JPH0429761B2 - - Google Patents

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JPH0429761B2
JPH0429761B2 JP63000221A JP22188A JPH0429761B2 JP H0429761 B2 JPH0429761 B2 JP H0429761B2 JP 63000221 A JP63000221 A JP 63000221A JP 22188 A JP22188 A JP 22188A JP H0429761 B2 JPH0429761 B2 JP H0429761B2
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work clothes
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、体内からの発塵を良好に防止し、か
つ外部からの人体側への汚染物の侵入をも良好に
防止し得る作業衣に関する。
本発明の作業衣は、上述の特質を生かして、手
術用作業衣(手術衣)、クリーンルーム用作業衣
(防塵衣)などの塵や埃などの存在が嫌われる特
殊環境下で良好に用いられ得る作業衣に関するも
のである。
[従来技術] 従来、手術室、クリーンルーム内などで用いら
れる手術衣、防塵衣などの作業衣は、不織布、織
物などによつて作られていたが、発塵性や、外部
からの汚染性を考慮すると、どうしても通気性の
少ない材料を用いて作ることになり、このため着
用者にはムレなどの不快感を与えることの原因と
なつたり、また、このような材料は一般に厚くな
らざるを得なく、自由で緻密な行動・作業を阻害
するという点、また、このため長時間にわたる緻
密な作業では作業者に与える疲労感も予想外に大
きいことなどの各種の不都合があるものであつ
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上述したような点に鑑み、ム
レ感がなく、行動が自由で、かつ発塵性と外部か
らの汚染性を良好に防御してなる作業衣を提供せ
んとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成する本発明の作業衣は、以
下の構成からなる。
すなわち、表面電荷密度が1×10-10クーロ
ン/cm2以上のエレクトレツト不織布と他素材とが
積層複合されてなりかつ通気量が10〜200c.c./
cm2・secであつて耐水圧が50mmAq以上である複合
布帛状物を、作業衣の主要部に用いてなることを
特徴とする作業衣である。
[作用] 以下、本発明の作業衣について、図面などに基
づいて説明をする。
第1図は、本発明の一実施態様例である手術衣
1をモデル的に図示したものであり、該手術衣の
主要部をなす材料としては、エレクトレツト不織
布と他素材との積層複合布帛状物2から構成され
ている。かかる手術衣において、袖口3には伸縮
性材料が取り付けられ、腰部にはベルト4がつけ
られ、また首部5は発塵防止性の点からハイネツ
クを採用している。本発明において、「作業衣の
主要部に用いられる」とは、袖口部とか、裾部と
か襟部とかのみとかの部分ではなく、たとえば前
後の身頃部等の作業衣自体の主要部に少なくとも
用いられていることを言うものである。
第2図は、本発明の他の実施態様例である防塵
衣6をモデル的に図示したものであり、該防塵衣
の主要部はエレクトレツト不織布と他素材との複
合材2で構成されているものである。この防塵衣
において、7は裾部に用いられる伸縮性材料であ
る。
また、第3図aと第3図bは、それぞれ、本発
明の作業衣で使用され得るエレクトレツト不織布
と他素材との積層複合布帛状物の実施態様例をモ
デル的に示した概略断面図である。これら図にお
いて、2aはエレクトレツト不織布、2b,2c
は他素材を示しており、第3図aにて図示したよ
うにエレクトレツト不織布の片面側にのみ他素材
を複合させたものや、あるいは第3図bにて図示
したようにエレクトレツト不織布の両面側にサン
ドイツチ状に他素材を複合させたものなどを使用
できるものである。特に、第3図bにて示したよ
うなものでは、他素材2b,2cは互いに異なる
ものであつてもよいし、あるいは、実質的に同一
のものであつてもよい。
本発明で使用されるエレクトレツト不織布は、
その表面電荷密度が、1×10-10クーロン/cm2
上であるものを用いるのが、塵埃、バクテリアな
どの捕集性から好ましいものであり、上記値未満
であると捕集性能は概して低く望ましくない。ま
た、該不織布の構成繊維の平均繊維は、0.5デニ
ールd以下とするのが、繊維的捕集効率をも向上
せしめる上で好ましく、また、表面電荷密度を向
上させる上でも好ましいものである。
該エレクトレツト不織布の素材は、体積抵抗率
が1014Ω・cm以上の絶縁材料を用いるのが電荷の
安全性から好ましい。例えば、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエステル、弗素系樹脂、ポリ
スチレン、ポリカーボネートなどは良好に使用で
きるものである。エレクトレツト化方法は、種々
あるが、不織布を高電場内で処理する方法が表面
電荷密度を高く維持できるので、中では好まし
い。
また、不織布の形成方式としては、生産の安定
性や上述の構成繊維の平均繊度を達成する上など
で、合成繊維のメルトブロー方式によるものが最
も好ましいものであるが、他の方式、例えばスパ
ンボンド方式によるものなども使用できる。
また、上述のエレクトレツト不織布に積層複合
されて用いられる他素材としては、不織布、織編
物など適宜のものが各種作業衣としての必要特性
などに応じて使用できる。この他素材は、エレク
トレツト化されているものを用いても、あるいは
特別にはエレクトレツト化されていないものを用
いてもよく、いずれも使用できるものである。
特に、手術用、クリーンルーム用など静電気を
嫌う作業場で着用される作業衣として用いられる
場合には、該他素材として制電性を有するものを
用いるのが好ましい。その場合、該素材の制電効
果は、労働省産業安全研究所発行[静電気安全指
針]の帯電防止作業服の構造基準に準じる方法で
測定したときに、7×10-10クーロン/cm2以下を
示す材料が好ましく、さらに、該値として複合後
も7×10-10クーロン/cm2以下の値を示すものが
最も好ましい。
また、積層複合は、単純な重ね合せだけによる
もの、あるいは各種の接着剤による接着、熱によ
る接着、超音波による接着等によつて行うことが
できる。
さらに、本発明の作業衣において、エレクトレ
ツト不織布と他素材との複合布帛状物の通気量は
10〜200c.c./cm2・secの範囲内とすることが重要で
あり、かかる通気量を満足しないと、運動によつ
てもしくは緻密さによつて発汗をするような作業
中においてもムレ感がない通気性の良い作業衣を
得ることが難しい。また、耐水性は50mmAq以上
のものを用いる必要があり、該耐水性を満足しな
いと実用的な作業衣が得られなく、さらに好まし
くは、150mmAq以上の値を有するものを用いるの
が良いものである。
また、該複合布帛状物の捕集効率は、通過風速
1.5m/分下で0.3μmポリエチレンラテツクの捕集
効率で60%以上を示すものを用いるのがよく、さ
らに好ましくは80%以上を示すものを用いるのが
よい。
なお、上述の説明で用いた各種の値は、次に記
載する測定方法で求められるものである。
すなわち、通気量はJIS L−1085に準じ、耐水
圧はJIS L−1092に準じて測定したものである。
また、表面電荷密度は、第4図に示す方法にて
測定をするものであり、試料8を金属電極9、1
0間にはさんで、この金属電極に誘起される電荷
をコンデンサー11に貯え、その電圧を電圧計1
2で測定して下式より求めるものである。13は
アースである。
表面電荷密度 (クーロン/cm2)=C×V/S C:コンデンサー容量(フアラツド) V:電圧(ボルト) S:測定試料面積(cm2) [発明の効果] 上述した通りの本発明による作業衣は、人体か
らの発塵を抑制し、かつ外部からの汚染を防御
し、かつ快適にまた軽快に作業を遂行することが
できる。
このため、手術用作業衣、クリーンルーム用作
業衣や、バイオ、薬品、食品、電子関連分野での
各種作業衣、実験衣、原子力など、特殊環境下で
の作業衣などとして、加えてまた特に精密、緻密
さ、正確さが要される非常に細かな分野における
作業衣として幅広く使用することができるもので
ある。
本発明の作業衣は、該作業衣を構成する布帛自
体を厚いものにする必要は必ずしもないので、前
述した本発明の所期の効果たる発塵抑制効果など
を良好に保ちながら、目付は、概して150g/m2
以下、特に100g/m2以下から30g/m2程度まで
などの軽量化を行なうことが可能であり、このた
め非常に軽くて着やすくかつ動きやすい疲れのな
い作業衣とすることができるものである。
また、エレクトレツト不織布に複合されて用い
られる他素材として、例えば、制電性能を特に有
するものなどを適宜用いることにより、各種作業
衣としての必要な複数特性を付与することも容易
に可能なものである。
また、上記の他素材として、特に引裂強力の強
いものや強度の大きいものを用いれば、本発明の
作業衣に良好な耐久性を与えることもできる。
[実施例] 以下実施例に基づいて、本発明の作業衣の構
成、効果について具体的に説明をする。
実施例 1 繊度0.05d、目付20g/m2、表面電荷密度5×
10-10クーロン/cm2のポリプロピレンメルトブロ
ー不織布に対し、その両面よりポリプロピレンス
パンボンド不織布を用いて超音波接着法により部
分的な接着を行なつて第3図bに示した如き複合
構造の複合布帛状物を作つた。なお、このポリプ
ロピレンスパンボンド不織布の繊度は4d、目付
は25g/m2のものであつた。
こうしてでき上がつた複合材料の耐水圧は250
mmAq、通気量は100c.c./cm2・secであつた。
この複合材料を用いて第1図示す如き手術衣を
試作した。伸縮材料にはゴム織物を用いた。
この試作手術衣を着用してテストに供したこと
ろ、通気性は非常に良好でまたムレ感がほとんど
なく、また、血液が浸透していくようなこともみ
られなかつた。また、この複合材料の捕集性能テ
ストを1μm粒子を用いて風速1.5m/分下の条件
で、エアロゾルカウンターを用いて捕集性能を評
価した結果、捕集効率は95%を示しバクテリア等
に対する良好な防御性を備えていることを確認で
きた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の作業衣の一実施態様例であ
る手術衣をモデル的に図示した外観概略図であ
る。第2図は、本発明の他の実施態様例である防
塵衣をモデル的に図示した外観概略図である。第
3図a、第3図bは、それぞれ、本発明の作業衣
で使用され得るエレクトレツト不織布と他素材と
の複合布帛状物の実施態様例をモデル的に示した
概略断面図である。第4図は、表面電荷密度の測
定法を説明する説明図である。 1:本発明にかかる手術用作業衣、2:複合布
帛状物、3:袖口(伸縮性材料)、4:ベルト、
5:首部分、6:本発明にかかる防塵用作業衣、
7:伸縮材料、8:試料(エレクトレツト)、9,
10:金属電極、11:コンデンサー、12:電
圧計、13:アース。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面電荷密度が1×10-10クーロン/cm2以上
    のエレクトレツト不織布と他素材とが積層複合さ
    れてなりかつ通気量が10〜200c.c./cm2・secであつ
    て耐水圧が50mmAq以上である複合布帛状物を、
    作業衣の主要部に用いてなることを特徴とする作
    業衣。 2 エレクトレツト不織布が、メルトブロー合成
    繊維不織布からなるものであることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の作業衣。
JP63000221A 1988-01-04 1988-01-04 作業衣 Granted JPH01183505A (ja)

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