JPH0429764Y2 - - Google Patents
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- JPH0429764Y2 JPH0429764Y2 JP3376087U JP3376087U JPH0429764Y2 JP H0429764 Y2 JPH0429764 Y2 JP H0429764Y2 JP 3376087 U JP3376087 U JP 3376087U JP 3376087 U JP3376087 U JP 3376087U JP H0429764 Y2 JPH0429764 Y2 JP H0429764Y2
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- sole
- protrusion
- outsole
- injection molded
- shoe
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Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、胛皮の底部に靴底が射出成形されて
いる射出成形靴に関する。
いる射出成形靴に関する。
従来、胛皮の底部に靴底が射出成形されている
射出成形靴において、靴底を、軟質靴底材料で成
形させた上部靴底と、硬質靴底材料で成形させた
下部靴底とで形成させ、かつこれらの上部靴底と
下部靴底との色相を異色化したものがある。
射出成形靴において、靴底を、軟質靴底材料で成
形させた上部靴底と、硬質靴底材料で成形させた
下部靴底とで形成させ、かつこれらの上部靴底と
下部靴底との色相を異色化したものがある。
この射出成形靴は、このように靴底を硬度の異
なる素材で部分形成させることにより、靴底にク
ツシヨン性と耐摩耗性とを同時に付加させ、また
上部靴底と下部靴底とを異色化することにより、
靴底のデザイン性の向上をも図つたものである。
なる素材で部分形成させることにより、靴底にク
ツシヨン性と耐摩耗性とを同時に付加させ、また
上部靴底と下部靴底とを異色化することにより、
靴底のデザイン性の向上をも図つたものである。
なお、下部靴底は靴底に耐摩耗性を与えるもの
で、またこれらの上部靴底と下部靴底とは、単に
層状に重ね合わせて積層形成されたものであつ
た。
で、またこれらの上部靴底と下部靴底とは、単に
層状に重ね合わせて積層形成されたものであつ
た。
ところで、前述のように、この従来の射出成形
靴は、路面と接触する下部靴底が靴底に耐摩耗性
を与える硬質靴底材料で成形されており、また上
部靴底と下部靴底とは単純積層されているため、
靴底の底面部に防滑性を付加させたり、または靴
底の接地面を多色化するためには、例えば特公昭
58−43081号公報に開示された技術思想に示され
たもののように、下部靴底の一部を防滑性また異
なる色相を有する一部下部靴底で形成させる必要
がある。
靴は、路面と接触する下部靴底が靴底に耐摩耗性
を与える硬質靴底材料で成形されており、また上
部靴底と下部靴底とは単純積層されているため、
靴底の底面部に防滑性を付加させたり、または靴
底の接地面を多色化するためには、例えば特公昭
58−43081号公報に開示された技術思想に示され
たもののように、下部靴底の一部を防滑性また異
なる色相を有する一部下部靴底で形成させる必要
がある。
ところが、上部靴底と下部靴底とを有し、かつ
一部下部靴底をも有する靴底を成形させるには、
本来の一般的な2層靴底の射出成形工程である、
下部靴底の射出成形工程および上部靴底の射出成
形工程のほかに、さらに一部下部靴底を射出成形
させる第3の射出成形工程を付加する必要があ
る。
一部下部靴底をも有する靴底を成形させるには、
本来の一般的な2層靴底の射出成形工程である、
下部靴底の射出成形工程および上部靴底の射出成
形工程のほかに、さらに一部下部靴底を射出成形
させる第3の射出成形工程を付加する必要があ
る。
従つて、この従来技術のように、一部下部靴底
を設けて靴底の底面部に防滑性を付加させたり、
またはこの接地面を多色化させると、靴底の部品
点数、あるいは成形工程数が増加され、これによ
り射出成形靴の製造工程も必然的に増加され、靴
の製造単価も高くなつていた。
を設けて靴底の底面部に防滑性を付加させたり、
またはこの接地面を多色化させると、靴底の部品
点数、あるいは成形工程数が増加され、これによ
り射出成形靴の製造工程も必然的に増加され、靴
の製造単価も高くなつていた。
本考案は、このような従来技術の問題点を背景
になされたもので、防滑性、耐久性、屈曲性、お
よび靴底のデザイン性の向上を図つた靴を製造す
るにあたり、部品点数の削減、作業工程数の減
少、および低コスト化の実現ができ、しかもこれ
らの効果を有する靴のより高度な機能的多様化が
実現でき、また靴底(接地面および/または側
面)にも、より高度なデザイン性を付加させるこ
とができる射出成形靴を提供することを目的とす
る。
になされたもので、防滑性、耐久性、屈曲性、お
よび靴底のデザイン性の向上を図つた靴を製造す
るにあたり、部品点数の削減、作業工程数の減
少、および低コスト化の実現ができ、しかもこれ
らの効果を有する靴のより高度な機能的多様化が
実現でき、また靴底(接地面および/または側
面)にも、より高度なデザイン性を付加させるこ
とができる射出成形靴を提供することを目的とす
る。
すなわち、本考案は、靴の胛皮と、該胛皮の底
部に射出成形され、かつ互いに異質の靴底材料で
成形された上部靴底および下部靴底からなる靴底
とを備えた射出成形靴において、少なくとも靴底
の踏付部および踵部に、前記上部靴底の一部を突
出させた上部靴底突出部を配設させ、かつ該上部
靴底突出部の先端面をほぼ前記靴底の接地面上に
面を揃えて露出させ、また前記下部靴底を複数層
からなる部分下部靴底で形成させ、さらに靴底の
所定位置に、最下部の部分下部靴底を除く残りの
部分下部靴底の各一部を突出させた部分下部靴底
突出部を設置させ、かつ該部分下部靴底突出部の
先端面をほぼ前記靴底の接地面に面を揃えて露出
させたことを特徴とする射出成形靴を提供するも
のである。
部に射出成形され、かつ互いに異質の靴底材料で
成形された上部靴底および下部靴底からなる靴底
とを備えた射出成形靴において、少なくとも靴底
の踏付部および踵部に、前記上部靴底の一部を突
出させた上部靴底突出部を配設させ、かつ該上部
靴底突出部の先端面をほぼ前記靴底の接地面上に
面を揃えて露出させ、また前記下部靴底を複数層
からなる部分下部靴底で形成させ、さらに靴底の
所定位置に、最下部の部分下部靴底を除く残りの
部分下部靴底の各一部を突出させた部分下部靴底
突出部を設置させ、かつ該部分下部靴底突出部の
先端面をほぼ前記靴底の接地面に面を揃えて露出
させたことを特徴とする射出成形靴を提供するも
のである。
本考案は、まず胛皮の底部に、上部靴底と下部
靴底とを層状態に射出成形させて射出成形靴を形
成させる。
靴底とを層状態に射出成形させて射出成形靴を形
成させる。
なお、この上部靴底の射出成形時に、靴底の接
地面上に露出される上部靴底突出部が同時成形さ
れ、また下部靴底は、各部分下部靴底の積層成形
により形成されるとともに、この各部分下部靴底
の射出成形時に、靴底の接地面上に露出される各
部分下部靴底突出部も同時に射出成形される。
地面上に露出される上部靴底突出部が同時成形さ
れ、また下部靴底は、各部分下部靴底の積層成形
により形成されるとともに、この各部分下部靴底
の射出成形時に、靴底の接地面上に露出される各
部分下部靴底突出部も同時に射出成形される。
次に、この射出成形靴を履いて歩行すると、下
部靴底と異質の靴底材料で成形された上部靴底突
出部の先端面が路面に接するため、この上部靴底
突出部が靴底の例えば防滑部などの下部靴底にな
い機能を有することになり、靴のより高度な機能
的多様化が実現できる。
部靴底と異質の靴底材料で成形された上部靴底突
出部の先端面が路面に接するため、この上部靴底
突出部が靴底の例えば防滑部などの下部靴底にな
い機能を有することになり、靴のより高度な機能
的多様化が実現できる。
また、上部靴底と下部靴底とを、異質、例えば
軟質靴底材料と硬質靴底材料とから構成させる
と、軟質靴底と硬質靴底の複合作用により、歩行
時の屈曲性(返り)も向上できる。
軟質靴底材料と硬質靴底材料とから構成させる
と、軟質靴底と硬質靴底の複合作用により、歩行
時の屈曲性(返り)も向上できる。
本考案の射出成形靴は、このように、防滑性や
屈曲性や靴底面のデザイン性などの向上を図つた
靴を製造するときに、部品点数の削減、作業工程
数の減少、および低コスト化の実現ができ、しか
もこれらの効果を有する靴のより高度な機能的多
様化が実現でき、また靴底の靴底面および/また
は側面にも、より高度はデザイン性を付加させる
ことができる。
屈曲性や靴底面のデザイン性などの向上を図つた
靴を製造するときに、部品点数の削減、作業工程
数の減少、および低コスト化の実現ができ、しか
もこれらの効果を有する靴のより高度な機能的多
様化が実現でき、また靴底の靴底面および/また
は側面にも、より高度はデザイン性を付加させる
ことができる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
るが、本考案は、この実施例に限定されるもので
はない。
るが、本考案は、この実施例に限定されるもので
はない。
なお、この実施例を述べるにあたり、スポーツ
靴を例にとる。
靴を例にとる。
本考案の実施例の射出成形靴は、第1図に示す
ように、胛皮10、靴底20とを備えている。
ように、胛皮10、靴底20とを備えている。
前記胛皮10は、厚地の織布製の部材で、外面
の所定位置に靴のデザイン性を向上させる有色の
ラインテープ11が縫着されている。
の所定位置に靴のデザイン性を向上させる有色の
ラインテープ11が縫着されている。
前記靴底20は、胛皮10の底部12に、この
胛皮10と一体的に射出成形される部材で、この
靴底20は、ミツドソール(上部靴底)12とア
ウトソール(下部靴底)22とからなる。
胛皮10と一体的に射出成形される部材で、この
靴底20は、ミツドソール(上部靴底)12とア
ウトソール(下部靴底)22とからなる。
このミツドソール21は、軟質靴底材料で成形
された靴底20の上部を形成するソールで、第2
図〜第5図に示すように、少なくとも靴底20の
踏付部20aおよび踵部20bに、このミツドソ
ール21の一部を突出させたミツドソール突出部
(上部靴底突出部)211を配設させ、かつこの
ミツドソール突出部211の先端面211aをほ
ぼ前記靴底20の接地面201上に面を揃えて露
出させたものである。
された靴底20の上部を形成するソールで、第2
図〜第5図に示すように、少なくとも靴底20の
踏付部20aおよび踵部20bに、このミツドソ
ール21の一部を突出させたミツドソール突出部
(上部靴底突出部)211を配設させ、かつこの
ミツドソール突出部211の先端面211aをほ
ぼ前記靴底20の接地面201上に面を揃えて露
出させたものである。
なお、前記ミツドソール突出部211は、ミツ
ドソール21の射出成形時に、ミツドソール21
の底面中央の踏付部20aおよび踵部20bに同
時成形されており、その成形個数は、踏付部20
aに4個、および踵部20bに2個各々直線状に
成形されている。
ドソール21の射出成形時に、ミツドソール21
の底面中央の踏付部20aおよび踵部20bに同
時成形されており、その成形個数は、踏付部20
aに4個、および踵部20bに2個各々直線状に
成形されている。
このミツドソール突出部211の長さは、前記
靴底20の接地面201と、このミツドソール突
出部211の先端面211aがほぼ同一平面上に
揃う長さである。
靴底20の接地面201と、このミツドソール突
出部211の先端面211aがほぼ同一平面上に
揃う長さである。
なお、このミツドソール21は、硬度(シヨア
A)が50〜60度の、白色かつ発泡ポリ塩化ビニル
樹脂製の層であり、発泡ポリ塩化ビニル樹脂で成
形させることにより、靴底20のクツシヨン部と
なつている。
A)が50〜60度の、白色かつ発泡ポリ塩化ビニル
樹脂製の層であり、発泡ポリ塩化ビニル樹脂で成
形させることにより、靴底20のクツシヨン部と
なつている。
また、このミツドソール21を成形させる軟質
靴底材料は、例えばポリ塩化ビニル樹脂、発泡
剤、可塑剤、安定剤、および白色顔料からなり、
この混合比率は、通常、ポリ塩化ビニル樹脂100
重量部に対し、発泡剤(アゾジカルボンアミド、
ベンゼンスルフオニルヒドラジドなど)1〜3重
量部、可塑剤(ジオクチルフタレート、ジブチル
フタレートなど)90〜110重量部、安定剤(スズ
系メルカプタン、バリウム亜鉛など)1.5〜3重
量部、および白色顔料(酸化チタンなど)2〜5
重量部である。
靴底材料は、例えばポリ塩化ビニル樹脂、発泡
剤、可塑剤、安定剤、および白色顔料からなり、
この混合比率は、通常、ポリ塩化ビニル樹脂100
重量部に対し、発泡剤(アゾジカルボンアミド、
ベンゼンスルフオニルヒドラジドなど)1〜3重
量部、可塑剤(ジオクチルフタレート、ジブチル
フタレートなど)90〜110重量部、安定剤(スズ
系メルカプタン、バリウム亜鉛など)1.5〜3重
量部、および白色顔料(酸化チタンなど)2〜5
重量部である。
また、前記アウトソール22は、硬質靴底材料
で成形された靴底20の下部を形成するソール
で、第1アウトソール(残りの部分下部靴底)2
21と第2アウトソール(最下部の部分下部靴
底)222とを積層成形させたものである。
で成形された靴底20の下部を形成するソール
で、第1アウトソール(残りの部分下部靴底)2
21と第2アウトソール(最下部の部分下部靴
底)222とを積層成形させたものである。
この第1アウトソール221は、硬質靴底材料
で成形されたアウトソール22の上側層で、第2
図〜第5図に示すように、靴底20の所定位置
に、この第1アウトソール221の一部を突出さ
せた第1アウトソール突出部(部分下部靴底突出
部)221aを設置させ、かつこの第1アウトソ
ール突出部221aの先端面221a′をほぼ靴底
20の接地面201上に面を揃えて露出させたも
のである。
で成形されたアウトソール22の上側層で、第2
図〜第5図に示すように、靴底20の所定位置
に、この第1アウトソール221の一部を突出さ
せた第1アウトソール突出部(部分下部靴底突出
部)221aを設置させ、かつこの第1アウトソ
ール突出部221aの先端面221a′をほぼ靴底
20の接地面201上に面を揃えて露出させたも
のである。
なお、この第1アウトソール突出部221a
は、第1アウトソール221の射出成形時に、第
1アウトソール221の底面の踏付部20aから
踵部20bの中央部全域にかけてミツドソール突
出部211の周面を被うように同時成形されてい
る。
は、第1アウトソール221の射出成形時に、第
1アウトソール221の底面の踏付部20aから
踵部20bの中央部全域にかけてミツドソール突
出部211の周面を被うように同時成形されてい
る。
また、この第1アウトソール突出部221aの
長さは、第3〜5図に示すように、前記靴底20
の接地面201と、この第1アウトソール突出部
221aの先端面221a′がほぼ同一平面上に揃
う長さである。
長さは、第3〜5図に示すように、前記靴底20
の接地面201と、この第1アウトソール突出部
221aの先端面221a′がほぼ同一平面上に揃
う長さである。
さらに、この第1アウトソール突出部221a
には、前記ミツドソール突出部211をゆとりを
持たせて挿入可能なミツドソール突出部挿入孔2
21bが形成されており、このミツドソール突出
部挿入孔221bにミツドソール突出部211が
挿入されたとき、すなわちミツドソール21と第
1アウトソール221とが一体成形されたとき
に、ミツドソール突出部挿入孔221bより一回
り小さい第1アウトソール突出部221aの周囲
に若干の突起遊動空〓23が形成される。
には、前記ミツドソール突出部211をゆとりを
持たせて挿入可能なミツドソール突出部挿入孔2
21bが形成されており、このミツドソール突出
部挿入孔221bにミツドソール突出部211が
挿入されたとき、すなわちミツドソール21と第
1アウトソール221とが一体成形されたとき
に、ミツドソール突出部挿入孔221bより一回
り小さい第1アウトソール突出部221aの周囲
に若干の突起遊動空〓23が形成される。
また、この第1アウトソール221は、主に硬
度(シヨアA)が60〜70度で、黒色でかつポリ塩
化ビニル樹脂からなり、また、この第1アウトソ
ール221を成形させる硬質靴底材料は、例え
ば、ポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、安定剤、およ
び黒色顔料からなる。この第1アウトソール22
1の硬質靴底材料の混合比率は、通常、ポリ塩化
ビニル樹脂100重量部に対し、可塑剤(ジオクチ
ルフタレート、ジブチルフタレートなど)80〜
100重量部、安定剤(スズ系メルカプタン、バリ
ウム亜鉛など)1〜3重量部、および黒色顔料
(カボーボンブラツクなど)1〜2重量部である。
度(シヨアA)が60〜70度で、黒色でかつポリ塩
化ビニル樹脂からなり、また、この第1アウトソ
ール221を成形させる硬質靴底材料は、例え
ば、ポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、安定剤、およ
び黒色顔料からなる。この第1アウトソール22
1の硬質靴底材料の混合比率は、通常、ポリ塩化
ビニル樹脂100重量部に対し、可塑剤(ジオクチ
ルフタレート、ジブチルフタレートなど)80〜
100重量部、安定剤(スズ系メルカプタン、バリ
ウム亜鉛など)1〜3重量部、および黒色顔料
(カボーボンブラツクなど)1〜2重量部である。
また、前記第2アウトソール222は、硬質靴
底材料で成形されたアウトソール22の下側層
で、第2図〜第5図に示すように、前記第1アウ
トソール突出部221aを挿入させる第1アウト
ソール突出部挿入孔222aが形成されたもので
ある。
底材料で成形されたアウトソール22の下側層
で、第2図〜第5図に示すように、前記第1アウ
トソール突出部221aを挿入させる第1アウト
ソール突出部挿入孔222aが形成されたもので
ある。
なお、第1アウトソール突出部221aは、こ
の第1アウトソール突出部挿入孔222a内に隙
間なく挿入されている。
の第1アウトソール突出部挿入孔222a内に隙
間なく挿入されている。
また、この第2アウトソール222は、第1ア
ウトソール221より若干硬い、硬度(シヨア
A)が60〜70度の、赤色かつポリ塩化ビニル樹脂
製の層であり、この第2アウトソール222を成
形させる硬質靴底材料は、例えば、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、可塑剤、安定剤、および赤色顔料からな
る。この第2アウトソール222の硬質靴底材料
の混合比率は、通常、ポリ塩化ビニル樹脂100重
量部に対し、可塑剤(ジオクチルフタレート、ジ
ブチルフタレートなど)80〜100重量部、安定剤
(スズ系メルカプタン、バリウム亜鉛など)1〜
3重量部、および赤色顔料(キナクリドンなど)
1〜3重量部である。
ウトソール221より若干硬い、硬度(シヨア
A)が60〜70度の、赤色かつポリ塩化ビニル樹脂
製の層であり、この第2アウトソール222を成
形させる硬質靴底材料は、例えば、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、可塑剤、安定剤、および赤色顔料からな
る。この第2アウトソール222の硬質靴底材料
の混合比率は、通常、ポリ塩化ビニル樹脂100重
量部に対し、可塑剤(ジオクチルフタレート、ジ
ブチルフタレートなど)80〜100重量部、安定剤
(スズ系メルカプタン、バリウム亜鉛など)1〜
3重量部、および赤色顔料(キナクリドンなど)
1〜3重量部である。
次に、本実施例の射出成形靴を履いて歩行する
と、第6図および第7図に示すように、靴底20
の踏付部20aおよび踵部20bに配設された軟
質のミツドソール突出部211の先端面211a
が路面に圧接され、このミツドソール突出部21
1が滑り止めとなつて射出成形靴が滑り難くな
る。
と、第6図および第7図に示すように、靴底20
の踏付部20aおよび踵部20bに配設された軟
質のミツドソール突出部211の先端面211a
が路面に圧接され、このミツドソール突出部21
1が滑り止めとなつて射出成形靴が滑り難くな
る。
また、ミツドソール突出部21の周囲には、突
起遊動空〓23が形成されているため、このミツ
ドソール突出部211は、歩行動作により先端面
211aと路面とが圧着状態で吸盤のように歩行
方向へ押し曲げられ、より有効な滑り止め効果が
得られる。
起遊動空〓23が形成されているため、このミツ
ドソール突出部211は、歩行動作により先端面
211aと路面とが圧着状態で吸盤のように歩行
方向へ押し曲げられ、より有効な滑り止め効果が
得られる。
以上説明してきたように、実施例の射出成形靴
にあつては、靴底20の踏付部20aおよび踵部
20bに、軟質のミツドソール21の一部を突出
させたミツドソール突出部211を配設させ、か
つこのミツドソール突出部211の先端面211
aをほぼ靴底20の接地面201上に面を揃えて
露出させ、また硬質のアウトソール22を第1ア
ウトソール221と第2アウトソール222とで
形成させ、さらに靴底20の所定位置に、第1ア
ウトソール221の一部を突出させた第1アウト
ソール突出部221aを設置させ、かつこの第1
アウトソール突出部221aの先端面221a′を
ほぼ靴底の接地面201に面を揃えて露出させた
ため、防滑性や屈曲性や接地面201のデザイン
性の向上を図つた射出成形靴を製造するにあた
り、部品点数の削減、作業工程数の減少、および
低コスト化の実現ができ、しかもこれらの効果を
有する靴のより高度な機能的多様化が実現でき、
また靴底20の接地面201にも、より高度なデ
ザイン性を付加させることができる。
にあつては、靴底20の踏付部20aおよび踵部
20bに、軟質のミツドソール21の一部を突出
させたミツドソール突出部211を配設させ、か
つこのミツドソール突出部211の先端面211
aをほぼ靴底20の接地面201上に面を揃えて
露出させ、また硬質のアウトソール22を第1ア
ウトソール221と第2アウトソール222とで
形成させ、さらに靴底20の所定位置に、第1ア
ウトソール221の一部を突出させた第1アウト
ソール突出部221aを設置させ、かつこの第1
アウトソール突出部221aの先端面221a′を
ほぼ靴底の接地面201に面を揃えて露出させた
ため、防滑性や屈曲性や接地面201のデザイン
性の向上を図つた射出成形靴を製造するにあた
り、部品点数の削減、作業工程数の減少、および
低コスト化の実現ができ、しかもこれらの効果を
有する靴のより高度な機能的多様化が実現でき、
また靴底20の接地面201にも、より高度なデ
ザイン性を付加させることができる。
また、実施例では、第2アウトソール222を
第1アウトソール221より若干硬くして配置し
たため、射出成形靴の耐摩耗性をより向上させる
ことができる。
第1アウトソール221より若干硬くして配置し
たため、射出成形靴の耐摩耗性をより向上させる
ことができる。
さらに、実施例では、ミツドソール21と第2
アウトソール222との間に、これらのソール2
1,222の中間の硬度を有する第1アウトソー
ル221を介在させたことで、第2アウトソール
222をミツドソール21に直接積層成形させた
場合に比べて、硬度の変化が少なく第2アウトソ
ール222の剥離がしにくい。
アウトソール222との間に、これらのソール2
1,222の中間の硬度を有する第1アウトソー
ル221を介在させたことで、第2アウトソール
222をミツドソール21に直接積層成形させた
場合に比べて、硬度の変化が少なく第2アウトソ
ール222の剥離がしにくい。
さらにまた、実施例では、ミツドソール突出部
211の周囲を被うように靴底20の踏付部20
aから踵部20bのまでの中央部全域にこのミツ
ドソール突出部211より若干硬い第1アウトソ
ール突出部221aが突設されているため、射出
成形靴の防滑性と、返り(歩行時に押し曲げられ
た靴の伸び戻り)とのバランスが良好になる。
211の周囲を被うように靴底20の踏付部20
aから踵部20bのまでの中央部全域にこのミツ
ドソール突出部211より若干硬い第1アウトソ
ール突出部221aが突設されているため、射出
成形靴の防滑性と、返り(歩行時に押し曲げられ
た靴の伸び戻り)とのバランスが良好になる。
さらにまた、実施例では、ミツドソール21、
第1アウトソール221、および第2アウトソー
ル222をそれぞれ異なる色相になしたことによ
り、靴底20の接地面201に効果的により高度
なデザイン性を付加させることができる。
第1アウトソール221、および第2アウトソー
ル222をそれぞれ異なる色相になしたことによ
り、靴底20の接地面201に効果的により高度
なデザイン性を付加させることができる。
さらにまた、実施例では、ミツドソール突出部
211の周囲に突起遊動空〓23が形成されてい
るため、歩行動作によりミツドソール突出部21
1が吸盤のように歩行方向へ押し曲げられて、よ
り有効な滑り止め効果を得ることが可能となる。
211の周囲に突起遊動空〓23が形成されてい
るため、歩行動作によりミツドソール突出部21
1が吸盤のように歩行方向へ押し曲げられて、よ
り有効な滑り止め効果を得ることが可能となる。
以上、本考案の実施例を説明したが、具体的な
構成は、この実施例に限られることではなく、本
考案の要旨を変更しない範囲における設計変更な
どがあつても本考案に含まれる。
構成は、この実施例に限られることではなく、本
考案の要旨を変更しない範囲における設計変更な
どがあつても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、下部靴底を2つの部分下
部靴底で形成させたが、3つ以上の部分下部靴底
で形成させてもよい。
部靴底で形成させたが、3つ以上の部分下部靴底
で形成させてもよい。
また、実施例では、複数の部分下部靴底は、互
いに硬度を異ならせているが、同一硬度であつて
もよい。
いに硬度を異ならせているが、同一硬度であつて
もよい。
さらに、実施例では、上部靴底であるミツドソ
ール、最下部の部分下部靴底である第1アウトソ
ール、および残りの部分下部靴底である第2アウ
トソールの各ソールの硬度関係は、この記載順に
順次硬くしたが、例えばこれとは逆に記載順に軟
らかくすることもできる。すなわち上部靴底を硬
質靴底材料で成形させ、下部靴底で軟質靴底材料
で成形させることもできる。
ール、最下部の部分下部靴底である第1アウトソ
ール、および残りの部分下部靴底である第2アウ
トソールの各ソールの硬度関係は、この記載順に
順次硬くしたが、例えばこれとは逆に記載順に軟
らかくすることもできる。すなわち上部靴底を硬
質靴底材料で成形させ、下部靴底で軟質靴底材料
で成形させることもできる。
さらにまた、実施例では、上部靴底の靴底材料
と下部靴底の靴底材料とは、このように硬度と色
相が異なるものとしたが、これに限定されずとも
両材料が異質であればどのような関係の材料でも
よい。
と下部靴底の靴底材料とは、このように硬度と色
相が異なるものとしたが、これに限定されずとも
両材料が異質であればどのような関係の材料でも
よい。
さらにまた、実施例では、複数の部分下部靴底
どうしに硬度差および色相差を設けて、靴の防滑
性と返りのバランスの向上やデザイン性の向上を
図つたが、そのほか適宜手段をもつて、射出成形
靴に、より高度な付加的効果をも与えることがで
きる。
どうしに硬度差および色相差を設けて、靴の防滑
性と返りのバランスの向上やデザイン性の向上を
図つたが、そのほか適宜手段をもつて、射出成形
靴に、より高度な付加的効果をも与えることがで
きる。
さらにまた、実施例では、スポーツ靴を例に示
したが、これに限定されるものではなく、紳士
靴、婦人靴、サンダル、および長靴などのその他
の靴にも使用できる。
したが、これに限定されるものではなく、紳士
靴、婦人靴、サンダル、および長靴などのその他
の靴にも使用できる。
さらにまた、上部靴底突出部と部分下部靴底突
出部との設置位置は、上部靴底突出部のみが靴底
の少なくとも踏付部および踵部に配設されてあれ
ば任意の位置でよい。
出部との設置位置は、上部靴底突出部のみが靴底
の少なくとも踏付部および踵部に配設されてあれ
ば任意の位置でよい。
さらにまた、上部靴底突出部と部分下部靴底突
出部との先端面は、必ずしも正確に靴底の接地面
上に揃えなくとも、歩行時に支障なく防滑性など
の本考案の効果が得られるよう、ほぼ面が揃つて
いればよい。
出部との先端面は、必ずしも正確に靴底の接地面
上に揃えなくとも、歩行時に支障なく防滑性など
の本考案の効果が得られるよう、ほぼ面が揃つて
いればよい。
さらにまた、上部靴底および複数の部分下部靴
底の素材や色は、前述のものに限定されるもので
はなく、任意に変更でき、例えば素材としては、
熱可塑性ゴム、熱可塑性ウレタン樹脂、発泡ウレ
タン樹脂などを使用することもできる。
底の素材や色は、前述のものに限定されるもので
はなく、任意に変更でき、例えば素材としては、
熱可塑性ゴム、熱可塑性ウレタン樹脂、発泡ウレ
タン樹脂などを使用することもできる。
さらにまた、実施例における突起遊動部は、必
ずしも必要でないが、上部靴底突出部の防滑性の
向上のために形成させた方が好ましい。
ずしも必要でないが、上部靴底突出部の防滑性の
向上のために形成させた方が好ましい。
また、上部靴底突出部の損傷あるいは過度の押
し曲げ防止のために、この上部靴底突出部の周囲
に所定間隔をあけて突起遊動制限筒を形成させる
こともできる。
し曲げ防止のために、この上部靴底突出部の周囲
に所定間隔をあけて突起遊動制限筒を形成させる
こともできる。
なお、本考案の射出成形靴の製造方法の詳細に
ついては、本願実用新案登録出願人が先に特許出
願した、特願昭61−258197号明細書に記載されて
いる。
ついては、本願実用新案登録出願人が先に特許出
願した、特願昭61−258197号明細書に記載されて
いる。
〔考案の効果〕
本考案は、このように、少なくとも靴底の踏付
部および踵部に、前記上部靴底の一部を突出させ
た上部靴底突出部を配設させ、かつ該上部靴底突
出部の先端面をほぼ前記靴底の接地面上に面を揃
えて露出させ、また前記下部靴底を複数層からな
る部分下部靴底で形成させ、かつこれらの部分下
部靴底の各一部を突出させた部分下部靴底突出部
を靴底の接地面に各々露出させたため、防滑性、
耐摩耗性、屈曲性、および靴底面のデザイン性の
向上を図つた靴を製造するにあたり、部品点数の
削減、作業工程数の減少、および低コスト化の実
現ができ、しかもこれらの効果を有する靴のより
高度な機能的多様化が実現でき、また靴底にもよ
り高度なデザイン性を付加させることができると
いう効果が得られる。
部および踵部に、前記上部靴底の一部を突出させ
た上部靴底突出部を配設させ、かつ該上部靴底突
出部の先端面をほぼ前記靴底の接地面上に面を揃
えて露出させ、また前記下部靴底を複数層からな
る部分下部靴底で形成させ、かつこれらの部分下
部靴底の各一部を突出させた部分下部靴底突出部
を靴底の接地面に各々露出させたため、防滑性、
耐摩耗性、屈曲性、および靴底面のデザイン性の
向上を図つた靴を製造するにあたり、部品点数の
削減、作業工程数の減少、および低コスト化の実
現ができ、しかもこれらの効果を有する靴のより
高度な機能的多様化が実現でき、また靴底にもよ
り高度なデザイン性を付加させることができると
いう効果が得られる。
第1図は本考案の実施例の射出成形靴の正面
図、第2図は本考案の実施例の射出成形靴の底面
図、第3図は第1図の−断面図、第4図は第
1図の−断面図、第5図は第1図の−断
面図、第6図および第7図は歩行時における実施
例の射出成形靴の踏付部の拡大中央縦断面図であ
る。 10……胛皮、12……底部、20……靴底、
20a……踏付部、20b……踵部、201……
接地面、21……ミツドソール(上部靴底)、2
11……ミツドソール突出部(上部靴底突出部)、
211a……先端面、22……アウトソール(下
部靴底)、221……第1アウトソール(残りの
部分下部靴底)、221a……第1アウトソール
突出部(部分下部靴底突出部)、221a′……先
端面、222……第2アウトソール(最下部の部
分下部靴底)。
図、第2図は本考案の実施例の射出成形靴の底面
図、第3図は第1図の−断面図、第4図は第
1図の−断面図、第5図は第1図の−断
面図、第6図および第7図は歩行時における実施
例の射出成形靴の踏付部の拡大中央縦断面図であ
る。 10……胛皮、12……底部、20……靴底、
20a……踏付部、20b……踵部、201……
接地面、21……ミツドソール(上部靴底)、2
11……ミツドソール突出部(上部靴底突出部)、
211a……先端面、22……アウトソール(下
部靴底)、221……第1アウトソール(残りの
部分下部靴底)、221a……第1アウトソール
突出部(部分下部靴底突出部)、221a′……先
端面、222……第2アウトソール(最下部の部
分下部靴底)。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 靴の胛皮と、該胛皮の底部に射出成形され、
かつ互いに異質の靴底材料で成形された上部靴
底および下部靴底からなる靴底とを備えた射出
成形靴において、少なくとも靴底の踏付部およ
び踵部に、前記上部靴底の一部を突出させた上
部靴底突出部を配設させ、かつ該上部靴底突出
部の先端面をほぼ前記靴底の接地面上に面を揃
えて露出させ、また前記下部靴底を複数層から
なる部分下部靴底で形成させ、さらに靴底の所
定位置に、最下部の部分下部靴底を除く残りの
部分下部靴底の各一部を突出させた部分下部靴
底突出部を設置させ、かつ該部分下部靴底突出
部の先端面をほぼ前記靴底の接地面に面を揃え
て露出させたことを特徴とする射出成形靴。 (2) 上部靴底が軟質靴底材料よりなり、下部靴底
が硬質靴底材料よりなる実用新案登録請求の範
囲第1項記載の射出成形靴底。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3376087U JPH0429764Y2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3376087U JPH0429764Y2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63142102U JPS63142102U (ja) | 1988-09-19 |
JPH0429764Y2 true JPH0429764Y2 (ja) | 1992-07-20 |
Family
ID=30841668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3376087U Expired JPH0429764Y2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0429764Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0691847B2 (ja) * | 1991-02-27 | 1994-11-16 | アキレス株式会社 | 射出成形靴およびその製造方法 |
-
1987
- 1987-03-10 JP JP3376087U patent/JPH0429764Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63142102U (ja) | 1988-09-19 |
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