JPH04275125A - アモルファスpetシートおよびその製造方法 - Google Patents
アモルファスpetシートおよびその製造方法Info
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- JPH04275125A JPH04275125A JP3036148A JP3614891A JPH04275125A JP H04275125 A JPH04275125 A JP H04275125A JP 3036148 A JP3036148 A JP 3036148A JP 3614891 A JP3614891 A JP 3614891A JP H04275125 A JPH04275125 A JP H04275125A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアモルファスPETシー
トおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、焼却処
理を行なっても塩素ガスを発生することがなく、例えば
包装容器の形成材料に好適に用いることのできるアモル
ファスPETシートと、このアモルファスPETシート
を効率良く安価に得ることのできるアモルファスPET
シートの製造方法に関する。
トおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、焼却処
理を行なっても塩素ガスを発生することがなく、例えば
包装容器の形成材料に好適に用いることのできるアモル
ファスPETシートと、このアモルファスPETシート
を効率良く安価に得ることのできるアモルファスPET
シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば包装容器の形成材料には、塩化ビ
ニルシート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシー
ト等が一般に用いられてきた。そして、たとえばポリプ
ロピレンシートは、たとえば図2に示すような装置を用
いて製造されていた。
ニルシート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシー
ト等が一般に用いられてきた。そして、たとえばポリプ
ロピレンシートは、たとえば図2に示すような装置を用
いて製造されていた。
【0003】すなわち、図2に示した装置において、ホ
ッパー101に投入された原料ポリプロピレンは、該ホ
ッパー101から押出機102に供給され、押出機10
2で加熱溶融される。溶融状態にされた原料ポリプロピ
レンは、Tダイ103のスリットから溶融状態で流出し
、ロール104、105間で挾まれて均一な厚さのシー
トに成形され、巻取ロール106により巻き取られてい
た。
ッパー101に投入された原料ポリプロピレンは、該ホ
ッパー101から押出機102に供給され、押出機10
2で加熱溶融される。溶融状態にされた原料ポリプロピ
レンは、Tダイ103のスリットから溶融状態で流出し
、ロール104、105間で挾まれて均一な厚さのシー
トに成形され、巻取ロール106により巻き取られてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば包装材料として従来より使用されてきた塩化ビニルシ
ートにおいては、焼却処理を行なうと焼却時に塩素ガス
を発生するので環境上、好ましくないという問題があっ
た。そこで、かかる問題がなく、しかも透明性に優れて
いるとともに強靭なアモルファスPET(ポリエチレン
テレフタレート)が新たな包装材料として注目されてい
る。
ば包装材料として従来より使用されてきた塩化ビニルシ
ートにおいては、焼却処理を行なうと焼却時に塩素ガス
を発生するので環境上、好ましくないという問題があっ
た。そこで、かかる問題がなく、しかも透明性に優れて
いるとともに強靭なアモルファスPET(ポリエチレン
テレフタレート)が新たな包装材料として注目されてい
る。
【0005】ところで、このポリエチレンテレフタレー
トは加水分解性を有するため、効率良く製造することが
困難であり、たとえば図2に示したようなシート成形装
置をそのまま使用すると、原料PETが外気に触れてし
まうため所望の性状のPETシートを製造することがで
きないという問題があった。本発明はかかる事情に基づ
いてなされたものであり、本発明は、焼却処理を行なっ
ても塩素ガスを発生することがなくて包装材料として種
々の用途に好適に使用可能なアモルファスPETシート
と、このアモルファスPETシートを効率良く得ること
のできるアモルファスPETシートの製造方法とを提供
することを目的とする。
トは加水分解性を有するため、効率良く製造することが
困難であり、たとえば図2に示したようなシート成形装
置をそのまま使用すると、原料PETが外気に触れてし
まうため所望の性状のPETシートを製造することがで
きないという問題があった。本発明はかかる事情に基づ
いてなされたものであり、本発明は、焼却処理を行なっ
ても塩素ガスを発生することがなくて包装材料として種
々の用途に好適に使用可能なアモルファスPETシート
と、このアモルファスPETシートを効率良く得ること
のできるアモルファスPETシートの製造方法とを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、脱湿乾燥した原料PET(ポリエチ
レンテレフタレート)を外気に触れさせることなくその
まま加熱溶融してから急速冷却してなることを特徴とす
るアモルファスPETシートであり、極限粘度0.55
〜1.5である原料PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)を、露点−25℃以下である乾燥空気を用いて温度
125℃〜190℃で3〜10時間乾燥を行ない、次い
で、外気を遮断した状態で該乾燥空気により前記原料P
ETを押出機に搬送し、押出機バレル温度255℃〜3
10℃、押出し時のPET樹脂温度255℃〜310℃
の条件下で前記原料PETを押出し、押出された溶融P
ETを2本の金属ロール間に挾んでから該2本の金属ロ
ールのうち、いずれか一方に前記溶融PETを巻付けて
急速冷却することを特徴とするアモルファスPETシー
トの製造方法である。
の本発明の要旨は、脱湿乾燥した原料PET(ポリエチ
レンテレフタレート)を外気に触れさせることなくその
まま加熱溶融してから急速冷却してなることを特徴とす
るアモルファスPETシートであり、極限粘度0.55
〜1.5である原料PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)を、露点−25℃以下である乾燥空気を用いて温度
125℃〜190℃で3〜10時間乾燥を行ない、次い
で、外気を遮断した状態で該乾燥空気により前記原料P
ETを押出機に搬送し、押出機バレル温度255℃〜3
10℃、押出し時のPET樹脂温度255℃〜310℃
の条件下で前記原料PETを押出し、押出された溶融P
ETを2本の金属ロール間に挾んでから該2本の金属ロ
ールのうち、いずれか一方に前記溶融PETを巻付けて
急速冷却することを特徴とするアモルファスPETシー
トの製造方法である。
【0007】本発明のアモルファスPETシートは、本
発明の製造方法により次のようにして製造される。本発
明の製造方法において、使用に供される原料PETは、
その極限粘度が、通常、0.55〜1.5、好ましくは
0.6〜0.85である。この極限粘度が0.55未満
であると、強度が不足して包装容器の形成材料として適
さなくなる。一方、1.5を超えると、押出加工性が悪
くなるとともに包装容器の形成材料としては高価なもの
になってしまう。
発明の製造方法により次のようにして製造される。本発
明の製造方法において、使用に供される原料PETは、
その極限粘度が、通常、0.55〜1.5、好ましくは
0.6〜0.85である。この極限粘度が0.55未満
であると、強度が不足して包装容器の形成材料として適
さなくなる。一方、1.5を超えると、押出加工性が悪
くなるとともに包装容器の形成材料としては高価なもの
になってしまう。
【0008】本発明の方法においては、上記の原料PE
Tを使用するに際し、この原料PETにつき乾燥空気に
よる乾燥を行なって原料PETの加工時の加水分解を防
止する。使用する乾燥空気は、その露点が、通常、−2
5℃以下であり、好ましくは−30℃以下である。使用
する乾燥空気の露点が−25℃を超えると、原料PET
の脱湿乾燥が充分に行なえないことがある。
Tを使用するに際し、この原料PETにつき乾燥空気に
よる乾燥を行なって原料PETの加工時の加水分解を防
止する。使用する乾燥空気は、その露点が、通常、−2
5℃以下であり、好ましくは−30℃以下である。使用
する乾燥空気の露点が−25℃を超えると、原料PET
の脱湿乾燥が充分に行なえないことがある。
【0009】上記の乾燥空気を用いた原料PETの乾燥
温度は、通常、125℃〜190℃、好ましくは140
℃〜160℃である。この乾燥温度が125℃未満であ
ると、乾燥に長時間を要し、また原料PETの脱湿乾燥
が充分に行なえないこともある。乾燥時間は、通常、3
時間〜10時間、好ましくは4時間〜6時間である。こ
の乾燥時間が4時間未満であると、原料PETの脱湿乾
燥が充分に進行しないことがある。一方、10時間を超
えても、それに見合った効果は奏されないことがある。
温度は、通常、125℃〜190℃、好ましくは140
℃〜160℃である。この乾燥温度が125℃未満であ
ると、乾燥に長時間を要し、また原料PETの脱湿乾燥
が充分に行なえないこともある。乾燥時間は、通常、3
時間〜10時間、好ましくは4時間〜6時間である。こ
の乾燥時間が4時間未満であると、原料PETの脱湿乾
燥が充分に進行しないことがある。一方、10時間を超
えても、それに見合った効果は奏されないことがある。
【0010】図1は本発明の製造方法において好適に使
用することのできるアモルファスPETシートの製造装
置の構成を示す概略説明図である。図1に示した装置に
おいて、乾燥空気を用いた上記の乾燥処理は、乾燥機1
において行われる。本発明の方法においては、この乾燥
空気を用いて原料PETの脱湿乾燥を行なった後、この
原料PETを外気に触れさせることなくホッパー2に搬
送する。具体的には、上記の乾燥空気で原料PETをホ
ッパー2に搬送する。
用することのできるアモルファスPETシートの製造装
置の構成を示す概略説明図である。図1に示した装置に
おいて、乾燥空気を用いた上記の乾燥処理は、乾燥機1
において行われる。本発明の方法においては、この乾燥
空気を用いて原料PETの脱湿乾燥を行なった後、この
原料PETを外気に触れさせることなくホッパー2に搬
送する。具体的には、上記の乾燥空気で原料PETをホ
ッパー2に搬送する。
【0011】外気に触れることなく乾燥空気によりホッ
パー2に搬送された原料PETは、そのまま押出機3に
供給される。押出機3に供給された原料PETは加熱溶
融され、混練されてTダイ4のスリットから溶融状態で
流出する。ここで押出機3のスクリューにおいては、螺
旋状の溝が形成され、原料PETはこの溝に沿って移動
し、熱によって次第に溶融する。
パー2に搬送された原料PETは、そのまま押出機3に
供給される。押出機3に供給された原料PETは加熱溶
融され、混練されてTダイ4のスリットから溶融状態で
流出する。ここで押出機3のスクリューにおいては、螺
旋状の溝が形成され、原料PETはこの溝に沿って移動
し、熱によって次第に溶融する。
【0012】使用に供される押出機スクリューの大きさ
は、スクリューの長さLとスクリューの直径Dとの比L
/Dが、通常、20以上、好ましくは24〜30である
。また、スクリューの圧縮比は、通常、2.3〜4.0
、好ましくは2.5〜3.5である。さらに、押出機バ
レルの温度は、通常、255〜310℃、好ましくは2
65〜290℃である。この押出機バレル温度が255
℃未満であると、原料PETが充分に溶融しなかったり
、シート状の成形体に肌荒れが生じたりすることがある
。一方、310℃を超えると、原料PETの分解が激し
くなり、シートの強度が低下する。
は、スクリューの長さLとスクリューの直径Dとの比L
/Dが、通常、20以上、好ましくは24〜30である
。また、スクリューの圧縮比は、通常、2.3〜4.0
、好ましくは2.5〜3.5である。さらに、押出機バ
レルの温度は、通常、255〜310℃、好ましくは2
65〜290℃である。この押出機バレル温度が255
℃未満であると、原料PETが充分に溶融しなかったり
、シート状の成形体に肌荒れが生じたりすることがある
。一方、310℃を超えると、原料PETの分解が激し
くなり、シートの強度が低下する。
【0013】本発明の方法においては、Tダイ4のスリ
ットから溶融状態で流出した原料PETを冷却ロール5
および冷却ロール5′の間に挾んでその厚みを均一にし
た後、冷却ロール5および冷却ロール5′のいずれか一
方に巻き付けて急速冷却する。ここで、急速冷却におい
ては、冷却ロール5および冷却ロール5′のいずれか一
方に巻き付けたPETの温度を2秒以内、好ましくは1
秒以内に90℃以下にする。この急速冷却により、PE
Tは非結晶状態となり、アモルファスPETシートが得
られる。なお、2本の金属ロール、すなわち冷却ロール
5および冷却ロール5′の温度は、通常、5〜60℃、
好ましくは15〜40℃である。この温度が5℃よりも
低いと、ロール表面への水分の露結が激しくなり、その
模様がシートに転写されることがある。一方、60℃を
超えると、上記の急速冷却が行なえなくなって非結晶状
態のPETが得られないことがある。このようにして得
られるアモルファスPETシートは巻取ロール6により
巻取られ、その巻取速度は、通常、2m/分〜50m/
分程度である。
ットから溶融状態で流出した原料PETを冷却ロール5
および冷却ロール5′の間に挾んでその厚みを均一にし
た後、冷却ロール5および冷却ロール5′のいずれか一
方に巻き付けて急速冷却する。ここで、急速冷却におい
ては、冷却ロール5および冷却ロール5′のいずれか一
方に巻き付けたPETの温度を2秒以内、好ましくは1
秒以内に90℃以下にする。この急速冷却により、PE
Tは非結晶状態となり、アモルファスPETシートが得
られる。なお、2本の金属ロール、すなわち冷却ロール
5および冷却ロール5′の温度は、通常、5〜60℃、
好ましくは15〜40℃である。この温度が5℃よりも
低いと、ロール表面への水分の露結が激しくなり、その
模様がシートに転写されることがある。一方、60℃を
超えると、上記の急速冷却が行なえなくなって非結晶状
態のPETが得られないことがある。このようにして得
られるアモルファスPETシートは巻取ロール6により
巻取られ、その巻取速度は、通常、2m/分〜50m/
分程度である。
【0014】以上のようにして製造されるアモルファス
PETシートの厚さは、用途に応じて適宜に決定するこ
とができるが、通常は100μm〜100mm程度であ
る。また、このアモルファスPETシートにはアンチブ
ロッキング剤を添加することが望ましい。アンチブロッ
キング剤としては、たとえばシリカ(SiO2 )など
が挙げられる。アンチブロッキング剤の粒径は、通常0
.5〜15μm、好ましくは2〜5μmであり、単層の
場合には層全体に、多層の場合には表面層に、通常、5
00〜3,000ppm程度の割合で添加する。
PETシートの厚さは、用途に応じて適宜に決定するこ
とができるが、通常は100μm〜100mm程度であ
る。また、このアモルファスPETシートにはアンチブ
ロッキング剤を添加することが望ましい。アンチブロッ
キング剤としては、たとえばシリカ(SiO2 )など
が挙げられる。アンチブロッキング剤の粒径は、通常0
.5〜15μm、好ましくは2〜5μmであり、単層の
場合には層全体に、多層の場合には表面層に、通常、5
00〜3,000ppm程度の割合で添加する。
【0015】以上のようにして製造される本発明のアモ
ルファスPETシートは、非結晶状態であり、その結晶
化度は、通常、5%以下である。
ルファスPETシートは、非結晶状態であり、その結晶
化度は、通常、5%以下である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を示し、
本発明についてさらに具体的に説明する。 (実施例)先ず、図1に示した乾燥機1に、極限粘度0
.84の原料ポリエチレンテレフタレートを投入し、露
点−30℃の乾燥空気を用いて乾燥温度150℃で4時
間、原料ポリエチレンテレフタレートの脱湿乾燥を行な
った。
本発明についてさらに具体的に説明する。 (実施例)先ず、図1に示した乾燥機1に、極限粘度0
.84の原料ポリエチレンテレフタレートを投入し、露
点−30℃の乾燥空気を用いて乾燥温度150℃で4時
間、原料ポリエチレンテレフタレートの脱湿乾燥を行な
った。
【0017】次いで、上記の脱湿乾燥を行なった原料ポ
リエチレンテレフタレートを外気に触れさせることなく
、上記の乾燥空気によりホッパー2に搬送した。一方、
このホッパー2にはアンチブロッキング剤として平均粒
径2μmのシリカを、原料ポリエチレンテレフタレート
に対して50ppmの割合で投入した。ホッパー2から
押出機3に供給された原料ポリエチレンテレフタレート
およびシリカは、押出機3内で加熱溶融され、混練され
てTダイ4から流出した。なお、押出機3には、スクリ
ューのL/D(Lはスクリューの長さ、Dはスクリュー
の直径)が30のものを使用し、スクリューの圧縮比3
.0、押出機バレル温度280℃、押出し時のPET樹
脂温度290℃に設定した。
リエチレンテレフタレートを外気に触れさせることなく
、上記の乾燥空気によりホッパー2に搬送した。一方、
このホッパー2にはアンチブロッキング剤として平均粒
径2μmのシリカを、原料ポリエチレンテレフタレート
に対して50ppmの割合で投入した。ホッパー2から
押出機3に供給された原料ポリエチレンテレフタレート
およびシリカは、押出機3内で加熱溶融され、混練され
てTダイ4から流出した。なお、押出機3には、スクリ
ューのL/D(Lはスクリューの長さ、Dはスクリュー
の直径)が30のものを使用し、スクリューの圧縮比3
.0、押出機バレル温度280℃、押出し時のPET樹
脂温度290℃に設定した。
【0018】Tダイ4から流出したPETは200μm
の間隔を設けて設置した2本の冷却ロール5および冷却
ロール5′間で挾み、厚さを均一にした後、一方の冷却
ロール5′に巻付けて0.1秒間に250℃の割合で急
速冷却し、巻取速度40m/1分間の割合で巻取ロール
6に巻き取った。なお、冷却ロール5の温度は15℃、
冷却ロール5′の温度は20℃であった。
の間隔を設けて設置した2本の冷却ロール5および冷却
ロール5′間で挾み、厚さを均一にした後、一方の冷却
ロール5′に巻付けて0.1秒間に250℃の割合で急
速冷却し、巻取速度40m/1分間の割合で巻取ロール
6に巻き取った。なお、冷却ロール5の温度は15℃、
冷却ロール5′の温度は20℃であった。
【0019】このようにして製造されたPETシートの
結晶化度は2%であり、非結晶状態であることが確認さ
れた。なお、得られたPETシートの結晶化度は次のよ
うにして測定した。 結晶化度の測定;密度の測定による密度法[「飽和ポリ
エステル樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社発行)参
照]によった。
結晶化度は2%であり、非結晶状態であることが確認さ
れた。なお、得られたPETシートの結晶化度は次のよ
うにして測定した。 結晶化度の測定;密度の測定による密度法[「飽和ポリ
エステル樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社発行)参
照]によった。
【0020】すなわち、完全非晶性のPETの密度をd
a =1.335、完全結晶化PETの密度をdc =
1.501とし、測定した試料密度(d)から下記の式
に従って結晶化度Xc を計算した。 Xc =[dc (d−da )]/[d(dc−da
)](比較例1)前記実施例において、原料ポリエチ
レンテレフタレートの脱湿乾燥を行なわなかったほかは
、前記実施例と同様にしてシートを製造しようとしたと
ころ加水分解により成膜できなかった。 (比較例2)前記実施例において、露点−30℃の乾燥
空気に代えて露点−5℃の乾燥空気を用いて原料ポリエ
チレンテレフタレートの脱湿乾燥を行なったほかは、前
記実施例と同様にしてシートを製造した。得られたシー
トにつき結晶化度を測定したところ、該シートの結晶化
度は3%であり、また加水分解により極限粘度の低下が
10%以上となった。 (比較例3)前記実施例において、原料ポリエチレンテ
レフタレートの乾燥温度を150℃から115℃に変え
たほかは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。 得られたシートにつき結晶化度を測定したところ、該シ
ートの結晶化度は3%であり、また加水分解により極限
粘度の低下が10%以上となった。 (比較例4)前記実施例において、原料ポリエチレンテ
レフタレートの乾燥時間を5時間から1時間に変えたほ
かは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。得ら
れたシートにつき結晶化度を測定したところ、該シート
の結晶化度は3%であり、また加水分解により極限粘度
の低下が10%以上となった。 (比較例5)前記実施例において、脱湿乾燥を行なった
原料ポリエチレンテレフタレートを外気に触れさせた状
態でホッパー2に搬送したほかは、前記実施例と同様に
してシートを製造した。得られたシートにつき結晶化度
を測定したところ、該シートの結晶化度は3%であり、
また加水分解により極限粘度の低下が10%以上となっ
た。 (比較例6)前記実施例において、押出機バレル温度を
320℃、押出し時のPET樹脂温度を320℃に設定
したほかは、前記実施例と同様にしてシートを製造した
。得られたシートにつき結晶化度を測定したところ、該
シートの結晶化度は3%であり、また加水分解により極
限粘度の低下が10%以上となった。 (比較例7)前記実施例において、温度80℃の冷却ロ
ール5および温度90℃の冷却ロール5′を使用したほ
かは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。得ら
れたシートにつき、結晶化度を測定したところ、該シー
トの結晶化度は10%であった。 (比較例8)前記実施例において、シートの冷却速度を
250℃/0.1秒間から50℃/0.1秒間に代えた
ほかは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。得
られたシートにつき、結晶化度を測定したところ、その
結晶化度は10%であり、アモルファスPETシートは
得られなかった。
a =1.335、完全結晶化PETの密度をdc =
1.501とし、測定した試料密度(d)から下記の式
に従って結晶化度Xc を計算した。 Xc =[dc (d−da )]/[d(dc−da
)](比較例1)前記実施例において、原料ポリエチ
レンテレフタレートの脱湿乾燥を行なわなかったほかは
、前記実施例と同様にしてシートを製造しようとしたと
ころ加水分解により成膜できなかった。 (比較例2)前記実施例において、露点−30℃の乾燥
空気に代えて露点−5℃の乾燥空気を用いて原料ポリエ
チレンテレフタレートの脱湿乾燥を行なったほかは、前
記実施例と同様にしてシートを製造した。得られたシー
トにつき結晶化度を測定したところ、該シートの結晶化
度は3%であり、また加水分解により極限粘度の低下が
10%以上となった。 (比較例3)前記実施例において、原料ポリエチレンテ
レフタレートの乾燥温度を150℃から115℃に変え
たほかは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。 得られたシートにつき結晶化度を測定したところ、該シ
ートの結晶化度は3%であり、また加水分解により極限
粘度の低下が10%以上となった。 (比較例4)前記実施例において、原料ポリエチレンテ
レフタレートの乾燥時間を5時間から1時間に変えたほ
かは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。得ら
れたシートにつき結晶化度を測定したところ、該シート
の結晶化度は3%であり、また加水分解により極限粘度
の低下が10%以上となった。 (比較例5)前記実施例において、脱湿乾燥を行なった
原料ポリエチレンテレフタレートを外気に触れさせた状
態でホッパー2に搬送したほかは、前記実施例と同様に
してシートを製造した。得られたシートにつき結晶化度
を測定したところ、該シートの結晶化度は3%であり、
また加水分解により極限粘度の低下が10%以上となっ
た。 (比較例6)前記実施例において、押出機バレル温度を
320℃、押出し時のPET樹脂温度を320℃に設定
したほかは、前記実施例と同様にしてシートを製造した
。得られたシートにつき結晶化度を測定したところ、該
シートの結晶化度は3%であり、また加水分解により極
限粘度の低下が10%以上となった。 (比較例7)前記実施例において、温度80℃の冷却ロ
ール5および温度90℃の冷却ロール5′を使用したほ
かは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。得ら
れたシートにつき、結晶化度を測定したところ、該シー
トの結晶化度は10%であった。 (比較例8)前記実施例において、シートの冷却速度を
250℃/0.1秒間から50℃/0.1秒間に代えた
ほかは、前記実施例と同様にしてシートを製造した。得
られたシートにつき、結晶化度を測定したところ、その
結晶化度は10%であり、アモルファスPETシートは
得られなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、以上の構成としたので
、焼却処理しても塩素ガスを発生することがなくて例え
ば包装材料の用途に幅広く用いることのできるアモルフ
ァスPETシートを提供することができるとともに、こ
のアモルファスPETシートを効率良く安価に得ること
のできるアモルファスPETシートの製造方法を提供す
ることができる。
、焼却処理しても塩素ガスを発生することがなくて例え
ば包装材料の用途に幅広く用いることのできるアモルフ
ァスPETシートを提供することができるとともに、こ
のアモルファスPETシートを効率良く安価に得ること
のできるアモルファスPETシートの製造方法を提供す
ることができる。
【図1】本発明の製造方法において好適に使用すること
のできる製造装置の一例を示す概略説明図である。
のできる製造装置の一例を示す概略説明図である。
【図2】従来のポリプロピレンシートの製造に使用され
ていた製造装置の一例を示す概略説明図である。
ていた製造装置の一例を示す概略説明図である。
1 乾燥機
2 ホッパー
3 押出機
4 Tダイ
5 冷却ロール
5′ 冷却ロール
6 巻取ロール
Claims (2)
- 【請求項1】 脱湿乾燥した原料PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)を外気に触れさせることなくそのま
ま加熱溶融してから急速冷却してなることを特徴とする
アモルファスPETシート。 - 【請求項2】 極限粘度0.55〜1.5である原料
PET(ポリエチレンテレフタレート)を、露点−25
℃以下である乾燥空気を用いて温度125℃〜190℃
で3〜10時間乾燥を行ない、次いで、外気を遮断した
状態で該乾燥空気により前記原料PETを押出機に搬送
し、押出機バレル温度255℃〜310℃、押出し時の
PET樹脂温度255℃〜310℃の条件下で前記原料
PETを押出し、押出された溶融PETを2本の金属ロ
ール間に挾んでから該2本の金属ロールのうち、いずれ
か一方に前記溶融PETを巻付けて急速冷却することを
特徴とするアモルファスPETシートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3036148A JPH04275125A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | アモルファスpetシートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3036148A JPH04275125A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | アモルファスpetシートおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04275125A true JPH04275125A (ja) | 1992-09-30 |
Family
ID=12461707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3036148A Pending JPH04275125A (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | アモルファスpetシートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04275125A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996038282A1 (de) * | 1995-05-29 | 1996-12-05 | Hoechst Aktiengesellschaft | Amorphe, transparente platte aus einem kristallisierbaren thermoplast |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP3036148A patent/JPH04275125A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996038282A1 (de) * | 1995-05-29 | 1996-12-05 | Hoechst Aktiengesellschaft | Amorphe, transparente platte aus einem kristallisierbaren thermoplast |
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