JPH04302927A - 家屋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外断熱工法が施された
家屋に対し、温度コントロールの対応の迅速性と居住空
間内の空気汚染を阻止した家屋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、家屋の居住環境を改善する方法
としては、特開昭６０−１０９４４４号公報、および実
公昭６１−４５６６号公報が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
家屋では、住宅全体の空間、および躯体、内壁等も暖房
、冷却等されるため、居住空間が４０℃以上等になった
際にも迅速に居住空間を適温にコントロールすることが
壁からの輻射熱、および総熱量との関係で迅速に温度低
下することが困難でオーバヒートするばかりでなく、無
駄なエネルギーの消費となる欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、家屋を外断熱工法の高断熱、高気密住
宅に形成し、かつ居住空間の天井、内壁、床の少なくと
も１ケ所以上を冷暖房兼用パネルを平均に分布した構造
とし、オーバヒートがなく、かつ省エネルギーが図れ、
その上、居住空間の温度条件を迅速にコントロールでき
る家屋を提案するものである。

【０００５】

【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る家屋につ
いて詳細に説明する。図１〜図３は上記家屋の代表的な
一例を示す説明図と部分説明図であり、１は外壁、２は
外壁材、３は断熱材、４は防風シート、５は躯体、６は
通気路、７は防湿シート、８は内装材、９は居住空間、
１０は土台、１１は床下換気口、１２は土間、１３は床
下空間、１４は屋根、１５は野地板、１６はアスファル
トフェルト、１７屋根材、１８は小屋裏空間、１９は小
屋裏換気口、２０は天井板、２１は排気口、２２は吸気
口、２３は冷暖房兼用パネル体（以下、単にパネル体と
いう）、２７は通気パイプ、２８はファン、２９は基礎
、３１はサーキュレータ、３２は熱交換機である。

【０００６】さらに詳説すると、家屋全体としては図２
に示すように外断熱構造体であり、躯体５の内側に防湿
シート７、内装材（内壁）８、パネル体２３の断面構造
としたものである。

【０００７】また、屋根１４は図３に示すように垂木２
６に野地板１５を敷設し、次にアスファルトフェルト１
６、断熱材３、屋根材１７のように積層したものである
。勿論、断熱材３上に図示しないが合板、あるいは胴縁
を付加することもできる。

【０００８】さらに詳説すると、外壁材２は乾式外壁材
、例えば金属系サイディング材、窯業系サイディング材
、ＡＬＣ等の市販品の１種からなり、断熱材３はポリウ
レタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフ
ォーム、ポリイソシアヌレートフォーム等板体（紙によ
るサンドイッチ、カナッペ構造体も含む）の１種以上か
らなり、一層、あるいは複数層とする。

【０００９】防風シート４はプラスチックシートの一種
以上からなり、断熱材３の目地部のみ、あるいは全裏面
に張設するものである。通気路６は防風シート４と防湿
シート７間の通気路６ａと居住空間９と床下空間１３と
小屋裏空間１８とからなる。

【００１０】また、排気口２１は天井板２０に付加した
貫通口で図示しないが、送風ファンが接続されている。 吸気口２２は図２、図４に示すようにパネル体２３間あ
るいは図示しないが窓下に部分的、もしくは全体的に設
け通気路６ａと居住空間９を接続するものであり、内装
材８に貫通孔８ａを設け、これをカバー材２５で被覆し
た構造である。勿論、カバー材２５には貫通孔２５ａが
穿設されている。

【００１１】パネル体２３は角形か長方形体であり、電
気、空気等のいずれかが熱源で一定の設定温度で全体、
各設置部分に対応して図示しないセンサーと連動してコ
ントロールするものである。また、表面側にはクロス、
低発泡塗膜、植毛シート等の被覆材２４を設け、結露防
止と美観の向上を図るものである。

【００１２】また、パネル体２３は居住空間９の全面、
あるいは図示しないが部分的に設置するかなど目的に応
じて設けたものである。なお、ボイラ３０を用いる際、
ボイラ３０は外部に設置し、温水が循環する構造であり
、居住空間９、床下空間１３等の暖房に使用するもので
ある。

【００１３】通気パイプ２７は家屋の例えば中央部の通
気路６ｂに床下空間１３と小屋裏空間１８間を連通し、
かつこれに各居住空間９からの支援パイプ２７ａを連結
すると共に、床下空間１３では分散パイプ２７ｂを設け
、小屋裏空間１８では熱交換機３２に直結したものであ
る。

【００１４】さらに、土間１２と基礎２９の部分では図
１に示すように断熱材３と防湿シート７とを敷設したも
のである。

【００１５】次に本発明に係る家屋内のエアの流れを簡
単に説明すると、まず冬期の場合を例として説明する。 すなわち、床下換気口１１、小屋裏換気口１９は閉塞し
、逆止弁付の各排気口２１、吸気口２２が設定温度以下
で閉塞し、熱交換機３２も稼動を停止していると仮定す
る。そこで、居住空間９の温度が２℃だとすると、居住
空間９の２つの壁全面に設置したパネル体２３に通電す
ると空気は矢印イ方向に上昇し、サーキュレータ３１で
矢印ロ方向に空気を回転させ、居住空間９を均一温度分
布とするものである。

【００１６】次に、居住空間９が、例えば２２℃になる
と排気口２１、吸気口２２が開設し、通気路６ａ、６ｂ
を通って小屋裏空間１８に流れ、ここで通気パイプ２７
、熱交換機３２を介して新鮮空気の暖気は床下空間１３
へ導出され、放散される。放散された暖気と床下空間１
３内の空気とがミキシングされ、徐々に空気が各通気路
６を経て上昇する。上昇した空気は吸気口２２から居住
空気９へ新鮮空気が供給される。このようにして家屋全
体の空間は暖気によって充満し、パネル体２３の装着さ
れていない内壁からは輻射熱が放射される。

【００１７】また、夏期は床下換気口１１、小屋裏換気
口１９、排気口２１が開設された状態にし、ここでパネ
ル体２３を１０℃位にする。すると冷気と居住空間９内
の空気と吸気口２２から温度等、圧力差により流入する
空気とが混合され、外気より２〜１０℃位低い温度とす
るものである。

【００１８】以上説明したのは本発明に係る家屋の一実
施例にすぎず、湿度の保持のため加湿機を居住空間９内
に設置したり、居住空間９内の温度を時間的に１〜３℃
位の範囲で変化させ、「ゆらぎ」を感じさせて、より涼
しさを得ることもできる。また、床用のパネル体２３ａ
は床暖房パネルの構成である。さらに、熱交換機３２に
ビルトインタイプの防塵機を連結したり、土間１２にボ
イラ３０の温水を循環させるパイプ（点線で示す）を設
置したり、居住空間９に周知暖房機３３を設置し、補助
的に使用することもできる。

【００１９】

【発明の効果】上述したように本発明に係る家屋によれ
ば、■パネル体と外断熱構造の組み合わせによって居住
空間と通気路がほぼ均一の温度となり快適空間となる。 ■通気路から伝導された熱によって内装の壁自体から輻
射熱が放射されるため居住空間の実質体感は数℃アップ
した体感となる。■温度差と気圧差とサーキュレータの
組み合わせによって「ゆらぎ的」快適な居住空間の循環
とすることができる。■パネル体を居住区間の少なくと
も１つの面に設置したため、空気の移動が容易となり、
均一温度空間としやすい。■湿気と温度をコントロール
した居住空間、通気路とするため、人間の健康と家屋の
耐久性を向上することができる。■熱交換気にビルトイ
ン的に付加した防塵機を介在した際は空気の汚染もなく
、健康的である。■居住空間の温度上昇が容易である。 ■省エネルギーと快適環境を得ること等の特徴、効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る家屋の一実施例を示す説明図であ
る。

【図２】本発明に係る家屋の内、外壁部を抽出して示す
斜視図である。

【図３】本発明に係る家屋の屋根の一例を示す説明図で
ある。

【図４】本発明に係る家屋の内装、特に内壁を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１　　外壁 ３　　断熱材 ５　　躯体 ６　　通気路 ８　　内装材 ９　　居住空間 １４　　屋根 ２０　　天井板 ２１　　排気口 ２２　　吸気口 ２４　　冷暖房兼用パネル体 ３１　　サーキュレータ ３２　　熱交換機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　外断熱工法の家屋において、居住空間
   の外表面に冷暖房兼用のパネル体を装着したことを特徴
   とする家屋。