JPH0780432A - 廃棄物の溶融処理方法 - Google Patents
廃棄物の溶融処理方法Info
- Publication number
- JPH0780432A JPH0780432A JP5188991A JP18899193A JPH0780432A JP H0780432 A JPH0780432 A JP H0780432A JP 5188991 A JP5188991 A JP 5188991A JP 18899193 A JP18899193 A JP 18899193A JP H0780432 A JPH0780432 A JP H0780432A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waste
- dust
- glass
- melting
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- Pending
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄物の嵩を小さくして減容でき、また有害
物質の溶出を生じ難くして実質的に無害化することがで
きる廃棄物の処理方法を提供する。 【構成】 ガラス製造工程で生じたEPダストおよび研
磨スラッジを溶融炉内に投入し、加熱溶融してガラス化
することを特徴とする廃棄物の溶融処理方法。
物質の溶出を生じ難くして実質的に無害化することがで
きる廃棄物の処理方法を提供する。 【構成】 ガラス製造工程で生じたEPダストおよび研
磨スラッジを溶融炉内に投入し、加熱溶融してガラス化
することを特徴とする廃棄物の溶融処理方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス製造工程で生じ
た廃棄物の処理方法に関する。
た廃棄物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス製品の製造工程においてはEPダ
ストや研磨スラッジの廃棄物が発生する。EPダスト
は、ガラスの溶融工程で溶融炉から出る排ガス中のダス
トを電気集塵機いわゆるEPにより捕集したものであ
り、例えばホウケイ酸ガラスの場合そのEPダストの主
たる成分はホウ砂(Na2 O・B2 O3 )、芒硝(Na
2 SO4 )からなっている。研磨スラッジは、ガラスの
研磨工程で生じたものであり、汚泥状態を呈しており、
研磨除去されたガラス粉末、研磨材のアルミナ、パミス
(火山灰)、セリコ等が主たる成分でありこれに研磨工
具の鉄粉が少量混入している。上記EPダスト及び研磨
スラッジには不純物として微量ではあるが砒素、鉛、ク
ロム等の有害物質が含まれていることがある。
ストや研磨スラッジの廃棄物が発生する。EPダスト
は、ガラスの溶融工程で溶融炉から出る排ガス中のダス
トを電気集塵機いわゆるEPにより捕集したものであ
り、例えばホウケイ酸ガラスの場合そのEPダストの主
たる成分はホウ砂(Na2 O・B2 O3 )、芒硝(Na
2 SO4 )からなっている。研磨スラッジは、ガラスの
研磨工程で生じたものであり、汚泥状態を呈しており、
研磨除去されたガラス粉末、研磨材のアルミナ、パミス
(火山灰)、セリコ等が主たる成分でありこれに研磨工
具の鉄粉が少量混入している。上記EPダスト及び研磨
スラッジには不純物として微量ではあるが砒素、鉛、ク
ロム等の有害物質が含まれていることがある。
【0003】上記のようなガラス製造工程から生ずる産
業廃棄物には法により定められている有害物質の溶出基
準があり、廃棄物の溶出量がこの基準よりも小さければ
それをそのまま袋に梱包して埋め立てられており、一方
溶出量がこの基準よりも大きい場合には廃棄物をセメン
トと共に混合しセメント固化物として埋め立てている。
業廃棄物には法により定められている有害物質の溶出基
準があり、廃棄物の溶出量がこの基準よりも小さければ
それをそのまま袋に梱包して埋め立てられており、一方
溶出量がこの基準よりも大きい場合には廃棄物をセメン
トと共に混合しセメント固化物として埋め立てている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の処理方法によると、廃棄物のEPダストや研磨スラッ
ジは微粉粒状態や汚泥状態を呈しており、これをそのま
ま袋づめして処分しても、またセメント固化して処分し
ても嵩さが高く容積が大きくなり、受入れの埋立地の確
保に問題があった。加えてセメント固化する方法は、廃
棄物をセメント中に分散させてあるだけでありセメント
固化体中に水が侵入して有害物質が溶出するおそれがあ
った。むろん廃棄物をそのまま袋づめして埋め立て処分
する方法では袋が破損した場合に容易に有害物質の溶出
が生じた。
の処理方法によると、廃棄物のEPダストや研磨スラッ
ジは微粉粒状態や汚泥状態を呈しており、これをそのま
ま袋づめして処分しても、またセメント固化して処分し
ても嵩さが高く容積が大きくなり、受入れの埋立地の確
保に問題があった。加えてセメント固化する方法は、廃
棄物をセメント中に分散させてあるだけでありセメント
固化体中に水が侵入して有害物質が溶出するおそれがあ
った。むろん廃棄物をそのまま袋づめして埋め立て処分
する方法では袋が破損した場合に容易に有害物質の溶出
が生じた。
【0005】したがって、本発明は上記のような問題点
を解決しようとするものであり、その目的は廃棄物の嵩
を小さくして減容でき、また有害物質の溶出を生じ難く
して実質的に無害化することができる廃棄物の処理方法
を提供することである。
を解決しようとするものであり、その目的は廃棄物の嵩
を小さくして減容でき、また有害物質の溶出を生じ難く
して実質的に無害化することができる廃棄物の処理方法
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、すなわち本発明の廃棄
物の溶融処理方法は、ガラス製造工程で生じたEPダス
トおよび研磨スラッジを溶融炉内に投入し、加熱溶融し
てガラス化することを特徴とするものである。
するためになされたものであり、すなわち本発明の廃棄
物の溶融処理方法は、ガラス製造工程で生じたEPダス
トおよび研磨スラッジを溶融炉内に投入し、加熱溶融し
てガラス化することを特徴とするものである。
【0007】溶融炉に投入するのは、処理対象とするE
Pダスト及び研磨スラッジであるが、これ以外にガラス
カレット(屑ガラス)またケイ砂(SiO2 )、ソーダ
灰(Na2 CO3 )等の通常のガラス原料を加えるとガ
ラス化がより促進されて好ましい。
Pダスト及び研磨スラッジであるが、これ以外にガラス
カレット(屑ガラス)またケイ砂(SiO2 )、ソーダ
灰(Na2 CO3 )等の通常のガラス原料を加えるとガ
ラス化がより促進されて好ましい。
【0008】溶融炉で加熱溶融する温度及び時間は、1
300〜1500℃で3〜6時間である。
300〜1500℃で3〜6時間である。
【0009】
【作用】本発明では、EPダストおよび研磨スラッジが
溶融炉内に投入されると加熱溶融されてガラス化し、そ
れと共にその中に含有されている有害物質もガラス化し
てガラスの構成成分となり、その結果得られたガラス固
化物では有害物質が溶出し難い状態となり、しかも嵩が
小さくなって減容される。
溶融炉内に投入されると加熱溶融されてガラス化し、そ
れと共にその中に含有されている有害物質もガラス化し
てガラスの構成成分となり、その結果得られたガラス固
化物では有害物質が溶出し難い状態となり、しかも嵩が
小さくなって減容される。
【0010】
【実施例】次に本発明の廃棄物の処理方法について、そ
の実施例を説明する。
の実施例を説明する。
【0011】
【表1】
【0012】同表において用いたEPダストは、その成
分酸化物が重量%でB2 O3 40%、Na2 O 26
%、K2 O 14%、SO3 20%から成っており、
一方研磨スラッジは汚泥状態にあるものを脱水乾燥した
もので、その成分酸化物が重量%でSiO2 40%、
Al2 O3 47%、Fe2 O3 6%、B2 O3 4
%、Na2 O 3%からなっている。同表の各試料に
は、溶出試験の評価のために故意にその原料組成100
重量部当たり有害物質として亜砒酸(AS2 O3)を
0.5重量部添加してある。
分酸化物が重量%でB2 O3 40%、Na2 O 26
%、K2 O 14%、SO3 20%から成っており、
一方研磨スラッジは汚泥状態にあるものを脱水乾燥した
もので、その成分酸化物が重量%でSiO2 40%、
Al2 O3 47%、Fe2 O3 6%、B2 O3 4
%、Na2 O 3%からなっている。同表の各試料に
は、溶出試験の評価のために故意にその原料組成100
重量部当たり有害物質として亜砒酸(AS2 O3)を
0.5重量部添加してある。
【0013】上記組成になるように調合した原料を磁器
製るつぼに入れ、電気炉で1500℃の温度で5時間加
熱溶融してガラス固化物の試料を得た。同表には各試料
の溶出試験の結果を示しており、いずれも極めて低い値
であって有害物質がガラス化され溶出しがたい状態にな
っていることを示している。
製るつぼに入れ、電気炉で1500℃の温度で5時間加
熱溶融してガラス固化物の試料を得た。同表には各試料
の溶出試験の結果を示しており、いずれも極めて低い値
であって有害物質がガラス化され溶出しがたい状態にな
っていることを示している。
【0014】なお、この溶出試験はガラス固化物の試料
を粉砕し、標準篩32番及び4番を用いて粒径を0.5
mm以上、5mm以下とし、次いでこれの10gを分液
ロートに入れ純水を加えて100ccとし、これを6時
間振とうした後、この溶液を原子吸光フレームレスを用
いてAsの量を測定した結果である。
を粉砕し、標準篩32番及び4番を用いて粒径を0.5
mm以上、5mm以下とし、次いでこれの10gを分液
ロートに入れ純水を加えて100ccとし、これを6時
間振とうした後、この溶液を原子吸光フレームレスを用
いてAsの量を測定した結果である。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄物のEPダストお
よび研磨スラッジが加熱溶融され、それと共にその中に
含まれている有害物質もガラス化されるので、溶出が生
じ難くなり実質的に無害化でき、且つ廃棄物の嵩を著し
く減容できるので産業上大きな実益が発揮される。
よび研磨スラッジが加熱溶融され、それと共にその中に
含まれている有害物質もガラス化されるので、溶出が生
じ難くなり実質的に無害化でき、且つ廃棄物の嵩を著し
く減容できるので産業上大きな実益が発揮される。
Claims (1)
- 【請求項1】ガラス製造工程で生じたEPダストおよび
研磨スラッジを溶融炉内に投入し、加熱溶融してガラス
化することを特徴とする廃棄物の溶融処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5188991A JPH0780432A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 廃棄物の溶融処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5188991A JPH0780432A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 廃棄物の溶融処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780432A true JPH0780432A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16233473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5188991A Pending JPH0780432A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 廃棄物の溶融処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0780432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110043905A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-07-23 | 中广核研究院有限公司 | 一种焚烧飞灰玻璃化处理用添加剂及玻璃化处理焚烧飞灰的方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5188991A patent/JPH0780432A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110043905A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-07-23 | 中广核研究院有限公司 | 一种焚烧飞灰玻璃化处理用添加剂及玻璃化处理焚烧飞灰的方法 |
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