は二種以上を組み合
わせて用いることもできる。これらの中でも工業的に安
価で容易に入手できる為、フェノール類としては石炭酸
、アルデヒド類としてはパラホルムアルデヒドが好まし
い。
【0011】なお、レゾールを得る反応は塩基性触媒の
存在下に行う。この反応に用いる塩基性触媒としては、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア
、アミン類等があげられる。これらを単独で又は二種以
上を組み合わせて用いることができる。この中で工業的
に安価で容易に入手できる水酸化ナトリウムが一般的で
あり好ましい。
【0012】上述のようにフェノール類とアルデヒド類
とを付加反応させ、次いで変性剤を加えて共縮合させる
。変性剤のうち、ヒンダードフェノール類とは、一価又
は二価のヒンダードフェノール類を意味し、例えばオル
トセカンダリーブチルフェノール(以下、OSBPと略
称)、4− ターシャリーブチルカテコール等があげら
れる。又、含窒素化合物とは、例えばニトロフェノール
類、ニトロ安息香酸類、ニトロベンゼンスルホン酸類、
アミノフェノール類、アミノ安息香酸類、及びアミノベ
ンゼンスルホン酸類等があげられる。
【0013】更に多価フェノール類としては、例えばカ
テコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、
フロログルシン等があげられる。
【0014】本発明においては、まず塩基性触媒を用い
てレゾール型のフェノール類− アルデヒド類の初期縮
合物が合成される。この場合、フェノール類に対しアル
デヒド類を過剰に使用し、塩基性触媒として水酸化ナト
リウムを使用する。反応は一般的に温度66〜140 
℃で、1〜6時間の範囲で行われる。このようにして主
として1〜5核体のレゾールが合成される。このレゾー
ルに変性剤を加え反応温度66〜140 ℃の範囲で、
2〜10時間反応させ、被覆剤を得る。この被覆剤を得
る反応で変性剤である、ヒンダードフェノール類、含窒
素化合物及び多価フェノール類、共に元のフェノール類
、1モルに対し0.01〜1.0 モル、好ましくは0
.02〜0.5 モルの範囲で配合させる。0.01モ
ル未満ではポリマー付着防止効果が劣り、1.0 モル
を越えるとそれほど向上せず、かえってコストが高くな
り、さらには反応収率が低下するので好ましくない。特
に、含窒素化合物が酸性の時は0.3 モルを越えると
被覆剤が酸性となり重合機壁面の材質への悪影響が懸念
される。
【0015】又、多価フェノール類が0.3 モルを越
えると製品が着色することがあるので好ましくない。
【0016】被覆剤の平均的な分子の大きさは、Mwで
400 〜12000 のものが好ましく、更に好まし
くは、600 〜4000の範囲のものである。Mw4
00 以下では、水溶性となり塗布された被覆剤が溶出
し、ポリマー付着防止効果が劣り好ましくない。120
00 以上となると、縮合反応が高度に進み、縮合物が
架橋することにより、親水性が減少し、ポリマー付着防
止効果が劣り好ましくない。
【0017】前記、被覆剤を含む反応生成物をそのまま
塗布用有機溶剤に溶解し塗布液とする。
【0018】塗布用有機溶剤は被覆剤を溶解し、かつ塩
化ビニル重合反応、ポリマー物性に悪影響のない一般的
な溶剤であり、沸点が50〜80℃の範囲のものである
。沸点が50℃未満では、塗布時乾燥が速く、壁面等に
均等に塗布することがむずかしいので好ましくない。8
0℃を越えると塗布後、壁面等の乾燥に時間がかかり好
ましくない。
【0019】使用される塗布用有機溶剤としては、例え
ばアセトン、エタノール、メタノール、テトラヒドロフ
ラン、クロロホルム等があげられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0020】塗布用有機溶剤中の被覆剤濃度は0.03
〜3.0 wt%が好ましく、更に好ましくは0.06
〜1.5 wt%の範囲である。0.03wt%未満で
は塗布液が多量となり、作業性が低下し、更にポリマー
付着防止効果が劣るので好ましくない。又3.0wt 
%を越えると壁面等に満遍なく塗布するためには塗布液
が多量となり経済的でない。更に反応時間が遅延し、製
品が着色する等、悪影響を与えるので好ましくない。又
壁面等への被覆剤の塗布量が0.02〜8.0 g/m
2が好ましく、更に好ましくは0.05〜4.0 g/
m2の範囲である。
【0021】塗布後、乾燥する。
【0022】本発明の方法においては被覆剤を壁面等に
存在させることが必要であり、その方法としては特に限
定はしないが、例えば塗布液を刷毛塗りあるいはスプレ
ー、リンス等の一般的な方法で行うことができる。
【0023】塗布量を所定量の範囲で塗布した後、塗布
面を乾燥する。
【0024】上述した塗布液の塗布は、一度の塗布で数
バッチ以上を毎バッチ終了後に簡単な水洗のみで継続し
て重合を行うことができる。
【0025】本発明が適用できる重合は,塩化ビニルの
単独重合のみならず、塩化ビニルと共重合しうるモノマ
ー、例えばエチレン、プロピレン等のオレフィン、酢酸
ビニル、スチレン等のビニル系モノマー、アクリルニト
リル、アクリル酸エステル等のアクリル系モノマー、マ
レイン酸、マレイン酸エステル、フマル酸、フマル酸エ
ステル等のジカルボン酸系モノマー、及びアクリル系ゴ
ム等との共重合に有効に適用出来る。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。しかし、この実施例は単なる例示であって本発
明はこれらに限定されるものではない。以下、特にこと
わらない限りすべての%は重量%を示す。
【0027】製造例1 還流冷却器付き三ツ口フラスコに石炭酸94.0g(1
.0 モル)、92.0%パラホルムアルデヒド48.
9g(1.50モル)、水酸化ナトリウム1.6 g(
0.04モル)及びエタノール100.0 gを装入し
、撹拌下85℃迄30分間で昇温した。さらにこの温度
に保ちながら2時間反応させた。その後冷却し、内温が
50℃になったところで、OSBP3.8 g(0.0
25 モル)、85%オルタニル酸12.2g(0.0
6モル)及びレゾルシン6.6 g(0.06モル)を
装入し、撹拌下85℃迄20分間で昇温し、更にこの温
度に保ちながら5時間反応を続けた。
【0028】その後、降温しそのまま保存した。
【0029】反応生成物の収率は72.2%、Mwは1
031であった。この反応生成物をメタノールに溶解し
、被覆剤濃度1.0 %になるように調製し塗布液とし
た。
【0030】製造例2 還流冷却器付き三ツ口フラスコに石炭酸94.0g(1
.0 モル)、92.0%パラホルムアルデヒド48.
9g(1.50モル)、水酸化ナトリウム1.6 g(
0.04モル)及びn− ブタノール100.0 gを
装入し、撹拌下85℃迄30分間で昇温した。さらにこ
の温度に保ちながら2時間反応させた。 その後冷却し、内温が50℃になったところでOSBP
3.8 g(0.025 モル)、85%オルタニル酸
12.2g(0.06モル)及びピロガロール7.6 
g(0.06モル)を装入し、撹拌下100 ℃迄35
分間で昇温し、更にこの温度に保ちながら4時間反応を
続けた。
【0031】その後、降温しそのまま保存した。
【0032】反応生成物の収率は75.3%、Mwは1
872であった。この反応生成物をメタノールに溶解し
、被覆剤濃度1.0 %になるように調製し塗布液とし
た。
【0033】製造例3 還流冷却器付き三ツ口フラスコにカテコール110.0
 g(1.0 モル)、92.0%パラホルムアルデヒ
ド48.9g(1.50モル)、水酸化ナトリウム1.
6 g(0.04モル)及びエタノール100.0 g
を装入し、撹拌下70℃迄20分間で昇温した。さらに
この温度に保ちながら3時間反応させた。 その後冷却し、内温が50℃になったところで、OSB
P3.8 g(0.025 モル)、85%オルタニル
酸12.2g(0.06モル)、及びピロガロール7.
6 g(0.06モル)を装入し、撹拌下70℃迄20
分間で昇温し、更にこの温度に保ちながら5時間反応を
続けた。
【0034】その後、降温しそのまま保存した。
【0035】反応生成物の収率は73.1%、Mwは1
524であった。この反応生成物をメタノールに溶解し
、被覆剤濃度1.0 %になるように調製し塗布液とし
た。
【0036】製造例4 還流冷却器付き三ツ口フラスコに石炭酸94.0g(1
.0 モル)、92.0%パラホルムアルデヒド48.
9g(1.50モル)、水酸化ナトリウム1.6 g(
0.04モル)及びメタノール100.0 gを装入し
、撹拌下70℃迄20分間で昇温した。さらにこの温度
に保ちながら2時間反応させた。その後冷却し、内温が
50℃になったところで、OSBP3.8 g(0.0
25 モル)、85%オルタニル酸12.2g(0.0
6モル)及びレゾルシン6.6 g(0.06モル)を
装入し、撹拌下70℃迄20分間で昇温し、更にこの温
度に保ちながら10時間反応を続けた。
【0037】その後、降温しそのまま保存した。
【0038】反応生成物の収率は60.3%、Mwは4
52 であった。この反応生成物をメタノールに溶解し
、被覆剤濃度1.0 %になるように調製し塗布液とし
た。
【0039】実施例1 7Lのステンレス製重合槽の壁面等、後に装入する塩化
ビニル単量体が接触する各部位に製造例1で得られた塗
布液を被覆剤が0.2 g/m2になるように噴霧器で
スプレー塗布し、その後減圧下でメタノール及び低沸点
成分を留去させた。
【0040】このようにして塗膜が形成された重合槽内
に、脱イオン水3,000g、ジ− 2− エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート0.89g、クミルパー
オキシネオデカノエート0.28g及び鹸化度80%の
部分鹸化ポリビニルアルコール2.0 gを装入し、内
部の空気を真空ポンプで排除した。しかる後、塩化ビニ
ル2,000gを装入し58℃で圧力が6.5 kg/
cm2−Gに達するまで反応を続けた。
【0041】反応終了後、未反応モノマーを回収し、ス
ラリーを排出後壁面等を水ですすいだ。次いで塗布液を
塗布しなかった他は前記同様に2回目の重合をおこなっ
た。以後同様に重合を連続10回繰り返した。その後、
内壁等に付着したポリマーの重量を調べたところ0.8
 g/m2であった。又スラリーは脱水後乾燥して、後
述の試験法により諸物性を測定した。
【0042】本発明の方法によればポリマー付着量が顕
著に少なく、又、付着したポリマーも簡単な水洗で容易
に洗い流すことが出来た。
【0043】又、反応時間の遅延もなく、得られた製品
の物性も優れている。
【0044】結果を表1に示す。
【0045】実施例2〜3 製造例1で得られた塗布液を製造例2〜3で得られた塗
布液に変えた他は、塗布方法、重合処方、重合回数等、
実施例1と同様に行った。
【0046】結果を表1に示すがポリマー付着量は0.
8 〜1.0g/m2と顕著に少なく、又、付着したポ
リマーも簡単な水洗で容易に洗い流すことが出来た。
【0047】又、反応時間の遅延もなく、得られた製品
の物性も優れている。
【0048】比較例1 塗布液の塗布を全く行わないで、その他は実施例1と同
様にして1回目のみの重合反応を行った。
【0049】表1に示したようにポリマー付着量は45
g/m2と極めて多かった。
【0050】比較例2 製造例1で得られた塗布液を製造例4で得られた塗布液
に変えた他は実施例1の重合と同様にして、連続重合を
5回繰り返した。
【0051】表1に示したようにポリマー付着量は13
.5g/m2であり、比較例1に比べ格段に良くなって
いるが実施例1〜3に比べ劣り、実用的でない。
【0052】上記実施例の結果における試験法、測定法
は以下の方法によった。 1)平均重合度 : JIS K−6721 による。 2)見掛比重   : JIS K−6721 による
。 3)フイッシュアイ : PVC可塑剤、熱安定剤等を
所定量混合したものを150 ℃で5分間混練し、シー
トを作成する。しかる後に10cm×10cmの面積に
存在するフイッシュアイを常法に従って測定した。 4)ポロシテイ :  水銀圧入法による。 5)YI      : JIS K−7103 によ
る。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明の方法により、反応生成物を単に
有機溶剤に溶解するのみであり、塗布液の調製作業が極
めて単純化され安全、衛生面でも良好となった。又、得
られた被覆剤が良好でこの被覆剤を塩化ビニルの重合の
際、重合槽内壁等へ塗布することにより、ポリマー付着
を極めて効果的に防止することが出来た。
【0055】従来においては塩化ビニルの単独重合、又
は共重合を行った後は重合槽内壁に付着するポリマーが
多く、その除去のために毎バッチ終了の度に高圧水洗浄
を行う必要があった。
【0056】しかし、本発明の方法を実施することによ
ってポリマーの付着が極端に少なくなり、簡単な水洗を
行うだけで落とすことが出来、高圧水洗浄は数十バッチ
毎に一回行う程度で充分となった。しかも、重合速度あ
るいは製品の品質への悪影響は全く無い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  塩化ビニル重合の際、重合槽内壁等に
    予めポリマー付着防止の為塗布する変性フェノール樹脂
    を合成する方法において、反応系内で水を使用せず、か
    つ使用する溶剤が該反応に不活性であり、反応系物質を
    溶解し、塩化ビニル重合反応、ポリマー物性に悪影響の
    ない沸点が66〜140 ℃の範囲の有機溶剤であるこ
    とを特徴とする変性フェノール樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】  変性フェノール樹脂がフェノール類と
    アルデヒド類との初期縮合物に、ヒンダードフェノール
    類、含窒素化合物、及び多価フェノール類を加え、更に
    反応して得られる共縮合物である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  変性フェノール樹脂を含む塗布液の溶
    剤が該変性フェノール樹脂を溶解し、かつ塩化ビニル重
    合反応、ポリマー物性に悪影響のない沸点が50〜80
    ℃の範囲の有機溶剤である請求項1又は2記載の方法。
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