JPH04286848A - 質量分析装置 - Google Patents

質量分析装置

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JPH04286848A
JPH04286848A JP3051094A JP5109491A JPH04286848A JP H04286848 A JPH04286848 A JP H04286848A JP 3051094 A JP3051094 A JP 3051094A JP 5109491 A JP5109491 A JP 5109491A JP H04286848 A JPH04286848 A JP H04286848A
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JP
Japan
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magnetic field
quadrupole lens
magnetic flux
flux density
mass
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Pending
Application number
JP3051094A
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English (en)
Inventor
Kumiko Miura
三浦 久美子
Minoru Uchida
稔 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二重収束質量分析装置
にかかわり、特に四重極レンズと磁場を設けた二重収束
質量分析装置において、磁場より発生する磁束密度の強
度に関係なく、常に一定の質量分解能が得られることに
好適な、二重収束質量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2はデータ処理装置と四重極レンズ及
び磁場を含む、二重収束質量分析装置の関係を示す簡略
ブロック図である。また、図3は、二重収束質量分析装
置に使用される磁場(電磁石)の簡易断面図である。
【0003】図2において、1はイオン源、2は加速電
源、3は磁場、4は磁場電源、5は電場、6は電場電源
、7は四重極レンズ、8は四重極用電源、9はデータ処
理装置である。また、図3において、1はコイル、2は
ヨーク、3はポールピース、4は分析管である。図2及
び図3において、従来の二重収束質量分析装置の四重極
レンズに印加される電圧と、磁場より発生する磁束密度
の関係を説明する。
【0004】通常一様な磁界中を、磁界に垂直な平面内
で運動する荷電粒子が円運動をすることは良く知られて
いる。今、電場、磁場を有するセクター型二重収束質量
分析装置の質量数と磁場には、一般的に下記の関係があ
る。
【0005】
【数1】
【0006】 ここで、     B=磁束密度        (g
auss)r=磁場半径        (cm)M=
イオンの分子量  (u) U=運動エネルギー  (eV) 数1より明らかに、B,U,rのいずれか2つを固定し
、一つを変化させれば、任意のMをもつイオンの質量数
を計測することができる。通常、二重収束質量分析装置
ではBまたはUを掃引することで質量分析を行っている
。次に運動エネルギーと速度の関係は数2の様に表され
る。
【0007】
【数2】
【0008】 ここで、      U=運動エネルギー(eV)M=
イオン分子量 v=速度 ここで、数2式より
【0009】
【数3】
【0010】として磁場半径が一定であり、さらに磁束
密度Bを一定とすると、比例定数Kを用いて、数3は、
以下のようになる。
【0011】
【数4】
【0012】今、図2において、イオン源1よりより出
射されたイオンは加速電源2により加速され、四重極レ
ンズ7を通過し、磁場3に到達する。ここで、四重極レ
ンズ7はデータ処理装置9によって制御される四重極用
電源8からの電圧が印加されており、磁場3も同様にデ
ータ処理装置9によって制御される磁場電源4により電
力を供給されている。また、磁場3は図3に示すような
構造となっており、図3において、磁束はヨーク2に巻
かれたコイル1に流れる電流によりポールピース4より
発生する。
【0013】磁場に到達したイオンは実際には図3の分
析管4の中を通過することになる。一方、磁束密度Bと
イオン分子量Mの関係は、前述の数1のようになり、高
質量のイオン分子量を測定するには、強い磁束密度が必
要となるため図3のポールピース3の間隙は狭くなって
いる。従って、分析管4も非常に狭くなっており、この
中をイオンが効率良く通過するために図2の四重極レン
ズを用いてイオンビームを細く絞っている。しかしなが
ら、従来の技術では四重極レンズ7に印加される電圧と
磁束密度Bとは、なんら関係がなかった。この種の装置
として関係するものには、例えば、マススペクトロメト
リー(松田  久編)等に挙げられた、高質量域,高分
解能,高感度質量分析計等がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術で述べた
動作状態から、従来技術には、以下の問題点がある。
【0015】磁場半径rを一定とし、さらに磁束密度B
を一定として質量分析を行うと、数4より明らかの様に
、加速電圧はMを測定時6kVとすれば、6Mを測定時
1kVとなり、前述の数2より、それぞれの測定した質
量数の感度を比較すると、6Mの質量数の感度はMの質
量数の感度と比較し、著しく低下する。そこで、Mと6
Mの感度を等しく測定するために、数1より明らかの様
に、磁束密度Bを変化させて測定を行う。ここで、磁束
密度B,磁場半径r,イオン分子量M,運動エネルギー
Uの関係は、前述の数1に示されたようになるが、磁場
半径rは理論的には一定であるが、実際には図3のポー
ルピース2の端面からの漏洩磁束などの影響により、磁
束密度Bはイオンにたいして均一ではない。また、上記
漏洩磁束は、図2の磁場3より発生する磁束密度Bの強
度により変化する。従って、磁場半径r(実効磁場半径
)は、測定する質量数により常に変化することになる。 この実効磁場半径の変化は、微小ではあるが、測定する
質量数の感度や、分解能に大きく影響し、質量数Mを測
定時、分解能を5000とした場合、質量数6Mを測定
時、分解能は、約1000程度に低下し、感度も約1/
3に低下していた。このため、図2における磁場3の手
前にある四重極レンズ7により、測定質量数ごとに、感
度,分解能の調整を行わなければならない問題点があっ
た。
【0016】本発明の目的は、前述の磁束密度Bを変化
させて測定する手法において、四重極レンズに電圧を印
加する電源と、磁束を発生させるための磁場電源との間
に関数発生器を設け、四重極レンズに印加される電圧と
、前記磁場より発生する磁束密度Bとの間に関数関係を
もたせることにより、低質量数から高質量数の質量数測
定において、常に一定の感度及び分解能を提供すること
にある。
【0017】また、請求項2における目的は、前記関数
発生器に、四重極レンズに印加される電圧と、磁場より
発生する磁束密度Bとの間に、関数関係をもたせること
と、関数関係をもたせないことの2通りの切り替え手段
を設けることで、理論的な磁場半径rにおけるイオンの
軌道調整を容易にすることを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述の問題を解決するた
めの手段は、四重極レンズに印加するための電源と、磁
束を発生させるための磁場電源との間に、四重極レンズ
に印加される電圧と、磁場より発生する磁束密度との間
に関数関係をもたせることと、関数関係をもたせないこ
との2通りの切り替え手段を設けた関数発生手段を設け
ることにより、達成される。
【0019】
【作用】図2において、前述の技術的手段を用いると、
データ処理装置9によって制御されるところの磁場電源
4と、その負荷である磁場3によって発生する磁束密度
Bの強度により、四重極レンズ7に印加される電圧が変
化することになる。従って、前述の発明が解決しようと
する課題で説明したことから明らかの様に、前述の技術
的手段を用いると、磁束密度Bを変化させて質量数を測
定する方法において、図2の磁場3より生ずる漏洩磁束
のイオンに対する影響を最小限にすることができる。従
って低質量数から高質量数の質量数測定において常に一
定の感度及び分解能を得ることができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1により説明する
。同図において、1はイオン源、2は加速電源、3は磁
場、4は磁場電源、5は電場、6は電場電源、7は四重
極レンズ、8は四重極電源、9はデータ処理装置、10
は関数発生手段である。
【0021】ここで、関数発生手段10は、四重極レン
ズ7に印加される電圧と、磁場5より発生する磁束密度
との間に関数関係をもたせることと、関数関係をもたせ
ないことの二通りの切り替え手段を備えており、前記切
り替え手段はデータ処理装置9により切り替え可能であ
る。また、関数発生手段10の関数値もデータ処理装置
9により設定可能である。
【0022】今、関数発生手段10の切り替え手段は、
磁場5より発生する磁束密度と四重極レンズ7に印加さ
れる電圧との間に関数関係をもたせない状態になってい
る。この状態で、イオン源1内にあるレンズ電圧により
、イオンの軌道調整を行う。次に関数発生手段10の切
り替え手段を磁場5より発生する磁束密度と、四重極レ
ンズ7に印加される電圧との間に関数関係をもたせた状
態とする。この状態で、磁場3により質量数を10から
500おきに6000まで掃引する。この時各質量数〔
全部で13ポイント〕の感度及び、分解能が最大となる
ように、四重極電源8の電圧を調整し、それぞれの質量
数〔全部で13ポイント〕の時の四重極レンズ7の電圧
を関数発生手段10に記憶し、磁場3より発生する磁束
密度の強度に関する四重極レンズ7の電圧の関数値を作
成する。以上の操作により、四重極レンズ7に印加され
る電圧は、磁場3より発生する磁束密度の変化と共にあ
る関数値に従って変化する。本実施例では、質量数29
を測定時、分解能を5000に調整した後、質量数48
70を測定した。この時の分解能は、5000を得るこ
とができた。また同様に質量数78で分解能を6000
に調整した後、質量数5875を測定したとき分解能は
、約6000を得ることができた。
【0023】このように本実施例によれば、測定質量数
の全域にわたり、常に一定の分解能で質量数を測定する
ことが、容易に行える。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明らかな様に、本
発明によれば、磁場より発生する磁束密度の変化に伴い
、四重極レンズに印加する電圧が関数的に変化するため
、測定質量数の全域にわたり常に一定の分解能で感度良
く質量分析を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す簡略ブロック図である
【図2】データ処理装置と四重極レンズ及び磁場を含む
二重収束質量分析装置の関係を示す簡略ブロック図であ
る。
【図3】二重収束質量分析装置に使用される磁場の簡易
断面図である。
【符号の説明】
1…イオン源、2…加速電源、3…磁場、4…磁場電源
、5…電場、6…電場電源、7…四重極レンズ、8…四
重極電源、9…データ処理装置、10…関数発生手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四重極レンズと該四重極レンズに電圧を印
    加するための電源と、磁場と該磁場に磁束を発生させる
    ための磁場電源を含む質量分析装置において、前記四重
    極レンズに電圧を印加するための電源と、前記磁束を発
    生させるための磁場電源との間に関数発生器を設け、四
    重極レンズに印加される電圧と前記磁場より発生する磁
    束密度との間に関数関係をもたせたことを特徴とする質
    量分析装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の関数発生器において、前記
    四重極レンズに印加される電圧と、前記磁場より発生す
    る磁束密度との間に関数関係をもたせることと、関数関
    係をもたせないことの2通りの切り替え手段を設けたこ
    とを特徴とする関数発生器。
JP3051094A 1991-03-15 1991-03-15 質量分析装置 Pending JPH04286848A (ja)

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JP3051094A JPH04286848A (ja) 1991-03-15 1991-03-15 質量分析装置

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JP (1) JPH04286848A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102324377A (zh) * 2008-05-26 2012-01-18 株式会社岛津制作所 四极型质量分析装置
US9548193B2 (en) 2008-05-26 2017-01-17 Shimadzu Corporation Quadrupole mass spectrometer with quadrupole mass filter as a mass separator

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102324377A (zh) * 2008-05-26 2012-01-18 株式会社岛津制作所 四极型质量分析装置
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