JPH04305057A - 圧電セラミツクスの強化方法 - Google Patents
圧電セラミツクスの強化方法Info
- Publication number
- JPH04305057A JPH04305057A JP3067323A JP6732391A JPH04305057A JP H04305057 A JPH04305057 A JP H04305057A JP 3067323 A JP3067323 A JP 3067323A JP 6732391 A JP6732391 A JP 6732391A JP H04305057 A JPH04305057 A JP H04305057A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric ceramics
- piezoelectric
- sample
- ceramics
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 title claims abstract description 44
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 10
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 title claims description 4
- HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N lead zirconate titanate Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[Ti+4].[Zr+4].[Pb+2] HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 13
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims abstract description 12
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims abstract description 8
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims abstract description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 8
- 229910052451 lead zirconate titanate Inorganic materials 0.000 claims description 11
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 10
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 8
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims description 8
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims description 8
- 238000005245 sintering Methods 0.000 claims description 7
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims description 2
- 230000016507 interphase Effects 0.000 claims 1
- MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N Zirconium dioxide Chemical compound O=[Zr]=O MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 6
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 4
- HBMJWWWQQXIZIP-UHFFFAOYSA-N silicon carbide Chemical compound [Si+]#[C-] HBMJWWWQQXIZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 4
- 239000004372 Polyvinyl alcohol Substances 0.000 description 3
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000011812 mixed powder Substances 0.000 description 3
- 229920002451 polyvinyl alcohol Polymers 0.000 description 3
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 3
- 101100371219 Pseudomonas putida (strain DOT-T1E) ttgE gene Proteins 0.000 description 2
- BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N Silver Chemical compound [Ag] BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 2
- 238000002425 crystallisation Methods 0.000 description 2
- 230000008025 crystallization Effects 0.000 description 2
- 235000013399 edible fruits Nutrition 0.000 description 2
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 2
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N oxo(oxoalumanyloxy)alumane Chemical compound O=[Al]O[Al]=O TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000013001 point bending Methods 0.000 description 2
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 2
- 229910010271 silicon carbide Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000004332 silver Substances 0.000 description 2
- 238000001694 spray drying Methods 0.000 description 2
- 229910018404 Al2 O3 Inorganic materials 0.000 description 1
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910010293 ceramic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052681 coesite Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 229910052906 cristobalite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000008187 granular material Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 1
- 235000012239 silicon dioxide Nutrition 0.000 description 1
- 229910052814 silicon oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910002076 stabilized zirconia Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052682 stishovite Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052905 tridymite Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電セラミツクスをは
じめとする電子セラミツクスの強化方法に関するもので
ある。
じめとする電子セラミツクスの強化方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、機能性セラミツクスを利用した装
置の技術開発が盛んに行われている。
置の技術開発が盛んに行われている。
【0003】中でも圧電セラミツクスの分野では、その
電気的特性の向上が要求されている。
電気的特性の向上が要求されている。
【0004】この圧電セラミツクスは、古くは超音波の
発振素子、最近では積層アクチユエータ等の幅広い分野
にわたつて利用されている。
発振素子、最近では積層アクチユエータ等の幅広い分野
にわたつて利用されている。
【0005】しかし、在来のセラミツクス材料ではセラ
ミツクス固有の脆さが障害となつて、機械−電気エネル
ギ変換素子の一例である圧電セラミツクスの入力が制限
されているのが現状であり、幅広いレンジにわたつて圧
電セラミツクスを使用できないのが実情であつた。
ミツクス固有の脆さが障害となつて、機械−電気エネル
ギ変換素子の一例である圧電セラミツクスの入力が制限
されているのが現状であり、幅広いレンジにわたつて圧
電セラミツクスを使用できないのが実情であつた。
【0006】このような問題を解決するために、「エレ
クトロニク・セラミツクス」誌(1986年9月号,5
7〜60頁)に示された「SiC強化圧電セラミツクス
の電気的及び機械的性質」と題する技術論文が紹介され
ている。
クトロニク・セラミツクス」誌(1986年9月号,5
7〜60頁)に示された「SiC強化圧電セラミツクス
の電気的及び機械的性質」と題する技術論文が紹介され
ている。
【0007】この技術論文にはチタン酸ジルコン酸鉛の
圧電性セラミツクスに0.1〜0.5重量%の割合で炭
化珪素(SiC)の微細ウイスカを添加してセラミツク
スを高強度、高靭性化させようとするものであつた。
圧電性セラミツクスに0.1〜0.5重量%の割合で炭
化珪素(SiC)の微細ウイスカを添加してセラミツク
スを高強度、高靭性化させようとするものであつた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術のよ
うにチタン酸ジルコン酸鉛に炭化珪素を添加した場合、
チタン酸ジルコン酸鉛と炭化珪素のシリコン成分が化学
反応を起こして炭素と珪素とに分解してしまい、圧電セ
ラミツクスとしての電気特性、特に電気機械結合係数を
低下させてしまつていた。また、焼結後の圧電セラミツ
クス内に空孔が形成されて、充分な強度が保証できなく
なるという問題も抱えていた。
うにチタン酸ジルコン酸鉛に炭化珪素を添加した場合、
チタン酸ジルコン酸鉛と炭化珪素のシリコン成分が化学
反応を起こして炭素と珪素とに分解してしまい、圧電セ
ラミツクスとしての電気特性、特に電気機械結合係数を
低下させてしまつていた。また、焼結後の圧電セラミツ
クス内に空孔が形成されて、充分な強度が保証できなく
なるという問題も抱えていた。
【0009】そこで、本発明では、以上の問題点を解決
するために成されたものであり、セラミツクス(特に圧
電セラミツクス)の抱えた脆さを向上させようとするも
のである。即ち、圧電セラミツクスの高強度化,高靭性
化を図つて、圧電セラミツクスの許容入力の向上を、技
術的課題とする。
するために成されたものであり、セラミツクス(特に圧
電セラミツクス)の抱えた脆さを向上させようとするも
のである。即ち、圧電セラミツクスの高強度化,高靭性
化を図つて、圧電セラミツクスの許容入力の向上を、技
術的課題とする。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した本発明の技術的
課題を解決するために講じた本発明の第1の技術的手段
は、微小粉末状に粉砕したチタン酸ジルコン酸鉛を主体
とする基材を焼結した後、空気又は酸素雰囲気中にて9
00℃以上1100℃以下の温度範囲内で熱処理し、粒
界相であるガラス成分を結晶化させたことである。
課題を解決するために講じた本発明の第1の技術的手段
は、微小粉末状に粉砕したチタン酸ジルコン酸鉛を主体
とする基材を焼結した後、空気又は酸素雰囲気中にて9
00℃以上1100℃以下の温度範囲内で熱処理し、粒
界相であるガラス成分を結晶化させたことである。
【0012】また、前述した本発明の技術的課題を解決
するために講じた本発明の第2の技術的手段は、微小粉
末状に粉砕したチタン酸ジルコン酸鉛を主体とする基材
にセラミツクフアイバー又はウイスカーを添加して焼結
した後、空気又は酸素雰囲気中にて900℃以上110
0℃以下の温度範囲内で熱処理し、粒界相であるガラス
成分を結晶化させたことである。
するために講じた本発明の第2の技術的手段は、微小粉
末状に粉砕したチタン酸ジルコン酸鉛を主体とする基材
にセラミツクフアイバー又はウイスカーを添加して焼結
した後、空気又は酸素雰囲気中にて900℃以上110
0℃以下の温度範囲内で熱処理し、粒界相であるガラス
成分を結晶化させたことである。
【0013】
【作用】上述した本発明の技術的手段によれば、従来の
圧電性セラミツクスと比較して格段に優れた強度と靭性
を備えた圧電セラミツクスとすることができるようにな
り、その許容入力の向上する。
圧電性セラミツクスと比較して格段に優れた強度と靭性
を備えた圧電セラミツクスとすることができるようにな
り、その許容入力の向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の技術的手段を具体化した実施
例について添付図面に基づいて説明する。尚、この実施
例は種々の実験によつて得られた実験結果に基づくもの
である。
例について添付図面に基づいて説明する。尚、この実施
例は種々の実験によつて得られた実験結果に基づくもの
である。
【0015】(実験例1)はじめに、圧電材料としてチ
タン酸ジルコン酸鉛〔Pb(Zr0.53Ti0.47
)O3 〕を主成分とする周知のセラミツクスの仮焼粉
を用意する。この仮焼粉を直径が0.3〜1.0μmの
微小粉末となるまで粉砕加工を行う。この微小粉末を固
めるためにバインダ(例えばポリビニルアルコール〔P
VA〕)を添加し、湿式によつて均一になるまで攪拌混
合させる。こうして均一に攪拌された微小粉末は噴霧乾
燥によつて果粒状に加工される。
タン酸ジルコン酸鉛〔Pb(Zr0.53Ti0.47
)O3 〕を主成分とする周知のセラミツクスの仮焼粉
を用意する。この仮焼粉を直径が0.3〜1.0μmの
微小粉末となるまで粉砕加工を行う。この微小粉末を固
めるためにバインダ(例えばポリビニルアルコール〔P
VA〕)を添加し、湿式によつて均一になるまで攪拌混
合させる。こうして均一に攪拌された微小粉末は噴霧乾
燥によつて果粒状に加工される。
【0016】次に、所定の形状に型成形するために1.
0Kg/cm2 )の圧力でプレス成形して、圧電セラ
ミツクス試料を作成した。プレス成形の後、試料に含ま
れているバインダを酸化処理して、試料からバインダ成
分を熱分解させる。この後、圧電セラミツクス試料を温
度1250℃の大気雰囲気中で焼結処理を行う。
0Kg/cm2 )の圧力でプレス成形して、圧電セラ
ミツクス試料を作成した。プレス成形の後、試料に含ま
れているバインダを酸化処理して、試料からバインダ成
分を熱分解させる。この後、圧電セラミツクス試料を温
度1250℃の大気雰囲気中で焼結処理を行う。
【0017】次に、800・900・1000・110
0・1200℃の5種類の温度の大気雰囲気中(又は酸
素雰囲気中)で熱処理(アニール)を5時間行う。この
後、この試料の表面に電極となる銀薄膜を焼成印刷させ
る。そして、圧電セラミツクス試料に圧電特性が得られ
るように、電極間距離に比例した電圧を圧電セラミツク
ス試料に所定時間印加して分極処理を施す。(このとき
、温度100℃、印加電圧は2kv/mmとし、更に電
圧の印加時間は30分に設定した。)以上のプロセスに
よつて作成した圧電セラミツクス試料について、代表的
な圧電特性を評価後、電極をエツチング除去し評価用試
験片を切り出した。JISR1601に準拠する3点曲
げ試験にて強度を測定し、靭性測定はJISR1607
に準拠するSEPB法にて測定した。この結果を、表1
に示す。
0・1200℃の5種類の温度の大気雰囲気中(又は酸
素雰囲気中)で熱処理(アニール)を5時間行う。この
後、この試料の表面に電極となる銀薄膜を焼成印刷させ
る。そして、圧電セラミツクス試料に圧電特性が得られ
るように、電極間距離に比例した電圧を圧電セラミツク
ス試料に所定時間印加して分極処理を施す。(このとき
、温度100℃、印加電圧は2kv/mmとし、更に電
圧の印加時間は30分に設定した。)以上のプロセスに
よつて作成した圧電セラミツクス試料について、代表的
な圧電特性を評価後、電極をエツチング除去し評価用試
験片を切り出した。JISR1601に準拠する3点曲
げ試験にて強度を測定し、靭性測定はJISR1607
に準拠するSEPB法にて測定した。この結果を、表1
に示す。
【0018】尚、表1では、比較のために熱処理をしな
いもの(比較例)についても同様の測定を行つた結果を
のせている。この結果、熱処理温度が800℃では比較
例と変化が認めがたく、また、熱処理温度が1200℃
では圧電特性及び機械特性の劣化が認められる。(これ
は、試料中の鉛成分の蒸発が原因として考えられる。
いもの(比較例)についても同様の測定を行つた結果を
のせている。この結果、熱処理温度が800℃では比較
例と変化が認めがたく、また、熱処理温度が1200℃
では圧電特性及び機械特性の劣化が認められる。(これ
は、試料中の鉛成分の蒸発が原因として考えられる。
【0019】)従つて、圧電特性及び機械的性質の向上
には、熱処理温度として900℃〜1100℃が有効で
ある。
には、熱処理温度として900℃〜1100℃が有効で
ある。
【0020】また、試料中には、セラミツクスの結晶粒
の粒成長及び粒界ガラス層の結晶化が確認され、特性向
上に寄与したものと考えられる。尚、この効果は酸素雰
囲気中にて熱処理を行つても同様以上に起こると考えら
れる。
の粒成長及び粒界ガラス層の結晶化が確認され、特性向
上に寄与したものと考えられる。尚、この効果は酸素雰
囲気中にて熱処理を行つても同様以上に起こると考えら
れる。
【0021】
【表1】
【0022】(実験例2)実験例1と同様にチタン酸ジ
ルコン酸鉛〔Pb(Zr0.53Ti0.47)O3
〕を主成分とする仮焼粉の微小粉末に、ジルコニアフア
イバーを0.4重量%外割り添加して混合粉とする。こ
の混合粉を固めるためにバインダ(例えばポリビニルア
ルコール〔PVA〕)を添加し、湿式によつて均一にな
るまで攪拌混合させる。こうして均一に攪拌された混合
粉は噴霧乾燥によつて果粒状に加工される。
ルコン酸鉛〔Pb(Zr0.53Ti0.47)O3
〕を主成分とする仮焼粉の微小粉末に、ジルコニアフア
イバーを0.4重量%外割り添加して混合粉とする。こ
の混合粉を固めるためにバインダ(例えばポリビニルア
ルコール〔PVA〕)を添加し、湿式によつて均一にな
るまで攪拌混合させる。こうして均一に攪拌された混合
粉は噴霧乾燥によつて果粒状に加工される。
【0023】次に、所定の形状に型成形するために1.
0Kg/cm2 )の圧力でプレス成形して、圧電セラ
ミツクス試料を作成した。このとき、ジルコニアフアイ
バーはプレス加圧方向と垂直に配向する。プレス成形の
後、試料に含まれているバインダを酸化処理して、試料
からバインダ成分を熱分解させる。この後、圧電セラミ
ツクス試料を温度1300℃の大気雰囲気中で焼結処理
を行う。
0Kg/cm2 )の圧力でプレス成形して、圧電セラ
ミツクス試料を作成した。このとき、ジルコニアフアイ
バーはプレス加圧方向と垂直に配向する。プレス成形の
後、試料に含まれているバインダを酸化処理して、試料
からバインダ成分を熱分解させる。この後、圧電セラミ
ツクス試料を温度1300℃の大気雰囲気中で焼結処理
を行う。
【0024】次に、温度1000℃の大気雰囲気中(又
は酸素雰囲気中)で熱処理(アニール)を5時間行う。 この後、この試料の表面に電極となる銀薄膜を焼成印刷
させる。そして、圧電セラミツクス試料に圧電特性が得
られるように、電極間距離に比例した電圧を圧電セラミ
ツクス試料に所定時間印加して分極処理を施す。(この
とき、温度100℃、印加電圧は2kv/mmとし、更
に電圧の印加時間は30分に設定した。)
は酸素雰囲気中)で熱処理(アニール)を5時間行う。 この後、この試料の表面に電極となる銀薄膜を焼成印刷
させる。そして、圧電セラミツクス試料に圧電特性が得
られるように、電極間距離に比例した電圧を圧電セラミ
ツクス試料に所定時間印加して分極処理を施す。(この
とき、温度100℃、印加電圧は2kv/mmとし、更
に電圧の印加時間は30分に設定した。)
【0025】
【表2】
【0026】以上のプロセスによつて作成した圧電セラ
ミツクス試料について、代表的な圧電特性を評価後、電
極をエツチング除去し評価用試験片を切り出した。JI
SR1601に準拠する3点曲げ試験にて強度を測定し
、靭性測定はJISR1607に準拠するSEPB法に
て測定した。この結果を、表2に示す。
ミツクス試料について、代表的な圧電特性を評価後、電
極をエツチング除去し評価用試験片を切り出した。JI
SR1601に準拠する3点曲げ試験にて強度を測定し
、靭性測定はJISR1607に準拠するSEPB法に
て測定した。この結果を、表2に示す。
【0027】尚、表2では、比較のために従来のもの(
比較例)についても同様の測定を行つた結果をのせてい
る。表2から、比較例に比べて、実験例2の試料には圧
電特性及び機械的性質の向上がみられる。尚、この効果
は酸素雰囲気中にて熱処理を行つても同様以上に起こる
と考えられる。
比較例)についても同様の測定を行つた結果をのせてい
る。表2から、比較例に比べて、実験例2の試料には圧
電特性及び機械的性質の向上がみられる。尚、この効果
は酸素雰囲気中にて熱処理を行つても同様以上に起こる
と考えられる。
【0028】以上実験例1・2において、粒界相である
ガラス成分の結晶化は、チタン酸ジルコン酸鉛原料中に
含まれる微量の酸化アルミニウム,酸化シリコン(Al
2 O3 ,SiO2 )と母材との間の相互化学反応
により起こると考えられる。また、実験例2において、
セラミツクフアイバーは炭化珪素(SiC)ではなく、
珪素(Si)源とならない安定化酸化ジルコニア(Zr
O2 )、または高純度の酸化アルミニウム(Al2
O3 )とする。
ガラス成分の結晶化は、チタン酸ジルコン酸鉛原料中に
含まれる微量の酸化アルミニウム,酸化シリコン(Al
2 O3 ,SiO2 )と母材との間の相互化学反応
により起こると考えられる。また、実験例2において、
セラミツクフアイバーは炭化珪素(SiC)ではなく、
珪素(Si)源とならない安定化酸化ジルコニア(Zr
O2 )、または高純度の酸化アルミニウム(Al2
O3 )とする。
【0029】
【発明の効果】以上に示した様に本発明では、チタン酸
ジルコン酸鉛の基材を焼結した後、最適温度(900〜
1100℃)による熱処理を行うことにより、粒界相で
あるガラス成分が結晶化するため、高強度を有する圧電
セラミツクスを得ることができる。
ジルコン酸鉛の基材を焼結した後、最適温度(900〜
1100℃)による熱処理を行うことにより、粒界相で
あるガラス成分が結晶化するため、高強度を有する圧電
セラミツクスを得ることができる。
【0030】また、チタン酸ジルコン酸鉛の基材にセラ
ミツクフアイバーを添加したものでは、更に高強度・高
靭性を有する圧電セラミツクスを得ることができる。
ミツクフアイバーを添加したものでは、更に高強度・高
靭性を有する圧電セラミツクスを得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 微小粉末状に粉砕したチタン酸ジルコ
ン酸鉛を主体とする基材を焼結した後、空気又は酸素雰
囲気中にて900℃以上1100℃以下の温度範囲内で
熱処理し、粒界相であるガラス成分を結晶化させたこと
を特徴とする圧電セラミツクスの強化方法。 - 【請求項2】 微小粉末状に粉砕したチタン酸ジルコ
ン酸鉛を主体とする基材にセラミツクフアイバー又はウ
イスカーを添加して焼結した後、空気又は酸素雰囲気中
にて900℃以上1100℃以下の温度範囲内で熱処理
し、粒界相であるガラス成分を結晶化させたことを特徴
とする圧電セラミツクスの強化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067323A JPH04305057A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 圧電セラミツクスの強化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067323A JPH04305057A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 圧電セラミツクスの強化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04305057A true JPH04305057A (ja) | 1992-10-28 |
Family
ID=13341700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3067323A Pending JPH04305057A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 圧電セラミツクスの強化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04305057A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1092695A1 (en) * | 1999-10-12 | 2001-04-18 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric ceramic material, electronic part using the ceramic |
JP2005235861A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Denso Corp | 圧電スタックの製造方法 |
JP2005235863A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Denso Corp | 圧電スタック及び圧電スタックの製造方法 |
-
1991
- 1991-03-30 JP JP3067323A patent/JPH04305057A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1092695A1 (en) * | 1999-10-12 | 2001-04-18 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric ceramic material, electronic part using the ceramic |
US6511763B1 (en) | 1999-10-12 | 2003-01-28 | Murata Manufacturing Co. Ltd. | Piezoelectric ceramic material, electronic part using the ceramic |
JP2005235861A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Denso Corp | 圧電スタックの製造方法 |
JP2005235863A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Denso Corp | 圧電スタック及び圧電スタックの製造方法 |
JP4552450B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2010-09-29 | 株式会社デンソー | 圧電スタックの製造方法 |
JP4554232B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2010-09-29 | 株式会社デンソー | 圧電スタック及び圧電スタックの製造方法 |
DE102005007081B4 (de) * | 2004-02-17 | 2012-02-02 | Denso Corporation | Piezoelektrische Stapelstruktur, Herstellungsverfahren der piezoelektrischen Stapelstruktur und Verwendung |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100790407B1 (ko) | 무연 압전 세라믹스 조성물 및 그의 제조방법 | |
JPH09100156A (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
JP4450636B2 (ja) | 圧電セラミックスの製造方法 | |
Ichinose et al. | Piezoelectric properties of (Bi1/2Na1/2) TiO3 based ceramics | |
Choy et al. | Electromechanical and ferroelectric properties of (Bi 1/2 Na 1/2) TiO 3-(Bi 1/2 K 1/2) TiO 3-(Bi 1/2 Li 1/2) TiO 3-BaTiO 3 lead-free piezoelectric ceramics for accelerometer application | |
JP2007084408A (ja) | 圧電セラミックス | |
EP2371786B1 (en) | Method of preparation of lithium-aluminosilicate-based materials with near zero or negative thermal expansion coefficient in a broad temperature range | |
KR101333793B1 (ko) | 비스무스계 압전 세라믹스 및 그 제조방법 | |
KR101091192B1 (ko) | 저온 소성용 무연 압전세라믹 조성물 및 제조방법 | |
JP2000211968A (ja) | 高耐久性圧電複合セラミックス及びその製法 | |
JPH04305057A (ja) | 圧電セラミツクスの強化方法 | |
KR101352778B1 (ko) | 입자 배향된 nkn계 압전체의 제조방법 | |
KR100875479B1 (ko) | 비납계 압전 세라믹스 조성물 및 그 제조방법 | |
US3640866A (en) | Piezoelectric ceramic compositions | |
JP2001048642A (ja) | 圧電セラミックス | |
KR101454341B1 (ko) | Pzt계 압전 세라믹 및 그 제조 방법 | |
US4392970A (en) | Piezoelectric ceramics | |
CN112457008A (zh) | 一种大应变压电陶瓷材料及其制备方法 | |
Manotham et al. | Effects of sintering temperatures on structural, electrical and mechanical properties of BNKT piezoelectric ceramics | |
TW593204B (en) | A method of producing lithium aluminosilicate ceramics | |
KR20020090275A (ko) | 고밀도 압전 후막 및 그 제조 방법 | |
KR102348835B1 (ko) | 분위기 제어를 통한 비납계 압전 세라믹 제조방법 | |
JP3236641B2 (ja) | 複合強誘電性セラミックスの製造方法 | |
KR102713179B1 (ko) | 고온용 압전세라믹 조성물 및 이의 제조 방법 | |
US3652412A (en) | Piezoelectric ceramic compositions |