JPH04302104A - 積層チップインダクタ - Google Patents

積層チップインダクタ

Info

Publication number
JPH04302104A
JPH04302104A JP13366991A JP13366991A JPH04302104A JP H04302104 A JPH04302104 A JP H04302104A JP 13366991 A JP13366991 A JP 13366991A JP 13366991 A JP13366991 A JP 13366991A JP H04302104 A JPH04302104 A JP H04302104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
chip inductor
ferrite
bonded
ferrite magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13366991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Hayashi
和孝 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP13366991A priority Critical patent/JPH04302104A/ja
Publication of JPH04302104A publication Critical patent/JPH04302104A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層磁器コンデンサ等
のチップ型電子部品とともに、回路基板上に搭載するの
に好適な積層チップインダクタのインダクタンスの温度
特性を改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】チップインダクタは、チップコンデンサ
と組み合わせてLC回路を構成したり、あるいは単独で
回路要素として使用される。このチップインダクタは、
電子機器を軽薄短小化したいとの要望から、チップコン
デンサ等の他の部品と同様、小型化することが要求され
、この要求がしだいに強まってきている。このため、磁
性体中にコイル状の導体層を内装した積層チップインダ
クタが広く用いられるようになっている。
【0003】上記積層チップインダクタは、磁性体材料
シートに導体材料ペーストを所定のパターンで印刷し、
この印刷した磁性体材料シートを積層、圧着し、焼成し
て得られる。上記導体材料ペーストに用いられる導体材
料としては、抵抗値が小さくかつ比較的安価な、Agを
主成分とするものが一般的である。一方、上記磁性体材
料シートに用いられる磁性体材料としては、抵抗値が高
くかつ上記導体材料ペーストに用いられるAgの融点9
60.5℃以下の温度で焼成することができ、所望のイ
ンダクタンス値を得ることが可能であるCu−Ni−Z
n系フェライト材料等が一般的に用いられている。
【0004】上記Cu−Ni−Zn系フェライト材料等
を焼成して積層チップインダクタの磁性体層として用い
る場合、所望のインダクタンス値L、品質係数Q等の電
気特性や、十分な機械的強度を得るには、860〜88
0℃の焼成が適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記Cu−
Ni−Zn系フェライト等の低温で焼成可能な磁性体材
料を上記の温度で焼成すると、上記の如く磁性体中にコ
イル状の導体層を内装した積層チップインダクタのイン
グクタンス値が強い正の温度依存性を示す。具体的には
25℃のインダクタンス値を基準として、通常の使用温
度範囲である−25℃〜+85℃で、−5%〜+7%程
度のインダクタンス変化を示すという問題点があった。 このため、使用温度範囲においてインダクタンスの温度
依存性のより少ない積層チップインダクタの開発が望ま
れていた。
【0006】本発明の目的は、イングクタンス値の温度
依存性の少ない積層チップインダクタを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、コイルを形成する内部導体層を有するフ
ェライト磁性体層と、このフェライト磁性体層に直接又
は他の層を介して面接合される接合体層を有し、この接
合体層の線膨脹率が上記フェライト磁性体層よりも小さ
い積層チップインダクタを提供するものである。
【0008】
【作用】フェライト磁性体層より線膨脹率の小さい接合
体層をフェライト磁性体層に直接又は他の層を介して面
接合することにより、導体層を形成したフェライト磁性
体層が温度変化により膨脹収縮を行なおうとしても接合
体層がその変形を抑制する。その結果磁性体層と導体層
との間に温度変化により生じる応力も抑制され、導体層
を有するフェライト磁性体層を積層して得られる積層チ
ップインダクタのインダクタンス値の温度依存性を抑制
できる。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 (1)フェライトシートの作成 ■  三二酸化鉄(Fe2O3)48モル%、ZnO 
 24モル%、NiO  18モル%、CuO  10
モル%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料として
ボールミルに仕込み、15時間湿式混合を行なう。■ 
 得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末
を750℃にて1時間仮焼する。■  得られた仮焼粉
末をボールミルにて15時間湿式粉砕した後、乾燥して
から解砕し、フェライト粉末を得る。
【0010】■  このフェライト粉末に対してバイン
ダー樹脂10重量%、トルエン20重量%、エタノール
20重量%およびブタノール40重量%を添加し、ボー
ルミルで15時間混合を行なう。■  得られたスラリ
ーをドクターブレード法を用いて膜厚80μmの長尺な
フェライトグリーンシートを作成する。■  得られた
フェライトグリーンシートを所定の寸法に切断し、図2
に示すように複数枚のフェライトシート片1、1・・・
を得る。■  これらのフェライトシート片のうちの一
部には、内部コイル用のパターンを形成するために、所
定の位置にスルーホールを穿孔するとともに、Agを主
成分とする導体材料ペーストをスクリーン印刷法によっ
て所定のパターンに塗布し、導体塗布層21〜29を形
成する。これらのうち導体塗布層21、29はそれぞれ
のフェライトシート片の互いに反対側となる端部まで引
き出し引出電極用導体層とする。
【0011】(2)接合体シートの作成■  酸化チタ
ン(TiO2):86重量%、CuO:3.0重量%、
酸化マンガン(Mn3O4):1.0重量%、NiO:
5.0重量%及びAl(アルミニウム)−Si−B−N
a−Zr系ガラス:5.0重量%の比率で秤量したそれ
ぞれの材料を原材料としてボールミルに仕込み、15時
間湿式混合を行なう。■  得られた混合物を乾燥して
から粉砕し、得られた粉末を750℃で2時間仮焼した
。■  この仮焼した粉末をボールミルにて15時間湿
式粉砕した後、乾燥してから解砕する。
【0012】■  得られた粉末に対してバインダー樹
脂10重量%、トルエン20重量%、エタノール20重
量%およびブタノール40重量%を添加し、ボールミル
で15時間混合を行なう。■  得られたスラリーをド
クターブレード法を用いて膜厚80μmの長尺な接合体
グリーンシートを作成する。■  この接合体グリーン
シートを所定の寸法に切断し、図2に示すように複数枚
の接合体シート片3、3・・・を得る。
【0013】(3)積層チップインダクタの作成■  
図2に示すように、導体塗布層21〜29を有するフェ
ライトシート片1、1・・をこれらの導体塗布層がコイ
ルを形成するように9枚重ね、この重ね体の上面および
下面のそれぞれにさらに導体塗布層を有しないフェライ
トシート片1、1・・・を8枚重ねる。そしてこの得ら
れた重ね体の上面に上記接合体シート片3、3・・・を
10枚重ね、この得られた重ね体を0.5t/cm2(
単位平方センチメートル当たり0.5トン)の圧力で圧
着し、積層体を得る。この積層体を所定の寸法形状に裁
断して図3に示す個々の積層チップインダクタ未焼成体
4を得る。■  得られた積層チップインダクタ未焼成
体4を500℃で1時間加熱して脱バインダー処理をし
た後、880℃で1時間焼成し、図4に示すように内部
導体層をフェライト磁性体層を介して積層し、上下の内
部導体を引出電極とするコイル部5と、絶縁体層部6と
を積層した積層チップインダクタ焼成体7を得る。
【0014】■  この積層チップインダクタ焼成体7
の引出電極が露出する端面に浸漬法により、Ag電極材
料ペーストを塗布し、150℃で15分間乾燥した後、
600℃にて10分間塗膜を焼付け、図1に示す外部電
極8、8を有する積層チップインダクタを得る。
【0015】(4)評価試験 図1に示した積層チップインダクタであって、3216
形状(長さ3.2mm、幅1.6mm)のコイル部5が
1.2mm、接合体層部6が0.5mmのチップを作成
し、25℃におけるインダクタンス値〔L25〕(μH
)と、−25℃、+85℃のそれぞれにおけるインダク
タンス値L+85、L−25をLCRメーターを用いる
ことにより測定し、これらの25℃のインダクタンス値
からの変化率(%)をそれぞれ、△L+85/L25 
 =(L+85−L25)/L25×100、△L−2
5/L25=(L−25−L25)/L25×100に
より求め、この計算値と上記測定値を表1に示す。
【0016】なお、コイル部5のフェライト磁性体層と
接合体層部6の線膨脹率(10−6/℃)(単位℃当た
り10のマイナス6乗)をディラトメーターにより測定
したところ、コイル部5の部分は10.1であり、接合
体層部6の部分は9.3であった。これらも併せて表1
に示す。
【0017】実施例2 実施例1において、接合体層部6の部分の線膨脹率を8
.6にした以外は同様にして積層チップインダクタを作
成し、これについても実施例1と同様の評価試験を行っ
た結果を上記線膨脹率とともに表1に示す。
【0018】比較例 実施例1において、接合体層部6を設けなかった以外は
同様にして積層チップインダクタを作成し、これについ
て実施例1と同様の評価試験を行った結果をコイル部の
線膨脹率とともに表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から、実施例1は△L+85/
L25  、△L−25/L25が比較例のものに比ベ
0に近付き、インダクタンス値の温度依存性が0に近付
くことがわかり、コイル部と絶縁体層の線膨脹率の差の
大きい実施例2では△L+85/L25  、△L−2
5/L25がともにマイナスになり、インダクタンス値
の温度依存性がマイナスになることがわかる。これらの
ことから、コイル部の磁性体層に線膨脹率の小さい接合
体層を積層した場合にはインダクタンス値の温度依存性
が変化し、両者の線膨脹率の差が大きいほど変化率の差
が大きいことがわかる。
【0021】なお、実施例1の接合体層に用いたと同様
の材料で、フェライト材料の焼成体よりも7〜13%線
膨脹率の小さい接合体層を用いることにより温度依存性
が±200ppm/℃以下のインダクタを得ることがで
きる。
【0022】実施例3 実施例1と同様にして積層チップインダクタ焼成体を作
成し、図5に示すように、コイル部5にのみ外部電極9
、9を形成した積層チップインダクタにしても良い。
【0023】実施例4 実施例1と同様にして積層チップインダクタ焼成体を作
成し、図6に示すように、コイル部5の引出電極の露出
している部分のみに外部電極10、10を形成しても良
い。
【0024】実施例5 実施例1に準じて、図7に示すように、コイル部5より
外形寸法を小さくした接合体層11を形成し、コイル部
5にのみ外部電極12、12を形成しても良い。
【0025】実施例6 実施例1に準じて、図8に示すように接合体層6と同じ
接合体層13をコイル部5の下面にも形成してサンドイ
ッチ構造とし、コイル部およびその両側の接合体層に外
部電極14、14を形成しても良い。
【0026】上記はセラミック誘電体の一種の接合体層
を用いたが、本発明の接合体層はこれにかぎらず、他の
セラミック層、フェライト層等、導体層を形成するフェ
ライト磁性体層より線膨脹率の小さい層であればいずれ
でも良い。また、本発明において接合体層を形成する際
に他の層を介するときのこの他の層にはフェライト層、
その他セラミック層等のいずれでも良く、その厚みは薄
いほど好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、コイルの導体部を内装
するフェライト磁性体層よりも線膨脹率の小さい接合体
層をこのフェライト磁性体層に直接又は他の層を介して
接合したので、フェライト磁性体層の温度変化による膨
脹収縮を抑制することができる。これによりインダクタ
ンス値の温度依存性を小さくすることができ、使用温度
が変わってもインダクタンス値の変化の少ない積層チッ
プインダクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施例の積層チップイン
ダクタの斜視図である。
【図2】上記実施例の第1の製造工程を示す斜視図であ
る。
【図3】上記実施例の第2の製造工程を示す斜視図であ
る。
【図4】上記実施例の第3の製造工程を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施例の積層チップインダクタ
の斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施例の積層チップインダクタ
の斜視図である。
【図7】本発明の第5の実施例の積層チップインダクタ
の斜視図である。
【図8】本発明の第6の実施例の積層チップインダクタ
の斜視図である。
【符号の説明】
5    コイル部 6、11、13  接合体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コイルを形成する内部導体層を有する
    フェライト磁性体層と、このフェライト磁性体層に直接
    又は他の層を介して面接合される接合体層を有し、この
    接合体層の線膨脹率が上記フェライト磁性体層よりも小
    さい積層チップインダクタ。
JP13366991A 1991-03-28 1991-03-28 積層チップインダクタ Withdrawn JPH04302104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13366991A JPH04302104A (ja) 1991-03-28 1991-03-28 積層チップインダクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13366991A JPH04302104A (ja) 1991-03-28 1991-03-28 積層チップインダクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04302104A true JPH04302104A (ja) 1992-10-26

Family

ID=15110145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13366991A Withdrawn JPH04302104A (ja) 1991-03-28 1991-03-28 積層チップインダクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04302104A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011009644A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Tdk Corp フェライトコアおよび電子部品
WO2013038752A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 株式会社村田製作所 インダクタ素子およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011009644A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Tdk Corp フェライトコアおよび電子部品
WO2013038752A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 株式会社村田製作所 インダクタ素子およびその製造方法
JPWO2013038752A1 (ja) * 2011-09-14 2015-03-23 株式会社村田製作所 インダクタ素子およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101994722B1 (ko) 적층형 전자부품
US5592134A (en) EMI filter with a ceramic material having a chemical reaction inhibiting component
JPH04336405A (ja) ノイズサプレッサ用積層セラミック部品
JP2001118731A (ja) チップ型複合電子部品およびその製造方法
KR20010062444A (ko) 자성 페라이트용 분말, 자성 페라이트, 적층형 페라이트부품 및 이의 제법
JPH02249294A (ja) Lc内蔵形セラミックス基板
JP2001044039A (ja) チップフェライト部品およびその製造方法
JP3343813B2 (ja) 磁性フェライト材料、積層型チップフェライト部品および複合積層型部品
JPH04354109A (ja) 積層チップインダクタの製造方法
JPH06124807A (ja) 積層型チップ部品
JP3975051B2 (ja) 磁性フェライトの製造方法、積層型チップフェライト部品の製造方法及びlc複合積層部品の製造方法
JP6301629B2 (ja) 積層型電子部品
EP0326999A2 (en) Sintered ferrite materials and chip parts
JPH04302104A (ja) 積層チップインダクタ
JP3758464B2 (ja) 積層電子部品
JPH0450156A (ja) 低温焼結用誘電体磁器組成物
JP3606127B2 (ja) フェライト焼結体の製造方法
JP2904664B2 (ja) 積層lcフィルタ部品
JPH0115159Y2 (ja)
JP2727509B2 (ja) チップインダクタおよびlc複合部品
JPH0343225B2 (ja)
JPS6031242Y2 (ja) Lc複合部品
JPH02232915A (ja) チップ型lc複合セラミックス部品
JPH09186019A (ja) 積層型磁気素子
JP2001172075A (ja) 磁性フェライト用粉末、磁性フェライトおよび積層型フェライト部品

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514