JPH04301311A - 鉛系誘電体磁器組成物の製造方法 - Google Patents

鉛系誘電体磁器組成物の製造方法

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JPH04301311A
JPH04301311A JP3089603A JP8960391A JPH04301311A JP H04301311 A JPH04301311 A JP H04301311A JP 3089603 A JP3089603 A JP 3089603A JP 8960391 A JP8960391 A JP 8960391A JP H04301311 A JPH04301311 A JP H04301311A
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浩一郎 都竹
Naoto Narita
直人 成田
Yasushi Inoue
泰史 井上
Yoichi Mizuno
洋一 水野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁器コンデンサの誘電
体層に用いる鉛系誘電体磁器組成物の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉛系誘電体磁器組成物は、一般に、酸化
鉛を含む原料化合物粉を充分に混合してから仮焼し、こ
の仮焼によって原料化合物間で固相反応を生じさせ、こ
の反応生成物を成形して焼結させることによって作成さ
れている。
【0003】ここで、酸化鉛としてはPb3 O4 ,
PbO等が使用され、酸化鉛以外の原料化合物としては
MgO,Nb2 O5 ,ZnO,NiO,TiO2 
,W,Ag等が使用されている。また、不純物は得られ
た誘電体磁器組成物の電気的諸特性に大きな影響を及ぼ
すので、これらの原料化合物としては不純物の少ない高
純度のものが使用されている。また、仮焼は、例えば8
00℃、3Hr程度の条件で行なわれ、焼結は、例えば
1200℃、2Hr程度の条件で行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉛系誘電体
磁器組成物を従来の方法で製造する場合、鉛の原材料と
しては酸化鉛を使用することが多い。この時の酸化鉛は
、分子式でPb3 O4 又はPbOと表わされる酸化
物を用いることがほとんどであるが、従来は結晶形には
着目せず、その分子中に含有されるPbの原子量にのみ
注意して使用していた。
【0005】ところが、一般的に良く知られれている様
に、PbOは高温形と低温形の2通りの結晶形をとり、
それぞれが異なる反応性を示す。また、Pb3 O4 
とされている酸化物も実際にはPbOをある割合で含ん
でいることが多い。従来は、以上の様に結晶形が同一で
なく、反応性の異なる材料を使用していたため、製造し
た材料が安定性に欠ける等の不具合があった。
【0006】更に、焼成中の鉛の蒸発による組成変動を
防ぐため、蒸発によって減少すると予想される量の鉛酸
化物をあらかじめ過剰に添加しておくことが、実際の製
造においてしばしば実施されるが、この場合、鉛の蒸発
量は製造条件によって影響を受けるため、正確な値を求
めることは非常に困難であった。このため、鉛が不足に
なって焼結しなかったり、余剰分が誘電率を変化させた
りして、材料としての安定性に欠けることがあった。
【0007】この発明は、所望の電気的諸特性を備えた
鉛系誘電体磁器組成物を常に得ることのできる鉛系誘電
体磁器組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鉛系誘電
体磁器組成物の製造方法は、酸化鉛を目的組成物より過
剰に含む原料化合物を仮焼し、この仮焼によって得られ
たものを成形し、この成形によって得られたものを焼成
してなる鉛系誘電体磁器組成物の製造方法において、前
記酸化鉛としてPbO(マシコット相)を75モル%以
上含むものを使用したことを特徴とするものである。
【0009】ここで、原料化合物としては、マシコット
相を含む酸化鉛と、Mg,Nb,Zn,Ni,Ti,W
,Ag等から選択された1種または2種以上の元素の酸
化物とを含むものを使用することができる。
【0010】また、酸化鉛としてマシコット相を75モ
ル%以上含むPbOを使用することとしたのは、酸化鉛
に含まれているマシコット相が75モル%以上の場合は
所望の比誘電率を有する誘電体磁器組成物が得られるが
、酸化鉛に含まれているマシコット相が75モル%未満
の場合は所望の比誘電率を有する誘電体磁器組成物が得
られなくなるからである。
【0011】なお、マシコット相を75モル%以上含む
PbO、すなわちマシコット相含有率の高いPbOは、
マシコット相が高温で最も安定に作られる相であること
から、熱処理によって容易に得ることができる。
【0012】更に、仮焼は、温度700〜850℃、時
間1〜10Hr程度の条件で行なうことができ、焼成は
、温度1000〜1300℃、時間0.5〜10Hr程
度の条件で行なうことができる。
【0013】なお、この発明は後述する実施例に示され
た組成のものに限定されるものではなく、他の組成の鉛
系誘誘電体磁器組成物にも同様に適用できるものである
【0014】
【作用】PbO(マシコット相)はBサイト原子(例え
ばMgO,Nb2O5 )と固相反応する場合に、目的
反応物であるペロブスカイト相を生成するのと同時に、
ある割合で副生成物であるパイロクロア相(粒子として
焼結体中に存在し、全体の電気的特性にはほとんど影響
を及ぼさない)を生成する。このパイロクロア相は過剰
の鉛原子が存在すると生成され、しかもペロブスカイト
相に比べて鉛原子の含有量が高いため多量の鉛原子をト
ラップして吸収し、鉛原子量を調節する。
【0015】
【実施例】実施例1 まず、PbO(マシコット相:100モル%),MgO
及びNb2 O5 の各原料粉末を、Pb(Mg1/3
 Nb2/3 )O3 が生成される比率で秤量した。 また、焼成過程におけるPbOの蒸発分の補償として、
PbO(マシコット相:100モル%)をこの原料粉末
の全体量に対して0.5,1.0,2.0,4.0,6
.0,8.0,10.0モル%となる量だけ秤量した。
【0016】次に、アルミナボールを入れた樹脂ポット
内にこれらの原料粉末及び過剰PbOを入れ、更にエタ
ノールを加えてこの樹脂ポットを20Hr回転させ、こ
れらの原料粉末及び過剰PbOを湿式状態で充分に混合
した。
【0017】次に、この混合によって得られた混合物を
乾燥させ、800℃で5Hr仮焼して混合物間で固相反
応を生じさせた。この反応によって、ペロブスカイト相
{Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 }と、少量
のパイロクロア相(Pb2 Nb2 O7 )が生成さ
れた。
【0018】次に、この仮焼によって得られたものをボ
ールミルで粉砕し、有機バインダーを添加して造粒し、
この造粒物を1t/cm2 の圧力で加圧成形して直径
1cmφ、厚さ1mmの円板状の成形物を得た。そして
、この円板状の成形物をジルコニア質のセッター上に並
べ、緻密質アルミナサヤ中において1200℃で3Hr
焼成して焼結体を得た。
【0019】次に、X線回折法によりこの焼結体中のペ
ロブスカイト相とパイロクロア相の存在比率を求めた。 更に、この焼結体の両面にAg焼付電極を形成し、この
焼結体の比誘電率を測定した。結果は表1の試料No.
2〜8に示す通りとなった。
【0020】なお、過剰PbOの効果を確認するために
、PbOの過剰添加なしの場合についても同様の実験を
した。結果は表1の試料No.1に示す通りとなった。
【0021】比較例1 酸化鉛としてPb3 O4 を使用し、実施例1と同様
にして焼結体を形成し、X線回折法によりこの焼結体中
のペロブスカイト相とパイロクロア相の存在比率を求め
た。 更に、この焼結体の両面にAg焼付電極を形成し、この
焼結体の比誘電率を測定した。結果は表1の試料No.
25〜32に示す通りとなった。
【0022】実施例2 酸化鉛として、マシコット相が75モル%、マシコット
相以外の酸化鉛が25モル%のものを使用し、実施例1
と同様にして焼結体を形成し、X線回折法によりこの焼
結体中のペロブスカイト相とパイロクロア相の存在比率
を求めた。更に、この焼結体の両面にAg焼付電極を形
成し、この焼結体の比誘電率を測定した。結果は表1の
試料No.9〜16に示す通りとなった。
【0023】比較例2 酸化鉛として、マシコット相が70モル%、マシコット
相以外の酸化鉛が30モル%のものを使用し、実施例1
と同様にして焼結体を形成し、X線回折法によりこの焼
結体中のペロブスカイト相とパイロクロア相の存在比率
を求めた。更に、この焼結体の両面にAg焼付電極を形
成し、この焼結体の比誘電率を測定した。結果は表1の
試料No.17〜24に示す通りとなった。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】この発明においては、マシコット相であ
るのPbOを原材料として使用したので、過剰に添加す
る酸化鉛の量を厳密に調整することなく、最適組成比の
材料を作成することができ、従って、所望の電気的諸特
性を備えた鉛系誘電体磁器組成物を常に得ることができ
るという効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  酸化鉛を目的組成物より過剰に含む原
    料化合物を仮焼し、この仮焼によって得られたものを成
    形し、この成形によって得られたものを焼成してなる鉛
    系誘電体磁器組成物の製造方法において、前記酸化鉛と
    してPbO(マシコット相)を75モル%以上含むもの
    を使用したことを特徴とする鉛系誘電体磁器組成物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】  原料化合物が、酸化鉛と、Mg,Nb
    ,Zn,Ni,Ti,W,Agから選択された1種また
    は2種以上の元素の酸化物とを含むものからなることを
    特徴とする請求項1記載の鉛系誘電体磁器組成物の製造
    方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4879215A (ja) * 1972-01-25 1973-10-24

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JPS4879215A (ja) * 1972-01-25 1973-10-24

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