JPH0428196Y2 - - Google Patents
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- JPH0428196Y2 JPH0428196Y2 JP8071887U JP8071887U JPH0428196Y2 JP H0428196 Y2 JPH0428196 Y2 JP H0428196Y2 JP 8071887 U JP8071887 U JP 8071887U JP 8071887 U JP8071887 U JP 8071887U JP H0428196 Y2 JPH0428196 Y2 JP H0428196Y2
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- coil
- slot
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- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 21
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 claims description 5
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004070 electrodeposition Methods 0.000 description 1
- 229920006334 epoxy coating Polymers 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Dc Machiner (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案は、モータ回転子の巻線構造に関し、特
にコイルのコアへの巻回方向に特徴を有するモー
タ回転子の巻線構造に関する。
にコイルのコアへの巻回方向に特徴を有するモー
タ回転子の巻線構造に関する。
〈従来の技術〉
従来から、モータの回転子に於てスロツトが軸
線方向に対して角度をなして設けられた所謂スキ
ユースロツトと呼ばれる構造が用いられている。
この構造によれば、スロツトが軸線方向に設けら
れたモータに比較して、回転トルクの脈動が防止
され、振動、騒音等が低減されている。
線方向に対して角度をなして設けられた所謂スキ
ユースロツトと呼ばれる構造が用いられている。
この構造によれば、スロツトが軸線方向に設けら
れたモータに比較して、回転トルクの脈動が防止
され、振動、騒音等が低減されている。
しかるにこのような構造にあつては、特にコイ
ルの最も上層の素線が、エンドコイル部からスロ
ツトに突入する側のコアテイース隅部に於て、復
元力等によりコアテイースとの係合から抜出る方
向に膨出し、スロツトから脱落し易くなることが
考えられる。この傾向は、比較的大径の素線にて
コイルを形成する場合に多く見られ、スキユース
ロツトを有するモータ回転子のコイルの巻線過程
に於ける大きな障害となつていた。特開昭54−
22502号公報には、コアテイースに2周巻回した
コイルのエンドコイル部に於いて、上層側のコイ
ルと下層側のコイルとの軸線方向長さを不等長と
した構造が開示されている。このような構造にあ
つては、エンドコイル部に於いて同一のスロツト
に巻回されたコイル素線の折返し部分同士が径方
向に重なり合わないため、コイルの径方向への膨
出が抑えられ、比較的コイルの素線がコアテイー
スに引掛かり易くなつているが、前記したように
スキユースロツトを有するモータ回転子に於てコ
イルがエンドコイル部からスロツトに突入する側
隅部でコアテイースに係合され難いと云う問題は
必ずしも解消されない。
ルの最も上層の素線が、エンドコイル部からスロ
ツトに突入する側のコアテイース隅部に於て、復
元力等によりコアテイースとの係合から抜出る方
向に膨出し、スロツトから脱落し易くなることが
考えられる。この傾向は、比較的大径の素線にて
コイルを形成する場合に多く見られ、スキユース
ロツトを有するモータ回転子のコイルの巻線過程
に於ける大きな障害となつていた。特開昭54−
22502号公報には、コアテイースに2周巻回した
コイルのエンドコイル部に於いて、上層側のコイ
ルと下層側のコイルとの軸線方向長さを不等長と
した構造が開示されている。このような構造にあ
つては、エンドコイル部に於いて同一のスロツト
に巻回されたコイル素線の折返し部分同士が径方
向に重なり合わないため、コイルの径方向への膨
出が抑えられ、比較的コイルの素線がコアテイー
スに引掛かり易くなつているが、前記したように
スキユースロツトを有するモータ回転子に於てコ
イルがエンドコイル部からスロツトに突入する側
隅部でコアテイースに係合され難いと云う問題は
必ずしも解消されない。
〈考案が解決しようとする問題点〉
このような従来技術の問題点に鑑み、本考案の
主な目的は、スロツトからコイルが脱落すること
なく良好に巻線を行うことが可能なモータ回転子
の巻線構造を提供することにある。
主な目的は、スロツトからコイルが脱落すること
なく良好に巻線を行うことが可能なモータ回転子
の巻線構造を提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉
このような目的は、本考案によれば、回転軸に
同軸的に装着され、かつ軸線方向に対して或る角
度をなして延在する複数のスロツトにより区分さ
れた複数のコアテイースと該コアテイースの前記
スロツトを通過するように前記コアテイースに巻
回された複数のコイルとを有するアーマチユア
と、該アーマチユアに対して軸線方向に隔置され
た前記回転軸の部分に同軸的に固着されたコンミ
テータとを有するモータ回転子の巻線構造であつ
て、前記コイルの素線が前記スロツトから、前記
コアテイースの軸線方向端面と側面とのなす角が
鈍角となつている第1の隅部を経て突出し、前記
コアテイースの軸線方向端面と側面とのなす角が
鋭角となつている第2の隅部を経て前記スロツト
の異なるものに向けて突入するような方向に前記
コイルが巻回されていることを特徴とするモータ
回転子の巻線構造を提供することにより達成され
る。
同軸的に装着され、かつ軸線方向に対して或る角
度をなして延在する複数のスロツトにより区分さ
れた複数のコアテイースと該コアテイースの前記
スロツトを通過するように前記コアテイースに巻
回された複数のコイルとを有するアーマチユア
と、該アーマチユアに対して軸線方向に隔置され
た前記回転軸の部分に同軸的に固着されたコンミ
テータとを有するモータ回転子の巻線構造であつ
て、前記コイルの素線が前記スロツトから、前記
コアテイースの軸線方向端面と側面とのなす角が
鈍角となつている第1の隅部を経て突出し、前記
コアテイースの軸線方向端面と側面とのなす角が
鋭角となつている第2の隅部を経て前記スロツト
の異なるものに向けて突入するような方向に前記
コイルが巻回されていることを特徴とするモータ
回転子の巻線構造を提供することにより達成され
る。
〈作用〉
このようにすると、コイルがエンドコイル部か
らスロツトに入る位置に於て確実にコアテイース
に係合することにより確実にスロツトに受容され
る。
らスロツトに入る位置に於て確実にコアテイース
に係合することにより確実にスロツトに受容され
る。
〈実施例〉
以下に添付の図面を参照して本考案を特定の実
施例について詳細に説明する。
施例について詳細に説明する。
第1図は本考案が適用されたモータのロータ部
分を示す。回転軸1には絶縁体からなる図示され
ないスリーブが設けられ、その外周にアーマチユ
ア2及びコンミテータ4が軸線方向に沿つて隔置
されかつ互いに同軸をなすように固着されてい
る。アーマチユア2は多数の薄板を積層してなる
コア3を有し、概ね軸線方向に延在する21本のス
ロツト5により周方向に沿つて区分された21個の
コアテイース6を有する。コア3の表面にはエポ
キシ被膜が形成されている。ここで、スロツト5
及びコアテイース6は軸線方向に対して或る角度
をなして、かつ各スロツト及び各コアテイースが
互いに平行となるように形成されている。また、
アーマチユア2は、これらのスロツト5を通過す
るようにしてコアテイース6に巻回された複数の
コイル7を有している。コンミテータ4は、周方
向に沿つて互いに絶縁されるようにして区分され
た21個のセグメント8と、アーマチユア2側の端
部に形成された拡径部9に穿設された21個の係合
溝9aとを有する。コイル7のリード線10がこ
れら係合溝9aに接続され、電着等により互いに
固着されている。
分を示す。回転軸1には絶縁体からなる図示され
ないスリーブが設けられ、その外周にアーマチユ
ア2及びコンミテータ4が軸線方向に沿つて隔置
されかつ互いに同軸をなすように固着されてい
る。アーマチユア2は多数の薄板を積層してなる
コア3を有し、概ね軸線方向に延在する21本のス
ロツト5により周方向に沿つて区分された21個の
コアテイース6を有する。コア3の表面にはエポ
キシ被膜が形成されている。ここで、スロツト5
及びコアテイース6は軸線方向に対して或る角度
をなして、かつ各スロツト及び各コアテイースが
互いに平行となるように形成されている。また、
アーマチユア2は、これらのスロツト5を通過す
るようにしてコアテイース6に巻回された複数の
コイル7を有している。コンミテータ4は、周方
向に沿つて互いに絶縁されるようにして区分され
た21個のセグメント8と、アーマチユア2側の端
部に形成された拡径部9に穿設された21個の係合
溝9aとを有する。コイル7のリード線10がこ
れら係合溝9aに接続され、電着等により互いに
固着されている。
第2図は、本考案に基づくモータ回転子の巻線
構造を示すダイヤグラム図である。この巻線は所
謂波巻きと呼ばれる巻き方により行われている。
まず、図示されない21個のノズルより同時に導出
された21本のコイルワイヤの始端をセグメント1
5〜35に接続させる。そして、このコイルワイ
ヤを軸線方向に対して第2図に於ける右方向へ斜
めに延出させ、スロツト57〜77に各々突入さ
せ、コイル36〜56として各スロツトを通過さ
せた後、コンミテータ4と相反する側のエンドコ
イル部に突出させる。前記したノズルがこのエン
ドコイル部に位置するときに図示されないスリー
ブをコンミテータ側よりアーマチユア2に嵌装さ
せ、スリーブの遊端部を支点としてコイル36〜
56をこのスリーブの内側から外側に折返すよう
にして最外端部7aを形成させる。そして、スリ
ーブをアーマチユア2より離脱させ、アーマチユ
ア2をインデツクスし、コイル36〜56を前記
した突入側スロツトから第2図に於ける右方向に
5つ離れたスロツトに突入させる。ここで、この
スロツトにコイルを通過させるときに、エンドコ
イル部のコイル突入側スロツト端部にて治具によ
り各コイル素線を回転軸1の軸線方向内側に押圧
し固定しておくことにより、各コイルが位置決め
されエンドコイル部に於ける各コイルの形状が損
われることがない。
構造を示すダイヤグラム図である。この巻線は所
謂波巻きと呼ばれる巻き方により行われている。
まず、図示されない21個のノズルより同時に導出
された21本のコイルワイヤの始端をセグメント1
5〜35に接続させる。そして、このコイルワイ
ヤを軸線方向に対して第2図に於ける右方向へ斜
めに延出させ、スロツト57〜77に各々突入さ
せ、コイル36〜56として各スロツトを通過さ
せた後、コンミテータ4と相反する側のエンドコ
イル部に突出させる。前記したノズルがこのエン
ドコイル部に位置するときに図示されないスリー
ブをコンミテータ側よりアーマチユア2に嵌装さ
せ、スリーブの遊端部を支点としてコイル36〜
56をこのスリーブの内側から外側に折返すよう
にして最外端部7aを形成させる。そして、スリ
ーブをアーマチユア2より離脱させ、アーマチユ
ア2をインデツクスし、コイル36〜56を前記
した突入側スロツトから第2図に於ける右方向に
5つ離れたスロツトに突入させる。ここで、この
スロツトにコイルを通過させるときに、エンドコ
イル部のコイル突入側スロツト端部にて治具によ
り各コイル素線を回転軸1の軸線方向内側に押圧
し固定しておくことにより、各コイルが位置決め
されエンドコイル部に於ける各コイルの形状が損
われることがない。
次に、コンミテータ4側エンドコイル部にて前
記同様の手順にて今度はセグメント8と相反する
側よりスリーブをアーマチユア2に嵌装させ、最
外端部7bを形成させ、再び最初のスロツト即ち
第2図に於ける左方向に5つ離れたスロツトに突
入させる。
記同様の手順にて今度はセグメント8と相反する
側よりスリーブをアーマチユア2に嵌装させ、最
外端部7bを形成させ、再び最初のスロツト即ち
第2図に於ける左方向に5つ離れたスロツトに突
入させる。
この互いに5つ離れたスロツト同士の間即ちコ
アテイース78〜98の5つ分を各々3周巻回さ
せた後最初に延出したセグメントから第2図に於
ける右方向に10個離れたセグメントに接続させ
る。
アテイース78〜98の5つ分を各々3周巻回さ
せた後最初に延出したセグメントから第2図に於
ける右方向に10個離れたセグメントに接続させ
る。
ここで、上記した過程を例えばコイル36及び
コイル41に着目して説明すると、セグメント1
5からリード線36aが延出し、同時にセグメン
ト15から第2図に於ける右方向に5つ離れたセ
グメント20からリード線41aが延出する。
コイル41に着目して説明すると、セグメント1
5からリード線36aが延出し、同時にセグメン
ト15から第2図に於ける右方向に5つ離れたセ
グメント20からリード線41aが延出する。
そして、リード線36aはコイル36としてス
ロツト57と62との間即ちコアテイース78〜
82の間をを3周巻回し、同時にリード線41a
はコイル41としてスロツト62と67との間即
ちコアテイース83〜87の間を3周巻回する。
即ち、第1図を軸線方向から見た部分的な拡大断
面図である第3図に良く示されているように、ス
ロツト62内にコイル36及び41の素線が3本
づつ交互に計6本の素線が受容され、例えば本実
施例に用いられたコイルよりも線径の大きなコイ
ルを用いて1周或いは2周巻回した構造に比較し
てスロツト内のコイルの占積率が向上している。
ロツト57と62との間即ちコアテイース78〜
82の間をを3周巻回し、同時にリード線41a
はコイル41としてスロツト62と67との間即
ちコアテイース83〜87の間を3周巻回する。
即ち、第1図を軸線方向から見た部分的な拡大断
面図である第3図に良く示されているように、ス
ロツト62内にコイル36及び41の素線が3本
づつ交互に計6本の素線が受容され、例えば本実
施例に用いられたコイルよりも線径の大きなコイ
ルを用いて1周或いは2周巻回した構造に比較し
てスロツト内のコイルの占積率が向上している。
コアテイース78〜82の間を3周巻回したコ
イル36は、セグメント15から第2図に於ける
右方向に10個離れたセグメント25に係合され、
コイル41はセグメント30に係合される。ま
た、セグメント15には、セグメント26から延
出したコイル47がコイル36と同様にしてコア
テイースに巻回した後、リード線47bとしてリ
ード線36aの上層側に接続される。
イル36は、セグメント15から第2図に於ける
右方向に10個離れたセグメント25に係合され、
コイル41はセグメント30に係合される。ま
た、セグメント15には、セグメント26から延
出したコイル47がコイル36と同様にしてコア
テイースに巻回した後、リード線47bとしてリ
ード線36aの上層側に接続される。
尚、第1図及び同一のスロツト間を巻回するコ
イルの3本の素線のみを示す第4図に示されてい
るように、本実施例によれば、コンミテータ4と
相反する側のエンドコイル部に於て、1周目の素
線12及び2周目の素線13は、突出する側のス
ロツト5から概ね回転子1の軸線方向へ所定の長
さだけ延出した後、最外端部12a及び13aへ
向けて折曲されており、素線12〜14の最外端
部12a,13a及び14aへ向かう部分は互い
に平行をなしている。そのため、このエンドコイ
ル部にて互いに隣接するコイル同士或いは素線1
2〜14が互いに不必要に交差することがなく、
エンドコイル部の径方向への膨出が防止されてい
る。
イルの3本の素線のみを示す第4図に示されてい
るように、本実施例によれば、コンミテータ4と
相反する側のエンドコイル部に於て、1周目の素
線12及び2周目の素線13は、突出する側のス
ロツト5から概ね回転子1の軸線方向へ所定の長
さだけ延出した後、最外端部12a及び13aへ
向けて折曲されており、素線12〜14の最外端
部12a,13a及び14aへ向かう部分は互い
に平行をなしている。そのため、このエンドコイ
ル部にて互いに隣接するコイル同士或いは素線1
2〜14が互いに不必要に交差することがなく、
エンドコイル部の径方向への膨出が防止されてい
る。
第1図を部分的に拡大して示す第5図に示され
ているように、コアテイース6は回転軸1の軸線
方向に対して或る角度をなして設けられており、
図中の矢印に示されているようにコイル7が、コ
アテイース6の軸線方向端面とスロツト5内の側
面とのなす角βが鈍角をなす隅部6bを経てエン
ドコイル部に突出し、軸線方向端面とスロツト5
内の側面とのなす角αが鋭角をなす隅部6aを経
て再びスロツト5に突入している。そのため、第
6図の矢印に示されているように、コイル7がス
ロツト5からエンドコイル部にコアテイース6の
軸線方向端面とスロツト5内の側面とのなす角α
が鋭角をなす隅部6aを経て突出し、軸線方向端
面とスロツト5内の側面とのなす角βが鈍角をな
す隅部6bを経て再びスロツト5に突入するよう
な形式の巻線構造と比較して、コイル7がエンド
コイル部からスロツト5に突入側隅部にて比較的
鋭い角度で折曲し、コアテイースの拡幅された遊
端部11に係合し易くなつている。このとき、コ
イル7がスロツト5からエンドコイル部に突出す
る側の隅部6bではコイル7の折曲する角度が比
較的緩やかになつていても、その上層側に別のコ
イルが重なるため、隅部6bからコイルが脱落す
る心配がない。ここで、第5図及び第6図のコイ
ルは説明上比較的外周のもののみを図示してお
り、矢印はコイルの巻回方向を示している。
ているように、コアテイース6は回転軸1の軸線
方向に対して或る角度をなして設けられており、
図中の矢印に示されているようにコイル7が、コ
アテイース6の軸線方向端面とスロツト5内の側
面とのなす角βが鈍角をなす隅部6bを経てエン
ドコイル部に突出し、軸線方向端面とスロツト5
内の側面とのなす角αが鋭角をなす隅部6aを経
て再びスロツト5に突入している。そのため、第
6図の矢印に示されているように、コイル7がス
ロツト5からエンドコイル部にコアテイース6の
軸線方向端面とスロツト5内の側面とのなす角α
が鋭角をなす隅部6aを経て突出し、軸線方向端
面とスロツト5内の側面とのなす角βが鈍角をな
す隅部6bを経て再びスロツト5に突入するよう
な形式の巻線構造と比較して、コイル7がエンド
コイル部からスロツト5に突入側隅部にて比較的
鋭い角度で折曲し、コアテイースの拡幅された遊
端部11に係合し易くなつている。このとき、コ
イル7がスロツト5からエンドコイル部に突出す
る側の隅部6bではコイル7の折曲する角度が比
較的緩やかになつていても、その上層側に別のコ
イルが重なるため、隅部6bからコイルが脱落す
る心配がない。ここで、第5図及び第6図のコイ
ルは説明上比較的外周のもののみを図示してお
り、矢印はコイルの巻回方向を示している。
また、特にコンミテータ4と相反する側のエン
ドコイル部にてコイル7の最も上層の素線14が
スロツト5に向けて折返す最外端部14aが、隅
部6aに比較して隅部6b寄りにオフセツトして
形成されているため、第6図のような隅部6bと
隅部6aとの中間位置にコイルの最外端部が形成
されている形式のものに比較して、突入側隅部に
てより鋭い角度で折曲しスロツト5に突入してい
るため、上記同様コアテイースの遊端部11に係
合し易くなつている。
ドコイル部にてコイル7の最も上層の素線14が
スロツト5に向けて折返す最外端部14aが、隅
部6aに比較して隅部6b寄りにオフセツトして
形成されているため、第6図のような隅部6bと
隅部6aとの中間位置にコイルの最外端部が形成
されている形式のものに比較して、突入側隅部に
てより鋭い角度で折曲しスロツト5に突入してい
るため、上記同様コアテイースの遊端部11に係
合し易くなつている。
更に、第4図に示されているように、コイル7
のコンミテータ4と相反する側のエンドコイル部
に於て、3周巻回されたコイルのうち、最も下層
(1周目)の素線12の軸線方向長さが最も長く、
最も上層(3周目)の素線14が最も短くなつて
いる。従つて、3周目の素線14が、他の素線1
2或いは素線13よりもその軸線方向長さが長く
なつている場合と比較して、突入側隅部にて一層
鋭い角度で折曲してスロツト5に突入し、上記同
様遊端部11に係合し易くなつている。上記した
ことから、コイル7とコアテイース6との係合が
確実となつている。
のコンミテータ4と相反する側のエンドコイル部
に於て、3周巻回されたコイルのうち、最も下層
(1周目)の素線12の軸線方向長さが最も長く、
最も上層(3周目)の素線14が最も短くなつて
いる。従つて、3周目の素線14が、他の素線1
2或いは素線13よりもその軸線方向長さが長く
なつている場合と比較して、突入側隅部にて一層
鋭い角度で折曲してスロツト5に突入し、上記同
様遊端部11に係合し易くなつている。上記した
ことから、コイル7とコアテイース6との係合が
確実となつている。
〈考案の効果〉
このように本考案によれば、スキユースロツト
を有するモータ回転子に於て、コイルを、そのエ
ンドコイル部にて軸線方向端面とスロツト内側面
とのなす角が鈍角となつている隅部側から角が鋭
角となつている隅部側へ引回すように巻線するの
みで、コイルを確実にスロツト内に受容し保持す
ることが可能となるため、モータ回転子の巻線過
程に於ける煩雑さが解消され、多大な効果を奏す
ることができる。
を有するモータ回転子に於て、コイルを、そのエ
ンドコイル部にて軸線方向端面とスロツト内側面
とのなす角が鈍角となつている隅部側から角が鋭
角となつている隅部側へ引回すように巻線するの
みで、コイルを確実にスロツト内に受容し保持す
ることが可能となるため、モータ回転子の巻線過
程に於ける煩雑さが解消され、多大な効果を奏す
ることができる。
第1図は本考案が適用されたモータ回転子を示
す斜視図である。第2図は本考案に基づく巻線構
造を示す展開ダイヤグラム図である。第3図は第
1図を軸線方向から見た部分拡大断面図である。
第4図は第1図のコンミテータと相反する側のエ
ンドコイル部の一部を拡大して模式的に示す説明
図である。第5図は第1図を正面から見た展開拡
大図である。第6図は従来の巻線構造を示す第5
図に対応する図である。 1……回転軸、2……アーマチユア、3……コ
ア、4……コンミテータ、5……スロツト、6…
…コアテイース、6a,6b……隅部、7……コ
イル、7a,7b……最外端部、8……セグメン
ト、9……拡径部、9a……係合溝、10……リ
ード線、11……遊端部、12〜14……素線、
12a,13a,14a,14b……最外端部、
15〜35……セグメント、36〜56……コイ
ル、36a,41a,47b……リード線、57
〜77……スロツト、78〜98……コアテイー
ス。
す斜視図である。第2図は本考案に基づく巻線構
造を示す展開ダイヤグラム図である。第3図は第
1図を軸線方向から見た部分拡大断面図である。
第4図は第1図のコンミテータと相反する側のエ
ンドコイル部の一部を拡大して模式的に示す説明
図である。第5図は第1図を正面から見た展開拡
大図である。第6図は従来の巻線構造を示す第5
図に対応する図である。 1……回転軸、2……アーマチユア、3……コ
ア、4……コンミテータ、5……スロツト、6…
…コアテイース、6a,6b……隅部、7……コ
イル、7a,7b……最外端部、8……セグメン
ト、9……拡径部、9a……係合溝、10……リ
ード線、11……遊端部、12〜14……素線、
12a,13a,14a,14b……最外端部、
15〜35……セグメント、36〜56……コイ
ル、36a,41a,47b……リード線、57
〜77……スロツト、78〜98……コアテイー
ス。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸に同軸的に装着され、かつ軸線方向に対
して或る角度をなして延在する複数のスロツトに
より区分された複数のコアテイースと該コアテイ
ースの前記スロツトを通過するように前記コアテ
イースに巻回された複数のコイルとを有するアー
マチユアと、該アーマチユアに対して軸線方向に
隔置された前記回転軸の部分に同軸的に固着され
たコンミテータとを有するモータ回転子の巻線構
造であつて、 前記コイルの素線が前記スロツトから、前記コ
アテイースの軸線方向端面と側面とのなす角が鈍
角となつている第1の隅部を経て突出し、前記コ
アテイースの軸線方向端面と側面とのなす角が鋭
角となつている第2の隅部を経て前記スロツトの
異なるものに向けて突入するような方向に前記コ
イルが巻回されていることを特徴とするモータ回
転子の巻線構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8071887U JPH0428196Y2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8071887U JPH0428196Y2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63191844U JPS63191844U (ja) | 1988-12-09 |
JPH0428196Y2 true JPH0428196Y2 (ja) | 1992-07-08 |
Family
ID=30931780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8071887U Expired JPH0428196Y2 (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0428196Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-05-27 JP JP8071887U patent/JPH0428196Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63191844U (ja) | 1988-12-09 |
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