JPH04276085A - クロム酸塩−有機樹脂系処理液の均一塗布方法 - Google Patents

クロム酸塩−有機樹脂系処理液の均一塗布方法

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JPH04276085A
JPH04276085A JP3712691A JP3712691A JPH04276085A JP H04276085 A JPH04276085 A JP H04276085A JP 3712691 A JP3712691 A JP 3712691A JP 3712691 A JP3712691 A JP 3712691A JP H04276085 A JPH04276085 A JP H04276085A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
treatment liquid
coating
chromate
organic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP3712691A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Ichi
智之 市
Kimio Iwasaki
岩崎 君雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁鋼板表面にクロム
酸塩−有機樹脂系の処理液を高速にて均一に塗布し、良
好な外観の絶縁被膜を得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁鋼板表面に絶縁被膜を連続ラインに
おいて塗布、焼付処理する場合の処理液組成や塗付方法
は種々知られている。処理液は、本発明では打抜性や耐
熱性が優れているクロム酸塩−エマルジョン樹脂系処理
液を対象とする。また、処理方法については、図1に示
すような浸漬絞り法、すなわち、電磁鋼板1をデフレク
トロール2を経てコーティングタンク7内の処理液8に
シンクロール3により浸漬して処理液を塗布し、デフレ
クトロール4を経て絞りロール5により余分な塗布液を
除き(処理液だまり9)、必要な塗布量にした後、焼付
炉6にて焼付を行う方法を対象とする。
【0003】図1におけるロールはいずれもゴム製であ
る。その表面は、シンクロールではフラットであるが、
デフレクトロール4では約10mmのピッチが切られて
おり、また絞りロールも約 0.5mmのピッチを有す
るのが一般的である。近年、生産性を高めるために、ラ
インスピードを速くして塗布する、いわゆる高速塗布法
が必要になってきた。クロム酸塩−樹脂系被膜は、絶縁
被膜としての性能は非常に高い。しかし、その処理液は
クロム酸塩溶液にエマルジョン樹脂を配合しているため
、塗布均一性は他の無機系被膜処理液に比べて劣ってい
る。
【0004】従来の浸漬−絞り塗布方法においては、鋼
帯のラインスピードが高速になってくると鋼帯と絞りロ
ールの間に気泡が生じたり、ロール表面で処理液の濃淡
が生じて塗布後の被膜に縦筋状の不均一模様が発生し、
製品の外観を著しく損なう。このような縦筋模様は鋼帯
の上面には殆ど発生せず、主として下面に発生するもの
である。これは、図1において、絞りロール5の直前で
鋼帯上面には処理液溜り9が生じ、上ロールは常に十分
に処理液に接しているからである。これに対して、下ロ
ールと鋼帯下面との間には処理液溜りがなく、下ロール
が高速回転するとロールの表面は一種の液切れ状態とな
り、空気を巻き込み気泡を生じたり、処理液の濃淡が生
じて鋼帯表面に不均一な縦筋模様が発生するものと考え
られる。
【0005】一方、縦筋模様に対しても従来から種々の
対策がなされてきた。この原因が例えば、デフレクトロ
ールあるいは絞りロールの老化によるものであれば、そ
れぞれのロール交換を行っている。絞りロールの目詰ま
りの場合は、連続ラインを停止して清浄化するか、ロー
ル交換が行われる。あるいは、ラインスピードを遅くす
るなどの方策が採られている。
【0006】しかし、いずれの方法にしても、上述した
ような筋状の不均一模様が発生しない最高ラインスピー
ドは約70m/min にすぎない。ところで特開昭5
9−32978号公報にはコーティングタンク以後のデ
フレクトロールおよび絞りロールの下部に受皿を設ける
方法が提案されており、これによれば高速塗布が可能で
ある。しかしデフレクトロールで発生した筋模様が絞り
ロールを通過し不均一模様となるため、さらなる改善が
求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生産性向上
のため高速で鋼帯を通板しても、不均一模様がなく、均
一な塗布性および良好な外観の絶縁被膜を得ることがで
きる方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
有利に解決するため種々検討を行った結果、デフレクト
ロールに工夫を加えることにより問題点が解決できるこ
とを見出し、本発明を構成した。すなわち、本発明は、
電磁鋼板をコーティングタンク内でクロム酸塩−有機樹
脂系処理液に浸漬した後に溝付きゴムロールにて絞るこ
とにより、電磁鋼板表面に前記処理液の絶縁被膜を塗布
、処理するにあたり、処理液比重が1.01〜1.07
であり、前記コーティングタンクの下流のデフレクトロ
ールおよび絞りロールをその下部に設けた受皿内の前記
処理液に浸漬して、前記デフレクトロールおよび絞りロ
ールに前記処理液を供給し、かつデフレクトロールの溝
が横溝であり、さらにピッチが 0.4〜1.2 mm
の絞りロールを用いることを特徴とするクロム酸塩−有
機樹脂系処理液の均一塗布方法である。
【0009】
【作  用】以下、本発明を添付図面につき詳細に説明
する。図1につき説明した従来の塗布方法および図2の
塗布方法でも特に鋼板下面に縦筋模様が生じる場合があ
ったので、本発明においては図2に示すように、コーテ
ィングタンク7より下流のデフレクトロール4および下
方の絞りロール5の下部にそれぞれ受皿10および11
を設け、これらの受皿内の処理液8に上記ロール4およ
び5を浸漬するように構成し、さらにデフレクトロール
4を図3に示すような従来の約10mmピッチ縦溝を図
4に示すような横溝とすることにより、空気の巻込みに
よる泡の発生を防止するとともにデフレクトロールでの
筋模様の発生を防止した。
【0010】デフレクトロール4の横溝は塗布方向に直
角が最適である。塗布方向に直角でない溝であれば通板
中の鋼帯が蛇行するため好ましくない。また、フラット
ロールではコーティングタンクより鋼板に付着した処理
液がデフレクトロールで絞られ、その後鋼板とロールの
間で種々の大きさの気泡が発生する。そしてその気泡が
絞りロールにより破壊され、不均一模様となるため好ま
しくない。
【0011】一方、絞りロールの溝ピッチは 0.4m
mより小さいと目詰まりを起こし易く、また 1.2m
mより大きくなると膜厚が厚くなりすぎる。絞りロール
はその材質、硬度および溝の形状などは従来使用されて
きたものでよい。ただピッチが大きくなると塗布均一性
は向上するが、ロールを切削加工する時にスムーズな切
削ができなくなるので注意を要する。
【0012】次にクロム酸塩−樹脂系処理液について説
明すると、処理液の比重が1.01より小さいと所望の
膜厚が得られにくく、1.07よりも高いと筋模様が発
生し易い。従って、処理液の比重は1.01〜1.07
の範囲にあるものを本発明の対象とする。配合する樹脂
は、アクリル系、アクリル−酢酸ビニル系、あるいはア
クリル−スチレン系樹脂などで、粘度の低いポリマーが
望ましい。クロム酸塩としては、Mg、Ca、Zn、S
r等の2価金属の重クロム酸塩溶液が最適であるが、こ
れに限定されることはない。
【0013】上述したような塗布方法および処理液を使
用することにより、高速の 150m/min におい
ても筋模様の発生しない均一な被膜を形成することがで
きる。以下、本発明を実施例および比較例に基づき具体
的に説明する。
【0014】
【実施例】実施例1 板厚0.50mm、板幅 980mmの電磁鋼板表面に
下記組成の処理液Aを、図2に示す如くデフレクトロー
ルおよび絞りロールの下に受皿を設け、それらのロール
の一部を処理液中に浸漬して処理液の塗布を行った。デ
フレクトロールは10mmピッチの横溝とした。絞りロ
ールの溝ピッチは 0.8mmで、焼付後の被膜厚さが
 0.7μになるように絞りロールの圧下力を調整した
。従来のラインスピード70m/min から次第に上
げていき、 120m/min でも筋模様のない均一
な外観の被膜が得られた。
【0015】     <処理液A>         30%重クロム酸マグネシウム溶液 
                      130
重量部        アクリル系エマルジョン樹脂(
固形分52%、粘度250cps)  20重量部  
      エチレングリコール          
                         
 10重量部        水を加えて処理液比重を
1.06とした。
【0016】比較例1 デフレクトロールは従来の10mmピッチの縦溝であり
、デフレクトロールおよび絞りロール下部の受皿を取り
除いた以外は実施例1と同様にして塗布を行った。その
結果、ラインスピード50m/min では良好な塗布
性が得られたが、それ以上のスピードにおいては筋模様
が発生した。
【0017】実施例2 板厚0.50mm、板幅 980mmの電磁鋼板表面に
下記組成の処理液Bを、図2に示す如くデフレクトロー
ルおよび絞りロール下に受皿を設け、それらのロールの
一部を処理液に浸漬した状態で塗布を行った。デフレク
トロールは10mmピッチの横溝とした。絞りロールの
ピッチは 1.0mmで、焼付後の被膜の厚さは 0.
4μとなるようにロールの圧下力を調整した。ラインス
ピードが 150m/min の高速でも筋模様は発生
しなかた。
【0018】     <処理液B>         30%重クロム酸マグネシウム溶液 
                      130
重量部        アクリル系エマルジョン樹脂(
固形分55%、粘度170cps)  20重量部  
      エチレングリコール          
                         
 10重量部水を加えて処理液比重を1.03とした。
【0019】比較例2 処理液Bの比重を1.08とした以外は実施例2と同様
にして塗布を行った。その結果、ラインスピード 10
0m/min まで筋模様は発生しなかった。 比較例3 デフレクトロールにフラットロールを用いた以外は実施
例2と同様にして塗布を行った。その結果、ラインスピ
ード60m/min で泡に起因する不均一模様が発生
した。
【0020】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によりクロム酸
塩−有機樹脂系処理液を鋼板表面に 150m/min
 程度の高速でも均一に塗布することができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の絶縁被膜塗布方法を示す線図である。
【図2】本発明の絶縁被膜塗布方法を示す線図である。
【図3】従来のデフレクトロールの説明図である。
【図4】本発明で用いるデフレクトロールの説明図であ
る。
【符号の説明】
1      電気鋼帯 2、4  デフレクトロール 3      シンクロール 5      絞りロール 6      焼付炉 7      ディップタンク 8      処理液 9      処理液溜り 10、11  受皿

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電磁鋼板をコーティングタンク内でク
    ロム酸塩−有機樹脂系処理液に浸漬した後に溝付きゴム
    ロールにて絞ることにより、電磁鋼板表面に前記処理液
    の絶縁被膜を塗布、処理するにあたり、処理液比重が1
    .01〜1.07であり、前記コーティングタンクの下
    流のデフレクトロールおよび絞りロールをその下部に設
    けた受皿内の前記処理液に浸漬して、前記デフレクトロ
    ールおよび絞りロールに前記処理液を供給し、かつデフ
    レクトロールの溝が横溝であり、さらにピッチが 0.
    4〜1.2 mmの絞りロールを用いることを特徴とす
    るクロム酸塩−有機樹脂系処理液の均一塗布方法。
JP3712691A 1991-03-04 1991-03-04 クロム酸塩−有機樹脂系処理液の均一塗布方法 Pending JPH04276085A (ja)

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JP3712691A JPH04276085A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 クロム酸塩−有機樹脂系処理液の均一塗布方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512999A (ja) * 2006-12-21 2010-04-30 シュティーバー ハンス・ヨアヒム 網状または格子状植毛製品の製造システム
JP2020510528A (ja) * 2017-03-17 2020-04-09 フェストアルピネ シュタール ゲーエムベーハーVoestalpine Stahl Gmbh ラッカーコーティングされた電気シートストリップを製造するプロセス及びラッカーコーティングされた電気シートストリップ

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JP2010512999A (ja) * 2006-12-21 2010-04-30 シュティーバー ハンス・ヨアヒム 網状または格子状植毛製品の製造システム
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