JPH04287775A - 四輪操舵装置 - Google Patents

四輪操舵装置

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JPH04287775A
JPH04287775A JP3080699A JP8069991A JPH04287775A JP H04287775 A JPH04287775 A JP H04287775A JP 3080699 A JP3080699 A JP 3080699A JP 8069991 A JP8069991 A JP 8069991A JP H04287775 A JPH04287775 A JP H04287775A
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JP
Japan
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piston
wheel steering
steering
rear wheel
valve
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JP3080699A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Kido
城戸 友幸
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動車の四輪操舵装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪操舵装置には、種々のタイプのもの
があるが、たとえば、特開平2−144261号公報に
記載されているもののように、油圧シリンダを利用して
後輪の転舵を行わせるように構成されたものがある。こ
の四輪操舵装置の場合、油圧シリンダのピストンロッド
を後輪転舵用部材に連結する簡単な構造で後輪転舵機構
を構成することができ、また、油圧シリンダの作動条件
や作動量の設定を変えることで後輪の転舵時期や転舵量
の変更も比較的容易になしえる。
【0003】後輪の転舵制御は、一般に、車速やステア
リング操舵角等に応じて行われ、低速旋回時に後輪を転
舵する場合には、旋回半径を小さくできるように後輪を
前輪と逆方向に転舵させ、中、高速旋回時に後輪を転舵
する場合には、車両の横滑りを防止しうるように後輪を
前輪と同方向に転舵させる。上記のような油圧シリンダ
駆動タイプの四輪操舵装置では、通常、油圧シリンダに
対する油圧制御を行うコントロールバルブを設け、この
コントロールバルブを車速やステアリング操舵角などに
応じて制御することで後輪の転舵制御を行うように構成
されている。この場合、ステアリングセンサ等を設けて
ステアリングホイールの操舵方向や操舵角、あるいは、
車速等を検出する一方、この検出信号に基づいてコント
ロールバルブの作動を制御する電子制御装置を設け、ス
テアリングホイールの回動操作等に応じて上記コントロ
ールバルブを作動させるように構成されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、悪路を走行
するオフロード走行用車等においては、上記のようにコ
ントロールバルブの制御を電子制御装置に依存するシス
テムでは問題が生じる場合がある。すなわち、オフロー
ド走行用車は、凹凸の激しい悪路あるいは、冠水した道
路を走行することもある。一方、上記電子制御装置は振
動および水に弱い。このため、上記のような電子制御装
置を採用した四輪操舵装置を、オフロード走行用車に採
用することは困難であった。
【0005】また、特にオフロード走行用車の場合、タ
イヤハウスとして確保しうる空間に比較して大径のタイ
ヤが用いられることから、前輪の最大転舵量が概して小
さいため、これを補うことを目的として四輪操舵装置が
採用されることが多い。したがって、低速でハンドルを
大きく回動操作する場合にのみ、後輪が転舵されるよう
に構成することが望ましい。すなわち、ステアリングホ
イールに、その中立回動位置を中心として一定の回動操
作範囲内においては後輪が転舵されない不感帯を設け、
ハンドルを所定量以上回動操作した場合にのみ後輪が転
舵させられる制御システムを採用する必要がある。とこ
ろが、上記のような制御システムは、電子制御装置を採
用した四輪操舵装置においては、容易に達成することが
できるが、機械的構造のみあるいは油圧回路のみを採用
した四輪操舵装置においては、上記制御システムを構成
することはきわめて困難であった。
【0006】本願発明は上述の事情のもとで考え出され
たものであって、上記従来の問題を解決し、電子制御に
よる制御機構を採用することなく、四輪操舵装置を構成
することができるとともに、ステアリングホイールの一
定の回動操作範囲内において後輪転舵機構を作動させな
い不感帯を設け、オフロード走行用車にも充分対応でき
る四輪操舵装置を提供することをその課題とする
【00
07】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本願発明は、後輪を転舵させる後輪転舵機構と、ス
テアリングホイールの回動操作によって作動させられ、
制御油を吐出することにより上記後輪転舵機構を制御す
る制御バルブとを備える四輪操舵装置であって、上記制
御バルブは、ステアリングホイールの回動操作に応じて
軸方向動させられるピストンと、このピストンを軸方向
摺動可能に嵌挿し、上記ピストンによって第一油室およ
び第二油室に区画される筒状のバルブハウジングとを備
え、上記第一油室および上記第二油室が、上記後輪転舵
機構の一対の転舵入力ポートにそれぞれ連通連結される
一方、上記バルブハウジングにおける、中立位置にある
上記ピストンを挟む所定範囲を、実質的にリザーバタン
クに連通させることにより、上記ピストンの摺動によっ
て上記後輪転舵機構に制御油を吐出しない、ステアリン
グホイールの後輪転舵機構に対する不感帯を設けたこと
を特徴とする。
【0008】
【発明の作用および効果】本願発明に係る四輪操舵装置
に係る制御バルブは、ステアリングホイールの回動操作
に応じて軸方向動させられるピストンと、このピストン
を軸方向摺動可能に嵌挿するバルブハウジングとを備え
る。上記ピストンは、上記バルブハウジングの内部空間
を第一油室および第二油室に区画する一方、これら第一
油室および第二油室は、後輪転舵機構の一対の入力ポー
トに連結されている。そして、上記ピストンが移動させ
られると、第一油室あるいは第二油室内の制御油が上記
後輪転舵機構に吐出され、後輪転舵機構を作動させて後
輪が転舵させられる。したがって、本願発明においては
、後輪転舵機構を電子制御装置等を用いることなく制御
することができる。
【0009】また、本願発明においては、ステアリング
ホイールの中立回動位置を中心とする一定回動操作範囲
において、後輪転舵機構を作動させない不感帯を設けて
いる。すなわち、本願発明に係る制御バルブのバルブハ
ウジングにおける、中立位置にある上記ピストンを挟む
所定範囲を、実質的にリザーバタンクに連通させ、上記
範囲内においてピストンが摺動しても、制御油はリザー
バタンクに向かって吐出され、後輪転舵機構には制御油
が供給されないように構成している。したがって、上記
所定範囲内にあるピストンに対応するステアリングホイ
ールの回動操作範囲は後輪が転舵されない不感帯となる
【0010】上記不感帯を設けることにより、ステアリ
ングホイールの回動操作量が大きい時にのみ後輪転舵機
構を作動させることが可能となる。これにより、オフロ
ード用走行車における前輪の最大転舵量を補いうる最適
な四輪操舵装置を構成することができる。しかも、本願
発明に係る上記不感帯は、電子制御装置を採用すること
なく構成することができるため、きわめて安全性が高く
、問題なくオフロード走行用車に採用することができる
。また、上記不感帯は上記制御バルブのバルブハウジン
グにリザーバタンクに連通する部分を設けるだけで構成
することができるため、構造がきわめて簡単で、かつ、
故障等の恐れがなく、さらに、低コストで上記ステアリ
ングホイールの不感帯を構成することができる。さらに
また、上記リザーバタンクに連通させられる部分の長さ
を変更することによって、上記ステアリングホイールの
回動操作範囲における不感帯の範囲を所望の大きさに設
定することができ、オフロード走行用車のみならず、種
々の自動車にも適用することができる。
【0011】
【実施例】以下、本願発明に係る四輪操舵装置の実施例
を図1ないし図6に基づいて具体的に説明する。本実施
例に係る四輪操舵装置1は、図1に示すように、前輪転
舵機構2および後輪転舵機構3を備え、上記後輪転舵機
構3は、ステアリングホイール4の回動操作によって作
動させられる制御バルブ5を用いる油圧制御によって、
後輪6が前輪7と逆方向に転舵されるように構成されて
いる。
【0012】本実施例における前輪転舵機構2は、図1
に示すように、左右前輪7,7のナックルアーム8,8
をつなぐタイロッド9を備え、上記タイロッド9をピッ
トマンアーム66の回動によって動かされるリレーロッ
ド10を介して車幅方向に移動させることにより、前輪
7,7が転舵するように構成されている。なお、本願発
明においては、前輪転舵機構2の種類は上記のものに限
られることはなく、公知の種々のタイプのものを採用す
ることができる。
【0013】一方、本実施例に係る後輪転舵機構3は、
図1および図3に示すように、油圧ポンプ11と、この
油圧ポンプ11からの油圧を受けて作動させられる油圧
シリンダ12と、この油圧シリンダ12のコントロール
バルブとして設けられるスプールバルブ13と、上記ス
プールバルブ13を作動させるパイロットバルブ14と
を備え、ステアリングシャフト15の先端部に設けられ
たステアリングギヤ16によって作動させられる上記制
御バルブ5の制御出力を上記パイロットバルブ14を介
して上記スプールバルブ13に伝達することにより、後
輪6,6の転舵制御を行うように構成されている。
【0014】上記油圧ポンプ11は、図5に示すように
、吐出量がエンジン回転数が低い時に大きくなり、エン
ジン回転数が高くなる時には、吐出量が大幅に小さくな
るように構成されている。これは、エンジン回転数(ポ
ンプ回転数)に応じてオリフィスの開度が変化するエン
ジン回転数感応型の流量制御弁(図示略)を油圧ポンプ
11に付設などすることにより、容易に行うことができ
る。このように、油圧ポンプ11の吐出量をエンジン回
転数によって変動させることにより、低速時にのみ上記
油圧シリンダ12を作動させる油圧を発生させるように
構成している。なお、油圧ポンプ11の吐出量を直接車
速によって変動させるように構成してもよく、これは、
たとえばトランスミッションによって駆動されるトロコ
イドポンプの車速センサを設けて構成される速度感応型
のスプールバルブを油圧ポンプ11に付設することによ
り容易に行うことができる。また、エンジン回転数が高
くなった時、あるいは高速時において、油圧ポンプ11
とスプールバルブ13の油路が電磁弁等により閉ざされ
るように構成してもよい。なお、本例の場合、上記油圧
ポンプ11は、図1に示すように、エンジン23により
取り出された回転軸24からベルト伝動により回転を伝
達されるポンプ駆動軸25によって駆動されるように構
成されている。
【0015】上記油圧シリンダ12は、図1および図3
に示すように、車両後部に横向きに配置されており、た
とえば、アクスルビーム等のバネ下部材に支持される。 そして、油圧シリンダ12のピストンロッド17の動き
を後輪6,6に伝えてこれを転舵させるように構成され
る。すなわち、上記ピストンロッド17の両端には、そ
れぞれタイロッド18が連結されており、さらに、この
タイロッド18がキングピン軸19の回りに転舵回動可
能に支持された後輪6,6のホイールサポート20,2
0に連結されている。油圧シリンダ12が油圧ポンプ1
1から油圧を受けて上記ピストンロッド17が車幅方向
に動かされると、それに応じて後輪6,6が転舵される
。また、油圧シリンダ12のシリンダ21内には、一対
のセンタリングバネ22,22が内挿されており、油圧
解除時には、上記センタリングバネ22,22のバネ力
によって、ピストンロッド17が中立位置に戻される。
【0016】上記スプールバルブ13は、油圧ポンプ1
1と油圧シリンダ12の間の油路上に設けられており、
図3に示すように、一端が上記油圧シリンダ12のピス
トンロッド17に回動可能に連結された筒状のバルブハ
ウジング26と、このバルブハウジング26内に軸方向
移動可能に嵌挿され、かつ上記パイロットバルブ14の
ピストンロッド27に連結された略円柱状のスプールロ
ッド28とを備える。上記スプールロッド28は、上記
バルブハウジング26内で軸方向に摺動させられ、上記
油路を切り換えるスプール部29と、上記スプール部2
9の一端から上記バルブハウジング26の軸方向外側へ
延出させられ、上記パイロットバルブ14のピストンロ
ッド27に長さ調節可能な連結手段30を介して連結さ
れることにより、上記スプール部29を軸方向動させる
ロッド部31とを備える。
【0017】上記バルブハウジング26には、図3に示
すように、油圧ポンプ11から送られる制御油を導入す
るインポート32a,32b、および、リザーバタンク
33に制御油を戻すためのリターンポート34が設けら
れている。さらに、バルブハウジング26における上記
各ポート32a,32b,34と軸方向および内周方向
にずれた位置に、油圧シリンダ12のシリンダ右室12
aに制御油を送り出すためのシリンダ右室用ポート35
、および、シリンダ左室12bに制御油を送り出すため
のシリンダ左室用ポート36が設けられている。
【0018】一方、上記スプール部29には、その軸方
向中央から両側に所定距離離れた位置に、全周にわたり
形成された油路開放溝37a,37bが設けられている
。図3に示すように、上記シリンダ右室用ポート35と
シリンダ左室用ポート36とが共に、上記油路開放溝3
7a,37bを介してインポート32a,32bおよび
リターンポート34とそれぞれ連通させられる状態(以
下、この状態を油圧非作動状態という)では、油圧シリ
ンダ12は作動させられず、したがって後輪6,6も転
舵されない。一方、このような状態からスプールロッド
28が軸方向に動かされ、シリンダ右室用ポート35あ
るいはシリンダ左室用ポート36の一方のみが、油路開
放溝37aあるいは37bを介して上記インポート32
aあるいは32bと連通させられ、他方がリターンポー
ト34のみと連通させられる状態(以下、この状態を油
圧作動状態という)になると、油圧シリンダ12が作動
させられ、後輪6,6が転舵させられる。本実施例では
上記油圧シリンダ12のコントロールバルブとしてのス
プールバルブ13を、上記スプールバルブ13の軸線上
に配置されるパイロットバルブ14によって作動させる
ように構成されている。
【0019】上記パイロットバルブ14は、一端が油圧
シリンダ12のシリンダ21に対して回動可能に止着さ
れた円筒状シリンダ38と、上記円筒状シリンダ38に
軸方向摺動可能に嵌挿されたピストン39とを備え、上
記ピストン39が、上記円筒状シリンダ38の内部空間
を第一油室40および第二油室41に区画するとともに
、上記各油室40,41と、上記制御バルブ5の第一油
室42および第二油室43とがそれぞれ対応するように
連通連結されている。すなわち、上記制御バルブ5を作
動させることにより、上記パイロットバルブ14が連動
するように構成されている。
【0020】そして、上記ピストン39のピストンロッ
ド27と上記スプールバルブ13のロッド部31とを連
結する上記連結手段30は、上記ピストンロッド27お
よび上記ロッド部31の端部にねじ軸部44a,44b
を形成する一方、上記ねじ軸部44a,44bに内周ね
じを形成したバックル45を螺合させることにより構成
されている。上記ねじ軸部44a,44bは互いに逆ね
じが形成されており、上記バックル45を回転させるこ
とにより、上記ピストンロッド27および上記ロッド部
31の軸方向相対位置を調節して、上記スプールロッド
28のバルブハウジング26に対する中立位置への調節
を容易に行うことができるように構成している。
【0021】上記後輪転舵機構3を制御する上記制御バ
ルブ5は、図2に示すように、筒状のバルブハウジング
46と、このバルブハウジング46内に軸方向摺動可能
に嵌挿されたピストン47とを備える。本実施例におけ
る上記バルブハウジング46は、ステアリングシャフト
15の基端部に設けられるステアリングギヤ16のギヤ
ハウジング48と一体的に形成されており、上記ピスト
ン47によって第一油室42および第二油室43に区画
されるとともに、これら各油室42,43における、ピ
ストン47の中立位置から最も離れた部位にポート49
,50が設けられ、これらポート49,50が、上記後
輪転舵機構3のパイロットバルブ14の各入力ポート5
1,52にそれぞれ連通連結されている。また、上記バ
ルブハウジング46における、中立位置にある上記ピス
トン47を所定間隔を開けて挟む2箇所には、後に説明
するステアリングホイール4の不感帯Hを設けるための
リザーバタンク33に連通するリリーフポート53,5
4が設けられている。
【0022】本実施例においては、上記ギヤハウジング
48における上記バルブハウジング46に隔壁69を隔
てて隣接する部分に、上記バルブハウジング46の軸方
向に延びる筒状シリンダ部55と、この筒状シリンダ部
55内をステアリングギヤ16の回動操作に応じて軸方
向動させられるラックピストン56とを設ける。そして
、このラックピストン56と上記制御バルブ5のピスト
ン47とをピストンロッド57によって連結することに
より、上記制御バルブ5を作動させるように構成してい
る。
【0023】上記筒状シリンダ部55は、その軸方向中
間部において、上記ギヤハウジング48のセクタシャフ
ト58を収容する部分に連通するように形成される一方
、上記ラックピストン56の軸方向中間部には、軸方向
に並ぶラック歯59が形成されている。そして、上記ラ
ック歯59と、上記セクタシャフト58に設けたピニオ
ン歯60とを噛合させることにより、上記ラックピスト
ン56を軸方向動させるように構成している。なお、上
記ラックピストン56の両端と上記筒状シリンダ55と
の間に形成される空間67,68には、リザーバタンク
33に連通させられた制御油が満たされており、上記ラ
ックピストン56の軸方向動を妨げないように構成され
ている。
【0024】本実施例における上記ステアリングギヤ1
6は、図2に示すように、ボールスクリュー式のものを
採用しており、ステアリングシャフト15の回転に連動
して軸方向に動かされるボールナット61の側面にラッ
ク歯62を形成するとともに、このラック歯62にセク
タシャフト58のピニオン歯63を噛合させることによ
り、ステアリングホイール4の回動操作に連動させて、
上記セクタシャフト58を回転させるように構成される
。上記ボールナット61は、ステアリングシャフト15
の先端部に設けられたウォームシャフト64にボール6
5を介して嵌合されている。
【0025】上記セクタシャフト58の上記ピニオン歯
63の背面部には、上記筒状シリンダ部55に延出する
ようにして上記ピニオン歯60が形成されており、上記
ピニオン歯60と上記ラック歯59との噛合により、上
記セクタシャフト58の回動に連動して、上記ラックピ
ストン56が軸方向に摺動させられる。すなわち、ステ
アリングホイール4を回動操作すると、上記ステアリン
グシャフト15、上記ステアリングギヤ16、上記セク
タシャフト58ないし上記ラックピストン56を介して
上記制御バルブ5のピストン47が軸方向動させられ、
これにより、上記後輪転舵機構3に制御油が吐出される
【0026】さて、本実施例に係る制御バルブ5におい
ては、上述したように、上記バルブハウジング46にお
ける、中立位置にある上記ピストン47を所定間隔を開
けて挟む2箇所に、リザーバタンク33に連通するリリ
ーフポート53,54が形成されており、上記2箇所の
リリーフポート53,54の間で上記ピストン47が摺
動させられても、後輪転舵機構3に制御油が吐出されず
、後輪6,6は転舵されないように構成されている。 すなわち、本実施例においては、図4に示すように、ス
テアリングホイール4の中立位置を中心として、ピスト
ン47が、上記バルブハウジング46の上記2箇所のリ
リーフポート53,54の間を摺動させられるステアリ
ングホイール4の所定の回動操作範囲を、後輪転舵機構
3が作動しない不感帯Hとしている。本実施例において
は、図4に示すように、ステアリングホイール4の中立
位置から左右にほぼ250度の範囲に不感帯Hを設定し
ている。
【0027】次に、本実施例に係る四輪操舵装置の作動
を説明する。本実施例に係る四輪操舵装置は、上記油圧
ポンプ11によってエンジン回転数が低い時にのみ作動
するように構成され、また、上記油圧シリンダ12、ス
プールバルブ13およびパイロットバルブ14によって
構成されるならい制御機構によって後輪6,6を精度高
く転舵制御できるように構成され、しかも、上記不感帯
Hを設けることにより、ステアリングホイール4を所定
角度以上に回動操作したときにのみ上記後輪転舵機構3
が作動するように構成されている。
【0028】油圧シリンダ12に油圧を供給する油圧ポ
ンプ11は、図5に示すように、エンジン回転数が低い
時、上記センタリングバネ22のバネ力に抗してピスト
ンロッド17を動かしうる油圧を発生させる。すなわち
、低速で走行する場合にのみ上記油圧シリンダ12を作
動させて、後輪6,6を転舵させることができる。一方
、エンジン回転数が高い時には、油圧ポンプ11の吐出
量が大幅に減少し、ピストンロッド17を動かすことが
できないかあるいは動かしてもごくわずかな量であり、
その場合の後輪6,6の転舵量は、操縦性ないしは走行
安全性にほとんど影響しないごくわずかな量にとどまる
【0029】このように、充分な作動油圧を発生させう
るエンジン回転数が低い状態において、言い換えると、
低速時において、ステアリングホイール4が所定角度以
上回動させられると、これに連動して作動させられるス
プールバルブ13において、油圧シリンダ12のシリン
ダ右室12aとシリンダ左室12bへの油路の切り変え
が行われ、上記油圧作動状態となる。これによりピスト
ンロッド17が動かされ、後輪6,6が転舵される。こ
の場合、ステアリングホイール4が右方向に回動させら
れた時には、シリンダ左室12bがインポート32bと
連通させられて後輪6,6が左方向に転舵され、一方ス
テアリングホイール4が左方向に回動させられた時には
、シリンダ右室12aがインポート32aと連通させら
れ、後輪6,6が右方向に転舵される。
【0030】すなわち、低速旋回走行時において、後輪
6,6を前輪7,7に対し逆位相に転舵させることがで
きるのである。また、この場合、ステアリング操舵角が
大きくなるほどスプールバルブ13におけるバルブ開度
が大きくなり、図4に示すように後輪6,6の転舵角も
増大させられる。なお、トランスミッションのギヤ位置
が高速ギヤである場合には、ある程度の速度で走行して
いる時でも、エンジン回転数は低いが、このような場合
において、後輪6,6が逆位相に転舵されるような不都
合は起こらない。すなわち、中高速走行時において旋回
やレーンチェンジを行う際のステアリング操舵量は概し
て小さく、しかも、本実施例においては、ステアリング
ホイール4の中立位置を中心として所定範囲に不感帯H
を設けているため、油圧シリンダ12は作動させられな
い。このため、高速走行時に誤って後輪6,6が逆位相
に転舵されるということは起こらず、きわめて安全性の
高い四輪操舵装置を構成できる。
【0031】また、本実施例においては、パイロットバ
ルブ14の円筒状シリンダ38を上記油圧シリンダ12
のシリンダ21に回転可能に止着して、上記円筒状シリ
ンダ38のシリンダ21に対する軸方向動を規制する一
方、上記スプールバルブ13のバルブハウジング26を
上記油圧シリンダ12のピストンロッド17に連結して
、上記バルブハウジング26を上記ピストンロッド17
と一体的に軸方向動するように構成することにより、い
わゆるならい制御機構を構成している。
【0032】すなわち、上記パイロットバルブ14が上
記制御バルブ5によって駆動され、ピストン39がスプ
ールバルブ13のスプールロッド28を軸方向動させる
と、上記スプールバルブ13が作動状態となり、油圧シ
リンダ12に制御油が吐出される。すると、上記油圧シ
リンダ12のピストンロッド17が軸方向に移動して後
輪6,6を転舵させるとともに、上記スプールバルブ1
3のバルブハウジング26と上記スプールロッド28の
相対位置も変化し、この動きは、上記スプールロッド2
8がバルブハウジング26における中立位置に位置する
まで続く。いいかえると、油圧回路がいわゆる閉ループ
を構成し、上記スプールロッド28がバルブハウジング
26の中立位置に位置するように、上記油圧シリンダ1
2のピストンロッド17が作動させられるのである。こ
の結果、制御油の温度等に影響されることなく、上記パ
イロットバルブ14のピストン39の動きに対応して、
上記油圧シリンダのピストンロッド17をきわめて精度
高く、しかも、大きな力によって作動させることが可能
となる。
【0033】さらに、本実施例においては、上記制御バ
ルブ5によって、図4に示すように、ステアリングホイ
ール4の中立位置を中心とする所定範囲を後輪6,6を
転舵させない不感帯Hとしている。すなわち、ステアリ
ングホイール4の回動操作によって軸方向動をさせられ
る制御バルブ5のピストン47が、所定間隔をあけて設
けた上記リリーフポート53,54の間に位置する時に
は、制御油は上記パイロットバルブ14には吐出されず
、後輪操舵機構3は作動しない。すなわち、ステアリン
グホイール4を所定の角度以上回動操作した場合にのみ
後輪6,6が転舵される。
【0034】上記不感帯Hを設けることにより、ステア
リングホイール4の回動操作量が大きいときにのみ後輪
転舵機構3を作動させることが可能となり、オフロード
用走行車における前輪7,7の最大転舵量を補いうる最
適な四輪操舵装置を構成することができる。しかも、本
願発明に係る不感帯は、電子制御装置を採用することな
く構成することができるため、きわめて安全性が高く、
問題なくオフロード走行用車に採用することができる。
【0035】また、上記制御バルブ5のバルブハウジン
グ46にリザーバタンク33に連通するリリーフポート
53,54を設けるだけで構成することができるため、
構造がきわめて簡単で、かつ、故障等の恐れがなく、さ
らに、低コストで上記ステアリングホイール4の不感帯
Hを構成することができる。さらに、上記リザーバタン
ク33に連通させられるポートの間隔を変更することに
よって、上記ステアリングホイール4の回動操作範囲に
おける不感帯Hの範囲を所望の大きさに設定することが
でき、オフロード走行用車のみならず、種々の自動車に
も適用することができる。
【0036】本願発明の範囲は上述の実施例に限定され
ることはない。実施例においては、油圧シリンダ12の
ピストンロッド17の摺動量を確実に制御するためなら
い制御機構を採用したが、上記スプールバルブ13のバ
ルブハウジング26を固定して、オープンループによっ
て上記油圧シリンダ12を制御することもできる。
【0037】また、実施例における制御バルブ5のバル
ブハウジング46を、ギヤハウジング48と一体的に構
成し、セクタシャフト58によってピストン47を摺動
させるように構成したが、上記制御バルブ5をギヤハウ
ジング48と別体に形成し、図6に示すように、上記セ
クタシャフト58に連結され、前輪7,7を転舵させる
ために設けられるピットマンアーム66の回動を利用し
て、上記制御バルブ5のピストン47を駆動させるよう
に構成することもできる。
【0038】また、実施例おいては、リザーバタンク3
3につながるリリーフポート53,54を所定間隔をあ
けて2箇所に設けたが、上記ピストン47を挟む所定領
域にピストン47の軸方向幅以上の幅をもつ長溝あるい
はリング状の溝を形成し、これをリザーバタンク33に
連通連結することにより、上記ピストン47の摺動によ
って上記後輪転舵機構3に制御油を吐出しない、ステア
リングホイール4の不感帯Hを設けることもできる。
【0039】さらに、図2においては、上記制御バルブ
5のピストン47を駆動するために、上記制御バルブ5
に隣接して筒状シリンダ部55およびラックピストン5
6を設けたが、上記ラックピストン56自体を制御バル
ブのピストンとして機能させることもできる。すなわち
、上記ラックピストン56と上記筒状シリンダ部55と
によって形成される、両端部の空間を第一油室67aお
よび第二油室68aとし、これら両油室67a,68a
を上記後輪転舵機構3の一対の入力ポート51,52に
連通連結させる一方、上記筒状シリンダ部55における
、中立位置にある上記ラックピストン56を挟む所定範
囲を、実質的にリザーバタンク33に連通連結させるこ
とにより、上述した実施例と同様にステアリングホイー
ル4の不感帯Hを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例に係る四輪操舵装置を模式的
に示した図である。
【図2】本願発明の実施例に係る四輪操舵装置の制御バ
ルブの断面を示した図である。
【図3】本願発明の実施例に係る後輪転舵機構を示した
断面図である。
【図4】本願発明の実施例に係る四輪操舵装置のステア
リング操舵角と後輪転舵角との関係を示す図である。
【図5】本願発明の実施例に係る油圧ポンプのポンプ吐
出量とエンジン回転数との関係を示す図である。
【図6】本願発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…四輪操舵装置 3…後輪転舵機構 4…ステアリングホイール 5…制御バルブ 6…後輪 33…リザーバタンク 42…第一油室 43…第二油室 46…バルブハウジング 47…ピストン 51,52…入力ポート H…不感帯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  後輪を転舵させる後輪転舵機構と、ス
    テアリングホイールの回動操作によって作動させられ、
    制御油を吐出することにより上記後輪転舵機構を制御す
    る制御バルブとを備える四輪操舵装置であって、上記制
    御バルブは、ステアリングホイールの回動操作に応じて
    軸方向動させられるピストンと、このピストンを軸方向
    摺動可能に嵌挿し、上記ピストンによって第一油室およ
    び第二油室に区画される筒状のバルブハウジングとを備
    え、上記第一油室および上記第二油室が、上記後輪転舵
    機構の一対の転舵入力ポートにそれぞれ連通連結される
    一方、上記バルブハウジングにおける、中立位置にある
    上記ピストンを挟む所定範囲を、実質的にリザーバタン
    クに連通させることにより、上記ピストンの摺動によっ
    て上記後輪転舵機構に制御油を吐出しない、ステアリン
    グホイールの後輪転舵機構に対する不感帯を設けたこと
    を特徴とする、四輪操舵装置。
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