JPH04273488A - ガスレ−ザ装置用電極 - Google Patents

ガスレ−ザ装置用電極

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JPH04273488A
JPH04273488A JP5802091A JP5802091A JPH04273488A JP H04273488 A JPH04273488 A JP H04273488A JP 5802091 A JP5802091 A JP 5802091A JP 5802091 A JP5802091 A JP 5802091A JP H04273488 A JPH04273488 A JP H04273488A
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JP
Japan
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electrode
discharge
ionization
laser
gas
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JP5802091A
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English (en)
Inventor
Noriaki Itou
伊藤 仙聡
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】紫外線予備電離放電励起ガスレー
ザ装置の電極に関し、特には紫外線予備電離放電励起エ
キシマレーザの電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】放電励起エキシマレーザは、波長が短い
ことから光露光の解像度の限界を0.5μm以下に延ば
せる可能性があること、同じ解像度なら従来用いていた
水銀ランプのg線やi線に比較して焦点深度が深いこと
、レンズの開口数が小さくてすみ、露光領域を大きくで
きること、大きなパワーが得られること等の多くの優れ
た利点を備えていることから、、半導体装置製造用の縮
小投影露光装置の光源等の産業用レーザとしての利用が
注目されている。
【0003】放電励起エキシマレーザは、大気圧程度か
それ以上の圧力に充填されたレーザ媒質ガス中で、自己
持続グロー放電である主放電と呼ばれる放電を行いレー
ザ光を得るものである。このような、大気圧程度かそれ
以上のレーザ媒質ガス圧力下で主放電を発生させる場合
は、予めレーザ媒質ガスを予備電離し、主放電を発生さ
せる空間を電離させておく必要がある。そのための予備
電離の方法として、紫外線予備電離、コロナ予備電離、
X線予備電離などの各方式が提案され採用されている。 紫外線予備電離方式は対向する電極間にアーク放電を発
生させ、アーク放電から放射される紫外線や電子によっ
て予備電離を行うものであり、レーザ出力や装置の簡便
さ等から、一般的には紫外線予備電離方式が採用されて
いる。
【0004】紫外線予備電離放電励起エキシマレーザ装
置の一例を図8に示す。発振装置としてのチャンバ(図
示せず)内に1対の主放電電極51と予備電離電極52
とを配設している。前記の主放電電極51の間の主放電
空間にレーザ媒質としてのKrとF2あるいはArとF
2を含むガス等を循環しつつ、予備電離電極52間にア
ーク放電を発生させ、前記レーザ媒質ガスを予備電離す
る。その後、主放電空間に主放電を生起し、レーザ媒質
ガスを励起してレーザ光を得る。
【0005】このようなエキシマレーザは、レーザ媒質
として腐食性のHCI,F2ガス等を用いることから、
容器などのガスと接する部分は、テフロン、ステンレス
、ニッケルなどの耐ハロゲン性の高い材質で構成されて
おり、主放電電極51および予備電離電極52について
も耐ハロゲン性を必要とするため、通常ニッケルあるい
はアルミニウムをニッケル被覆したものが用いられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、紫外線
予備電離放電励起エキシマレーザの予備電離電極と主放
電電極とは、それぞれ対向する電極間でアーク放電やグ
ロー放電を発生させるため、放電ショットを繰り返すう
ちに融解やスパッタリングなどにより電極材が消耗し、
レーザ出力やレーザビーム形状が劣化する。この電極の
消耗が当該レーザ装置のメインテナンス間隔を支配する
ため、電極の耐久性が大きな問題となっていた。また、
電極の消耗によって電極材は微粒子となって遊離し、レ
ーザ媒質ガス中を浮遊し、レーザ光を取り出すウインド
ウ表面に付着し、レーザ光の取り出しを困難にしたり、
この微粒子がレーザ容器やレーザガスを汚すという問題
もあった。
【0007】電極の消耗による上記レーザ性能の低下を
防止するため、電極形状に工夫を加えるなど、種々の考
案が提案されているが、電極材として使用されているN
iやAlの融点は、放電により電極表面に発生する温度
よりも低いため、電極消耗の本質的解決策とはなってい
ない。また、高融点金属と耐ハロゲン不動態皮膜形成金
属との合金も提案されているが、製作が困難で高価であ
ったり、合金から僅かに遊離した金属物質が発振レーザ
光によって前記ウインドウ表面に光CVDされるなどの
問題があり、実用には不向きであった。
【0008】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、耐久性に優れ、メインテナンス間隔が長く、電
極材微粒子の発生も少ないガスレーザ装置用電極を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため本
発明に係るガスレーザ装置用電極においては、対向する
予備電離電極間で予備電離または予備電離放電を行うこ
とによって紫外線を発生させ、電子を供給してレーザ媒
質ガスを予備電離した空間に、主放電電極によりグロー
放電を発生させてレーザ光を得る紫外線予備電離放電励
起ガスレーザ装置において、前記予備電離電極と、前記
主放電電極との、少なくともその一方の材質がチタン(
Ti)を主成分とする導電性セラミックであることを特
徴としている。
【0010】
【作用】上記のごとく、本発明はTiを主成分とする導
電性セラミックを、紫外線予備電離放電励起エキシマレ
ーザ装置の予備電離電極や主放電電極に使用した。Ti
を主成分とする導電性セラミックは、融点が極めて高く
化学的にも安定であるため、ハロゲンガスを含むガス中
での放電においても、スパッタリングや融解をおこさず
、微粒子の発生もない。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係るガスレーザ装置用電極の
実施例について、図面を参照して説明する。図1は本発
明の第1実施例を示し、発振装置としてのチャンバ(図
示せず)内に配設されたテフロン樹脂からなる電極支持
部1に、Tiを主成分とする導電性セラミックよりなる
一対の主放電電極2と、その両側にそれぞれ一対の予備
電離電極3を装着して放電部を形成しており、構成なら
びに作動は従来のものと同一なので説明は省略する。導
電性セラミックの材質はTiの他に、Tiと窒素(N)
、TiN、Tiと炭素(C)あるいはTiCでもよい。 TiN製の予備電離電極と、Ni製の予備電離電極との
消耗量を比較すると図3のようになる。図3のグラフの
縦軸は予備電離電極の体積、横軸は放電ショット数であ
り、実線はTiN、点線はNiである。図から明らかな
ように、TiNの消耗量はNiの約1/3である。この
ことは、TiNは電極の消耗による微粒子の発生も少な
いということである。電極の微粒子が発生するとレーザ
光取り出し用ウインドウに付着し、ウインドウのレーザ
光透過率が減少する。図4はその状況を示したもので、
縦軸はレーザ光透過率、横軸は放電ショット数であり、
実線はTiN、点線はNiである。図に示すごとくTi
NはNiに比べて透過率の減少が少なく、長期にわたり
高透過率が維持できる。Ni製電極を使用した場合、消
耗によって遊離したNiはレーザ媒質ガス中のF2と反
応してNiF2となり、ガス中のF2濃度を低下させる
原因となる。F2濃度の低下はレーザ出力を低下させ、
ガス寿命を短くする。しかし、TiNの場合は微粒子の
発生が少なく、即ちTiNの遊離が少ないためTiNと
F2との反応によるF2濃度の低下は少ない。 図5のグラフはTiNとNiとのF2濃度の低下の度合
いを比較したもので、縦軸はF2濃度、横軸は放電ショ
ット数である。実線はTiN、点線はNiを示し、Ti
Nは明らかにNiより優れていることがわかる。さらに
、微粒子発生の減少はレーザ容器中に配設されたベアリ
ングなどのしゅう動部品の磨耗も減少する。
【0012】図2は本発明の第2実施例を示し、第1実
施例に対しコストの低減をはかったものである。図示し
ないチャンバ内に配設されたテフロン樹脂製の電極支持
部1には一対の主放電電極10と、その両側にそれぞれ
一対の予備電離電極20とを装着してある。主放電電極
10はステンレス製の本体部11にTiNを主成分とす
る導電性セラミックからなる放電部12を、金属製のね
じ13により締着し、電気的に接続して構成している。 予備電離電極20はステンレス製の本体部21に設けた
ねじ穴に、TiNを主成分とする導電性セラミックから
なる、おねじ23を有する放電部22を締着し、電気的
に接続して構成している。しかしながら、一般に金属と
セラミックとは熱膨張率が大きく異なり、前記の本体部
11,21と放電部12,22との接触が不十分な場合
、接触抵抗が大きくなり接合部が発熱し、本体部11と
ねじ13とが膨張して放電部12に亀裂が生じて破損し
たり、本体部21が膨張してねじがゆるみ、放電部22
が脱落する危険性がある。これらは、電極を通過する電
流が小さければ問題にならないが、高出力レーザに要求
される大電流放電を行う場合には、電極に大電流を通す
ため大きな問題となる。そのため、本発明者はその対策
として以下の提案を行っている。
【0013】図6は本発明の第3実施例を示す。部品構
成は第2実施例と同一なので説明は省略し、異なる部分
のみ説明する。主放電電極10および予備電離電極20
の放電部12,22と、本体部11,21との接合部と
を覆うようにTiNコート31,32をプラズマCUD
法などにより施す。予備電離電極20のコート部の断面
を図7に示す。即ち、放電部22を本体部21に締着し
たのち、放電部22に接合部も含めてTiNコート32
を施す。TiNは導電性であるため接合部は十分接続さ
れ、接触抵抗は無視しうるほど小さくなり発熱を防止す
る。
【0014】上記の実施例ではKrFエキシマレーザに
ついて説明したが、本発明は高腐食性のガスをレーザ触
媒として用いるガスレーザ装置はもとより、放電電極を
有する放電励起ガスレーザ装置全般に適用が可能である
【0015】
【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明は紫外線予
備電離放電励起エキシマレーザ装置の予備電離電極およ
び主放電電極の少なくともその一方を、TiNを主成分
とする導電性セラミックで構成したため、電極の耐久性
が大幅に向上し、装置全体のメインテナンス間隔が延び
、産業用エキシマレーザの要求仕様であるメインテナン
ス間隔1×109 ショット以上を十分に満たすことが
可能であり、メインテナンス費用も削減できる。また、
電極の長寿命化に伴い、放電による電極からの微粒子の
浮遊も減少し、レーザ光取り出し用ウインドウに付着し
てレーザ光の取り出しを困難にしたり、レーザ容器やレ
ーザガスを汚す恐れのない、ガスレーザ装置用電極が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスレーザ装置用電極の第1実施例の
構成図である。
【図2】本発明のガスレーザ装置用電極の第2実施例の
構成図である。
【図3】TiNとNiとの予備電離電極体積変化の比較
グラフである。
【図4】TiNとNiとのレーザ光透過率変化の比較グ
ラフである。
【図5】TiNとNiとのF2濃度変化の比較グラフで
ある。
【図6】本発明のガスレーザ装置用電極の第3実施例の
構成図である。
【図7】図6の予備電離電極部の詳細断面図である。
【図8】従来のガスレーザ装置用電極の構成図である。
【符号の説明】
2,10    主放電電極 3,20    予備電離電極 11,21  本体部 12,22  放電部 13,23  ねじ 31,32  TiNコート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  対向する予備電離電極間で予備電離ま
    たは予備電離放電を行うことによって紫外線を発生させ
    、電子を供給してレーザ媒質ガスを予備電離した空間に
    、主放電電極によりグロー放電を発生させてレーザ光を
    得る紫外線予備電離放電励起ガスレーザ装置において、
    前記予備電離電極と、前記主放電電極との、少なくとも
    その一方の材質がチタン(Ti)を主成分とする導電性
    セラミックであることを特徴とするガスレーザ装置用電
    極。
JP5802091A 1991-02-28 1991-02-28 ガスレ−ザ装置用電極 Pending JPH04273488A (ja)

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