JPH04282174A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH04282174A
JPH04282174A JP3045176A JP4517691A JPH04282174A JP H04282174 A JPH04282174 A JP H04282174A JP 3045176 A JP3045176 A JP 3045176A JP 4517691 A JP4517691 A JP 4517691A JP H04282174 A JPH04282174 A JP H04282174A
Authority
JP
Japan
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symbol
random
variable display
display
display device
Prior art date
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Pending
Application number
JP3045176A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機
に関する。詳しくは、複数種類の識別情報が可変表示可
能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の停止時の表
示結果が予め定められた特定の識別情報になった場合に
所定の遊技価値を付与可能な状態となる遊技機に関する
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において従来から一般的
に知られているものに、たとえば、所定の可変開始条件
の成立に基づいて可変表示装置が可変表示され、その可
変表示装置の停止時の表示結果が予め定められた特定の
識別情報(たとえば「777」)になった場合に、たと
えば可変入賞球装置を遊技者にとって有利な第1の状態
にして所定の遊技価値を付与可能な状態にするものがあ
った。可変表示装置の停止時の表示結果(これを「出目
」と呼ぶ)は、所定の可変開始条件の成立に伴なって決
定されるが、遊技の興趣を盛上げるためには表示結果が
ランダムなものとなる必要がある。従来、このようなラ
ンダムな結果を得るために出目を事前に決定するための
手段として、次のような処理が行なわれていた。
【0003】遊技機は、マイクロコンピュータ(以下「
マイコン」と省略する)により制御されるが、言うまで
もなく出目もマイコンにより実行されるプログラムで決
定されている。このプログラムはたとえば、数msec
以内で、遊技機の制御のための一定の処理を終えるよう
に設計されている。このマイコンは数msecに1回リ
セットされ、その度に前述のプログラムを先頭から実行
開始する。すなわち、このプログラムは数msecごと
に1回実行される。前述のように、遊技機制御に必要な
1回の処理が数msec以内で終了するため、次回のリ
セットまでには多少の時間が残ることになる。従来は、
この時間を利用して、次のリセット信号が入力されるま
での間に、出目決定用の乱数カウンタの値を1ループご
とに所定数(たとえば1)ずつ加算する無限ループを設
けていた。そしてたとえば、可変開始条件の成立と同時
にこの出目決定用の乱数カウンタの値を取出し、その値
に基づいて出目を決定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の遊技機では、プログラムの1回当たりの実行(乱数カ
ウンタによるカウントアップを除く)に必要な時間に、
一定の偏りが生ずる傾向があった。そのため、乱数カウ
ンタのカウントアップのための時間の長さにも一定の偏
りが生ずる。プログラムの1回の実行において乱数カウ
ンタがカウントアップされる回数は、カウントアップが
行なわれる時間により定まるため、乱数カウンタによっ
て決定される出目が十分にランダムなものとならない恐
れがあった。その結果、遊技の興趣を盛上げることがで
きない不都合があった。
【0005】それゆえにこの発明の目的は、可変表示装
置の停止時の表示結果のランダム性を向上させることが
できる遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る遊技機は、複数種類の識別情報が可変表示可能な可
変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定
められた特定の識別情報になった場合に所定の遊技価値
を付与可能な状態となる遊技機であって、前記可変表示
装置の停止時の表示結果に関連する内容を予め決定して
おくための事前決定手段と、所定の可変開始条件の成立
に基づいて前記可変表示装置を可変表示させるとともに
、所定の停止条件の成立に基づいて前記可変表示装置を
停止制御し、停止時の識別情報が前記事前決定手段によ
り決定された内容に従ったものになるように表示制御す
るための可変表示制御手段とを含み、前記事前決定手段
は、遊技機内部においてランダムな期間導出されるラン
ダム導出幅信号のランダム導出幅を利用して事前決定の
内容のランダム性を向上させるランダム導出幅利用式事
前決定手段を含むことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の遊技機は、複数種類の識
別情報が可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表
示装置の表示結果が予め定められた特定の識別情報にな
った場合に所定の遊技価値を付与可能な状態となる遊技
機であって、前記可変表示装置の停止時の表示結果に関
連する内容を予め決定しておくための事前決定手段と、
所定の可変開始条件の成立に基づいて前記可変表示装置
を可変表示させるとともに、所定の停止条件の成立に基
づいて前記可変表示装置を停止制御し、停止時の識別情
報が前記事前決定手段により決定された内容に従ったも
のになるように表示制御するための可変表示制御手段と
を含み、前記事前決定手段は、遊技機内部においてラン
ダムなタイミングで導出されるランダムタイミング導出
信号のランダムタイミングを利用して事前決定の内容の
ランダム性を向上させるためのランダムタイミング利用
式事前決定手段を含むことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明に係る遊技機においては
、事前決定手段に含まれるランダム導出幅利用式事前決
定手段の働きにより、遊技機内部においてランダムな期
間導出されるランダム導出幅信号のランダム導出幅を利
用して可変表示装置の停止時の表示結果に関する内容が
定められる。そのため、事前決定の内容のランダム性が
従来よりも向上する。
【0009】請求項2に記載の発明に係る遊技機におい
ては、事前決定手段に含まれるランダムタイミング利用
式事前決定手段の働きにより、遊技機内部においてラン
ダムなタイミングで導出されるランダムタイミング導出
信号のランダムタイミングを利用して可変表示装置の停
止時の表示結果に関する内容が定められる。そのため、
事前決定の内容のランダム性が従来よりも向上する。
【0010】
【発明の実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。なお、本実施例においては、遊技機の
一例としてパチンコ遊技機を取り上げて説明するが、遊
技機の種類としてはパチンコ遊技機に限らない。たとえ
ば、コイン遊技機やスロットマシンなどに対してもこの
発明は適用できる。また、数字、文字、図形又は記号あ
るいはそれらの組合せからなり所定の情報を遊技者に視
認させるための識別情報(図柄)を表示するための可変
表示装置(図柄表示手段)を備えた遊技機であればどの
ようなものであってもよい。
【0011】図1は、本発明にかかる遊技機の一例のパ
チンコ遊技機の遊技盤面の正面図である。
【0012】遊技盤の遊技領域内には、複数種類の図柄
が可変表示可能な可変表示装置としての図柄表示器2と
、可動部材3a、3bが開閉することにより打玉が入賞
しやすい第1の状態と打玉が入賞しにくいまたは入賞し
ない第2の状態とに変化する可変入賞球装置とが一体的
に取付けられた中央装置1が設けられている。中央装置
1の下方には、始動入賞口としての第1種始動口6a、
6b、6cが設けられている。遊技領域にはさらに、通
常の入賞口である普通入賞口5a〜5g、風車7a〜7
hなども設けられている。遊技盤面の最下部には、入賞
しなかった外れ玉(アウト玉)が集められるアウト孔8
が配設されている。中央装置1の中央には、ロボットの
形をした内部装置20が設けられている。内部装置20
の下部には入賞口が3つ設けられており、その中央の入
賞口は特定入賞口(Vポケット)からなる役物連続作動
装置4となっている。内部装置20の上方には、図柄表
示器2が可変表示中のときや遊技状態が大当り状態とな
っているときに遊技球が第1種始動口6a〜6cに入賞
した場合、その入賞球の個数を最大4個まで記憶して表
示するための記憶表示LED(LIGHT  EMIT
TING  DIODE)が4つ設けられている。図柄
表示器2は、それそれがマトリクス状に配置されたLE
Dを有する図柄表示器2a、2b、2cを含む。遊技領
域の周囲には、サイドランプ14a、14bが設けられ
ている。
【0013】図2を参照して、中央装置1の裏面には、
可動部材3a、3bを駆動するためのソレノイド23と
、ソレノイド23の動作によって可動部材3a、3bを
回動させるための支軸24と、内部装置20の腕21を
駆動するためのソレノイド25とが設けられている。 役物連続作動装置4の上方で内部装置20の前方には、
中央装置1に進入してきた遊技球を転動させるための球
転動板32が設けられている。内部装置20の腕21は
、可動部材3aが開状態にあるときに、比較的長い間隔
で回動する。すなわち、内部装置20の腕21は、図2
に示されるような状態と、図3に示されるような状態と
の間で回動を繰返す。これにより、中央装置1に進入し
、転動板32から内部装置20に転動してきた遊技球2
2の動きに変化が与えられる。具体的には、図2に示さ
れる状態では遊技玉22は腕21の上で一時停止可能と
なる。そして遊技玉22が腕21の上で一時停止された
場合には、図3に示される状態に変化したときに遊技玉
22は一時停止を解除されて下方に落下し、比較的高い
確率で役物連続作動装置4に入賞するように構成されて
いる。腕21はまた、可動部材3a、3bが閉状態にあ
る場合には、開状態の場合よりも短い周期で回動を繰返
す。これにより、大当り状態における(インターバル期
間にも、内部装置が視覚的に変化するので、遊技者の興
趣を盛り上げることができる。
【0014】図4を参照して、このパチンコ遊技機の遊
技領域の裏面には、中央装置1の可変入賞球装置に入賞
した入賞玉を一箇所に集めるための入賞玉集合カバー体
26が設けられている。入賞玉集合カバー体26によっ
て入賞玉が集められる場所には、可変入賞球装置に入賞
した入賞球を10個までカウントするための10カウン
トスイッチ27が設けられている。盤面中央の役物連続
作動装置4(図1)の裏面には、役物連続作動装置4に
遊技玉が入賞したことを検知するための特定入賞玉検出
スイッチとしての役物連続作動装置スイッチ28が設け
られている。第1種始動口6a、6b、6cの裏面には
、各始動口に入賞した遊技球を検知するための始動入賞
玉検出スイッチとしての第1種始動口スイッチ29a、
29b、29cがそれぞれ設けられている。
【0015】図1〜図4を参照して、このパチンコ遊技
機の動作の概略は以下のようである。遊技者によって弾
発発射されたパチンコ玉は、図1に示される遊技領域内
に打込まれる。パチンコ玉が普通入賞口5a〜5gに入
賞した場合には、所定の個数のパチンコ玉が払い出され
る。パチンコ玉が第1種始動口6a,6b、6cのいず
れかに入賞すると、第1種始動口スイッチ29a、29
b、29cのうちの対応する第1種始動口スイッチによ
って検出され、その検出出力に基づいて図柄表示器2が
可変表示を開始するとともに所定の個数のパチンコ玉が
払い出される。
【0016】すなわち、この実施例に係るパチンコ遊技
機の図柄表示器には、電源投入時には図5に示されるよ
うに「000」という表示を行なっているが、第1種始
動口にパチンコ玉が入賞した場合には、図6(a)〜(
o)に示される15種類の図柄が連続的にスクロール回
転しているような可変表示を開始する。所定の時間図柄
(たとえば5〜6秒)の回転表示が行なわれた後、まず
向かって一番左の図柄表示器2aの図柄が停止される。 その時点から所定時間(たとえば1〜2秒)経過した後
に中央の図柄が停止され、さらに所定時間(たとえば1
〜2秒)経過した後に右の図柄が停止される。すなわち
、図柄表示器2a〜2cの3つの図柄が一度に回転を開
始し、左、中央、右の順番で図柄の停止が行なわれる。 各図柄の停止の直前には、停止する図柄の回転の速度が
ゆっくりになるように図柄表示が制御され、遊技者の興
趣をいっそう盛り上げるようになっている。
【0017】図柄表示器2の停止時の表示結果が予め定
められた特定の識別情報の組合せ(たとえば「777」
)になれば、大当り状態が発生する。大当り状態が発生
すると、可変入賞球装置の可動部材3a、3bが、ソレ
ノイド23、支軸24によって開成され、打玉が入賞し
やすい第1の状態になる。可動部材3a、3bを開成さ
せる大当り制御は、所定時間(たとえば22秒間)の経
過か、またはパチンコ玉の所定個数(たとえば10個)
の可変入賞球装置への入賞のいずれか早いほうの条件が
成立するまで行なわれる。
【0018】大当り状態が発生し、可動部材3a、3b
が開成されているときに可変入賞球装置の内部(「大入
賞口」と称する)にパチンコ玉が進入してきた場合、パ
チンコ玉は球転動板32上を転動した後、内部装置20
側に向かって流下する。前述のように内部装置20の腕
21はソレノイド25によって比較的長い周期で回動さ
れている。したがって、転動板32から流下したパチン
コ玉22は、腕21によって変化を与えられ、役物連続
作動装置4か、またはその左右の入賞口に入賞すること
になる。
【0019】役物連続作動装置4にパチンコ玉が入賞し
た場合、入賞玉は役物連続作動装置スイッチ28によっ
て検知され、遊技制御に用いられる。役物連続作動装置
4またはその左右の入賞口に入賞したパチンコ玉は、入
賞玉集合カバー体26によって10カウントスイッチ2
7に集められる。入賞玉の個数は10カウントスイッチ
27によってカウントされ、遊技制御に用いられる。
【0020】中央装置1の可変入賞球装置が開状態とな
っているときに第1種始動口6a、6b、6cにパチン
コ玉が入賞した場合、入賞玉は対応する第1種始動口ス
イッチ29a、29b、29cによって検出され、その
個数が最大4個まで記憶される。記憶された入賞玉の個
数は記憶表示LED9によって表示される。すなわち、
記憶表示LED9は、大当り状態のときに第1種始動口
6a、6b、6cに入賞した入賞玉の個数を、その左側
から点灯したLEDの数によって表示する。この実施例
のパチンコ遊技機の場合には、4個を越えてパチンコ玉
が第1種始動口に入賞した場合には、最も古い入賞の記
憶が捨てられ、代わりに最新の入賞が記憶される。
【0021】図柄表示器2は、大当り状態となる図柄を
表示した後、次のような表示を行なう。役物連続作動装
置4に未だパチンコ玉が入賞していない場合、最も左側
の図柄表示器2aは、大入賞口の開放回数を表示する。 最も右側の図柄表示器2cは、大入賞口へのパチンコ玉
の入賞個数を表示する。この間、中央の図柄表示器2b
は、「−」を表示する。役物連続作動装置4にパチンコ
玉が入賞した場合、最も左側の図柄表示器2aは、開放
回数を示す数字を、図7に示されるような形式で所定の
周期で点灯移動させる。同様に最も右側の図柄表示器2
cは、入賞個数を示す数字を、図7に示されるような形
式で所定の周期で点灯移動させる。このとき、中央の図
柄表示器2bは、図8に示されるように、「V」の表示
を、図柄表示器2a、2cと同一の周期で点灯移動させ
る。これを遊技者が見た場合、遊技者の目には表示が伸
縮するように見える。大入賞口の開放が最終回となった
場合、両端の図柄表示器2a、2cはともに、開放回数
を示す数字を図7に示されるような形式で所定の周期で
点灯移動する。この間、中央の図柄表示器2bは、「−
」を表示する。
【0022】大入賞口の開放が終了した後、図柄表示器
2は以下に示すような形式で図柄の表示を行なう。すな
わち図柄表示器2は、次回開放があるときには、大当り
となった図柄を図7に示されるような形式で所定の周期
で点灯移動する。次回開放がないときには、大当りとな
った図柄を単に点灯する。10回目の開放が終了したと
きには、最初の2秒間は大当りとなった図柄の点灯移動
を所定の周期で行ない、その後は大当りとなった図柄を
単に点灯する。
【0023】また、このパチンコ遊技機に異常があった
場合、図柄表示器2は図9に示されるような表示を行な
う。最も左側の図柄表示器2aは、異常が発生したこと
を示す表示「E」を行なう。中央の図柄表示器2bは「
−」を表示する。右側の図柄表示器2cは、1、2、4
、5、6のいずれかを表示する。図柄表示器2cの表示
のうち、「1」表示は、10カウントスイッチ27の短
絡や玉詰まりがあった場合に行なわれる。「2」表示は
、大当り中に大入賞口へ1個もパチンコ玉が入賞しなか
った場合に行なわれる。「4」表示は、役物連続作動装
置4に入賞した玉が所定の時間(たとえば2.9秒)以
内に10カウントスイッチ27によって検出されなかっ
た場合に行なわれる。「5」表示は、「1」表示と「4
」表示の複合条件が発生した場合に行なわれる。 「6」表示は、「2」表示と「4」表示の複合条件が発
生した場合に行なわれる。
【0024】以上のように図柄表示器2を用いて、大当
りを示す特定の識別情報の組合せ以外に、大入賞口の開
放回数、大入賞口への入賞個数、役物連続作動装置4へ
の入賞などを表示させることにより、遊技者は中央装置
1から他に視線を移動させることなく、遊技の状態を即
座に知ることができる。このため、打球操作に神経を集
中することができ、大当り状態における遊技者の興趣を
いっそう盛り上げることが可能となる。
【0025】なお、上述の実施例では、左図柄、中図柄
、右図柄の3つの図柄を表示する図柄表示器2を示した
が、2つの図柄または4つ以上の図柄を表示するもので
あってもよい。また、図柄の停止順序は左、中央、右の
順で行なわれたが、この順序以外であってよい。さらに
、この図柄表示装置2は、常時図柄を可変表示しており
、第1種始動口への入賞によって改めて可変表示を開始
するものであってもよい。その場合には、始動口への入
賞により図柄表示の明るさや早さを切換えて可変開始を
報知するように構成することが望ましい。また、上述の
実施例では内部装置20としてロボットの形をしたもの
が示されたが、内部装置20の形としてはロボットには
限られない。大入賞口に入賞し球転動板32から流下す
るパチンコ玉の動きに変化を与えることができるような
ものであれば、どのような形のものであってもよい。
【0026】図10は、パチンコ遊技機に用いられる制
御回路および周辺回路のブロック図である。図10を参
照して、パチンコ遊技機の制御回路は、各種機器を制御
するためのプログラムにしたがって、遊技状態検出手段
と遊技情報収集手段として動作するマイクロコンピュー
タ(以下「マイコン」と省略する)などを含む基本回路
37と、電源投入時に基本回路37にリセットパルスを
与えるための初期リセット回路41と、初期リセット回
路41によってリセットされ、基本回路37から与えら
れるクロック信号を分周して定期的(たとえば1mse
cごと)にリセットパルスを基本回路37に与えるため
のパルス分周回路からなる定期リセット回路42と、1
0カウントスイッチ27、ならびに役物連続作動装置ス
イッチ28、第1種始動口スイッチ29a、29b、2
9cに接続され、与えられるアドレス信号によって選択
されるスイッチからの信号を基本回路37に与えるため
のスイッチ回路31と、基本回路37およびスイッチ回
路31に接続され、基本回路37から与えられるアドレ
ス信号をデコードしてスイッチ回路31に与えるための
アドレスデコード回路40と、基本回路37によって制
御される表示手段としてのLED回路30ならびにソレ
ノイド回路38、ランプ回路39と、基本回路37から
の大当り信号を受取り、大当り情報を出力するための大
当り情報出力回路43と、基本回路37からの音信号を
受取り、図示されないスピーカを駆動して効果音を発生
するための音回路44とを含む。パチンコ遊技機にはさ
らに、AC24Vの交流電源46に接続され、直流の5
V、12V、21V、30Vの電圧を発生する電源回路
45が含まれている。
【0027】ソレノイド回路38には、図2に示される
内部装置20の腕を動作させるためのソレノイド25と
、可動部材3a、3bを動作させるためのソレノイド2
3とが接続されている。ランプ回路39には、遊技効果
ランプ11、レール飾りランプ12、風車ランプ13、
サイドランプ14、役物ランプ15、肩ランプ16、袖
ランプ17、チャッカーランプ18などが接続されてい
る。これら各種のランプは、図1に示される遊技盤面に
配置されているが、図1においては、サイドランプを除
いては特に示されていない。
【0028】LED回路30には、図柄表示器2と、飾
りLED10と、記憶表示LED9とが接続されている
【0029】図11を参照して、図柄表示器2は、盤面
左側から順にならんだ図柄表示器2a、2b、2cを含
む。図柄表示器2aは、各々が5列×7行のマトリクス
状に配置されたLEDを含むLED表示器50a、50
bを含む。同様に図柄表示器2bは、LED表示器51
a、51bを、図柄表示器2cはLED表示器52a、
52bをそれぞれ含む。これら各図柄表示器2a〜2c
に含まれるLED表示器50a、50b,51a、51
b、52a、52bは互いに組合されて、3つの7列×
10行の図柄表示器を構成する。
【0030】飾りLED10は、飾りLED10a、1
0bを含む。記憶表示LED9は、大当り状態時などに
第1種始動口に入賞した玉数を4個を上限として表示す
るためのLED9a、9b、9c、9dを含む。
【0031】前述のように基本回路37はたとえば数チ
ップのLSI(Large  Scale  Inte
grated  circuit)で構成されたマイコ
ンを含み、そのマイコンは制御動作を所定の手順で実行
することができるMPU(Micro  Proces
sing  Unit)と、MPUの動作プログラムデ
ータを格納するためのROM(Read−Only  
Memory)と、必要なデータの書込および読出が動
的にできるRAM(Random  AccessMe
mory)とを含む。さらに基本回路37はI/Oポー
トやサウンドジェネレータやクロック発生回路を含む。 MPUの動作プログラムについては後述する。
【0032】図10および図11を参照して、このパチ
ンコ遊技機の制御回路は以下のように動作する。初期リ
セット回路41は、パチンコ遊技機の電源オン時に基本
回路37にリセットパルスを与える。基本回路37はこ
のリセットパルスに応答して動作を開始する。リセット
パルスは定期リセット回路42にも与えられる。定期リ
セット回路42は、基本回路37の発生するクロック信
号を所定の分周値で分周し、前述のようにたとえば1m
secごとに定期リセットパルスを基本回路37に与え
る。基本回路37は、定期リセット回路42からリセッ
トパルスが与えられるたびに、所定のプログラムを最初
から繰返し実行する。
【0033】アドレスデコード回路40は、基本回路3
7から与えられるアドレスデータをデコードし、スイッ
チ回路31、基本回路37に含まれるROM、RAM,
I/Oポート,サウンドジェネレータにそれぞれチップ
セレクト信号を与える。基本回路37に含まれるMPU
は、以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種々の
機器に関して制御信号を与える。パチンコ玉が図1に示
される第1種始動口6a〜6cに入賞することにより、
第1種始動口スイッチ29a〜29cのいずれかがオン
する。これに応答してスイッチ回路31から始動入賞玉
検出信号が基本回路37に与えられる。大当り状態で、
パチンコ玉が役物連続作動装置4に入賞したことに伴っ
て役物連続作動装置スイッチ28がオンし、入賞玉検出
信号が基本回路37に与えられる。可変入賞球装置の大
入賞口にパチンコ玉が入賞し、図4に示される入賞玉集
合カバー体26によって1か所に集められることにより
、10カウントスイッチ27がオンしスイッチ回路31
から入賞個数検出信号が基本回路37に与えられる。
【0034】基本回路37は以下の回路および装置に制
御信号を与える。基本回路37はまず、ソレノイド回路
38を介してソレノイド23、25にソレノイド駆動用
制御信号を与える。これにより、可変入賞球装置の可動
部材3a、3b(図1参照)が動作し、パチンコ玉が入
賞しやすい第1の状態と、パチンコ玉が入賞しにくいま
たは入賞しない第2の状態とに変化するとともに内部装
置20が変化する。基本回路37はLED回路30を介
して図柄表示器2の図柄表示器2a〜2cに図柄表示用
制御信号を与える。これにより、図柄表示器2には、遊
技の状態に応じた図柄が表示される。この図柄は、前述
のように第1種始動口6a〜6cへのパチンコ玉の入賞
に応答して変動する図柄、大当り状態の発生を示す図柄
、および大当り状態での開放回数や入賞玉個数を表示す
る図柄などを含む。基本回路37はさらに、飾りLED
10a、10bにLED駆動制御信号を与える。記憶表
示LED9には、大当り状態時などに第1種始動口6a
〜6cに入賞したパチンコ玉の個数が、4個を上限とし
て表示される。大当り情報出力回路43には、大当りの
発生に伴って大当り信号が、音回路44には、遊技の状
態に応じた効果音を発生するための音信号が与えられる
。同様に遊技効果ランプ11、レール飾りランプ12、
風車ランプ13、サイドランプ14、役物ランプ15、
肩ランプ16、袖ランプ17、チャッカーランプ18に
は、ランプ回路39を介して遊技状態に応じたランプ駆
動信号が与えられる。なお、各種機器および制御回路に
は、電源回路45から所定の直流電圧が供給される。
【0035】図12は、基本回路37に含まれるMPU
のアドレスマップである。図12を参照して、アドレス
0000H〜000FHは、データをスタックするため
のスタックエリアとして用いられる。アドレス0010
H〜0005CHは、プログラムのワークエリアとして
用いられる。アドレス0005DH〜6FFFHは、未
使用のワークエリアとしてリザーブされている。アドレ
ス7000H〜8FFFHは、ROMのエリアである。 このうち、アドレス7000H〜7FF7Hは、パチン
コ遊技機制御のためのデータおよびプログラムデータが
格納されるデータエリア、プログラムエリアとして用い
られる。アドレス7FF8H〜7FFFHには、各種割
込み信号やリセットパルスに応答して実行が開始される
プログラム(本実施例の場合はメインプログラム)の該
当ステップのアドレスが格納されるベクトルスタートエ
リアが設けられている。アドレス8000H〜8FFF
Hは、アドレスが許されないアドレッシング不可エリア
である。
【0036】図13〜図36は、図10に示される基本
回路37のMPUにおいて実行される、この発明にかか
るパチンコ遊技機を制御するためのプログラムのフロー
チャートである。図13および図14は、このプログラ
ムのメインルーチンを示す。このメインルーチンはMP
Uに定期リセットパルスが与えられるたびに先頭から1
回実行される。この実施例においては、定期リセットパ
ルスは1msecに1回発生される。すなわち、このメ
インルーチンは1msecごとに1回実行される。ステ
ップ(以下単にSという)7801において、図12に
示されるメモリマップのうち、スタックポインタとして
使用されるアドレスの指定が行なわれる。なお、以下の
説明において、各ステップに与えられた番号は、実施例
のソースプログラムのアドレスに対応したものである。 続いてS7804において、RAMエラーがあったか否
かの判断がなされる。この判断は、たとえばRAMの所
定のアドレスのデータを読出し、読出されたデータが予
め定められた値と等しいか否かによって判断される。R
AMエラーがない場合には制御はS780Fに進む。し
かし、プログラムの暴走や電源投入時などには、RAM
の格納内容は不定であるためRAMエラーが発生し、制
御はS780Bに進む。
【0037】S780Bにおいては、RAMへの初期デ
ータの設定などシステムイニシャル処理が行なわれ、さ
らに待合せ処理に入る。待合せ処理中にMPUには定期
リセットパルスが与えられ、これによってシステムはリ
セットされて再びメインルーチンが先頭から開始される
ことになる。
【0038】S7804からS780Fに制御が進んだ
場合、S780Fにおいては、図柄表示器2などのLE
Dへの出力処理が行なわれる。S780Fは、メインル
ーチンにおいて必ず1回実行される。すなわち、LED
の出力は、1msecごとに行なわれる。このように短
い周期でLED出力が行なわれるのは、これより長い周
期でLED出力が行なわれると、LEDの表示にちらつ
きが発生するおそれがあるためである。制御はS781
2に進む。
【0039】S7812においては、スタックされてい
たデータを参照して、電源投入時からのリセット回数が
偶数であるか否かが判断される。この判断は、2ビット
の記憶領域にリセットごとに1加算し、その値が0また
は2であるか否かを調べることにより行なわれる。判断
の答えがYESであれば制御はS7832に進み、さも
なければ制御はS781Bに進む。
【0040】S781Bにおいては、第1種始動口スイ
ッチ29a〜29c、10カウントスイッチ27、役物
連続作動装置スイッチ28などからの情報の入力処理(
SW入力処理)、役物連続作動装置スイッチ28が入賞
玉を検出してから10カウントスイッチ27が入賞玉を
検出するまでの時間のチェック(V−10通過タイマチ
ェック)、装置に異常があるかを調べ、異常があった場
合に係員に報知するための警告処理、第1種始動口への
入賞があった場合に参照される、大当りとするか否かを
決めるためのランダムカウンタの更新、効果音を発生す
るための音データ出力処理、図柄表示器2のうちの、最
も右側の図柄表示器2cの図柄を表すデータをセットす
るための右図柄LEDデータセット処理,第1種始動口
に入賞があったときの入賞数を記憶するための、入賞記
憶エリア格納処理などが行なわれる。制御はその後図1
4のS7857に進む。
【0041】S7812から制御がS7832に進んだ
場合、S7832において、表示タイマのカウントが1
6msごとに1インクリメントされる。制御はS783
9に進む。
【0042】S7839においては、リセット回数が2
回目(初期リセットからの累計リセット回数が2の奇数
倍)であるか否かが判断される。この判断は、たとえば
2ビットの記憶領域に、リセットごとに1を加算し、そ
の値が2であるか否かを調べることにより行なわれる。 判断の答えがYESであれば制御はS784Eに進みさ
もなければ制御はS783Dに進む。
【0043】S784Eにおいては、基本回路37から
出力される大当り情報をセットするための大当り情報セ
ット処理、左側の図柄表示器のためのデータをセットす
る左図柄LEDデータセット処理、および予め準備され
たプロセスの状態により変化するプロセスフラグの値に
応じて、遊技状態に対応した様々な処理が行なわれるプ
ロセス実行処理などが行なわれ、その後制御は図14の
S7857に進む。
【0044】S7839から制御がS783Dに進んだ
場合、S783Dにおいては、飾りLED10を駆動す
るためのデータをセットする飾りLEDデータセット処
理、大当り状態中などに第1種始動口に入賞したパチン
コ玉の個数を記憶表示LED9を用いて表示するための
データをセットする記憶表示LEDデータセット処理、
中央の図柄表示器2bに表示させるデータをセットする
ための中図柄LEDデータセット処理、図柄表示器に表
示される図柄の外形を予め定められる時間的条件に従っ
て変化させるための図柄LED表示切換制御処理、種々
のランプを駆動するためのデータをセットし、出力する
ための処理などが行なわれる。制御はその後図14のS
7857に進む。
【0045】以上の各ステップにおいて行なわれる処理
の内容は、さらに詳しく後述する。
【0046】メインルーチンのS7857以降において
は、第1種始動口にパチンコ玉が入賞した際に参照され
る3つのランダム数1〜3のうち、大当り以外の図柄表
示を定めるために使用される3ケタの15進のランダム
数3の加算処理が行なわれる。S7857においては、
ランダム数3の1桁目に11が加算される。S785B
においては、ランダム数3の1桁目がS7857の加算
の結果、桁上りを起こしたか否かが判断される。判断の
答えがNOであれば制御はS785Fに進み、さもなけ
れば制御はS7863に進む。
【0047】S785Fにおいては、加算の結果がその
ままランダム数3の1桁目にセットされる。制御はその
後S7857に戻る。
【0048】S7863においては、桁上り処理が行な
われる。すなわち、ランダム数3の1桁目から15が減
算され、2桁目に1が加算される。制御はS786Aに
進む。S786Aにおいては、ランダム数3の2桁目が
、桁上がりを起こしたか否かが判断される。判断の答え
がYESであれば制御はS7872に進み、さもなけれ
ば制御はS786Eに進む。S786Eにおいては、ラ
ンダム数3の2桁目が桁上りを起こしていないというこ
とであるから、加算の結果がそのままランダム数3の2
桁目にセットされる。制御はその後S7857に戻る。
【0049】S7872に制御が進んだ場合には、ラン
ダム数3の2桁目の桁上り処理が行なわれる。すなわち
、ランダム数3の2桁目から15が減算され、ランダム
数3の3桁目に1が加算される。制御はS7879に進
む。
【0050】S7879においては、ランダム数3の3
桁目が桁上りを起こしたか否かが判断される。判断の答
えがNOであれば制御はS787Fに進み、さもなけれ
ば制御はS787Dに進む。S787Fにおいては、ラ
ンダム数3の3桁目が桁上がりを起こしていないという
ことであるから、加算の結果がそのままランダム数3の
3桁目にセットされる。制御はS7857に戻る。S7
879から制御がS787Dに進んだ場合には、ランダ
ム数3の3桁目の桁上りが行なわれる。この場合、ラン
ダム数3が15進数で3桁として準備されていることか
ら、3桁目から15が減算されるのみである。制御はそ
の後S787Fに進み、さらにS7857に戻る。
【0051】図14に示される処理は、定期リセットパ
ルスがMPUに与えられるまで繰返される。したがって
、ランダム数3は、リセットまでの待ち時間の間に順次
0〜EEE(15進数)の間で更新され続けることにな
る。ランダム数3の各桁は、それぞれ図柄表示器2a、
2c、2dに表示される図柄を規定するための値である
。前述のようにランダム数3の各桁は0〜14の15通
りの値をとる。そのそれぞれの値に、図6(a)〜(o
)に示される15の図柄の1つずつを割り当てることに
より、図柄表示器2a〜2cに図6に示される図柄のう
ちの1つが表示されることになる。実際には、ランダム
数3の各桁に対して、さらに前回停止図柄に対応した値
を加算し、その結果で表示図柄を決定する。このように
することにより、外れのときに表示される図柄のランダ
ム性が向上する。上述のような操作の結果得られたラン
ダム数3の値が大当りとなるべき値であった場合、すな
わちランダム数3の3つの数字がすべて等しいものとな
った場合には、ランダム数3の100の位に割当てられ
た値にさらに1を加算し、強制的に大当りから外した図
柄として表示することになる。
【0052】メインルーチンを以上のようにリセット回
数に応じて分岐させるのは、前述のようにLEDの出力
周期を短くして表示にちらつきが発生するのを防ぐため
である。しかし、このようにプログラムを分岐させると
、プログラムの1回の実行に行われる遊技制御のための
処理が分岐させない場合に比べて減少し、そのためプロ
グラム実行の分岐パターンの数も少なくなる。本来、遊
技状態の変化に応答してプログラムの1回の実行によっ
て行われる遊技制御のための処理時間も変化し、したが
って次のリセットまでの時間も変化しランダム数のカウ
ントアップ処理も様々に変化する時間に応じて行なわれ
る。しかし、プログラムの1回の実行において行なわれ
る遊技制御処理の実行の分岐パターンが少なくなれば、
実行に必要な時間の変動も少なくなりランダム数のカウ
ントアップ処理が行なわれる時間は遊技状態にかかわら
ず一定の値に近づく。すなわち、メインルーチンをリセ
ット回数に応じて分岐させると、ランダム数のカウント
アップ処理が遊技状態の変化にかかわらずほぼ一定の時
間だけ行なわれることになり、出目に偏りが発生する恐
れがある。また、メインルーチンを分岐させてリセット
間隔を短くした場合には、メインルーチンを分岐させな
い場合と比較してプログラムの実行の1回当たりに行な
われるランダム数のカウントアップ処理の時間も短くな
る。そのため、分岐させない場合であればランダムカウ
ンタにちょうど1だけ加算することができる時間変動が
得られた場合でも、分岐させたためにこの時間が細分化
されてしまうことがあり、その場合にはランダムカウン
タのカウントアップが行なわれなくなることとなる。そ
の結果出目が遊技状態の影響を受けず偏りを生ずる恐れ
がある。この発明は、以下に述べるように、プログラム
の最終部分以外にもランダムカウンタをカウントアップ
する処理を設け、かつカウントされる頻度をランダムな
ものとすることによって、メインルーチンを分岐させた
場合のこの問題を解決している。図15は、図13のS
780Bにおいて行なわれるシステムイニシャルを行な
うためのサブルーチンのフローチャートである。 図15を参照して、S789Dにおいて、RAMエラー
が1回目であるか否かが判断される。この判断は、予め
メモリに準備されたクリアフラグに格納された値が1回
目または2回目を示すものであるか否かを調べることに
よって行なわれる。判断の答がYESであれば制御はS
78A3に進み、さもなければ制御はS78B2に進む
。S78A3においては、RAMの前半部分が“0”で
クリアされる。続いてS78ABにおいて、前述のクリ
アフラグに、1回目のクリアが終了したことを示す値が
格納される。そしてこのサブルーチンは終了する。一方
、S789DからS78B2に制御が進んだ場合には、
RAMの後半部分が“0”でクリアされる。続いてS7
8B7において、クリアされたRAMに、所定の初期値
がセットされる。さらにS78C3において、クリアフ
ラグに2回目のクリアが終了したことを示す値が格納さ
れ、このサブルーチンは終了する。
【0053】図16は、図13のメインルーチンのS7
80Fにおいて行なわれるLED出力のためのサブルー
チンのフローチャートである。S7D26において、L
ED出力データがクリアされる。S7D41において、
飾りLEDのためのデータがセットされる。S7D49
において、記憶表示LEDのためのデータがセットされ
る。S7D51において、左図柄のLEDのためのデー
タがセットされる。S7D84において、中央の図柄の
LEDデータがセットされる。S7DA2において、右
の図柄のLEDのためのデータがセットされる。S7D
BAにおいて、マイコンのDGポートのデータが出力さ
れる。S7DC4において、LED制御カウンタが1イ
ンクリメントされる。S7DCBにおいてLEDデータ
出力が行なわれ、このサブルーチンは終了する。
【0054】図17は、図13のS781Bにおいて行
なわれるスイッチ入力処理のサブルーチンのフローチャ
ートである。図17を参照して、S7C41において、
MPUの10カウントスイッチのポートに入力されてい
る信号がオンであるか否かが判断される。判断の答がN
Oであれば制御はS7C48に進み、さもなければ制御
はS7C55に進む。S7C48においては、10カウ
ントスイッチのチェックのタイマとなるスイッチチェッ
クカウンタがクリアされ、初期値が設定される。また、
10カウントスイッチのショートを示す警告フラグがク
リアされる。10カウントスイッチがオフであるため、
ショートしている可能性はないからである。S7C48
の後で、制御はS7C87に進む。
【0055】S7C41から制御がS7C55に進んだ
場合には、10カウントスイッチをチェックするための
タイマであるカウンタが、警告時間の終了にまで達して
いるか否かが判断される。判断の答がYESであれば制
御はS7C59に進み、さもなければ制御はS7C61
に進む。S7C59においては、所定の時間10カウン
トスイッチがオンし続けているわけであるから、警告フ
ラグに10カウントスイッチがショートしていることを
示す値がセットされる。制御はステップS7C87に進
む。
【0056】S7C55から制御がS7C61に進んだ
場合には、スイッチオンのタイミングであるか否かが判
断される。スイッチオンのタイミングに関するこの判断
は、、ノイズの影響による誤判断を避けるために行なわ
れるものである。具体的にはたとえば、以下のようにこ
の処理が行なわれる。まず、10カウントスイッチのポ
ートに入力されている信号がオフであるときには、スイ
ッチオンのタイミングであるか否かを示すカウンタの内
容をゼロクリアする。オンであるときには、このカウン
タの内容を1ずつ加算する。そして、カウンタの内容が
2に等しいときのみ、スイッチオンタイミングであると
判断する。これにより、3回続けてスイッチポートがオ
ンしたときのみこの判断の応えがYESになる。ノイズ
により突発的にスイッチポートがオンしたときなどには
、3回続けてオンすることは通常考えられないことから
、この判断によってより正確に遊技機を制御することが
できる。判断の答がNOであれば制御はS7C87に進
む。さもなければ制御はS7C69に進む。S7C69
においては、V−T警告用のタイマ(V−10通過タイ
マ)と、警告フラグ(ずらし/V−T)とがクリアされ
る。制御はS7C74に進む。S7C74においては、
現在大当たり中であるか否かが判断される。判断の答が
NOであれば制御はS7C87に進み、さもなければ制
御はS7C84に進む。S7C84においては、10カ
ウントスイッチに、大入賞口への入賞玉が検知されたと
いうことであるから、入賞個数のカウンタが1インクリ
メントされる。制御はS7C87に進む。
【0057】S7C87においては、役物連続作動装置
スイッチ28のポートがオンであるか否かが判断される
。判断の答がYESであれば制御はS7C93に進み、
さもなければ制御はS7C8Eに進む。S7C8Eにお
いては、役物連続作動装置28用のスイッチチェックカ
ウンタがクリアされ、さらに制御はS7CD2に進む。
【0058】S7C87から制御がS7C93に進んだ
場合、S7C93においては、スイッチオンタイミング
であるか否かが判断される。判断の答がNOであれば制
御は直接S7CD2に進むが、さもなければ制御はS7
CA0、S7CA9、S7CBDを経た後S7CD2に
進む。S7CA0においては、V−T警告用タイマ(V
−10通過タイマ)に、チェックのための時間がセット
される。S7CA9においては、スイッチ受付けタイミ
ングであるか否かが判断される。判断の答がNOであれ
ば制御はS7CD2に進み、さもなければ制御はS7C
BDに進む。S7CBDにおいては、役物連続作動装置
スイッチがオンであるか否かを示すフラグに、スイッチ
がオンであることを示す値がセットされ、さらに役物連
続作動装置にパチンコ玉が入賞したことを示す入賞音の
データがセットされる。
【0059】S7CD2においては、第1種始動口スイ
ッチのポートがオンであるか否かが判断される。判断の
答がYESであれば制御はS7CD4に進み、さもなけ
れば制御はS7CF6に進む。S7CF6においては、
現在判定しているスイッチポートに対応する第1種始動
口スイッチ用のスイッチチェックカウンタがクリアされ
、さらに制御は直接S7CF8に進む。S7CD2から
S7CD4に制御が進んだ場合、S7CD4において、
ランダム3カウンタに1加算する処理が行なわれる。加
算処理の詳細は図14に示されている処理と全く同様で
あるので、ここでは省略する。S7CD4を設けたこと
により、現在判定中のスイッチポートのレベルがオンで
あるときにランダム3カウンタの内容が1加算されるこ
とになる。一般的に第1種始動口スイッチが入賞玉を検
出したときに発生するパルスの幅はある程度のランダム
性を有する。このルーチンは2msecに1回実行され
るため、パルス幅が2msec程度であれば1だけ、1
0msec程度であれば5だけランダム3カウンタの内
容が加算されることになり、ランダム3カウンタの内容
のランダム性が向上する。さらにノイズによってたまた
まスイッチポートのレベルがオンとなることもある。言
うまでもなくこのノイズは何ら規則性なく発生するもの
である。この場合にもランダム3カウンタの値は1加算
されるため、ランダム3カウンタのランダム性がより向
上することになる。すなわち、S7CD4において実行
される処理は、請求項1に記載の「ランダム導出幅利用
式事前決定手段」として働くことになる。S7CD4の
後、S7C61において行なわれる処理と同様にノイズ
による誤動作を避けるために、S7CD5においては、
スイッチオンタイミングであるか否かが判断される。判
断の答がNOであれば制御は直接S7CF8に進み、さ
もなければ制御はS7CE1に進む。S7CE1におい
ては、すでに記憶されている第1種始動口への入賞記憶
数が4未満の場合に限り、入賞記憶数に1が加算される
。また入賞記憶数が4以上の場合には、入賞を記憶して
いるメモリの格納内容がシフトされる。さらに、始動口
入賞スイッチがオンであることをカウントするカウンタ
の内容が1インクリメントされる。制御はS7CF8に
進む。
【0060】S7CF8においては、すべての第1種始
動口のスイッチに対するチェックが行なわれたか否かが
判断される。判断の答がNOであれば制御はS7CD2
に戻り、他の第1種始動口スイッチに対するチェックが
行なわれ、さもなければこのサブルーチンは終了する。
【0061】図18は、図13のS781Bにおいて行
なわれる、V−10通過タイマチェック処理のフローチ
ャートである。図18を参照して、S7CFFにおいて
は、V−T警告用のタイマが終了したか否かが判断され
る。判断の答がYESであればこのままこのサブルーチ
ンは終了するが、さもなければ制御はS7D03に進む
。S7D03においては、V−T警告用タイマの内容が
1減算され、減算した結果タイマが終了するか否かが判
断される。判断の答がNOであればこのままサブルーチ
ンは終了するが、さもなければ制御はS7D08に進む
。S7D08においては、役物連続作動装置スイッチで
検出されたパチンコ玉が所定時間以内に10カウントス
イッチで検出されなかったということであるから、警告
フラグにその旨を示す値がセットされる。図18では、
この状態は「V−T」として表わされている。その後こ
のサブルーチンは終了する。
【0062】図19は、図13に示されるS781Bに
おいて行なわれる警告処理のフローチャートである。図
19を参照して、S7D0Fにおいて、警告フラグが0
以外であるか否かが判断される。判断の答がNOであれ
ば異常が検出されなかったということであるから、この
サブルーチンは終了する。S7D0Fの判断の答がYE
Sであれば、制御はS7D13に進む。S7D13にお
いては、警告フラグに格納された値に応じて、図9に示
されるような、異常の種類に応じたメッセージを表示す
るためのランプデータ、音データなどがセットされる。 さらに、大入賞口開放用および内部装置のソレノイドが
オフされる。その後このサブルーチンは終了する。
【0063】なお、入賞記憶エリアとは、たとえば4ビ
ットの記憶エリアでありその各ビットは次のような意味
を表す。後述するように、第1種始動口にパチンコ玉が
入賞すると同時に、第1のランダム数(0−246の2
47とおりの値の間で常に変動を繰り返している)から
、このときの値が抽出される。この値が“3”の時のみ
が大当たりと判定される。前述の入賞記憶エリアの各ビ
ットには、第1のランダム数から抽出した数値が3のと
きには“0”が、3以外のときには“1”が記憶される
。そして、第3ビットが最新の始動口入賞時の大当り判
定を、第2〜第0ビットは、それぞれ1〜3回前の始動
口入賞時の大当り判定の記憶を格納している。記憶4が
記憶されている状態のとき、さらに始動口への入賞が得
られた場合には、記憶1が捨てられ、記憶2が記憶1に
、記憶3が記憶2に、記憶4が記憶3に、新たな入賞が
記憶4に更新される。
【0064】図20は、大当り判定に用いられる第1の
ランダム数をカウントするためのランダム1カウンタお
よび、大当りと判定された場合の図柄を決定するために
用いられる第2のランダム数をカウントするためのラン
ダム2カウンタの内容の更新を示す、ランダムカウンタ
更新(図13のS781B参照)のフローチャートであ
る。図20を参照して、S7883においては、ランダ
ム1カウンタが1インクリメントされる。続いてS78
86において、ランダム1カウンタの内容が、予め定め
られる最大値(本実施例の場合には246)より大であ
るか否かが判断される。判断の答がNOであれば制御は
S788Dに進むが、さもなければS788Aにおいて
、ランダム1カウンタの内容が0に戻され、さらに制御
がS788Dに進む。
【0065】S788Dにおいては、ランダム2カウン
タの内容が1インクリメントされる。S7890におい
ては、ランダム2カウンタの内容が、図柄数(大当り組
合せ数,本実施例の場合には15)より大きいかどうか
が判断される。判断の答がNOであればこのサブルーチ
ンは終了するが、さもなければS7894においてラン
ダム2カウンタの内容が0に戻される。その後このサブ
ルーチンは終了する。
【0066】第1種始動口にパチンコ玉が入賞した場合
には、ランダム1カウンタから値が抽出されてその値が
3である場合には大当り、それ以外の場合には外れと判
定される。また、大当りと判定された場合には、図柄の
変動開始時にランダム2カウンタの内容が抽出され、そ
の値によって表示される図柄が決定される。この図柄の
決定については後述する。
【0067】図21は、図13のS781Bにおいて行
なわれる、入賞記憶エリア格納処理のフローチャートで
ある。図21を参照して、S78CAにおいて、第1種
始動口への入賞数が0であるか否かが判断される。判断
の答がYESであればこのままサブルーチンは終了する
が、さもなければ制御はS78CEに進む。S78CE
においては、第1種始動口への入賞があったわけである
から、前述のランダム1カウンタの値が取り出され、そ
の値が3であるか否かが判断される。判断の答がYES
であれば制御はS78E0に進むが、さもなければ制御
はS78D4に進む。S78D4においては、第1種始
動口に入賞したものの、大当りと判定されなかったこと
が入賞記憶エリアに格納される。制御はS78E0に進
む。S78E0においては、始動口入賞数が1減算され
る。制御はその後S78CAに戻り、S70CA〜S7
0E0の処理が、SW入力処理で検出された第1種始動
口への入賞球の数だけ繰り返される。
【0068】なお、図13のS781Bにおいて行なわ
れる音データ出力処理、右図柄LEDデータセットにつ
いては、その詳細は省略する。
【0069】再び図13を参照して、S781Bの各処
理は、メインルーチンが4回実行される間にその1回目
および3回目に実行される。すなわち、S781Bの処
理は、2msごとに1回ずつ行なわれる。
【0070】S784EおよびS7830の処理はこれ
に対し、メインルーチン4回に対して1回実行される。 すなわち、これらの処理は4msごとに1回実行される
。このように、S781BとS784EおよびS783
Dとの間で行なわれる処理との間で実行頻度に違いを設
けたのは、S781Bの処理が比較的頻繁に行なわれる
必要があるのに比べ、S784EおよびS783Dの処
理がそれほどの頻度で行なう必要がないからである。
【0071】図22は、S784Eにおいて行なわれる
大当り情報セット処理のルーチンを示すフローチャート
である。図22を参照してS7DE4において、大当り
中であるか否かが判断される。判断の答がYESであれ
ば制御はS7DEAに進み、そこで大当り情報がオンさ
れる。一方、判断の答がNOであれば制御はS7DE0
に進み、そこで大当り情報がオフされる。S7DE0、
S7DEAが終了すると、このサブルーチンは終了する
【0072】図23は、S784Eで行なわれる、プロ
セス実行ルーチンのフローチャートである。図23を参
照して、S78E5において、遊技機の動作が異常状態
にあるか否かが判断される。判断の答がYESであれば
このサブルーチンはただちに終了するが、さもなければ
制御はS78F1に進む。S78F1においては、プロ
セスの状況を表すプロセスフラグが参照され、プロセス
によって定まる種々のルーチンが格納されているアドレ
スの計算がなされる。そしてS78FAにおいて、S7
8F1で計算されたアドレスに存在するプロセスが実行
される。このプロセスは、通常状態の処理、左、中、右
図柄LEDの回転処理、中、右図柄のLED回転処理、
右図柄LED回転処理(左、中の図柄が同一の図柄であ
るいわゆる「リーチ目」のときと、それ以外のときとで
異なる)、大当りチェック処理、外れ待ち時間処理、大
入賞口開放前処理、大入賞口開放中処理、大入賞口開放
後処理、インターバル処理を含む。選択されたプロセス
の実行が終了すると、このサブルーチンは終了する。
【0073】図24は、プロセス実行処理で行なわれる
通常処理のルーチンを示すフローチャートである。図2
4を参照して、S7913において、各カウンタ、フラ
グがクリアされる。続いてS7930において、入賞記
憶数が0であるか否かが判断される。判断の答がYES
であればこのままサブルーチンは終了し、さもなければ
制御はS7934に進む。S7934においては、入賞
記憶数から1が減算される。続いてS7937において
、図柄表示器に表示される図柄が停止するときの図柄格
納のためのルーチン(停止図柄格納処理)が行なわれる
。この処理については後述する。S793Aにおいては
、最も左側の図柄表示器の回転時間がセットされ、プロ
セスフラグは次の処理、すなわち左、中、右図柄LED
回転処理を示す値に変えられる。さらに、各LEDの図
柄をスクロール回転させるための速度が所定の記憶領域
にセットされる。この後このサブルーチンは終了する。
【0074】図25は、図24のS7937で定義され
る停止図柄格納処理のフローチャートである。図25を
参照して、S794Dにおいて、入賞記憶エリアのシフ
トが行なわれる。S7950において、入賞記憶エリア
に格納されていた最前の入賞記憶が、大当りを示すもの
であるか否かが判断される。判断の答がYESであれば
制御はS7992に進み、さもなければ制御はS795
2に進む。
【0075】S7992においては、前述のランダム2
カウンタの内容が取り出され、その値に従って図柄表示
器に表示される大当りの図柄が決定される。制御はS7
99Aに進む。S799Aにおいては、大当りフラグに
、大当りを示す値がセットされる。制御はS799Eに
進む。
【0076】S7950からS7952に制御が進んだ
場合、S7952においては、前述のランダム3カウン
タの値が取り出される。ランダム3カウンタの3つの桁
のそれぞれの値に応じて、左、中、右の図柄がそれぞれ
15とおりのうちの1つに設定される。続いてS797
9において、S7952において選択された左図柄およ
び中央の図柄が、同じであるか否かが判断される。判断
の答がNOであれば制御はそのままS799Eに進むが
、さもなければ制御はS797Fに進む。S797Fに
おいては、左、中央の図柄が一致し、いわゆる「リーチ
目」となるわけであるから、大当りフラグに、リーチを
示す値が設定される。続いてS7983において、左、
中、右の図柄が同一であるか否かが判断される。判断の
答がNOであれば制御はそのままS799Eに進むが、
それ以外の場合には制御はS7987に進む。S798
7においては、大当りでないにもかかわらず、選ばれた
図柄が左、中、右で一致してしまうため、右図柄が強制
的にずらされる。本実施例の場合には右図柄を表す値が
1加算される。制御はS799Eに進む。S799Eに
おいては、左図柄、中図柄、右図柄のそれぞれについて
、停止図柄表示カウンタ(予定停止図柄ナンバー)がセ
ットされる。この後このサブルーチンは終了する。
【0077】図26は図23のプロセス実行処理におい
て、第1種始動口にパチンコ玉が入賞した際に行なわれ
る、左、中、右図柄LED回転処理のフローチャートで
ある。S79C0において、ランプ、音データのアドレ
ス計算およびアドレスのセットが行なわれる。S79C
Cにおいて、左図柄LED回転処理と、中図柄LED回
転処理と、右図柄LED回転処理とが行なわれる。これ
ら各LED回転処理は、タイマの進行とともにLEDに
表示する図柄のアドレスを移動させていくことにより、
図柄表示器に表示される図柄があたかもスクロール回転
しているかのように見せるための処理である。
【0078】S79D5において、左図柄を変化させる
ための予め定められた基本時間が終了したか否かが判断
される。判断の答がNOであればこのサブルーチンはそ
のまま終了するが、それ以外の場合には制御はS79D
Eに進む。
【0079】S79DEにおいては、表示されている図
柄が、図25のS799Eでセットされた図柄の3つ前
の図柄であるかどうかが判断される。判断の答がNOで
あればこのサブルーチンはそのまま終了するが、それ以
外の場合には制御はS79EAに進む。
【0080】S79EAにおいては、図柄の回転速度を
制御するためのカウンタに、図柄停止直前の遅い回転速
度を実現するための値がセットされる。この時間制御カ
ウンタの値により、図柄表示器に表示される図柄のスク
ロールの速度がたとえば16msから32msに切替わ
る。すなわち、最終的に停止すべき図柄の3つ手前の図
柄からは、図柄のスクロール速度が半分程度まで遅くな
る。
【0081】S79EEにおいては、図柄の回転が遅く
なったか否かが判断される。遅くなっていない場合には
そのままこのサブルーチンは終了するが、それ以外の場
合にはS79F4に制御が進む。
【0082】S79F4においては、左図柄が停止図柄
か否かの判断が行なわれる。この判断は、現在表示され
ている図柄の図柄ナンバーが、図25のS799Eでセ
ットされた予定停止図柄ナンバーと一致するか否かを判
定することによって行なわれる。判断の答がNOであれ
ば図柄が未だ予定停止図柄に達していないということで
あるから、このサブルーチンは終了する。それ以外の場
合には、制御はS79FAに進む。
【0083】S79FAにおいては、表示されている図
柄が予定停止図柄と一致しているわけであるから、左の
図柄のスクロールを終了させるための処理が行なわれる
。すなわち、プロセスフラグに次の処理である中、右図
柄LED回転のための処理を表す値がセットされる。 また、図柄の停止の際に発せられる停止音を表すデータ
が格納されたアドレスが取り出され、次回出力する音デ
ータのアドレスとされる。S79FAの後、このサブル
ーチンは終了する。
【0084】図26に示されるサブルーチンは、第1種
始動口にパチンコ玉が入賞して、プロセスフラグが左、
中、右図柄LED回転処理を示す値にセットされた後、
4msごとに1回行なわれる。そして、この処理が繰り
返されることによって左、中、右図柄がスクロール表示
されるとともに、基本時間の終了後停止図柄の3つ前に
なると、左図柄の回転速度が遅くなり、さらに何回かこ
のルーチンが繰返されて予定停止図柄と左図柄とが一致
すると、左図柄のスクロールが終了する。
【0085】図27は、左図柄回転処理のフローチャー
トである。中図柄、右図柄の回転処理も左図柄の回転処
理と同様の処理であるため、ここではその詳細は省略す
る。S7AC2において、左図柄LED用タイマが終了
したか否かが判断される。判断の答がNOである場合に
はそのままこのサブルーチンは終了する。何回かこのサ
ブルーチンが実行され、S7AC2における判断の答が
YESとなった場合には、制御はS7ACBに進む。
【0086】S7ACBにおいては、左図柄用変動速度
制御カウンタの値に応じた左図柄LED用タイマに回転
時間がセットされ、さらに表示される図柄の次アドレス
がセットされる。次アドレスとは、現在左図柄表示器で
表示している図柄用LEDデータのアドレスに対し、1
ドット分変動したデータの先頭アドレスを示す。
【0087】S7ADBにおいては、この次アドレスが
、左図柄用LEDデータの最終アドレスを超えたか否か
が判断される。すなわち、左図柄用LEDデータが終了
したか否かが判断される。判断の答がNOであればサブ
ルーチンは終了する。判断の答がYESであればS7A
E0において、次アドレスとして左図柄用LEDデータ
のトップアドレスがセットされる。トップアドレスとは
、左図柄表示器に表示されるべきデータとして用意され
ているデータのうち先頭のアドレスをいい、具体的には
、図柄「0」(図6(a))を表すデータの先頭アドレ
スをいう。図6(a)〜(o)の各図柄データは連続し
たアドレスに格納されているため、この左図柄回転処理
により、左図柄表示器に表示される図柄は、図6に示さ
れる15とおりの図柄が順次スクロールされたものとな
る。
【0088】図28は、プロセス実行処理において、プ
ロセスフラグが中、右図柄LED回転処理を示す値であ
るときに実行される処理のフローチャートである。S7
A07において、ランプ、音データのアドレス計算が行
なわれる。S7A13において、中図柄LED回転処理
および右図柄LED回転処理が行なわれる。この処理は
、タイマの進行とともに中央および右側の図柄表示器に
表示される図柄を表すアドレスを順次移動させることに
より、表示される図柄をスクロールするための処理であ
る。
【0089】S7A19において、中央に表示される図
柄が、予定停止図柄の3つ前の図柄であるか否かが判断
される。この判断は、予定停止図柄ナンバーから3を引
いた値と、中央の図柄表示器に現在表示されている図柄
の図柄ナンバーとが一致しているか否かを調べることに
より行なわれる。判断の答がNOであればこのサブルー
チンはそのまま終了するが、それ以外の場合には制御は
S7A25に進む。
【0090】S7A25においては、時間制御カウンタ
の値が、スクロール速度を遅くする新たな値にセットし
直される。制御はS7A29に進む。S7A29におい
ては、図柄の回転が遅くなったか否かが判断される。判
断の答がNOであればこのサブルーチンはそのまま終了
するが、それ以外の場合には制御はS7A2Fに進む。 S7A2Fにおいては、中央の図柄表示器に表示されて
いる図柄が予定停止図柄と一致しているか否かが判断さ
れる。判断の答がNOであればこのサブルーチンは終了
するが、それ以外の場合には制御はS7A3Aに進む。
【0091】S7A3Aにおいては、左図柄、中図柄と
して選ばれた図柄が一致しているか否かが判断される。 すなわち、左、中図柄がリーチ図柄であるか否かが調べ
られる。判断の答がYESであれば制御はS7A40に
進み、そこでリーチ時の右図柄の停止基本時間および右
回転時間制御カウンタが所定の値にセットされる。この
場合、右図柄停止基本時間はリーチ時でない場合よりも
長い時間に、右図柄の回転時間制御カウンタの値が、リ
ーチ時以外の場合に比べてより遅いスクロール速度を表
す値に設定し直される。制御はS7A49に進む。S7
A3Aにおける判断の答がNOである場合にも、制御は
S7A49に進む。
【0092】S7A49においては、中図柄の停止音を
発生するためのデータのアドレス計算が行なわれる。さ
らに、プロセスフラグが次の処理、すなわち右図柄LE
D回転処理または右図柄LED回転処理(リーチ)を表
す値にセットされる。この後このサブルーチンは終了す
る。
【0093】図29は、プロセスフラグが右図柄LED
回転処理または右図柄LED回転処理(リーチ)を示す
値であるときに実行されるルーチンのフローチャートで
ある。S7A56において、ランプ、音データのアドレ
ス計算がされる。S7A76において、右図柄LED回
転処理が行なわれる。続いてS7A79において、右図
柄LEDをスクロール回転させるための基本時間が終了
したか否かが判断される。判断の答がNOであれば右図
柄の回転処理がさらに続行されるため、このサブルーチ
ンは終了する。判断の答がYESであればS7A82に
おいて、今表示されている図柄が、予定停止図柄の3つ
前の図柄であるか否かが判断される。判断の答がNOで
あれば図柄の回転は現在の速度で続けられるため、この
サブルーチンは終了する。判断の答がYESであればS
7A8Eにおいて、右図柄を回転させるための時間制御
カウンタの値が1インクリメントされる。これにより、
右図柄の回転速度がたとえば半分程度に遅くなる。
【0094】続いてS7A9Aにおいて、図柄の回転が
遅くなったか否かが判断される。判断の答がNOであれ
ばこのサブルーチンは終了するが、YESであればS7
AAAにおいて、表示されている図柄が予定停止図柄と
一致するか否かが判断される。判断の答がNOであれば
このサブルーチンは終了し、それ以外の場合にはS7A
B0において、大当りチェックのための基本時間のセッ
トが行なわれる。さらに、プロセスフラグが次の処理、
すなわち大当りチェックを示す値にセットされる。この
後このサブルーチンは終了する。
【0095】図30は、プロセス実行処理において、プ
ロセスフラグが大当りチェックを示す値であるときに実
行される処理のフローチャートである。S7B37にお
いて、通常時に発生される音データの先頭アドレスが取
り出され、発生される音データのアドレスとしてセット
される。S7B3Cにおいて、大当りチェックのための
基本時間(右図柄LED回転処理(図29)のS7AB
0においてセットされたもの)が終了したか否かが判断
される。判断の答がNOであればこのサブルーチンは終
了する。すなわち、大当りチェック処理は前述のように
4msに1回実行されるが、所定の時間が過ぎるまでは
このルーチンでは何もなされない。S7B3Cにおける
判断の答がYESになると、制御はS7B45に進む。 S7B45においては、外れ待ち基本時間に所定の時間
がセットされる。そして、プロセスフラグに外れ待ち時
間処理を示す値がセットされる。続いてS7B4Aにお
いて、大当りフラグが大当りを示す値となっているか否
かが判断される。判断の答がNOであればこのサブルー
チンは終了するが、YESである場合には制御はS7B
4Eに進む。S7B4Eにおいては、大入賞口開放の前
時間に、所定の時間がセットされる。そして、プロセス
フラグに、大入賞口開放前処理を示す値がセットされる
。その後このサブルーチンは終了する。
【0096】図31は、外れ待ち時間処理のフローチャ
ートである。S7B58において、ランプ、音データの
アドレスが計算されセットされる。S7B64において
、外れ待ち時間の基本時間(図30の大当りチェック処
理のS7B45において設定されたもの)が終了したか
否かが判断される。判断の答がNOであればこのサブル
ーチンはただちに終了する。すなわち、このサブルーチ
ンは前述のように4msに1回実行されるものであるが
、所定の基本時間が終了するまでは何も行なわない。 S7B64における判断の答がYESとなった場合には
、制御はS7B6Dに進む。このようにして外れ待ち時
間として所定の基本時間が用意されることにより、遊技
者は図柄表示器の表示結果が外れであることを視認する
ことができる。S7B6Dにおいては、大当りフラグが
クリアされる。さらに、プロセスフラグが通常時の処理
を示す値に設定される。その後このサブルーチンは終了
する。
【0097】図32は、大入賞口の開放前に行なわれる
処理のフローチャートである。この処理は、プロセスフ
ラグが大入賞口開放前を示す値である場合に行なわれ、
前述のように4msに1回実行される。S7B73にお
いてランプ、音データのアドレスがセットされる。S7
B7Fにおいて、基本時間が終了したか否かが判断され
る。この基本時間は、図30のS7B4Eにおいて設定
された時間である。判断の答がNOであれば基本時間が
終了していないということであるからこのサブルーチン
は直ちに終了する。判断の答がYESである場合には、
制御はS7B88に進む。S7B88においては、開放
回数カウンタに1が、開放回数表示のためのLEDデー
タとして1が、それぞれ設定される。さらに、大入賞口
開放時間がセットされる。そしてプロセスフラグは、大
入賞口開放中を示す値に設定される。この後このサブル
ーチンは終了する。
【0098】図33は、プロセス実行処理で行なわれる
、大入賞口開放中処理のフローチャートである。この処
理は、プロセスフラグが大入賞口開放中を示す値である
場合に、4msに1回行なわれる。S7B98において
、大入賞口の可動部材を開成させるためのソレノイドが
オンされる。また、ランプ、音データのアドレスがセッ
トされる。S7BAAにおいて、大入賞口への入賞個数
が最大値(たとえば10個)であるか否かが判断される
。判断の答がYESであれば制御はS7BBEに進み、
さもなければ制御はS7BB5に進む。S7BB5にお
いては、大入賞口の開放のための基本時間(図32のS
7B88においてセットされたもの)が終了したか否か
が判断される。判断の答がNOであればサブルーチンは
直ちに終了する。判断の答がYESであれば制御はS7
BBEに進む。S7BBEにおいては、役物連続作動装
置の受付け時間がセットされるとともに、プロセスフラ
グが次処理(すなわち、大入賞口開放後処理)を示す値
にセットされる。そしてこのサブルーチンは終了する。
【0099】大入賞口開放中処理が以上のように行われ
ることにより、大入賞口の開放は大入賞口への入賞個数
が10個程度になるか、または開放時間が所定の基本時
間(22秒程度)経過するかのどちらか早い時点で終了
することになる。
【0100】図34は、大入賞口開放後処理のフローチ
ャートである。このサブルーチンも、前述のようにプロ
セスフラグが所定の値のときに4ms毎に1回だけ実行
される。S7BC8において、大入賞口の可動部材を開
成させるためのソレノイドがオフされる。また、ランプ
、音データのアドレスがセットされる。S7BDAにお
いて、大入賞口開放後処理の基本時間(図33のS7B
BEにおいて設定されたもの)が終了したか否かが判断
される。判断の答がNOであればこのサブルーチンは直
ちに終了する。すなわち、大入賞口の開放が終了した後
、所定時間経過した後でなければ、大入賞口の開放後処
理は行なわれないことになる。S7BDAにおける判断
の答がYESであれば制御はS7BE3に進む。S7B
E3においては、今回の大入賞口の開放における大入賞
口への入賞個数が0であるか否かが判断される。判断の
答がYESであれば制御はS7BE7に進み、警告フラ
グに「ズラシ」(10カウントスイッチが所定位置から
ずらされた旨)を示す値がセットされる。その後このサ
ブルーチンは終了する。S7BE3における判断の答が
NOである場合には、制御はS7BEEに進む。
【0101】S7BEEにおいては、今回の大入賞口の
開放の間に、役物連続作動装置への入賞(V入賞)があ
ったか否かが判断される。判断の答がNOであれば制御
はS7C03に進み、さもなければ制御はステップS7
BF2に進む。S7BF2においてはさらに、大入賞口
の開放回数が最大(たとえば10回)であるか否かが判
断される。判断の答がYESであれば制御はS7C03
に進み、さもなければ制御はS7BF8に進む。S7B
F8においては、大入賞口の開放回数に1が加算され、
大入賞口への入賞個数がクリアされる。さらに、大入賞
口の途中回開放後時間がセットされる。制御はその後S
7C0Fに進む。S7BEEおよびS7BF2からS7
C03に制御が進んだ場合、大当りフラグ、開放回数、
入賞個数がクリアされる。さらに、最終回開放後時間が
セットされる。制御はS7C0Fに進む。S7C0Fに
おいては、プロセスフラグが次処理、すなわちインター
バル処理を表す値にセットされる。その後このサブルー
チンは終了する。
【0102】図35は、役物連続作動装置に入賞があっ
た場合の、大入賞口の開放と開放との間のインターバル
処理のサブルーチンを表すフローチャートである。S7
C14において、ランプ、音データのセットがされる。 S7C20において、基本時間が終了したか否かが判断
される。この基本時間は、図34に示される大入賞口開
放後処理のS7BF8とS7C03のうちいずれかにお
いて設定されたものである。判断の答がNOであればこ
のサブルーチンは直ちに終了する。すなわち、基本時間
が終了するまではこのインターバル処理においては何も
実行されない。判断の答がYESであれば制御はS7C
2Cに進む。S7C2Cにおいては、開放回数を示すL
EDデータが、左図柄のLEDデータとしてセットされ
る。
【0103】S7C30においては、今回の大入賞口の
開放において役物連続作動装置への有効な入賞があった
か否かが判断される。判断の答がNOであれば制御はS
7C29に進み、さもなければ制御はS7C34に進む
。S7C34においては、大入賞口開放時間がセットさ
れる。続いてS7C39においては、プロセスフラグに
大入賞口開放中を示す値がセットされる。制御はその後
S7C3Dに進む。一方、S7C30における判断の答
がNOである場合には制御はS7C29に進むが、S7
C29においては、プロセスフラグには通常時の処理を
表す値が設定される。制御はその後S7C3Dに進む。 S7C3Dにおいては、役物連続作動装置への入賞の記
憶がクリアされる。その後このサブルーチンは終了する
【0104】図36は、図13のS783Dにおいて実
行される図柄LED表示切換制御のフローチャートであ
る。前述のようにこの処理も、4msに1回だけ行なわ
れる。S7E7Bにおいて、図柄LEDの表示切換タイ
ミングであるか否かが判断される。判断の答がNOであ
れば制御はS7EADに進み、さもなければ制御はS7
E99に進む。S7E99においては、表示切換タイマ
が終了しているか否かが判断される。判断の答がNOで
あればこのサブルーチンは終了するが、さもなければ制
御はS7EA2に進む。
【0105】S7EA2においては、図柄LED切換用
タイマに、図柄切換用の時間がセットされる。さらに、
表示切換カウンタの値が1インクリメントされる。制御
はS7EA9に進む。S7EA9においては、表示切換
カウンタの値が最大値であるか否かが判断される。判断
の答がNOであればこのサブルーチンは直ちに終了する
が、さもなければ制御はS7EADに進む。S7EAD
においては、表示切換カウンタの内容がクリアされ、こ
のサブルーチンは終了する。
【0106】なお、図柄LEDの表示切換タイミングと
は、具体的にはプロセス制御フラグが右図柄LED回転
(リーチ)または大入賞口開放前を示す値であるとき、
または大入賞口開放中〜インターバルを示す値のときで
あって開放回数が最大(すなわち「10」)あるいは役
物連続作動装置への入賞が記憶されているときのことで
ある。また、表示切換カウンタの最大値は本実施例では
「7」であり、表示切換カウンタの値が表示切換タイマ
終了ごとに1インクリメントされることによって図7、
図8に示す表示制御が実現される。なお、図7、図8に
おいて、表示切換カウンタがインクリメントされるごと
に図示左から右方向に表示が変化するのであり、表示切
換カウンタの値が「0」の時は左端に示す表示となり、
「6」の時は右端に示す表示となる。
【0107】再び図13を参照して、S7812におけ
る判断の結果、リセット回数が偶数の場合にはS781
Bの処理が行なわれる。さらに、S7839における判
断の結果、リセット回数が2回目である場合にはS78
4Eの処理が、4回目である場合にはS783Dの処理
が行なわれる。すなわち、S781Bの処理は2msに
1回、S784E、S783Dの処理はそれぞれ4ms
に1回行なわれる。さらに、S780FのLED出力の
処理は1msに1回行なわれる。このように各処理の実
行頻度に差を設けたのは、各処理を適切に実行するため
に必要な時間間隔が異なるからである。すなわち、S7
80Fの処理は、1msよりも大きい間隔で行なわれる
とLED表示にちらつき等の好ましくない影響が現われ
る。一方、図柄表示器のデータのセットや、飾りLED
データのセット、あるいは各遊技状態に応じた処理など
はそれほど短い間隔で行なう必要がない。したがってそ
れらの処理はS784E、S783Dなどにおいて、4
msに1回行われるようにされている。一方、入賞状態
のチェックや、大当り判定のためのランダム数の更新な
どは中程度の頻度で行なえばよいと考えられる。したが
ってS781Bによって、2msに1回行われるように
されているのである。
【0108】以上のようにこのプログラムのメインルー
チンは、処理を大きく3つの枝に分け、リセット回数に
よって実行されるルーチンを異ならせている。このよう
な処理は、メインルーチンを枝別れさせず、1本のルー
チンにした上で、より周波数の高いクロックで駆動すれ
ば容易に実現できるように思われる。しかし、遊技機に
おいては、特に遊技機が設置される遊技場においては、
ノイズが発生しやすいことを考慮して、NMOS(N−
type  Metal−OxideSemicond
uctor)が主に使用されていることを忘れてはなら
ない。NMOS回路は、ノイズには強いが、動作速度は
遅い。したがって、メインルーチンを枝別れさせず1本
にした場合には、上述のような処理を容易に実現するこ
とはできないのである。
【0109】図37は、請求項2に記載の発明に係る遊
技機のマイコンにおいて実行されるプログラムのうち、
スイッチ入力処理のフローチャートである。この遊技機
の構造およびマイコンで実行されるプログラムのうちの
他の部分のフローは、第1の実施例に記載されているも
のと同一である。したがって、ここではそれらについて
の詳しい説明は繰返されない。
【0110】図37に示されるスイッチ入力処理が図1
7に示される第1の実施例のスイッチ入力処理と異なる
のは、図17のS7CD4に代えて、S7CD5におけ
る判断の応えがYESである場合に実行されるS7CD
6の処理が追加されていることである。その他の点にお
いて、図37のフローは図17に示されるフローと同一
である。
【0111】前述のように第1種始動口スイッチポート
がたとえば3回続けてオンである場合のみS7CD5に
おける判断の応えがYESとなる。したがってその場合
制御はS7CD6に進み、ランダム3カウンタの内容が
1インクリメントされる。その結果次のような効果が生
ずる。第1種始動口に遊技玉が入賞するタイミングは全
くランダムなものである。そして、第1種始動口に遊技
玉が入賞した場合のみS7CD6においてランダム3カ
ウンタの内容が1インクリメントされることになる。し
たがって、この加算は遊技玉の入賞というランダムなタ
イミングによって発生する事象により実行されることに
なり、ランダム3カウンタの内容のランダム性は、S7
CD6という処理が設けられない場合と比べてより向上
する。すなわち、S7CD6という処理は、請求項2に
記載の「ランダムタイミング利用式事前決定手段」に相
当する。このように遊技玉の第1種始動口への入賞とい
うランダムなタイミングによってランダム3カウンタの
内容を加算することにより出目の決定のランダム性が従
来よりも向上することになり、遊技の興趣をさらに盛上
げることができる。
【0112】以上のようにこの発明によれば、第1種始
動口に遊技玉が入賞した場合に導出されるランダムなパ
ルス幅を有する信号によってランダムカウンタの加算を
制御したり、あるいは第1種始動口への遊技玉の入賞と
いうランダムなタイミングで発生する事象によってラン
ダム3カウンタの内容を1加算したりすることにより、
出目の決定におけるランダム性が従来よりも向上する。 その結果、このような処理が行なわれない従来の遊技機
よりも、遊技の興趣をより一層盛上げることができる。
【0113】なお、上述の第1の実施例においては、図
17のS7CD4においてランダム3カウンタの内容が
1加算された。しかしこの発明はこれには限定されず、
ランダムなパルス幅に依存して行なわれる処理において
ランダム3カウンタの内容を加算するようにすればよい
。たとえば図17において、S7C41における判断の
応えがYESとなった場合、あるいはS7C87におけ
る判断の応えがYESとなった場合にランダム3カウン
タの内容を加算するようにしてもよい。また、上述の実
施例のいずれにおいても、出目の決定のランダム性を向
上させるために加算されるカウンタは、ランダム3カウ
ンタであったが、この発明はこれには限定されない。 たとえば、上述のカウンタのうちランダム1カウンタあ
るいはランダム2カウンタの内容が加算されるようにし
てもよい。さらに、可変表示装置にストップボタンを設
け、遊技者がこのストップボタンを押すことによって可
変表示装置を停止させるようにした場合、ストップボタ
ンからの信号がオンの間判断カウンタの加算をするよう
にしてもよい。この場合遊技者の操作の癖が加味されて
、出目のランダム性がより向上する。
【0114】以上、この発明がパチンコ遊技機を例とし
て説明されたが、この発明は上述の例には限定されず、
様々な図柄を表示することができる図柄表示器を用いる
遊技機一般に適用することができる。
【0115】
【発明の効果】請求項1に記載の遊技機においては、ラ
ンダム導出幅利用式事前決定手段の働きにより、遊技機
内部においてランダムな期間導出されるランダム導出幅
信号のランダム導出幅を利用して可変表示装置の停止時
の表示結果に関する内容が定められる。そのため、事前
決定の内容のランダム性が従来よりも向上し、遊技の興
趣をより一層盛上げることができる。
【0116】請求項2に記載の遊技機においては、タイ
ミング利用式事前決定手段の働きにより、遊技機内部に
おいてランダムなタイミングで導出されるランダムタイ
ミング導出信号のランダムタイミングを利用して可変表
示装置の停止時の表示結果に関する内容が定められる。 そのため、事前決定の内容のランダム性が従来よりも向
上し、遊技の興趣をより一層盛上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技盤面の正
面図である。
【図2】本発明にかかるパチンコ遊技機の中央装置の、
一部破断した斜視図である。
【図3】中央装置の動作の態様を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技盤面の裏
面図である。
【図5】本発明にかかるパチンコ遊技機の図柄表示器の
、電源投入時の表示を模式的に示す図である。
【図6】本発明にかかるパチンコ遊技機の図柄表示器に
表示される図柄の模式図である。
【図7】本発明のパチンコ遊技機の図柄表示器に表示さ
れる図柄の移動点灯状態の例を示す模式図である。
【図8】本発明のパチンコ遊技機の図柄表示器の中央部
分に表示される、役物連続作動装置に入賞があったこと
を報知する移動図柄の模式図である。
【図9】本発明にかかるパチンコ遊技機の図柄表示器に
表示される、異常発生を示す図柄の模式図である。
【図10】本発明にかかるパチンコ遊技機の制御回路の
ブロック図である。
【図11】図10に示される図柄表示器の拡大ブロック
図である。
【図12】本発明にかかるパチンコ遊技機のMPUのメ
モリマップである。
【図13】本発明にかかるパチンコ遊技機のMPUで実
行されるプログラムのメインルーチンの前半部のフロー
チャートである。
【図14】メインルーチンの後半部のフローチャートで
ある。
【図15】システムイニシャル処理のフローチャートで
ある。
【図16】LED出力処理のフローチャートである。
【図17】スイッチ入力処理のフローチャートである。
【図18】V−10通過タイマチェックのフローチャー
トである。
【図19】警告処理のフローチャートである。
【図20】ランダムカウンタ更新処理のフローチャート
である。
【図21】入賞記憶エリア格納処理のフローチャートで
ある。
【図22】大当り情報セット処理のフローチャートであ
る。
【図23】プロセス実行処理のフローチャートである。
【図24】通常処理のフローチャートである。
【図25】停止図柄格納処理のフローチャートである。
【図26】左、中、右図柄LED回転処理のフローチャ
ートである。
【図27】左図柄回転処理のフローチャートである。
【図28】中、右図柄LED回転処理のフローチャート
である。
【図29】右図柄LED回転処理のフローチャートであ
る。
【図30】大当りチェック処理のフローチャートである
【図31】外れ待ち時間処理のフローチャートである。
【図32】大入賞口開放前処理のフローチャートである
【図33】大入賞口開放中処理のフローチャートである
【図34】大入賞口開放後処理のフローチャートである
【図35】インターバル処理のフローチャートである。
【図36】図柄LED表示切換処理のフローチャートで
ある。
【図37】本発明の第2の実施例に係るパチンコ遊技機
のマイコンにより実行されるプログラムの、スイッチ入
力処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1  中央装置 2、2a〜2c  図柄表示器 3a、3b  可動部材 4  役物連続作動装置 6a〜6c  第1種始動口 20  内部装置 27  10カウントスイッチ 28  役物連続作動装置スイッチ 29a〜29c  第1種始動口スイッチ37  基本
回路 41  初期リセット回路 42  定期リセット回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数種類の識別情報が可変表示可能な
    可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め
    定められた特定の識別情報になった場合に所定の遊技価
    値を付与可能な状態となる遊技機であって、前記可変表
    示装置の停止時の表示結果に関連する内容を予め決定し
    ておくための事前決定手段と、所定の可変開始条件の成
    立に基づいて前記可変表示装置を可変表示させるととも
    に、所定の停止条件の成立に基づいて前記可変表示装置
    を停止制御し、停止時の識別情報が前記事前決定手段に
    より決定された内容に従ったものになるように表示制御
    するための可変表示制御手段とを含み、前記事前決定手
    段は、遊技機内部においてランダムな期間導出されるラ
    ンダム導出幅信号のランダム導出幅を利用して事前決定
    の内容のランダム性を向上させるランダム導出幅利用式
    事前決定手段を含むことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】  複数種類の識別情報が可変表示可能な
    可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め
    定められた特定の識別情報になった場合に所定の遊技価
    値を付与可能な状態となる遊技機であって、前記可変表
    示装置の停止時の表示結果に関連する内容を予め決定し
    ておくための事前決定手段と、所定の可変開始条件の成
    立に基づいて前記可変表示装置を可変表示させるととも
    に、所定の停止条件の成立に基づいて前記可変表示装置
    を停止制御し、停止時の識別情報が前記事前決定手段に
    より決定された内容に従ったものになるように表示制御
    するための可変表示制御手段とを含み、前記事前決定手
    段は、遊技機内部においてランダムなタイミングで導出
    されるランダムタイミング導出信号のランダムタイミン
    グを利用して事前決定の内容のランダム性を向上させる
    ためのランダムタイミング利用式事前決定手段を含むこ
    とを特徴とする、遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000356A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Daiman:Kk 遊技機
JP2011072834A (ja) * 2008-06-10 2011-04-14 Daito Giken:Kk 遊技台

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000356A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Daiman:Kk 遊技機
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