JPH04274027A - 電磁放射線情報記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電磁放射線情報記録装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】被写体の光学像を撮像装置により撮像し
て得た映像信号は、編集、トリミング、その他の画像信
号処理が容易であるとともに、既記録信号を消去できる
可逆性を有する記録部材を使用して記録再生が容易に行
えるという特徴を有しているが、映像信号を発生するた
めに従来から一般的に使用されて来ている撮像装置は、
撮像レンズによって撮像素子における光電変換部に結像
された被写体の光学像を、撮像素子の光電変換部で被写
体の光学像に対応する電気的な画像情報に変換し、その
電気的な画像情報を時間軸上で直列的な映像信号として
出力させうるような構成形態のものであって、撮像装置
の構成に当っては前記した撮像素子として従来から各種
の撮像管や各種の固体撮像素子が使用されていることは
周知のとおりである。

【０００３】そして、高画質・高解像度の再生画像を得
るようにするためには、高画質・高解像度の再生画像を
再生させうるような映像信号を発生させることのできる
撮像装置が必要とされるが、撮像素子として撮像管が使
用されている撮像装置においては、撮像管における電子
ビーム径の微小化に限界があるために、電子ビーム径の
微小化による高解像度化が望めないこと、及び、撮像管
のターゲット容量はターゲット面積と対応して増大する
ものであるために、ターゲット面積の増大による高解像
度化も実現することができないこと、また、例えば動画
の撮像装置の場合には高解像度化に伴って映像信号の周
波数帯域が数十ＭＨｚ〜数百ＭＨｚ以上にもなるために
Ｓ／Ｎの点で問題になる、等の理由によって、撮像装置
により高画質・高解像度の再生画像を再生させうるよう
な映像信号を発生させることは困難である。

【０００４】また、従来の撮像装置で使用されている撮
像素子は、記録の対象にされる光情報を光電変換して発
生させた電気信号が映像信号として送出された後に、被
写体の新らたな光学像と対応する映像信号が発生されう
るような構成のものであって、順次の被写体像と対応し
て発生された電気信号を記憶しておく機能は撮像装置自
体には有していなかったから、従来、撮像によって得た
電気的な情報信号を記録しておくことが必要とされる場
合には、撮像装置によって発生された映像信号を例えば
磁気録画装置を用いるなどして記録しておくようにされ
ていたが、撮像内容が記録されていることは種々の点で
有益なために、撮像装置自体に記憶機能を有するような
装置の出現が要望された。それで本出願人会社では前記
のような要望を満たすことができるような装置の一つと
して、図７に例示してあるように第１，第２の電極Ｅｔ
１，Ｅｔ２との間に少なくとも光導電層部材ＰＣＬと光
変調材層部材（例えば、液晶、ＰＬＺＴ、高分子ー液晶
複合膜、その他の光変調材料）ＰＭＬとを含んで構成さ
れている構成部分と、前記した第１，第２の電極Ｅｔ１
，Ｅｔ２間に所定の電圧を供給する手段とを備えており
、前記の光導電層部材ＰＣＬに記録の対象にされている
電磁放射線束を入射させて、前記した光変調材層部材Ｐ
ＭＬに記録の対象にされている電磁放射線情報を記録さ
せるようにした電磁放射線情報記録装置についての多く
の提案を行なっている。

【０００５】図７においてＯは被写体、Ｌは撮像レンズ
、ＢＰ１，ＢＰ２は基板、Ｅｔ１，Ｅｔ２は電極、ＰＣ
Ｌは光導電層部材、ＰＭＬは光変調材層部材、Ｒは抵抗
、ＳＷはスイッチ、Ｖｂは電源（動作用電源）である。 スイッチＳＷがオンの状態にされて透明電極Ｅｔ１，Ｅ
ｔ２間に電源Ｖｂからの電圧を印加して、基板ＢＰ１上
に積層されている電極Ｅｔ１と光導電層部材ＰＣＬにお
ける光導電層部材ＰＣＬに、被写体Ｏの光学像を撮像レ
ンズＬによって結像させると、前記した光導電層部材Ｐ
ＣＬのインピーダンスが被写体の光学像と対応して変化
することにより、光導電層部材ＰＣＬと光変調材層部材
ＰＭＬとの間の空隙に、被写体の光学像と対応する強度
分布を示すような気中放電が生じて、光導電層部材ＰＣ
Ｌと対向している光変調材層部材ＰＭＬの面上に被写体
の光学像と対応する電荷像パターンが形成される。そし
て、前記した電荷像パターンと対応して生じる電界が光
変調材層部材ＰＭＬに印加されることにより、前記した
電荷像パターンによる電界強度の分布、すなわち、被写
体の光学像と対応して光変調材層部材ＰＭＬが読出し光
の状態を変化させうるような態様で光変調材層部材ＰＭ
Ｌに対して記録の対象にされている電磁放射線情報の記
録が行なわれる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、記録の対象
にされている電磁放射線情報を光変調材層部材に記録さ
せるようにしている電磁放射線情報記録装置において、
電磁放射線情報の記録のために使用されている光変調材
層部材ＰＭＬにおける印加電圧の変化に対する光透過率
の変化特性を示す特性曲線が、例えば図６に例示されて
いる特性曲線のように、電圧が僅かに変化した場合、例
えば、図６中において電圧がＶαからＶβまで変化した
場合に、光の透過率の変化がαからβのように極めて大
きく変化するような場合には、たとえ入射する電磁放射
線束が広い強度範囲にわたって強度が変化しているよう
なものであったとしても、光変調材層部材には実質的に
２値記録の状態でしか記録が行なわれないことになるた
めに、多階調での記録が必要とされる用途に対しては使
用できないのでそれの解決策が求められた。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は第１の電極と第
２の電極との間に少なくとも光導電層部材と光変調材層
部材とを含んで構成されている構成部分における光変調
材層部材と対向する光導電層部材の面に画素と対応する
如き多数の突起を構成させた光導電層部材を使用し、前
記した光導電層部材に対して記録の対象にされている電
磁放射線束を入射させる手段と、前記した光導電層部材
に電磁放射線束が入射していない状態において前記した
光変調材層部材に対してそれの閾値付近の電圧が光変調
材層部材に印加された状態になされるような所定の動作
用電圧を前記した第１，第２の電極間に印加させる手段
とを備えてなる電磁放射線情報記録装置を提供する。

【０００８】

【作用】第１の電極と第２の電極との間に少なくとも光
導電層部材と光変調材層部材とを含んで構成されている
構成部分における光変調材層部材と対向する光導電層部
材の面に画素と対応する如き多数の突起を構成させた光
導電層部材に電磁放射線束が入射していない状態で、光
変調材層部材にそれの閾値付近の電圧が印加されるよう
な動作用電圧を第１，第２の電極間に印加させておくこ
とにより、光導電層部材に対して広い範囲の強度分布を
示す電磁放射線束が入射したときには、光変調面に画素
と対応して設けられた多数の突起を構成させた光導電層
部材から光変調材層部材には電磁放射線束の強度が大に
なるのにつれて光変調材層部材における閾値を超える面
積が増大するから面積階調記録が行なわれる。

【０００９】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の電磁放射
線情報記録装置の具体的な内容を詳細に説明する。図１
乃至図３は本発明の電磁放射線情報記録装置のそれぞれ
異なる実施例の概略構成を示すブロック図であり、また
、図４，図５は本発明の電磁放射線情報記録装置の構成
原理及び動作原理を説明するための図、図６は光変調材
層部材の電圧に対する透過率の変化特性曲線例図、図７
は従来の電磁放射線情報記録装置のブロック図である。 各図においてＯは被写体、Ｌは撮像レンズ、ＢＰ１，Ｂ
Ｐ２は基板、Ｅｔ１，Ｅｔ２は第１，第２の電極、ＰＣ
Ｌは光導電層部材、ＰＭＬは光変調材層部材（例えば、
液晶、ＰＬＺＴ、高分子ー液晶複合膜、その他の光変調
材料を用いて構成させた光変調材層部材）、Ｒは抵抗、
ＳＷはスイッチ、Ｖｂは電源（動作用電源）である。そ
して、前記した光導電層部材ＰＣＬは、それが光変調材
層部材ＰＭＬと対向する方の面に、それぞれの画素と対
応しているような多数の突起ｃ，ｃ…を設けた構成形態
のものとなされている。また、図中に示されているＣＳ
Ａは３色分解光学系の一例構成態様のものである。

【００１０】図１と図３とのそれぞれに示されている電
磁放射線情報記録装置においては、基板ＢＰ１に電極Ｅ
ｔ１と多数の突起ｃ，ｃ…が表面に構成されている光導
電層部材ＰＣＬとを積層してなる一方の構成部材と、基
板ＢＰ２に電極Ｅｔ２と光変調材層部材ＰＭＬとを積層
してなる他方の構成部材とを、前記した一方の構成部材
における光導電層部材ＰＣＬの突起ｃ，ｃ…の先端部と
、他方の構成部材における光変調材層部材ＰＭＬの面と
の間に空隙が形成されているような構成態様となされて
おり、また、図２に示されている電磁放射線情報記録装
置においては、基板ＢＰ１に電極Ｅｔ１と多数の突起ｃ
，ｃ…が表面に構成されている光導電層部材ＰＣＬとを
積層してなる一方の構成部材と、基板ＢＰ２に電極Ｅｔ
２と光変調材層部材ＰＭＬとを積層してなる他方の構成
部材とを、前記した一方の構成部材における光導電層部
材ＰＣＬの突起ｃ，ｃ…の先端部が、他方の構成部材に
おける光変調材層部材ＰＭＬの面に接触するような構成
態様となされている。

【００１１】図１乃至図３に示されている電磁放射線情
報記録装置において、基板ＢＰ１に電極Ｅｔ１と多数の
突起ｃ，ｃ…が表面に構成されている光導電層部材ＰＣ
Ｌとを積層してなる一方の構成部材における電極Ｅｔ１
と、基板ＢＰ２に電極Ｅｔ２と光変調材層部材ＰＭＬと
を積層してなる他方の構成部材における電極Ｅｔ２との
間には抵抗Ｒが接続されているとともに、前記した抵抗
Ｒへ並列にスイッチＳＷと動作用電源Ｖｂとの直列接続
回路が接続されている。そして、図１乃至図３に示され
ている各電磁放射線情報記録装置において電磁放射線情
報の記録動作が行なわれる場合には、各図中に示されて
いるスイッチＳＷをオンの状態にして透明電極Ｅｔ１，
Ｅｔ２間に電源Ｖｂからの電圧が印加される状態にして
おいて、図１及び図２に示されている各電磁放射線情報
記録装置では基板ＢＰ１上に積層されている電極Ｅｔ１
と光導電層部材ＰＣＬにおける光導電層部材ＰＣＬに対
して、被写体Ｏの光学像が撮像レンズＬによって結像さ
せ、また、図３に示されている各電磁放射線情報記録装
置では基板ＢＰ１上に積層されている電極Ｅｔ１と光導
電層部材ＰＣＬにおける光導電層部材ＰＣＬに対して、
被写体Ｏの光学像が３色分解光学系ＣＳＡによって各原
色毎の光学像として撮像レンズＬによって結像させるよ
うになされる。

【００１２】ところで、前記のように被写体Ｏの光学像
が結像された光導電層部材ＰＣＬは、それのインピーダ
ンスが被写体の光学像と対応して変化して、光導電層部
材ＰＣＬと対向している光変調材層部材ＰＭＬの面上に
被写体の光学像と対応する電荷像パターンを形成させ、
前記した電荷像パターンと対応して生じた電界が光変調
材層部材ＰＭＬに印加された場合には、前記した光変調
材層部材ＰＭＬには電荷像パターンによる電界強度の分
布、すなわち、被写体の光学像と対応して読出し光の状
態を変化させうるような態様で光変調材層部材ＰＭＬに
記録の対象にされている電磁放射線情報の記録が行なわ
れることが必要とされるのであるが、使用されている光
変調材層部材ＰＭＬにおける印加電圧の変化に対する光
透過率の変化特性が、例えば僅かな印加電圧の変化に対
して光透過率が最小値と最大値との間で２値的に変化し
てしまうようなものである場合には、被写体Ｏの光学像
が多階調であっても記録再生される光学像は２値的なも
のになってしまい、中間調を有する光学像と対応する記
録が行なわれ得ないことは既述のとおりである。そこで
、本発明の電磁放射線情報記録装置では、光変調材層部
材ＰＭＬと対向する光導電層部材ＰＣＬの面に画素と対
応する如き多数の突起ｃ，ｃ…を構成させた光導電層部
材ＰＣＬを使用し、前記した光導電層部材ＰＣＬに電磁
放射線束が入射されていない状態において前記した光変
調材層部材ＰＣＬに対してそれの閾値付近の電圧（例え
ば図６における電圧Ｖα）が光変調材層部材ＰＭＬに印
加された状態になされるような所定の動作用電圧Ｖｂを
、基板ＢＰ１に電極Ｅｔ１と多数の突起ｃ，ｃ…が表面
に構成されている光導電層部材ＰＣＬとを積層してなる
一方の構成部材における電極Ｅｔ１と、基板ＢＰ２に電
極Ｅｔ２と光変調材層部材ＰＭＬとを積層してなる他方
の構成部材における電極Ｅｔ２との間に、オン状態にな
されたスイッチＳＷを介して動作用電源Ｖｂから印加さ
せるようにして、前記した光変調材層部材ＰＭＬに対し
て面積階調記録態様での記録動作が行なわれるようにし
ているのである。すなわち、前記のように光導電層部材
ＰＣＬに結像された光学像によって、光導電層部材ＰＣ
Ｌと対向している光変調材層部材ＰＭＬの面上には、図
４及び図５を参照して後述されているような動作により
、被写体の光学像と対応して面積階調記録動作を行なう
ような電界が光変調材層部材ＰＭＬに印加されることに
より、光変調材層部材ＰＭＬには記録の対象にされてい
る電磁放射線情報の多階調記録が行なわれるようにして
いるのである。

【００１３】ここで、図４及び図５を参照して前記した
本発明の電磁放射線情報記録装置において光変調材層部
材ＰＭＬに対して行なわれる面積階調記録態様での記録
動作が行なわれうることを説明する。図４及び図５は図
１乃至図３について既述した本発明の電磁放射線情報記
録装置における光変調材層部材ＰＭＬと対向する光導電
層部材ＰＣＬの面に画素と対応する如き多数の突起ｃ，
ｃ…を構成させた光導電層部材ＰＣＬの一部、すなわち
、１画素と対応しているような極く微小な部分を取出し
て示している図である。図４において２つの電極Ｅｔ１
，Ｅｔ２間にはオンの状態になされたスイッチＳＷを介
して動作用電源Ｖｂから電圧が印加されているが、前記
した２つの電極Ｅｔ１，Ｅｔ２間に印加させるべき電圧
Ｖｂの設定は次のようにして行なわれる。すなわち、光
導電層部材ＰＣＬに光が入射されていない状態において
、スイッチＳＷをオンの状態にして動作用電源Ｖｂから
２つの電極Ｅｔ１，Ｅｔ２間に電圧を印加した場合を考
えると、光が入射されていない光導電層部材ＰＣＬには
電子ホール対が生じていないために光導電層部材ＰＣＬ
のインピーダンスは極めて高い状態になっている。した
がって、オンの状態になされているスイッチＳＷを介し
て動作用電源Ｖｂから電圧Ｖｂが与えられている電極Ｅ
ｔ１と光導電層部材ＰＣＬと（空隙と）光変調材層部材
ＰＭＬと電極Ｅｔ２との直列回路における光変調材層部
材ＰＭＬの両端には、前記した２つの電極Ｅｔ１，Ｅｔ
２間に印加された電圧Ｖｂに、次式で示されるようなα
の値を乗じて得られる電圧Ｖｂ・αが現われるが、前記
した電圧Ｖｂ・αが光変調材層部材ＰＭＬにおける閾値
電圧（例えば図６中に示されている電圧Ｖα）付近の電
圧となされるような所定の動作用電圧Ｖｂを設定するの
である。 α＝（光変調材層部材ＰＭＬのインピーダンス）÷（電
極Ｅｔ１と光導電層部材ＰＣＬと（空隙と）光変調材層
部材ＰＭＬと電極Ｅｔ２との直列回路のインピーダンス
）前記した２つの電極Ｅｔ１，Ｅｔ２間に印加させるべ
き電圧Ｖｂの設定は、光導電層部材ＰＣＬと光変調材層
部材ＰＭＬとの間の空隙の有無とは無関係に同様な考え
方を適用して行なわれる。

【００１４】本発明の電磁放射線情報記録装置における
光変調材層部材ＰＭＬと対向する光導電層部材ＰＣＬの
面に画素と対応する如き多数の突起ｃ，ｃ…を構成させ
た光導電層部材ＰＣＬにおける１画素と対応しているよ
うな極く微小な部分を取出して示している図４において
、図中の２つの電極Ｅｔ１，Ｅｔ２間に前記のようにし
て設定された所定の電圧値Ｖｂをオンの状態になされた
スイッチＳＷを介して動作用電源Ｖｂから２つの電極Ｅ
ｔ１，Ｅｔ２間に印加させた状態にして、基板ＢＰ１側
から光を入射させた場合に前記した入射光が弱いときに
は、光導電層部材ＰＣＬにおけるインピーダンスの低下
量が少ないために、光変調材層部材ＰＭＬと対向する光
導電層部材ＰＣＬの面に設けられてい突起ｃの先端部と
対応する光変調材層部材ＰＭＬの小面積の部分だけに閾
値の電圧Ｖα以上の電圧が印加されて、図４中に示され
ている光変調材層部材ＰＭＬにおいて斜線が引いてある
部分だけに記録が行なわれる。

【００１５】図５の（ａ），（ｂ），（ｃ）は、前記し
た図４中の２つの電極Ｅｔ１，Ｅｔ２間に前記のように
して設定された所定の電圧値Ｖｂをオンの状態にされて
いるスイッチＳＷを介して動作用電源Ｖｂから２つの電
極Ｅｔ１，Ｅｔ２間に印加させた状態にして、基板ＢＰ
１側から入射させる光量を小，中，大と変化させた場合
に、前記した入射光量の増大につれて光導電層部材ＰＣ
Ｌにおけるインピーダンスが大，中，小と変化すること
により、光変調材層部材ＰＭＬと対向する光導電層部材
ＰＣＬの面に設けられている突起ｃの先端部と対応する
光変調材層部材ＰＭＬの小面積の部分だけに閾値の電圧
Ｖα以上の電圧が印加されて図５の（ａ）中に示されて
いる光変調材層部材ＰＭＬにおいて斜線が引いてある部
分だけに記録が行なわれる状態から、光変調材層部材Ｐ
ＭＬと対向する光導電層部材ＰＣＬの面に設けられてい
る突起ｃの部分と対応する光変調材層部材ＰＭＬの中面
積の部分に閾値の電圧Ｖα以上の電圧が印加されて図５
の（ｂ）中に示されている光変調材層部材ＰＭＬにおい
て斜線が引いてある部分だけに記録が行なわれる状態と
なされ、さらに光変調材層部材ＰＭＬと対向する光導電
層部材ＰＣＬの面に設けられている突起ｃの大部分と対
応する光変調材層部材ＰＭＬの大面積の部分に閾値の電
圧Ｖα以上の電圧が印加されて図５の（ｃ）中に示され
ている光変調材層部材ＰＭＬにおいて斜線が引いてある
部分に記録が行なわれる状態となされる。このように、
本発明の電磁放射線情報記録装置においては、電磁放射
線情報の記録に使用される光変調材層部材ＰＭＬが、そ
れの印加電圧の変化に対する光透過率の変化特性が、例
えば僅かな印加電圧の変化に対して光透過率が最小値と
最大値との間で２値的に変化してしまうような特性を示
すものであったとしても、入射光の光量に応じた面積階
調記録動作により多階調の記録を良好に行なうことがで
きるのである。

【００１６】図１に示す本発明の電磁放射線情報記録装
置は、光導電層部材ＰＣＬと光変調材層部材ＰＭＬとの
間に空隙を設けて構成した場合の実施例であり、また、
図２に示す本発明の電磁放射線情報記録装置は、光導電
層部材ＰＣＬと光変調材層部材ＰＭＬとの間に特に空隙
を設けない状態に構成した場合の実施例であるが、図１
及び図２の何れの実施例の場合にも、図４及び図５を参
照して既述したような面積階調記録動作が良好に行なわ
れる。図３に示されている本発明の電磁放射線情報記録
装置の実施例は、図１に示されているように、光導電層
部材ＰＣＬと光変調材層部材ＰＭＬとの間に空隙を設け
て構成されている本発明の電磁放射線情報記録装置の実
施例における基板ＢＰ１と撮像レンズＬとの間の光路中
に３色分解光学系ＣＳＡを配設して、カラー画像が記録
できるようにしたものである。図３中に示されている３
色分解光学系ＣＳＡにおいてＤｐは赤色光を反射し緑色
光と青色光とを透過するダイクロイックミラーと、青色
光を反射し緑色光と赤色光とを透過するダイクロイック
ミラーとを直交させて構成したプリズム形態のダイクロ
イックミラー（ダイクロイックプリズムＤｐ）であり、
またＰｒは全反射面Ｍｒを有するプリズム、Ｐｂは全反
射面Ｍｂを有するプリズムである。図３において被写体
Ｏからの光は３色分解光学系ＣＳＡにより各原色の光学
像に分解されて、前記の各原色の光学像は同一平面内で
、かつ、一直線上に近接して並列した状態に配置されて
いるような状態に、撮像レンズＬによって光導電層部材
ＰＣＬに結像される。そして、前記のようにして光導電
層部材ＰＣＬに結像された各原色毎の光学像によって、
光導電層部材ＰＣＬと対向している光変調材層部材ＰＭ
Ｌの面上には被写体の光学像と対応して面積階調記録動
作を行なうような電界が光変調材層部材ＰＭＬに印加さ
れることにより、光変調材層部材ＰＭＬには記録の対象
にされている電磁放射線情報の多階調記録が行なわれる
。

【００１７】

【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の電磁放射線情報記録装置は、第１の電
極と第２の電極との間に少なくとも光導電層部材と光変
調材層部材とを含んで構成されている構成部分における
光変調材層部材と対向する光導電層部材の面に画素と対
応する如き多数の突起を構成させた光導電層部材に電磁
放射線束が入射していない状態で、光変調材層部材にそ
れの閾値付近の電圧が印加されるような動作用電圧を第
１，第２の電極間に印加させておくことにより、光導電
層部材に対して広い範囲の強度分布を示す電磁放射線束
が入射したときには、光変調面に画素と対応して設けら
れた多数の突起を構成させた光導電層部材から光変調材
層部材には電磁放射線束の強度が大になるのにつれて光
変調材層部材における閾値を超える面積が増大して面積
階調記録が行なわれるから、本発明の電磁放射線情報記
録装置においては、電磁放射線情報の記録に使用される
光変調材層部材ＰＭＬが、それの印加電圧の変化に対す
る光透過率の変化特性が、例えば僅かな印加電圧の変化
に対して光透過率が最小値と最大値との間で２値的に変
化してしまうような特性を示すものであったとしても、
入射光の光量に応じた面積階調記録動作により多階調の
記録を良好に行なうことができ、本発明によれば既述し
た従来の問題点は良好に解決される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電磁放射線情報記録装置の概略構成を
示すブロック図である。

【図２】本発明の電磁放射線情報記録装置の概略構成を
示すブロック図である。

【図３】本発明の電磁放射線情報記録装置の概略構成を
示すブロック図である。

【図４】本発明の電磁放射線情報記録装置の構成原理及
び動作原理を説明するための図である。

【図５】本発明の電磁放射線情報記録装置の構成原理及
び動作原理を説明するための図である。

【図６】光変調材層部材の電圧に対する透過率の変化特
性曲線例図である。

【図７】従来の電磁放射線情報記録装置のブロック図で
ある。

【符号の説明】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　第１の電極と第２の電極との間に少な
   くとも光導電層部材と光変調材層部材とを含んで構成さ
   れている構成部分における光変調材層部材と対向する光
   導電層部材の面に画素と対応する如き多数の突起を構成
   させた光導電層部材を使用し、前記した光導電層部材に
   対して記録の対象にされている電磁放射線束を入射させ
   る手段と、前記した光導電層部材に電磁放射線束が入射
   していない状態において前記した光変調材層部材に対し
   てそれの閾値付近の電圧が光変調材層部材に印加された
   状態になされるような所定の動作用電圧を前記した第１
   ，第２の電極間に印加させる手段とを備えてなる電磁放
   射線情報記録装置。