JPH04274936A - 車両用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートに係り、
とくに、適正な着座姿勢を維持するのに好適な車両用シ
ートに関する。

【０００２】

【背景技術】適正な着座姿勢を保つことは、体に無理が
なく疲れが少ないので望ましいのであるが、自動車等の
乗り物の場合、走行中時間が経つと腰が前方へずれて適
正な着座姿勢がくずれてしまう。このため、従来の車両
用シートにあっても、すべり止め効果のある素材を用い
て座部及び背もたれ部を覆い、これにより走行中の乗員
の適正な着座姿勢を維持しようとの工夫がなされている
。この他、シートそのものの形状で腰の前方へのずれを
防止しようとするもの，例えば，バケットシートも採用
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のすべり止め効果のある材質を用いる手法にあって
は、走行中の車両には振動等があるため必ずしも十分な
効果が得られなかった。この一方、バケットシートの場
合は、乗員が窮屈さを感じ、また、周りが高く中央部が
低く形成されているので、乗り降りが面倒であるという
不都合が合った。

【０００４】

【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに、走行中の適正な着座姿勢を維
持し得るとともに、乗り降りが容易な車両用シートを提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、座部と背も
たれ部とを備えて成る車両用シートにおいて、座部が、
フレーム上に回転自在に支持された前方側の左右一対の
プーリと後方側のローラと、一対のプーリとローラとに
巻回装備された無端環状のシート部材とから成るベルト
機構を含んで構成され、ローラに動力伝達機構を介して
モータが連結されている、という構成を採っている。こ
れによって、前述した目的を達成しようとするものであ
る。

【０００６】

【作用】モータが駆動されると、このモータ回転力が動
力伝達機構を介してベルト機構を構成するローラに伝達
され、該ローラが所定の方向に回転する。このローラの
回転により、シート部材がローラと同一方向に回転し、
これにより、シート部材が前方または後方に移動する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図１ないし
図６に基づいて説明する。

【０００８】図２には、本発明の一実施例の車両用シー
トの外観が示されている。この車両用シート１は、座部
２と背もたれ部３とを備えている。この内、座部２の中
央には、後述するベルト機構を構成するシート部材４が
設けられている。

【０００９】図３には、この車両用シート１の平面図が
示され、また、図４には、この図３におけるＡ−Ａ線断
面が一部省略して示されている。背もたれ部３の中央部
は、図４に示すように、ウレタン５とこのウレタン５を
被覆する表皮とを含んで構成されている。座部２の中央
部は、図４に示すように、前方側のプーリ６と後方側の
ローラ７と、これら両者６，７に巻き回された無端環状
のシート部材４とから成るベルト機構１０を含んで構成
されている。ここで、プーリ６は、実際には、軸６Ａを
共通として左右に各一つ設けられている（図１参照）。 そして、左右のプーリ６，６相互間及びプーリ６とロー
ラ７との間には、図示しないウレタンが収容されており
、このウレタンの表面は、すべり易くなるような特殊な
加工が施されている。これらのプーリ６及びローラ７は
、フレーム８（図１参照）に軸受をそれぞれ介して回転
自在に支持されている。

【００１０】図１には、このベルト機構１０が、その駆
動手段３０とともに示されている。この図において、駆
動手段３０は、駆動源としてのモータと１５と、このモ
ータ１５の回転力をローラ７に減速して伝達する動力伝
達機構２０とから構成されている。そして、この動力伝
達機構２０は、モータ１５の回転軸に一体的に装備され
た第１のウォーム１１と、この第１のウォーム１１に噛
合する第１のウォームホイール１２と、この第１のウォ
ームホイール１２の回転軸に一体的に設けられた第２の
ウォーム１３と、この第２のウォーム１３に噛合すると
ともにローラ７の回転軸に一体的に固定された第２のウ
ォームホイール１４とから構成されている。前記プーリ
６，６は、周面に凹凸が設けられたものが使用されてお
り、シート部材４の両端の部分には、これに対応して凹
凸が設けられている。

【００１１】図５には、モータ１５の駆動制御を行なう
コントローラ４０が示されている。このコントローラ４
０は、マイコン（マイクロコンピュータ）を含んで構成
されている。そして、このコントローラ４０には、外部
指令入力用のマニュアルスイッチ４１の他、ブレーキス
イッチ４２，スタータスイッチ４３，車速スイッチ４４
，イグニションスイッチ４５，ドアスイッチ４６等がそ
の入力側に接続されている。

【００１２】なお、図６には、本実施例の車両用シート
が実装された自動車１００が示されている。

【００１３】次に、このように構成された本実施例の動
作を説明する。まず、運転者，同乗者が自動車１００に
乗り込みシート１に座り、エンジンの始動に際してスタ
ータが駆動されると、スタータスイッチ４３からの「オ
ン」信号により、コントローラ４０がモータ１５を駆動
する。すると、このモータ１５の回転力が動力伝達機構
２０を介してベルト機構１０に伝達され、シート部材４
が数ｃｍ後方に移動する。（これにより、シートベルト
の正確な装着が容易となる。）また、走行を開始した後
は、ブレーキペダルが踏み込まれると、ブレーキスイッ
チ４２からの「オン」信号により、コントローラ４０が
同様に、モータ１５を駆動する。この結果、シート部材
４が後方に移動する。これにより、減速時に体が前にず
れるのが防止される。さらに、高速走行時は、車速スイ
ッチ４４からの「オン」信号により、コントローラ４０
が、一定速度でモータを駆動し、シート部材４が一定速
度で後方に移動せしめられる。

【００１４】この一方、降車時には、イグニションスイ
ッチ４５，ドアスイッチ４６からの信号により、コント
ローラ４０では、イグニション「オフ」でドア「開」と
判断した場合は、モータ１５を上記と逆向きに駆動する
。これにより、動力伝達手段２０を介してシート部材４
が前方へ数ｃｍ動かされ、降り乗りが容易となる。この
場合、特に、回転シートを備えた車両では、シート位置
検出スイッチの動作と連動させれば、特に効果的である
。

【００１５】この他、マニュアルスイッチ４１を操作し
て、一定速度，例えば，１０ｃｍ／ｈで動かすこともで
きるし、不要な場合には、止めておくこともできる。

【００１６】以上説明したように本実施例によれば、コ
ントローラ４０の制御、あるいは搭乗車の入力に応じて
シート部材４が前方あるいは後方に移動せしめられるの
で、効果的に適正な着座姿勢を維持することができると
ともに、乗り降りが容易となる。

【００１７】なお、上記実施例のモータ１５の制御の方
法として、背中や腰が当たるシート部分に圧力センサを
取り付け、荷重配分の変化に応じてコントローラ４０の
自動制御によりモータ１５を駆動することも可能である
。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによれば、モータを駆動することにより、
シート部材が前方または後方に移動せしめられるので、
適宜な制御手段により、例えば、走行中は一定速度（お
よそ１０ｃｍ／ｈ）でシート部材を後方へ移動せしめる
ことにより、走行中時間の経過とともに腰が前方へずれ
るのを有効に防止することができ、これにより走行中の
適正な着座姿勢を維持することができ、この一方、降車
時にはシート部材を前方に移動させることにより、乗り
降りを容易にすることができるという従来にない優れた
車両用シートを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の車両用シートの主要部の構
成を示す説明図である。

【図２】図１の実施例の車両用シートの外観を示す斜視
図である。

【図３】図２のシートの平面図である。

【図４】図３のＡ−Ａ線断面を一部省略して示す図であ
る。

【図５】図１のモータの制御部を示すブロック図である
。

【図６】図１の実施例の車両用シートが実装された自動
車を示す図である。

【符号の説明】

１　　　　車両用シート ２　　　　座部 ３　　　　背もたれ部 ４　　　　シート部材 ６　　　　プーリ ７　　　　ローラ ８　　　　フレーム １０　　ベルト機構 １５　　モータ ２０　　動力伝達機構

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　座部と背もたれ部とを備えて成る車両
   用シートにおいて、前記座部が、フレーム上に回転自在
   に支持された前方側の左右一対のプーリと後方側のロー
   ラと、前記一対のプーリとローラとに巻回装備された無
   端環状のシート部材とから成るベルト機構を含んで構成
   され、前記ローラに動力伝達機構を介してモータが連結
   されていることを特徴とした車両用シート。