JPH04294188A - 感圧複写紙 - Google Patents

感圧複写紙

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JPH04294188A
JPH04294188A JP3352772A JP35277291A JPH04294188A JP H04294188 A JPH04294188 A JP H04294188A JP 3352772 A JP3352772 A JP 3352772A JP 35277291 A JP35277291 A JP 35277291A JP H04294188 A JPH04294188 A JP H04294188A
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paper
polymer
paint
microcapsule
coated
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マイケル・エリック・ホブソン
Susan C Tilbury
スーザン・クリスチーネ・ティルブリー
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    • B41M5/132Chemical colour-forming components; Additives or binders therefor
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、カーボンレス複写紙と
も呼ばれる感圧複写紙に関する。 【0002】 【従来の技術】感圧複写紙セットとしては、多様の型の
ものが可能である。転写型として知られている最も汎用
の複写紙セットは、裏面にマイクロカプセルを塗布した
一般にCBシートと称される上葉シートと、表面に顕色
剤を塗布した一般にCFシートと称される下葉シートと
で構成されている。そのマイクロカプセルには、少なく
とも一種の色素物質を油性溶媒中に溶解させた液が包含
されている。複数枚の複写を必要とする場合、裏面にマ
イクロカプセルを、表面に顕色剤組成物をそれぞれ被覆
した一枚またはそれ以上の一般にCFBシートと称され
る中葉シートをCBとCFの両シート間に挾装させる。 この型の複写紙セットに筆圧、印字圧等の画像形成圧を
加えると、マイクロカプセルの破裂に伴い、色素物質溶
液が顕色剤上に放出されるとともに、化学反応が誘起さ
れる。その反応により色素物質が発色することで、画像
が得られる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にCFB
型の感圧複写紙に関する。この型の複写紙の問題点の一
つとして、マイクロカプセル塗料中で遊離している一部
の色素物質溶液が紙の対向面側に移向する恐れのあるこ
とが挙げられる。移向した色素物質溶液は顕色剤と接触
することになり、早期着色を来たすので好ましくない。 ところが、遊離の色素物質を避けることは不可能に近い
。その理由は、マイクロカプセル化完了の時点で、常に
少量の色素物質がカプセル化されない状態で残存するた
めであり、さらには紙の加工時(塗工、乾燥、巻取り等
)もしくは紙の取扱い時や在庫時に、少量のマイクロカ
プセルが早期に破裂するためである。 【0004】 【課題を解決するための手段】一般に、上述の早期着色
という問題は、原紙をアルキルケテンダイマーにより中
性またはアルカリ性にサイズ処理し、例えば酸洗浄した
十六面体モンモリロン石のクレーなどの酸クレーを顕色
剤として使用した場合に限って、重視する必要のあるこ
とが判明した。この種の複写紙は、高温および/または
高湿の条件下でより早期着色を招き易いことも判明した
。アルキルケテンダイマーによる中性またはアルカリ性
処理は、例えば「The Sizing of Pap
er 」、第二版、TAPPI プレス社(1989年
)にも開示されているように、紙業界では周知であるの
で、詳述するまでもなかろう。 【0005】原紙をアルキルケテンダイマーにより中性
またはアルカリ性にサイズ処理する一方、酸クレーを顕
色剤に使用すると、なぜ早期に着色が発生するのか未だ
十分に解明されていない。 【0006】本発明者らは、アルキルケテンダイマーに
より中性またはアルカリ性にサイズ処理した原紙を、酸
クレー顕色剤とマイクロカプセルの両塗料の被覆の前段
階で、大豆から抽出により単離させた大豆蛋白ポリマー
の溶液で処理したならば、あるいはそのポリマー溶液を
マイクロカプセル塗料中に包含させたならば、早期着色
を著しく低減せしめ得ることを見い出した。この知見に
基づき、本発明が完成されるに至った。 【0007】早期着色の問題を解決するに当り、上記の
両手段を組み合わせることも可能である。つまり、中性
またはアルカリ性にサイズ処理された原紙に、大豆蛋白
ポリマー溶液による処理を施し、ついで同原紙に、その
ポリマー溶液を含有するマイクロカプセル塗料を被覆し
てもよい。その際、マイクロカプセル塗料の被覆に先立
って、対向面側に顕色剤塗料を被覆させる。 【0008】大豆蛋白や大豆誘導体を感圧複写紙に適用
することは、従来から種々提案されている。しかし、以
下に述べるごとく、いずれの場合も本発明の特定の用法
とは相違するものである。 【0009】米国特許第4,762,868 号明細書
の開示によると、活性成分としてのフェノール樹脂また
はフェノール−ホルムアルデヒドと、カオリンおよび/
または炭酸カルシウム等の顔料と、脱泡剤と、任意成分
としての変性スターチや塗工用滑剤とを含む顕色剤組成
物中に、カルボキシ化大豆蛋白が配合されている。 【0010】大豆から抽出単離した大豆蛋白を顕色剤に
使用することは、原紙の前処理に使用したり、あるいは
顕色剤とは対向する側の原紙面上に塗被されるマイクロ
カプセル組成物中に包含させて使用することとは明らか
に異なる。 【0011】英国特許第1,483,479 号明細書
には、感圧複写紙の不利な早期発色を防止するために、
減感剤を使用することが記載されている。多様の減感剤
が開示されており、その中には大豆油等の植物油類も含
まれている。後述するが、大豆油と大豆蛋白ポリマーは
性状の異なる物質である。 【0012】マイクロカプセルの早期破裂を防ぐための
粉状物質、いわゆるスチルト物質として、脱脂大豆粒体
を使用することが欧州特許公開第144,438A号公
報に開示されている。脱脂大豆粒体には多少の大豆蛋白
ポリマーが含まれているとはいえ、その大豆蛋白の状態
は、本発明で要求される抽出単離した状態とは異なる。 【0013】大豆には蛋白質約40%、油約20%、繊
維質多糖約18%、可溶炭水化物(糖)約14%および
黒粒約8%が含まれている。代表的な工業規模の加工に
おいては、初期の段階で黒粒と油を加圧、機械的分離に
より除去せしめ、得られたフレーク状の大豆肉をアルカ
リ水溶液で抽出する。この抽出物は大豆蛋白と、可溶性
の低分子量糖類を含んでいる。大豆蛋白は容易に単離で
き、必要ならばカルボキシル化または加水分解により化
学的に変性させることもできる。 【0014】したがって、前記英国特許明細書に記載さ
れている大豆油は、大豆蛋白とは異種の物質である。 【0015】前記欧州特許公開公報によると、脱脂大豆
粉は、脂肪分を絞りまたは溶剤抽出により除去した後の
、生大豆から得たものであると記載されている。この生
大豆をアルコールで再度抽出させると、45〜55%の
低蛋白含量の脱脂大豆粉が得られる。同大豆粉から蛋白
質を抽出したり単離するといった記載は、当該公報には
見られない。その大豆粉は、固体粒状のままマイクロカ
プセル塗料中に配合させることを必須とする物質である
。 さもないと、その物質はスチルトとしての機能を果たさ
ない。一方、本発明における抽出単離した大豆蛋白ポリ
マーは、粒状で使用させるものではなく、本発明と同上
公報の開示とは十分に峻別できる。 【0016】本発明は広義には、原紙がアルキルケテン
ダイマーによって中性またはアルカリ性にサイズ処理さ
れ、その一表面上に加圧破裂自在なマイクロカプセル塗
料が、他表面上に顕色剤塗料がそれぞれ被覆されており
、該マイクロカプセル塗料中には色素物質の油状溶液が
含まれ、該顕色剤塗料中には酸クレーが含まれている感
圧複写紙の早期着色を防止あるいは低減せしめるために
、大豆から抽出して単離させた大豆蛋白ポリマーを使用
することにある。 【0017】本発明をより特定すると、原紙がアルキル
ケテンダイマーによって中性またはアルカリ性にサイズ
処理され、その一表面上に加圧破裂自在なマイクロカプ
セル塗料が、他表面上に顕色剤塗料がそれぞれ被覆され
ており、該マイクロカプセル塗料中には色素物質の油状
溶液が含まれ、該顕色剤塗料中には酸クレーが含まれて
いる感圧複写紙であって、大豆から抽出して単離させた
大豆蛋白ポリマーが該原紙に塗被されているか、もしく
はそのポリマーが該マイクロカプセル塗料中に包含され
ていることを特徴とする複写紙が提供される。 【0018】多種類の、大豆から抽出して単離した大豆
蛋白ポリマーが市販されており、例えばProtein
 Technologies Internation
al(米国)やZaventem(ベルギー)から入手
可能である。これらの市販品の大部分は、例えばアルカ
リ処理による加水分解、またはカルボキシル化等の化学
的に変性されたものである。フィルム形成能を有する自
然のまま、実質的に非変性の大豆蛋白ポリマーも入手で
きる。早期着色を防止するには、抽出単離した後、特に
カルボキシル化の化学的変性を施した大豆蛋白ポリマー
が著しい効果を奏する。抽出単離した非変性の大豆蛋白
ポリマーであっても、十分に目的を達成し得ることは言
うまでもない。 【0019】原紙に大豆蛋白ポリマーを塗布する場合、
その原紙を形成するための製紙装置に付設してあるサイ
ズプレスまたはサイズ浴を利用するのが至便である。こ
のサイズプレスやサイズ浴が特に簡便で経済的であるが
、通常紙業界で採用されているいずれかの方法、あるい
は印刷技術に基づいて、吹付け、含浸浴通過、塗布とい
った処理法を用いてもよい。 【0020】驚くべきことに、原紙を処理するのに従来
使用されているカルボキシメチルセルローズ、ゼラチン
、ポリ燐酸ナトリウム、さらには酸化ポテトスターチ、
酸化トウモロコシスターチ、陽イオン変性トウモロコシ
スターチなどの中性または電荷スターチ類を使用しても
、本発明で意図とされている早期着色防止効果は達成で
きないことが判明した。 【0021】抽出単離した大豆蛋白ポリマーを使用する
ことを除いては、本発明の感圧複写紙は従来のものを適
用することができる。この型の複写紙は多数の特許明細
書および文献に開示されているので、本明細書では一例
を記載するに留め、細部の説明は省く。 【0022】1.マイクロカプセル マイクロカプセルの形成は、例えば米国特許第2,80
0,457 号、同第2,800458号または同第3
,041,289 号の各明細書に記載されているごと
くに、ゼラチンと一種またはそれ以上の他のポリマーと
のコアセルベーションによるか、もしくは例えば米国特
許第4,001,140 号および同第4,105,8
23 号明細書に記載されているように、ポリマー前躯
体のインサイチュ重合によって行うことができる。 【0023】2.色素物質 マイクロカプセル中に封入される色素物質として、3,
3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6− ジメ
チルアミノフタリド(CVL) 、3,3−ビス(1−
オクチル−2− メチルインドール−3− イル)フタ
リド等のフタリド誘導体、あるいは 2′− アニリノ
−6′− ジエチルアミノ−3′− メチルフルオラン
、6′− ジメチルアミノ−2′−CN−エチル−N−
 フェニルアミノ−4′− メチルフルオラン、 3′
− クロロ−6′− シクロヘキシルアミノフルオラン
等のフルオラン誘導体が例示できる。 【0024】3.溶剤 色素物質を溶解するため溶剤の例としては、部分水素化
テルフェニル類、アルキルナフタレン類、ジアリールメ
タン誘導体、ジベンジルベンゼン誘導体、アルキルベン
ゼン類およびビフェニル誘導体が挙げられる。これらの
化合物は、必要に応じてケロシン等の希釈剤や増量剤と
の混合物であってもよい。 【0025】本発明における酸クレー顕色剤の代表例は
、例えば米国特許第3,753,761 号明細書に開
示されている酸洗浄した十六面体モンモリロン石のクレ
ーである。酸クレー類は感圧複写紙の顕色剤として汎用
されているものであるから、ここでは詳述することを控
える。 【0026】本発明による原紙の厚さや坪量も従来のも
のに準じればよく、例えば厚さは60〜90ミクロン、
坪量は35〜90g/cm2である。 【0027】 【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を詳しく説
明する。実施例中、パーセントは重量基準である。 【0028】実施例1 炭酸カルシウム約14%、アルキルケテンダイマー3.
5 %を含み、アルカリ性にサイズ処理した坪量49g
/cm2 の標準カーボンレス原紙に、予め従来のよう
にスターチによる表面処理を施した後、パイロットプラ
ントコーターを用いて、抽出単離した大豆蛋白ポリマー
の2%溶液を同原紙にサイズプレス塗布した。使用した
ポリマーはProtein Technologies
 Internationalの「RXP 52505
 」である。この製品は、現在は「Pro−Cote 
5000 」(登録商標)として上市されていると思わ
れる。乾操後の上記ポリマーの付着量は 1.3g/c
m2 であった。 【0029】大豆蛋白ポリマーで処理した原紙と、同一
原紙の非処理サンプルのそれぞれに、従来の顕色剤塗料
を実験室規模で被覆した。塗布量は 7.5g/cm2
 であり、また顕色剤塗料は酸洗浄したモンモリロン石
クレー70%、カオリン15%、炭酸カルシウム15%
および既知のスチレン−ブタジエンラテックスバインダ
ーを含むものであった。次いで、両原紙の、顕色剤塗布
面と対向する面に、従来のゼラチンコアセルベート法に
よるマイクロカプセル塗料を塗布量5g/cm2 で被
覆した。色素物質の組成として、従来の三成分ブレンド
(部分水素化テルフェニル/アルキルナフタレン/ケロ
シン)に既知のCVL と他の呈色物質を配合したもの
を使用した。 【0030】得られたCFB 紙を、温度32℃、相対
湿度90%の耐候炉中に5日間貯蔵した。非処理原紙の
ものは著しく青色に変色したが、大豆蛋白処理紙には変
色は認められなかった。同一条件下で引き続き5日間貯
蔵したところ、非処理紙の変色が一段と進行したのに反
し、処理紙では依然として変色は発生しなかった。標準
白紙と対比して、両被験紙の反射率(%)を調べた。結
果は表1の通りであり、反射率が高いほど、変色は少な
い。 【0031】 【表1】                   初  期   
       5日後        10日後   
   非処理        83         
   78          66      処 
 理        83            8
3          82 【0032】同様の試験を、カルボキメチルセルロース
、ゼラチン、ポリ燐酸ナトリウム、酸化トウモロコシス
ターチ、酸化ポテトスターチおよび陽イオン変性トウモ
ロコシスターチの他種ポリマーについても行った。ゼラ
チン(蛋白の一種)が他のポリマーに優るも、いずれも
青色変色を防止できなかった。 【0033】実施例2 カルボキシル化された大豆蛋白ポリマー(「RXP 5
2505 」)の4%溶液を調製した。この溶液には、
可溶化剤として水酸化アンモニウムが、また消泡剤がそ
れぞれ大豆蛋白ポリマーの重量当り15%と1.5 %
含まれていた。 得られた溶液をマスターバッチとして使用し、希釈した
ものを、工業規模の製紙装置のサイズプレスへ供給した
。大豆蛋白濃度が2%と1%の二種のサイズプレス混合
物を使用し、乾操後の大豆蛋白ポリマーの塗布量が2%
濃度の場合で0.6g/m2 、1%濃度の場合で0.
3g/m2 (いずれも原紙両面の合計塗布量)となる
ように、サイズプレスからの付着量を決めた。製紙装置
はオンマシン後刃コーター付きのものを使用し、実施例
1と同様の既知顕色剤を塗布量約7 g/m2 で被覆
して、坪量46 g/m2 の顕色紙を得た。 【0034】顕色紙の、顕色剤との対向面上にマイクロ
カプセル塗料を別体のオフマシン塗工操作によって被覆
した。使用したマイクロカプセル塗料は、実施例1のも
のと同じであった。 【0035】得られたCFB 紙を、実施例1と同様に
耐候炉試験に付した(ただし5日間のみ)。対照紙とし
て、大豆蛋白ポリマーで処理したことを除いては、本発
明におけるのと同じ既知のスターチサイズ紙を用いた(
スターチ約0.6g/m2 )。結果(反射率%)は表
2の通りである。 【0036】 【表2】                          
   初  期            5日後   
 発  明(2%濃度)        83    
        82.8          (1%
濃度)        83            
82.8    対  照             
       83            78  
   【0037】大豆蛋白処理は、変色防止に効果のあるこ
とが判明した。一方、対照紙では変色が発生した。この
変色は桟器読み、肉眼の両方で認められた。 【0038】実施例3 この実施例では、抽出単離してカルボキシル化した大豆
蛋白ポリマーを、CFB紙のマイクロカプセル塗料中に
バインダーとして使用した。 【0039】マイクロカプセル(乾量で約66%)、ス
チルト物質としての粉砕セルロース繊維フロック(乾量
で約20%)、バインダー(乾量で約14%)の三成分
を用いて、固形分24%の二種のマイクロカプセルバッ
チを調製した。バッチの一方は本発明によるもので、バ
インダーとして上述のポリマー(「Pro−Cote 
5000 」)を含んでおり、他方には既知のゼラチン
状スターチを配合して対照とした。 【0040】従来のCF紙の非塗布面上に、パイロット
プラント規模の計量ロールコーターにより乾操後の塗布
量が5〜6 g/m2 となるように、両バッチを個別
に被覆した。このCF紙に塗被されている顕色剤の活性
成分は、酸洗浄した十六面体のモンモリロン石クレーで
あった。顕色剤の塗布量は約7 g/m2 、マイクロ
カプセル被覆前のCF紙の坪量は約46 g/m2 で
あった。ここでは既知アルキルケテンダイマーで予め中
性にサイズ処理したCF紙を使用し、またマイクロカプ
セル自体は実施例1のものと同様であった。 【0041】得られたCFB 紙を、温度32℃、相対
湿度90%の耐候炉中に5日間貯蔵した。本発明のCF
B 紙では変色は認められなかったが、対照紙は著しい
変色を呈した。結果(反射率%)は表3の通りである。 【0042】 【表3】       【0043】両試験紙について、感圧複写
紙セットとしての画像形成をも調べた。双方とも良好で
あった。 【0044】実施例4 この実施例では、CFB 紙のマイクロカプセル塗料中
に、抽出単離してカルボキシル化した大豆蛋白ポリマー
と既知のゼラチン状スターチとをバインダーとして併用
して配合した。 【0045】三種のマイクロカプセルバッチを調製した
以外、実施例3の手順に従った。バッチの一つはゼラチ
ン状スターチを単独でバインダーとした対照であり、他
の二つはゼラチン状スターチと上記ポリマー(「Pro
−Cote 5000 」)を使用した本発明のバッチ
とした。同ポリマーの配合量は、スターチ全重量当りそ
れぞれ10%と20%であった。 【0046】実施例3と同一条件下で、5日間の耐候試
験を行ったところ、本発明の両マイクロカプセルバッチ
では変色は発生しなかった。対照バッチは著しく青色に
変色した。結果(反射率%)は表4の通りである。 【0047】 【表4】                          
       初  期          5日後 
   発  明(10%ポリマー)        8
3            81          
(20%ポリマー)        83      
      82    対  照         
               83        
    77 【0048】被験紙の感圧複写紙セットによる画像形成
能試験を行った結果、すべて良好であった。 【0049】実施例5 この実施例でも、CFB 紙のマイクロカプセル塗料中
に、抽出単離してカルボキシル化した大豆蛋白ポリマー
(「Pro−Cote 5000 」)と既知のゼラチ
ン状スターチをバインダーとして併用して配合した。た
だし、同上ポリマーの配合量を実施例4より少量として
試験を行った。 【0050】五種類のマイクロカプセルバッチを調製し
た以外、実施例4の手順に従った。バッチの一つはゼラ
チン状スターチを単独でバインダーとした対照であり、
他の四つはゼラチン状スターチと大豆蛋白ポリマーを使
用した本発明のバッチとした。同ポリマーの配合量は、
スターチ全重量当りそれぞれ2.5 %、5.0 %、
7.5 %および10%に定めた。 【0051】実施例4と同一条件下で、被験紙を耐候炉
中に5日間貯蔵した。本発明のマイクロカプセルバッチ
では変色は皆無であった。対照バッチは若干ではあるが
、識別できる程度の淡青色を呈した。同一条件で貯蔵を
5日間続行し、変色の度合を調べた。対照の変色が大幅
に進行し、また本発明のポリマー配合量の少ないものが
(2.5 %と5.0 %)、極めて僅かながら青色を
示した。ポリマー配合量の多いものは(7.5 %と1
0%)、10日間貯蔵後でも変色は認められなかった。 結果(反射率%)は表5の通りである。 【0052】 【表5】                          
       初  期        5日後   
     10日後    発  明(2.5 %ポリ
マー)      82          81  
        79          (5.0 
%ポリマー)      82          8
1          80          (7
.5 %ポリマー)      82        
  81          80         
 (10%ポリマー)        83     
     82          80    対 
 照                       
 83          78          
76 【0053】感圧複写紙セットによる画像形成能をも評
価した。全被験紙とも満足できるものであった。 【0054】実施例6 この実施例では、各種の抽出単離した大豆蛋白ポリマー
を使用した。 (a)大豆から抽出単離し、アルカリ条件下で化学熱的
に加水分解して変性した天然ポリマー(「Pro−Co
te 150」) (b)上記(a)と同一性状の天然ポリマー(「Pro
−Cote 200」) (c)大豆から抽出単離し、高陰イオン電荷を有するよ
うに化学的に変性された変性ポリマー(「Pro−Co
te 240」) (d)カルボキシル化大豆蛋白ポリマー(「Pro−C
ote 400」) (e)カルボキシル化大豆蛋白ポリマー(「SP 25
00 」) 上記のポリマー類は、いずれもProtein Tec
hnologies Internationalの市
販品である。 【0055】各ポリマーをマイクロカプセル塗料中に封
入し、実験室規模の評価試験を行った。被験塗料として
、次の処方に準じた。   マイクロカプセル(前掲実施例に同じ)    6
6.7%(乾量)  セルロース繊維フロック(スチル
ト物質)  20.7%(乾量)  大豆蛋白ポリマー
                        1
2.6%(乾量)【0056】処方中の大豆蛋白ポリマ
ーをゼラチン状スターチに代えたものを、対照塗料とし
て使用した。 【0057】大豆蛋白ポリマーを被覆することを除いて
は、実施例1の手順に従い、実験室規模で先ず顕色剤紙
を形成した。次いで同紙の非塗布面上に、各マイクロカ
プセル塗料を約5 g/m2 の塗布量で被覆した。 【0058】得られたCFB 紙を、温度32℃、相対
湿度90%の耐候炉中に5日間放置し、変色の有無を調
べた。対照紙に著しい変色が発現したが、本発明の大豆
蛋白紙はいずれもほとんど変色しなかった。大豆蛋白サ
ンプルの種類別の、変色差は認められなかった。結果(
反射率%)は表6の通りである。 【0059】 【表6】                          
       初  期          5日後 
           発明(a)         
   83            79      
          (b)            
83            79         
       (c)            82 
           79            
    (d)            83    
        79               
 (e)            83       
     79            対  照  
              82         
   76 【0060】複写紙セットによる画像形成能を調べた。 全被験紙とも良好であった。 【0061】実施例7 この実施例では、顕色剤とマイクロカプセルの両塗料を
被覆する前に、原紙を各種の抽出単離した大豆蛋白ポリ
マーで処理した。 (f)大豆から抽出単離され、多少は変性されているも
のの、自然に近い蛋白構造を備えている天然ポリマー(
「SP9001」、Protein Technolo
gies International)(g)実施例
6の(b)と同じ加水分解した天然ポリマー(「Pro
−Cote 200」) (h)実施例6の(d)と同じカルボキシル化した天然
ポリマー(「Pro−Cote 400」)【0062
】上記ポリマーを別個に水中に入れ、水酸化アンモニウ
ムでpH9.5 に調節し、徐々に40℃まで加熱する
ことで、7.5 %水溶液を調製した。実施例1に記載
した原紙に、各溶液を実験室ロッドコーターにより塗布
し、15秒間乾燥した。乾操後の塗布量( g/m2 
)を測定したところ、次の通りであった。 【0063】(f)  0.07 (g)  0.43 (h)  0.75 塗布量のバラツキは大豆蛋白ポリマーの粘度差に起因し
、水溶液中の固形分が変動したのに伴い、コーターによ
って計量される湿潤塗布量が変動したためである。 【0064】次いで、実施例1の顕色剤塗料を被験処理
紙に約7.5g/m2 の塗布量で被覆した。大豆蛋白
ポリマーで処理した各原紙について、二葉のサンプルを
形成し、一葉は処理面に、他の一葉は反対面にそれぞれ
顕色剤を塗布した。このように二重に評価したのは、大
豆蛋白ポリマーの水溶液が原紙全体に均一に分配されて
いないことがあり、評価の完全を期すためである。 【0065】被験水溶液で処理しない面に、顕色剤を塗
被した原紙を対照とした。顕色剤塗布後、実施例1のマ
イクロカプセル塗料を各被験紙に被覆せしめ、温度32
℃、相対湿度90%の耐候炉中に5日間放置した。変色
の度合を、目視検査と反対率により評価した。 【0066】対照紙の変色が最高であった。ポリマー(
f)は、処理面を問わず若干の変色を示した。ボリマー
(g)と(h)の変色は皆無であった。ポリマー(f)
に変色が認められたのは、ポリマー(g)と(h)に比
較して、塗布量が極端に低かったためである。反射率は
表7の通りである。 【0067】 【表7】                          
         初  期          5日
後            発明(f)(同一面)  
  81            80       
         (f)(反対面)    81  
          80             
   (g)(同一面)    84        
    82                (g)
(反対面)    83            83
                (h)(同一面) 
   84            83      
          (h)(反対面)    84 
           83            
対  照                  82 
           80 【0068】 【発明の効果】以上に詳述した通り、本発明の感圧複写
紙においては、アルキルケテンダイマーで中性またはア
ルカリ性にサイズ処理した原紙に、顕色剤とマイクロカ
プセルの両塗料を被覆するに先立ち、抽出単離した大豆
蛋白ポリマー溶液を塗被するか、もしくはそのポリマー
をマイクロカプセル塗料中に包含せしめているから、早
期着色に対して格別の防止効果を発揮する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  原紙がアルキルケテンダイマーによっ
    て中性またはアルカリ性にサイズ処理され、その一表面
    上に加圧破裂自在なマイクロカプセル塗料が、他表面上
    に顕色剤塗料がそれぞれ被覆されており、該マイクロカ
    プセル塗料中には色素物質の油状溶液が含まれ、該顕色
    剤塗料中には酸クレーが含まれている感圧複写紙であっ
    て、大豆から抽出して単離させた大豆蛋白ポリマーが該
    原紙に塗被されているか、もしくはそのポリマーが該マ
    イクロカプセル塗料中に包含されていることを特徴とす
    る複写紙。
  2. 【請求項2】  該大豆蛋白ポリマーが化学的に変性さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の複写紙。
  3. 【請求項3】  該大豆蛋白ポリマーがカルボキシル化
    または加水分解されていることを特徴とする請求項2に
    記載の複写紙。
  4. 【請求項4】  原紙がアルキルケテンダイマーによっ
    て中性またはアルカリ性にサイズ処理され、その一表面
    上に加圧破裂自在なマイクロカプセル塗料が、他表面上
    に顕色剤塗料が被覆されており、該マイクロカプセル塗
    料中には色素物質の油状溶液が含まれ、該顕色剤塗料中
    には酸クレーが含まれている感圧複写紙の早期着色を防
    止あるいは低減せしめるために、大豆から抽出して単離
    させた大豆蛋白ポリマーを使用すること。
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