JPH04305259A - 竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法および装置 - Google Patents
竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法および装置Info
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- JPH04305259A JPH04305259A JP14428591A JP14428591A JPH04305259A JP H04305259 A JPH04305259 A JP H04305259A JP 14428591 A JP14428591 A JP 14428591A JP 14428591 A JP14428591 A JP 14428591A JP H04305259 A JPH04305259 A JP H04305259A
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- Crushing And Grinding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竪型粉砕機の粉砕ローラ
補修方法および装置に係り,特に粉砕ローラの摩耗欠損
部を肉盛溶接により補修するための改良された補修方法
および装置に関する。
補修方法および装置に係り,特に粉砕ローラの摩耗欠損
部を肉盛溶接により補修するための改良された補修方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石灰石やスラグ,セメント材料などを細
かく粉砕して粉体にするため,従来から回転テーブルと
粉砕ローラとを備えた竪型粉砕機が広く用いられている
。
かく粉砕して粉体にするため,従来から回転テーブルと
粉砕ローラとを備えた竪型粉砕機が広く用いられている
。
【0003】この従来の粉砕機は,円筒状ケーシングの
下部に垂直軸回りに回転駆動される円盤状の回転テーブ
ルを設け,このテーブルの上面の半径方向に沿って油圧
などにより圧接されて従動回転される複数個の粉砕ロー
ラをテーブル円周方向に等分する箇所に設けた構造とな
っている。粉砕ローラの基端は回転テーブルに対して接
離できるように枢着されて上下方向に揺動できるように
取り付けられ,また油圧シリンダによってテーブル上面
に押圧してテーブル上に供給された原料への粉砕圧力を
与えるようにしている。
下部に垂直軸回りに回転駆動される円盤状の回転テーブ
ルを設け,このテーブルの上面の半径方向に沿って油圧
などにより圧接されて従動回転される複数個の粉砕ロー
ラをテーブル円周方向に等分する箇所に設けた構造とな
っている。粉砕ローラの基端は回転テーブルに対して接
離できるように枢着されて上下方向に揺動できるように
取り付けられ,また油圧シリンダによってテーブル上面
に押圧してテーブル上に供給された原料への粉砕圧力を
与えるようにしている。
【0004】このような竪型粉砕機においては,継続し
て運転することにより粉砕ローラやテーブルライナの摩
耗は避けられないものとなっている。これを放置すると
粉砕能力の低下をきたすばかりでなく,粉砕ローラやテ
ーブルライナを交換しなければならなくなり,取替費用
が大きくなるため,従来から定期的に粉砕ローラの摩耗
欠損部を肉盛溶接によって補修することが行なわれてい
る。
て運転することにより粉砕ローラやテーブルライナの摩
耗は避けられないものとなっている。これを放置すると
粉砕能力の低下をきたすばかりでなく,粉砕ローラやテ
ーブルライナを交換しなければならなくなり,取替費用
が大きくなるため,従来から定期的に粉砕ローラの摩耗
欠損部を肉盛溶接によって補修することが行なわれてい
る。
【0005】従来の粉砕ローラの補修方法は,作業者が
ミルハウジングの内部に入り込み,粉砕ローラの円周方
向の一部を最初の補修箇所として所定幅の肉盛溶接を施
し,次いでローラを手で回転して次の補修領域に移して
同様に所定幅の溶接を施すようにして,最終的に全周の
補修を行なうようにしていた。
ミルハウジングの内部に入り込み,粉砕ローラの円周方
向の一部を最初の補修箇所として所定幅の肉盛溶接を施
し,次いでローラを手で回転して次の補修領域に移して
同様に所定幅の溶接を施すようにして,最終的に全周の
補修を行なうようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが,上記従来の
補修方法では,粉砕ローラの円周方向に沿う同じ幅の部
分を何度も肉盛溶接するため,ローラ本体を局部的に加
熱することになり,歪が発生したり,母材に与える熱の
影響で材質的に脆くなる問題があった。また,肉盛溶接
はローラ本体の円周方向で部分的に行なわれるため,溶
接継ぎ目が発生し,運転時に振動が発生し,粉砕性能を
低下させてしまう問題もあった。また,当然のことなが
ら,粉砕ローラを手で回しながらの作業であるため,作
業効率が悪いという問題もあった。
補修方法では,粉砕ローラの円周方向に沿う同じ幅の部
分を何度も肉盛溶接するため,ローラ本体を局部的に加
熱することになり,歪が発生したり,母材に与える熱の
影響で材質的に脆くなる問題があった。また,肉盛溶接
はローラ本体の円周方向で部分的に行なわれるため,溶
接継ぎ目が発生し,運転時に振動が発生し,粉砕性能を
低下させてしまう問題もあった。また,当然のことなが
ら,粉砕ローラを手で回しながらの作業であるため,作
業効率が悪いという問題もあった。
【0007】本発明は,上記従来の問題点に着目し,粉
砕ローラに補修作業による熱的悪影響が発生しないよう
にでき,かつ,作業効率の良い補修方法および装置を提
供することを目的とする。
砕ローラに補修作業による熱的悪影響が発生しないよう
にでき,かつ,作業効率の良い補修方法および装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明に係る竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法は,
回転テーブルとこのテーブル上にて押圧され従動回転す
る粉砕ローラによって前記回転テーブル上に供給された
原料の粉砕をなす竪型粉砕機における前記粉砕ローラの
補修方法において,前記粉砕ローラをテーブル面から離
して定位置に保持させ,当該粉砕ローラのホイールキャ
ップに粉砕ローラの軸と同心円状に歯車を取り付け,前
記回転テーブル上の中心軸回りに歯車を固設して前記ホ
イールキャップの歯車と噛合させ,回転テーブルの微速
回転駆動用電動機の駆動により,該粉砕ローラのローラ
本体を低速回転させつつ,溶接トーチを該ローラ本体の
外周面に沿わせてローラ軸方向に移動させることにより
,連続肉盛溶接を施して補修する方法とした。
に,本発明に係る竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法は,
回転テーブルとこのテーブル上にて押圧され従動回転す
る粉砕ローラによって前記回転テーブル上に供給された
原料の粉砕をなす竪型粉砕機における前記粉砕ローラの
補修方法において,前記粉砕ローラをテーブル面から離
して定位置に保持させ,当該粉砕ローラのホイールキャ
ップに粉砕ローラの軸と同心円状に歯車を取り付け,前
記回転テーブル上の中心軸回りに歯車を固設して前記ホ
イールキャップの歯車と噛合させ,回転テーブルの微速
回転駆動用電動機の駆動により,該粉砕ローラのローラ
本体を低速回転させつつ,溶接トーチを該ローラ本体の
外周面に沿わせてローラ軸方向に移動させることにより
,連続肉盛溶接を施して補修する方法とした。
【0009】また,本発明に係る粉砕ローラの補修装置
は,回転テーブルとこのテーブル上にて押圧され従動回
転する粉砕ローラによって前記回転テーブル上に供給さ
れた原料の粉砕をなす竪型粉砕機における前記粉砕ロー
ラの摩耗面を肉盛溶接によって補修する装置であって,
前記粉砕ローラの表面に対向して配置される溶接トーチ
をローラ面に沿ってガイドする倣い手段に取り付けると
ともに,当該粉砕ローラのホイールキャップに粉砕ロー
ラの軸と同心円状の歯車を配設し,該歯車と噛合する歯
車を前記回転テーブルの中心軸上に立設するとともに,
回転テーブルの微速回転用電動機を備えた構成であり,
肉盛溶接に際して粉砕ローラを低速で回転駆動可能とし
たものである。
は,回転テーブルとこのテーブル上にて押圧され従動回
転する粉砕ローラによって前記回転テーブル上に供給さ
れた原料の粉砕をなす竪型粉砕機における前記粉砕ロー
ラの摩耗面を肉盛溶接によって補修する装置であって,
前記粉砕ローラの表面に対向して配置される溶接トーチ
をローラ面に沿ってガイドする倣い手段に取り付けると
ともに,当該粉砕ローラのホイールキャップに粉砕ロー
ラの軸と同心円状の歯車を配設し,該歯車と噛合する歯
車を前記回転テーブルの中心軸上に立設するとともに,
回転テーブルの微速回転用電動機を備えた構成であり,
肉盛溶接に際して粉砕ローラを低速で回転駆動可能とし
たものである。
【0010】
【作用】上記構成によれば,補修対象の粉砕ローラのホ
イールキャップと回転テーブルの中心軸上にともに噛合
する歯車を取り付け,回転テーブルの微速回転用電動機
の駆動によって粉砕ローラのローラ本体を低速回転させ
た状態で,溶接トーチをローラ本体の表面に沿って軸方
向に倣い移動させて補修が行なわれる。粉砕ローラの回
転は肉盛溶接が可能な程度に微速されており,この回転
速度に合わせて溶接トーチをローラ面に沿って軸方向に
移動させる。これにより形成される溶接ビードは相互に
密着した速続線としてローラの補修面に形成される。こ
のため,溶接に伴う熱の影響はローラ本体の円周方向の
全体に均一に与えられ,局部的に過熱状態となることが
ない。しかも,溶接ビードはローラ周方向で切られるこ
とがないので,溶接継ぎ目がなくなり,補修後の粉砕ロ
ーラ表面は平滑となって粉砕作業に全く支障がなくなる
のである。もちろん,補修に際して粉砕ローラを逐次手
で回す作業が不要となり,作業効率を大幅に改善するこ
とができる。
イールキャップと回転テーブルの中心軸上にともに噛合
する歯車を取り付け,回転テーブルの微速回転用電動機
の駆動によって粉砕ローラのローラ本体を低速回転させ
た状態で,溶接トーチをローラ本体の表面に沿って軸方
向に倣い移動させて補修が行なわれる。粉砕ローラの回
転は肉盛溶接が可能な程度に微速されており,この回転
速度に合わせて溶接トーチをローラ面に沿って軸方向に
移動させる。これにより形成される溶接ビードは相互に
密着した速続線としてローラの補修面に形成される。こ
のため,溶接に伴う熱の影響はローラ本体の円周方向の
全体に均一に与えられ,局部的に過熱状態となることが
ない。しかも,溶接ビードはローラ周方向で切られるこ
とがないので,溶接継ぎ目がなくなり,補修後の粉砕ロ
ーラ表面は平滑となって粉砕作業に全く支障がなくなる
のである。もちろん,補修に際して粉砕ローラを逐次手
で回す作業が不要となり,作業効率を大幅に改善するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係る竪型粉砕機の粉砕ローラ
の補修方法および装置の具体的実施例を図面を参照して
詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施例を示す。
の補修方法および装置の具体的実施例を図面を参照して
詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施例を示す。
【0012】竪型粉砕機は,図3に示すように,ハウジ
ング10の下部に垂直軸回りに回転駆動される円盤状の
回転テーブル12を設け,この回転テーブル12の上面
の半径方向に沿って油圧などにより圧接されて従動回転
される複数個の粉砕ローラ14を回転テーブル円周方向
に等分する箇所に設けた構造となっている。粉砕ローラ
14の基端は回転テーブル12に対して接離できるよう
に枢着されて上下方向に揺動できるように,水平回転軸
16を中心として揺動できるアーム18に連結され,こ
れは更にアーム18を介して油圧シリンダ20に連結さ
れている。したがって,油圧シリンダ20を収縮させる
ことによって粉砕ローラ14を回転テーブル12の上面
に押圧し,回転テーブル12上に供給された原料への粉
砕圧力を与えるようにしている。原料はハウジング10
に設けた投入シュート21から回転テーブル12上に供
給されるようになっており,投入された原料は回転テー
ブル12の回転によって粉砕ローラ14との噛み込み部
に供給され,粉砕ローラ14による圧下力を受けて粉砕
される。
ング10の下部に垂直軸回りに回転駆動される円盤状の
回転テーブル12を設け,この回転テーブル12の上面
の半径方向に沿って油圧などにより圧接されて従動回転
される複数個の粉砕ローラ14を回転テーブル円周方向
に等分する箇所に設けた構造となっている。粉砕ローラ
14の基端は回転テーブル12に対して接離できるよう
に枢着されて上下方向に揺動できるように,水平回転軸
16を中心として揺動できるアーム18に連結され,こ
れは更にアーム18を介して油圧シリンダ20に連結さ
れている。したがって,油圧シリンダ20を収縮させる
ことによって粉砕ローラ14を回転テーブル12の上面
に押圧し,回転テーブル12上に供給された原料への粉
砕圧力を与えるようにしている。原料はハウジング10
に設けた投入シュート21から回転テーブル12上に供
給されるようになっており,投入された原料は回転テー
ブル12の回転によって粉砕ローラ14との噛み込み部
に供給され,粉砕ローラ14による圧下力を受けて粉砕
される。
【0013】このような粉砕機における粉砕ローラ14
は,円錐台状に形成されたローラ本体22の大径側部分
の100mm程度の幅に摩耗欠損が発生しやすい。この
ような摩耗欠損部を補修するために,図1に示すように
,ローラ本体22への肉盛溶接をなす溶接トーチ24が
ローラ本体22の外周面に対向して配設される。
は,円錐台状に形成されたローラ本体22の大径側部分
の100mm程度の幅に摩耗欠損が発生しやすい。この
ような摩耗欠損部を補修するために,図1に示すように
,ローラ本体22への肉盛溶接をなす溶接トーチ24が
ローラ本体22の外周面に対向して配設される。
【0014】まず,粉砕ローラ14は回転体としてのロ
ーラ本体22を有しているが,これにはローラボス28
が後端部に一体的に設けられ,これを回転軸30に回転
自在になるように取り付けている。回転軸30は後方に
延長されて軸受アーム32に支持され,軸受アーム32
が前記した水平回転軸16を中心として回転するアーム
18に連結されている。前記軸受アーム32はハウジン
グ10の開口を覆う弾性材質のカバーケース34に貫通
されて取り付けられ,粉砕ローラ14を粉砕位置に設定
したときにハウジング10の開口を蓋して密閉するよう
にしている。
ーラ本体22を有しているが,これにはローラボス28
が後端部に一体的に設けられ,これを回転軸30に回転
自在になるように取り付けている。回転軸30は後方に
延長されて軸受アーム32に支持され,軸受アーム32
が前記した水平回転軸16を中心として回転するアーム
18に連結されている。前記軸受アーム32はハウジン
グ10の開口を覆う弾性材質のカバーケース34に貫通
されて取り付けられ,粉砕ローラ14を粉砕位置に設定
したときにハウジング10の開口を蓋して密閉するよう
にしている。
【0015】補助時には,図1および図2に示すように
,補修を要する粉砕ローラ14を回転テーブル12より
少し浮かした所定の位置まで持ち上げて保持したうえで
,粉砕ローラ14のホイールキャップ14aに内歯車1
00を取り付け,回転テーブル12上の保護カバー12
bを離脱して,予め回転テーブル12の中心上面に穿設
された穿孔に嵌合されるロッド120をボルト締めにて
取り付ける。このとき,ロッド120の上端部にボルト
締めされた歯車110が歯車100と噛合するよう調整
する。図2の実施例では,補修時に歯車100をホイー
ルキャップ14aに取り付けることとしたが,通常運転
時の損傷が比較的軽微と考えられる場合には,補修段取
時間をできるだけ少なくするため予め取り付けておいて
も良い。また,歯車100は内歯車でなく外歯車とする
こともできる。
,補修を要する粉砕ローラ14を回転テーブル12より
少し浮かした所定の位置まで持ち上げて保持したうえで
,粉砕ローラ14のホイールキャップ14aに内歯車1
00を取り付け,回転テーブル12上の保護カバー12
bを離脱して,予め回転テーブル12の中心上面に穿設
された穿孔に嵌合されるロッド120をボルト締めにて
取り付ける。このとき,ロッド120の上端部にボルト
締めされた歯車110が歯車100と噛合するよう調整
する。図2の実施例では,補修時に歯車100をホイー
ルキャップ14aに取り付けることとしたが,通常運転
時の損傷が比較的軽微と考えられる場合には,補修段取
時間をできるだけ少なくするため予め取り付けておいて
も良い。また,歯車100は内歯車でなく外歯車とする
こともできる。
【0016】一方,軸受アーム32の粉砕機内の上部に
台座36を固定し,溶接トーチ24の先端がローラ本体
22の外周面端部に位置するように倣い手段56を台座
36にセットする。倣い手段56は溶接トーチ24を支
持するガイドシャフト60およびガイドシャフト60に
連結されたスタンド58から構成され,スタンド58の
下部には施解錠できる強力な磁石が埋設され,スタンド
58の上部にはガイドシャフト60を貫通させ,かつ,
支持する把持機構を備えている。補修のための溶接はサ
ブマージアーク硬化肉盛溶接を実施する。溶接トーチ2
4はガイドシャフト60に取り付けられて移動可能とさ
れ,ローラ表面との間隙を一定に保ってローラ軸方向に
移動できるようにしている。実施例では溶接トーチ24
を手動で位置移動するようにしているが,ガイドシャフ
ト60をスクリュウロッドとして溶接トーチ24をねじ
嵌合させ,ガイドシャフト60を手動もしくは駆動回転
させて移動させるようにすることも可能である。溶接ト
ーチ24とその倣い手段56のアッセンブリは台座36
に据え付けられるが,これらは補修時にのみ必要である
ため,台座36のみ予め軸受アーム32に着脱可能とし
ておけばよい。なお,本実施例の歯車100,110を
スプロケットホイール等やその他の手段に変更してもよ
い。
台座36を固定し,溶接トーチ24の先端がローラ本体
22の外周面端部に位置するように倣い手段56を台座
36にセットする。倣い手段56は溶接トーチ24を支
持するガイドシャフト60およびガイドシャフト60に
連結されたスタンド58から構成され,スタンド58の
下部には施解錠できる強力な磁石が埋設され,スタンド
58の上部にはガイドシャフト60を貫通させ,かつ,
支持する把持機構を備えている。補修のための溶接はサ
ブマージアーク硬化肉盛溶接を実施する。溶接トーチ2
4はガイドシャフト60に取り付けられて移動可能とさ
れ,ローラ表面との間隙を一定に保ってローラ軸方向に
移動できるようにしている。実施例では溶接トーチ24
を手動で位置移動するようにしているが,ガイドシャフ
ト60をスクリュウロッドとして溶接トーチ24をねじ
嵌合させ,ガイドシャフト60を手動もしくは駆動回転
させて移動させるようにすることも可能である。溶接ト
ーチ24とその倣い手段56のアッセンブリは台座36
に据え付けられるが,これらは補修時にのみ必要である
ため,台座36のみ予め軸受アーム32に着脱可能とし
ておけばよい。なお,本実施例の歯車100,110を
スプロケットホイール等やその他の手段に変更してもよ
い。
【0017】このように構成された補修装置を用いた補
修作業は次のように行なわれる。
修作業は次のように行なわれる。
【0018】粉砕操業の継続に伴って,粉砕ローラ14
のローラ本体22の外周に摩耗が進行し,補修が必要に
なった時点で,粉砕機の運転を休止する。粉砕機内の回
転テーブル12上やホイールキャップ14aに付着した
原料を排除した後,補修を要する粉砕ローラ14に対応
する油圧シリンダ20を少し伸張してローラ本体22を
少し浮かし,ホイールキャップ14aへ歯車100をボ
ルト締めにて取り付ける。また,回転テーブル12上に
もロッド120を介して歯車110を取り付けるととも
に歯車100と歯車110とが正しく噛合するよう調節
する。
のローラ本体22の外周に摩耗が進行し,補修が必要に
なった時点で,粉砕機の運転を休止する。粉砕機内の回
転テーブル12上やホイールキャップ14aに付着した
原料を排除した後,補修を要する粉砕ローラ14に対応
する油圧シリンダ20を少し伸張してローラ本体22を
少し浮かし,ホイールキャップ14aへ歯車100をボ
ルト締めにて取り付ける。また,回転テーブル12上に
もロッド120を介して歯車110を取り付けるととも
に歯車100と歯車110とが正しく噛合するよう調節
する。
【0019】一方,回転テーブル12の駆動手段である
減速機2,カップリング4,主電動機6,微速回転駆動
用電動機8のうち,主電動機6と微速回転駆動用電動機
8との間のクラッチ8aを接続して微速回転用電動機8
をいつでも駆動できるようにする。
減速機2,カップリング4,主電動機6,微速回転駆動
用電動機8のうち,主電動機6と微速回転駆動用電動機
8との間のクラッチ8aを接続して微速回転用電動機8
をいつでも駆動できるようにする。
【0020】その後,溶接トーチ24と倣い手段56を
台座36に据え付け,溶接作業を待機状態とする。この
準備が完了した後,微速回転駆動用電動機8を始動する
と,回転テーブル12とともにローラ本体22は低速で
静かに回転する。この回転数はローラ本体22の周速度
が30cm/min程度となるような低速回転となるよ
うに設定されている。このようにローラ本体22の回転
を行なった状態で,溶接トーチ24をローラ本体22の
大径側の縁部から円周方向の肉盛溶接を行ない,1周し
たら溶接ビード幅だけピッチ移動させつつ,ガイドシャ
フト60に案内させてローラ本体22の外面に沿わせて
ローラ軸方向に移動させることにより連続肉盛溶接を施
すのである。
台座36に据え付け,溶接作業を待機状態とする。この
準備が完了した後,微速回転駆動用電動機8を始動する
と,回転テーブル12とともにローラ本体22は低速で
静かに回転する。この回転数はローラ本体22の周速度
が30cm/min程度となるような低速回転となるよ
うに設定されている。このようにローラ本体22の回転
を行なった状態で,溶接トーチ24をローラ本体22の
大径側の縁部から円周方向の肉盛溶接を行ない,1周し
たら溶接ビード幅だけピッチ移動させつつ,ガイドシャ
フト60に案内させてローラ本体22の外面に沿わせて
ローラ軸方向に移動させることにより連続肉盛溶接を施
すのである。
【0021】このように,本実施例によれば,ローラ本
体22を一定回転数で連続回転させつつ,溶接トーチ2
4をローラ本体22の表面に沿わせて軸方向に移動させ
ることで補修作業を行なうことができるので,溶接ビー
ドは連続して一定の厚みが形成されローラ本体22が局
部的に過熱状態となることが防止され,熱歪の発生や母
材の脆弱化を阻止することができる。また,溶接ビード
はローラ本体22の周方向で切れることがないので,ロ
ーラ表面を平滑にすることができ,従来のごとく補修部
分間の段差に起因するガタツキを防止でき,粉砕能力の
低下を来すことがなくなる。特に,従来では手で粉砕ロ
ーラ14を回転しながら行なっていたため1個の粉砕ロ
ーラ14の補修にまる1日要していたものが,ほぼ1/
3の時間で補修作業を完了することができ,大幅に作業
効率を改善することができた。
体22を一定回転数で連続回転させつつ,溶接トーチ2
4をローラ本体22の表面に沿わせて軸方向に移動させ
ることで補修作業を行なうことができるので,溶接ビー
ドは連続して一定の厚みが形成されローラ本体22が局
部的に過熱状態となることが防止され,熱歪の発生や母
材の脆弱化を阻止することができる。また,溶接ビード
はローラ本体22の周方向で切れることがないので,ロ
ーラ表面を平滑にすることができ,従来のごとく補修部
分間の段差に起因するガタツキを防止でき,粉砕能力の
低下を来すことがなくなる。特に,従来では手で粉砕ロ
ーラ14を回転しながら行なっていたため1個の粉砕ロ
ーラ14の補修にまる1日要していたものが,ほぼ1/
3の時間で補修作業を完了することができ,大幅に作業
効率を改善することができた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
溶接トーチによる肉盛溶接作業に際して粉砕ローラを一
定回転数で回転駆動しつつ,トーチをローラ本体の表面
に沿って軸方向に倣い移動させて補修が行なわれるので
,溶接ビードは一定の厚みを持ったまま相互に密着した
連続線としてローラの補修面に形成させることが可能と
なり,溶接に伴う熱の影響はローラ本体の円周方向の全
体に均一に与えられ,局部的に加熱状態となることがな
い。しかも,溶接ビードはローラ周方向で切られること
がないので,溶接継ぎ目がなくなり,補修後の粉砕ロー
ラ表面は平滑となって粉砕精度を低下させることがなく
なり,かつ補修に際して粉砕ローラを逐次手で回す作業
が不要となり,作業労働負荷や作業効率を大幅に改善す
ることができるという効果が得られる。
溶接トーチによる肉盛溶接作業に際して粉砕ローラを一
定回転数で回転駆動しつつ,トーチをローラ本体の表面
に沿って軸方向に倣い移動させて補修が行なわれるので
,溶接ビードは一定の厚みを持ったまま相互に密着した
連続線としてローラの補修面に形成させることが可能と
なり,溶接に伴う熱の影響はローラ本体の円周方向の全
体に均一に与えられ,局部的に加熱状態となることがな
い。しかも,溶接ビードはローラ周方向で切られること
がないので,溶接継ぎ目がなくなり,補修後の粉砕ロー
ラ表面は平滑となって粉砕精度を低下させることがなく
なり,かつ補修に際して粉砕ローラを逐次手で回す作業
が不要となり,作業労働負荷や作業効率を大幅に改善す
ることができるという効果が得られる。
【図1】本発明の実施例を示す補修装置を組み付けた竪
型粉砕機の要部縦断面図である。
型粉砕機の要部縦断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す竪型粉砕機の要部拡大縦
断面図である。
断面図である。
【図3】従来の実施例を示す竪型粉砕機の縦断面図であ
る。
る。
2 減速機
4 カップリング
6 主電動機
8 微速回転駆動用電動機
8a クラッチ
10 ハウジング
12 回転テーブル
12a ダムリング
14 粉砕ローラ
14a ホイールキャップ
22 ローラ本体
24 溶接トーチ
28 ローラボス
34 カバーケース
36 台座
56 倣い手段
58 スタンド
60 ガイドシャフト
100 歯車
110 歯車
120 ロッド
Claims (2)
- 【請求項1】 回転テーブルとこのテーブル上にて押
圧され従動回転する粉砕ローラによって前記回転テーブ
ル上に供給された原料の粉砕をなす竪型粉砕機における
前記粉砕ローラの補修方法において,前記粉砕ローラを
テーブル面から離れた定位置に保持させ,前記粉砕ロー
ラのホイールキャップに粉砕ローラの軸と同心円状に歯
車を取り付け,前記回転テーブル上の中心軸回りに歯車
を固設して前記ホイールキャップの歯車と噛合させ,回
転テーブルの微速回転駆動用電動機の駆動により該粉砕
ローラのローラ本体を低速回転させつつ,溶接トーチを
該ローラ本体の外周面に沿わせてローラ軸方向に移動さ
せることにより,連続肉盛溶接を施して補修することを
特徴とする竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法。 - 【請求項2】 回転テーブルとこのテーブル上にて押
圧され従動回転する粉砕ローラによって前記回転テーブ
ル上に供給された原料の粉砕をなす竪型粉砕機における
前記粉砕ローラの摩耗面を肉盛溶接によって補修する装
置であって,前記粉砕ローラの表面に対向して配置され
る溶接トーチをローラ面に沿ってガイドする倣い手段に
取り付けるとともに,当該粉砕ローラのホイールキャッ
プに粉砕ローラの軸と同心円状の歯車を配設し,該歯車
と噛合する歯車を前記回転テーブルの中心軸上に立設す
るとともに,回転テーブルの微速回転用電動機を備えた
竪型粉砕機の粉砕ローラ補修装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14428591A JP2617828B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14428591A JP2617828B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04305259A true JPH04305259A (ja) | 1992-10-28 |
JP2617828B2 JP2617828B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=15358522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14428591A Expired - Lifetime JP2617828B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 竪型粉砕機の粉砕ローラ補修方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2617828B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112077032A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-15 | 湖北金华建科技有限公司 | 一种在线堆焊修复辅助设备 |
-
1991
- 1991-04-02 JP JP14428591A patent/JP2617828B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112077032A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-15 | 湖北金华建科技有限公司 | 一种在线堆焊修复辅助设备 |
CN112077032B (zh) * | 2020-09-09 | 2022-06-17 | 湖北金华建科技有限公司 | 一种在线堆焊修复辅助设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2617828B2 (ja) | 1997-06-04 |
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