JPH0428447Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として店舗に用いられる陳列用ラ
ツク装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の陳列用ラツク装置では、その一対の長方
形側部枠体下部に側板が固定的に設けられ、この
ようにして設けられた左右一対の側板の上縁によ
つてデツキプレートが支持されるようになつてい
る。

そして、デツキプレートの下方には、収納ボツ
クスが設けられるようになつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、上述のような従来の陳列用ラツク装
置では、一定の高さを持つた左右一対の側板が、
長方形側部枠体において固定的に設けられている
ので、これらの側板の上縁によつて支持されるデ
ツキプレートの高さが一定になり、多様な商品を
それぞれ適切に陳列するのに対処しきれないとい
う問題点がある。

本考案は、このような問題点の解決をはかろう
とするもので、側板として高さの異なつた複数種
の中から所望高さのものを選択して用いることに
より、側板の上縁に支持されるデツキプレートの
高さを容易に調節できるようにして、レイアウト
変更の簡便化をはかつた陳列用ラツク装置を提供
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本考案の陳列用ラ
ツク装置は、左右両側に立設される一対の長方形
側部枠体と、これらの側部枠体を相互に連結する
バツクパネルと、上記一対の側部枠体の相互間に
設けられるラツクプレートと、上記側部枠体の下
部内周面に設けられた案内溝と、同案内溝にその
両側縁を上方から挿入して下方へ案内されて上記
側部枠体に装着される側板とをそなえ、同側板と
して高さの異なつた複数種の中から選択されたも
のが用いられると共に、上記案内溝と係合して装
着された上記側板の上縁に、デツキプレートがそ
の両端縁を支持されて上記側部枠体の相互間に装
着されることを特徴としている。

〔作用〕

上述の本考案の陳列用ラツク装置では、左右の
側部枠体の下部における案内溝へ落とし込む側板
の高さを変えることにより、これらの側板の上縁
に支持されるデツキプレートの高さが調節され
る。

〔実施例〕

以下図面により本考案の一実施例としての陳列
用ラツク装置について説明すると、第１図はその
斜視図である。

第１図に示すように、左右両側に立設される一
対の長方形側部枠体１，１が相互にルーバー型バ
ツクパネル２で着脱自在に連結されるようになつ
ており、その連結手段としては、両者の一方に形
成されたスリツトに他方のフツクが係合するよう
な手段とビス止めなどの手段が用いられる。

そして、左右の側部枠体１，１の相互間には、
デツキプレート３やラツクプレート４が設けられ
るようになつている。

各側部枠体１の下部内周面には、コ字型断面を
持つ案内溝部材５が着脱自在にビス止めによつて
設けられており、同案内溝部材５に側板６の両側
縁が上方から挿入されて下方へ案内されるように
なつている。

このようにして挿入された左右一対の側板６，
６の上縁に、デツキプレート３の両端縁が支持さ
れる。

したがつて、デツキプレート３の高さは、側板
６の高さによつて決まる。そのため、側板として
高さの高い側板６と高さの低い側板６′とが用意
されていて、これらの中から所望高さのものが選
択されて用いられる。

なお、ラツクプレート４の支持は、側部枠体１
の内周壁に形成されたスリツト１ａに係合する基
端フツクを持つアーム部材７によつて行なわれ
る。

また、必要に応じ側部枠体１，１をバツクパネ
ル２の両面に設けるようにしたり、側部枠体１の
外側方にアーム部材７′を介してラツクプレート
４′を設けるようにしたりしてもよい。

デツキプレート３の下方には、キヤスター８ａ
付きストツカー８が収容され、同ストツカー８の
正面を覆うキツクプレート９が設けられるように
なつている。

側板６はストツカー８の側方を覆い隠す機能を
持つとともに、長方形側部枠体１の変形を防止す
る強度部材としての機能も有している。

このようにして、本実施例の陳列用ラツク装置
では、左右の側部枠体１，１の下部の案内溝部材
５における案内溝へ、所要の高さの側板６または
６′を落とし込むようにして、これらの側板６，
６または６′，６′の上縁に支持されるデツキプレ
ート３の高さが調節されるようになり、さらに、
側板６はストツカー８の側方を覆い隠す見栄えの
保持や、側部枠体１の強度の向上にも寄与しうる
のである。

〔考案の効果〕

以上詳述したように、本考案の陳列用ラツク装
置によれば、次のような効果ないし利点が得られ
る。

(1) 左右の側部枠体の下部における案内溝へ落と
し込む側板の高さを変えることにより、これら
の側板の上縁に支持されるデツキプレートの高
さをきわめて簡単な作業で調節することができ
る。

(2) 側板がストツカーの側方を覆い隠すようにし
て、見栄えを保持することができる。

(3) 長方形側部枠体の下部に挿入された側板が、
側部枠体の変形を防止する強度部材としても役
立つようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例としての陳列用ラツ
ク装置を示す斜視図である。 １……長方形側部枠体、１ａ……スリツト、２
……ルーバー型バツクパネル、３……デツキプレ
ート、４，４′……ラツクプレート、５……案内
溝部材、６，６′……側板、７，７′……アーム部
材、８……ストツカー、８ａ……キヤスター、９
……キツクプレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右両側に立設される一対の長方形側部枠体
   と、これらの側部枠体を相互に連結するバツクパ
   ネルと、上記一対の側部枠体の相互間に設けられ
   るラツクプレートと、上記側部枠体の下部内周面
   に設けられた案内溝と、同案内溝にその両側縁を
   上方から挿入して下方へ案内されて上記側部枠体
   に装着される側板とをそなえ、同側板として高さ
   の異なつた複数種の中から選択されたものが用い
   られると共に、上記案内溝と係合して装着された
   上記側板の上縁に、デツキプレートがその両端縁
   を支持されて上記側部枠体の相互間に装着される
   ことを特徴とする、陳列用ラツク。