JPH06201690A - 体液検査体 - Google Patents

体液検査体

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JPH06201690A
JPH06201690A JP34940192A JP34940192A JPH06201690A JP H06201690 A JPH06201690 A JP H06201690A JP 34940192 A JP34940192 A JP 34940192A JP 34940192 A JP34940192 A JP 34940192A JP H06201690 A JPH06201690 A JP H06201690A
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Nobuyuki Tsuji
信之 辻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用後に下水中に直接廃棄することが可能で
あり、効率的に体液の浸潤を行うことが可能であり、か
つ目視でかかる体液の浸潤の過程を追うことが可能な体
液検査体の提供。 【構成】 板状基盤の一平面に、各々が渡設された体液
採取部、体液展開部、及び体液判定部を設けたことを特
徴とする体液検査体において、当該板状基盤並びに当該
体液採取部、体液展開部、及び体液判定部が水分散性基
材で構成されていることを特徴とする体液検査体。さら
に体液採取部における体液の浸潤を企図する方向に対し
て垂直方向の断面積が、当該体液展開部の体液の浸潤を
企図する方向に対して垂直方向の断面積よりも広くなる
ようにパターン化したことを特徴とする前記の体液検査
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、尿、血液、リンパ液、
唾液、汗、又は糞便等の体液中に含有される特定成分の
有無を判定するための体液検査体に関する。特に判定終
了後に、直接便器中に廃棄することができる体液検査体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の生命科学及びその周辺の技術・知
見の著しい向上により、特定の生命反応に対応して、体
液中に現れる微量成分の有無等を簡易に検定して、当該
生命反応の有無を簡便・確実に検定することが可能にな
った。例えば、ヒトが妊娠すると、ヒト絨毛性性腺刺激
ホルモン(hCG)が体内で産生され、これが尿中に排
泄される。そして、かかる尿中のhCGを免疫測定法を
応用した尿検査体を用いることによって、ヒトの妊娠を
簡便・確実に知る方法が確立され、現在種々の当該尿検
査体が販売されている。
【0003】当該尿検査体の代表的な態様を図1に示
す。図1において、11は支持体を構成する一方の部材を
示している。当該部材11は、その一端に部材2及び2’
を接着せしめて形成される蓋部を被嵌させるための、長
さ方向・幅方向が共に、この支持体を構成する部材より
も短い突起部12を有している。さらに、その上面中央部
に矩形の孔13、14が設けられている。
【0004】11' は支持体を構成する他の部材を示して
いる。当該部材11' には吸水部材32を固定支持するため
の方形の板状体が、部材11' の前記突起部12に対応する
突起部12' の端が開放されていて、他方が閉じられてい
る凹状の溝構造の中央部に設けられている。吸水体31と
32は互いの一端同士が、密嵌して吸水体3を形成してい
る。この吸水体3は、支持体11と11' の間にはさみ込ま
れる形態で使用されるが、その際の孔13に対応する部分
に、所望の尿成分の有無を検定するための手段が、そし
て孔14に対応する部分に尿が当該部分に到達したことを
示す手段が施されている。
【0005】前記のごとく、この例に示される尿検査体
は、部材11と11' の間に吸水体3をはさみ込み、吸水体
31の部分を支持体より露出させる形態で成型され、吸水
体3が、支持体中で滑動しない形態で固設される。かか
る成型手段は特に限定されるものではなく、例えば接着
剤による接着や熱癒着等の手段で成型することができ
る。
【0006】蓋部を構成する部材2及び2’は、前記と
同様に接着され、突起部12及び12'が重なりあって形成
される突起を被嵌する形状・構造をもって形成される。
この尿検査体の吸水体31に、尿を直接接触させ、尿の特
定成分を吸水体32へと移行させ、尿が孔14に対応する部
分にまで到達したことを、孔14に対応する吸水体部分に
施された手段により確認したうえで、孔13に対応する吸
水体部分に施された、特定の尿成分の有無の検定手段に
よって現れる色彩の変化を目視で確認することによっ
て、当該特定尿成分の有無を検定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術に挙げた検査体は以下の課題を有する。 A.本来判定必要な部分は、図1の吸収体3の部分のみ
であるが、物理的強度等の問題で支持体(2、2’、1
1、11’)を必要とする。 B.図1の構成では、体液が吸収体31から32へ展開して
判定部まで到達するのにかなりの量の体液と時間を要
し、例えば直接尿をかけるタイプの場合等はかなりの時
間尿をかけつづけなければ展開の途中で尿の浸潤が終わ
ってしまう等の問題がある。 C.図1の構成では、判定部の前後が見えず判定部のみ
可視化できるようになっているため、例えば金コロイド
法による判定等の場合には、当該金コロイドは陽性・陰
性にかかわらず、当該判定部を通過するため陰性である
場合でも誤って陽性と誤判定してしまうおそれがある。 D.従来の検査体では、その構成要素が水中で分散等し
ない素材で構成されていたため、使用後の廃棄の際に直
接便器内に流す等をすると下水の詰まり等を惹起するお
それがあることから、これを行うことができずにゴミ箱
等の設置されていないトイレでは、当該検査体を衛生的
に用いることが困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討を行った結果、主に検査体全体
を構成する素材として水分散性の素材を用いることで当
該課題を解決し得ることを見出した。すなわち、本願は
以下の発明を提供するものである。 (1)板状基盤の一平面に、各々が渡設された体液採取
部、体液展開部、及び体液判定部を設けたことを特徴と
する体液検査体において、当該板状基盤並びに当該体液
採取部、体液展開部、及び体液判定部が水分散性基材で
構成されていることを特徴とする体液検査体。 (2)体液採取部における体液の浸潤を企図する方向に
対して垂直方向の断面積が、当該体液展開部の体液の浸
潤を企図する方向に対して垂直方向の断面積よりも広く
なるようにパターン化したことを特徴とする(1)記載
の体液検査体。 (3)体液判定部を複数個設けたことを特徴とする、
(1)記載の体液検査体。 (4)板状基盤の一平面に、単一の体液採取部に渡設さ
れた各々複数の体液展開部と体液判定部を設けたことを
特徴とする前記(1)記載の体液検査体。 (5)体液採取部と体液判定部の間に、検出を企図する
体液中の成分以外の特定の成分を除去する手段を施した
ことを特徴とする前記(1)記載の体液検査体。 (6)体液判定部に体液が到達したことを示すサイン部
分を渡設したことを特徴とする前記(1)記載の体液検
査体。 (7)体液採取部に濡れ検出手段を施したことを特徴と
する前記(1)記載の体液検査体。 (8)前記(1)記載の板状基盤の一平面上に保護層を
設けたことを特徴とする当該(1)記載の体液検査体。 (9)前記(1)記載の板状基盤の一平面に、体液中の
特定成分の検出を補助するための色見本を設けたことを
特徴とする、当該(1)又は(8)記載の体液検査体。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明体液検査体による検査の対象となる体液は、特に限
定されるものではなく、例えば尿、血液、リンパ液、唾
液、汗等広く例示することが可能であり、また当該体液
中には、糞便等をも含むものである。なお、上記体液中
において検査対象として一般的であるという観点からは
尿を特に本発明体液検査体による測定対象として適した
ものとして例示することができる。
【0010】本発明において、「板状基盤」とは本発明
検査体の検査部分を固定・支持するための板状体であ
り、かかる固定・支持という目的を達成するべき剛性を
有しており、かつ水に対して分散する性質を有している
限りにおいてその素材は限定されない。すなわち、MD
P(三島製紙(株)社製)、CD−2(同左)、CD−
2N(同左)、等の水溶性セルロース;ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、パオゲン(第一化学
(株)社製)、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリアクリルアミド、ゼラチン、デンプ
ン、カゼイン等、上記素材の混合物、更には必要に応じ
て他の水溶性樹脂や無水フィラー等との混合物を用いる
ことが可能である。
【0011】さらに、上記「板状基盤」の形状も特に限
定されるものではないが、ステイックシート状(短冊
状)にするのが、大量生産に適し、かつ使用者の取扱い
が一般的に容易であるという点で好ましい。また当該基
盤の色彩は特に限定されないが、試験時の目視による比
色の容易さ、正確さを確保することが必要である点を考
慮すれば白または透明が好ましい。
【0012】「体液採取部」とは、本発明検査体の使用
時に体液が直接接触する部分をいい、図1における吸収
体31に対応する部位である。かかる「体液採取部」は、
所望の体液成分を、後述する「体液展開部」に浸潤させ
ることが可能であり、かつ水に対して分散する性質を有
している限りにおいて、その材質は限定されない。例え
ば、濾紙、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセル
ロース類;ゼラチン、カゼイン、プルラン、ポリビニル
アルコール、ポリエチレングリコール、ポリアクリルア
ミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビ
ニルピロリドン等の単独あるいは混合物;また必要に応
じて他の樹脂との混合物や部分架橋させたもの;微孔性
プラスチック、毛線リンター、TLC用部材等をも用い
ることができる。
【0013】「体液展開部」とは、前記「体液採取部」
で採取した体液を後述する「体液判定部」に浸潤させ得
る部分をいう。かかる「体液採取部」は、所望の体液成
分を、後述する「体液判定部」に浸潤させることが可能
であり、かつ水に対して分散する性質を有している限り
において、その材質は限定されない。例えば、濾紙、ニ
トロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース類;ゼ
ラチン、カゼイン、プルラン、ポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリド
ン等の単独あるいは混合物;また必要に応じて他の樹脂
との混合物や部分架橋させたもの;微孔性プラスチッ
ク、毛線リンター、TLC用部材等をも用いることがで
きる。
【0014】本発明は、前記体液採取部における体液の
浸潤を企図する方向に対して垂直方向の断面積が、当該
体液展開部の体液の浸潤を企図する方向に対して垂直方
向の断面積よりも広くなるようにパターン化することを
必要とする。かかる断面積比はこの条件を満足する範囲
で適宜に設計することができる。本発明において「パタ
ーン化」とは、板状基盤の一平面に、各々が渡設された
体液採取部、体液展開部、及び体液判定部を一定の形状
に固定することを意味するものである。かかるパターン
化方法は、上述した素材を適切な溶媒中に溶解又は分散
させた後、スクリーン印刷法、グラビアコーティング
法、オフセット印刷法、ディスペンサー法等により、上
記板状基盤の上に上記体液展開部等を固定すること等の
方法を採用することができる。さらに、上記体液展開部
等を上記板状基盤に接着剤等による接着手段により接着
・固定する方法をも前記「パターン化」に含まれる。
【0015】「判定部」とは、所望の体液成分の有無を
判定するための部分をいい、図1における吸水体32に対
応する部分である。当該判定をするための手段は、検出
を企図する体液成分の性質に応じて適宜選択することが
できる。例えば、尿中より妊娠マーカーであるヒト絨毛
性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を検出する場合に
は、金コロイド、銀コロイド等の貴金属コロイド;着色
ラテックス粒子、蛍光色素等の特定色素;標識用酵素等
によって標識されたモノクローナル抗体を用いた所謂サ
ンドイッチ法を応用した方法(ホリスバーガー・ロサー
ト, J.HISTO.CHEM.CYTOCHEM., 25, 295-305(1977))等を
用いることができる。
【0016】なお、当該体液判定部は必ずしも単数であ
るとは限らず、必要に応じて複数個設けることができ
る。さらに板状基盤の一平面に、単一の体液採取部に渡
設された各々複数の体液展開部と体液判定部を設けるこ
とも可能である。例えば、複数の体液判定部に各々異な
る検査項目の検査を行うようにすれば、妊娠判定のよう
に体液サンプルの付着により試薬の拡散が生じ、他の検
査項目に影響を及ぼすような場合にも、本発明体液検査
体の構成であれば互いに試薬の拡散が抑制されるので、
妊娠判定と他の検査項目とについて同一基材上で判定す
ることができる。
【0017】また、体液採取部と体液判定部の間に、検
出を企図する体液中の成分以外の特定の成分を除去する
手段を施すことも可能である。例えば、尿中の糖成分を
ブドウ糖酸化酵素法により判定する場合、尿中にアスコ
ルビン酸があると、本来陽性であるにもかかわらず偽陰
性を示す場合がある。これを防止するために、アスコル
ビン酸酸化酵素を導入する上記除去手段を施すことがで
きる。さらに、糞便中の潜血を過酸化物分解反応を利用
して判定する場合の誤判定を誘発する鉄イオンを捕捉す
る手段を施すことも可能である。
【0018】また、必要に応じて体液判定部に体液が到
達したことを示す手段を施すことも可能である。さら
に、体液判定部に上記の機能を有するサイン部分を設け
ることができる。かかるサイン部分は、体液中の水分又
は体液中の特有の成分を検出できる手段が施されている
部分である。体液中の特有の成分を検出可能な手段は特
定成分の検出を企図する体液の種類に応じて適宜選択す
ることができる。体液中の水分を検出する方法として
は、濡れチエッカー用インキ、pH指示薬、コバルト錯体
等所望の色変化を呈する成分を用いる方法等が例示でき
る。ただし、色相が清涼感を有する点より、濡れチエッ
カー用インキによる方法を好ましい方法として挙げるこ
とができる。
【0019】かかる濡れチエッカー用インキとしては、
例えば特開昭60-78339号公報記載のインキを例示するこ
とができる。この中で、特に好ましい濡れチエッカー用
インキとしては、例えばマラカイトグリーン、クリスタ
ルバイオレット、メチオバイオレット、ローダミンB、
オーラミンB等のうち一種あるいは二種以上を配合した
塩基性染料;CaCl2、KCl、KBr、NaCl等のハロゲンイオ
ン遊離防止剤;及びクエン酸、o又はp−トルエンスル
ホン酸、硫酸、塩酸、シアン酸、シュウ酸等のpH調整剤
を含む濡れチエッカー用インキを挙げることができる。
【0020】上記成分の固定法は、その成分の性質に応
じて異なる。例えば前記特開昭60-78339号公報記載の濡
れ検出用インキを固定する場合、サイン部分を構成する
部材をインキに浸漬させる方法に限定される。しかし上
記の塩基性染料、ハロゲンイオン遊離防止剤、及びpH調
整剤からなる濡れチエッカー用インキを固定する場合の
固定方法は、浸漬の他、印刷、又はコーティング法等を
採用することができる。
【0021】例えば、尿中の尿特有の成分を検出するこ
とが可能な手段としては、以下のような組成を有する尿
濡れチエッカー組成物を調製して、スクリーン印刷法等
によって採尿部を構成する部材の一部又は全部に印刷せ
しめる方法を例示することができる。 単位;重量% テトラブロムフェノールブルー 0.14 ソルビタンモノオレエート(花王(株)、レオドールSP-L10) 1.00 クエン酸 2.52 クエン酸ナトリウム 1.08 メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体高分子 1.14 アルコールエステル化物 ポリビニルブチラール 0.18 ヒドロキシプロピルセルロース 0.74 クエン酸トリエチル 0.28 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 8.00 微結晶セルロース(旭化成、アビセルM15) 20.00 カルボキシメチルセルロース 1.60 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10.40 ブチルセルソルブ 30.00 ブチルセルソルブアセテート 20.00 アミルアルコール 3.00 この濡れチエッカー組成物は、尿以外の成分には感応
(黄色から黄緑色への色調変化)せず、例えば空気中の
水蒸気、トイレの洗浄器等の水しぶき等の影響を受けに
くいという点で特に好ましい。
【0022】なお、本発明においては体液採取部に濡れ
検出手段を施すこともできる。かかる濡れ検出手段とし
ては、前記の体液判定部に体液が到達したことを示す手
段を施す方法を挙げることができる。この濡れ検出手段
を設けることは、体液を直接本発明検査体に接触させる
場合に特に好ましい。さらに、前記板状基盤上に保護層
を、主に判定部の保護を目的として、例えば体液が直接
に判定部に接触するのを防ぐことを企図する場合や判定
に用いる試薬の空気中の水分による空反応を防ぐことを
企図することを目的として設けることも可能である。か
かる保護層としては、例えば水分散性の透明なフィルム
による被嵌による保護層や透明樹脂のコーティングによ
る保護層を挙げることができる。なお、上記透明フィル
ムの素材としては、例えばポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリスチ
レン、ポリビニルブチラール、ポリアクリル等を挙げる
ことができる。被嵌方法は通常公知の方法、例えばグラ
ビア印刷、スクリーン印刷、スライドコーティング等を
採用することができる。また、上記透明樹脂としては、
例えばアクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂、セルロース樹脂等を挙げることができる。コー
ティング方法としては、通常公知の方法、例えば上記に
挙げた樹脂を適当な溶媒に溶解させて、当該溶解液をス
クリーン印刷法、グラビアコーティング法等により所望
の保護層を得ることができる。
【0023】また、前記板状基盤上に直接、若しくは前
記保護層の上に、必要に応じて文字、色柄、判定色との
比較のための色見本等を設けることができる。これらは
通常公知の方法、例えば、通常の印刷インキを用いた印
刷手法により付与することができる。
【0024】
【作用】 本発明検査体を構成する素材を水分散性素材とするこ
とで、当該検査体が水溶性になり、使用後直接下水に流
すことが可能になる。 本発明検査体の体液採取部における体液の浸潤を企図
する方向に対して垂直方向の断面積が、当該体液展開部
の体液の浸潤を企図する方向に対して垂直方向の断面積
よりも広くなるようにパターン化することにより、体液
採取部に接触させた体液を無駄なく体液検出部に浸潤さ
せることが可能である。 「板状基盤」として、本発明検査体の検査部分を固定
・支持するために十分な剛性を有する素材を用いること
によって、これに追加して検査体を支持する部材を設け
る必要がない。 また上記によって、体液が体液採取部から体液判定
部に浸潤する過程を目視で観察することが可能である。
【0025】
【効果】本発明により、使用後に直接下水に流すことが
可能であり、図1における支持体(2、2’、11、1
1’)を必要せず、体液を無駄なく体液判定部に浸潤さ
せることが可能であり、かつ体液が体液採取部から体液
判定部に浸潤する過程を目視で観察することが可能であ
る体液検査体の提供がなされる。
【0026】
【実施例】以下、本発明検査体の実施例について図面を
用いて説明するが、当該実施例によって本発明の範囲が
限定されるものではない。 〔実施例1〕図2は本発明検査体を妊娠診断薬として用
いる場合の一実施態様を示したものである。
【0027】図2において、5は板状基盤である。ま
た、4は本発明検査体の検出要部である。当該検出要部
において、41は体液採取部、42は体液展開部、43及び4
3' は体液検出部を示している。また44は体液判定部に
体液が到達したことを示すサイン部分である。本実施例
において、板状基盤5としては、CD−2N(三島製紙
(株)社製)を2枚水溶性粘着剤で貼り合わせたものを
用いたが、前述のように本発明の所期の効果を発揮すべ
き剛性等の性質を具備し、かつ水分散性を有する素材と
形状を有する板状体であれば、この例に限定されるもの
ではない。次に図の体液採取部41と体液展開部42をニト
ロセルロースをセロソルブに溶解させたものをスクリー
ン印刷法により印刷した。なお前記のように、かかる体
液採取部41と体液展開部42の板状基盤5への固着法は、
このスクリーン印刷法に限定されるものではない。そし
て、体液展開部42上に体液判定部43に相当する金粒子で
標識された抗hCG抗体を、及び体液判定部43' に相当
する部分に抗hCG抗体を、各々ディスペンサーを用い
て付与した。次にサイン部分44に相当する部分に、抗I
gG抗体をディスペンサーを用いて付与した。なお前述
のごとく、必要に応じて体液採取部41に尿濡れチェッカ
ー等の固着等の尿濡れ検出手段を施すことができる。ま
た、前述した態様の保護層を体液展開部42及び/又は体
液判定部43・43' 上に設けることができる。
【0028】さらに、板状基盤5上に直接、若しくは前
記保護層の上に、必要に応じて文字、色柄、判定色との
比較のための色見本等を設けることができるのも前述の
通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の従来例を示した図面。
【図2】 本発明体液検査体の一実施例を示した図面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状基盤の一平面に、各々が渡設された
    体液採取部、体液展開部、及び体液判定部を設けたこと
    を特徴とする体液検査体において、当該板状基盤並びに
    当該体液採取部、体液展開部、及び体液判定部が水分散
    性基材で構成されていることを特徴とする体液検査体。
  2. 【請求項2】 体液採取部における体液の浸潤を企図す
    る方向に対して垂直方向の断面積が、当該体液展開部の
    体液の浸潤を企図する方向に対して垂直方向の断面積よ
    りも広くなるようにパターン化したことを特徴とする請
    求項1記載の体液検査体。
  3. 【請求項3】 体液判定部を複数個設けたことを特徴と
    する、請求項1記載の体液検査体。
  4. 【請求項4】 板状基盤の一平面に、単一の体液採取部
    に渡設された各々複数の体液展開部と体液判定部を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の体液検査体。
  5. 【請求項5】 体液採取部と体液判定部の間に、検出を
    企図する体液中の成分以外の特定の成分を除去する手段
    を施したことを特徴とする請求項1記載の体液検査体。
  6. 【請求項6】 体液判定部に体液が到達したことを示す
    サイン部分を渡設したことを特徴とする請求項1記載の
    体液検査体。
  7. 【請求項7】 体液採取部に濡れ検出手段を施したこと
    を特徴とする請求項1記載の体液検査体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の板状基盤の一平面上に保
    護層を設けたことを特徴とする請求項1記載の体液検査
    体。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の板状基盤の一平面に、体
    液中の特定成分の検出を補助するための色見本を設けた
    ことを特徴とする、当該請求項1又は請求項8記載の体
    液検査体。
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