JPH04304105A

JPH04304105A - ガス絶縁開閉装置

Info

Publication number: JPH04304105A
Application number: JP3067517A
Authority: JP
Inventors: Akira Nishizawa; 西沢　彰
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1991-04-01
Filing date: 1991-04-01
Publication date: 1992-10-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、２重母線と線路側の回
線を遮断器を介して接続するガス絶縁開閉装置に関する
。

【０００２】

【従来の技術】接地金属容器内に充電部や遮断部を絶縁
スペーサを介して支持したガス絶縁開閉装置は、気中絶
縁方式の開閉装置に比べて小型縮小化が可能であるなど
の理由から、最近では変電所や開閉所などの各部に広く
使用されている。例えば、２重母線と、この２重母線か
ら引き出された線路側の回線との接続部分にも、ガス絶
縁母線、ガス絶縁遮断器、ガス絶縁断路器などを組み合
わせて成るガス絶縁開閉装置が使用されている。

【０００３】図２は、このようなガス絶縁開閉装置の従
来例を示す。このガス絶縁開閉装置は、単相のガス絶縁
機器が３相分並列に配置されたもので、３相分の単相ガ
ス絶縁遮断器１ａ〜１ｃに、それぞれ３相分の単相型甲
母線２ａ〜２ｃと単相型乙母線３ａ〜３ｃが接続されて
いる。

【０００４】すなわち、各遮断器１ａ〜１ｃの一端に計
器用変流器４ａ〜４ｃを介してＴ字形の接続母線５ａ〜
５ｃが設けられ、この接続母線５ａ〜５ｃの一端に甲母
線側断路器６ａ〜６ｃを介して甲母線２ａ〜２ｃが接続
されている。また、Ｔ字形の接続母線５ａ〜５ｃの反対
側の端部には、乙母線側断路器７ａ〜７ｃを介して、乙
母線３ａ〜３ｃが接続されている。

【０００５】遮断器１ａ〜１ｃの反対側の端部には、計
器用変流器８ａ〜８ｃを介して線路側断路器９ａ〜９ｃ
が設けられ、この線路側断路器９ａ〜９ｃに線路側の回
線が接続されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、気中絶縁の
開閉装置に比較すれば非常に優れたガス絶縁開閉装置で
はあるが、最近では、各機器の配置構成を合理的なもの
とすることで、より一層の小型縮小化や構成機器の標準
化が要求されている。しかし、図２に示すような従来の
ガス絶縁開閉装置においては、次に述べるような問題点
があり、このような要求を満足することができなかった
。

【０００７】すなわち、２重母線方式の変電所や開閉所
では、３相分の単相母線から成る甲母線２ａ〜２ｃまた
は乙母線３ａ〜３ｃは、各単相母線が干渉しないように
、所定の相間寸法Ｌ２だけずらして、平行に配置されて
いる。これに対して、従来のガス絶縁開閉装置は、３相
分の遮断器１ａ〜１ｃを図２の側面図で重なるように、
２重母線の相間方向から見て同じ位置に配置していた。従って、母線の相間方向から見て、相間寸法分ずれて配
置された各相の母線と、同じ位置に配置された各相の遮
断器とのずれは、両者の接続母線により吸収していた。

【０００８】そのため、各遮断器１ａ〜１ｃでは、遮断
器１ａ〜１ｃの口出部（計器用変流器４ａ〜４ｃの取付
け部）と各母線側の断路器６ａ〜６ｃと７ａ〜７ｃとを
接続するためのＴ字形の接続母線５ａ〜５ｃとして、各
相の遮断器ごとにＴ字の左右の寸法が異なったものを用
意し、この接続母線の水平方向の張り出し寸法を調整す
ることで、各母線の相間寸法を吸収していた。例えば、
図２で一番手前に示すａ相の接続母線５ａは乙母線３ａ
側よりも甲母線２ａ側が長く、逆に一番奥にあるｃ相の
接続母線５ｃは甲母線３ａ側よりも乙母線３ｃ側が長く
なっていた。しかし、このように何種類もの接続母線５
ａ〜５ｃを用意することは、機器の標準化や互換性の向
上と言う観点からは好ましくなく、改善が望まれていた
。

【０００９】また、従来のガス絶縁開閉装置では、Ｔ字
形をした接続母線５ａの一端が長く、他端が短くなって
いるため、長くなった接続母線５ａの甲母線２ａ側の端
部が、遮断器１ａの線路側端部に設けた変流器８ａや線
路側断路器９ａに干渉する恐れがある。そして、これを
防止するためには、遮断器１ａの口出部間の寸法Ｌ１を
大きくする必要がある。しかし、最近のように遮断部１
点当たりの遮断容量が増大し、遮断器そのものの小形化
が可能となっている場合に、このような機器配置上の理
由から、遮断器の小形化が制限されることは、ガス絶縁
開閉装置に対する要求に逆行する。

【００１０】本発明の目的は、各機器の配置構成を改善
すると言う簡単な手段により、小型縮小化と、機器の標
準化及び互換性の向上を可能としたガス絶縁開閉装置を
提供することにある。［発明の構成］

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本発明は、

【００１２】単相の母線を複数相分平行に配置して成る
甲母線と、同様に構成された乙母線と、これら甲母線と
乙母線に対して直角に配置された複数相の単相遮断器と
を備え、これら甲母線と乙母線をその各相ごとに対応す
る相の単相遮断器に接続したガス絶縁開閉装置において
、

【００１３】各相の遮断器を、その第１相の遮断器から
順に、接続される母線の各相の相間方向に、母線の相間
寸法分ずらして平行に配置し、各相の遮断器の一方の口
出部には、各相で同一形状のＴ字形接続母線の基部を接
続し、この接続母線の一端に甲母線を、他端に乙母線を
接続したことを特徴とする。

【００１４】

【作用】上記のような構成を有する本発明のガス絶縁開
閉装置においては、従来ではＴ字形接続母線の張り出し
寸法を変化させて吸収していた母線の相間寸法を、各相
の遮断器の位置をずらすことによって吸収する。その結
果、Ｔ字形接続母線の水平方向の張り出し寸法を抑えて
、接続母線が遮断器の他の口出部に干渉することを防止
でき、それだけ遮断器の口出部間の寸法を縮小できる。また、遮断器をずらすことで、接続母線は、各相の遮断
器で同一のものの使用が可能となる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１により具体的
に説明する。なお、図２の従来技術と同一部材について
は、同一符号を付し、説明は省略する。

【００１６】本実施例において、各相の遮断器１ａ〜１
ｃは、手前の遮断器１ａから順に、接続される甲または
乙母線の相間方向に母線の相間寸法Ｌ２分ずれた状態で
、互いに平行に配置されている。

【００１７】また、各遮断器１ａ〜１ｃの母線側の口出
部には、計器用変流器４ａ〜４ｃを介してＴ字形接続母
線５ａ〜５ｃが接続されている。このＴ字形接続母線５
ａ〜５ｃは、いずれも同一形状をなし、Ｔ字形の垂直部
分から甲母線側と乙母線側に張り出している水平部分の
長さが等しくなっている。この接続母線５ａ〜５ｃのＴ
字形の水平部の長さは、甲母線と乙母線の間隔（甲母線
のａ相の母線２ａと乙母線のａ相の母線３ａとの間隔）
と等しく設定され、この水平部の両端に断路器を介して
甲母線２ａ〜２ｃまたは乙母線３ａ〜３ｃが接続されて
いる。

【００１８】一方、各遮断器１ａ〜１ｃの線路側の口出
部は、各遮断器が母線の相間方向に相間寸法Ｌ２分ずれ
て配置されているため、同様に母線の相間方向にずれて
配置されている。この線路側の口出部には、線路側の変
流器８ａ〜８ｃ及び線路側断路器９ａ〜９ｃを介して、
線路側の回線が接続されている。

【００１９】このような構成を有する本実施例では、遮
断器１ａ〜１ｃを母線の相間寸法Ｌ２に合わせて、母線
の相間方向にずらして配置したので、Ｔ字形接続母線に
より各相の母線と遮断器の相間方向のずれを吸収する必
要がなくなる。その結果、各相の接続母線として、同一
形状のものを使用することが可能となり、接続母線の標
準化及び互換性の向上が達成できる。

【００２０】また、遮断器の位置をずらすことで母線の
相間寸法を吸収するので、接続母線を長くして母線の相
間寸法を吸収する必要もなくなり、接続母線の水平方向
の張り出し寸法も短縮できる。そのため、接続母線と遮
断器の線路側の口出部との干渉もなくなり、その分だけ
遮断器の両口出部間の寸法Ｌ１を短縮して、遮断器を小
型化できる。

【００２１】図１の実施例では、図２の従来技術に比較
して、遮断器の口出部間の寸法Ｌ１が母線の相間寸法Ｌ
２の２倍以上短縮されている。これを３４５ｋｖ〜５５
０ｋｖ級のガス絶縁開閉装置に適用すると、一般に相間
寸法Ｌ２は１０００ｍｍ程度であるので、遮断器の寸法
Ｌ１が２０００ｍｍ以上短縮されることになる。

【００２２】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、遮断器の両口出部にそれぞれ２重母線
を接続する場合にも採用できる。また、計器用変流器や
断路器の取付位置は、図の例に限らず、接続母線上その
他適宜な箇所に設置可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、各相の遮
断器を母線の相間寸法分ずらして配置すると共に、Ｔ字
形接続母線として同一のものを使用すると言う簡単な手
段により、全体が小型縮小化され、かつ構成機器が標準
化されたガス絶縁開閉装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のガス絶縁開閉装置の一実施例を示す側
面図。

【図２】従来のガス絶縁開閉装置の一例を示す側面図。

【符号の説明】

１ａ〜１ｃ…単相遮断器２ａ〜２ｃ…甲母線３ａ〜３ｃ…乙母線５ａ〜５ｃ…Ｔ字形接続母線９ａ〜９ｃ…線路側断路器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】単相の母線を複数相分平行に配置して成る
甲母線と、同様に構成された乙母線と、これら甲母線と
乙母線に対して直角に配置された複数相の単相遮断器と
を備え、これら甲母線と乙母線をその各相ごとに対応す
る相の単相遮断器に接続したガス絶縁開閉装置において
、各相の遮断器を、その第１相の遮断器から順に、接続
される母線の各相の相間方向に、母線の相間寸法分ずら
して平行に配置し、各相の遮断器の一方の口出部には、
各相で同一形状のＴ字形接続母線の基部を接続し、この
接続母線の一端に甲母線を、他端に乙母線を接続したこ
とを特徴とするガス絶縁開閉装置。