JPH04278414A - ジャイロ装置 - Google Patents

ジャイロ装置

Info

Publication number
JPH04278414A
JPH04278414A JP3040363A JP4036391A JPH04278414A JP H04278414 A JPH04278414 A JP H04278414A JP 3040363 A JP3040363 A JP 3040363A JP 4036391 A JP4036391 A JP 4036391A JP H04278414 A JPH04278414 A JP H04278414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tuning fork
temperature
equation
output
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3040363A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Murakoshi
尊雄 村越
Takeshi Hojo
武 北條
Isao Masuzawa
益沢 功
Akihiro Chiyou
長 亮弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokimec Inc filed Critical Tokimec Inc
Priority to JP3040363A priority Critical patent/JPH04278414A/ja
Publication of JPH04278414A publication Critical patent/JPH04278414A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジャイロ装置、特に音叉
を用いたジャイロ装置(角速度検出装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のジャイロ装置としては、
例えば、特開昭63−38110号に示すようなものが
ある。ここで、従来のジャイロ装置の一例を図3〜図6
を参照して説明する。図3に示す従来の例に於ては、音
叉1を、大なる質量を有する振動質量部1−1,1−1
と、これ等の夫々に連結した撓み部1−2,1−2と、
両撓み部1−2,1−2の各遊端を連結する基部1−3
と、この基部1−3より両撓み部1−2,1−2間の空
隙内を両者に非接触で伸びる連結部1−4とより構成す
る。80はヒンジで、このヒンジ80は、中央の連結部
80−2と、それから上下に伸延する短冊状のヒンジ部
80−1,80−3と、該2個のヒンジ部80−1,8
0−3の遊端を一体的に連結、結合する基部又は円環部
80−4とから構成される。ヒンジ部80−1,80−
3には、音叉1の入力軸Z−Zまわりに入力する角速度
Ωによる音叉1、従って、ヒンジ80に生ずる撓みを検
出するための圧電素子81−1,81−2が夫々固定さ
れる。又、ヒンジ80の連結部80−2は、音叉1の連
結部1−4のコ字状凹部1−4aに嵌合している。又、
ヒンジ80の基部、即ち円環部80−4の両開口端に、
一端が閉じている略々同形状、且つ同寸法の筒状体21
−1,21−2の開口部を夫々気密に固定する。この場
合、円環部80−4、筒状体21−1,21−2の軸は
、夫々音叉軸或いは入力軸Z−Zに一致するようになさ
れている。筒状体21−1,21−2の夫々の閉端21
−1a,21−2aを、円筒状の弾性部材22−1,2
2−2を介し、下端部が夫々取付基台2に固定されてい
るL字型金具23−1,23−2の上端部に固定する。
【0003】図4は図3に示した従来例の原理を説明す
るための説明図で、その主要部を図3の軸Z−Z方向か
ら見たものである。同図に示す如く、このジャイロ装置
に、角速度Ωが軸Z−Zまわりに加わると、それに対応
したコリオリの力FC が両振動質量部1−1,1−1
に互に平行且つ反対方向に発生し、これによるトルクが
、ヒンジ80の連結部80−2を介してヒンジ部80−
1,80−3に、図に示す如く、S字状の曲げ変形を生
ぜしめる。この場合、圧電素子81−1,81−2は、
その分極方向が同図で+,−で示したように、互に逆方
向になるように、夫々ヒンジ部80−1,80−3に固
定されているので、両圧電素子81−1,81−2を並
列接続して一つの出力VP1とし、これを音叉1を駆動
する制御装置35の位相出力VP2′と共に検出装置7
で同期整流することにより、入力角速度Ωを検出し、従
ってジャイロ装置を得ることが出来る。一方、音叉1の
変位を検出するため、その両撓み部1−2,1−2に取
付けた変位検出器(圧電素子)6,6Aの出力は、制御
装置35を介して、音叉1の2個の撓み部1−2,1−
2に取付けられた例えば圧電素子製の駆動素子4,4A
に入力され、これにより音叉1の自励発振系が構成され
る。
【0004】図5は図3に示す制御装置35を含んだ自
励発振系35A及び検出装置7を含んだ検出系7Aの一
実施例を示すブロック線図である。図中、10は音叉1
の力学的振動系、すなわち制御対象(振動ジャイロの音
叉系)を示し、ブロック内はその伝達関数を示す。11
Bは変位検出器6,6A全体を示し、G2 は、そのゲ
インである。上記変位検出器11Bの出力電圧VP2は
、制御装置35のプリアンプ34に加えられ、45°位
相器37、乗算器12を介して、制御装置35の出力と
して制御信号VC を出力し、その出力VC は駆動素
子4,4Aよりなる駆動装置4Bを介して、力学的振動
系10に加えられ、制御ループが閉じるよう構成されて
いる。45°位相器37の出力VP3はAC−DC変換
部16にも加えられる。AC−DC変換部16は、入力
電圧VP3を全波整流し、図示せずも適当な平滑回路に
よりVP3の振幅に対応した直流電圧を出力する。VP
3の直流電圧は、基準電圧数1を例えばポテンショメー
タのような設定素子15を通して得られた設定電圧VI
 と、加算器AD1で比較され、その偏差信号は、偏差
増幅器18に加えられる。
【数1】 偏差増幅器18は、加えられた偏差信号を増幅し、その
出力を乗算器12へ供給する。上述の如く構成された制
御装置35を含んだ自励発振系35Aの閉ループは発散
振動する性質をもち、正弦波状の振動を生じ、その振幅
は次第に増大する。これは、ループ一巡の信号がそのよ
うに振動しつつ増大することをあらわすので、音叉1も
また、その周波数で力学的に振動しつつ、その振動を増
大する。これにつれ、AC→DC変換部16の入力電圧
VP3も増大するので、設定電圧VI とAC→DC変
換部16の出力電圧との差は次第に減少していき、乗算
器12に加わる偏差増幅器18の出力電圧も減少する。 このため、乗算器12の出力は、VP3の増大と共に偏
差増幅器18の出力電圧の減少の影響で小さな値となっ
て行き、ついにはループ一巡の信号も音叉1の振幅も一
定となる。
【0005】図6Aは図5に示した自励発振系35Aの
制御装置35のプリアンプ34と変位検出器11Bとし
ての圧電素子6,6Aの部分を示す結線図である。例え
ば圧電素子より成る変位検出器6,6Aの各々は、音叉
1の各脚の振れ角φに比例した電圧VP2=KV2φの
電圧源6−1と静電容量C2 とで近似的に表わされる
。ここで
【数2】 一方、プリアンプ34は、抵抗R2 の入力抵抗器34
−1、演算増幅器34−2、抵抗R3 ,R4 のフィ
ードバック抵抗器34−3,34−4より構成される。 演算増幅器34−2の入力電圧Vi2と圧電素子6,6
Aの出力電圧VP2との間には、
【数3】 但し、Sはラプラス演算子である。ここで、VP2は数
4で表わされるので、
【数4】 (数5;振動振幅、ω0 ;音叉の角周波数)
【数5】 この数4を数3に代入し、時間領域に変換すれば、次式
が得られる。
【数6】 ここで、δ2 はR2 C2 等で決まる位相角である
。一方、変位検出器6,6AのゲインKV2は次式で表
わされる。
【数7】 但し数8は変位検出器の寸法で決まる定数、数9は変位
検出器6,6Aの電気機器結合係数を表わす。
【数8】
【数9】 数7を数6に代入すれば、
【数10】 数10の中で、温度変化の影響を受けやすいものは、例
えば圧電素子からなる変位検出器6,6Aの静電容量C
2 であり、これが温度変化を受けないためには、次式
が成立する必要がある。
【数11】 しかしながら図5に示す自励発振系35Aとしてみると
、上式の条件は、位相的に音叉1の振幅φに対して45
°進んでいることになり、(数10のδ2 =45°)
、理想発振系としての90°進みの条件が満たされてい
ないため、一般には通常のR,C回路で構成される第1
の45°位相器37をプリアンプ34の出力段に設けて
いる。また、音叉1の振動振幅φは位相検出器6,6A
及び、プリアンプ34に関する条件式と45°位相器3
7と両者合せて90°進んだ信号VP3となり、この位
相信号VP3は音叉1の振動振幅φの微分値数12(レ
ート)に相当することになる。
【数12】 数2より
【数13】 簡単のため、プリアンプ34、45°位相器37のゲイ
ンを1とし、45°位相器37で位相が45°進むとす
ると、45°位相器37の出力VP3は次式で表わされ
る。
【数14】 更に、簡単のためにAC→DC変換部16のゲインを1
とすると、後述するように数14の振幅が設定電圧VI
 に等しくなることから、音叉1の振動レートは次式で
表わされる。
【数15】 上述したように図5の制御装置35を含む自励発振系3
5Aの一巡ループは、振幅のレートを一定にするような
自動制御機能をもち、且つその周波数を力学的振動系の
共振周波数に保つ機能をも、あわせ備えている自励発振
系であることがわかる。一定となる振幅は、設定電圧V
I と偏差増幅器18のゲインとで定まるが、偏差増幅
器18の伝達関数に、周波数が低くなるに従ってゲイン
が増幅するような特性(例えば「比例+積分」特性)を
用いると、振幅の定常値は設定電圧V1 のみによって
定まる。これより、設定素子15でVI を変えること
により、振幅を任意にきめることができる。
【0006】次に、図5の検出系7Aについて述べる。 前述の如く、音叉1を動作させた状態で図3に示す音叉
軸Z−ZのまわりにΩで示す角速度が入力されると、2
個の振動質量部1−1,1−1には、速度vと入力角速
度Ωの積に比例したコリオリの力FC が夫々発生し、
音叉1を上記音叉軸Z−Zのまわりに音叉1と同一の振
動数で交番振動させる。この交番振動の変角は、圧電素
子81−1,81−2からなる角振動検出器81によっ
て、電気信号に変換され、電圧出力となる。この場合、
図5の検出系7Aに示す如く、上記角振動検出器81の
出力電圧VP1を、プリアンプ32を介してデモジュレ
ータ33に入力し、同期整流した後、必要があればフィ
ルタ36を通すことにより、音叉1の音叉軸Z−Zまわ
りに入力される角速度Ωに比例した電圧Yが出力され、
ジャイロ装置が構成される。即ち、音叉1の両振動質量
部1−1,1−1の質量、該振動質量部1−1,1−1
間の距離の積を比例定数KT で表わすものとする。音
叉軸Z−Zまわりの入力角速度Ωと比例定数KT と音
叉1の速度、即ち振幅数16を微分したものとを乗じた
コリオリの力FC による交番トルク数17は、音叉1
全体を音叉軸Z−Zのまわりに交番角振動させる。
【数16】
【数17】 図5の31は、音叉1を含むZ−Z軸まわりの機械系で
、ブロック内はその伝達関数である。交番角振動の偏角
θは角振動検出器81によって電気信号VP1に変換さ
れ、検出装置7のプリアンプ32に加えられる。プリア
ンプ32で交流増幅した後、デモジュレータ33におい
て、同期整流され、フィルタ36を通して角速度Ωに比
例した電圧Yが検出装置7から出力できることになる。 ここで、デモジュレータ33の基準信号として、自励発
振系35Aの制御装置35内のプリアンプ34の出力V
P2′が、検出系7Aの検出装置7内の90°位相器5
0を介して供給されている。尚、KV1は角振動検出器
81を構成する圧電素子81−1,81−2の偏角−電
圧変換定数、K1 はプリアンプ32のゲインである。 ブロック31内の伝達関数内に於ける、Iは音叉軸Z−
Zまわりの音叉系の慣性能率、数18は音叉系の等価粘
性抵抗係数、Kは圧電素子81−1,81−2の音叉軸
Z−Zまわりのトルクバネ定数、又、Sはラプラス演算
子を夫々示す。
【数18】
【0007】尚、図6Bは検出系7Aの検出装置7のプ
リアンプ32と角振動検出器81を構成する圧電素子8
1−1,81−2との一例を示す結線図で、同図に於い
て、圧電素子より成る角振動検出器81は、検出系7A
に用いた場合には、機械系31の偏角θに比例した電圧
VP1=KV1θの電圧源81−10と静電容量C1 
とで近似的に表わされる。一方、プリアンプ32は、抵
抗Rの入力抵抗器32−1、演算増幅器32−2、抵抗
R5,R6 のフィードバック抵抗器32−3,32−
4より構成される。演算増幅器32−2の入力電圧Vi
1と圧電素子81−1,81−2の出力電圧VP1との
間には、次式の関係がある。
【数19】 但し、Sはラプラス演算子である。ところで、機械系3
1は、数17とし、図5に示す伝達関数で表わされる関
数で、偏角θを出力する。その共振点は、普通、自励発
振系35Aの力学的振動系10の共振点より低い周波数
に選ばれるので、振動系10の共振周波数において、機
械系31のゲインは1より小さく、位相は180°遅れ
ている。そのゲインをK2 とすると、偏角θは次式と
なる。
【数20】 従って、数19を時間領域で表わすと次式となる。
【数21】 ここで、δ1 はR1 ,C1 等で決まる位相角であ
る。一方、角振動検出器81の圧電素子81−1,81
−2のゲインKV1は次式で現われる。
【数22】 但し、数23は電圧素子の寸法で決まる定数、数24は
電圧素子の電気機器結合係数を表わす。
【数23】
【数24】 数22を数21に代入すれば
【数25】 数25の中で、温度変化の影響をうけやすいものは、角
振動検出器81を構成する圧電素子81−1,81−2
の静電容量C1 であり、これが温度変化をうけないた
めには次式が成立する必要がある。
【数26】 しかしながら、この条件は図6Bのプリアンプ32の入
力電圧Vi1、即ちその出力VP1′の信号位相を45
°進めることになる(数16で、δ1 =45°を意味
する)。
【0008】一方、自励発振系35Aの制御装置35の
プリアンプ34のゲインを1とすると、その出力VP2
′は数10で表され、検出系7Aの検出装置7のプリア
ンプ32のゲインを1とすれば、その出力VP1′は数
25で表され、両者の信号の位相差は90°である。従
って、制御装置35のプリアンプ34の出力VP2′を
入力とする90°位相器50を検出装置7内に設け、合
計90°の位相差をもつ信号出力VF を、デモジュレ
ータ33の基準信号としてデモジュレータ33に供給し
、基準信号VF とプリアンプ32の出力VP1′とが
同位相或いは180°位相になるように構成している。 従って、簡単のため、プリアンプ32、デモジュレータ
33及びフィルタ36のゲインを1とすると、数25よ
り、検出装置7の出力Yは次式で表わされる。
【数27】 音叉1の振動レート数14を表わす数15を数27に代
入すると、
【数28】 温度変化の影響をうけない数11及び数26を数28に
あてはめると、次式を得る。
【数29】 上式より、図5に示すブロック線図のジャイロ装置は、
温度変化の影響をうけないことが知れる。
【0009】これを、動作的に簡単に述べると、音叉系
の振動レート数15は、その値が一定となるような制御
装置35の作用により、その振幅数5を検出する圧電素
子6,6Aのゲインが増大すると逆に、小さくなる。一
方、検出系7Aの圧電素子81−1,81−2のゲイン
が増大すると、その出力は増大する。ジャイロ出力は、
音叉系の振動レートと検出系の出力との積になっている
ため、上記音叉系及び検出系のプリアンプを含めた圧電
素子の温度特性を夫々最小にすることにより、温度変化
の影響を受けないジャイロ装置を得ることができる。 尚、上述の構成により、スケールファクターの温度変化
の少いジャイロを得ることが出来るが、実際には、スケ
ールファクターのわずかな温度変化が残存し、又、音叉
1の製作上のアンバランス等により、バイアス自体が温
度による影響をうけることが避けがたい。図5の検出装
置7内の符号40は、音叉1の近傍に設けた温度センサ
であり、その検出温度Tiと基準温度TR との差、即
ちΔT=Ti−TR に比例した信号を減算器40Aよ
り得、これをゲイン調整器41に供給する。ゲイン調整
器41は、その入力信号に比例した電圧V3が発生し、
その比例ゲインK2 を調整することができ、その出力
V3 をデモジュレータ33の出力に加算器42で加算
入力することにより、バイアス値の温度に対する一次的
な変化を補償する。尚、図5に於いて、43はバイアス
修正回路で、音叉1のアンバランス等による固定的なバ
イアス出力を修正するためのものである。この従来例は
、ジャイロ出力に対し、音叉1の振動系の検出圧電素子
6,6Aの出力伝達関数と、検出系の圧電素子81−1
,81−2の出力伝達関数とが、分母・分子の関係にな
る点に着目し、これ等を同種の素子で構成すると共に、
それぞれのプリアンプの入力抵抗をR1 =1/(C1
 ω0 ),R2 =1/(C2 ω0 )にすると共
に、音叉の自励発振系のプリアンプの後段に45°位相
器37を設けることにより、自励発振系としての動作を
確保すると同時に、検出系のデモジュレータへの基準出
力にも90°位相器50を設けることにより、圧電素子
の温度特性に依存しない高精度のジャイロ装置を得てい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来のジャ
イロ装置においては、図5の制御装置35を含む自励発
振系35Aにより、振幅のレートを一定にするような自
動制御機能を持ち、かつその周波数を力学振動系の共振
周波数に保つ機能をもあわせ備えているが、音叉1の共
振周波数の温度による変化、及び音叉1の入力軸Z−Z
まわりの慣性能率と、ヒンジ部80−1,80−3の入
力軸まわりのトルクバネ定数及び円環部80−4、筒状
体21−1,21−2の入力軸Z−Zまわりの慣性能率
で決定される入力軸Z−Zまわりの自由角共振周波数(
ヒンジ共振周波数)の温度変化、さらに自励発振系35
Aを構成する電気部品の温度感度により、振幅のレート
が温度に対して変化してしまいその結果、ジャイロの検
出感度(スケールファクター)も変化し、広範囲な温度
領域での使用が困難であった。本発明は、上記従来の課
題に鑑みなされたもので、その目的は上記従来の課題を
一掃した新規なジャイロ装置を提供せんとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるジャイロ装
置は、例えば図1及び図2に示すように、音叉1と、こ
の音叉1に生ずるコリオリ力FC によるモーメントを
検出する検出部と、この音叉1を自励発振させるための
制御装置35と、検出部から生ずる信号を処理するため
の検出装置7とを有するジャイロ装置において、ゲイン
調整器17と加算器20を用いて、温度センサ40から
得られた温度と基準温度TR との差に比例した出力を
制御装置35内の設定素子15から得られる基準電圧V
I に加えるようにしたものである。
【0012】
【作用】本発明による制御装置35によれば、基準温度
TR と温度サンセ40より得られる外部温度との差を
ゲイン調整器17にて大きさ及び極性を調整し、さらに
AD2加算器20により設定素子15からの電圧に加算
することにより、例えば音叉共振周波数、ヒンジ共振周
波数及び制御装置35に用いている電気部品等の温度変
化に起因する温度に対する1次的なスケールファクター
の変化を補償することが出来る。
【0013】
【実施例】以下、図1及び図2を参照しながら、本発明
ジャイロ装置の一実施例について説明する。図1は、本
発明によるジャイロ装置の例を示すブロック図である。 同図において、図5に示す従来例と同じ部分は同じ符号
で示し、それらの詳細説明は省略する。またジャイロ装
置としての基本的な動作も、従来例と同様であるので、
その説明を省略する。
【0014】図1の本発明の一実施例と、図5の従来例
との違いは、図1においては新たにゲイン調整器17と
AD2加算器20を設けたことにある。以下このゲイン
調整器17とAD2加算器20について述べる。まず、
音叉1の近傍に設けた温度センサ40により、音叉1の
近傍の温度Tiを検出し、さらにこの温度Tiと基準温
度TR とを減算器40Aで比較し、その差ΔT=Ti
−TR をゲイン調整器17に入力する。このゲイン調
整器17はゲイン及び極性を調整することができ、その
ゲインをK3 とすれば、出力としてVT =K3 Δ
Tを得ることが出来る。この出力VT と設定素子15
から得られる基準電圧VI をAD2加算器20にて加
算し制御装置35を構成する。従来例においては数29
に示すように、スケールファクター(Y/Ω)は基準電
圧VI に比例しているが、本発明によればスケールフ
ァクターは以下の様に記述される。
【数30】 この数30で示すように、従来の基準電圧VI にゲイ
ン調整器17から得られる電圧VT を加算することで
、スケールファクターの温度に対する一次的な変化を補
償することが出来る。
【0015】図2はゲイン調整器17及びAD2加算器
20の一具体例の結線図である。図1に示す温度センサ
40からの温度Tiと基準温度TR との差であるΔT
=Ti−TR に比例した電圧信号V1 が減算器40
Aより入力端子60に印加される。説明の簡素化のため
、温度−電圧の変換定数を1として、V1 =ΔTと記
す。ゲイン調整器17は図2に示す如く、V1 を入力
信号として、この電圧を分圧比βで分圧するトリマー1
7−1、演算増幅器17−4、トリマー17−1の摺動
端子と演算増幅器17−4の正入力端子との間に接続さ
れる抵抗器17−5、トリマー17−1の一端と演算増
幅器17−4の負入力端子との間に接続される抵抗器1
7−2及び演算増幅器17−4の出力端子と負入力端子
との間に接続される抵抗器17−3より構成される。上
記ゲイン調整器17の出力電圧VT は、VT =K3
 ΔTとなる。 ここで、抵抗器17−2、17−3の抵抗値をそれぞれ
R172 ,R173 とすると、ゲイン調整器17の
ゲイン定数K3 は、K3 =(1+R173 /R1
72 )β−R173 /R172 となり、簡単のた
めR173 =R172 とすると、K3 =2β−1
で表され、トリマー17−1の設定分圧比βにより、ゲ
イン定数K3 は−1〜1の値をとる。即ち、ゲイン調
整器17は、そのトリマー17−1を摺動設定すること
により、そのゲインの大きさ及び極性を調整できる。
【0016】次に、図2に示すAD2加算器20につい
て述べる。AD2加算器20は、図2に示す如く、演算
増幅器20−5、ゲイン調整器17の出力電圧VT を
入力し演算増幅器20−5の負入力端子に接続される抵
抗器20−1、設定素子15から得られる電圧VI を
入力し演算増幅器20−5の負入力端子に接続される抵
抗器20−3、演算増幅器20−5の負入力端子と出力
端子の間に接続される抵抗器20−4及び演算増幅器2
0−5の正入力端子に接続される抵抗器20−2により
構成される。簡単のため、抵抗器20−1、20−3及
び20−4の抵抗値を等しくし、ゲインを1とすると、
上記AD2加算器20の出力電圧はVI +K3 ΔT
となる。 なお、本発明は上述実施例に限ることなく本発明の要旨
を逸脱することなくその他種々の構成が採り得ることは
勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下に列挙する効果が得られる。従来例に於いては、音
叉1の共振周波数、ヒンジ共振周波数の温度による変化
、及び自励発振系35Aを構成する電気部品の温度感度
等により、振幅のレートが温度に対して変化してしまい
その結果、ジャイロの検出感度(スケールファクター)
も変化し、広範囲な温度領域での使用が困難であったが
、本発明によれば、図1のゲイン調整器17及びAD2
加算器20により、スケールファクターの1次的な温度
感度を補償することができ、広い温度範囲にわたって、
スケールファクターを一定に保つことが出来るという利
益が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1のゲイン調整器17及びAD2加算器20
の例の接続図である。
【図3】従来のジャイロ装置の一部を除いた斜視図であ
る。
【図4】図3の要部の軸Z−Z方向より見た側面図であ
る。
【図5】従来例のブロック図である。
【図6】図5のプリアンプ及び圧電素子の結線図である
【符号の説明】
1  音叉 4、4A  駆動装置 6、6A  変位検出器 80  ヒンジ 81−1、81−2  角振動検出用圧電素子7  検
出装置 40  温度センサ 15  設定素子 17  ゲイン調整器 20  AD2加算器 35  制御装置 FC   コリオリ力 TR   基準温度 VI   基準電圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  音叉と、該音叉に生ずるコリオリ力に
    よるモーメントを検出する検出部と、上記音叉を自励発
    振させるための制御装置と、上記検出部から生ずる信号
    を処理するための検出装置とを有するジャイロ装置にお
    いて、ゲイン調整器と加算器を用いて、温度センサから
    得られた温度と基準温度との差に比例した出力を上記制
    御装置内の設定素子から得られる基準電圧に加えるよう
    になしたことを特徴とするジャイロ装置。
JP3040363A 1991-03-07 1991-03-07 ジャイロ装置 Pending JPH04278414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3040363A JPH04278414A (ja) 1991-03-07 1991-03-07 ジャイロ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3040363A JPH04278414A (ja) 1991-03-07 1991-03-07 ジャイロ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04278414A true JPH04278414A (ja) 1992-10-05

Family

ID=12578559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3040363A Pending JPH04278414A (ja) 1991-03-07 1991-03-07 ジャイロ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04278414A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001013066A1 (en) * 1999-08-18 2001-02-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Anglular velocity sensor
JP2012215503A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Citizen Holdings Co Ltd センサ駆動回路、及びそれを用いた物理量センサ
JP2015138034A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 適応慣性測定システム及び方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001013066A1 (en) * 1999-08-18 2001-02-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Anglular velocity sensor
EP1122514A1 (en) * 1999-08-18 2001-08-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Anglular velocity sensor
US6418790B1 (en) 1999-08-18 2002-07-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Angular velocity sensor
EP1122514A4 (en) * 1999-08-18 2006-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd ROTARY SPEED SENSOR
JP2012215503A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Citizen Holdings Co Ltd センサ駆動回路、及びそれを用いた物理量センサ
JP2015138034A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 適応慣性測定システム及び方法
US10156444B2 (en) 2014-01-22 2018-12-18 Northrop Grumman Systems Corporation Adaptive inertial measurement system and method
EP2899504B1 (en) * 2014-01-22 2023-06-07 Northrop Grumman Systems Corporation Adaptive inertial measurement system and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5481914A (en) Electronics for coriolis force and other sensors
US5806364A (en) Vibration-type angular velocity detector having sensorless temperature compensation
US5703292A (en) Sensor having an off-frequency drive scheme and a sense bias generator utilizing tuned circuits
US5331853A (en) Micromachined rate and acceleration sensor
US7481110B2 (en) Method for quadrature-bias compensation in a Coriolis gyro, as well as a Coriolis gyro which is suitable for this purpose
US9869552B2 (en) Gyroscope that compensates for fluctuations in sensitivity
JP5725687B2 (ja) マイクロメカニカル回転速度センサ
US6621279B2 (en) Drive feedthrough nulling system
JP5599521B2 (ja) 調和振動によって励起された振動子をリセットするための制御ユニットおよび装置、ならびにヨーレートセンサ
JP2003511684A (ja) レートジャイロスコープ用フィードバック機構
US6064169A (en) Motor amplitude control circuit in conductor-on-insulator tuning fork gyroscope
JPH04278414A (ja) ジャイロ装置
JPH0310113A (ja) ジャイロ装置
JP2704782B2 (ja) ジャイロ装置
JPS6338110A (ja) ジヤイロ装置
JPH05264280A (ja) ジャイロ装置
JP2001116553A (ja) マイクロジャイロスコープの加振駆動電圧自動利得制御回路
JP2001099658A (ja) マイクロジャイロスコープの角速度出力補償回路
JP2691365B2 (ja) ジャイロ装置
JP2981779B2 (ja) ジャイロ装置
RU2316731C1 (ru) Способ подстройки резонансной частоты подвеса подвижной массы микромеханического гироскопа с глубокой обратной связью по скорости перемещения подвижной массы по оси вторичных колебаний и микромеханический гироскоп
JP2548679B2 (ja) 振動ジャイロスコープ
CN113959424B (zh) 一种微机械陀螺的正交实时校正方法、设备及相关组件
JPH0263178A (ja) 速度制御方法及び装置
JPH0310112A (ja) ジャイロ装置