JPH04288109A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電気掃除機の吸込口
体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数の走行車輪と駆動手段により
駆動される走行用ローラが底面に装着された吸込口本体
を有し、走行用ローラの回転力により被清掃面上の移動
を可能とする電気掃除機の吸込口体が知られている。

【０００３】この電気掃除機の吸込口体にあっては、使
用時には常時駆動させられて正転或は逆転する走行用ロ
ーラを介して自走移動させることにより、操作荷重の低
減が可能となる。特に、底面に開口させた吸込口に被清
掃面である柔軟性を有する畳面或は絨毯面が浮き上がっ
て吸い込まれてしまうような場合でも、容易に移動させ
ることができる。

【０００４】ところで、吸込口本体には、使用状況に応
じて走行用ローラへの駆動力を伝達或は遮断するための
クラッチ機構が備えられている。これは、例えば、部屋
の隅等を掃除するために前後に短い距離を素早く往復さ
せようとする際に、走行用ローラが駆動された状態では
その早さに追随できず却って動かしにくいので、走行用
ローラへの駆動力の伝達を遮断しフリー状態とするため
である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電気掃除機の吸込口体においては、クラッチ機構を
備えたことにより吸込口本体が大型化するのみならず重
量増となることから、使用時の組み立て或は使用後の分
解収納に際し、更に、部屋から部屋へと持ち運ぶ移動に
際し、取り扱いが不便であるという問題点がある。

【０００６】また、使用状況に応じてクラッチ操作が必
要となり、使い勝手が悪いという問題点もある。

【０００７】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、吸込口本体の大
型化及び重量増を回避して取り扱いを楽にすると共に、
使用状況が変化してもクラッチ操作を必要とせず使い勝
手を良くした電気掃除機の吸込口体を提供することにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、この発明に係る電気掃除機の吸込口体は、複数の走行
車輪と駆動手段により駆動される走行用ローラが底面に
装着された吸込口本体を有し、前記走行用ローラの回転
力により被清掃面上の移動を可能とする電気掃除機の吸
込口体において、前記走行用ローラの外周面の少なくと
も一部を前記底面から突出させると共に、この突出した
外周面の最突出部は、前記吸込口本体が前記被清掃面上
に載置された際前記複数の走行車輪により形成される載
置面から上方へ小間隙離間して位置することを特徴とし
ている。

【０００９】

【作用】この発明に係る電気掃除機の吸込口体により、
清掃時、絨毯及び畳等の場合は吸引力により被清掃面が
浮き上がるが、駆動させた走行用ローラの駆動力により
電気掃除機の吸込口体の被清掃面上の移動が行われ、板
張り等の硬い床面の場合は吸引力により被清掃面が浮き
上がらないので、走行用ローラを駆動させることなく、
走行車輪のみで電気掃除機の吸込口体の被清掃面上の移
動がスムーズに行われる。

【００１０】

【実施例】以下、この発明に係る電気掃除機の吸込口体
の実施例を、図面を参照しつつ説明する。

【００１１】図１〜図４において、１０は電気掃除機の
吸込口体であり、１１は横長の吸込口本体である。吸込
口本体１１は、下部本体ケース１２と下部本体ケース１
２上に結合固定された上部本体ケース１３とからなって
いる（図１参照）。

【００１２】吸込口本体１１内には、横長の吸込室１４
が前側に区画形成されていると共に、モータ室１５と風
路室１６とが後側に区画形成されており、吸込室１４の
底部には吸込口１７が開口されている。吸込口本体１１
の後部中央には、連通管１８が回動軸１９により所定角
度上下回動自在に支持されている。連通管１８は、前端
部が風路室１６内に回動自在に嵌合されていると共に、
後部が吸込口本体１１から後方へと突出しており、内部
が風路室１６を介して吸込室１４に連通している（図３
参照）。

【００１３】吸込口本体１１の底面１１ａには、前端両
側に配置された一対の前輪２０と、後端両側に配置され
た一対の後輪２１が装着されており、前輪２０及び後輪
２１の各外周面２０ａ，２１ａの一部は底面１１ａから
突出している。前輪２０及び後輪２１は、それぞれ回動
自在に軸支されており、前輪２０及び後輪２１を介して
、被清掃面Ｆである板張り面、畳面或は絨毯面に略水平
状態に載置されると共に各面上を前後に自在に移動させ
ることができる（図１及び図２参照）。

【００１４】これら前輪２０及び後輪２１は、電気掃除
機の吸込口体１０の移動のための走行車輪として機能す
る。

【００１５】連通管１８の後端部には、屈曲した接続管
２２の前端部が同軸的且つ回動自在に嵌合されている。 接続管２２は、図示しない掃除機本体に接続されたホー
スに延長管を介して着脱自在に接続されており、吸込室
１４は、風路室１６、連通管１８及び接続管２２、延長
管及びホースを介して掃除機本体内の集塵室に連通され
る。

【００１６】また、吸込室１４内には、アジテータとし
ての回転清掃体（回転ブラシ）２３が回動自在に支持さ
れており、吸込室１４後方でありモータ室１５の前側且
つ風路室１６の両側には、走行用ローラ２５が回転軸２
６に回動自在に軸支されている（図２及び図３参照）。

【００１７】走行用ローラ２５は、吸込口本体１１の底
面１１ａに開口した開口部に臨ませて装着されており、
走行用ローラ２５の外周面２５ａの一部は、底面１１ａ
から突出している。同時に、外周面２５ａの最突出部は
、被清掃面Ｆ上に載置された際前輪２０及び後輪２１に
より形成される載置面から、上方へ小間隙ｄ（約１ｍｍ
）離間して位置している（図４参照）。

【００１８】従って、被清掃面Ｆが板張り面等の硬い床
面である場合は、走行用ローラ２５の外周面２５ａは床
面に接触することなく床面から上方へ小間隙ｄ離間する
こととなる。

【００１９】この走行用ローラ２５は、必要に応じたス
イッチ（図示せず）操作により、後述するモータ（駆動
手段）２７の駆動力が伝達されて正逆回転させられ、被
清掃面Ｆ上を自走移動させることができる。

【００２０】モータ室１５内には、回転清掃体２３を回
転駆動するモータ２７が設けられており、このモータ２
７は、正逆切り換えて回転させることができる。モータ
２７の出力軸２７ａに固定されたプーリ２８には、テン
ションローラ２９の下側、走行用ローラ２５の回転軸２
６に設けたプーリ３０の上側、及び回転清掃体２３の端
部に固定されたプーリ３１の下側を経て動力伝達用のベ
ルト３２が掛け渡されている。このベルト３２を介して
回転清掃体２３と走行用ローラ２５が回転される（図１
参照）。

【００２１】なお、モータ２７への給電の電線は、ホー
ス、延長管及びホースを介して掃除機本体の制御部及び
電源部に接続されている。

【００２２】次に、上記構成を有する電気掃除機の吸込
口体の作用を説明する。

【００２３】清掃時、操作者は、被清掃面Ｆ上に載置さ
せた電気掃除機の吸込口体１０を前後に移動させ、被清
掃面Ｆ上のゴミ等を吸込口１７から吸い込ませる。

【００２４】この際、被清掃面Ｆが畳面或は絨毯面等の
柔軟性のある床面の場合は、吸引力により被清掃面Ｆが
浮き上がってしまい被清掃面Ｆ上の移動が困難となるが
、浮き上がった被清掃面Ｆは走行用ローラ２５に接触す
ることから走行用ローラ２５を駆動回転させることによ
り、操作荷重が低減されて電気掃除機の吸込口体１０の
被清掃面Ｆ上の移動をスムーズに行うことができる。

【００２５】一方、被清掃面Ｆが板張り面等の硬い床面
の場合は、吸引力により被清掃面Ｆが浮き上がることが
ないから、走行用ローラ２５を駆動させずに、前輪２０
及び後輪２１を介して電気掃除機の吸込口体１０の被清
掃面Ｆ上の移動をスムーズに行うことができる。

【００２６】同様に、例えば、部屋の隅等を掃除するた
めに前後に短い距離を素早く往復させようとする際には
、走行用ローラ２５を駆動させない状態にしておけば良
い。

【００２７】このように、クラッチ機構を必要とせず吸
込口本体の大型化及び重量増加をもたらさないことから
、使用時の組み立て或は使用後の分解収納に際し、更に
、部屋から部屋へと持ち運ぶ移動に際し、取り扱いが便
利となる。また、使用状況に応じたクラッチ操作が不要
となり、使い勝手が良くなる。

【００２８】

【発明の効果】この発明に係る電気掃除機の吸込口体は
、複数の走行車輪と駆動手段により駆動される走行用ロ
ーラが底面に装着された吸込口本体を有し、前記走行用
ローラの回転力により被清掃面上の移動を可能とする電
気掃除機の吸込口体において、前記走行用ローラの外周
面の少なくとも一部を前記底面から突出させると共に、
この突出した外周面の最突出部は、前記吸込口本体が前
記被清掃面上に載置された際前記複数の走行車輪により
形成される載置面から上方へ小間隙離間して位置するこ
とを特徴としている。

【００２９】このため、吸込口本体の大型化及び重量増
を回避して取り扱いを楽にすると共に、使用状況が変化
してもクラッチ操作を必要とせず使い勝手を良くするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る電気掃除機の吸込口体の説明図
である。

【図２】電気掃除機の吸込口体の内部説明図である。

【図３】電気掃除機の吸込口体の底面図である。

【図４】走行用ローラと被清掃面との関係を示す説明図
である。

【符号の説明】

１０　　電気掃除機の吸込口体 １１　　吸込口本体 １１ａ　　底面 ２０　　前輪 ２１　　後輪 ２５　　走行用ローラ ２７　　モータ ｄ　　小間隙 Ｆ　　被清掃面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　複数の走行車輪と駆動手段により駆動
   される走行用ローラが底面に装着された吸込口本体を有
   し、前記走行用ローラの回転力により被清掃面上の移動
   を可能とする電気掃除機の吸込口体において、前記走行
   用ローラの外周面の少なくとも一部を前記底面から突出
   させると共に、この突出した外周面の最突出部は、前記
   吸込口本体が前記被清掃面上に載置された際前記複数の
   走行車輪により形成される載置面から上方へ小間隙離間
   して位置することを特徴とする電気掃除機の吸込口体。