JPH0427789A - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents

密閉形スクロール圧縮機

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JPH0427789A
JPH0427789A JP13326690A JP13326690A JPH0427789A JP H0427789 A JPH0427789 A JP H0427789A JP 13326690 A JP13326690 A JP 13326690A JP 13326690 A JP13326690 A JP 13326690A JP H0427789 A JPH0427789 A JP H0427789A
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JP
Japan
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motor
passage
oil
space
compressor
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JP13326690A
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Inventor
Takao Mizuno
隆夫 水野
Atsushi Amada
尼田 敦士
Naoshi Uchikawa
内川 直志
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は密閉形スクロール圧縮機に係り、特に吐出ガス
に伴われて潤滑油が圧縮機の外へ出ていく現象(いわゆ
る油上り)を防止するための改良に関する。
[従来の技術] 密閉形スクロール圧縮機は空調機の冷媒ガスなどの圧縮
に用いられるもので、一般に密閉容器内に、上部に圧縮
機部、下部にこれを駆動するための電動機を収容し、電
動機の下方には潤滑油(以下単に油と称することもある
)を溜めた油溜りが設けられている構成となっている。
圧縮機部は、円のインボリュート又はそれに近い渦巻き
状のラップを具えた固定スクロール及び旋回スクロール
を互いに噛み合わせてなるものであり、旋回スクロール
は自転することなく固定スクロールに対して公転運動す
るようにクランク軸により駆動される。このクランク軸
は上記の電動機によって駆動される。固定スクロール、
旋回スクロールおよびクランク軸は密閉容器に固定され
たフレームで支持されている。油は前記油溜りからクラ
ンク軸内の油通路に吸い上げらt、各軸受およびスクロ
ール摺動面を潤滑した後、圧縮機部で圧縮された冷媒ガ
スと共に圧縮機上方の密閉容器内の空間に吐出され、フ
レームと密閉容器との間に形成された冷媒通路を通って
フレームの下方の空間に入り、更に、電動機と密閉容器
との間に形成された冷媒通路を通って油溜りに戻るよう
にされ、また、冷媒ガスは電動機を冷却した後に、密閉
容器に接続された吐出管から密閉容器外に吐出される。
従来の密閉形スクロール圧縮機においては、特開昭63
−143398号公報に示されるように、フIノームと
密閉容器との間に形成された冷媒通路に導かれた圧縮ガ
スを、ガス案内通路および分流板を設けることによって
、電動機コイルエンド側面に向う流れと、電動機外周部
の鉛直方向に向う流れとに分流して、鉛直方向下方への
流量を制限して油上りを減少させる様にした構造、ある
いは特開昭63−212796号公報に示されるように
、フレームの側面に上下方向の複数の溝を設けて上下方
向の複数の通路を形成し、該通路の一つを電動機の局部
に設けられた電動機上方空間を電動機下方の潤滑油溜り
に連通ずる通路と対向させると共に、該通路から遠い方
において吐出管を密閉容器に接続することによって、電
動機下部の冷却を図ると共に油上り量の低減を図る構造
に頼っていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記の特開昭63−143398号公報に記載
のような分流板を設けて電動機下方への圧縮ガス流量を
制限する技術においては、電動機下方の冷却をある程度
犠牲にしており、このため、電動機効率が低下する過負
荷運転条件下では、電動機下部温度が高くなってしまう
との問題がある。
このため、電動機の出力を大きくしたりして過負荷時の
電動機効率を向上させたり、過負荷条件の運転範囲を制
限したりする必要がある。
一方、上記の特開昭63−212796号公報記載の従
来技術の場合においては、複数のフレーム側面通路の一
つを電動機周部の通路に対向させているため、電動機周
部の通路に対向する前記フレーム側面通路の流量を多く
すれば電動機下部を比較的良好に冷却できる。しかしな
がら、この従来技術の密閉形スクロール圧縮機をインバ
ータ恥動で高速化した場合、電動機の周囲を流れる圧縮
ガス流速が速くなり、電動機下部空間に導かれた圧縮ガ
スが再び電動機上部空間に流れて吐出管より圧縮機外へ
出ていく圧縮ガス流れの過程で、電動機下部の潤滑油溜
りに戻る途中の潤滑油を再び吹き上げることとなり、い
わゆる油上りを増加させてしまうとの問題がある。すな
わち、この従来技術では、フレーム通路から電動機下方
に導かれた圧縮ガスは、フレームから遠い位置の電動機
周部通路を通って再び電動機上部空間に吹き上がり。
この上向きのガス流れによって、例えば電動機コア上面
から電動機下部の潤滑油溜へ落下途中の潤滑油を吹き上
げることになる。しかも、この従来技術では、吐出管が
フレーム通路から遠い側に設けであるため、吐出管はこ
の吹き上がる圧縮ガス流に近い位置に位置し、圧縮ガス
の潤滑油吹き上げによる油上りが多くなる。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであ
って、その目的は、インバータ別動等により圧縮機が高
速化されて圧縮機内のガス流速が増大したときでも油上
がり量を少なく保つと共に、電動機下部の冷却を図るよ
うに改良された密閉形スクロール圧縮機を提供すること
にある。
口課題を解決するための手段] 密閉容器内に、固定スクロールと、これに噛み合う旋回
スクロールと、固定スクロールに一体的に結合され旋回
スクロールを旋回自在に支持し且つ側面が密閉容器内壁
と密着しているフレームとからなる圧縮機部を上方部に
設け、該圧縮機部の下方に旋回スクロール駆動用の電動
機を設け、該電動機の下方の密閉容器底部に潤滑油溜り
を設け、圧縮機部と電動機との間の空間に密閉容器外部
へ連通ずる吐出管を接続し、固定スクロールの中央の吐
出口から潤滑油を含んだ圧縮冷媒ガスが圧縮機部の上方
の空間に吐出されるようにし、フレームの側面に上下方
向の溝を設けることによって該溝と密閉容器内壁との間
に、圧縮機部の上方の空間を圧縮機部と電動機との間の
空間に連通ずる上下方向のフレーム通路を形成した密閉
形スクロール圧縮機において、電動機外周と密閉容器内
壁との間に、電動機上方空間を電動機下方の潤滑油に連
通ずる複数個の電動機通路を設け、前記フレーム通路に
電動機通路の一つを対向させ、密閉容器外部へ連通する
前記吐出管は、前記フレーム通路から遠い側において密
閉容器に接続すると共に、通路面積が相対的に大きい電
動機通路をフレーム通路と吐出管とのほぼ中間にて電動
機外周の概ね対称的な2ケ所の位置に設けて電動機の下
方から上方へ向うガス通路となし、以て該ガス通路を通
る上向きの冷媒ガスの流速を下げ、かつ、該ガス通路を
吐出管から遠い位置とすることにより、上向きの上記冷
媒ガスの流わが落下途中の潤滑油を吹き上げて吐出管に
至らしめることを防止し、油上りを低減する。
更に油上りを低減するため、前記の上向きのガス流路と
なる電動機通路の上方空間への開口部の上方にて所定範
囲に亘ってガス流路変更板を密閉容器内壁表面に設ける
ことにより、密閉容器内壁沿いの上向き表面ガス流れを
剥離させて、密閉容器内壁を伝わる潤滑油を落下しやす
くして、密閉容器内壁に停留する潤滑油分を減らして油
上りを更に低減する。
更に油上りを低減するため、前記の上向きのガス流路と
なる電動機通路の上方空間への開口部に、この電動機通
路内への潤滑油の流入を阻止する油ガイド部材を設ける
ことにより冷媒ガスの上向き流れと落下途中の潤滑油と
分離することによって、冷媒ガスの上向き流れによる潤
滑油の吹き上げを防止し、油上りを更に低減する。
0作   用コ 潤滑油溜りから吸い上げられ各軸受やスクロール摺動部
を潤滑した油は、固定スクロールの中央吐出口から圧縮
機部上方空間に圧縮ガスに混って吐出される。油は5該
上方空間で冷媒ガスからある程度分離され、フレーム周
面に形成された前記上下方向のフレーム通路を通って流
下して圧縮機部と電動機との間の空間に至り、この空間
で更に冷媒ガスから分離されて、電動機の局部に設けら
れた電動機通路を流下して油溜りに戻る。他方、冷媒ガ
スは、上記の圧縮機部上方空間から前記のフレーム周面
に形成された上下方向のフレーム通路を経て圧縮機部と
電動機との間の空間に入り。
その一部は該フレーム通路と対向する電111機通路を
通って電動機下方の空間に入り、電動機下部を冷却し、
その後は、フレーム通路と吐出管とのほぼ中間の位置に
て電動機周部に設けた流路抵抗の小さい電動機通路を通
って電動機と圧縮機部との間の空間に再び入る。又、圧
縮機部上方空間から電動機と圧縮機部との間の空間に入
った冷媒ガスの一部は電動機のコア上面に衝突するなど
して流れ方向を変え、電動機上部空間を流れることによ
り電動機上部を冷却して吐出管に至る。
圧縮機部上部空間、あるいは電動機上部空間で分離され
たあ油は、電動機通路から油溜りに流下する過程におい
て、前記中間位置に設けられた流路抵抗の小さい電動機
通路を通る上向きのガス流速が相対的に遅く、且つ、当
該電動機通路が吐出管から遠い位置にあること、あるい
は、当該電動機通路の上方開口部に潤滑油の流入を阻止
する油ガイド部材を備えていることから、上記の上向き
の冷媒ガスの流れにより潤滑油が吹き上げられて再度冷
媒ガスと混合して吐出管に至ることがなく、油上りを低
減できる。
また、前記の中間位置に在る電動機通路の上方空間への
開口部の上方にて所定範囲に亘って密閉容器内壁面にガ
ス流路変更板を設けて、密閉容器内壁の上向き表面ガス
流れを剥離させて、密閉容器内壁を伝わる潤滑油を落下
しやすくし、以て、密閉容器内壁に停留する潤滑油分を
減らして油上りを低減することができる。
[実 施 例コ 本発明の実施例を第1図ないし第5図により説明する。
第1図は本発明の一実施例に成る密閉形スクロール圧縮
機の全体構造断面図を示す。第2図は第1図の断面1−
1の上面図を示したものである。第2図は特に、冷媒通
路を示し、電動機の巻線等の図示は省略している。第3
図は、第2図の断面■−■を示したもので、第1図で示
される全体構造断面図に対し90度の方向での部分断面
図である。第4図および第5図は更に付加的要素を設け
た本発明の他の一実施例を示したものであり、前記の第
2図および第3図に対応する図である。
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第3図により説
明し、他の一実施例を第4図および第5図により説明す
る。
第1図において、密閉容器1内の上方には圧縮機部2が
、下方には電動機3がそれぞれ配設され。
また密閉容器1の底部には潤滑油の油溜り4が形成され
ている。圧縮機部2は、台板上にうず巻状のラップ5a
を有する固定スクロール5と、同じく台板上にうず巻状
のラップ6aを有する旋回スクロール6と、固定スクロ
ール5と一体化され且つ旋回スクロール6を支持するフ
レーム7とを具え、固定スクロール5および旋回スクロ
ール6のラップ同志を噛み合わせた構成となっている。
フレーム7は密閉容器1の内側壁に密着して固定されて
いる。また旋回スクロール6とフレーム7との間には、
旋回スクロール6の自転を防止するオルダム機構8が設
けられている。電動機3は密閉容器1に圧入締結され、
クランク軸9を介して旋回スクロール6を旋回運動させ
るようになっている。クランク軸9はフレーム7に設け
た主軸受1oと下部軸受11とで支持され、そのクラン
クピンは旋回スクロール6の背面に設けた旋回軸受12
と嵌合されている。
クランク軸9内には主軸受10、下部軸受11および旋
回軸受12へ潤滑油を導(給油通路13が設けられ、且
つ電動機3の軸端には油溜り4の潤滑油を吸い上げて前
記給油通路13へ送り込む給油装置14が設けられてい
る。
圧縮機部2は旋回スクロール6が電動機3で駆動される
クランク軸9を介して旋回運動せしめられると、旋回ス
クロール6と固定スクロール5とにより形成される空間
(圧縮室)がスクロール中心方向に移動するに従って容
積を減少することにより、吸入管19から吸入した冷媒
ガスを圧縮する。圧縮された冷媒ガスは固定スクロール
の台板の中央に設けられた吐出口16から密閉容器内の
上部空間17へ吐出される。
また、旋回スクロールの背面には、圧縮行程のガスを導
かれる中間圧室15が形成されている。
中間圧室15の圧力は冷媒ガスの吸入圧力と吐出圧力の
中間の圧力であり、この中間圧力によって旋回スクロー
ル6は固定スクロール5に押しつけられる。両スクロー
ルの摺動部への給油は、吐出圧力と中間圧室15の圧力
との差圧を利用して行なわれる。潤滑油は給油装置14
より給油通路13を通り、主軸受1o、下部軸受11、
および旋回軸受12を潤滑した後、中間圧室15を経て
圧縮室に流入し、冷媒ガスと混合した状態で固定スクロ
ール5の中央に設けた吐出口16より密閉容器1内の上
部空間17へ吐出する。
フレーム7と密閉容器1の内側壁との間にはフレーム7
の外周部に軸方向(上下方向)に延びる溝18を設ける
ことにより、前記の上部空間17中の冷媒ガスを圧縮機
部2の下方の空間へ導くための冷媒通路18が形成さ九
ている。これをフレーム通路と称する。
また、圧縮機部2の下方の空間、すなわちフレーム7の
下部と電動機上部との間の空間、を電動機の下方の空間
と連通させるための冷媒通路として、電1fI機3のコ
アの周部を部分的にカットすることによって、複数個の
通路が電動機3の周部と密閉容器1の内側壁との間に形
成されている。これを電動機通路と称する。この電動通
路の位置・形状は、第1図の断面1−1の上面図として
の第2図に示す。
第2図に示すように電動機通路は複数個所に設けられて
おり、そのうち、電動機通路21は前記のフレーム通路
18と軸方向に対向するように位置し、該電動機通路2
1から遠い側の電動機通路23は、通路抵抗を大きくす
るため、!2閉容器1の内壁と若干の隙間を設けて電動
機コア下端面に邪魔板24が取付けられている。電動機
通路21と23とのほぼ中間位置となる電動機外周部に
は、電動機通路21に対し同等もしくは同等以上の通路
面積となるコアカットで形成される電動機通路22a、
22bが形成されている。この電動機通路22aと22
bは、電動機通路21を流下して電動機下部空間に入っ
た冷媒ガスを再び電動機上部空間に導くものである。
電動機下部空間の密閉容器工の内側壁には、前記上向き
の冷媒ガス通路である電動機通路22a、22bから上
向きに流れ出て密閉容器1の内側壁に沿って流おる冷媒
ガス流を密閉容器1の内側壁より剥離させるための流路
変更板25a、25bが取付けられている。
第1図中、19は密閉容器1を貫通して、密閉容器1の
外部から圧縮機部2の吸入側に冷媒ガスを導くための吸
入管である。20は密閉容器1内の圧縮機部2と電動機
3との間の空間に接続された吐出管であり、この吐出管
から圧縮された冷媒ガスが密閉容器1の外部へ流出する
。この吐出管20は前記のフレーム通路18より遠い側
において密閉容器1に接続されており、従って、前記電
動機通路22a、22bは前記フレーム通路18と吐出
管20との間のほぼ中間の位置に在る。
次に動作について説明する。
電動機3によりクランク軸9を介して旋回スクロールが
旋回運動されると、吸入管19から吸入された冷媒ガス
は固定スクロール5と旋回スクロール6との作用で圧縮
された後、固定スクロール5の中央に設けられた吐出口
16から、潤滑油と混った状態で密閉容器1の上部空間
17に吐出される。この吐出された冷媒ガスは、密閉容
器1の蓋キャップ1aに衝突し、油と冷媒ガスがある程
度分層される。このある程度分離された油と冷媒ガスは
フレーム通路工8を通って圧縮機部2の下方の空間、す
なわち、フレーム7と電動機3との間の空間に流入する
。次いで、フレーム通路18と電動機通路21とが軸方
向で対向していることから、フレーム通路18を流下し
た油と冷媒ガスは電動機通路21を通って電動機3の下
部空間に導かれる。しかし、フレーム通路18と電Ih
機通路21とは軸方向に対向しているものの直結されて
はいないので、フレーム通路18を流下した一部の冷媒
ガスおよび油は電動機3のコアの上端面3′に衝突し、
流速を低下すると共に流れ方向を変えて、電動機上部空
間を流れて電動機3の上部を冷却しながら、吐出管20
へと流れる。この際、油は冷媒ガスから更に分離され、
自重によって電動機通路を流下し、電動機3下部のE?
ft泊溜り4に向かう。
さて、電動機通路21を流下して電動機下部空間に入っ
た油と冷媒ガスは冷媒ガスの流れの慣性により電動機通
路21から遠い側の電動機通路23側へ流れようとする
が、電動機通路23は邪魔板24により通路面積を狭め
られていて冷媒ガスをほとんど通すことができなくなっ
ているため、冷媒ガスはここで改めて流れの向きを変え
、密閉容器内壁に概略沿った流路を通って電動機通路2
1と23との1よぼ中間の電動機通路22aおよび22
bに分流する。このとき冷媒ガスの流速は遅くなってい
るので、冷媒ガスに含まれている油は更に分離されて下
方の油溜りに流下する。又、上記の冷媒ガス流れによっ
て電動機3の下部を効果的に冷却することができる。
以上のように電動機を冷却した冷媒ガスは、電動機通路
22a、22bを通って電動機上部空間へと流入る。こ
こで、電動機通路22 a、22bは複数の通路を成し
且つその各々の通路面積も相対的に大きくしであるので
、ここを通る冷媒カスの上向きの流速は比較的に遅くす
ることができる。
このため、上向き流りの冷媒ガスが電動機3のコア上端
部より電動機上部空間に再流入する際、前述の電動機上
部空間で分離され且つ電動機3のコア上端面より電動機
通路を流下する油(より具体的には電動機通路22aと
22 bを流下する油)を吹き上げることが少なく、又
、若干の吹き上げがあっても、電動機運p 22 a、
22bは吐出管20に対し遠い位置にあるため、油は吐
出管20位置まで吹き飛ばされることはなく、よって1
分離された油が再び冷媒ガスと混合して油上りか増加す
ることはない。
また、電動機通路22a、22bを上向きに流れる冷媒
ガスの流れは、密閉容器1の内壁に沿って吐出管20に
至ろうとするが、この流路内で密閉容器1の内壁に流路
変更板25a、25bが設けであるため、上向きの冷媒
ガス流は密閉容器内壁から剥離する。このため、電動機
上部空間等で分離されて密閉容器1の内壁を伝う油の流
下は、上向きの冷媒ガス流に阻害されることがなく、油
が密閉容器内壁に停溜して油上り増加の原因になるとい
うことがなくなる。
又、この流路変更板25a、25bは、密閉容器1の内
壁を伝って電動機通路22a、22b内に流入しようと
する油の流れの向きを変更して、該油が該電動機通路2
2a、22bに流入することを防ぐ機能も果たす、すな
わち上向きガス流路22a、22b内に油を導かないこ
とで、全体としての油の流下を促進し、油上りを低減す
ることができる。なお流路変更板25a、25bにより
流れの向きを変えた油は、他の電動機通路21あるいは
電動機通路23を通って密閉容器下部の油溜り4へ流下
する。(電動機通路23に設けた邪魔板24は冷媒ガス
は殆ど通さないが油は通す程度の間隙を密閉容器の内壁
に対して形成している。
) 第4図および第5図は本発明の他の実施例の要部を
示したもので、前記実施例の第2図および第3図に相当
する。前記の実施例に比較して本実施例は、電動機通路
22aと22bの電動機上部空間開口部の位置に、電動
機のコア上端面3′を流れる潤滑油が該通路22a、2
2b内l\流入することを阻止する障壁部となる油ガイ
ド部材270.27bを設けた点が異なっている。本構
成とすることにより、冷媒ガスの上向き流れと潤滑油を
より良く分離することが可能となり、冷媒ガスの上向き
流れによる油と冷媒ガスの再混合、ひいては、それに因
る油上りの増加を防止することができる。
当然のことながら電lII機3のコア上端面3′ を伝
う潤滑油は、電動機通路21あるいは23を通って密閉
容器下部の油溜り4に流下する。
なお1以上述へた二実施例においては、下向きガス通路
となる電動機通路21と反対側の電動機通路23の通路
面積を小さくするため邪魔板24を設けたが、この代わ
りに、該電動機通路23を形成するコアカットを小さく
することによって、その通路面積を小さくしてもよい。
[発明の効果コ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、密閉
形スクロール圧縮機において、圧縮された冷媒ガス中に
含まれる油を分離して油溜りに戻す際に、電動機外周を
上方に流れる冷媒ガスによる油の吹き上げ及びそれに因
る油と冷媒の再混合を少なくすることができ、油上りを
低減できると共に、電動機下部にも冷却のために冷媒ガ
スを十分流して電動機下部の巻線の温度上昇を防止でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る密閉形スクロール圧縮
機の縦断面図、第2図は第1図の断面I−Iの上面図、
第3図は第2図の断面■−■を示したもので第1図の全
体構造断面図に対し90度の向きでの部分断面図、第4
図及び第5図は本発明の他の実施例を示したもので、そ
れぞれ第2図及び第3図に相当する図である。 1・・・密閉容器     2・・・圧縮機部3・・・
電動機      4・・油溜り5・・・固定スクロー
ル  6・・・旋回スクロール7・・・フレーム   
  9・・・クランク軸16・・吐出口     17
・上部空間18・・フレーム通路  19・・・吸入管
20・・・吐畠管 21、22a、 22b、23−・・電動機通路24・
・邪魔板     25a、25b・・流路変更板27
a、 27b・・・油ガイド部材 他 名 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密閉容器内に、固定スクロールと、これにかみ合う
    旋回スクロールと、固定スクロールに一体的に結合され
    旋回スクロールを旋回自在に支持し且つ周面が密閉容器
    内壁と密着しているフレームとからなる圧縮機部を上方
    部に設け、該圧縮機部の下方に旋回スクロール駆動用の
    電動機をその周面を密閉容器内壁と密着させて設け、該
    電動機の下方の空間には密閉容器底部に潤滑油溜りを設
    け、圧縮機部と電動機との間の空間に密閉容器外部へ連
    通する吐出管を接続し、固定スクロールの中央の吐出口
    から潤滑油を含んだ圧縮冷媒ガスが圧縮機部の上方の空
    間に吐出されるようにし、フレームの周面に上下方向の
    溝を設けることによって該溝と密閉容器内壁との間に、
    圧縮機部の上方の空間を圧縮機部と電動機との間の空間
    に連通する上下方向のフレーム通路を形成した密閉形ス
    クロール圧縮機において、電動機周面と密閉容器内壁と
    の間に、圧縮機部と電動機との間の空間を電動機下方の
    空間に連通する複数個の電動機通路を設け、前記フレー
    ム通路に電動機通路の一つを対向させ、密閉容器外部へ
    連通する前記吐出管を前記フレーム通路から遠い側にお
    いて密閉容器に接続すると共に、流体抵抗の小さい電動
    機通路をフレーム通路と吐出管とのほぼ中間における電
    動機周面の概ね対称の位置に複数個設けたことを特徴と
    する密閉形スクロール圧縮機。 2 さらに、流体抵抗の大きい電動機通路を前記フレー
    ム通路から遠い側に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の密閉形スクロール圧縮機。 3 電動機通路は電動機外周部のコアカットにより形成
    され、流体抵抗の小さい電動機通路はコアカット面積を
    相対的に大きくし、流体抵抗の大きい電動機通路はコア
    カット面積を小さくするか又はコアカットにより形成さ
    れた電動機通路の一部を塞ぐことによって形成されてい
    る請求項1又は2記載の密閉形スクロール圧縮機。 4 フレーム通路と吐出管との概ね中間の位置に設けら
    れた前記の流体抵抗の小さい電動機通路の圧縮機部と電
    動機との間の空間への開口部の上方の所定範囲に亘って
    、密閉容器内壁表面ガス流を剥離させる流路変更板を密
    閉容器内壁表面に有する請求項1,2又は3記載の密閉
    形スクロール圧縮機。 5 フレーム通路と吐出管との概ね中間の位置に設けら
    れた前記の流体抵抗の小さい電動機通路の圧縮機部と電
    動機との間の空間への開口部に、該電動機通路内への潤
    滑油の流入を阻止する油ガイド部材を設けた請求項1,
    2,3又は4記載の密閉形スクロール圧縮機。
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