JPH042945Y2 - - Google Patents

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JPH042945Y2
JPH042945Y2 JP1986009361U JP936186U JPH042945Y2 JP H042945 Y2 JPH042945 Y2 JP H042945Y2 JP 1986009361 U JP1986009361 U JP 1986009361U JP 936186 U JP936186 U JP 936186U JP H042945 Y2 JPH042945 Y2 JP H042945Y2
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hole
yarn
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splicer
splicing
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、複数の単糸から構成されるマルチ
フイラメント糸条を圧縮空気による交絡作用を利
用して互いに継ぎ合わせるために使用される糸継
ぎ器に関する。
(従来の技術とその問題点) マルチフイラメント糸状などを互いに継ぎ合わ
せるための最も基本的な方法は、機械的にこれら
を結び合わせる方法である。ところが、機械的に
糸を結び合わせた場合には結節部が大きくなるた
め、仮撚工程などを通過する時に糸切れを起し易
く、また、この糸を用いて製造した布製品におい
て上記結節部が目立つという欠点がある。
これに対処するため、近年においては圧縮空気
の交絡作用を用いた継ぎ合わせが主流となりつつ
ある。これには、第9図に模式断面図として示す
ように、両端に開口51,52を有する透孔53
を備えた糸継ぎ器50を使用する。そこではま
ず、継ぎ合わせるべき糸54,55をこの透孔5
3中に挿通する。そして、これらの糸54,55
を開口51,52の外部の壁面57,58に押し
つけて保持した状態で、空気導入口56から透孔
53内に圧縮空気を噴入させる。するとこの圧縮
空気によつて透孔53内に存在する糸54,55
がその遊び部分(弛み部分)の長さに応じて激し
く運動し、それによつて、第10図に示すような
交絡状態となる。このようにすることにより、糸
切れの問題もなく、大きな結節も作らずに糸の継
ぎ合わせを行なうことができる。
ところで、このような糸継ぎ処理においては、
糸継ぎ後の交絡部分の長さl2(第10図)を可能
な限り短くして、この交絡部分が目立たないよう
にすることが望ましい。それは、主としてユーザ
側からの要請であるが、具体的には、上記l2を好
ましくは10mm程度以下とすることが望まれている
のである。
ところが、上記のような糸継ぎ器50では、そ
の透孔53の長さl1によつて上記l2がおのずから
制限されるという性格を有しているため、交絡部
分の長さを短くするためには透孔53の長さl1
短くすることが必要である。しかしながら、単に
l1を短くしただけでは、透孔53内に糸54,5
5を挿通したときに、これらの糸54,55にお
ける遊び部分も小さくなり、圧縮空気を噴入した
際の糸54,55の運動も小さな振幅となつてし
まう。このため、交絡作用も低下して、糸継ぎの
品質を落すという問題があつた。
(考案の目的) この考案は従来技術における上述の問題の克服
を意図しており、糸継ぎ品質を低下させることな
く、交絡部分の長さを十分に小さくすることがで
きる糸継ぎ器を提供することを目的とする。
(目的を達成するための手段) 上述の目的を達成するため、本考案にかかる糸
継ぎ器は、糸が挿通可能な透孔を有し、前記透孔
に複数本のマルチフイラメント糸を挿通させて前
記透孔外部の位置で保持しつつ前記透孔内に外部
から圧縮空気を噴入させ、前記圧縮空気による交
絡作用によつて前記複数本のマルチフイラメント
糸を互いに継ぎ合わせるための糸継ぎ器におい
て、糸継ぎ器本体の前記透孔両端部の位置に弾性
部材からなり、かつ、前記透孔方向へ一定距離の
可動性を有する糸保持用部材を設けたことを特徴
とする。
(実施例) この考案の一実施例である糸継ぎ器の斜視図を
第1図に、また、同図の−断面および−
断面を第2図および第3図にそれぞれ示す。これ
らの図において、この糸継ぎ器1は金属やセラミ
ツクなどに材料によつて形成されており、その中
心上部付近には、糸継ぎすべき複数のマルチフイ
ラメント糸(以下、本実施例において単に「糸」
と呼ぶ。)を挿通する糸道としての透孔2が形成
されている。この透孔2はその断面が円形となつ
ており、その両端に開口3,4を有している。ま
た、この透孔2の長手方向に沿つて、糸を出入さ
せるための糸出入口5が上部から連通していると
ともに、圧縮空気噴入口6が横方向から貫入して
いる。そしてこの糸継ぎ器10の厚さ、したがつ
て透孔2の長さl1は、約10mm以下(好ましくは6
mm以下)とされている。
一方、この糸継ぎ器1の前面および後面のう
ち、開口3,4の下部には、糸保持部材としての
板バネ7,8がそれぞれ設けられている。これら
の板バネ7,8は、それぞれの下端が糸継ぎ器本
体10に固定されており、その上端部が糸継ぎ器
本体10から間隔を置いて浮き上がつているよう
な屈曲板とされている。そして、これらの上端部
を外力によつて糸継ぎ器本体10に向つて押下す
ると、これらの板バネ7,8の上端部は糸継ぎ器
本体10に接するようになるとともに、外力を除
くことによつて、弾性的に図示の位置にまで復帰
する。
次に、この糸継ぎ器1の使用法を第4図を参照
して説明する。まず、第4図aに示すように、糸
継ぎを行なうべき糸11,12のそれぞれの端部
の一部を糸出入口5を介して透孔2内に挿通し、
残りの部分は糸保持部材7,8の上に垂らしてお
く。次に、同図bに示すように、オペレータが指
13,14によつて、糸保持部材7,8の上から
糸11,12を図示のA方向に押下した状態とす
る。すると、板バネ7,8の上部は糸継ぎ器本体
10に接するようになり、糸11,12のうち透
孔2内に存在する部分15には、板バネ7,8の
変形量に応じた弛みが生じる。
このようにして糸11,12を保持した状態に
おいて、圧縮空気噴入口6から透孔2内に圧縮空
気を噴入されるわけであるが、そのために必要と
される圧縮機構噴入機構の例を第5図に示す。
この第5図に示した圧縮空気噴入機構は、いわ
ゆるハンデイガン型の端末部20を有しており、
図示しない圧縮ポンプからの圧縮空気は、ホース
21を介してこの端末部20に与えられる。そし
て、この圧縮空気は内部導通パイプ24に導入さ
れ、バルブ22を介して先端のノズル部26に導
かれるようになつている。このうち、バルブ22
は、引金23の押下によつて「開」状態となる。
したがつて、この端末部20は、いわゆる塗装ガ
ンなどに用いられる機構に類似したものである。
このような圧縮空気噴入機構を用いる場合に
は、第4図bの状態を維持したまま、上記ノズル
部26を糸継ぎ器1の圧縮空気噴入口6に挿入し
て、引金23を押下する。すると、ノズル部26
から圧縮空気噴入口6を通して透孔2内に圧縮空
気が噴入し、第4図cに拡大して示すように、透
孔2内に存在する糸の部分15は、この圧縮空気
の噴射力によつて、矢印Pで示すように激しく運
動して互いに交絡する。この部分15に十分な弛
みがあることによつて、この交絡作用は十分にそ
の効果を発揮する。
なお、板バネ7,8の変形量は、板バネ7,8
先端と糸継ぎ器本体10の距離に等しく、この距
離は一定であるので、これによつて規制される糸
11,12の弛み量も常に一定に保つことがで
き、いつも最適の条件で糸11,12の交絡を達
成することができる。
適当な時間だけこのような圧縮空気の噴入を行
なつた後、オペレータは第4図dに示すように指
13,14をB方向に引いて糸保持部材7,8を
復帰させ、糸出入口5を介して交絡後の糸11,
12を外部へと取出す。このすることによつて、
糸11,12の糸継ぎは完了し、第6図に示すよ
うな状態となつた糸が得られる。
これらの処理において、透孔2内の長さl1を10
mm以下とすると、第6図の糸継ぎ部の長さl2もま
た10mm以下の程度となり、糸継ぎ部は十分に短く
なる。さらには、透孔の長さl1を6mm以下とする
ことにより、糸継ぎ部の長さl2は確実に10mm以下
となる。上述したように、糸保持部材6,7の可
動性によつて与えられた弛みがあるため、交絡作
用は十分であつて、糸継ぎの質も低下していな
い。
ところで、この考案は上記実施例に限定される
ものではなく、たとえば次のような変形も可能で
ある。
糸保持部材としては、透孔内に存在する糸の
部分に弛みを与える方向への可動性を持つたも
のならば他んおこうぞうを有するものでもよ
く、たとえば第7図に示すように、スポンジ状
の弾性部材30,31の端部に金具32,33
を貼付け、この金具32,33上に糸を保持す
るととにC方向への弾性を利用して弛みを与え
るようなものでもよい。また、保持構造として
は、オペレータの指を利用せず把持構造を用い
てもよい。
糸継ぎ器本体10における圧縮空気の噴入は
上述の構造によつて行なうことを必須とするも
のではなく、たとえば第8図に示すように、圧
縮空気導入口41からの空気流を、左右両方向
に設けられた噴入口42,43を介して透孔4
4に導いてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案にかかる糸継ぎ器
によれば、糸継ぎ器本体に弾性部材からなり、か
つ、前記透孔方向へ一定距離の可動性を有する糸
保持部材を設けるようにしたので、この糸保持用
部材を指などでつまむことにより、必要かつ十分
な弛みを当該マルチフイラメント糸に与えること
ができ、しかも、当該糸保持用部材は、当該透孔
両端部の直ぐ外の位置に設けるようにしたので、
これによつて保持されるマルチフイラメント糸の
透孔内での位置がきわめて安定し、最適な交絡状
態を常に維持することができるので、糸継ぎ品質
を低下させることなく、交絡部分の長さを十分に
小さくすることのできる糸継ぎ器を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の斜視図、第2図
および第3図は第1図の−断面図および−
断面図、第4図および第5図は実施例の使用法
を説明するための図、第6図は実施例によつて得
られる糸継ぎ状態を示す図、第7図および第8図
はこの考案の変形例を示す図、第9図および第1
0図はそれぞれ、従来の糸継ぎ器の模式的断面図
および糸継ぎ状態を示す図である。 1……糸継ぎ器、2……透孔、6……圧縮空気
噴入口、7,8……板バネ、11,12……糸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 糸が挿通可能な透孔を有し、前記透孔に複数本
    のマルチフイラメント糸を挿通させて前記透孔外
    部の位置で保持しつつ前記透孔内に外部から圧縮
    空気を噴入させ、前記圧縮空気による交絡作用に
    よつて前記複数本のマルチフイラメント糸を互い
    に継ぎ合わせるための糸継ぎ器において、 糸継ぎ器本体の前記透孔両端部の位置に、弾性
    部材からなり、かつ、前記透孔方向へ一定距離の
    可動性を有する糸保持用部材を設けたことを特徴
    とする糸継ぎ器。
JP1986009361U 1986-01-24 1986-01-24 Expired JPH042945Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986009361U JPH042945Y2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24

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JP1986009361U JPH042945Y2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24

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Publication Number Publication Date
JPS62121255U JPS62121255U (ja) 1987-08-01
JPH042945Y2 true JPH042945Y2 (ja) 1992-01-30

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ID=30794603

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JP1986009361U Expired JPH042945Y2 (ja) 1986-01-24 1986-01-24

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526176A (en) * 1978-08-17 1980-02-25 Murata Mach Ltd Pneumatic yarn knotting method
JPS5621712A (en) * 1979-07-25 1981-02-28 Nippon Steel Corp Surface cutting device for metallic material

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526176A (en) * 1978-08-17 1980-02-25 Murata Mach Ltd Pneumatic yarn knotting method
JPS5621712A (en) * 1979-07-25 1981-02-28 Nippon Steel Corp Surface cutting device for metallic material

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JPS62121255U (ja) 1987-08-01

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