JPH04273013A - ジャイロ装置 - Google Patents

ジャイロ装置

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JPH04273013A
JPH04273013A JP3034769A JP3476991A JPH04273013A JP H04273013 A JPH04273013 A JP H04273013A JP 3034769 A JP3034769 A JP 3034769A JP 3476991 A JP3476991 A JP 3476991A JP H04273013 A JPH04273013 A JP H04273013A
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尊雄 村越
Takeshi Hojo
武 北條
Isao Masuzawa
益沢 功
Akihiro Chiyou
長 亮弘
Kazuteru Sato
一輝 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジャイロ装置、特に音叉
を用いたジャイロ装置(角速度検出装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のジャイロ装置としては、
例えば、特開昭63−38110 号公報に示すような
ものがある。ここで、従来のジャイロ装置の一例を図9
乃至図14を参照して説明する。図9に示す従来の例に
於ては、音叉1を、大なる質量を有する振動質量部1−
1,1−1と、これ等の夫々に連結した撓み部1−2,
1−2と、両撓み部1−2,1−2の各遊端を連結する
基部1−3と、この基部1−3より両撓み部1−2,1
−2間の空隙内を両者に非接触で伸びる連結部1−4と
より構成する。
【0003】80はヒンジで、このヒンジ80は、中央
の連結部80−2と、それから上下に伸延する短冊状の
ヒンジ部80−1,80−3と、該2個のヒンジ部80
−1,80−3の遊端を一体的に連結、結合する基部又
は円環部80−4とから構成される。ヒンジ部80−1
,80−3には、音叉1の入力軸(Z−Z) まわりに
入力する角速度Ωによる音叉2、従って、ヒンジ80に
生ずる撓みを検出するための圧電素子81−1,81−
2が夫々固定される。又、ヒンジ80の連結部80−2
は、音叉1の連結部1−4のコ字状凹部1−4aに嵌合
している。又、ヒンジ80の基部、即ち円環部80−4
の両開口端に、一端が閉じている略々同形状、且つ同寸
法の筒状体21−1,21−2の開口部を夫々気密に固
定する。この場合、円環部80−4、筒状体21−1,
21−2の軸は、夫々音叉軸或いは入力軸(Z−Z)に
一致するようになされている。筒状体21−1,21−
2の夫々の閉端21−1a,21−2aを、円筒状の弾
性部材22−1,22−2を介し、下端部が夫々取付基
台2に固定されているL字型金具23−1,23−2の
上端部に固定する。
【0004】図10は図9に示した従来例の原理を説明
するための説明図で、その主要部を図9の軸(Z−Z)
方向から見たものである。同図に示す如く、このジャイ
ロ装置に、角速度Ωが軸(Z−Z)まわりに加わると、
それに対応したコリオリの力Fc が両振動質量部1−
1,1−1に互に平行且つ反対方向に発生し、これによ
るトルクが、ヒンジ80の連結部80−2を介してヒン
ジ部80−1,80−3に、図に示す如く、S字状の曲
げ変形を生ぜしめる。この場合、圧電素子81−1,8
1−2は、その分極方向が同図で+, −で示したよう
に、互に逆方向になるように、夫々ヒンジ部80−1,
80−3に固定されているので、両圧電素子81−1,
81−2を並列接続して一つの出力VP1とし、これを
音叉1を駆動する制御装置35の位相出力VP2´と共
に検出装置7で同期整流することにより、入力角速度Ω
を検出し、従ってジャイロ装置を得ることが出来る。
【0005】一方、音叉1の変位を検出するため、その
両撓み部1−2,1−2に取付けた変位検出器(圧電素
子)6,6Aの出力は、制御装置35を介して、音叉1
の2個の撓み部1−2,1−2に取付けられた例えば圧
電素子製の駆動素子4,4Aに入力され、これにより音
叉1の自励発振系が構成される。
【0006】図11及び図12はそれぞれ図9に示す制
御装置35を含んだ自励発振系35A及び検出装置7を
含んだ検出系7Aの従来例を示すブロック線図である。 図11の磁励発振系35Aと図12の検出系7Aとは接
続端子34a及び10aを介して接続されている。図1
1において、10は音叉1の力学的振動系、すなわち制
御対象(振動ジャイロの音叉系)を示し、ブロック内は
その伝達関数を示す。11Bは変位検出器6,6A全体
を示し、G2 は、そのゲインである。上記変位検出器
11Bの出力電圧VP2は、制御装置35のプリアンプ
34に加えられ、45゜位相器37、乗算器12を介し
て、制御装置35の出力として制御信号VC を出力し
、その出力VC は駆動素子4,4Aよりなる駆動装置
4Bを介して、力学的振動系10に加えられ、制御ルー
プが閉じるよう構成されている。
【0007】45゜移相器37の出力VP3はAC−D
C変換部16にも加えられる。AC−DC変換部16は
、入力電圧VP3を全波整流し、図示せずも適当な平滑
回路によりVP3の振幅に対応した直流電圧を出力する
。VP3の直流電圧は、基準電圧Vを例えばポテンショ
メータのような設定素子15を通して得られた設定電圧
VI と、加算器AD1で比較され、その偏差信号は、
偏差増幅器18に加えられる。偏差増幅器18は、加え
られた偏差信号を増幅し、その出力を乗算器12へ供給
する。
【0008】上述の如く構成された制御装置35を含ん
だ自励発振系35Aの閉ループは発散振動する性質をも
ち、正弦波状の振動を生じ、その振幅は次第に増大する
。これは、ループ一巡の信号がそのように振動しつつ増
大することをあらわすので、音叉1もまた、その周波数
で力学的に振動しつつ、その振動を増大する。これにつ
れ、AC→CD変換部16の入力電圧VP3も増大する
ので、設定電圧VI とAC→DC変換部16の出力電
圧との差は次第に減少していき、乗算器12に加わる偏
差増幅器18の出力電圧も減少する。このため、乗算器
12の出力は、VP3の増大と共に偏差増幅器18の出
力電圧の減少の影響で小さな値となって行き、ついには
ループ一巡の信号も音叉1の振幅も一定となる。
【0009】図13は図11に示した自励発振系35A
の制御装置35のプリアンプ34と変位検出器11Bと
しての圧電素子6,6Aの部分を示す結線図である。例
えば圧電素子より成る変位検出器6,6Aの各々は、音
叉1の各脚の振れ角φに比例した電圧VP2=KV2φ
の電圧源6−1と静電容量C2 とで近似的に表わされ
る。ここで次式が成立している。
【数1】φ=Φsinω0 t
【0010】一方、プリアンプ34は、抵抗R2 の入
力抵抗器34−1、演算増幅器34−2、抵抗R3,R
4 のフィードバック抵抗器34−3,34−4より構
成される。演算増幅器34−2の入力電圧Vi2と圧電
素子6,6Aの出力電圧VP2との間には、次の関係が
ある。
【数2】Vi2=R2 C2 S/(R2 C2 S+
1)VP2但し、Sはラプラス演算子である。
【0011】ここでVP2は次の数3で表わされるので
【数3】VP2=KV2Φsin ω0 t(Φ;振
動振幅、ω0;音叉の角周波数)この数3を数2に代入
し、時間領域に変換すれば、次式が得られる。
【数4】 ここで、δ2 はR2 C2 等で決まる位相角である
【0012】一方、変位検出器6,6AのゲインKV2
は次式で表わされる。
【数5】 ただし、Kh2 は変位検出器の寸法で決まる定数、K
b2 は変位検出器6,6Aの電気機器結合係数を表わ
す。 数5を数4に代入すれば次式が得られる。
【数6】
【0013】数6の中で、温度変化の影響を受けやすい
ものは、例えば圧電素子からなる変位検出器6,6Aの
静電容量C2 であり、これが温度変化を受けないため
には、次式が成立する必要がある。
【数7】R2 =1/C2 ω0  しかしながら図11に示す自励発振系35Aとしてみる
と、上式の条件は、位相的に音叉1の振幅φに対して4
5゜進んでいることになり、(数6のδ2=45゜)、
理想発振系としての90゜進みの条件が満たされていな
いため、一般には通常のR, C回路で構成される第1
の45゜位相器37をプリアンプ34の出力段に設けて
いる。
【0014】また、音叉1の振動振幅φは位相検出器6
,6A及び、プリアンプ34に関する条件式と45゜位
相器37と両者合せて90゜進んだ信号VP3となり、
この位相信号VP3は音叉1の振動振幅φの微分値dφ
/dt(レート)に相当することになる。数1より次式
が成立する。
【数8】dφ/dt=Φω0 cos ω0t簡単のた
め、プリアンプ34、45゜位相器37のゲインを1と
し、45゜位相器37で位相が45゜進むとすると、4
5゜位相器37の出力VP3は次式で表わされる。
【数9】
【0015】更に、簡単のためにAC→DC変換部16
のゲインを1とすると、後述するように数9の振幅が設
定電圧VI に等しくなることから、音叉の振動レート
dφ/dt・ω0 は次式で表わされる
【数10】
【0016】上述したように図11の制御装置35を含
む自励発振系35Aの一巡ループは、振幅のレートを一
定にするような自動制御機能をもち、且つその周波数を
力学的振動系の共振周波数に保つ機能をも、あわせ備え
ている自励発振系であることがわかる。一定となる振幅
は、設定電圧VI と偏差増幅器18のゲインとで定ま
るが、偏差増幅器18の伝達関数に、周波数が低くなる
に従ってゲインが増幅するような特性(例えば「比例+
積分」特性)を用いると、振幅の定常値は設定電圧VI
 のみによって定まる。これより、設定素子15でVI
 を変えることにより、振幅を任意にきめることができ
る。
【0017】次に、図12の検出系7Aについて述べる
。前述の如く、音叉1を動作させた状態で図9に示す音
叉軸(Z−Z)のまわりにΩで示す角速度が入力される
と、2個の振動質量部1−1,1−1には、速度vと入
力角速度Ωの積に比例したコリオリの力Fc が夫々発
生し、音叉1を上記音叉軸(Z−Z)のまわりに音叉1
と同一の振動数で交番振動させる。この交番振動の変角
は、圧電素子81−1,81−2からなる角振動検出器
81によって、電気信号に変換され、電圧出力となる。
【0018】この場合、図12の検出系7Aに示す如く
、上記角振動検出器81の出力電圧VP1を、プリアン
プ32を介してデモジュレータ33に入力し、同期整流
した後、必要があればフィルタ36を通すことにより、
音叉1の音叉軸(Z−Z)まわりに入力される角速度Ω
に比例した電圧Yが出力され、ジャイロ装置が構成され
る。即ち、音叉1の両振動質量部1−1,1−1の質量
、該振動質量部1−1,1−1間の距離の積を比例定数
KT で表わすものとする。音叉軸(Z−Z)まわりの
入力角速度Ωと比例定数KT と音叉1の速度、即ち振
幅φ=Φsin ω0tを微分したものとを乗じたコリ
オリの力Fc による交番トルクΩKT Φω0 co
s ω0tは、音叉1全体を音叉軸(Z−Z)のまわり
に交番角振動させる。 図12の31は、音叉1を含む(Z−Z)軸まわりの機
械系で、ブロック内はその伝達関数である。交番角振動
の偏角θは角振動検出器81によって電気信号VP1に
変換され、検出装置7のプリアンプ32に加えられる。 プリアンプ32で交流増幅した後、デモジュレータ33
において、同期整流され、フィルタ36を通して角速度
Ωに比例した電圧Yが検出装置7から出力できることに
なる。ここで、デモジュレータ33の基準信号として、
自励発振系35Aの制御装置35内のプリアンプ34の
出力VP2′が、検出系7Aの検出装置7内の90゜位
相器50を介して供給されている。
【0019】尚、KV1は角振動検出器81を構成する
圧電素子81−1,81−2の偏角−電圧変換定数、K
1 はプリアンプ32のゲインである。ブロック31内
の伝達関数内に於ける、Iは音叉軸(Z−Z)まわりの
音叉系の慣性能率、C1 は音叉系の等価粘性抵抗係数
、Kは圧電素子81−1,81−2の音叉軸(Z−Z)
まわりのトルクバネ定数、又、Sはラプラス演算子を夫
々示す。尚、図14は検出系7Aの検出装置7のプリア
ンプ32と角振動検出器81を構成する圧電素子81−
1,81−2との一例を示す結線図で、同図に於いて、
圧電素子より成る角振動検出器81は、検出系7Aに用
いた場合には、機械系31の偏角θに比例した電圧VP
1=KV1θの電圧源81−10と静電容量C1 とで
近似的に表わされる。一方、プリアンプ32は、抵抗R
の入力抵抗器32−1、演算増幅器32−2、抵抗R5
,R6 のフィードバック抵抗器32−3,32−4よ
り構成される。 演算増幅器32−2の入力電圧Vi1と圧電素子81−
1,81−2の出力電圧VP1との間には、次式の関係
がある。
【数11】Vi1=R1 C1 S/(R1 C1 S
+1)VP1但し、Sはラプラス演算子である。
【0020】ところで、機械系31は、ΩKT Φω0
 cosω0tとし、図12に示す伝達関数で表わされ
る関数で、偏角θを出力する。その共振点は、普通、自
励発振系35Aの力学的振動系10の共振点より低い周
波数に選ばれるので、振動系10の共振周波数において
、機械系31のゲインは1より小さく、位相は 180
゜遅れている。そのゲインをK2 とすると、偏角θは
次式となる。
【数12】θ=−K2 ΩKT Φω0 cos ω0
t従って、数11を時間領域で表わすと次式となる。
【0021】
【数13】 ここで、δ1 はR1,C1 等で決まる位相角である
【0022】一方、角振動検出器81の圧電素子81−
1,81−2のゲインKV1は次式で現わされる。
【数14】 但し、Kh2 は電圧素子の寸法で決まる定数、Kb1
 は電圧素子の電気機器結合係数を表わす。
【0023】数14を数13に代入すれば次式が得られ
る。
【数15】
【0024】数15の中で、温度変化の影響をうけやす
いものは、角振動検出器81を構成する圧電素子81−
1,81−2の静電容量C1 であり、これが温度変化
をうけないためには次式が成立する必要がある。
【数16】R1 =1/C1 ω0  しかしながら、この条件は、図14のプリアンプ32の
入力電圧Vi1、即ちその出力VP1′の信号位相を4
5゜進めることになる(数15で、δ1 =45゜を意
味する)。
【0025】一方、自励発振系35Aの制御装置35の
プリアンプ34のゲインを1とすると、その出力VP2
′は数6で表され、検出系7Aの検出装置7のプリアン
プ32のゲインを1とすれば、その出力VP1′は数1
5で表され、両者の信号の位相差は90゜である。従っ
て、制御装置35のプリアンプ34の出力VP2′を入
力とする90゜位相器50を検出装置7内に設け、合計
90゜の位相差をもつ信号出力VF を、デモジュレー
タ33の基準信号としてデモジュレータ33に供給し、
基準信号VF とプリアンプ32の出力VP1′とが同
位相或いは 180゜位相になるように構成している。
【0026】従って、簡単のため、プリアンプ32、デ
モジュレータ33及びフィルタ36のゲインを1とする
と、数15より、検出装置7の出力Yは次式で表わされ
る。
【数17】 音叉1の振動レートφωを表わす数10を数17に代入
すると、次式が得られる。
【0027】
【数18】
【0028】温度変化の影響をうけない数7及び数16
を数18にあてはめると、次式を得る。
【数19】 上式より図11及び図12に示すジャイロ装置は、温度
変化の影響をうけないことが知れる。
【0029】これを、動作的に簡単に述べると、音叉系
の振動レートdφ/dt・ωは、その値が一定となるよ
うな制御装置35の作用により、その振幅Φを検出する
圧電素子6,6Aのゲインが増大すると逆に、小さくな
る。一方、検出系7Aの圧電素子81−1,81−2の
ゲインが増大すると、その出力は増大する。ジャイロ出
力は、音叉系の振動レートと検出系の出力との積になっ
ているため、上記音叉系及び検出系のプリアンプを含め
た圧電素子の温度特性を夫々最小にすることにより、温
度変化の影響を受けないジャイロ装置を得ることができ
る。尚、上述の構成により、スケールファクターの温度
変化の少いジャイロを得ることが出来るが、実際には、
スケールファクターのわずかな温度変化が残存し、又、
音叉1の制作上のアンバランス等により、バイアス自体
が温度による影響をうけることが避けがたい。
【0030】図12の検出装置7内の符号40は、音叉
1の近傍に設けた温度センサであり、その検出温度Ti
 と基準温度TR との差、即ちΔT=Ti−TR に
比例した信号を減算器40Aより得、これをゲイン調整
器41に供給する。ゲイン調整器41は、その入力信号
に比例した電圧V3 が発生し、その比例ゲインK2 
を調整することができ、その出力V3 をデモジュレー
タ33の出力に加算器42で加算入力することにより、
バイアス値の温度に対する一次的な変化を補償する。尚
、図12に於いて、43はバイアス修正回路で、音叉1
のアンバランス等による固定的なバイアス出力を修正す
るためのものである。この従来例は、ジャイロ出力に対
し、音叉1の振動系の検出圧電素子6,6Aの出力伝達
関数と、検出系の圧電素子81−1,81−2の出力伝
達関数とが、分母・分子の関係になる点に着目し、これ
等を同種の素子で構成すると共に、それぞれのプリアン
プの入力抵抗をR1=1/(C1 ω0),R2=1/
(C2 ω0)にすると共に、音叉の自励発振系のプリ
アンプの後段に45゜移相器37を設けることにより、
自励発振系としての動作を確保すると同時に、検出系の
デモジュレータへの基準出力にも90゜移相器50を設
けることにより、圧電素子の温度特性に依存しない高精
度のジャイロ装置を得ている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来のジャ
イロ装置においては、音叉系及び検出系のプリアンプを
含めた圧電素子の温度特性を夫々最小にすることにより
、温度の影響を受けないようにし、それでも残るわずか
なバイアス(入力角速度が0のときの出力)の温度感度
を検出装置7内のゲイン調整器41を用いて、温度に関
する一次補正を行っていたが、実際には検出装置7のバ
イアス出力Yは、外気温度に対して高次的に変化するた
め、従来のゲイン調整器41による補正だけは、バイア
ス出力Yの温度感度を完全に無くすことができなかった
。上記の問題点の一つの原因として、音叉1の振動系の
検出圧電素子6,6Aの静電容量温度係数とヒンジ80
の角振動検出用圧電素子81−1,81−2の静電容量
温度係数とが、完全に一致しないために生ずることがあ
げられる。
【0032】また、バイアスは入力角速度が0のときの
出力であり、数18中のΩを0とおけば温度に関係なく
バイアス出力Yも0になるはずであるが、実際には音叉
1及びヒンジ80の加工精度等の問題から音叉1の振動
方向がヒンジ部80−1,80−3に対して完全に直行
しておらず、ある一定の力がヒンジ部80−1,80−
3に加わることとなり、角速度入力があるかのようにな
っており、今後これを「残留振動」と呼べば、この残留
振動の温度に対する変動もバイアス出力Yの温度感度の
原因となる。
【0033】以下、この問題点についてもう少し詳しく
説明する。ヒンジ80の角振動検出用圧電素子81−1
,81−2の静電容量温度係数α1 を次の数2で表し
【数20】 音叉1の検出圧電素子6,6Aの静電容量温度係数α2
 を次の数21で表す。
【数21】
【0034】そして、残留角振動Ωを一定として数18
を温度に対して一回微分すれば次式が得られる。
【数22】
【0035】ここで、圧電素子81−1,81−2及び
6,6Aの静電容量C1 及びC2 が温度に対して直
線的に変化するとすれば
【数23】C1 =C10(1+α1 ΔT)(C10
:基準温度での静電容量), C2 =C20(1+α2 ΔT) (C20:基準温度での静電容量) となり、数23及び静電容量変化によるスケールファク
タの温度感度なしの条件である数7及び数16を数22
に代入し、整理すれば次式が得られる。
【数24】
【0036】更に数24の分母、分子のΔT2 の項は
無視でき、 1+α1 ΔT≒1,  1+α2 ΔT≒1が成り立
つ場合には
【数25】 となり、これを図示すれば図15のようになる。
【0037】図15に示すように、音叉1の検出圧電素
子6,6Aとヒンジ80の角振動検出用圧電素子81−
1,81−2に静電容量温度係数の差がある場合は、検
出装置7のバイアス出力Yの温度傾斜(1/Y)・(d
Y/dT)は、正又は負の勾配を持つことになり、その
結果、検出装置7のバイアス出力Yは、温度に対して二
次的な分布となる。更に、残留角振動Ωが音叉1、ヒン
ジ80の温度に対する内部応力の変化等によりヒンジ部
80−1,80−3に対して音叉1の振動方向が変化す
ることもあり、例えば残留角振動Ωが温度に対して一次
的に変化したとすれば、バイアス出力Yは図16に示す
二次的な変化と残留角振動の一次的な変化の積となり、
図17に示すように温度に対して三次的な変化を示すよ
うになる。残留角振動Ωが温度に対して二次、三次と変
化した場合は、バイアス出力Yは温度に対して4次、5
次的な変化をするようになる。このため、ジャイロ装置
を例えば車載ナビゲーション用として用いようとする場
合等、ジャイロ装置の使用温度範囲が広くなると、特に
その低温側と高温側で大きなバイアス変動が生じてしま
う問題があった。
【0038】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
もので、その目的は上記従来の課題を一掃した新規なジ
ャイロ装置を提供せんとするものである。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明によるジャイロ装
置は例えば図1に示すように、音叉(図9の1)と、こ
の音叉に生ずるコリオリ力によるモーメントを検出する
検出部(図9の81−1,81−2)と、その音叉を自
励発振させるための制御装置(図11の35)と、その
検出部から生ずる信号を処理するためのデモデュレータ
(33)とを有するジャイロ装置において、任意関数発
生回路(44)を用いて温度センサ(40)から得られ
た温度と基準温度との温度差から温度に関して高次的な
任意の信号を発生させ、この発生された信号をそのデモ
デュレータ(33)の出力に加えるようになしたもので
ある。
【0040】また、本発明は上記のジャイロ装置におい
て、その任意関数発生回路(44)が例えば図2に示す
ように、温度信号発生回路(45)と折線関数発生回路
(46)とより成るものである。
【0041】
【作用】本発明による任意関数発生回路(44)によれ
ば、基準温度と温度センサ(40)より得られる外部温
度との差から温度に対して任意の信号を作り出し、その
信号をデモジュレータ33の出力に加算することにより
、例えば音叉(1)の検出圧電素子(6,6A)の静電
容量温度係数とヒンジ80の角振動検出用圧電素子(8
1−1,81−2)の静電容量温度係数との差や、残留
振動の変化にともなう温度に対して高次的なバイアスの
温度変動を補償することができる。
【0042】
【実施例】図1は、本発明によるジャイロ装置の一実施
例の検出系7Aを示すブロック図である。この図1にお
いて、図12に示す従来例と同じ部分は同じ符号で示し
、それ等の詳細説明は省略する。またジャイロ装置とし
ての基本的な動作も、従来例と同様であるので、その説
明を省略する。図1の本発明の一実施例と、図12の従
来例との違いは、図1の本発明の例においては、新たに
任意関数発生回路44を、ゲイン調整器41と並列に設
けたことにある。以下この任意関数発生回路44につい
て述べる。
【0043】まず、音叉1(図9で図示されている。)
の近傍に設けた温度センサ40により、音叉1の近傍の
温度Ti を検出し、さらにこの温度Ti と基準温度
TR とを減算器40Aで比較し、その差ΔT=Ti−
TRを任意関数発生回路44に入力し、これにより温度
に関する任意の関数出力であるV4 を得ることができ
る。従来のジャイロ装置としては、温度に関して検出装
置7のバイアス出力は高次的な分布を示すが、これを補
償するように任意関数発生回路44と温度に関する一次
補正回路であるゲイン調整器41のゲインK2 及びバ
イアス修正回路43を調整する。
【0044】ゲイン調整器41及び任意関数発生回路4
4から出力された電圧V3 及びV4 を加算器48で
加算し、この加算出力V5をデモジュレータ33の出力
に加算器42で加算入力することにより、バイアス値の
温度に対する高次的な補償をすることができ、温度に対
して影響を受けないジャイロ装置を得ることができる。
【0045】図2は本発明の主要部である任意関数発生
回路44の一実施例である。この図2に示すように、任
意関数発生回路44は温度信号発生回路45と折線関数
発生回路46とからなる。温度信号発生回路45は温度
差信号ΔTを入力とし、バイアス電圧+VBTを加えて
使用温度範囲(TMIN〜TMAX)において、正電圧
の温度信号+ET と負電圧の温度信号−ET を折線
関数発生回路46に出力するものである。折線関数発生
回路46は、温度信号発生回路45から接続端子45c
及び46cを介して供給されるの正の温度信号+ET 
と温度信号発生回路45から接続端子45b及び46b
を介して供給される負の温度信号−ET とを入力とし
、これらをバイアス電圧−VB とバイアス電圧+VB
 とそれぞれ比較してダイオードの非直線特性を利用し
て折線関数を作り出す回路である。
【0046】温度信号発生回路45において、温度差信
号ΔTを入力端子45a及び抵抗器45−3を介して演
算増幅器45−1の反転入力端子に供給し、この演算増
幅器45−1の出力端子と反転入力端子との間に抵抗器
45−4を接続し、バイアス電圧+VBTが供給されて
いる端子と演算増幅器45−1の反転入力端子との間に
抵抗器45−5を接続し、また演算増幅器45−1の非
反転入力端子を抵抗器45−6を介してアース電位に接
続し、演算増幅器45−1の出力端子と演算増幅器45
−2の反転入力端子との間に抵抗器45−7を接続し、
演算増幅器45−2の出力端子と反転入力端子との間に
抵抗器45−8を接続し、演算増幅器45−2の非反転
入力端子とアース電位との間に抵抗器45−9を接続し
、演算増幅器45−1の出力電圧である負の温度信号−
ET を接続端子45bに供給し、演算増幅器45−2
の出力電圧である正の温度信号+ET を接続端子45
cに供給する。
【0047】折線関数発生回路46において、正の温度
信号+ET が供給される接続端子46cに(n+1)
個の抵抗器46TN0,46TN1〜46TNnを接続
し、これら(n+1)個の抵抗器のそれぞれとバイアス
電圧−VB が供給される端子との間に抵抗器46BN
0,46BN1〜46BNnを接続し、演算増幅器46
−1の反転入力端子に抵抗器46TN0と46BN0と
の接続点及びn個のダイオード46DN1〜46DNn
のカソードを接続し、前記の抵抗器46TN0と46B
N0との接続点を除くn個の抵抗器同士の接続点と前記
n個のダイオード46DN1〜46DNnのカソードと
を接続する。
【0048】また、負の温度信号−ET が供給される
接続端子46bに(m+1)個の抵抗器46TP0,4
6TP1〜46TPmを接続し、これら(m+1)個の
抵抗器のそれぞれとバイアス電圧+VB が供給される
端子との間に(m+1)個の抵抗器46BP0,46B
P1〜46BPmを接続し、演算増幅器46−1の反転
入力端子に抵抗器46BP0と46TP0との接続点及
びm個のダイオード46DP1〜46DPmのアノード
を接続し、前記抵抗器46BP0と46TP0との接続
点を除くm個の抵抗器同士の接続点と前記m個のダイオ
ード46DP1〜46DPmのカソードとを接続し、演
算増幅器46−1の出力端子と反転入力端子との間に抵
抗器46−2を接続し、演算増幅器46−1の非反転入
力端子とアース電位との間に抵抗器46−3を接続する
。演算増幅器46−1の出力である任意関数発生回路4
4の出力V4 を出力端子46aに供給する。
【0049】任意関数発生回路44の動作を図3から図
5を参照して説明する。任意関数発生回路44の温度信
号発生回路45の入出力特性は図3に示すように、音叉
温度Tiに対して温度差信号ΔTが特性a31のように
得られるものとする。抵抗器45−3,45−4及び4
5−5の抵抗値をそれぞれR453,R454及びR4
55とする。演算増幅器45−1の出力としては特性a
32に示す−(R454/R453)・ΔTとバイアス
電圧+VBTによる電圧(−R454/R455)・(
+VBT)との和として特性a33の負の温度信号−E
T が得られる。抵抗器45−7,45−8の抵抗値R
457,R458が等しいとすると、演算増幅器45−
2の出力は、−(R458/R457)・(−ET )
=−(−ET )となり、信号の極性が正となり特性a
34の正の温度信号+ET が得られる。
【0050】図4及び図5を参照して折線関数発生回路
46の動作を説明する。簡単のため、ダイオード46D
N1〜46DNn及び46DP1〜46DPmの順方向
電圧は0とする。抵抗器46BN1〜46BNn及び4
6TN1〜46TNnの抵抗値をそれぞれRBN1〜R
BNn及びRTN1〜RTNnとし、抵抗器46BP1
〜46BPm及び46TP1〜46TPmの抵抗値をそ
れぞれRBP1〜RBPm及びRTP1〜RTPmとす
る。
【0051】図4Aは、正の温度信号+ET の個々の
折線回路に対する演算増幅器46−1の出力V4 への
寄与を示す。抵抗器46BN1,46TN1及びダイオ
ード46DN1からなる折線回路のみが演算増幅器46
−1の入力回路であるとして考える。正の温度信号+E
T が0電圧では負のバイアス電圧−VB がダイオー
ド46DN1を逆バイアスしているので、演算増幅器4
6−1に電流が流れ込まないため演算増幅器46−1の
出力V4 は0である。正の温度信号+ET が0から
増加して行くと、+ET =(RTN1/RBN1)V
B の点(図4AのN1点)から−(R462/RTN
1)のゲインを持つ折線a41が得られる。同様に、N
2点で折れた折線カーブa42が得られ、更に図示省略
したN3〜Nn点にて折れた折線カーブが得られる。
【0052】図4Bは、負の温度信号−ET の個々の
折線回路に対する演算増幅器46−1の出力を示す。抵
抗器46BP1,46TP1及びダイオード46DP1
からなる折線回路のみが演算増幅器46−1の入力回路
であると考える。負の温度信号−ET が0電圧では正
のバイアス電圧+VB がダイオード46DP1を逆バ
イアスしているので、演算増幅器46−1に電流が流れ
込まないため演算増幅器46−1の出力V4 は0であ
る。負の温度信号−ET が0から増加していくと、−
ET =−(RTP1/RBP1)VB の点(図4B
のP1点)から−(R462/RTP1)のゲインを持
つ折線a43が得られる。同様に、P2点にて折れた折
線カーブa44が得られ、図示省略したP3〜Pm点に
て折れた折線カーブが得られる。図4A及びBを加算す
ると図4Cを得る。
【0053】また、図5A及びBは図2に示す抵抗器4
6BN0,46TN0,46BP0及び46TP0の回
路それぞれに対する演算増幅器46−1の出力V4 を
示す。抵抗器46BN0及び46BP0からの寄与分は
図5Aの直線a51及び図5Bの直線a53で示すよう
に、それぞれ正の温度信号+ET 及び負の温度信号−
ET に無関係で一定値であり、図12の従来例に示す
バイアス修正回路43の機能と同じものである。更に、
抵抗器46TN0,46TP0からの寄与分としてそれ
ぞれ図5Aの直線a52及び図5Bの直線a54で示す
ように、温度信号に比例した信号が得られるが、これは
図12の従来例に示すゲイン調整器41の機能と同じも
のである。ここでは修正動作の説明上記載する。
【0054】抵抗器46BN0,46TN0,46BP
0及び46TP0の抵抗値をそれぞれRBN0,RTN
0,RBP0及びRTP0とすると、バイアス修正は図
5Aの直線a51及び図5Bの直線a53に示すように
それぞれ(R462/RBN0)・VB 及び−(R4
62/RBP0)・VB で与えられる。温度信号に比
例した信号即ち一次補正は、図5Aの直線a52及び図
5Bの直線a54に示すようにそれぞれゲイン−(R4
62/RTN0)及び(R462/RTP0)の直線と
なる。バイアス修正及び一次補正を図5Bであるとして
、これと図4Cとを加算すると図5Cの特性を得る。
【0055】上述の動作説明から明かなように、正の温
度信号+ET 及び負の温度信号−ET に対する個々
の折線回路の折れ点及びゲインは任意に選択可能であり
、それぞれ複数個の折線回路を用いることで任意の特性
を得ることができる。温度信号発生回路45の特性を示
す図3及び折線関数発生回路46の特性を示す図5Cと
を合成すると、任意関数発生回路44の出力V4 は図
5Dに示すようになる。
【0056】一般的には、任意関数発生回路44は上記
理由により任意の関数を発生させることができる。この
任意関数発生回路44の出力V4 は、図17に示す従
来のジャイロ装置の検出装置7の温度によるバイアス出
力の高次的な分布と同型であるので、減算すれば殆どす
べてのバイアスが補償できることは明白であろう。なお
、簡易化のため同型で示したが、修正信号の極性を反転
して加算しても同様である。
【0057】次に任意関数発生回路44の温度信号発生
回路45の他の例を図6に示し、この図6において、図
2に対応する部分には同一符号を付してその詳細説明を
省略する。図6において、45´は本例の温度信号発生
回路を示し、この温度信号発生回路45´において、抵
抗器45−5に供給するバイアス電圧はバイアス電圧−
VBTとし、演算増幅器45−1の出力電圧として得ら
れる正の温度信号+ET を接続端子45cに供給し、
演算増幅器45−2の出力電圧として得られる負の温度
信号−ET を接続端子45bに供給する。他の構成は
図2の例と同じである。
【0058】本例の温度信号発生回路45´の動作を図
7を参照して説明する。温度信号発生回路45の入出力
特性は音叉温度Tiに対して温度差信号ΔTが特性a7
1のように得られるものとする。抵抗器45−3,45
−4及び45−5の抵抗値をそれぞれR453,R45
4及びR455とする。演算増幅器45−1の出力はカ
ーブa72に示す−(R454/R453)・ΔTとバ
イアス電圧−VBTによる電圧(R454/R455)
・VBTの和として、特性a73で示すように正の温度
信号+ET となる。抵抗器R45−7,R45−8の
抵抗値R457,R458が等しいとすると、演算増幅
器45−2の出力は−(R458/R457)・(+E
T )=−(+ET )となり、信号の極性が負となり
特性a74に示す負の温度信号−ET が得られる。
【0059】図6の温度信号発生回路45´の特性を示
すこの図7は、使用温度範囲(TMIN〜TMAX)の
上限TMAX において正の温度信号+ET 及び負の
温度信号−ET が0となるようにしたことが、図2の
温度信号発生回路45と異なっている。しかしながら、
この図7に示す正の温度信号+ET 及び負の温度信号
−ET を図2の折線関数発生回路46に供給すれば、
任意関数を発生することができることは明白である。
【0060】次に、図2の折線関数発生回路46の他の
例を図8に示す。この図2と対応する部分に同一符号を
付して示す図8において、正の温度信号+ET が供給
されている接続端子46cに抵抗器46TN0,46T
N1〜46TNnの一端及び演算増幅器46CN1〜4
6CNnの非反転入力端子を共通に接続し、正のバイア
ス電圧+VB が供給される端子に抵抗器46BN0,
46BN11〜46BNn1の一端を接続し、抵抗器4
6BN11〜46BNn1の他端を演算増幅器46CN
1〜46CNnの反転入力端子及び抵抗器46BN12
〜46BNn2の一端に接続し、演算増幅器46CN1
〜46CNnの出力端子をそれぞれダイオードDN1〜
DNnのカソードに接続し、ダイオードDN1〜DNn
のアノードをそれぞれ抵抗器RN1〜RNnの一端及び
FETであるQN1〜QNnのゲートに接続し、抵抗器
46TN1〜46TNnの他端をそれぞれFETである
QN1〜QNnのドレインに接続し、抵抗器46BN1
2〜46BNn2及び抵抗器RN1〜RNnを共通に接
地し、抵抗器46BN0,46TN0の他端及びFET
であるQN1〜QNnのソースを共通に演算増幅器46
−1の反転入力端子に接続する。
【0061】また、負の温度信号−ET が供給されて
いる接続端子46bに抵抗器46TP0,46TP1〜
46TPmの一端及び演算増幅器46CP1〜46CP
mの反転入力端子を共通に接続し、負のバイアス電圧−
VBが供給される端子に抵抗器46BP0,46BP1
1〜46BPm1の一端を接続し、抵抗器46BP11
〜46BPm1の他端を演算増幅器46CP1〜46C
Pmの非反転入力端子及び抵抗器46BP12〜46B
Pm2の一端に接続し、演算増幅器46CP1〜46C
Pmの出力端子をそれぞれダイオードDP1〜DPmの
アノードに接続し、ダイオードDP1〜DPnのカソー
ドをそれぞれ抵抗器RP1〜RPmの一端及びFETで
あるQP1〜QPmのゲートに接続し、抵抗器46TP
1〜46TPmの他端をそれぞれFETであるQP1〜
QPmのドレインに接続し、抵抗器46BP12〜46
BPm2及び抵抗器RP1〜RPmの他端を共通に接地
し、抵抗器46BP0,46TP0の他端及びFETで
あるQP1〜QPmのソースを共通に演算増幅器46−
1の反転入力端子に接続する。
【0062】図8の折線関数発生回路によっても図2の
折線関数発生回路46と同様に種々の折線関数を発生す
ることができる。なお、本発明は上述実施例に限定され
ず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採り得
ることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下に列挙する効果が得られる。従来例においては、例
えば音叉1の検出圧電素子6,6Aとヒンジ80の角振
動検出用圧電素子81−1,81−2の圧電素子容量温
度係数との間に違いがある場合、図16に示すようにバ
イアス出力Yは温度に対して二次的な分布を示す。また
、残留振動Ωが温度に関して一次的に変化した場合は、
図17に示すように温度に関して三次的なバイアス出力
の変化を示す。更に、温度に対して残留振動Ωが二次的
、三次的に変化した場合は、バイアス出力Yも四次、五
次的な変化となり複雑な変化となっていた。しかしなが
ら、本発明によれば、任意関数発生回路44により、バ
イアス出力の温度に関する高次的な分布を補償すること
ができ、広い温度範囲にわたってバイアス出力Yの温度
感度を無くすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるジャイロ装置の一実施例の検出系
のブロック図である。
【図2】図1の回路中の任意関数発生回路44の一例を
示す構成図である。
【図3】図2の回路中の温度信号発生回路45の動作特
性図である。
【図4】図2の回路中の折線関数発生回路46の動作特
性図の一部である。
【図5】図2の回路中の折線関数発生回路46の動作特
性図の残部である。
【図6】図1の回路中の任意関数発生回路44の他の例
を示す構成図である。
【図7】図6の任意関数発生回路の動作説明図である。
【図8】図2の回路中の折線関数発生回路の他の例を示
す構成図である。
【図9】従来のジャイロ装置の一部を除いた斜視図であ
る。
【図10】図9の要部の軸(Z−Z)方向より見た側面
図である。
【図11】従来の自励発振系の一例を示すブロック図で
ある。
【図12】従来の検出系の一例を示すブロック図である
【図13】図11におけるプリアンプ34と圧電素子6
,6Aの結線図である。
【図14】図12におけるプリアンプ32と圧電素子8
1−1,81−2の結線図である。
【図15】温度と検出装置7のバイアス出力Yの温度一
回微分の関係を示す線図である。
【図16】温度と検出装置7のバイアス出力Yとの関係
を示す線図である。
【図17】温度と検出装置のバイアス出力Yとの関係を
示す線図である。
【符号の説明】
1  音叉 7  検出装置 7A  検出系 33  デモジュレータ 35  制御装置 35A  自励発振系 40  温度センサ 44  任意関数発生回路 45  温度信号発生回路 46  折線関数発生回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  音叉と、該音叉に生ずるコリオリ力に
    よるモーメントを検出する検出部と、上記音叉を自励発
    振させるための制御装置と、上記検出部から生ずる信号
    を処理するためのデモデュレータとを有するジャイロ装
    置において、任意関数発生回路を用いて温度センサから
    得られた温度と基準温度との温度差から温度に関して高
    次的な任意の信号を発生させ、該発生された信号を上記
    デモデュレータの出力に加えるようになしたことを特徴
    とするジャイロ装置。
  2. 【請求項2】  上記任意関数発生回路は温度信号発生
    回路と折線関数発生回路とより成ることを特徴とする請
    求項1記載のジャイロ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005103618A1 (ja) * 2004-04-20 2005-11-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. ジャイロ装置
JP2010223885A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Rohm Co Ltd 温度補償回路ならびに加速度または角速度センサ

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WO2005103618A1 (ja) * 2004-04-20 2005-11-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. ジャイロ装置
JP2010223885A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Rohm Co Ltd 温度補償回路ならびに加速度または角速度センサ

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