JPH0429413Y2 - - Google Patents

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JPH0429413Y2
JPH0429413Y2 JP1984073013U JP7301384U JPH0429413Y2 JP H0429413 Y2 JPH0429413 Y2 JP H0429413Y2 JP 1984073013 U JP1984073013 U JP 1984073013U JP 7301384 U JP7301384 U JP 7301384U JP H0429413 Y2 JPH0429413 Y2 JP H0429413Y2
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reagent
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は尿検査等の体液検査に使用する改良さ
れた試験片に関する。
従来の技術 尿検査等の検査に用いられる試験片として、支
持体上に複数の、検査対象物質を異にする検査試
薬部を形成したものが知られている。このように
複数の検査試薬部を形成してある試験片を用いる
と、被検査液(例えば尿)に検査対象物質毎に
別々の試験片を用いなくても一度に多種類の検査
対象物質に関して試験ができ、又、このような試
験片を用いる試験法は手軽に行なえるため集団検
診や予備的な検査に適している。
考案が解決しようとする問題点 上記のように複数の、検査対象物質の異なる検
査試薬部を形成した試験片を被検査液(例えば
尿)に浸漬すると、通常は微量であるが検査試薬
部の検査試薬が被検査液によつて溶出するため、
溶出した検査試薬が他の検査試薬部を汚染し、こ
の汚染により正規の呈色反応が妨げられたり、呈
色色調に誤差を生じる欠点がある。
上記の汚染を防止する意味で各検査試薬部をシ
リコーンオイルもしくはシリコーン樹脂、又はフ
ツ素樹脂を含有するパターンで囲むなどする試み
はなされているが、これらの物質はインキ化する
際にインキの溶剤とのなじみが不充分でインキ化
しにくく、又、使用できる溶剤が限られ、通常、
更に加える結合材樹脂の選択にも支障がある上、
パターン形成も円滑に行なえなかつた。
又、従来の試験片においては被検査液に浸漬す
ると、引き揚げた後の検査試薬部の表面に被検査
液の液滴が残存し、液滴の残存する箇所の呈色反
応が、液滴の残存しない箇所の呈色反応にくらべ
て進行が妨げられるため、呈色色調のムラを生じ
て判定に支障を来す場合がある。
従つて本考案において解決しようとするのは、
複数の、検査対象物質の異なる検査試薬部を有
する試験片を使用する際の欠点である汚染を、イ
ンキ化やパターン形成上の問題がなく、しかも有
効に回避すること、及び被検査液に浸漬して引
き揚げた後に検査試薬部の表面に被検査液の液滴
の残存するのを防止することである。
問題点を解決するための手段 以上、図面を用いて本考案を説明すると、第1
図は本考案の試験片の最も典型的な例であり、試
験片1は支持体2上に検査試薬部3,4及び5を
有しており、検査試薬部3と4の間、及び検査試
薬部4と5の間には保水性パターン部6を有して
いる。第2図は第1図の試験片1の断面図であ
る。
保水性パターン部6は、(イ)検査試薬部から被検
査液に溶解されて検査試薬が隣接する検査試薬部
に流れ込むのを防止すると共に(ロ)検査試薬部に被
検査液が液滴状に残留するのを防止するためのも
のである。
保水性パターン部6は、例えば親水性がすぐ
れ、被検査液の「ぬれ」の良い材料を用いて形成
するか、もしくは、吸水性がすぐれている材料を
用いて形成する。
親水性がすぐれた材料としては、例えば、カル
ボキシメチルセルロースもしくはその架橋品、メ
チルセルロース、澱粉エーテル類、アルギン酸ソ
ーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシ
ド、ポリビニリアルコール、ポリビニリピロリド
ン等の水溶性もしくは水膨潤性の樹脂の単独もし
くはこれら樹脂2種以上の混合物、シリカ、アル
ミナ、炭酸カルシウム等の無機質充填剤を5〜60
%以上、好ましくは10〜30%(いずれも重量百分
率)バインダー中に分散させたものを挙げること
ができる。
吸水性がすぐれた材料としては、連続気泡を
有する発泡体、微結晶セルロースをバインダー
中に分散させたものが使用される。
上記におけるバインダーとしては例えば次のよ
うなものを挙げることができる; エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセ
ルロース、セルロースアセテートプロピオネー
ト、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセル
ロース誘導体、ポリスチレン、ポリαメチルスチ
レンなどのスチレン樹脂及びスチレン共重合樹
脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸
ブチルなどのアクリル又はメタクリル樹脂の単独
又は共重合樹脂、ロジン、ロジン変性マレイン酸
樹脂、ロジン変性フエノール樹脂、重合ロジンな
どのロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブ
チラール樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
メラミン樹脂、シリコーン樹脂。
上記した材料は、好ましくは溶剤を用いて溶解
することによりインキ化し、得られたインキを用
いて印刷もしくはコーテイングして支持体上に保
水性パターン部6を形成することができる。
本考案パターン部6の配置は第2図に示した配
置以外にも、例えば第3図に示すような配置であ
つてもよく、第3図に示す配置では検査試薬部3
及び5を挾んで保水性パターン部を配置してあ
る。
或いは保水性パターン部6は第4図に示すよう
な配置であつてもよい。
本考案の試験片は検査試薬部と保水性パターン
部との間に間隔があるので、2つの部分がその形
成時に重なりあうことを避けられ都合が良い。
試験片1の支持体2、検査試薬部3,4及び5
としては通常のものが使用でき、例えば支持体2
としてはポリエチレンテレフタレート、ポリスチ
レン、もしくはポリ塩化ビニル等のプラスチツク
のシート、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイ
ロン等の繊維の不織布、濾紙、アート紙、もしく
はコート紙等の紙等が使用できる。
検査試薬部3,4及び5としては、例えば3を
ブドウ糖検査試薬部、4を蛋白質検査試薬部、5
をPH検査試薬部とすれば、これら3種類の検査対
象が検査可能になる。なお、用途に応じて検査試
薬部の数を増減してよいが、本考案では保水性パ
ターンにより汚染を防止するため、2種以上の、
即ち複数の検査試薬部を支持体上に有するもので
ある。
検査試薬部は例えば尿中の種々の成分に応じて
選択された検査試薬を含浸させた濾紙を両面テー
プ等の接着手段により支持体に貼着するか、或い
は検査試薬を含むインキを用いて印刷もしくはコ
ーテイングすることにより形成できる。第1図に
示した形状の試験片は各検査試薬部及び保水性パ
ターン部をストライプ状に支持体にコーテイング
し、その後、支持体の流れ方向と直角に切断する
ことにより得られるので製造が簡単である。
なお、保水性パターンを形成する際に第1図〜
第4図に示した形状の他に、保水性パターンで文
字や数字等を表現してもよく、但し、文字や数字
は部分的につなげることによりとぎれる部分がな
いようにすることが必要である。
作 用 本考案においては試験片の支持体上には、検査
試薬部の周辺に、該試薬部と接することなく保水
性パターン部が形成されているので、試験片を尿
等に浸漬して引き揚げた後、試験片上に付着した
微量の尿等が検査試薬部の検査試薬を溶解して検
査試薬部から流れ出る(もしくはにじみ出る)と
きに保水性パターン部に接すると、保水性パター
ン部上にたまる(親水性の場合)か或いは保水性
パターン部に吸収される(吸水性の場合)か、若
しくは保水性パターン部によつて堰き止められる
ため、試薬部から他の試薬部への試薬の流出によ
る汚染を完全に防止することができる。
又、本考案における保水性パターン部は検査試
薬部に一旦付着した余剰の被検査液を、検査試薬
部上におけるよりもより安定に保持するので検査
試薬部上の余剰の被検査液を吸い寄せる。
実施例 支持体としては二軸延伸ポリスチレンを用い下
記組成の各インキを用いて、いずれも80線/イン
チの版を用いたシルクスクリーン印刷にて印刷
し、60℃の温度で30分乾燥し厚み160μmのストラ
イプ状の検査試薬部及び保水性パターン部を形成
し、その後、切断して第1図に示した形状の試験
片を得た。
保水性パターン形成用インキ ポリビニルブチラール樹脂 5重量部 (積水化学製、BL−2) 微結晶セルロース 30 〃 (旭化成製、アビセルM−06) 架橋カルボキシメチルセルロース 10 〃 (旭化成製、Ac−Di−Sol) ブチルセロソルブ 55 〃 ブドウ糖検出用インキ グルコースオキシターゼ 0.50重量部 (東洋紡製:Grade) パーオキシダーゼ 0.10 〃 (東洋紡製:Grade) o−トリジン 2.0重量部 イソブチレン/無水マレイン酸 2.5 〃 共重合体のブタノールエステル化物 (クラレイソプレンケミカル製、イソバン
#10) DL−α−トコフエロール 0.1 〃 ポリオキシエチレンソルビタン 1.2 〃 モノオレエート(花王石鹸製、トウイーン20) 微結晶セルロース 30 〃 (旭化成製、アビセルSF) n−ブタノール 47 〃 Solvent Yellow6 0.05 〃 (染料) クエン酸 3.2 〃 クエン酸ナトリウム 12.0 〃 蛋白質検出用インキ テトラブロモフエノールブルー 0.05重量部 クエン酸 8.6 〃 クエン酸ナトリウム 3.7 〃 カルボキシメチルイオン交換体 13.5 〃 (ワツトマン製、CM−32) イソブチレン/無水マレイン酸 2.0 〃 樹脂のアルコールエステル化物 ソルビタンモノオレエート 1.1 〃 (花王石鹸製、レオドールSp−L10) 微結晶セルロース 25重量部 (旭化成製、アビセルSF) ブチルセロソルブ 46 〃 PH測定用インキ メチルレツドナトリウム塩 0.01重量部 ブロモチモールブルー 0.13 〃 ヒドロキシエチルセルロース 4 〃 (G.A.F社製、K−90) ポリビニルブチラール樹脂 0.5 〃 (積水化学工業製、BX−1) アルキルベンジルジメチル 0.14 〃 アンモニウムクロリド (花王石鹸製、サニゾール) 微結晶セルロース 36 〃 (旭化成製、アビセルSF) エチルセロソルブ 60 〃 上記のブドウ糖検出用、蛋白質検出用、および
PH測定用インキはホモミキサーを用いて微細化お
よび分敬化して調整した。
得られた試験片を尿中に浸漬して引き揚げ水平
に寝かして放置し、所定の時間(30秒)経過後、
呈色状態を観察したところ、検査試薬部は正規の
呈色を生じており、他の検査試薬部からの汚染は
認められず、又、検査試薬部における液滴の残留
に伴なう呈色ムラもなかつた。
比較のため、検査試薬部は上記と同じように形
成し、但し、保水性パターンを形成しなかつたも
のを用いたところ、隣接する検査試薬部により汚
染が生じ、又、検査試薬部における液滴の残留に
伴なう呈色ムラも生じ、呈色の判定が困難であつ
た。
考案の効果 本考案の試験片は試験片の支持体には、検査試
薬部の周辺に、該試薬部と接することなく保水性
パターン部が形成されているので、試験を行なつ
たときに隣接する検査試薬部により汚染がなく、
又、検査試薬部上に被検査液の液滴が残留しない
ので呈色のムラが起きることがないので呈色判定
が正確に行なえる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の試験片を示す図であ
つて、第1図は断面図、第2図〜第4図は平面図
である。 1……試験片、2……支持体、3,4,5……
検査試薬部、6……保水性パターン部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 支持体上に複数の検査試薬部を有しており、
    前記支持体上には、前記各検査試薬部の周辺
    に、該試薬部と接することなく保水性パターン
    部が形成されていることを特徴とする試験片。 (2) 保水性パターン部は親水性であることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の試
    験片。 (3) 保水性パターン部は吸水性であることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第(1)記載の試験
    片。
JP7301384U 1984-05-18 1984-05-18 試験片 Granted JPS60185259U (ja)

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JP7301384U JPS60185259U (ja) 1984-05-18 1984-05-18 試験片

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JPS60185259U JPS60185259U (ja) 1985-12-09
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