JPH04276193A - スクロール形流体機械 - Google Patents
スクロール形流体機械Info
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- JPH04276193A JPH04276193A JP3593091A JP3593091A JPH04276193A JP H04276193 A JPH04276193 A JP H04276193A JP 3593091 A JP3593091 A JP 3593091A JP 3593091 A JP3593091 A JP 3593091A JP H04276193 A JPH04276193 A JP H04276193A
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Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷媒の圧縮機
に利用されるスクロール形流体機械に関する。
に利用されるスクロール形流体機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種スクロール形流体機械にお
いて圧縮室内のシールを確保し、洩れを低減するために
前記圧縮室内に潤滑油をインジェクションしている。即
ち、例えば特開昭５５−１０７０９３号公報に記載され
、かつ、図３に示したように、密閉ケーシングＨの内部
を中間圧力に保持すると共に、モータＩの下部に設ける
油溜りＪと固定スクロールＣ及び可動スクロールＤとか
ら成る圧縮要素の吸入口に接続の吸入管Ｋとの間に油供
給管Ｌを接続し、ケーシングＨ側の中間圧力と吸入管Ｋ
側の低圧圧力との差圧により前記吸入管Ｋに油インジェ
クションを行い、固定スクロールＣと可動スクロールＤ
との摺動面でのシールや潤滑又は両スクロールＣ，Ｄの
冷却を行うようにしている。
いて圧縮室内のシールを確保し、洩れを低減するために
前記圧縮室内に潤滑油をインジェクションしている。即
ち、例えば特開昭５５−１０７０９３号公報に記載され
、かつ、図３に示したように、密閉ケーシングＨの内部
を中間圧力に保持すると共に、モータＩの下部に設ける
油溜りＪと固定スクロールＣ及び可動スクロールＤとか
ら成る圧縮要素の吸入口に接続の吸入管Ｋとの間に油供
給管Ｌを接続し、ケーシングＨ側の中間圧力と吸入管Ｋ
側の低圧圧力との差圧により前記吸入管Ｋに油インジェ
クションを行い、固定スクロールＣと可動スクロールＤ
との摺動面でのシールや潤滑又は両スクロールＣ，Ｄの
冷却を行うようにしている。
【０００３】また、密閉ケーシング内に圧縮ガスを吐出
し、前記密閉ケーシングの内部を高圧圧力に保持した高
圧ドーム形式のスクロール形流体機械において、前記密
閉ケーシングの底部に設ける油溜りの潤滑油を吸入管に
インジェクションするようにしたものを先に提案し出願
した（特願平２−１１６３６１号）。
し、前記密閉ケーシングの内部を高圧圧力に保持した高
圧ドーム形式のスクロール形流体機械において、前記密
閉ケーシングの底部に設ける油溜りの潤滑油を吸入管に
インジェクションするようにしたものを先に提案し出願
した（特願平２−１１６３６１号）。
【０００４】このスクロール形流体機械は、図４に示し
たように、固定スクロールＣの鏡板Ｍと可動スクロール
Ｄの鏡板Ｅとを支持し、モータＩの駆動軸Ｔを軸受する
上部架構Ｎに、前記可動スクロールＤの自転を規制する
オルダム継手Ｏを内装する内室Ｐを密閉ケーシングＨの
内部と区画して設けて、前記密閉ケーシングＨ内部の高
圧圧力を可動スクロールＤの裏面中央部に作用させ、可
動スクロールＤを固定スクロールＣ側に押圧するように
成すと共に、前記密閉ケーシングＨの下部に設ける油溜
りＪと吸入管Ｑとの間に油供給管Ｌを設け、該油供給管
Ｌを介して前記吸入管Ｑに油をインジェクションするよ
うにしたものである。
たように、固定スクロールＣの鏡板Ｍと可動スクロール
Ｄの鏡板Ｅとを支持し、モータＩの駆動軸Ｔを軸受する
上部架構Ｎに、前記可動スクロールＤの自転を規制する
オルダム継手Ｏを内装する内室Ｐを密閉ケーシングＨの
内部と区画して設けて、前記密閉ケーシングＨ内部の高
圧圧力を可動スクロールＤの裏面中央部に作用させ、可
動スクロールＤを固定スクロールＣ側に押圧するように
成すと共に、前記密閉ケーシングＨの下部に設ける油溜
りＪと吸入管Ｑとの間に油供給管Ｌを設け、該油供給管
Ｌを介して前記吸入管Ｑに油をインジェクションするよ
うにしたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先に提案し
たスクロール形流体機械のように、高圧ドーム形式とし
たものにおいて吸入管に潤滑油をインジェクションする
場合、前記潤滑油は圧縮室に直接インジェクションされ
るため、高圧に保持する密閉ケーシングＨの内部と区画
している前記内室Ｐには、油供給管Ｌからインジェクシ
ョンされた油が固定スクロールＣの鏡板Ｍと可動スクロ
ールＤの鏡板Ｅとの摺動面の隙間を介して侵入するだけ
であるから、前記オルダム継手Ｏの摺動面が潤滑不足に
なる問題があった。
たスクロール形流体機械のように、高圧ドーム形式とし
たものにおいて吸入管に潤滑油をインジェクションする
場合、前記潤滑油は圧縮室に直接インジェクションされ
るため、高圧に保持する密閉ケーシングＨの内部と区画
している前記内室Ｐには、油供給管Ｌからインジェクシ
ョンされた油が固定スクロールＣの鏡板Ｍと可動スクロ
ールＤの鏡板Ｅとの摺動面の隙間を介して侵入するだけ
であるから、前記オルダム継手Ｏの摺動面が潤滑不足に
なる問題があった。
【０００６】しかして、本発明は、以上の問題を解決す
るために発明したもので、その目的は、オルダム継手を
内装する閉鎖状態の内室に給油できるようにして、オル
ダム継手の摺動面における潤滑不足を解消しながら、圧
縮要素でのシールや潤滑又は冷却を行なえるスクロール
形流体機械を提供しようとする点にある。
るために発明したもので、その目的は、オルダム継手を
内装する閉鎖状態の内室に給油できるようにして、オル
ダム継手の摺動面における潤滑不足を解消しながら、圧
縮要素でのシールや潤滑又は冷却を行なえるスクロール
形流体機械を提供しようとする点にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、密閉ケーシング１と、該密閉ケーシン
グ１に内装する固定スクロール３と可動スクロール４と
から成る圧縮要素５及び前記密閉ケーシング１の内部空
間６と区画された内室７をもち、該内室７に前記可動ス
クロール４の自転を規制するオルダム継手８を内装した
架構２とを備え、前記圧縮要素５に吸入管１２を接続し
、前記密閉ケーシング１に吐出管１３を接続したスクロ
ール形流体機械であって、前記架構２の内室７に前記密
閉ケーシング１の油溜り１１と連通する給油通路９を開
口すると共に、前記可動スクロール４の鏡板Ｂに、前記
内室７を前記固定スクロール３と可動スクロール４との
吸入側に開口する連通孔１０を設けたものである。
に、本発明では、密閉ケーシング１と、該密閉ケーシン
グ１に内装する固定スクロール３と可動スクロール４と
から成る圧縮要素５及び前記密閉ケーシング１の内部空
間６と区画された内室７をもち、該内室７に前記可動ス
クロール４の自転を規制するオルダム継手８を内装した
架構２とを備え、前記圧縮要素５に吸入管１２を接続し
、前記密閉ケーシング１に吐出管１３を接続したスクロ
ール形流体機械であって、前記架構２の内室７に前記密
閉ケーシング１の油溜り１１と連通する給油通路９を開
口すると共に、前記可動スクロール４の鏡板Ｂに、前記
内室７を前記固定スクロール３と可動スクロール４との
吸入側に開口する連通孔１０を設けたものである。
【０００８】また、圧縮要素５に、可動スクロール４の
駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口するインジェク
ション通路３０を設けて、該インジェクション通路３０
を、低速回転時開き、高速回転時閉じる開閉手段９１を
介して密閉ケーシング１の油溜り１１に連通させるのが
好ましい。
駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口するインジェク
ション通路３０を設けて、該インジェクション通路３０
を、低速回転時開き、高速回転時閉じる開閉手段９１を
介して密閉ケーシング１の油溜り１１に連通させるのが
好ましい。
【０００９】
【作用】前記給油通路９を介して油溜り１１から前記圧
縮要素５にインジェクションする油を前記内室７に供給
できるから、該内室７に内装するオルダム継手８の摺動
面に充分な量の油を給油することができ、しかも、前記
内室７に給油すると同時に、この内室７に給油した油を
前記連通孔１０を介して前記固定スクロール３と可動ス
クロール４との吸入側にインジェクションするのである
から、前記圧縮要素５におけるシールや潤滑又は冷却も
行えるのである。
縮要素５にインジェクションする油を前記内室７に供給
できるから、該内室７に内装するオルダム継手８の摺動
面に充分な量の油を給油することができ、しかも、前記
内室７に給油すると同時に、この内室７に給油した油を
前記連通孔１０を介して前記固定スクロール３と可動ス
クロール４との吸入側にインジェクションするのである
から、前記圧縮要素５におけるシールや潤滑又は冷却も
行えるのである。
【００１０】その上、前記内室７を経て前記圧縮要素５
にインジェクションするのであるから、初期摩耗などで
摩耗粉が潤滑油中に混入していても摩耗粉が滞留するこ
とがないので、異常摩耗が生ずることも防止できるので
ある。
にインジェクションするのであるから、初期摩耗などで
摩耗粉が潤滑油中に混入していても摩耗粉が滞留するこ
とがないので、異常摩耗が生ずることも防止できるので
ある。
【００１１】また、圧縮要素５に、可動スクロール４の
駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口するインジェク
ション通路３０を設けて、該インジェクション通路３０
を、低速回転時開き、高速回転時閉じる開閉手段９１を
介して密閉ケーシング１の油溜り１１に連通させる場合
には、低速回転時、前記連通孔１０を介して固定スクロ
ール３と可動スクロール４との吸入側に行うオイルイン
ジェクションと同時に、前記インジェクション通路３０
を介して圧縮途中の圧縮室５１にもインジェクションす
ることができるから、低速回転時圧縮要素５において必
要な充分量の給油をすることができるのである。
駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口するインジェク
ション通路３０を設けて、該インジェクション通路３０
を、低速回転時開き、高速回転時閉じる開閉手段９１を
介して密閉ケーシング１の油溜り１１に連通させる場合
には、低速回転時、前記連通孔１０を介して固定スクロ
ール３と可動スクロール４との吸入側に行うオイルイン
ジェクションと同時に、前記インジェクション通路３０
を介して圧縮途中の圧縮室５１にもインジェクションす
ることができるから、低速回転時圧縮要素５において必
要な充分量の給油をすることができるのである。
【００１２】
【実施例】図１及び図２に示したものは冷媒圧縮機とし
て用いるスクロール形流体機械であって、底部に油溜り
１１をもった密閉ケーシング１の上部に、上段ハウジン
グ２１と下段ハウジング２２とから成る架構２を内装し
て、該架構２に鏡板Ａに渦巻体ａを突設した固定スクロ
ール３と、鏡板Ｂに渦巻体ｂを突設した可動スクロール
４とから成る圧縮要素５を支持すると共に、その下部位
置には駆動軸６１を結合したモータ６０を内装したもの
である。そして、駆動軸６１の上端部に設ける偏心ピン
部６２を、可動スクロール４の裏面中央部に突設するボ
ス部４１に挿嵌して駆動軸６１の回転により可動スクロ
ール４を固定スクロール３に対して公転駆動できるよう
にしている。
て用いるスクロール形流体機械であって、底部に油溜り
１１をもった密閉ケーシング１の上部に、上段ハウジン
グ２１と下段ハウジング２２とから成る架構２を内装し
て、該架構２に鏡板Ａに渦巻体ａを突設した固定スクロ
ール３と、鏡板Ｂに渦巻体ｂを突設した可動スクロール
４とから成る圧縮要素５を支持すると共に、その下部位
置には駆動軸６１を結合したモータ６０を内装したもの
である。そして、駆動軸６１の上端部に設ける偏心ピン
部６２を、可動スクロール４の裏面中央部に突設するボ
ス部４１に挿嵌して駆動軸６１の回転により可動スクロ
ール４を固定スクロール３に対して公転駆動できるよう
にしている。
【００１３】また、前記上段ハウジング２１には、密閉
ケーシング１の内部空間６とシールリング３７を介して
区画した内室７を設け、該内室７には、前記駆動軸６１
の回転により可動スクロール４が固定スクロール３に対
して公転できるように可動スクロール４の自転を規制す
るオルダム継手８を内装している。
ケーシング１の内部空間６とシールリング３７を介して
区画した内室７を設け、該内室７には、前記駆動軸６１
の回転により可動スクロール４が固定スクロール３に対
して公転できるように可動スクロール４の自転を規制す
るオルダム継手８を内装している。
【００１４】更に、固定スクロール３の中心部には吐出
孔３１を設け、前記固定スクロール３の上方空間を吐出
チャンバーとしてこの上方空間と前記モータ６０の上方
空間とを連通させ、密閉ケーシング１の内部空間６を全
体に高圧にできるようにして、内部空間６の高圧圧力を
前記シールリング３７で前記内室７と区画した可動スク
ロール４の裏面中央部に作用させ、可動スクロール４を
固定スクロール３側に押圧すると共に、可動スクロール
４の鏡板Ｂに設けたスラスト面４０により可動スクロー
ル４を固定スクロール３に支持するようにしている。
孔３１を設け、前記固定スクロール３の上方空間を吐出
チャンバーとしてこの上方空間と前記モータ６０の上方
空間とを連通させ、密閉ケーシング１の内部空間６を全
体に高圧にできるようにして、内部空間６の高圧圧力を
前記シールリング３７で前記内室７と区画した可動スク
ロール４の裏面中央部に作用させ、可動スクロール４を
固定スクロール３側に押圧すると共に、可動スクロール
４の鏡板Ｂに設けたスラスト面４０により可動スクロー
ル４を固定スクロール３に支持するようにしている。
【００１５】また、前記固定スクロール３の鏡板Ａには
密閉ケーシング１の上端部一側を貫通する吸入管１２を
接続して、固定スクロール３と可動スクロール４の外周
部に位置する吸入空間５０から流体を両鏡板Ａ，Ｂ及び
渦巻体ａ，ｂにより画成される圧縮室５１に取り入れで
きるようにすると共に、密閉ケーシング１の一側には吐
出管１３を接続して、密閉ケーシング１の内部空間６か
ら圧縮した高圧の流体を密閉ケーシング１の外部に吐出
できるようにしている。
密閉ケーシング１の上端部一側を貫通する吸入管１２を
接続して、固定スクロール３と可動スクロール４の外周
部に位置する吸入空間５０から流体を両鏡板Ａ，Ｂ及び
渦巻体ａ，ｂにより画成される圧縮室５１に取り入れで
きるようにすると共に、密閉ケーシング１の一側には吐
出管１３を接続して、密閉ケーシング１の内部空間６か
ら圧縮した高圧の流体を密閉ケーシング１の外部に吐出
できるようにしている。
【００１６】尚、前記モータ６０の回転速度の小さい例
えば起動時等、密閉ケーシング１の内部空間６における
流体圧力が低いときは、前記可動スクロール４は前記上
段ハウジング２１のスラスト面２０で摺動可能に支持す
るようにしている。
えば起動時等、密閉ケーシング１の内部空間６における
流体圧力が低いときは、前記可動スクロール４は前記上
段ハウジング２１のスラスト面２０で摺動可能に支持す
るようにしている。
【００１７】以上の構成において、前記架構２に設けた
内室７に前記密閉ケーシング１の油溜り１１と連通する
第１給油通路９を開口すると共に、前記可動スクロール
４の鏡板Ｂに、前記内室７を前記固定スクロール３と可
動スクロール４との吸入側に開口する連通孔１０を設け
たのである。
内室７に前記密閉ケーシング１の油溜り１１と連通する
第１給油通路９を開口すると共に、前記可動スクロール
４の鏡板Ｂに、前記内室７を前記固定スクロール３と可
動スクロール４との吸入側に開口する連通孔１０を設け
たのである。
【００１８】更に詳記すると、図１，２に示した実施例
では、固定スクロール３の鏡板Ａの上部に凹入部３２を
設けて、該凹入部３２を仕切壁３３で覆い、該仕切壁３
３には該仕切壁３３を貫通する接続管３４を設けると共
に、前記密閉ケーシング１の下部一側には、図２に示し
たように前記油溜り１１に開口する油取り出し管１４を
設け、この油取り出し管１４から分岐部１５を介して分
岐する第１給油通路９を前記接続管３４に接続し、前記
油溜り１１と前記凹入部３２とを連通させ、更に、前記
固定スクロール３の鏡板Ａの周縁部寄り一側には、前記
凹入部３２を前記内室７に連通させる貫通孔３５を設け
て、該凹入部３２に供給する油を前記内室７に供給する
ように成す一方、可動スクロール４の鏡板Ｂにおける周
縁部寄りに前記連通孔１０を設けて、前記内室７に供給
した油を前記連通孔１０を介して固定スクロール３と可
動スクロール４との吸入側に供給して、前記圧縮要素５
におけるシールや潤滑又は冷却ができるようにしたもの
である。
では、固定スクロール３の鏡板Ａの上部に凹入部３２を
設けて、該凹入部３２を仕切壁３３で覆い、該仕切壁３
３には該仕切壁３３を貫通する接続管３４を設けると共
に、前記密閉ケーシング１の下部一側には、図２に示し
たように前記油溜り１１に開口する油取り出し管１４を
設け、この油取り出し管１４から分岐部１５を介して分
岐する第１給油通路９を前記接続管３４に接続し、前記
油溜り１１と前記凹入部３２とを連通させ、更に、前記
固定スクロール３の鏡板Ａの周縁部寄り一側には、前記
凹入部３２を前記内室７に連通させる貫通孔３５を設け
て、該凹入部３２に供給する油を前記内室７に供給する
ように成す一方、可動スクロール４の鏡板Ｂにおける周
縁部寄りに前記連通孔１０を設けて、前記内室７に供給
した油を前記連通孔１０を介して固定スクロール３と可
動スクロール４との吸入側に供給して、前記圧縮要素５
におけるシールや潤滑又は冷却ができるようにしたもの
である。
【００１９】しかして、前記モータ６０による圧縮要素
５の駆動時、前記油溜り１１に貯溜された潤滑油は、前
記油取り出し管１４から第１給油通路９を介して前記凹
入部３２、貫通孔３５を経て固定スクロール３を冷却し
ながら内室７に供給され、該内室７に内装する前記オル
ダム継手８の摺動面に給油して、該オルダム継手８の摺
動を潤滑できるようにした上で前記連通孔１０を介して
前記各スクロール３，４の吸入側に供給できることにな
るのである。
５の駆動時、前記油溜り１１に貯溜された潤滑油は、前
記油取り出し管１４から第１給油通路９を介して前記凹
入部３２、貫通孔３５を経て固定スクロール３を冷却し
ながら内室７に供給され、該内室７に内装する前記オル
ダム継手８の摺動面に給油して、該オルダム継手８の摺
動を潤滑できるようにした上で前記連通孔１０を介して
前記各スクロール３，４の吸入側に供給できることにな
るのである。
【００２０】また、図１，２に示した実施例は、圧縮要
素５を構成する固定スクロール３の鏡板Ａに、可動スク
ロール４の駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口する
インジェクション通路３０をもった挿嵌部３６を設けて
、該挿嵌部３６にインジェクション管９３を挿入し、該
インジェクション管９３を前記分岐部１５から分岐する
第２給油通路９０に接続すると共に、該第２給油通路９
０には、低速回転時開き、高速回転時閉じる例えば電磁
弁から成る開閉手段９１（以降電磁弁と称す）を介装し
ている。そして、即ち、前記モータ６０は、インバータ
等により速度制御可能に構成すると共に、図示しない電
気回路により前記電磁弁９１をインバータにより速度制
御する前記モータ６０の回転速度に対応して開閉させる
ように成すのであって、高速回転時前記電磁弁９１を閉
じる一方、圧縮要素５において固定スクロール３と可動
スクロール４との吸入側への給油量だけではシール性が
低下するような低速回転時、前記電磁弁９１を開き、前
記インジェクション通路３０を介して圧縮途中の圧縮室
５１に給油できるように成すのである。
素５を構成する固定スクロール３の鏡板Ａに、可動スク
ロール４の駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口する
インジェクション通路３０をもった挿嵌部３６を設けて
、該挿嵌部３６にインジェクション管９３を挿入し、該
インジェクション管９３を前記分岐部１５から分岐する
第２給油通路９０に接続すると共に、該第２給油通路９
０には、低速回転時開き、高速回転時閉じる例えば電磁
弁から成る開閉手段９１（以降電磁弁と称す）を介装し
ている。そして、即ち、前記モータ６０は、インバータ
等により速度制御可能に構成すると共に、図示しない電
気回路により前記電磁弁９１をインバータにより速度制
御する前記モータ６０の回転速度に対応して開閉させる
ように成すのであって、高速回転時前記電磁弁９１を閉
じる一方、圧縮要素５において固定スクロール３と可動
スクロール４との吸入側への給油量だけではシール性が
低下するような低速回転時、前記電磁弁９１を開き、前
記インジェクション通路３０を介して圧縮途中の圧縮室
５１に給油できるように成すのである。
【００２１】尚、９２は前記第１給油通路９に介装した
減圧機構であって、巻回したキャピラリーテューブから
構成している。６３は前記駆動軸６１の下部を軸受する
下部架構、６４は前記駆動軸６１の下端部に設けた給油
ポンプ装置であって、該給油ポンプ装置６４により前記
駆動軸６１内に設けた給油孔（図示しない）を介して前
記駆動軸６１の上端部や前記下段ハウジング２２及び下
部架構６３の各軸受メタル２３，６５へ給油できるよう
にしている。また、６７は前記モータ６０に接続した電
線６６のターミナルである。
減圧機構であって、巻回したキャピラリーテューブから
構成している。６３は前記駆動軸６１の下部を軸受する
下部架構、６４は前記駆動軸６１の下端部に設けた給油
ポンプ装置であって、該給油ポンプ装置６４により前記
駆動軸６１内に設けた給油孔（図示しない）を介して前
記駆動軸６１の上端部や前記下段ハウジング２２及び下
部架構６３の各軸受メタル２３，６５へ給油できるよう
にしている。また、６７は前記モータ６０に接続した電
線６６のターミナルである。
【００２２】以上の構成とすることにより、前記モータ
６０の回転により前記吸入管１２から吸入する低圧の流
体を前記圧縮要素５にて圧縮するとき、密閉ケーシング
１の内部空間６の高圧圧力により前記給油通路９を介し
て前記油溜り１１から油を前記凹入部３２及び貫通孔３
５を経て前記内室７に供給することができ、該内室７に
内装する前記オルダム継手８の摺動面を潤滑することが
できる。しかも、前記内室７に供給した油を前記固定ス
クロール３と可動スクロール４との吸入側に前記連通孔
１０を介して供給でき、前記圧縮要素５におけるシール
や潤滑又は冷却のために給油することもできるのである
。また、前記内室７に供給する油は前記凹入部３２や貫
通孔３５を通過するとき固定スクロール３を冷却するこ
とができるのである。
６０の回転により前記吸入管１２から吸入する低圧の流
体を前記圧縮要素５にて圧縮するとき、密閉ケーシング
１の内部空間６の高圧圧力により前記給油通路９を介し
て前記油溜り１１から油を前記凹入部３２及び貫通孔３
５を経て前記内室７に供給することができ、該内室７に
内装する前記オルダム継手８の摺動面を潤滑することが
できる。しかも、前記内室７に供給した油を前記固定ス
クロール３と可動スクロール４との吸入側に前記連通孔
１０を介して供給でき、前記圧縮要素５におけるシール
や潤滑又は冷却のために給油することもできるのである
。また、前記内室７に供給する油は前記凹入部３２や貫
通孔３５を通過するとき固定スクロール３を冷却するこ
とができるのである。
【００２３】また、前記モータ６０が低速回転になり圧
縮要素５においてシール性が低下したりするとき、前記
電磁弁９１を開き前記連通孔１０を介して固定スクロー
ル３と可動スクロール４との吸入側に給油しながら、前
記インジェクション通路３０を介して圧縮途中の圧縮室
５１にも給油するのであって、この給油により低速回転
時圧縮要素５において必要な給油量をインジェクション
でき、圧縮要素５におけるシール及び潤滑を確実に行え
るのである。
縮要素５においてシール性が低下したりするとき、前記
電磁弁９１を開き前記連通孔１０を介して固定スクロー
ル３と可動スクロール４との吸入側に給油しながら、前
記インジェクション通路３０を介して圧縮途中の圧縮室
５１にも給油するのであって、この給油により低速回転
時圧縮要素５において必要な給油量をインジェクション
でき、圧縮要素５におけるシール及び潤滑を確実に行え
るのである。
【００２４】尚、以上の実施例では、固定スクロール３
の鏡板Ａに凹入部３２を設けると共に、仕切壁３３で覆
う構造としたが、斯くすることにより圧縮過程のガス過
熱を防止できると共に前記鏡板Ａの圧力変形を防止でき
る点で好ましいが、この構造は必ずしも必要でない。ま
た、このように構成する場合、前記第１給油通路９を前
記凹入部３２に開口させることにより、前記鏡板Ａの冷
却を促進できる点で好ましいが、前記凹入部３２を介さ
ずに前記内室７に直接開口させてもよい。また、第１給
油通路９及び第２給油通路９０を分岐部１５を介して前
記油取り出し管１４に接続したが、前記油溜り１１に直
接各別に開口させてもよい。また、第１給油通路９及び
第２給油通路９０を密閉ケーシング１の外部に設けたが
、両給油通路９，９０を共に内部に設けてもよいし、一
方の給油通路９又は９０を内部に設けてもよい。
の鏡板Ａに凹入部３２を設けると共に、仕切壁３３で覆
う構造としたが、斯くすることにより圧縮過程のガス過
熱を防止できると共に前記鏡板Ａの圧力変形を防止でき
る点で好ましいが、この構造は必ずしも必要でない。ま
た、このように構成する場合、前記第１給油通路９を前
記凹入部３２に開口させることにより、前記鏡板Ａの冷
却を促進できる点で好ましいが、前記凹入部３２を介さ
ずに前記内室７に直接開口させてもよい。また、第１給
油通路９及び第２給油通路９０を分岐部１５を介して前
記油取り出し管１４に接続したが、前記油溜り１１に直
接各別に開口させてもよい。また、第１給油通路９及び
第２給油通路９０を密閉ケーシング１の外部に設けたが
、両給油通路９，９０を共に内部に設けてもよいし、一
方の給油通路９又は９０を内部に設けてもよい。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、固定ス
クロール３と可動スクロール４とから成る圧縮要素５及
び前記密閉ケーシング１の内部空間６と区画された内室
７をもち、該内室７に前記可動スクロール４の自転を規
制するオルダム継手８を内装した架構２の内室７に前記
密閉ケーシング１の油溜り１１と連通する給油通路９を
開口すると共に、前記可動スクロール４の鏡板Ｂに、前
記内室７を前記固定スクロール３と可動スクロール４と
の吸入側に開口する連通孔１０を設けたから、前記給油
通路９を介して油溜り１１から圧縮要素５にインジェク
ションする油を前記内室７に供給するのであるから、該
内室７に内装するオルダム継手８の摺動面に充分な量の
油を給油することができ、しかも、前記内室７に給油す
ると同時にこの内室７に給油した油を、前記連通孔１０
を介して前記固定スクロール３と可動スクロール４との
吸入側にインジェクションするのであるから、このイン
ジェクションにより、当初の目的通り前記圧縮要素５に
おけるシールや潤滑又は冷却を行うことができるのであ
る。
クロール３と可動スクロール４とから成る圧縮要素５及
び前記密閉ケーシング１の内部空間６と区画された内室
７をもち、該内室７に前記可動スクロール４の自転を規
制するオルダム継手８を内装した架構２の内室７に前記
密閉ケーシング１の油溜り１１と連通する給油通路９を
開口すると共に、前記可動スクロール４の鏡板Ｂに、前
記内室７を前記固定スクロール３と可動スクロール４と
の吸入側に開口する連通孔１０を設けたから、前記給油
通路９を介して油溜り１１から圧縮要素５にインジェク
ションする油を前記内室７に供給するのであるから、該
内室７に内装するオルダム継手８の摺動面に充分な量の
油を給油することができ、しかも、前記内室７に給油す
ると同時にこの内室７に給油した油を、前記連通孔１０
を介して前記固定スクロール３と可動スクロール４との
吸入側にインジェクションするのであるから、このイン
ジェクションにより、当初の目的通り前記圧縮要素５に
おけるシールや潤滑又は冷却を行うことができるのであ
る。
【００２６】しかも、前記内室７を経て圧縮要素５にイ
ンジェクションするのであるから、初期摩耗などで摩耗
粉が潤滑油に混入していても摩耗粉が滞留することがな
いので、異常摩耗が生ずることも防止できるのである。
ンジェクションするのであるから、初期摩耗などで摩耗
粉が潤滑油に混入していても摩耗粉が滞留することがな
いので、異常摩耗が生ずることも防止できるのである。
【００２７】また、圧縮要素５に、可動スクロール４の
駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口するインジェク
ション通路３０を設けて、該インジェクション通路３０
を、低速回転時開き、高速回転時閉じる開閉手段９１を
介して密閉ケーシング１の油溜り１１に連通させる場合
には、低速回転時、前記連通孔１０を介して固定スクロ
ール３と可動スクロール４との吸入側に行うオイルイン
ジェクションと同時に、前記インジェクション通路３０
を介して圧縮途中の圧縮室５１にもオイルインジェクシ
ョンすることができるから、低速回転時圧縮要素５にお
いて必要なインジェクション量を確保することができ圧
縮要素５における給油不足を解消することができる。
駆動による圧縮途中の圧縮室５１に開口するインジェク
ション通路３０を設けて、該インジェクション通路３０
を、低速回転時開き、高速回転時閉じる開閉手段９１を
介して密閉ケーシング１の油溜り１１に連通させる場合
には、低速回転時、前記連通孔１０を介して固定スクロ
ール３と可動スクロール４との吸入側に行うオイルイン
ジェクションと同時に、前記インジェクション通路３０
を介して圧縮途中の圧縮室５１にもオイルインジェクシ
ョンすることができるから、低速回転時圧縮要素５にお
いて必要なインジェクション量を確保することができ圧
縮要素５における給油不足を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したスクロール形流体機械の上半
分断面図である。
分断面図である。
【図２】図１の下半分を示す断面図である。
【図３】従来例を示す断面図である。
【図４】他の従来例を示す断面図である。
１ 密閉ケーシング
２ 架構
３ 固定スクロール
４ 可動スクロール
５ 圧縮要素
６ 内部空間
７ 内室
８ オルダム継手
９ （第１）給油通路
１０ 連通孔
１１ 油溜り
１２ 吸入管
１３ 吐出管
３０ インジェクション通路５１
圧縮室 ９１ 開閉手段（電磁弁）Ｂ 鏡
板
圧縮室 ９１ 開閉手段（電磁弁）Ｂ 鏡
板
Claims (2)
- 【請求項１】 密閉ケーシング１と、該密閉ケーシン
グ１に内装する固定スクロール３と可動スクロール４と
から成る圧縮要素５及び前記密閉ケーシング１の内部空
間６と区画された内室７をもち、該内室７に前記可動ス
クロール４の自転を規制するオルダム継手８を内装した
架構２とを備え、前記圧縮要素５に吸入管１２を接続し
、前記密閉ケーシング１に吐出管１３を接続したスクロ
ール形流体機械であって、前記架構２の内室７に前記密
閉ケーシング１の油溜り１１と連通する給油通路９を開
口すると共に、前記可動スクロール４の鏡板Ｂに、前記
内室７を前記固定スクロール３と可動スクロール４との
吸入側に開口する連通孔１０を設けていることを特徴と
するスクロール形流体機械。 - 【請求項２】 圧縮要素５に、可動スクロール４の駆
動による圧縮途中の圧縮室５１に開口するインジェクシ
ョン通路３０を設けて、該インジェクション通路３０を
、低速回転時開き、高速回転時閉じる開閉手段９１を介
して密閉ケーシング１の油溜り１１に連通させている請
求項１記載のスクロール形流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3593091A JPH04276193A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | スクロール形流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3593091A JPH04276193A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | スクロール形流体機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04276193A true JPH04276193A (ja) | 1992-10-01 |
Family
ID=12455752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3593091A Withdrawn JPH04276193A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | スクロール形流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04276193A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012147145A1 (ja) * | 2011-04-25 | 2012-11-01 | 株式会社日立製作所 | 冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP3593091A patent/JPH04276193A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012147145A1 (ja) * | 2011-04-25 | 2012-11-01 | 株式会社日立製作所 | 冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 |
| JP5695187B2 (ja) * | 2011-04-25 | 2015-04-01 | 株式会社日立製作所 | 冷媒圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 |
| US9470230B2 (en) | 2011-04-25 | 2016-10-18 | Johnson Controls-Hitachi Air Conditioning Technology (Hong Kong) Limited | Refrigerant compressor and refrigeration cycle apparatus using the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |