JPH04293477A - 未解除リーフ原料の解除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、塊状になった未解除リ
ーフ原料を解除する解除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】農家で収穫され梱包されたリーフ原料は
、倉庫の中で熟成するうちに密着状態になり開梱したと
きに塊状となっているので、この未解除リーフ原料を解
除した後に、次工程の除骨工程に送る。

【０００３】未解除リーフ原料の解除は従来手作業で行
われていたが、時間がかかり非能率であるため、機械的
に解除するロータ型式とバスケット型式の解除機が使用
されるようになった。

【０００４】ロータ型式の解除機は、図６に示すように
、円筒形状のロータ１の軸心が水平に対して約２度傾斜
し、ロータ１の内面に多数の解除棒２が突設される。 そして、ロータ１の高い方の端部である挿入口３から挿
入された未解除リーフ原料Ｌ１　が、ロータ１に内周面
に乗ったまま回転上昇した後に自重によりロータ１の低
い内周面に落下して解除棒２に衝突してほぐされる動作
を繰り返しながら低い方の端部である排出口４に向けて
徐々に移動し、解除されたリーフ原料Ｌ２　が排出口４
から排出された後に、次工程の除骨工程に送られる。

【０００５】バスケット型の解除機は、図７に示すよう
に一方に円形の挿入口３を有し他方が円形の端部板５で
閉塞され、挿入口３と端部板５とを複数の棒材６で接続
し、各棒材６の間に約１０センチ程度の隙間を形成した
バスケットを挿入口３が高くなるように傾斜したもので
、バスケットを矢印方向に回転しながら挿入口３に未解
除リーフ原料Ｌ１　を投入すると、棒材６に乗ったまま
回転上昇した未解除リーフ原料Ｌ１　が自重により低い
位置の棒材６に落下する動作を繰り返しながら次第に分
解され、解除されたリーフ原料Ｌ２　が棒材６の隙間か
ら排出され、次工程の除骨工程に送られる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のロータ型式の解
除機では、未解除リーフ原料Ｌ１　を解除する能力が低
いので、ロータ１の容積が大きくしなければならない。

【０００７】従って、大きなロータ１とこれを回転する
駆動装置が必要であり、設備全体の大きさが大きくなる
欠点がある。

【０００８】又、未解除リーフ原料Ｌ１　を衝撃によっ
て解除するため、たばこ原料に使用できない微細片が多
く発生する欠点と、原料が解除棒２に縄状にからまる欠
点があった。

【０００９】バスケット型式の解除機では、ロータ型式
の解除機と同様に設備が大きくなる欠点と、バスケット
の内部に原料が長時間滞留し、解除された原料が落下排
出され難い欠点があった。

【００１０】本発明はかかる欠点を解決することを目的
としリーフ原料の微細片の発生を防止しながら極めて短
時間に解除する解除機を提供するものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の解除機は、下部架台に回動可能に支承され
た駆動プーリ及び従動プーリに、無端ベルトの表面に該
無端ベルトの幅方向に長く且つ鋭利な先端を有する桟を
多数個配設した桟付ベルトを巻回して下部桟付ベルトコ
ンベヤを構成し、上記下部架台の上方に両端部が別個に
昇降可能な上部架台を設け、該架台に回動可能に支承さ
れた駆動プーリ及び従動プーリに、無端ベルトの表面に
該無端ベルトの幅方向に長く且つ鋭利な先端を有する桟
を多数個配設した桟付ベルトを巻回して上部桟付ベルト
コンベヤを構成し、該上部桟付ベルトコンベヤと上記下
部桟付ベルトコンベヤとの間に未解除レーフ原料の搬送
路を形成し、上記上部桟付ベルトコンベヤ周速度と上記
下部桟付ベルトコンベヤの周速度とが異なるようにした
ことを特徴とするものである。

【００１２】

【作用】上記のように構成された未解除リーフ原料の解
除機は、未解除リーフ原料の大きさに応じて上部架台の
高さを調整する。

【００１３】次に、上部桟付ベルトコンベヤと下部桟付
ベルトコンベヤを走行させ、搬送路の一側より未解除リ
ーフ原料を挿入する。

【００１４】挿入された未解除リーフ原料は下部桟付ベ
ルトコンベヤと上部桟付ベルトコンベヤの桟に挟圧され
ながら搬送されるが、下部桟付ベルトコンベヤと上部桟
付ベルトコンベヤの周速度が異なるため未解除リーフ原
料に水平方向の剪断力が作用する　　この剪断力は、た
ばこ葉の密着面にほぼ平行であるため、各たばこ葉の密
着面が分離して解除され、搬送路の他側より搬出される
。

【００１５】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。図１は未解除リーフ原料の解除機の正面図、
図２は第１図の平面図、図３は未解除リーフ原料の斜視
図を示し、下部架台７は床面に据え付けられる複数本の
脚部８と、脚部８に取り付けられたモータ台９とを有し
、モータ台９には正逆転並びに速度可変型の上部用モー
タ１０及び下部用モータ１１が取り付けられ、下部架台
７の左端部に取り付けられた軸受１２に駆動プーリ１３
が回動可能に支承され、下部架台７の右端部に取り付け
られた緊張装置１４の軸受１４ａに従動プーリ１５が回
動可能に支承され、駆動プーリ１３及び従動プーリ１５
に無端ベルト１６が巻回される。

【００１６】無端ベルト１６の表面には、無端ベルト１
６の幅方向に長く且つ先端が鋭利な山形形状の桟１７が
、無端ベルト１６の搬送方向に沿って多数個配設され（
図４参照）、下部用モータ１１の出力軸に固着されたス
プロケット１８と駆動プーリ１３の軸に固着されたスプ
ロケット１９にチェン２０が巻回される。

【００１７】図１及び図３に示す符号４１は、無端ベル
ト１６の裏面をバックアップするローラである。　　か
くして、下部用モータ１１を駆動すると、桟１７付の無
端ベルト１６が回動走行する下部桟付ベルトコンベヤが
構成される。

【００１８】無端ベルト１６の張力を加減するには、緊
張装置１４のボルト１４ｂを回して軸受１４ａの位置を
調整すればよい。

【００１９】下部架台７の上面の両側に、それぞれ柱２
１及び２２が立設され、二本の柱２１にはそれぞれ縦長
孔２３が設けられ、柱２１の上部に設けられたねじ孔（
図示しない）に高さ調整ねじ２４が螺合し、高さ調整ね
じ２４の下端には摺動片２５が固着され、摺動片２５に
は上部架台２６の右端部が枢着され、上部架台２６に回
動可能に設けられた駆動プーリ２７の両端に設けられた
端部軸２７ａが摺動片２５の孔を貫通し、端部軸２７ａ
の先端にスプロケット２８が固着され、上部用モータ１
０の出力軸に固着されたスプロケット２９とスプロケッ
ト２８にチェン３０が巻回される。

【００２０】従って、高さ調整ねじ２４を回して摺動片
２５を縦長孔２３に沿って昇降した場合、スプロケット
２８の高さが変わるので、前もって数種類の長さのチェ
ン３０を用意しておく。

【００２１】二本の柱２２の上端にシリンダ支持部材３
１の両端が固着され、シリンダ支持部材３１の中央部に
エアシリンダ３２の端部が枢着され、エアシリンダ３２
のピストンロッド３３の先端に、コの字形状の支持枠３
４の中央部が枢着され、支持枠３４の両端部が上部架台
２６の左端部に嵌挿される。上部架台２６の左端部の両
側面には緊張装置３５が設けられ、緊張装置３５に従動
プーリ３６が回動可能に支承される。

【００２２】従って、エアシリンダ３２の下側の空気供
給管３７に空圧を供給すると、支持枠３４を上方に付勢
され、上部架台２６の重量が加減される。

【００２３】駆動プーリ２７及び従動プーリ３６に無端
ベルト３８が巻回され、無端ベルト３８の表面には、無
端ベルト３８の幅方向に長く且つ先端が鋭利な山形形状
の桟３９が、無端ベルト３８の搬送方向に沿って多数個
配設される（第４図参照）。

【００２４】かくして、上部用モータ１０を駆動すると
、桟３９付の無端ベルト３８が回動走行する上部桟付ベ
ルトコンベヤが構成される。無端ベルト３８の裏面はロ
ーラ４１でバックアップされ、緊張装置３５のボルト３
５ｂにより無端ベルト３８の張力を加減することは下部
桟付べるとコンベヤと同様である。

【００２５】次に、以上のように構成された未解除リー
フ原料の解除機の作用を説明する。先ず、上部架台２６
の右側より搬入される未解除リーフ原料Ｌ１の大きさに
応じて、チェン３０の長さを選定し、高さ調整ねじ２４
を回して駆動プーリ２７の高さを調整する。

【００２６】従って、上部架台２６は右側の搬入側が高
く、左側の搬出側が低くなっている。又、空気供給管３
７に空圧を供給して上部架台２６の左側の重量を軽減す
る。

【００２７】次に、例えば、モータ１０及び１１の回転
速度を加減して、例えば上部の桟３９付無端ベルト３８
の周速度を下部の桟１７付無端ベルト１６の周速度より
も遅くなるように、モータ１０及び１１の回転速度を調
整して始動する。

【００２８】図３に示すように、密着したたばこ葉がほ
ぼ水平となるように向けて未解除リーフ原料Ｌ１　を右
側より挿入すると、上部の桟３９付無端ベルト３８及び
下部の桟１７付無端ベルト１６がローラ４１によって変
形しないようにバックアップされているので、搬送され
る未解除リーフ原料Ｌ１　が桟３９と桟１７とによって
挟圧され、桟３９と桟１７との速度差により未解除リー
フ原料Ｌ１　に剪断力が作用するので、各たばこ葉相互
間にスリップが生じて解除され、解除されたリーフ原料
は左側の搬出側より搬出される。

【００２９】解除されたリーフ原料が搬出されると、次
の未解除リーフ原料Ｌ１　を搬入側より挿入し、次々と
未解除リーフ原料Ｌ１　を連続的に解除する。

【００３０】以上の説明では、桟の形状を先端が山形形
状の桟１７，３８について述べたが、第５図に示すよう
なＬ字形状の桟３９でもリーフ原料を解除することが出
来る。

【００３１】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、未解除リーフ原料の解除機は、密着したたばこ葉相
互間にスリップを生じるような力を加えて解除するので
、従来の解除機のように未解除リーフ原料の塊に衝撃力
が加わって使用できない微細片が発生する弊害がなくな
った。

【００３２】未解除リーフ原料が短時間で解除されるの
で極めて効率的である。又、上部架台の高さや重量を加
減することにより自由に解除力を調整することが出来る
。

【図面の簡単な説明】

【図１】未解除リーフ原料の解除機の正面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】未解除リーフ原料の解除機の斜視図である。

【図４】桟の縦断面図である。

【図５】他の実施例を示す桟の縦断面図である。

【図６】従来のロータ型式の解除機の略図である。

【図７】従来のバスケット型式の解除機の略図である。

【符号の説明】

７　　　　　　　　　　下部架台 １０　　　　　　　　上部用モータ １１　　　　　　　　下部用モータ １３　　　　　　　　駆動プーリ １５　　　　　　　　従動プーリ １６　　　　　　　　無端ベルト １７　　　　　　　　桟 １８，１９　　スプロケット ２０　　　　　　　　チェン ２１，２２　　柱 ２４　　　　　　　　高さ調整ねじ ２６　　　　　　　　上部架台 ２７　　　　　　　　駆動プーリ ２８，２９　　スプロケット ３０　　　　　　　　チェン ３１　　　　　　　　シリンダ支持部材３２　　　　　
　　　エアシリンダ ３３　　　　　　　　ピストンロッド ３４　　　　　　　　支持枠 ３６　　　　　　　　従動プーリ ３８　　　　　　　　無端ベルト ３９，４０　　桟 ４１　　　　　　　　ローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　下部架台に回動可能に支承された駆動
   プーリ及び従動プーリに、無端ベルトの表面に該無端ベ
   ルトの幅方向に長く且つ鋭利な先端を有する桟を多数個
   配設した桟付ベルトを巻回して下部桟付ベルトコンベヤ
   を構成し、上記下部架台の上方に両端部が別個に昇降可
   能な上部架台を設け、該架台に回動可能に支承された駆
   動プーリ及び従動プーリに、無端ベルトの表面に該無端
   ベルトの幅方向に長く且つ鋭利な先端を有する桟を多数
   個配設した桟付ベルトを巻回して上部桟付ベルトコンベ
   ヤを構成し、該上部桟付ベルトコンベヤと上記下部桟付
   ベルトコンベヤとの間に未解除リーフ原料の搬送路を形
   成し、上記上部桟付ベルトコンベヤ周速度と上記下部桟
   付ベルトコンベヤの周速度とが異なるようにしたことを
   特徴とする未解除リーフ原料の解除機。