JPH01276561A - 飛行時間型/偏向二重収束型切換質量分析装置 - Google Patents
飛行時間型/偏向二重収束型切換質量分析装置Info
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- JPH01276561A JPH01276561A JP63107241A JP10724188A JPH01276561A JP H01276561 A JPH01276561 A JP H01276561A JP 63107241 A JP63107241 A JP 63107241A JP 10724188 A JP10724188 A JP 10724188A JP H01276561 A JPH01276561 A JP H01276561A
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J49/00—Particle spectrometers or separator tubes
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- H01J49/284—Static spectrometers using electrostatic and magnetic sectors with simple focusing, e.g. with parallel fields such as Aston spectrometer
- H01J49/286—Static spectrometers using electrostatic and magnetic sectors with simple focusing, e.g. with parallel fields such as Aston spectrometer with energy analysis, e.g. Castaing filter
- H01J49/288—Static spectrometers using electrostatic and magnetic sectors with simple focusing, e.g. with parallel fields such as Aston spectrometer with energy analysis, e.g. Castaing filter using crossed electric and magnetic fields perpendicular to the beam, e.g. Wien filter
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、飛行時間型/偏向二重収束型切換質量分析装
置に関する。
置に関する。
第3図は写像型イオンマイクロアナライザの従来例を示
す図であり、11はイオン源、12と16は静電レンズ
、13は一次イオンビーム、14は試料、15は二次イ
オンビーム、17は入口スリット、18は球面電場、1
9はエネルギースリット、20は中間レンズ、21は一
様扇形磁場、22は質量分離スリット、23は投影レン
ズ、24は蛍光スクリーンを示す。
す図であり、11はイオン源、12と16は静電レンズ
、13は一次イオンビーム、14は試料、15は二次イ
オンビーム、17は入口スリット、18は球面電場、1
9はエネルギースリット、20は中間レンズ、21は一
様扇形磁場、22は質量分離スリット、23は投影レン
ズ、24は蛍光スクリーンを示す。
イオンマイクロアナライザ(IMA)は、−次イオンビ
ームの照射により試料表面から放出される試料原子の二
次イオンを質量分析し、固体表面の微小部分の元素分析
を行うものであり、大別すると一次イオンを走査してイ
オン像を得る走査型と、走査せずに直接イオン像を得る
写像型がある。
ームの照射により試料表面から放出される試料原子の二
次イオンを質量分析し、固体表面の微小部分の元素分析
を行うものであり、大別すると一次イオンを走査してイ
オン像を得る走査型と、走査せずに直接イオン像を得る
写像型がある。
そのうち従来の写像型[MAのイオン光学図を示したの
が第3図である。
が第3図である。
第3図に示すIMAでは、イオン源11で発生した比較
的太い一次イオンビーム13が試料14の分析領域全体
に照射され、この領域から放出された二次イオン15が
接続光学系を構成する静電レンズ16を通して質量分析
系MSへ送られる。
的太い一次イオンビーム13が試料14の分析領域全体
に照射され、この領域から放出された二次イオン15が
接続光学系を構成する静電レンズ16を通して質量分析
系MSへ送られる。
そして、この質量分析系MSで質量分析され、投影レン
ズ23で特定質量のイオンのみの像が二次元検出器であ
る例えば蛍光スクリーン24上に投影される。
ズ23で特定質量のイオンのみの像が二次元検出器であ
る例えば蛍光スクリーン24上に投影される。
上記のようなIMAでは、試料14の表面から放出され
る二次イオン15のエネルギー幅が大きいため、質量分
析系MSとして球面電場18と一様扇形磁場21を直列
に接続した二重収束質量分析系が使用され、入口スリッ
ト17の位置にイオン源部のクロスオーバーを形成し質
量分離スリット22の位置に像を作ることによって二次
イオンの質量分離を行っている。
る二次イオン15のエネルギー幅が大きいため、質量分
析系MSとして球面電場18と一様扇形磁場21を直列
に接続した二重収束質量分析系が使用され、入口スリッ
ト17の位置にイオン源部のクロスオーバーを形成し質
量分離スリット22の位置に像を作ることによって二次
イオンの質量分離を行っている。
しかし、上記構成のIMAは、クロスオーバーとイオン
像の双方についてエネルギーの収差が零であるようにし
二重収束条件を満足させるためにはその調整作業に熟練
と時間を要し、また、図示のように質量分析系が電場1
8、中間レンズ20、磁場21を直列に並べた大掛りな
構成になってしまう等の問題がある。
像の双方についてエネルギーの収差が零であるようにし
二重収束条件を満足させるためにはその調整作業に熟練
と時間を要し、また、図示のように質量分析系が電場1
8、中間レンズ20、磁場21を直列に並べた大掛りな
構成になってしまう等の問題がある。
そこで、本出願人は、質量分析系において磁場及び該磁
場と直交する方向の電場を同一領域に存在させた重畳場
質量分析系を用いたIMAを提案(特願昭62−234
130号)した。以下にその概要を説明する。
場と直交する方向の電場を同一領域に存在させた重畳場
質量分析系を用いたIMAを提案(特願昭62−234
130号)した。以下にその概要を説明する。
第4図は写像型イオンマイクロアナライザの改良例を示
す図、第5図は重畳場発生手段の概略図、第6図はf=
0のトロイダル電場の分布を説明するための図、第7図
は重畳場発生手段の具体的な構成例を示す図、第8図は
基板の形状を説明するための図である。図中、第3図と
同一記号は同一のものを示し、31は重畳場、32は一
様磁場、33はトロイダル電場、34は投影レンズ、3
5は質量選択スリット、36は蛍光スクリーン、37と
37′は磁極片、38と38′は基板を示す。
す図、第5図は重畳場発生手段の概略図、第6図はf=
0のトロイダル電場の分布を説明するための図、第7図
は重畳場発生手段の具体的な構成例を示す図、第8図は
基板の形状を説明するための図である。図中、第3図と
同一記号は同一のものを示し、31は重畳場、32は一
様磁場、33はトロイダル電場、34は投影レンズ、3
5は質量選択スリット、36は蛍光スクリーン、37と
37′は磁極片、38と38′は基板を示す。
第4図において、重畳場31は、紙面に垂直な一様磁場
32と紙面上で該−電磁場32に直交する方向を持つト
ロイダル電場33を同一領域に存在させたものである。
32と紙面上で該−電磁場32に直交する方向を持つト
ロイダル電場33を同一領域に存在させたものである。
0はイオンの中心軌道であり、イオン像に関しては、接
続光学系16により試料表面のイオン像Fが形成され、
重畳場31により変換されたイオン像F′が蛍光スクリ
ーン36の位置にF“とじて投影される。
続光学系16により試料表面のイオン像Fが形成され、
重畳場31により変換されたイオン像F′が蛍光スクリ
ーン36の位置にF“とじて投影される。
イオンビームの中心軌道が等電位面上に存在するように
した電場と、この電場に略直交する一様磁場とを同時に
存在させた重畳場中を飛行するイオンの運動を第5図に
示す円筒座標(r、 φ。
した電場と、この電場に略直交する一様磁場とを同時に
存在させた重畳場中を飛行するイオンの運動を第5図に
示す円筒座標(r、 φ。
2)で説明する。
第5図において、一対の基板38.38′は、その表面
に多数の線状電極が同心状に配置されたものであり、一
対の磁極片37.37′の表面に取り付けられる。そし
て、一対の磁極片37.37′によってその間に垂直な
方向の一様磁場が形成され、一対の基板38.38′上
の電極に適当な電位を与えることによって上記磁場に直
交する方向を持つ電場が形成される。
に多数の線状電極が同心状に配置されたものであり、一
対の磁極片37.37′の表面に取り付けられる。そし
て、一対の磁極片37.37′によってその間に垂直な
方向の一様磁場が形成され、一対の基板38.38′上
の電極に適当な電位を与えることによって上記磁場に直
交する方向を持つ電場が形成される。
ここで、2=0の平面内のr=aの円周(イオンビーム
の中心軌道)上において、電場は、強さが一定で中心方
向を向いており、磁場は2方向を向いているものとし、
z=0、r=aの近傍の電磁場を取り扱うため、 r=a (1+ρ) z=aζ (ただし、ρ、ζくく1)とおく。
の中心軌道)上において、電場は、強さが一定で中心方
向を向いており、磁場は2方向を向いているものとし、
z=0、r=aの近傍の電磁場を取り扱うため、 r=a (1+ρ) z=aζ (ただし、ρ、ζくく1)とおく。
そこで、重畳場におけるイオンの軌道を決定する方程式
を一次近似で表すと、 r方向に関しては、 dφZ a。
を一次近似で表すと、 r方向に関しては、 dφZ a。
2方向に関しては、
dφ2
となる、ここで、係数Kr”及びKz2は、電場と磁場
によって決まる定数であり、磁場として一様磁場を用い
た場合には、 a a z K r ” = 3 + 1−3− + (−)a、a
lll Kz”=−(−+1 a・ と表される。そして、係数Kr”は、r方向の一次のイ
オンの収束特性を決定し、Kz”は、2方向の一次のイ
オンの収束特性を決定する。また、γとβは、それぞれ
質量及び速度の相対変化率である。lは、電場を中心軌
道の廻りにティラー展開した時の一次の展開係数であり
、 (4=−(1+c) で表される。ここで、Cは、イオンビームの中心軌道平
面内の中心軌道と一致する等電位線の曲率半径aと、z
軸を含む平面内のその中心軌道を通る等電位線の曲率半
径R0との比(a/R,)である。また、a、及びa、
は、それぞれ磁場及び電場が単独で存在すると仮定した
時のイオンの中心軌道の半径である。そして、aとの間
には、1/a = l/a、 ←1/a。
によって決まる定数であり、磁場として一様磁場を用い
た場合には、 a a z K r ” = 3 + 1−3− + (−)a、a
lll Kz”=−(−+1 a・ と表される。そして、係数Kr”は、r方向の一次のイ
オンの収束特性を決定し、Kz”は、2方向の一次のイ
オンの収束特性を決定する。また、γとβは、それぞれ
質量及び速度の相対変化率である。lは、電場を中心軌
道の廻りにティラー展開した時の一次の展開係数であり
、 (4=−(1+c) で表される。ここで、Cは、イオンビームの中心軌道平
面内の中心軌道と一致する等電位線の曲率半径aと、z
軸を含む平面内のその中心軌道を通る等電位線の曲率半
径R0との比(a/R,)である。また、a、及びa、
は、それぞれ磁場及び電場が単独で存在すると仮定した
時のイオンの中心軌道の半径である。そして、aとの間
には、1/a = l/a、 ←1/a。
なる関係がある。
また、r方向の像位置での分散りは、
D=aδ(1+X)
δ−(γ+< 2−− )βl/Kr”a ―
で表される。ただし、Xは像倍率である。
そこで、分散りについて考察すると、
a/a、=2
の場合には、
δ=γ/ K r ”
となり、質囚分散のみが生じ、同一質量であればイオン
の速度やエネルギーによる分散は生じないので、このま
まで二重収束の条件が成立する。また、 a/a、=0 即ちa、が無限大の場合には、 δ=(γ+2β)/Kr”となり、このときはイオンは
電場による力のみを受け、すべてのイオンが自分の持つ
運動エネルギーだけで分散が生じ、エネルギー分離が起
こる。
の速度やエネルギーによる分散は生じないので、このま
まで二重収束の条件が成立する。また、 a/a、=0 即ちa、が無限大の場合には、 δ=(γ+2β)/Kr”となり、このときはイオンは
電場による力のみを受け、すべてのイオンが自分の持つ
運動エネルギーだけで分散が生じ、エネルギー分離が起
こる。
また、立体収束の条件は、上記双方の場合ともKr”
=Kz” =1を成立させればよい、従って、a/aI
I=2の場合には、1−0の時に上記の条件を成立させ
ることができ、c=−1、即ちR1−−aとすればよい
。これは、Z軸を含む平面内のその中心軌道を通る等電
位線の曲率半径R0として第6図に示すように第5図と
は逆方向の半径aを与えることである。また、a/a、
=Qの場合には、p=−2の時に上記の条件を成立させ
ることができ、C=1、即ちR,=aとすればよい。
=Kz” =1を成立させればよい、従って、a/aI
I=2の場合には、1−0の時に上記の条件を成立させ
ることができ、c=−1、即ちR1−−aとすればよい
。これは、Z軸を含む平面内のその中心軌道を通る等電
位線の曲率半径R0として第6図に示すように第5図と
は逆方向の半径aを与えることである。また、a/a、
=Qの場合には、p=−2の時に上記の条件を成立させ
ることができ、C=1、即ちR,=aとすればよい。
これは、等電位線の曲率半径R1をaに一致させること
である。
である。
1=o及び1=−2の条件を満足する電場及びそれに重
畳する一様磁場を発生するための重畳場発生手段の構成
例を示したのが第7図である。
畳する一様磁場を発生するための重畳場発生手段の構成
例を示したのが第7図である。
第7図において、基板38.38′は、セラミック等の
絶縁物でつくられ、第8図に示すようにイオンの中心軌
道に沿った円弧状の形状が与えられている。そして、そ
の対向する面には、塗布や蒸着等の処理により薄い抵抗
被膜39.39′が形成されており、さらにその抵抗液
II!39.39′の上に、例えば0.5mm幅の多数
の同心円弧上電極At 〜Ah1B+ ”Bnが0.5
mmのピンチで配列されている。この電極パターンは、
例えばマスクを使った4電体の塗布や蒸着、或いは通常
の電子機器で使用されるプリント基板と同様のパターン
露光及びエツチングの技術等により作製することができ
る。このようにして作製されたそれぞれの基板の電極に
は、電場電1i40から引き出し線を介して所定の電圧
が印加される。メモリ41は、各電極AI−A−、B+
〜B7に印加すべき電圧を記憶させておくものであり、
その記憶された情報を読み出し、各電極の電圧情報とし
て電源40に供給するのが読み出し制御回路42である
。
絶縁物でつくられ、第8図に示すようにイオンの中心軌
道に沿った円弧状の形状が与えられている。そして、そ
の対向する面には、塗布や蒸着等の処理により薄い抵抗
被膜39.39′が形成されており、さらにその抵抗液
II!39.39′の上に、例えば0.5mm幅の多数
の同心円弧上電極At 〜Ah1B+ ”Bnが0.5
mmのピンチで配列されている。この電極パターンは、
例えばマスクを使った4電体の塗布や蒸着、或いは通常
の電子機器で使用されるプリント基板と同様のパターン
露光及びエツチングの技術等により作製することができ
る。このようにして作製されたそれぞれの基板の電極に
は、電場電1i40から引き出し線を介して所定の電圧
が印加される。メモリ41は、各電極AI−A−、B+
〜B7に印加すべき電圧を記憶させておくものであり、
その記憶された情報を読み出し、各電極の電圧情報とし
て電源40に供給するのが読み出し制御回路42である
。
ヨーク43は、磁極片37.37′をつなぐものであり
、励磁コイル44は、磁場電源45から励磁電流が供給
され、ヨーク43を励磁するものである。制御装置46
は、モード切り換え、倍率変更等、全体の制御を行うも
のであり、読み出し制御回路42、電場電源40、磁場
電源45及び接続光学系を制御する。
、励磁コイル44は、磁場電源45から励磁電流が供給
され、ヨーク43を励磁するものである。制御装置46
は、モード切り換え、倍率変更等、全体の制御を行うも
のであり、読み出し制御回路42、電場電源40、磁場
電源45及び接続光学系を制御する。
上記のような構成により電極間に任意の係数Cをもつト
ロイダル電場を形成することができ、lの値を任意に設
定することができる。また、接続光学系の中の各レンズ
の強度の組み合わせを適宜変えることにより、入カスリ
フトの位置におけるクロスオーバーの大きさを変え、像
の倍率を変えることができる。
ロイダル電場を形成することができ、lの値を任意に設
定することができる。また、接続光学系の中の各レンズ
の強度の組み合わせを適宜変えることにより、入カスリ
フトの位置におけるクロスオーバーの大きさを変え、像
の倍率を変えることができる。
以上のようにSIMS(二次イオン質量分析装置)又は
SNMS (二次中性子買足分析装置)等に多電極を用
い重畳場を、特にa/a、=2、a/a、=−1の条件
で用いると、二重収束で且つ立体収束を成立させること
ができる。そのため、イオンの質量差による分離が高分
解能(R=10゜000)でできるので、サンプル表面
の局所から出るイオンの高分解能の質量スペクトルやイ
オン像、エネルギースペクトルやエネルギー像を得るこ
とができる。
SNMS (二次中性子買足分析装置)等に多電極を用
い重畳場を、特にa/a、=2、a/a、=−1の条件
で用いると、二重収束で且つ立体収束を成立させること
ができる。そのため、イオンの質量差による分離が高分
解能(R=10゜000)でできるので、サンプル表面
の局所から出るイオンの高分解能の質量スペクトルやイ
オン像、エネルギースペクトルやエネルギー像を得るこ
とができる。
しかしながら、上記の装置では、質量の広い範囲(m/
a;1〜250)の同時検出はできない。
a;1〜250)の同時検出はできない。
すなわち、全部のイオンを検出するためには、磁場を掃
引しなければない。従って、パルス状のイオンビームや
イオンが時間的に変動する場合には適用が難しいという
問題がある。
引しなければない。従って、パルス状のイオンビームや
イオンが時間的に変動する場合には適用が難しいという
問題がある。
一方、パルス状のイオンビームを使いイオンの飛行時間
を測定するものにTOFMS(飛行時間型質量分析装置
)がある、イオンを加速すると、質量の重いものは遅く
、逆に軽いものは速く飛行する。TOFMSは、このよ
うな質量の差によりスピードが違うのを利用して質量を
時間的に分離するものである。従って、−次イオンをパ
ルスで試料に照射し、Δtの間隔で放出されるイオンを
検出するというように同時検出タイプであり、パルス状
のイオンビームの検出に向いているが、感度はともかく
として質量分解能が精々R=1,000程度しかない。
を測定するものにTOFMS(飛行時間型質量分析装置
)がある、イオンを加速すると、質量の重いものは遅く
、逆に軽いものは速く飛行する。TOFMSは、このよ
うな質量の差によりスピードが違うのを利用して質量を
時間的に分離するものである。従って、−次イオンをパ
ルスで試料に照射し、Δtの間隔で放出されるイオンを
検出するというように同時検出タイプであり、パルス状
のイオンビームの検出に向いているが、感度はともかく
として質量分解能が精々R=1,000程度しかない。
実際の表面分析では、上述の質量分解能と局所分析(局
所微小サンプル量分析)が同時に要求されることは稀で
あるが、上記の装置はいずれもこのような要求に応える
ことができない。
所微小サンプル量分析)が同時に要求されることは稀で
あるが、上記の装置はいずれもこのような要求に応える
ことができない。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、1つの
質量分析系で飛行時間型質量分析と立体収束二重収束質
量分析を行うことができる飛行時間型/偏向二重収束型
切換質量分析装置を提供することを目的とするものであ
る。
質量分析系で飛行時間型質量分析と立体収束二重収束質
量分析を行うことができる飛行時間型/偏向二重収束型
切換質量分析装置を提供することを目的とするものであ
る。
そのために本発明は、イオン源から試料に一次ビームを
照射することによって試料から放出される二次イオンを
導入して試料の分析を行う質量分析装置において、質量
分析系に磁場と該磁場に直交する方向の電場を同一領域
に存在させた重畳場を用い、電場のみを印加する飛行時
間型質量分析と重畳場を印加する偏向二重収束型質量分
析とを切り換えられるようにしたことを特徴とするもの
である。
照射することによって試料から放出される二次イオンを
導入して試料の分析を行う質量分析装置において、質量
分析系に磁場と該磁場に直交する方向の電場を同一領域
に存在させた重畳場を用い、電場のみを印加する飛行時
間型質量分析と重畳場を印加する偏向二重収束型質量分
析とを切り換えられるようにしたことを特徴とするもの
である。
本発明の飛行時間型/偏向二重収束型切換質量分析装置
では、磁場を零にして電場のみを印加する飛行時間型質
量分析から磁場も印加する重畳場に移行制御することに
よって偏向二重収束型質量分析を行うことができるので
、1つの質量分析系で飛行時間型質量分析と立体収束二
重収束質量分析を簡単に切り換え制御することができる
。
では、磁場を零にして電場のみを印加する飛行時間型質
量分析から磁場も印加する重畳場に移行制御することに
よって偏向二重収束型質量分析を行うことができるので
、1つの質量分析系で飛行時間型質量分析と立体収束二
重収束質量分析を簡単に切り換え制御することができる
。
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明の飛行時間型/偏向二重収束型切換質量
分析装置の1実施例を示す図であり、1は重畳場、2は
入口スリット、3と4は静電レンズ、5は出口スリット
、Cm C2はクロスオーバー点、11〜■3はイオン
像を示す。
分析装置の1実施例を示す図であり、1は重畳場、2は
入口スリット、3と4は静電レンズ、5は出口スリット
、Cm C2はクロスオーバー点、11〜■3はイオン
像を示す。
第1図において、重i場lは、第4図で説明した重畳場
31と同様の、−電磁場と一様磁場に直交する方向を持
つトロイダル電場を同一領域に存在させたものであり、
入口と出口に静電レンズ3.4を配置した偏向角φ。=
180°の場合を示している0本発明は、この重畳場1
を持つ分析系により電場だけを印加する従来のボッジエ
ンリーダ(P oshenrieder)型のTOFM
Sと電場及びMi場を重畳する偏向型の高分解能二重収
束型MSを同一のパスによって切り換えて実現するもの
である。
31と同様の、−電磁場と一様磁場に直交する方向を持
つトロイダル電場を同一領域に存在させたものであり、
入口と出口に静電レンズ3.4を配置した偏向角φ。=
180°の場合を示している0本発明は、この重畳場1
を持つ分析系により電場だけを印加する従来のボッジエ
ンリーダ(P oshenrieder)型のTOFM
Sと電場及びMi場を重畳する偏向型の高分解能二重収
束型MSを同一のパスによって切り換えて実現するもの
である。
まず、ボッジエンリーダ型のTOFMSとして動作させ
る場合には、第1図fatに示すようにイオンビームを
入口の静電レンズ3により平行ビームにして入射し、中
央で一度収束するようしているこの場合、重畳場lにお
ける磁場は零、電場はCm1、即ち、K r ” =
K z ” = I L制御すルコトによって立体収束
を実現している。従って、収束点では、イオンのエネル
ギーと2つの方向に関し、3重の時間収束が成立する。
る場合には、第1図fatに示すようにイオンビームを
入口の静電レンズ3により平行ビームにして入射し、中
央で一度収束するようしているこの場合、重畳場lにお
ける磁場は零、電場はCm1、即ち、K r ” =
K z ” = I L制御すルコトによって立体収束
を実現している。従って、収束点では、イオンのエネル
ギーと2つの方向に関し、3重の時間収束が成立する。
上記のボッジエンリーグ型のTOFMSから立体収束且
つエネルギー収束重畳場MSに切り換えて動作させる例
を示したのが第1図tb+である。この場合には、先に
説明したように電場と磁場を逆方向にかけ、ala、=
2、ala、=−1、C−1、Kr” =Kz” =1
とするごとによって立体収束が実現する。しかも、al
a、=2、ala、=−1の条件によりエネルギー収束
が実現する。そして、図示のように入口の静電レンズ3
は、クロスオーバー点C1の縮小像を人口に結ばせるよ
うにすれば、直接写像型の二次イオン質量分析装置とし
て用いることができる。この場合、第2のクロスオーバ
ー点C2は、重畳場の出口にできるので、ここに質量分
離のためのスリットを置いて高分解能の質量スペクトル
を得ることができる。
つエネルギー収束重畳場MSに切り換えて動作させる例
を示したのが第1図tb+である。この場合には、先に
説明したように電場と磁場を逆方向にかけ、ala、=
2、ala、=−1、C−1、Kr” =Kz” =1
とするごとによって立体収束が実現する。しかも、al
a、=2、ala、=−1の条件によりエネルギー収束
が実現する。そして、図示のように入口の静電レンズ3
は、クロスオーバー点C1の縮小像を人口に結ばせるよ
うにすれば、直接写像型の二次イオン質量分析装置とし
て用いることができる。この場合、第2のクロスオーバ
ー点C2は、重畳場の出口にできるので、ここに質量分
離のためのスリットを置いて高分解能の質量スペクトル
を得ることができる。
第1図(alに示す飛行時間型と同図(blに示す偏向
二重収束型との切り換え制御は、第7図に示す回路によ
って行うことができる。即ち、第7図に示す制御装置4
6により磁場電源45をオン/オフし、読み出し制御回
路42及び接続光学系を上記所望の条件が成立するよう
に制御することによって第1図fat又は(blに示す
ようなイオン軌道制御を行えばよい。
二重収束型との切り換え制御は、第7図に示す回路によ
って行うことができる。即ち、第7図に示す制御装置4
6により磁場電源45をオン/オフし、読み出し制御回
路42及び接続光学系を上記所望の条件が成立するよう
に制御することによって第1図fat又は(blに示す
ようなイオン軌道制御を行えばよい。
第2図はエネルギー分離を伴う立体収束二重収束重畳場
質量分析装置として構成した例を示す図である。
質量分析装置として構成した例を示す図である。
第1図fb)に示した例は、ala、=’lの条件によ
ってエネルギー分散が全く起こらないが、第2図に示す
場合には、場の一部をc=l、Krt=KZ”=1の球
面電場6で形成し、重畳場7との継目にクロスオーバー
像をつくり、ここでエネルギーを選択できるようにして
いる。従って、偏向角φが180°の電場と例えば15
0’の磁場により部分的な球面電場と重畳場を形成して
いる。
ってエネルギー分散が全く起こらないが、第2図に示す
場合には、場の一部をc=l、Krt=KZ”=1の球
面電場6で形成し、重畳場7との継目にクロスオーバー
像をつくり、ここでエネルギーを選択できるようにして
いる。従って、偏向角φが180°の電場と例えば15
0’の磁場により部分的な球面電場と重畳場を形成して
いる。
ただし、二重収束、即ちアクロマチイックなイオン像を
得るためには、電場の中央に中間のイオン像をつくるよ
うにする必要がある。
得るためには、電場の中央に中間のイオン像をつくるよ
うにする必要がある。
(発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、多電
極電場と一様磁場との重畳場を用い、ボッジエンリーグ
型の飛行時間型質量分析装置と、高分解能の偏向型質量
分析装置を同一の質量分析系で実現しているので、サン
プル表面の局所的に存在する掻徽小体積中の元素分析と
サンプル表面に存在する元素の高分解能/高空間分解能
による分析を同−測定内で同時に行うことができる。
極電場と一様磁場との重畳場を用い、ボッジエンリーグ
型の飛行時間型質量分析装置と、高分解能の偏向型質量
分析装置を同一の質量分析系で実現しているので、サン
プル表面の局所的に存在する掻徽小体積中の元素分析と
サンプル表面に存在する元素の高分解能/高空間分解能
による分析を同−測定内で同時に行うことができる。
第1図は本発明の飛行時間型/偏向二重収束型切換買置
分析装置の1実施例を示す図、第2図はエネルギー分離
を伴う立体収束二重収束重畳場質量分析装置として構成
した例を示す図、第3図は写像型イオンマイクロアナラ
イザの従来例を示す図、第4図は写像型イオンマイクロ
アナライザの改良例を示す図、第5図は重畳場発生手段
の概略図、第6図は1=0のトロイダル電場の分布を説
明するための図、第7図は重畳場発生手段の具体的な構
成例を示す図、第8図は基板の形状を説明するための図
である。 1・・・重畳場、2・・・入口スリット、3と4・・・
静電し7ノ入5・・・出口スリット、CL C2・・・
クロスオーバー点、11〜■3・・・イオン像。 出 願 人 日本電子株式会社 代理人 弁理士 阿 部 龍 吉(外4名)第1図 (a) 第2図 第5図
分析装置の1実施例を示す図、第2図はエネルギー分離
を伴う立体収束二重収束重畳場質量分析装置として構成
した例を示す図、第3図は写像型イオンマイクロアナラ
イザの従来例を示す図、第4図は写像型イオンマイクロ
アナライザの改良例を示す図、第5図は重畳場発生手段
の概略図、第6図は1=0のトロイダル電場の分布を説
明するための図、第7図は重畳場発生手段の具体的な構
成例を示す図、第8図は基板の形状を説明するための図
である。 1・・・重畳場、2・・・入口スリット、3と4・・・
静電し7ノ入5・・・出口スリット、CL C2・・・
クロスオーバー点、11〜■3・・・イオン像。 出 願 人 日本電子株式会社 代理人 弁理士 阿 部 龍 吉(外4名)第1図 (a) 第2図 第5図
Claims (1)
- (1)イオン源から試料に一次ビームを照射することに
よって試料から放出される二次イオンを導入して試料の
分析を行う質量分析装置において、質量分析系に磁場と
該磁場に直交する方向の電場を同一領域に存在させた重
畳場を用い、電場のみを印加する飛行時間型質量分析と
重畳場を印加する偏向二重収束型質量分析とを切り換え
られるようにしたことを特徴とする飛行時間型/偏向二
重収束型切換質量分析装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63107241A JP2523781B2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | 飛行時間型/偏向二重収束型切換質量分析装置 |
GB8909072A GB2217907B (en) | 1988-04-28 | 1989-04-21 | Direct imaging type sims instrument having tof mass spectrometric mode |
DE3913965A DE3913965A1 (de) | 1988-04-28 | 1989-04-27 | Direkt abbildendes sekundaerionen-massenspektrometer mit laufzeit-massenspektrometrischer betriebsart |
US07/344,767 US4945236A (en) | 1988-04-28 | 1989-04-28 | Direct imaging type SIMS instrument having TOF mass spectrometric mode |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63107241A JP2523781B2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | 飛行時間型/偏向二重収束型切換質量分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01276561A true JPH01276561A (ja) | 1989-11-07 |
JP2523781B2 JP2523781B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=14454056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63107241A Expired - Fee Related JP2523781B2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | 飛行時間型/偏向二重収束型切換質量分析装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4945236A (ja) |
JP (1) | JP2523781B2 (ja) |
DE (1) | DE3913965A1 (ja) |
GB (1) | GB2217907B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003532875A (ja) * | 2000-05-08 | 2003-11-05 | マス センサーズ、インコーポレイテッド | 微小規模質量分析化学的ガス・センサ |
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WO2006002027A2 (en) | 2004-06-15 | 2006-01-05 | Griffin Analytical Technologies, Inc. | Portable mass spectrometer configured to perform multidimensional mass analysis |
GB2439261B (en) | 2005-04-25 | 2011-02-23 | Griffin Analytical Technologies Llc | Analytical apparatuses and methods |
US7992424B1 (en) | 2006-09-14 | 2011-08-09 | Griffin Analytical Technologies, L.L.C. | Analytical instrumentation and sample analysis methods |
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CN103107056B (zh) | 2011-11-10 | 2014-07-16 | 北京中科信电子装备有限公司 | 宽带离子束分析器 |
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-
1988
- 1988-04-28 JP JP63107241A patent/JP2523781B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1989
- 1989-04-21 GB GB8909072A patent/GB2217907B/en not_active Expired - Fee Related
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- 1989-04-28 US US07/344,767 patent/US4945236A/en not_active Expired - Fee Related
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GB8909072D0 (en) | 1989-06-07 |
US4945236A (en) | 1990-07-31 |
GB2217907A (en) | 1989-11-01 |
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