JPH0430286Y2 - - Google Patents

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JPH0430286Y2
JPH0430286Y2 JP1987074709U JP7470987U JPH0430286Y2 JP H0430286 Y2 JPH0430286 Y2 JP H0430286Y2 JP 1987074709 U JP1987074709 U JP 1987074709U JP 7470987 U JP7470987 U JP 7470987U JP H0430286 Y2 JPH0430286 Y2 JP H0430286Y2
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braces
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brace
column
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、こま型ブレースを有する鉄骨構造物
に係るものである。
「従来の技術と考案が解決しようとする問題点」 鉄骨構造物では、筋違は、耐震・耐風要素とし
て重要な役割りを果たしている。
反面、この筋違によると、 イ 水平力をすべてこの筋違に負担させた場合、
圧縮筋違の座屈により急激な耐力低下が生ず
る。
ロ 筋違とラーメン架構の混構造とした場合、筋
違の剛性がラーメン架構に比べて非常に高く、
筋違とラーメン架構の水平力分担割合の調整が
困難である。
等の不具合がある。
ラーメン構造は、それ自体、耐震・耐風要素を
持つているが、変形量を小さくし、また、コスト
を下げるためには、筋違との混構造とすることが
非常に有効な手段である。
本考案は、筋違の持つている上述の不具合を無
くすことを目的とするものである。すなわち、圧
縮座屈による急激な耐力低下が生じないように
し、かつ、剛性を容易にコントロールできるよう
にするものである。
ところで、現在、これと同様の趣旨で開発され
たものに、第3図に示す各種のものがある。図に
おいて、Aは、H型ブレース(例:特開昭57−
3968号公報)、Bは、偏心K型ブレース、Cは、
Y型ブレース(例:特公昭52−5180号公報)、D
は、可撓ブレース(例:特開昭48−86344号公
報)、Eは、パネル付ブレースである。
これらは、いずれも圧縮筋違が座屈する以前
に、筋違以外の部分(図に△印を付した部分)で
曲げ降伏するよう部材を設定することにより、弾
塑性覆歴性状の改善を図つている。また、その筋
違以外の部分の長さlを変えることにより、筋違
の剛性を調整できるものである。
これらのブレースは、偏心K型ブレースBを除
き、すべて、各部材の接合部を溶接により接合し
ている。また、最初に塑性領域に入る部分(曲げ
降伏する部分)は、溶接部近傍となつている。こ
のため、溶接部の良否が建物全体の性能に大きく
影響することとなり、溶接者の技倆、溶接作業の
管理が非常に重要となる。
偏心K型ブレースBについては、床を支える大
梁が最初に曲げ降伏することになり、好ましい崩
壊型とは言い難い。
本考案の他の目的は、斯る従来の欠点を除去し
ようとするにある。また、これに加えて、以後に
屋内の邪魔なブレースを排して、大きな部屋を形
成したい場合、出入口や窓を設けたい場合等、建
物改造に伴うブレースの他の箇所への移動又は撤
去をも容易に行えるようにしようとするにある。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、第1図に示すように、鉄骨構造物に
おける左右の柱1a,1aと上下の梁1b,1b
とから成る方形のラーメン架構1の中央に、せん
断柱2を配して、該せん断柱の上下の両端を上の
梁1bと下の梁1bの中央にそれぞれピン接合2
1,21し、該せん断柱の中間部の一部位と、前
記ラーメン架構1の左右の下隅角部11,11、
上隅角部12,12の内、いずれか一方の左右の
隅角部との間に、それぞれ筋違3,3を配して、
各筋違の両端をそのせん断柱の中間部の一部位と
一方の左右の隅角部とにそれぞれピン接合31,
31したことを特徴とする。
「作用」 如上の構成であるから、ラーメン架構1の上部
に水平力が加わると、これがせん断柱2に流れる
と同時に、該せん断柱を通じて左右の筋違3,3
にも流れて、せん断柱2にせん断応力を、また、
左右の筋違3,3に引張・圧縮応力を生じ、せん
断柱2における曲げモーメントは、第1図に△印
で示すせん断柱自体の中間部、すなわち、ピン接
合31,31の接合部が位置する部位で最大とな
り、該部が最初に塑性領域に入る部分(曲げ降伏
する部分)となつて、ピン接合31,31の接合
部ではこれを回避できることとなる。而して、剛
性の調整は、せん断柱2の上端から中間部のピン
接合31,31の部位までの長さl又はせん断柱
2の剛性を変えればよいこととなる。
更に、各部のピン接合21,21,31,31
を離脱させることにより、せん断柱2及び筋違
3,3を取り外すことができ、他の箇所への移動
又は撤去が可能となる。
「実施例」 第2図は、本考案の実施例で、図示のものは、
H型鋼等による柱1aと梁1bから成るラーメン
架構1の中央に、H型鋼、その他の型鋼、組立材
等から成るせん断柱2をピン接合21,21し、
該せん断柱の中間部と上記ラーメン架構の左右の
下隅角部11,11との間に、H型鋼、鋼管、そ
の他の型鋼による筋違3,3をピン接合31,3
1したものである。
なお、筋違3,3は、図に二点鎖線で示すよう
に、せん断柱2の中間部とラーメン架構の左右の
上隅角部12,12との間に設けてもよい。図
中、211,311は、接合プレート、212,
312は、ボルト・ナツトである。
「考案の効果」 本考案によれば、高度な溶接技術・管理を必要
とせず、溶接量を低減でき、溶接工事をコストダ
ウンできる。
しかも、弾塑性覆歴性状の改善を図ることがで
き、筋違の剛性を調整できる。
而して、ラーメン架構1の中央に配してせん断
柱2の上下の両端を上の梁1bと下の梁1bの中
央にそれぞれピン接合21,21し、該せん断柱
の中間部の一部位と、前記ラーメン架構1の左右
の下隅角部11,11、上隅角部12,12の
内、いずれか一方の左右の隅角部との間に配した
各筋違3,3の両端をそのせん断柱の中間部の一
部位と一方の左右の隅角部とにそれぞれピン接合
31,31しているので、以後において、屋内の
邪魔なブレースを排して、大きな部屋を形成した
い場合、出入口や窓を設けたい場合等の建物改造
の際には、各部のピン接合21,21,31,3
1を離脱させて、せん断柱2及び筋違3,3を簡
単に取り外すことができ、これにより、他の箇所
への移動又は撤去が容易に行え、したがつて、後
の建物改造に好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の説明図、第2図は、本考案
の実施例を示す正面図、第3図は、従来例の説明
図である。 1……ラーメン架構、1a……柱、1b……
梁、2……せん断柱、3……筋違、11,12…
…隅角部、21,31……ピン接合、211,3
11……接合プレート、212,312……ボル
ト・ナツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鉄骨構造物における左右の柱1a,1aと上下
    の梁1b,1bとから成る方形のラーメン架構1
    の中央に、せん断柱2を配して、該せん断柱の上
    下の両端を上の梁1bと下の梁1bの中央にそれ
    ぞれピン接合21,21し、該せん断柱の中間部
    の一部位と、前記ラーメン架構1の左右の下隅角
    部11,11、上隅角部12,12の内、いずれ
    か一方の左右の隅角部との間に、それぞれ筋違
    3,3を配して、各筋違の両端をそのせん断柱の
    中間部の一部位と一方の左右の隅角部とにそれぞ
    れピン接合31,31したことを特徴とするこま
    型ブレースを有する鉄骨構造物。
JP1987074709U 1987-05-19 1987-05-19 Expired JPH0430286Y2 (ja)

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JP1987074709U JPH0430286Y2 (ja) 1987-05-19 1987-05-19

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JPS63184953U JPS63184953U (ja) 1988-11-28
JPH0430286Y2 true JPH0430286Y2 (ja) 1992-07-22

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JPH0454755Y2 (ja) * 1986-11-28 1992-12-22

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JPS63184953U (ja) 1988-11-28

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