JPH04305060A - 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 - Google Patents

炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法

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JPH04305060A
JPH04305060A JP3092790A JP9279091A JPH04305060A JP H04305060 A JPH04305060 A JP H04305060A JP 3092790 A JP3092790 A JP 3092790A JP 9279091 A JP9279091 A JP 9279091A JP H04305060 A JPH04305060 A JP H04305060A
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JP
Japan
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pitch
fibers
fiber
infusible
heating
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Withdrawn
Application number
JP3092790A
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English (en)
Inventor
Katsunori Shimazaki
嶋崎 勝乗
Kenji Ushigoe
牛越 憲治
Nobuyuki Komatsu
信行 小松
Shuji Yumitori
弓取 修二
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素繊維強化炭素複合材
料(以下CFRCと略す)に関するものである。
【0002】CFRCは軽量で強度が高く耐熱性に優れ
る上に、熱伝導性が高く摺動特性に優れることから、宇
宙往還機の主要材料やロケットのノズルコーン材等とし
て有用であるばかりでなく、高負荷下で使用される摺動
部材を始めとする広範な機械分野における極めて有用な
材料として知られている。例えば航空機やレーシングカ
ーのブレーキ材料として既に実用化されている。
【0003】
【従来の技術】CFRCを製造するにあたっては、(a
) 炭素繊維の織布や不織布からなる成形体に熱硬化性
樹脂やピッチを含浸後焼成することを繰り返すか、或は
(b) CVDもしくはCVIと呼ばれる化学的気相蒸
着法によって前記炭素繊維成形体中にマトリックス炭素
を析出させる方法によるか、また場合によっては(c)
 上記2方法を併用する等の方法が採用される。
【0004】しかし上記(a) の方法においては含浸
手法が採用される為、低粘度(従って炭素化収率が低く
40〜60%程度)の樹脂やピッチを用いる必要がある
。従って一回の含浸では健全なCFRCが得られないの
で、数回の含浸・焼成操作を繰り返す必要があり、完成
するまでに2〜4カ月を要している。またこの方法では
含浸条件や焼成条件、更には用いる原料によってCFR
Cに亀裂が入ったり、その特性が変化することもあるた
め、厳密な管理が要求される。また、ポリアクリロニト
リル(PAN)を原料とするPAN系炭素繊維や100
0℃を越える温度で焼成したピッチを原料とするピッチ
系炭素繊維を用いた場合は、マトリックスとなる樹脂や
ピッチが焼成過程において大きな収縮率差を生じるので
、焼成後にCFRCの内部に応力が残存することとなり
、場合によっては亀裂を発生させる原因ともなっている
【0005】また(b) の方法においても、炭素析出
に長時間を要するので大型のCFRCを製造する場合に
は4〜6カ月を要している。更に析出用の原料ガスの利
用率が低いので、得られたCFRCは高価格にならざる
を得ないという問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な状
況に鑑みてなされたものであって、短時間の内に完了さ
せることができると共に原料効率が良く、しかも優れた
特性を有するCFRCを製造する方法を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできたCFRCの製造方法は■軟化点が200 ℃以
上のメソフェーズピッチより作られたピッチ繊維と、■
該ピッチ繊維と同一または異なった軟化点が200 ℃
以上のメソフェーズピッチより作られたピッチ繊維を不
融化した不融化繊維および/または該不融化繊維と同一
又は異なった軟化点が200 ℃以上のメソフェーズピ
ッチより作られたピッチ繊維を不融化して得られた不融
化繊維を更に1000℃以下の温度で炭素化した炭素繊
維とからなるマット状混合物を、加圧加熱して成形した
後酸化処理を施し、さらに不活性雰囲気下で焼成するこ
とに要旨がある。
【0008】
【作用】本発明者らは前記(a) の方法を改良するこ
とを目的として、炭素化収率が良く、しかも優れた特性
を得ることのできる材料を用いる方法を種々検討した。 その結果まず軟化点が200 ℃以上のメソフェーズと
呼ばれる液晶を含有するピッチをマトリックスとして使
用すると良好なCFRCが得られるのではないかと考え
るに至った。該ピッチはこれを炭素繊維とした場合、焼
成温度1000℃で強度100kg/mm2以上、弾性
率10ton/mm2以上を示し、しかも炭素化収率が
80%以上であるので、該ピッチをマトリックスとして
用いることにより、前記問題点が解決できると予想され
た。しかしこのようなピッチは粘度が高く、通常行なわ
れている方法では炭素繊維成形体の内部まで均一に含浸
させることは極めて困難であった。
【0009】そこでこのピッチを紡糸し、強化用繊維と
混合してマット状の成形体にすることで含浸工程を省略
することに成功し、本発明を完成させるに至った。
【0010】以下更に詳しく説明する。本発明において
は、CFRCのマトリックスの原料として前記■軟化点
が200℃以上のメソフェーズピッチより作られるピッ
チ繊維を用い、強化繊維としては、■該ピッチ繊維を不
融化した不融化繊維および/または該不融化繊維を10
00℃以下の温度で炭素化した炭素繊維を用いる。尚■
におけるピッチ繊維は■に用いたピッチ繊維と同一又は
異なっていてもよく、また■における炭素繊維の原料と
なる不融化繊維は上述の不融化繊維と同一または異なっ
ていてもよい。
【0011】本発明において強化繊維として不融化繊維
および/または1000℃以下の温度で焼成したピッチ
系炭素繊維を用いる理由は、該炭素繊維を用いることに
よりマトリックスとの密着性が確保されると共に、CF
RC化のための焼成過程でピッチが分解収縮する際に強
化繊維も収縮することで材料内部の応力を緩和すること
ができるからである。またピッチ系であるので焼成時に
緊張をかけなくても強度等の特性を発現することができ
る。
【0012】CFRCの製造にあたっては上記原料を混
合して作られるマット状成形体を好ましくはピッチの軟
化点より50℃以上高い温度で好ましくは1kg/mm
2(ゲージ圧)以上の圧力により圧縮することによって
、ピッチ繊維を溶融させ、不融化繊維ないし炭素繊維の
間に充分に行き渡らせることができる。加熱する温度域
は、ピッチ軟化点より50℃以上高く、ピッチの分解が
激しくなる400 ℃以下が適しているが、さらに好ま
しくは軟化点より80℃以上高くかつ360 ℃より低
い温度域が望まれる。 また、圧縮圧力としては溶融したピッチを不融化繊維な
いしは炭素繊維の間隙に行き渡らせるために1kg/m
m2(ゲージ圧)が好ましく、より好ましくは5kg/
mm2以上が推奨される。
【0013】ピッチ繊維の量は、CFRC化した際にそ
れらの一部がマトリックスとして残留する比率に鑑みマ
ット状成形体の時点で60〜90重量%の範囲にあるこ
とが望ましい。60%以下では加熱・圧縮時に溶融した
ピッチを強化材の間隙に行き渡らせるのが困難となり、
逆に90%以上では充分なCFRC特性を発現させるこ
とが困難である。
【0014】また酸化処理は500℃以下の温度で成形
体を空気流通下加熱することによって達成され、この工
程によってその後の焼成時にピッチの溶融による流出を
防止することができる。以後の工程は通常のCFRCの
製造方法に準じて実施することができる。
【0015】本発明方法によれば、1回の全工程で密度
1.3kg/mm2以上を有するCFRCの製造が可能
であり、1500℃の焼成によって引張強度:5kg/
mm2以上、引張弾性率:3ton/mm2以上を発現
させることが可能である。 さらに製造期間として約1カ月を要するのみであり、従
来法の1/3 以下に短縮できるものである。
【0016】以下実施例によって本発明を詳述するが、
以下の実施例は本発明を制限するものではなく、前・後
記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て本
発明の技術範囲に包含される。
【0017】
【実施例】実施例1 軟化点250 ℃、偏光顕微鏡観察によるメソフェーズ
含有量90%のピッチを紡糸し、ピッチ繊維を得た。そ
の一部を空気中で昇温速度1℃/minで300 ℃ま
で加熱し、10分間保持して不融化繊維を得た。さらに
この不融化繊維の一部を窒素雰囲気中で600 ℃まで
焼成し炭素繊維を得た。ピッチ繊維600gと不融化繊
維200gおよび炭素繊維200gを採取し、湿式抄紙
法にて抄紙してマット状の成形体を得た。これを350
 ℃に加熱したホットプレスを用い10kg/mm2の
圧力で加圧してCFRCの前駆体を得た。この前駆体を
空気流通下、400℃で1.5 時間処理した後、5℃
/minの昇温速度で窒素雰囲気下1500℃まで焼成
してCFRCを得た。このCFRCの見掛け密度を測定
したところ1.41g/cm3であった。またその引張
強度は9kg/mm2、引張弾性率は4ton/mm2
であり亀裂等は観察されなかった。
【0018】実施例2 実施例1で調製したピッチ繊維850g、不融化繊維5
0g 、不融化繊維を更に1000℃で焼成した炭素繊
維100gを用いて実施例1と同様の方法でマット状成
形体を得た。これを300 ℃に加熱したホットプレス
を用い15kg/mm2(ゲージ圧)の圧力で加圧して
CFRCの前駆体を得た。これを実施例1と同様の条件
で酸化処理した後焼成してCFRCを得た。このCFR
Cの見掛け密度を測定したところ1.35g/cm3で
あった。またその引張強度は6kg/mm2、引張弾性
率は3.5ton/mm2であり亀裂等は観察されなか
った。
【0019】比較例1 実施例1で調製したピッチ繊維600gと不融化繊維1
00gおよび不融化繊維を1500℃で焼成した炭素繊
維300gを取り、湿式抄紙法にて抄紙してマット状の
成形体を得た。 これを350 ℃に加熱したホットプレスを用い10k
g/mm2の圧力で加圧してCFRCの前駆体を得た。 これを実施例1と同様の条件で酸化処理した後焼成して
CFRCを得た。このCFRCは1500℃で焼成した
炭素繊維を用いたので焼成の際に内部応力が働き、長手
方向に沿って層状の小さな亀裂が発生し、全体に膨れが
生じた。見掛け密度を測定したところ1.28g/cm
3であり、その引張強度は4.5kg/mm2、引張弾
性率は3ton/mm2であった。
【0020】比較例2 実施例1と同様にして調製した不融化繊維100gおよ
び不融化繊維を800℃で焼成した炭素繊維300gを
取り、湿式抄紙法にてマット状の成形体を得た。これを
200℃に加熱溶融した石炭系硬ピッチ(軟化点100
℃)中に真空下で浸漬してCFRCの前駆体を得た。こ
れを空気流通下350℃で2時間酸化した後、実施例1
と同様の条件で焼成してCFRCを得た。見掛け密度を
測定したところ、1.20g/cm3であり、その引張
強度は1.5kg/mm2、引張弾性率は2ton/m
m2であった。
【0021】比較例3 軟化点90℃の石炭系硬ピッチ500gに1kgのテト
ラヒドロキノリンを加え、オートクレーブ中で400℃
まで加熱した後、この溶液を濾過し、さらに蒸留するこ
とによって軟化点55℃の水素添加されたピッチを34
0g得た。このピッチをステンレス容器中で減圧下に昇
温速度5℃/min で380℃まで加熱した結果、軟
化点140℃のピッチを得た。このピッチを紡糸して得
られたピッチ繊維600gと実施例1で使用した不融化
繊維200gおよび同じく実施例1で使用した炭素繊維
200gを採取し、湿式抄紙法にてマット状の成形体を
得た。 これを250℃に加熱されたホットプレスを用い10k
g/mm2の圧力で加圧してCFRCの前駆体を得た。 この前駆体を空気流通下400℃で2時間酸化した後、
実施例1と同じ条件下で焼成してCFRCを得た。この
CFRCの見掛け密度は1.25g/cm3、引張強度
は4kg/mm2、引張弾性率は3ton/mm2であ
った。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
炭素化率の高い不融化繊維をマトリックス原料として用
いることにより製造日数を大幅に短縮することができる
ようになった。更に製造されたCFRCはマトリックス
と強化繊維の密着度が高く亀裂の発生しにくいCFRC
であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ■軟化点が200 ℃以上のメソフェ
    ーズピッチより作られたピッチ繊維と、■該ピッチ繊維
    と同一または異なった軟化点が200 ℃以上のメソフ
    ェーズピッチより作られたピッチ繊維を不融化した不融
    化繊維および/または該不融化繊維と同一又は異なった
    軟化点が200 ℃以上のメソフェーズピッチより作ら
    れたピッチ繊維を不融化して得られた不融化繊維を更に
    1000℃以下の温度で炭素化した炭素繊維とからなる
    マット状混合物を、加圧加熱して成形した後酸化処理を
    施し、さらに不活性雰囲気下で焼成することを特徴とす
    る炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法。
JP3092790A 1991-03-29 1991-03-29 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 Withdrawn JPH04305060A (ja)

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