JPH0428864B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、肛門の洗浄やビデとして使用でき
る、便器のための付属装置に関する。

この種の便器用付属装置は、例えば実開昭57−
126893号公報から知られている。この付属装置
は、便器本体の後方に枢着された便座の上に載る
同様に枢着された蓋を中央に凹部を有するように
形成し、そして蓋の上に、その凹部と重なり合う
ような形状の洗浄容器を単に載せただけのもので
ある。このため、使用した水をあけるには、手で
洗浄容器を持ち上げて、さらに蓋を上に回動させ
た後、使用した水を便器本体内に流さなければな
らず非常に面倒であつた。

本発明の目的は、普通の便器本体に簡単に取り
つけることができかつ使用後の水も容易に排出で
きる便器本体の付属装置を提供することである。

上記の目的を達成するには、本発明により、便
器本体の後方上部の外方突出部分に取りつけられ
かつ便器本体の前方側へ向けられた側に枢軸を有
する取付け板の形態の支持体と、使用時に便器本
体のリムに載るように支持体の前記枢軸に回動可
能に枢着された環状の便座と、使用時に便器本体
のリムに載つている便座に載るように支持体の枢
軸に枢着されたボールとを備え、前記ボールは閉
鎖可能な排出口を有しかつ環状便座が使用中便器
本体のリムに載つているときにボールを環状便座
に支持するために外方へ突出する手段を有するよ
うにすればよい。

本発明による便器本体の付属装置は、標準の蓋
の代わりに便器本体に取りつけることができ、か
つこの付属装置により、便器本体を普通の肛門の
洗浄だけではなくビデとしても使用できる。本発
明による付属装置には、別個のビデを設ける充分
な余裕がない移動ホームや小さな室に設けられた
手洗い所に特別な用途があるが、また別個のビデ
を設ける費用が、本発明による付属装置を用いる
より著しくかかる比較的大きい手洗い所にも用途
がある。また、本発明では、使用時に便座本体リ
ムに載つた便座に載るようにボールが支持体の枢
軸に回動可能に枢着されているので、ボールの端
を手で持つて回動させて簡単に使用位置と非使用
位置に持つていくことができ、取扱いが容易であ
ると共に、ボールが閉鎖可能な排出口を有するの
で、使用後排出口を開放すれば、即座に使用した
水を便器に流すことができる。

ボールの周縁には、ボールをその枢軸を中心と
して手で回動させるために支持体に対してボール
の枢軸と反対側の位置に、外方に突出するつまみ
を設けるのが有利である。

ボールのための水供給ユニツトを支持体の枢軸
側と反対側の便器本体より突出する部分に取りつ
けるのが望ましい。

ボールの排出口を閉鎖するための栓をチエンの
形の可撓性の細長い要素によりボールの上部に連
結するのが好都合である。

以下、本発明を図面に示す実施例により詳細に
説明する。

図面を参照すると、付属装置が慣用のほうろう
便器本体１に取りつけられている。この付属装置
は、図示のように取付け板の形態の支持体３を有
する。支持体３は便器本体１の後方上部２の外方
突出部分にねじボルト（協働するナツトを備え
た）により締めつけられており、これらのねじボ
ルトは、慣用の便座とカバーを便器本体に締めつ
けるために設けられた便器本体の孔９および９′
を通つて延びている。支持体３は二本の枢軸１０
および１０′と水供給ユニツト１９を支持してい
る。

環状便座８は、間隔を置いた二つの突起１１と
１２を有し、これらの突起により環状弁座８が枢
軸１０，１０′に回動可能に取りつけられており、
ボール４は間隔を置いた二つの凹部１３と１４を
有し、これらの凹部に枢軸１０，１０′が嵌合す
ることによりボール４が環状便座８と無関係に回
動可能に取りつけられている。

環状便座８は、便器本体１の開口のリム２０に
載ることができるように形成されている。

ボール４は外方へ突出するリム５を有し、かつ
その枢軸１０，１０′と反対側の端部に、ボール
４をその枢軸を中心として手で回動させるための
突出するつまみ７を有する。

ボール４が使用位置（第３図と第４図参照）に
あるときに、環状便座８は便器本体１のリム２０
に載つており、かつボール４のリム５が環状便座
８に載つている。ボール４は排出口６を有し、こ
の排出口６は、チエンの形態の可撓性の細長い要
素によりボール４に連結された栓１５により閉鎖
可能である。ボール４は便器本体１の中に嵌まる
ように形成され、ボール４が使用位置にあるとき
に、ボール内の水が、排出口６を栓１５により閉
じていないときに排出口６の方へ流れるようにボ
ール４が形成されている。

水供給ユニツト１９は、主給水源へ可撓性ホー
スにより連結できる湯および水入口１７（一つだ
け示す）と、ボール４が使用位置にあるときに水
をボールに供給するように位置した共通の水出口
１６を有する湯および水コツク２１および２２を
有する。

使用しないときには、ボール４を、第１図に示
したように垂直な直立位置を越えて後方へ回動さ
せる。ボール４を使用しないときに、環状便座８
をボール４のリム５に載るまで後方へ回動させる
ことができる。

上記の付属装置を備えた便器本体を普通の肛門
洗浄におよびビデとして使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による付属装置の一実施例を備
えた便器本体の縦断面図で、付属装置のボールが
非使用位置に示されかつ環状便座が二つの末端位
置の間に示されている。第２図は第１図と同様な
図であるが、環状便座が使用位置に示されかつボ
ールが二つの末端位置の間に示されている。第３
図はボールが使用位置にある、第１図および第２
図の便器本体と付属装置の平面図、第４図は再び
ボールが使用位置にある、便器本体と付属装置の
中央縦断面図である。 １……便器本体、３……支持体、４……ボー
ル、５……突出する手段、６……排出口、８……
環状便座、１０，１０′……枢軸、２０……便器
本体のリム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 便器本体１の後方上部の外方突出部分に取り
   つけられかつ便器本体の前方側へ向けられた側に
   枢軸１０，１０′を有する取付け板の形態の支持
   体３と、使用時に便器本体１のリム２０に載るよ
   うに支持体の前記枢軸に回動可能に枢着された環
   状の便座８と、使用時に便器本体のリムに載つて
   いる便座８に載るように支持体３の枢軸に枢着さ
   れたボール４とを備え、前記ボールは閉鎖可能な
   排出口を有しかつ環状便座が使用中便器本体１の
   リムに載つているときにボールを環状便座に支持
   するために外方へ突出する手段５を有することを
   特徴とする、便器本体のための付属装置。 ２ 突出する手段は、ボール４の外方に突出する
   リム５からなる、特許請求の範囲第１項記載の付
   属装置。 ３ ボール４の周縁には、ボールをその枢軸を中
   心として手で回動させるために支持体に対してボ
   ールの枢軸と反対側の位置に、外方に突出するつ
   まみが設けられている、特許請求の範囲第２項記
   載の付属装置。 ４ ボール４のための水供給ユニツト１９が、支
   持体３の枢軸側と反対側の突出する部分に取りつ
   けられている特許請求の範囲第１項から第３項ま
   でのうちのいずれか一つに記載の付属装置。 ５ ボール４の排出口６を閉じるための栓１５
   が、ボールの上部にチエンの形の可撓性の細長い
   要素１８により連結されている、特許請求の範囲
   第１項から第４項までのうちのいずれか一つに記
   載の付属装置。