JPH04274484A - 出力回路 - Google Patents

出力回路

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JPH04274484A
JPH04274484A JP3617391A JP3617391A JPH04274484A JP H04274484 A JPH04274484 A JP H04274484A JP 3617391 A JP3617391 A JP 3617391A JP 3617391 A JP3617391 A JP 3617391A JP H04274484 A JPH04274484 A JP H04274484A
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JP
Japan
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voltage
output
mos transistor
current
mos
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JP3617391A
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English (en)
Inventor
Junji Kawanishi
川西 純次
Makoto Takeda
信 竹田
Takafumi Kawaguchi
登史 川口
Hiroshi Take
宏 武
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の表示絵素をマト
リックス状に配列し、各表示絵素にスイッチング素子と
してFET(Field Effect Transi
stor;電界効果トランジスタ)を接続したアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置において、前記各表示絵
素に表示すべき階調レベルに対応した電圧を印加する際
に用いられる出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アクティブマトリックス型液
晶表示装置では、各表示絵素毎にスイッチング素子とし
てFETを接続し、このFETを介して表示すべき階調
レベルに対応した電圧を各絵素(液晶層)に印加してい
る。前記FETのドレインは、絵素を構成する絵素電極
に接続される。前記FETのソースは、絵素にデータ電
圧を印加するいわゆる列電極駆動回路に接続される。前
記FETのゲートは、線順次方式によって1表示ライン
(行)毎に走査(FETのオン/オフ駆動)を行ういわ
ゆる行電極駆動回路に接続される。
【0003】前記列電極駆動回路は、1表示ライン分の
映像信号をストアするシフトレジスタと、シフトレジス
タにストアされた映像信号を予め定めるタイミングでサ
ンプリング(ラッチ)するサンプリング回路と、サンプ
リング回路からの出力に基づいて電圧を絵素電極に印加
する出力回路(出力バッファとも言う)とを含んで構成
される。
【0004】図7は、従来例である出力回路30の構成
を示す回路図である。上述のアクティブマトリックス型
液晶表示装置では、列電極駆動回路の負荷Zは、液晶の
容量とスイッチングトランジスタの浮遊容量とを全て合
成した1つのキャパシタCと、配線などの電気抵抗Rと
が考えられる。出力回路30は、入力端子inに印加さ
れた入力電圧と同電位の出力電圧を、出力端子outか
ら負荷Zに供給(印加)する回路である。
【0005】出力回路30は、差動増幅器部分を構成す
るトランジスタQ31〜Q35と、バッファ部分を構成
するトランジスタQ36,Q37とで構成される。差動
増幅器部分は、カレントミラー回路を構成するPチャネ
ル型のMOS(Metal OxideSemicon
ductor)トランジスタQ31,Q32と、入力ト
ランジスタとなるNチャネル型のMOSトランジスタQ
33と、出力トランジスタとなるNチャネル型のMOS
トランジスタQ34と、定電流源となるNチャネル型の
MOSトランジスタQ35とで構成されている。
【0006】MOSトランジスタQ31,Q32の各ソ
ースは、定電圧Vccが供給される端子T31に接続さ
れ、またMOSトランジスタQ35のゲートは、バイア
ス電流Vb1が供給される端子T33に接続され、その
トランジスタのソースは、定電圧(グランド)Vddが
供給される端子T32に接続されている。
【0007】また、上記バッファ部分は、定電圧Vcc
(端子T31)と定電圧(グランド)Vdd(端子T3
2)間に直列に接続されたPチャネル型のMOSトラン
ジスタQ36と、Nチャネル型のMOSトランジスタQ
37とで構成されている。MOSトランジスタQ36,
Q37の接続点A1は、出力端子outと差動増幅器部
分を構成するMOSトランジスタQ34のゲートとに接
続されている。
【0008】また、差動増幅器部分の出力を入力する入
力トランジスタとなるMOSトランジスタQ36は、そ
のゲートが差動増幅器部分の出力端子となるMOSトラ
ンジスタQ34のドレインに接続され、さらにそのMO
SトランジスタQ36のドレインは、出力端子outに
接続されている。MOSトランジスタQ37のゲートは
バイアス電流Vb2が供給される端子T34に接続され
ている。
【0009】上述の出力回路30の基本的動作は、以下
の通りである。図示しないサンプリング回路から出力さ
れた入力電圧は、入力端子inから差動増幅器部分の入
力トランジスタであるMOSトランジスタQ33のゲー
トに入力され、その入力電圧の増減に応じて出力トラン
ジスタであるMOSトランジスタQ34のドレイン電圧
が増減する。このドレイン電圧はバッファ部分を構成す
るMOSトランジスタQ36のゲートに与えられ、この
ドレイン電圧の増減に応じて、つまり差動増幅器部分へ
の入力電圧の増減に応じて、MOSトランジスタQ36
のオン動作時の抵抗(以下、オン抵抗と呼ぶ)が増減し
、その結果、入力電圧と同じ電圧が出力端子outから
出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の図7において、
MOSトランジスタQ36は、入力端子inに印加され
た電圧に対応する電位、すなわち入力電圧と等しい電位
の出力電圧を出力端子outから負荷Zに供給するため
に電流を流し込むトランジスタである。
【0011】また、MOSトランジスタQ37は、負荷
Zに充電された電荷を放電させるためのトランジスタで
あり、バイアス電流Vb2によって放電電流を制御する
。この場合、バイアス電流Vb2として一定電圧を印加
し、MOSトランジスタQ37に一定の放電電流が流れ
るように制御する方法、あるいはバイアス電流Vb2と
して一定のパルス電圧を一定のタイミングで印加してM
OSトランジスタQ37の放電電流を制御する方法など
が実施されている。
【0012】しかしながら、上述のいずれの制御方法に
おいても、MOSトランジスタQ36に比べて、MOS
トランジスタQ37には大きな能力を持たせることがで
きず、急激な外乱に対しては充分な対応ができないとい
う欠点がある。
【0013】図8は、従来例である他の出力回路31の
構成を示す回路図である。出力回路31では、前述の図
7に示す出力回路30に対して、放電制御専用のNチャ
ネル型のMOSトランジスタQ39が付加されている。 また、Pチャネル型のMOSトランジスタQ36に代え
て、Nチャネル型のMOSトランジスタQ38が設けら
れており、該MOSトランジスタQ38のゲートにはN
チャネル型のMOSトランジスタQ40が接続される。 MOSトランジスタQ40のソースは、定電圧Vdd(
端子T32)に接続されている。MOSトランジスタQ
39,Q40の各ゲートには、端子T35を介してディ
スチャージ信号DISが与えられる。これによってMO
SトランジスタQ39,Q40のオン/オフが制御され
る。ここで、MOSトランジスタQ33,Q34の各バ
ックゲートは接地されている。
【0014】MOSトランジスタQ39は、負荷Zに充
電された電荷を帰線期間内に放電させて、出力端子ou
tの電位を定電圧Vddとするためのトランジスタであ
る。つまり、ディスチャージ信号DISをハイレベルと
することによって、MOSトランジスタQ39はオン状
態となり、出力端子outが定電圧Vddに引き下げら
れる。このとき、MOSトランジスタQ40も前記ハイ
レベルのディスチャージ信号DISによってオン状態と
なり、MOSトランジスタQ38のゲートを定電圧Vd
d(ローレベル)に引き下げる。したがって、MOSト
ランジスタQ38はオフ状態となり、定電圧Vccは出
力端子outに印加されない。
【0015】続いて表示期間では、MOSトランジスタ
Q39,Q40をともにオフ状態とし、MOSトランジ
スタQ38を介して負荷Zに電流を流し込む。ここで、
前述のように出力端子outの電位は定電圧Vddに引
き下げられているので、MOSトランジスタQ38は電
流を吐き出す(出力する)だけとなるので、駆動は容易
になる。しかしながら、前述の図7に示す出力回路30
と同様に、急激な外乱に対しては充分な対応ができない
という欠点がある。
【0016】図9は、前述の出力回路30,31の動作
を示すタイミングチャートである。図9(1)は共通電
極駆動回路40からの出力波形を示しており、図9(2
)は出力回路30,31からの出力波形を示している。 図9(2)に示すように、出力回路30,31の出力信
号では、共通電極駆動回路40からの出力電圧波形(図
9(1)参照)の反転時に、いわゆる突き上げを受けた
後に、正常な電位に戻る際、低電位から高電位への復帰
はあまり問題はないけれども、逆に高電位から低電位に
復帰する場合には時間がかかる。また、外乱による突き
上げを受けた場合も同様である。
【0017】これは、出力回路30,31において、負
荷Zに対する駆動電流のいわゆる吐き出しは充分に行え
るけれども、いわゆる吸い込み(電荷の放電)が充分に
行えない回路構成に問題がある。また前述の図9(2)
に示すように、突き上げを受けた出力波形が出力される
と、正常な電圧が液晶に印加されなくなるということだ
けではなく、直流電圧が液晶に印加されることになり、
液晶の破壊を招くことになる。
【0018】本発明の目的は、液晶などの負荷に対して
正常な電圧を供給することができる出力回路を提供する
ことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力電圧と同
電位の出力電圧を予め定める負荷に供給する出力回路に
おいて、負荷が接続される出力端子と、前記出力端子に
予め定める電圧を供給する電源と、前記出力端子と電源
との間に設けられ、電源からの電圧を制限して出力端子
に供給する供給手段と、前記出力端子の出力電圧を下降
させる放電手段と、入力電圧および出力電圧の各電位に
基づいて、前記供給手段と放電手段とを制御して出力電
圧を入力電圧と同電位になるように制御する制御手段と
を含むことを特徴とする出力回路である。
【0020】
【作用】本発明に従えば、制御手段は入力電圧に基づい
て供給手段と放電手段とを制御して出力端子での出力電
圧を入力電圧と同電位となるように制御する。ここで、
負荷に起因する外乱などが原因で、出力電圧と入力電圧
とに電位差が生じると、制御手段は供給手段および放電
手段を制御して出力電圧を入力電圧と同電位となるよう
に制御する。すなわち、出力電圧が低下すると供給手段
を制御して出力端子への供給電圧を上昇させ、出力電圧
が上昇すると放電手段を制御して出力端子での電圧を下
降させる。これによって、出力電圧が外乱などが原因で
変化しても、直ちに正常な電位に復帰させることができ
る。
【0021】
【実施例】図1は本発明の一実施例である出力回路1の
構成を示す回路図であり、図2は出力回路1が用いられ
る液晶表示装置2の基本的構成を示すブロック図である
。まず図2を参照して、液晶表示装置2は、液晶パネル
3と、行駆動回路4と、列駆動回路5と、表示制御回路
6とを含んで構成される。なお図2では、図1に示す共
通電極駆動回路17は省略している。
【0022】液晶パネル3は、複数の絵素7をマトリッ
クス状に配置して構成される。本実施例では3行×4列
の12絵素であるけれども、一般にm行×n列の(m×
n)絵素であってもよい。液晶パネル3は、一対のガラ
ス基板のうち一方基板のほぼ全面に1枚の共通電極9を
形成し、他方基板の表面にマトリックス状に配列された
複数の絵素電極8を形成し、これらの一対のガラス基板
を電極が形成された表面が互いに向き合うように配置し
て、基板間に液晶層を介在して構成される。絵素7とは
、絵素電極8に対応する領域を表している。
【0023】図2において、絵素7はコンデンサとして
表されている。該コンデンサの一方電極は絵素電極8で
あり、他方電極は共通電極9である。絵素電極8には、
TFT(Thin Film Transistor;
薄膜トランジスタ)10のドレインが接続される。該T
FT10のゲートは走査信号ライン11に接続され、そ
のソースはデータ信号ライン12に接続される。
【0024】走査信号ライン11は、行駆動回路4、す
なわち増幅器14を介して走査回路13に接続されてい
る。走査回路13は、線順次で走査信号を各走査信号ラ
イン11に与える。データ信号ライン12は、列駆動回
路5、すなわち出力回路1を介してサンプリング回路1
6に接続されている。列駆動回路5は、表示制御回路6
から与えられる1表示ライン分の映像信号をシフトレジ
スタ15にストアし、予め定めるタイミングでサンプリ
ング回路16にストアされている映像信号をサンプリン
グし、サンプリングされたデータ電圧を出力回路1を介
してデータ信号ライン12に与える。
【0025】つまり液晶パネル3の複数の絵素7は、1
表示ラインずつ行駆動回路4によって走査され、走査さ
れた表示ラインを構成する各絵素に列駆動回路5によっ
て表示すべき階調レベルに応じたデータ電圧が印加され
る。これによって液晶パネル3に画像が表示される。
【0026】続いて、図1を参照して出力回路1の構成
を説明する。上述のアクティブマトリックス型液晶表示
装置2では、列駆動回路5の負荷Zは絵素7を構成する
液晶の容量とスイッチングトランジスタとしてのTFT
10の浮遊容量とをすべて合成したキャパシタCと、配
線などの電気抵抗Rとが考えられる。出力回路1は、サ
ンプリング回路16から入力端子INに与えられる入力
電圧と等しい電位の出力電圧を出力端子OUTから負荷
Zに供給するための回路である。
【0027】出力回路1は、制御手段を構成するMOS
トランジスタQ1〜Q9と、供給手段を構成するMOS
トランジスタQ10〜Q12と、放電手段を構成するM
OSトランジスタQ13と、入力端子INと、出力端子
OUTと、出力端子OUTに定電圧Vccを供給する電
源18とを含んで構成される。
【0028】制御手段は、定電流源となるPチャネル型
のMOSトランジスタQ1と、Pチャネル型のMOSト
ランジスタQ2,Q5およびNチャネル型のMOSトラ
ンジスタQ6,Q9で構成される第1のカレントミラー
回路と、Pチャネル型のMOSトランジスタQ3,Q4
およびNチャネル型のMOSトランジスタQ7,Q8で
構成される第2のカレントミラー回路とで構成される。
【0029】MOSトランジスタQ1のソースは、端子
T1を介して電源18に接続され、ドレインはMOSト
ランジスタQ2〜Q5の各ソースに接続され、ゲートに
は端子T3を介してバイアス電流Vbが与えられる。
【0030】入力端子INは、第1のカレントミラー回
路を構成するMOSトランジスタQ2のゲートに接続さ
れる。MOSトランジスタQ2のドレインはMOSトラ
ンジスタQ6のドレインに接続される。MOSトランジ
スタQ6のドレインは、MOSトランジスタQ6のゲー
トに接続されるとともに、MOSトランジスタQ9のゲ
ートにも接続される。MOSトランジスタQ6のソース
は定電圧(グランド)Vddが供給される端子T2に接
続される。
【0031】MOSトランジスタQ9のドレインは、M
OSトランジスタQ5のドレインに接続されるとともに
、Nチャネル型のMOSトランジスタQ11のゲートに
も接続される。MOSトランジスタQ9のソースは定電
圧Vddに接続される。MOSトランジスタQ5のゲー
トは、出力端子OUTに接続される。なお、MOSトラ
ンジスタQ2,Q5のバックゲートには、定電圧Vcc
が供給されている。
【0032】また、入力端子INは、第2のカレントミ
ラー回路を構成するMOSトランジスタQ3のゲートに
も接続される。MOSトランジスタQ3のドレインは、
MOSトランジスタQ7のドレインに接続されるととも
に、Nチャネル型のMOSトランジスタQ13のゲート
に接続される。MOSトランジスタQ7のゲートは、M
OSトランジスタQ8のゲートに接続され、ソースは定
電圧Vddに接続される。MOSトランジスタQ8は、
ゲートとドレインとが接続されており、そのソースは定
電圧Vddに接続される。またMOSトランジスタQ8
のドレインは、MOSトランジスタQ4のドレインに接
続される。MOSトランジスタQ4のゲートは、出力端
子OUTに接続される。なお、MOSトランジスタQ3
,Q4の各バックゲートには、定電圧Vccが供給され
ている。
【0033】出力端子OUTには、Pチャネル型のMO
SトランジスタQ12のドレインとNチャネル型のMO
SトランジスタQ13のドレインとがそれぞれ接続され
る。MOSトランジスタQ12は、ソースが電源18に
接続され、ゲートは接続点21に接続される。接続点2
1にはMOSトランジスタQ10のゲートとドレインと
が接続され、さらにMOSトランジスタQ11のドレイ
ンも接続される。MOSトランジスタQ10のソースは
、電源18に接続され、MOSトランジスタQ11のソ
ースは定電圧Vddに接続される。またMOSトランジ
スタQ13のソースも、同様に定電圧Vddに接続され
ている。
【0034】上述の構成の出力回路1において、第1の
カレントミラー回路(MOSトランジスタQ2,Q5,
Q6,Q9)は、接続点23の電位に基づいてMOSト
ランジスタQ11を制御し、第2のカレントミラー回路
(MOSトランジスタQ3,Q4,Q7,Q8)は接続
点22の電位に基づいてMOSトランジスタQ13を制
御し、これによって出力端子OUTの出力電圧を制御し
ている。
【0035】図2に示すサンプリング回路16から出力
されたデータ電圧(入力電圧)は、第1のカレントミラ
ー回路を構成するMOSトランジスタQ2のゲートに入
力され、この入力電圧の増減に応じてMOSトランジス
タQ9のドレイン電圧が増減する。このドレイン電圧は
MOSトランジスタQ11のゲートに与えられ、これに
よってMOSトランジスタQ10,Q11を流れる電流
が増減し、接続点21の電位が増減する。この接続点2
1の電位の増減に応じて、MOSトランジスタQ12の
オン抵抗(オン動作時の抵抗値)が増減し、その結果、
入力電圧と同じ電圧の出力電圧が出力端子OUTから出
力される。
【0036】出力回路1においては、いわゆる吐き出し
電流制御用のMOSトランジスタQ12と、いわゆる吸
い込み電流制御用のMOSトランジスタQ13との2つ
のMOSトランジスタの働きによって、外乱に対する復
帰が即座に行われる。すなわち、出力電圧が正しい電位
より低電位になった場合にはMOSトランジスタQ12
を介して負荷Zに電流が流れ込み、正しい電位に復帰さ
せ、また出力電圧が正しい電位より高電位になった場合
には、MOSトランジスタQ13によって負荷Zから電
流が吸い込まれ、正しい電位に復帰させる。
【0037】図3は、出力回路1の動作を説明するため
のタイミングチャートである。図3(1)は出力回路1
の出力波形を示しており、図3(2)は共通電極駆動回
路17の出力波形を示しており、図3(3)は従来の出
力回路の出力波形を示している。図3を参照して、上述
のMOSトランジスタQ12,Q13の動作を説明する
【0038】出力回路1が正しい特定電位(入力電圧と
同電位)を出力しているとき、外乱を受け瞬間的にこの
正しい電位より低電位になったとする。この電位の変化
は、MOSトランジスタQ4,Q5のゲートにフィード
バックされ、MOSトランジスタQ4,Q5を流れる電
流は増加し、これに対し、MOSトランジスタQ2,Q
3を流れる電流は減少する。この電流の減少によってM
OSトランジスタQ13のゲート電圧は低くなり、いわ
ゆる吸い込み電流は減少する。逆に、MOSトランジス
タQ11のゲート電圧は高くなり、MOSトランジスタ
Q10,Q11を流れる電流は増加し、これによってM
OSトランジスタQ12のゲート電圧は低くなり、吐き
出し電流が増加し、低電位となった出力電圧を正しい電
位に復帰させる。
【0039】次に、出力回路1が正しい特定電位(入力
電圧と同電位)を出力しているとき、外乱を受け瞬間的
にこの正しい電位より高電位になったとする。この電位
の変化は、MOSトランジスタQ4,Q5のゲートにフ
ィードバックされ、MOSトランジスタQ4,Q5を流
れる電流は減少し、逆にMOSトランジスタQ2,Q3
を流れる電流は増加する。この電流の増加によってMO
SトランジスタQ13のゲート電圧は高くなり、吸い込
み電流が増加する。逆に、MOSトランジスタQ11の
ゲート電圧は低くなり、MOSトランジスタQ10,Q
11を流れる電流は減少し、MOSトランジスタQ12
のゲート電圧は高くなる。これによっていわゆる吐き出
し電流が減少し、高電位になった出力電圧を正しい電位
に復帰させる。
【0040】図1において、負荷Zを抵抗R=100k
Ω、容量C=100pFとし、電位Vcc=+5V、電
位Vdd=0Vとし、負荷Zの容量Cに3msecで3
Vの電荷を充電する能力がある出力回路を構成する場合
を想定する。
【0041】リニア領域でのMOSトランジスタのドレ
イン電流Id−ドレイン電圧Vd特性は下記の数1で表
される。
【0042】
【数1】
【0043】また、飽和領域でのMOSトランジスタの
ドレイン電流Id−ドレイン電圧Vd特性は、下記の数
2で表される。
【0044】
【数2】
【0045】ここで、Vgはゲート電圧を、Vtは閾値
電圧を表しており、βは下記の数3で表される定数であ
る。
【0046】
【数3】
【0047】上記数3において、μは移動度を、εox
は酸化膜の比誘電率を、doxは酸化膜厚を、Wおよび
Lはそれぞれトランジスタの幅および長さをそれぞれ示
している。
【0048】駆動電流Iは、100μA(=C・V/d
=100×10−12×3/3×10−6)が必要であ
り、閾値電圧Vtの絶対値を0.7V程度とすると、M
OSトランジスタQ12の定数β12は2.0×10−
4(A/V2 )程度必要となる。吸い込み能力も吐き
出し能力と同様とすると、MOSトランジスタQ13の
定数β13も同様に2.0×10−4(A/V2)程度
必要となる。
【0049】MOSトランジスタQ10,Q11は、M
OSトランジスタQ12とのゲインを10倍と考えると
、定数β10,β11 は、ともに2.0×10−5(
A/V2)となる。また、カレントミラーの比率を1と
すると、定数β2〜β9の値は、それぞれ1.0×10
−5 (A/V2)となり、またバイアス電流Vbは4
.5×10−5(=3.5V×β1)(A/V2)程度
となる。上記各定数によって、本実施例の出力回路1を
実現することができる。
【0050】図4は、本発明の他の実施例である出力回
路1aの構成を示す回路図である。出力回路1aは、前
述の出力回路1と類似しており、対応する構成には同一
の参照符号を付す。出力回路1aでは、出力回路1のM
OSトランジスタQ2〜Q9に代えて、MOSトランジ
スタQ14〜Q17を用いて1つのカレントミラー回路
を構成し、これによって制御手段を構成している。
【0051】入力端子INは、Pチャネル型のMOSト
ランジスタQ14のゲートに接続される。MOSトラン
ジスタQ14のソースは、定電流源となるMOSトラン
ジスタQ1のドレインに接続される。MOSトランジス
タQ14のドレインは、接続点25を介してNチャネル
型のMOSトランジスタQ16のドレインに接続される
とともに、放電手段を構成するMOSトランジスタQ1
3のゲートに接続されている。
【0052】MOSトランジスタQ16では、そのゲー
トはNチャネル型のMOSトランジスタQ17のゲート
に接続され、そのソースは定電圧源Vddに接続される
。MOSトランジスタQ17は、そのゲートとドレイン
とが接続され、ソースは定電圧源Vddに接続される。 また、MOSトランジスタQ17のドレインは、Pチャ
ネル型のMOSトランジスタQ15のドレインにも接続
される。ここで、MOSトランジスタQ15,Q17の
接続点26には、供給手段を構成するMOSトランジス
タQ11のゲートが接続される。MOSトランジスタQ
15は、ソースが定電圧源となるMOSトランジスタQ
1のドレインに接続され、ゲートは出力端子OUTに接
続される。
【0053】入力端子INに与えられる入力電圧は、M
OSトランジスタQ14のゲートに与えられる。この入
力電圧の増減に応じて、MOSトランジスタQ17のド
レイン電圧が増減する。このドレイン電圧は、MOSト
ランジスタQ11のゲートに与えられ、MOSトランジ
スタQ10,Q11を流れる電流が増減し、接続点21
の電位が増減する。この接続点21の電位の増減に応じ
て、MOSトランジスタQ12のオン抵抗が増減し、そ
の結果、入力電圧と同じ電位の出力電圧が出力端子OU
Tから出力される。
【0054】上述の出力回路1aにおいて、出力端子O
UTが外乱を受けた場合の動作を説明する。出力回路1
aが正常な特定電位(入力電圧と同電位)を出力してい
るとき、外乱を受けて瞬間的にこの正常な特定電位より
低電位になった場合を想定する。この電位の変化はMO
SトランジスタQ15のゲートにフィードバックされ、
MOSトランジスタQ15,Q17を流れる電流が増加
し、MOSトランジスタQ14,Q16を流れる電流は
減少する。この電流の変化によって、MOSトランジス
タQ13のゲート電圧は低くなり、いわゆる吸い込み電
流は減少する。逆に、MOSトランジスタQ11のゲー
ト電圧は高くなり、MOSトランジスタQ10,Q11
を流れる電流は増加し、MOSトランジスタQ12のゲ
ート電圧は低くなる。これによって、いわゆる吐き出し
電流は増加し、低電位になった出力端子OUTを正しい
電位に復帰させる。
【0055】次に、出力回路1aが正常な特定電位(入
力電圧と同電位)を出力しているとき、外乱を受けて瞬
間的にその特定電位より高電位になった場合を想定する
。この電位の変化はMOSトランジスタQ15のゲート
にフィードバックされ、MOSトランジスタQ15,Q
17を流れる電流は減少し、MOSトランジスタQ14
,Q16を流れる電流は増加する。この電流の変化によ
って、MOSトランジスタQ13のゲート電圧は高くな
り、吸い込み電流が増加する。逆にMOSトランジスタ
Q11のゲート電圧は低くなり、MOSトランジスタQ
10,Q11を流れる電流が減少し、MOSトランジス
タQ12のゲート電圧が高くなる。これによって、吐き
出し電流が減少し、高電位になった出力端子OUTを正
しい電位に復帰させる。
【0056】図5は、本発明の他の実施例である出力回
路1bの構成を示す回路図である。出力回路1bは、前
述の図1に示す出力回路1に類似しており、対応する構
成には同一の参照符号を付す。本実施例の特徴は、吐き
出し電流制御専用のトランジスタであるPチャネル型の
MOSトランジスタQ18を付加したことである。
【0057】MOSトランジスタQ18は、ソースが電
源18に、ドレインが出力端子OUTにそれぞれ接続さ
れており、ゲートにはバイアス電流Vbが与えられる。 出力回路1bでは、このMOSトランジスタQ18のゲ
ートに一定電圧のバイアス電流を常に与えて、一定の吐
き出し電流を出力端子OUTに与えるか、あるいはゲー
トに所定のタイミングのパルス電圧であるバイアス電流
Vbを与えて、前記パルス電圧の立上り期間に吐き出し
電流を出力端子OUTに与えるようにしている。
【0058】なお、外乱が発生して出力端子OUTの出
力電圧が変化したときの復帰動作は、前述の出力回路1
と同様である。また、出力回路1bでは、カレントミラ
ー回路の定電流源であるMOSトランジスタQ1のゲー
トに、Pチャネル型のMOSトランジスタQ20と抵抗
Rとの分割によって定まる一定電圧を与えるようにして
いる。
【0059】図6は、本発明のさらに他の実施例である
出力回路1cの構成を示す回路図である。出力回路1c
は、前述の図5に示す出力回路1bに類似しており、対
応する構成には同一の参照符号を付す。出力回路1cの
特徴は、吸い込み電流制御専用のトランジスタであるN
チャネル型のMOSトランジスタQ19を付加したこと
である。
【0060】MOSトランジスタQ19は、ソースが定
電圧Vddに、ドレインが出力端子OUTにそれぞれ接
続されており、ゲートにはバイアス電流Vbが与えられ
る。出力回路1cでは、MOSトランジスタQ19のゲ
ートに、一定電圧のバイアス電流Vbを常に与えて、一
定の吸い込み電流を出力端子OUTから吸い込むように
するか、あるいはMOSトランジスタQ19のゲートに
所定のタイミングのパルス電圧であるバイアス電流Vb
を与えて、前記パルス電圧の立上り期間に出力端子OU
Tから電流を吸い込む(電荷を放電する)ようにしてい
る。なお、外乱が発生して出力端子OUTの出力電圧が
変化したときの復帰動作は、前述の出力回路1,1bと
同様である。
【0061】以上のように上述の各実施例によれば、吐
き出し電流制御用のMOSトランジスタQ12および吸
い込み電流制御用のMOSトランジスタQ13は、とも
に入力端子INの入力電圧と出力端子OUTの出力電圧
とに応じて、カレントミラー回路を構成するMOSトラ
ンジスタQ2〜Q9(図4に示す出力回路1aでは、M
OSトランジスタQ14〜Q17)によってオン抵抗が
制御されるので、出力電圧の正常な電位への復帰動作が
直ちに行われる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、負荷に起
因する外乱などが原因で、出力電圧と入力電圧とに電位
差が生じると、制御手段は供給手段および放電手段を制
御して出力電圧を入力電圧と同電位となるように制御す
る。すなわち、出力電圧が低下すると供給手段を制御し
て出力端子への供給電圧を上昇させ、出力電圧が上昇す
ると放電手段を制御して出力端子での電圧を下降させる
。これによって、出力電圧が外乱などが原因で変化して
も、直ちに復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である出力回路1の構成を示
す回路図である。
【図2】図1に示す出力回路1が用いられる液晶表示装
置2の基本的構成を示すブロック図である。
【図3】出力回路1の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図4】本発明の他の実施例である出力回路1aの構成
を示す回路図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例である出力回路1b
の構成を示す回路図である。
【図6】本発明のさらにまた他の実施例である出力回路
1cの構成を示す回路図である。
【図7】従来例である出力回路30の構成を示す回路図
である。
【図8】従来例である出力回路31の構成を示す回路図
である。
【図9】出力回路30,31の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c  出力回路 18  電源 Q1〜Q20  MOSトランジスタ Z  負荷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力電圧と同電位の出力電圧を予め定
    める負荷に供給する出力回路において、負荷が接続され
    る出力端子と、前記出力端子に予め定める電圧を供給す
    る電源と、前記出力端子と電源との間に設けられ、電源
    からの電圧を制限して出力端子に供給する供給手段と、
    前記出力端子の出力電圧を下降させる放電手段と、入力
    電圧および出力電圧の各電位に基づいて、前記供給手段
    と放電手段とを制御して出力電圧を入力電圧と同電位に
    なるように制御する制御手段とを含むことを特徴とする
    出力回路。
JP3617391A 1991-03-01 1991-03-01 出力回路 Pending JPH04274484A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337658A (ja) * 2000-03-23 2001-12-07 Toshiba Corp 増幅装置及び液晶表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337658A (ja) * 2000-03-23 2001-12-07 Toshiba Corp 増幅装置及び液晶表示装置

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