JPH04290997A - Hepaフィルタの溶融処理方法 - Google Patents

Hepaフィルタの溶融処理方法

Info

Publication number
JPH04290997A
JPH04290997A JP7838391A JP7838391A JPH04290997A JP H04290997 A JPH04290997 A JP H04290997A JP 7838391 A JP7838391 A JP 7838391A JP 7838391 A JP7838391 A JP 7838391A JP H04290997 A JPH04290997 A JP H04290997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting
separator
hepa filter
glass
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7838391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3020636B2 (ja
Inventor
Minoru Uehara
年 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP3078383A priority Critical patent/JP3020636B2/ja
Publication of JPH04290997A publication Critical patent/JPH04290997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3020636B2 publication Critical patent/JP3020636B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はHEPAフィルタの溶融
処理方法に係り、より詳しくは、原子力、医療施設等に
おいて発生する使用済のHEPAフィルタの減容安定化
処理に好適なHEPAフィルタ溶融処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】HEPAフィルタは、空気中の微細なダ
ストを非常に高い効率で捕集することのできるフィルタ
である。これは、それ故に、クリーンルームの吸気用フ
ィルタや、周辺環境への有害物質(放射能を含んだ微粒
子ダスト等)の放出を極力低減するために原子力発電所
、放射性同位元素を取り扱う原子力施設や医療研究施設
などで換気空調、排ガス処理用の高性能フィルタとして
使用されている。
【0003】放射性廃棄物の除染装置の場合の例でいえ
ば、その排気処理系にHEPAフィルタを用いることが
できる。放射性金属廃棄物のブラスト処理に伴い生ずる
研削ダストを含む空気に対し、これをHEPAフィルタ
に導くことにより、当該ダスト除去のためのフィルタリ
ングを行うことができる。
【0004】こうしたフィルタリングに使用されるHE
PAフィルタの装置の構造は、外枠部、濾布部(メディ
ア部)、セパレータ部を主たる構成部として概要を図示
すれば、図3に示すように、外枠1、濾布2、セパレー
タ3からなるものであり、例えば、外枠は木材またはス
テンレスで、濾布(メディア)はガラス繊維で、またセ
パレータの材質には厚さ35μm 程度のアルミニウム
薄板を使用したものが多く用いられている。
【0005】ここで、HEPAフィルタの使用後の廃棄
の際の取り扱い、即ち使用済のHEPAフィルタの処理
について着目すると、この場合は廃棄処理がなされるこ
とになるが、原子力発電所等では、有害物質を含むダス
トを捕集した使用済HEPAフィルタをそのままの形、
あるいは外枠より濾布、セパレータを取外して廃棄物貯
蔵庫内に保管してきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、近年、廃棄
物貯蔵量の増加と共に貯蔵スペースの余裕が減少してき
ている。このような中で、それに伴い、これら廃棄物の
廃棄処理体としての減容化が求められるようになってき
ている。そこで、上述のような使用済HEPAフィルタ
の減容処理として、高温の溶融処理が考えられる。
【0007】しかしながら、支持担体としてのアルミニ
ウム薄板を用いたアルミニウムセパレータ(アルミセパ
レータ)によるHEPAフィルタの場合を考えると、そ
のまま高温の溶融炉に投入したとすると、アルミセパレ
ータが直ちに酸化して高融点のアルミナAl2O3 (
融点2200℃)となり、溶融せずそのまま残ってしま
う問題が生ずる。その解決策として、溶融炉内を窒素や
アルゴンなどの不活性ガスで置換する方法を併用するこ
とも考えられるが、そうした場合には、使用溶融炉とし
ては、これを完全に気密構造の炉とするなど、装置上の
制約が多いものとなってしまう。
【0008】他方、減容化のため溶融処理を採用すると
きは、廃棄処理体として形状、形態のより小さなもの(
即ち、減容比が大であって減容性が高いもの)とするこ
とがスペース等の点から要求されると同時に、廃棄処理
物自体として廃棄した後においても、その物理的、化学
的な高い安定性を示すものとして処理されることも重要
である。かかる安定性確保の面からみた場合は、次のよ
うである。
【0009】即ち、上記溶融処理においてはまた、そう
してできた溶融固化体は、固化体中に、アルミセパレー
タが溶融してできたアルミニウムAlが点在する傾向を
も示し易い。固化体中に金属Alを含むとき、その固化
体をコンクリートで固化した場合や固化体を地中に埋設
しコンクリートで固める場合に、コンクリート中のアル
カリ水とアルミニウムAlが反応し水素ガスH2を発生
するおそれがある。従って、こうした点で、必要な安定
性が得られなければ、上述の如き処分に不向きなものと
なる等、処理後のその廃棄処理物自体の処分面での制約
も受けるものとなる。
【0010】使用済のHEPAフィルタは、こうして、
本格的な減容安定化処理はされずに、貯蔵庫での保管が
なされているのが現状である。
【0011】本発明の目的は、上述したような要望に応
え得て、使用済HEPAフィルタの廃棄にあたり、減容
効果を確保しつつ、かつ処理物の安定化を図ることので
きる、HEPAフィルタの溶融処理方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のHEPAフィル
タの溶融処理方法は、アルミニウム薄板によるセパレー
タ、ガラス繊維濾布からなるHEPAフィルタを切断前
処理の後、ガラス化添加材とともに溶融し、HEPAフ
ィルタ中のアルミニウム薄板をガラス化して固化するこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記方法によれば、使用済HEPAフィルタの
処理において、溶融処理により安定なガラス性状の固化
物とする処理技術が提供される。HEPAフィルタの切
断前処理の後、ガラス化添加材とともに溶融することに
より、アルミセパレータをガラス化し固化した安定な固
化体を得ることができ、使用済HEPAフィルタの減容
化、安定化処理にあたり、大幅な減容効果を確保しつつ
、処理物として得られる上記固化体の物理的、化学的な
安定化を容易に可能ならしめる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明方法に従う使用済HEPAフ
ィルタの溶融処理方法の一例における工程、作業を図解
して示す図である。本方法では、使用済HEPAフィル
タの溶融処理において、アルミニウムセパレータを安定
なガラス組成の固体化として減容安定化処理するべく、
HEPAフィルタのアルミニウムセパレータを所定のガ
ラス化添加材とともに溶融し、アルミニウムセパレータ
をガラス化する。本方法には、前処理を含むことができ
、以下、図に示す流れに基づき構成を詳細に説明する。
【0015】本処理方法の最終目的物たる固化体(溶融
固化体)の生成にあたり、廃棄されるべきHEPAフィ
ルタが用意される。また、後述の溶融炉での溶融時の使
用添加剤も用意される。
【0016】対象となるHEPAフィルタは、使用済の
アルミニウムの薄板(アルミセパレータ)、ガラス繊維
濾布(メディア)からなるもので、溶融処理に先立ち、
前処理が実施される。前処理は、ここでは、外枠取りは
ずし、濾布、セパレータ細断が含まれる。細断は、例え
ばシュレッダー、破砕機等により行う。細断は、裁断、
切断、破断などを含むものであり、後記でも触れるよう
に、これはアルミセパレータを酸化し易くするのにも役
立つ。
【0017】前処理の後は、適宜の溶融炉中で加熱溶融
処理が実施されるが、この場合、単独溶融ではなく、ガ
ラス化添加材とともに溶融を行う。これは、以下のよう
な点に立脚したものであり、かつまたその場合の組成、
使用量等についても、下記する如くに選定することがで
きる。
【0018】外枠から取りはずされた、HEPAフィル
タの濾布(メディア)とセパレータを裁断して高温の溶
融炉内に投入すると、メディアは直ちに溶融してガラス
となり、一方、アルミセパレータは一部が溶融して金属
アルミとなるが、大部分は直ちに酸化してアルミナとな
る。 アルミナは、先に触れた通り高融点(2200℃)のた
め、通常の溶融炉操作温度(例えば、1000〜150
0℃)では溶融せずそのまま残ってしまう。
【0019】このため、本処理方法では、HEPAフィ
ルタを溶融する際に所要の組成のガラス化添加材を添加
し、アルミセパレータが酸化してできたアルミナを、ア
ルミナを1組成としてもつガラス組成中に溶け込ますこ
とを図ることとする。使用添加材については、より詳し
くは、溶融処理でアルミセパレータをアルミナとしてガ
ラス中にとり込むための、換言すれば、アルミセパレー
タが酸化しアルミナとなった後、これをガラス組成中に
とり込むことのできる成分のものを使用する。
【0020】アルミナを1組成としてもつガラスには、
Al2O3−SiO2−CaO系ガラス(アルミノケイ
酸ガラス)やAl2O3−CaO−CaF2系ガラス、
Al2O3−B2O3−P2O5 系ガラスなど、数多
くの種類がある。HEPAフィルタ溶融時のガラス化添
加材としては、これらのガラス原料のうち適当なものを
選択することができる。
【0021】下記は、本処理に適用できるHEPAフィ
ルタ溶融時の使用添加材の例示である。 HEPAフィルタ溶融時の使用添加剤例(1) ガラス
化剤 (イ)CaO−SiO2混合物(Al2O3−SiO2
−CaO系へ)(ロ)SiO2−MgO混合物(Al2
O3−SiO2−MgO系へ)(ハ)SiO2−SrO
混合物(Al2O3−SiO2−SrO系へ)(ニ)S
iO2−La2O3混合物(Al2O3−SiO2−L
a2O3系へ)(ホ)CaO−CaF2混合物(Al2
O3−CaO−CaF2系へ)(ヘ)P2O5−B2O
3 混合物(Al2O3−P2O5−B2O3 系へ)
(2) 助剤(酸化剤、溶解促進剤) 酸化剤:BaO2, NaNO3, KNO3, Ba
(NO3)2 (HEPAフィルタアルミセパレータの
酸化、Al→Al2O3 の促進) 溶融助剤:B2O3, Na2B4O7, Na2SO
4, BaSO4, CaF2, Na2SiF6,レ
ピドライト等 (ガラスの融点降下、粘性降下剤)
【0022】ガラス化剤としては、上記(イ)〜(へ)
に例示した如くのガラス原料、即ちガラスを形成する2
成分以上の系で、アルミナAl2O3 を含有可能なガ
ラス原料のうち、AL2O3 を除く成分のものとする
ことができる。(なお、助剤については後述する)。こ
うして、アルミナ分を除いた調合のもの、あるいはアル
ミナ分を減じた調合の添加材も使用することができる。
【0023】なお、単独溶融ではない、添加剤存在下で
のかかる溶融処理は、 の如くに、HEPAフィルタアルミセパレータの酸化に
よるAl2O3 をガラスとしてとり込むためのもの、
即ち使用済HEPAフィルタを溶融処理して安定なガラ
ス性状の無機物とする処理であることから、上記Al2
O3 含有可能量については、所定% 以上(例えば1
0% 以上)含有可能なものとすることができる。
【0024】Al2O3−SiO2−CaO系ガラス(
アルミノケイ酸ガラス)へのガラス化を図る場合を一例
として、更に具体的に言及すると、この場合は、SiO
2とCaO を適宜の配合で調合した添加材を用いるこ
とができる。図2に、Al2O3−SiO2−CaO系
ガラスの組成図を示す。この場合、Al2O3−SiO
2−CaO系のガラス化範囲は図示のような領域となる
。SiO2とCaO を1:1で配合した添加材を使用
した場合、組成図のガラス化範囲より、最大、アルミナ
を約45%程度、ガラス組成中に溶かし込むことが可能
となる。 これらの関係より、溶融処理するHEPAフィルタの重
量と添加剤の使用量を求めて溶融すれば、アルミセパレ
ータをガラス化することが可能である。
【0025】従って、添加剤準備の段階では、上述のよ
うな観点から、処理すべきHEPAフィルタの重量に応
じ、予め必要な量の添加剤を用意しておく。
【0026】溶融処理では、以上のようにして、所定の
ガラス添加材を用い、前処理後のHEPAフィルタ(ガ
ラス繊維濾布、アルミセパレータ細断体)をガラス添加
剤とともに電気炉、ガス炉等溶融炉内で溶融することに
より、アルミセパレータをガラス化して固化する。得ら
れる固化体は、アルミセパレータがアルミナとしてガラ
ス中にとり込まれた安定な溶融固体化であって、単独溶
融によるものに比べ、減容性を確保しつ、固化体に金属
Alを含むことの少ない安定したものを製作することが
できる。
【0027】HEPAフィルタの単独溶融時には、アル
ミセパレータがアルミナとなり、高融点化しそのまま残
って、一体の固化体となりにくく、空隙の発生(減容比
小)があるなどし、また、一部が金属Alとして溶融し
固化体中に粒状に分散し、それ故アルカリ溶液との接触
時にH2を出して分解し易い(安定性小、埋設処分に不
向き)ものとなるのに対し、本方法によれば、使用済H
EPAフィルタの処理において、大幅な減容効果も確保
しつつ、上記処理技術では得ることができない処理物の
物理的、科学的な安定化をも可能とすることができる。
【0028】また、本処理方法によれば、以下のような
ことも、容易にこれを行うことができる。即ち、本方法
は、使用溶融炉として既述の如き気密構造のものとする
などの制約を伴うことなく実施できるものであると共に
、溶融炉操作温度についても通常の範囲の温度で実施可
能なものであるが、溶融温度を下げ操作性を良くするこ
とを望むときは、そのためには、例えば、アルミナを1
組成としてもつガラスのうち特に低融点のガラス組成系
(例えば、前記で例示したAl2O3−P2O5−B2
O3 系など) とすることを図り、B2O3とP2O
5の混合物をガラス化添加材として使用すればよい。
【0029】更には、このような添加材の選定の他、一
般ガラス工業で用いられている操作性を向上させるため
の手法、例えばフッ化物の添加などの手法を適用するこ
とも可能である。先に示した溶融助剤は、ガラスの融点
降下、粘性降下剤として、こうした目的の下、必要に応
じて用いることができる。従って、使用添加材には、こ
れらのものを所要量、単独または組み合わせて含ませる
ことができる。
【0030】例えば、前掲例のSiO2とCaO の1
:1(モル比)の配合のガラス化剤の場合において、粘
性を低減するためにNa2B4O7 を所要量用いると
きの例でいえば、その配合は例えば1〜5% 程度のも
のとすることができる。
【0031】更に、溶融温度についは、次のような点か
らの選択も可能である。即ち、前記図2の状態図におい
て、SiO2:CaO = 1:1の配合比の場合、融
点はガラス化範囲でAl2O3 の成分が増加するに伴
い一旦低下し、上昇する傾向を示すことから、こうした
点に着目して、溶融温度の面を重視するときは、融点の
低さを求めるようにしてもよい。SiO2−CaO系の
場合、そのガラス化添加剤とともに高温で溶融を行うと
き、温度の下限は約1200℃とすることも可能である
【0032】また、本処理方法では、安定化を図るため
固化体中に金属アルミニウムを含まないようにするが、
この場合に、更に、アルミナセパレータを完全に酸化し
て固化体中に金属アルミニウムを残さないようにするた
めには、次のような方法をとることもできる。即ち、そ
の一つは、前処理において、できるだけ裁断し、溶融炉
投入時の高温空気との接触を良くする方法であり、他の
一つは、先に示したような酸化剤、即ち過酸化物(過酸
化バリウムBaO2など) や硝酸塩(硝酸ナトリウム
NaNO3 、硝酸バリウムBa(NO3)2など)等
を酸化促進剤として添加する方法である。
【0033】HEPAフィルタのセパレータ、メディア
部の事前の処理として、これは比較的簡易な前処理であ
ると共に、これを利用して、上記の前者の方法では、フ
ィルタの空気との接触面積を増大させ得て、酸化し易く
するのにも役立つのである。後者の方法による場合には
、それら酸化剤を溶融処理の際の使用添加剤として含ま
せることができる。また、これら方法は、必要に応じ単
独でまたは組み合わせて実施することができる。
【0034】また、本発明方法において、溶融について
は、ガラス化剤の添加は溶融中にHEPAフィルタとと
もに投入する方法でもよいし、その他、先に添加剤のみ
を加熱、溶融しておきその中にHEPAフィルタを投入
、溶融する方法で実施することもできる。更に、溶融炉
については、投入物がガラス化し得る温度を確保すれば
良く、ガス式のガラス炉の他、エレクトロスラグ溶融炉
、高周波誘導炉などの電気炉等、添加剤の選定とともに
決定される操作温度に応じて選択することができるもの
である。
【0035】(実施例)以下に、上述の方法によるHE
PAフィルタの溶融試験結果を示す。フィルタ溶融量、
使用添加剤、添加剤使用量、溶融操作温度を次のように
して、小型高周波誘導炉を用いて行った。 使用添加剤:SiO2−CaO混合品 溶融操作温度:1500℃ フィルタ溶融量:約1Kg 添加剤使用量:700g また、溶融方法について、前述した方法の後者の形態、
即ち先に添加剤を加熱、溶融しておく方法をとった。
【0036】結果は、次のようであった。即ち、添加剤
を予めルツボ内に投入し1500℃まで昇温した溶融物
中にHEPAフィルタ裁断品を徐々に投入したところ、
アルミセパレータは投入直後に酸化されたのち溶融物中
に溶け込んでいくのが観察された。溶融後の固化体中に
は金属アルミは殆どみられずガラス化した固化体が得ら
れた。
【0037】上記に対し、添加剤を用いない場合の比較
例によるものでは、次の通りであった。溶融固化体には
空隙が多く発生し、金属アルミの塊や未溶解のアルミナ
がみられ、アルカリ(水酸化ナトリウム溶液)につけた
ところ、激しい水素ガスの発生が観察された。これに対
し、前者の実施例によるものの場合、同様にアルカリ中
につけても、ガス発生はみられず、安定性を示した。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、HEPAフィルタを切
断前処理した後に、ガラス化添加材とともに溶融してH
EPAフィルタのアルミセパレータをガラス化して固化
することができ、使用済HEPAフィルタの減容化、安
定化処理を容易に実現することができる。従って、既述
したような要請にも十分応えることができ、減容効果を
確保しつつ、処理物の安定化を可能ならしめ、その効果
は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一例に係るHEPAフィルタ溶融
処理フローを示す図である。
【図2】Al2O3−SiO2−CaO系ガラスの組成
図である。
【図3】HEPAフィルタの概略構造例を示す図である
【符号の説明】
1   外枠 2   濾布 3   セパレータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルミニウム薄板によるセパレータ、
    ガラス繊維濾布からなるHEPAフィルタを切断前処理
    の後、ガラス化添加材とともに溶融し、HEPAフィル
    タ中のアルミニウム薄板をガラス化して固化することを
    特徴とするHEPAフィルタの溶融処理方法。
JP3078383A 1991-03-19 1991-03-19 Hepaフィルタの溶融処理方法 Expired - Lifetime JP3020636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3078383A JP3020636B2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 Hepaフィルタの溶融処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3078383A JP3020636B2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 Hepaフィルタの溶融処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04290997A true JPH04290997A (ja) 1992-10-15
JP3020636B2 JP3020636B2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=13660494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3078383A Expired - Lifetime JP3020636B2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 Hepaフィルタの溶融処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3020636B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7364607B2 (en) 2002-05-20 2008-04-29 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Wrought fiber sheet and filter unit
CN104671659A (zh) * 2013-11-28 2015-06-03 韩国水力原子力株式会社 铝和过滤器放射性废物的玻璃化处理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7364607B2 (en) 2002-05-20 2008-04-29 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Wrought fiber sheet and filter unit
CN104671659A (zh) * 2013-11-28 2015-06-03 韩国水力原子力株式会社 铝和过滤器放射性废物的玻璃化处理方法
CN104671659B (zh) * 2013-11-28 2018-04-03 韩国水力原子力株式会社 铝和过滤器放射性废物的玻璃化处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3020636B2 (ja) 2000-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8309784B2 (en) Method for confining a substance by vitrification
US4988376A (en) Glassification of lead and silica solid waste
US5662579A (en) Vitrification of organics-containing wastes
CN110043905B (zh) 一种焚烧飞灰玻璃化处理用添加剂及玻璃化处理焚烧飞灰的方法
JP3021048B2 (ja) 廃棄物の中和方法
CN108275974A (zh) 透水砖及利用飞灰制备透水砖的方法
JPH04290997A (ja) Hepaフィルタの溶融処理方法
JPH0796264A (ja) 鉛ガラス切削屑からの脱鉛方法
JP4573174B2 (ja) 放射性廃棄物の処理方法及びその焼結体
JP2019043810A (ja) ガラス固化体の処理方法
JPH06170352A (ja) アスベスト廃棄物の溶融処理方法
JP5775564B2 (ja) アルミニウム及びフイルター放射性廃棄物のガラス化処理方法
USH1013H (en) Process for the immobilization and volume reduction of low level radioactive wastes from thorium and uranium processing
JPS6027898A (ja) 放射性物質にて汚染された炭化ケイ素のマイクロ波による溶融固化処理方法
JPH07195055A (ja) 廃棄物焼却灰の溶融固化方法
JPS60165326A (ja) 重金属の塩化物を含むダストの処理方法
JPH04287000A (ja) 放射性固体廃棄物の処理方法
Heshmatpour et al. Metallurgical aspects of waste metal decontamination by melt refining
RU2231843C1 (ru) Способ дезактивации радиоактивных металлических отходов
JPH0780432A (ja) 廃棄物の溶融処理方法
Karlina et al. Conditioning of radioactive ash residue in a wave of solid-phase exothermal reactions
JPS63241400A (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法
JPS58132699A (ja) 放射性廃棄物の溶融固化方法
JP2020186958A (ja) 放射性廃棄物の処理方法
JPH0262033B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12