JPH0427274B2 - - Google Patents

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JPH0427274B2
JPH0427274B2 JP58189194A JP18919483A JPH0427274B2 JP H0427274 B2 JPH0427274 B2 JP H0427274B2 JP 58189194 A JP58189194 A JP 58189194A JP 18919483 A JP18919483 A JP 18919483A JP H0427274 B2 JPH0427274 B2 JP H0427274B2
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acid
average molecular
molecular weight
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JP58189194A
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Etsuro Matsui
Masataka Oooka
Masuyuki Sunada
Yoichi Murakami
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、低温硬化性に優れ、耐蝕性優れた塗
膜を与える水分散性又は水性性の塗料用樹脂組成
物に関する。更に詳しくは、本発明は、エポキシ
樹脂、不飽和脂肪酸及びエチレン性不飽和単量体
から調整されるアニオン性又はカチオン性樹脂を
含む特に電着用に適した塗料用樹脂組成物に関す
る。
従来、電着塗装はプライマー用として各種用途
に使用されてきた。しかしながら、かかる塗料は
充分硬化されるのに160〜180℃の高温を要し、省
エネルギーの観点から好ましいものではない。こ
の様な欠点を改良すべく低温硬化型の電着塗料の
開発が行なわれて来たが、未だ有用なものが見い
出されていないのが現状である。
本発明者等は、低温硬化型塗料用樹脂を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、エポキシ樹脂、不飽
和脂肪酸およびエチレン性不飽和単量体を必須成
分とするグラフト重合物から得られる樹脂が低温
効果性に優れ、耐蝕性の良好な塗膜を与え、電着
塗料として適していることを見出し、本発明を完
成するに至つた。
本発明は、エポキシ樹脂30〜60重量%と、不飽
和脂肪酸30〜60重量%とを、さらに必要に応じ
て、1価〜3価の有機酸および1価〜4価のアル
コールをも総量が70重量%以下となる範囲内で付
加ないしは縮合して得られる数平均分子量が500
〜5000で、重量平均分子量が1000〜20000で、酸
価が0〜50で、かつ水酸基価が0〜100なるエポ
キシ樹脂エステル中間体の40〜80重量%に、アク
リル酸および/またはメタクリル酸を少なくとも
3重量%含んだエチレン性不飽和単量体の60〜20
重量%をグラフト重合させて得られる数平均分子
量が1000〜6000で、重量平均分子量が5000〜
200000で、かつ酸価が25〜100なる生成物(A−
1)を、アミン類(B)またはアルカリ類(C)により中
和して水分に分散ないしは溶解せしめて成る低温
乾燥塗料用組成物[態様1]、あるいは、エポキ
シ樹脂30〜60重量%と、不飽和脂肪酸30〜60重量
%とを、さらに必要に応じて、1価〜3価の有機
酸および1価〜4価のアルコールをも総量で70重
量%以下となる範囲内で付加ないしは縮合して得
られる数平均分子量が500〜5000で、重量平均分
子量が1000〜20000で、酸価が0〜20で、かつ水
酸基価が0〜100なるエポキシ樹脂エステル中間
体の40〜80重量%に、ジメチルアミノエチルアク
リレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルアクリレートおよびジ
エチルアミノエチルメタクリレートなる群から選
ばるれる少なくとも1種を5重量%含んだエチレ
ン性不飽和単量体の60〜20重量%をグラフト重合
させて得られる数平均分子量が1000〜60000で、
重量平均分子量が5000〜200000で、かつアミン価
が30〜100なる生成物(A−2)を、酸類(D)によ
り中和して水中に分散ないしは溶解せしめて成る
低温乾燥塗料用樹脂組成物[態様2]を提供す
る。
従来からの電着用樹脂組成物については、数多
くの特許が、いくつかの総説、例えば「石油と石
油化学」18(3)、101−105(1974)あるいは「塗料
技術」1973(1)、155〜164等に収められている。し
かし、これらはいずれも種々の欠点を有してお
り、例えば特公昭51−32655の組成物の場合には、
塗膜の乾燥に170℃で30分を要するという欠点が
ある。また、J.Oil Col.Chem.Assoc.、53、353−
362(1970)の文献「Room Temperature
Curing Electrodeposited Coatings」には、室温
で硬化する電着塗料が示されているが、これは二
液系であり、1つの電着塗料を長期間使用するこ
とができない。これに対して、本発明による電着
塗料組成物は、一液型であり、長期間安定であ
り、80〜100℃という低温乾燥で十分な硬度、耐
蝕性及び他の一般的塗膜性能を与える点で、従来
からの電着塗装用組成物と異なつている。
本発明で使用されるエポキシ樹脂としては、ピ
スフエノールAのジグリシジルエーテル型のエポ
キシ樹脂が適しており、分子量は500以上が必要
である。500以下では、十分な速乾性と硬度は得
られない。その他のエポキシ樹脂としては、ビス
フエノールF、フエノールノボラツク、クレゾー
ルノボラツク等のポリグリシジルエーテルで融点
40℃以上のものならば使用できる。該樹脂組成物
は、少なくとも上記エポキシ樹脂の1種以上を中
間体原理中に30〜60重量%含まねばならない。
本発明で使用される脂肪酸としては、ヨウ素価
130以上の乾性油の脂肪酸が適している。かかる
乾性脂肪酸としては、アマニ油脂肪酸、エノ油脂
肪酸、シナキリ油脂肪酸、大豆油等が挙げられ
る。乾性油脂肪酸のほか、ヨウ素価100〜130の半
乾性油、例えば綿実油、ナタネ油、、米ヌカ油等、
あるいはヨウ素価100以下の不乾性油、例えばパ
ーム油、ヤシ油等の脂肪酸を用いてもよい。これ
らの脂肪酸は1種だけでもよく、2種以上用いて
も良い。しかし、十分な常温乾燥性を得るために
は、本発明の樹脂組成物は、少なくとも1つの不
飽和炭素−炭素結合を有する脂肪酸をエポキシ樹
脂エステル中間体原料中に30〜60重量%含まねば
ならない。
本発明に用いられるエポキシ樹脂エステル中間
体には、エポキシ樹脂、不飽和脂肪酸のほかに、
通常のアルキド原料として用いられる1〜3官能
の酸および1〜4官能のアルコールを原料として
含んでよい。最終的に、該エポキシ樹脂エステル
中間体が数平均分子量500〜5000、重量平均分子
量1000〜20000、酸価0〜50、OH価が0〜100を
有するように、必要な量の1〜3官能の酸、1〜
4官能のアルコールをそれぞれ1種以上を用いて
該エポキシ樹脂エステル中間体樹脂を合成するこ
とができる。上記の1〜3官能の酸の例としては
種々の脂肪族カルボン酸、例えば酢酸、酪酸、オ
レイソ酸、種々の芳香族カルボン酸、例えば安息
香酸、tert−ブチル安息香酸、フタル酸、イソタ
フタル酸、その他種々のダイマー酸、種々の脂肪
酸のマレイン酸の付加物、あるいはトリメリツト
酸等が挙げられる。上記の1〜4官能のアルコー
ルの例としては、種々の脂肪族アルコール、例え
ばtert−ブイチルアルコール、アミドアルコー
ル、2−エチルヘキシルアルコール、種々の芳香
族アルコール、例えばベンジルアルコール等、そ
の他エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、グリセロール、ト
リメチロールエタン、ペンタエリスリトール等が
挙げられる。
エポキシ樹脂とカルボン酸との開環反応は、ア
ミン系の触媒により促進されるので、ジメチルベ
ンジルアミン等の高沸点アミンをエポキシ重量の
1/100〜1/100加えると効果的である。水酸基とカ
ルボキシル基のエステル化反応は、150〜250℃で
行なうのが適当である。
反応系内の酸素は、炭素−炭素二重結合と反応
するので、不活性ガス(窒素−二酸化炭素等)の
雰囲気下で、反応を進める必要がある。
反応は、所定の分子量(数平均500〜5000)あ
るいはそれに相当する粘度および酸価(態様1で
は0〜50、態様2では0〜20)に到達したとき
に、降温あるいは水溶性有機溶剤等の混合により
停止される。使用される水溶性有機溶剤として
は、アルカノール、例えばメタノール、エタノー
ル、プロピルアルコール等、モノアルキルエチレ
ングリコール、モノアルキルジエチレングリコー
ル等のようなアルコール類が好ましいが、その他
の水溶性溶剤、例えばアセトン、THF、ジオキ
サン等も使用できる。
上記エポキシ樹脂エステル中間体の水溶性溶剤
液は、次に、エチレン性不飽和単量体によるグラ
フト重合に用いられる。態様1に従う重合反応に
おいては、該エポキシ樹脂エステル中間体固型部
40〜80重量%に対してエチレン性不飽和単量体を
60〜20重量%グラフト重合させ、数平均分子量
1000〜6000、重量平均分子量5000〜200000、酸価
25〜100のグラフト重合樹脂を合成する。このグ
ラフト重合に用いるエチレン性不飽和単量体は、
アクリル酸とメタクリル酸のいずれかあるいは両
方を少なくとも3重量%を含まねばならない。さ
らに、その他のモノマーとしては、スチレン、ア
クリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、
イタコン酸エステル類、フマル酸エステル類、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニ
ル、ビニルラクタム、塩化ビニル等を挙げること
がきる。
得られたグラフト重合樹脂水系溶剤溶液を、中
和剤、例えばトリエチルアミン、ジエタノールア
ミン等の有機アミン類あるいはアンモニア、水酸
化ナトリウムにより中和し、さらに脱イオン水を
加えることにより、安定な水溶液又は分散体を得
ることができる。
ここでいう分散体とは、一般に10μ以下の粒径
をもつ樹脂と連続した水相より成るものである。
この分散体は、光学的には透明でも不透明でもよ
い。
態様1に従う水溶液又は分散体を用いて電着塗
装する場合には、これに先ず、導電性の陰極と被
覆されるべき導電性の陽極を浸すように、容器に
満たし、次いで両電極間に電圧を印加して被覆組
成物の粘着被膜を陽極上に電着させる。電圧条件
は、1〜1000V、典型的には50〜300Vである。
電流密度は、電着過程で通常最大0.1A/cm2から
ゼロA/cm2に減少するPHは通常7〜11に設定され
る。
態様2に従う重合反応においては、該エポキシ
樹脂エステル中間体固形部40〜80重量%に対して
エチレン不飽和単量体を60〜20重量%グラフト重
合させ、数平均分子量1000〜6000、重量平均分子
量5000〜200000、アミン価30〜100のグラフト重
合樹脂を合成する。このグラフト重合に用いるエ
チレン性不飽和単量体は、ジメチルアミノエチル
アクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノアクリレート、ジエチルア
ミノエチルメタクリレートの中の1種以上を少な
くとも5重量%を含まねばならない。さらにその
他のモノマーとしては、スチレン、アクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸エステル類、イタコン酸
エステル類、フマル酸エステル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、ビニル
ラクタム、塩化ビニル等を挙げることができる。
得られたグラフト重合樹脂水系溶剤溶液を、中
和剤、例えばギ酸、酢酸、乳酸等の有機酸類ある
いは塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸類により中和
し、さらに脱イオン水を加えることにより、態様
1の場合と同様な安定な水溶液又は分散体を得る
ことができる。
態様2に従う水溶液又は分散体を用いて電着塗
装する場合には、これに、先ず、導電性の陽極と
被覆されるべき導電性の陰極を浸すように、容器
に満たし、次いで、両電極間に電圧を印加して被
覆組成物の粘着被膜を陰極上に電着させる。電圧
条件は、1〜1000V、典型的には50〜300Vであ
る。電流密度は、電着過程で通常最大0.1A/cm2
からゼロA/cm2に減少する。PHは通常5〜9に設
定される。
本発明の組成物による電着塗装は、鉄、アルミ
ニウム、銅等のような導電性基材に適している。
粘着被膜の硬化乾燥は通常120〜200℃で行われる
が、本発明の組成物を使用した場合には60〜120
℃でも可能でおり、十分硬度、耐蝕性および他の
物性を得ることができる。
本発明による塗料は、金属以外の種々の被塗物
に対し、刷毛塗り、スプレー塗り、ローラ塗り、
浸漬塗り等の任意の塗装方法を利用して塗装する
ことができるが、上記のような導電性金属製品に
対する電着塗装に最も適している。
次に、本発明を実施例および比較例によつて具
体的に説明する。パーセントおよび部は重量基準
である。
実施例 1 N2置換された反応容器内で、アマニ油脂肪酸
470部および脱水ヒマシ油脂肪酸50部を140℃に加
熱する。エポキシ樹脂(大日本インキK.K.、エ
ピクロン1050)450部を加えた後、さらに加熱し、
系が均一して透明になつた時点でジメチルベンジ
ルアミン0.5部を加え、さらに180℃に昇温し、1
時間180℃に保つ。120℃に昇温後、無水マレイン
酸10部および無水フタル酸20部を加え、徐々に加
熱し、3時間かけて230℃に昇温する。230℃に保
つたまま縮合反応を進め、酸価が15、樹脂の60%
ブチルセロソルブ溶液のガードナー粘度がNに達
したとき、速やかに80℃まで降温し、ブチルセロ
ソルブ約500部およびエチルセロソルブ約500部を
加え、樹脂不揮発部50%のエポキシエステル中間
体樹脂溶液を調整する。
このエポキシエステル中間体樹脂溶液1200部
を、N2置換された反応容器内で、130℃に加熱す
る。この樹脂溶液へ、スチレン225部、ラウリル
メタクリレート53部、メタクリル酸メチル72部、
アクリル酸41部および過酸化物重合開始剤(日本
油脂K.K.、パーブチルZ)25部の混合物を、3
時間かけて滴下する。さらに130℃に6時間保ち、
グラフト重合を終了する。このグラフト重合樹脂
溶液は、樹脂不揮発部が62.5%、ガードナー粘度
がZ、樹脂不揮発部酸価が41である。
このグラフト重合樹脂溶液160部、二酸価チタ
ン(帝国化工K.K.、JR600E)100部、ブチルセ
ロソルブ20部およびエチルセロソルブ20部をサン
ドミルで混練し、NV67%、PWC50%のミルベ
ースを調整する。
上記グラフト重合樹脂溶液120部、このミルベ
ース75部およびトリエチルアミン6.5部から成る
混合物を撹拌しながら、徐々にイオン交換水
798.5部を加え、電着用塗料水分散液100部を調製
する。
該水分散液の破壊電圧は300V、PHは9.5であ
り、リン酸鉄処理軟鋼板陽極上に200Vで2分間
電着させ、80℃で15分間乾燥することにより、膜
厚20μの平滑な硬い可撓性の塗膜が得られた。こ
の塗膜は、ヤブレ鉛筆硬度Hを有し、耐塩水噴霧
テスト200時間でのセロテープ剥離幅が片側3mm
以内であつた。
実施例 2 実施例1のエポキシエステル中間体樹脂溶液
1200部を、N2置換された反応容器内で、130℃に
加熱する。この樹脂溶液へ、スチレン261部、ラ
ウリルメタクリレート20部、ブチルメタクリレー
ト30部、メタクリル酸メチル40部、メタクリル酸
49部および過酸化物重合開始剤(日本油脂K.K.、
パーブチルZ)25部の混合物を3時間かけて滴下
する。さらに130℃に6時間保ち、グラフト重合
を終了する。このグラフト重合樹脂溶液は、樹脂
不揮発部が62.5%、ガードナー粘度がZ、樹脂不
揮発部酸価が41である。
このグラフト重合樹脂溶液160部、二酸化チタ
ン(帝国化工K.K.、JR600E)100部、ブチルセ
ロソルブ20部およびエチルセロソルブ20部をサン
ドミルで混練し、NV67%、PWC50%のミルベ
ースを調整する。
上記グラフト重合樹脂溶液120部、このミルベ
ース75部およびトリエチルアミン6.5部から成る
混合物を撹拌しながら、徐々にイオン交換水
798.5部を加え、電着用塗料水分散液100部を調製
する。
該水分散液の破壊電圧は、300V、PHは9.5であ
り、リン酸鉄処理軟鋼板陽極上に、200Vで2分
間電着させ、100℃で15分間乾燥することにより、
膜厚20μの平滑な硬い可撓性の塗膜が得られた。
この塗膜は、ヤブレ鉛筆硬度2Hを有し、耐塩水
噴霧テスト200時間でのセロテープ剥離幅が片側
3mm以内であつた。
比較例 1 N2置換された反応容器内に、アマニ油脂肪酸
363部、無水フタル酸371部、トリメチロールプロ
パン80部およびペンタエリスリトール186部を仕
込み、3時間かけて徐々に190℃に加熱する。190
℃に維持したまま縮合反応を進め、酸価が55、樹
脂の60%ブチルセロソルブ溶液のガードナー粘度
がRに達したときに、速やかに80℃まで昇温し、
イソプロピルアルコールを約400部加え、樹脂固
型部70%の樹脂溶液を調製する。
該樹脂溶液143部、二酸化チタン(帝国化工K.
K.、JR600E)100部およびイソプロピルアルコ
ール57部をサンドミルで混練し、NV67%、
PWC50%のミルベースを調整する。
該樹脂溶液107部、該ミルベース75部およびト
リエチルアミン6.5部の混合物を撹拌しながら、
徐々にイオン交換水811.5部を加え、電着用塗料
水分散液100部を調製する。
実施例1におけると同様にして得られた塗膜
は、ヤブレ鉛筆硬度が4B以下であり、耐塩水噴
霧テスト100時間後のセロテープ剥離幅が片側8
mm以上であつた。
比較例 2 N2置換された反応容器内に、アマニ油脂肪酸
366部を180℃に加熱する。エポキシ樹脂(エピク
ロン4050)95部と触媒ジメチルベンジルアミン
0.1部を加え、再び180℃に昇温し、180℃に1時
間保つ。150℃に昇温後、無水フタル酸321部およ
びペンタエリスリトール218部を加え、徐々に加
熱し、3時間かけて190℃に昇温する。190℃に保
つたまま縮合反応を進め、酸価が70、樹脂の60%
ブチルセロソルブ溶液のガードナー粘度がWに達
したときに、速やかに80℃までに降温し、イソプ
ロピルアルコール約400部を加え、樹脂固型部70
%の樹脂溶液を調整する。
比較例1と同様に電着用塗料水分散液を調製
し、さらに電着塗装を行なつた。得られた塗膜
は、ヤブレ鉛筆硬度F−Hを有し、耐塩水噴霧テ
スト100後のセロテープ剥離幅が片側約5mmであ
つた。
実施例 3 N2置換された反応容器内に、アマニ油脂肪酸
422部および脱水ヒマシ油脂肪酸43部を140℃に加
熱する。エポキシ樹脂(大日本インキK.K.、エ
ピクロン1050)513部を加えた後、さらに加熱し、
系が均一して透明になつた時点でジメチルベンジ
ルアミン0.5部を加え、さらに180℃に昇温し、1
時間180℃に保つ。120℃に降温後、無水マレイン
酸5部を加え、徐々に加熱し、3時間かけて230
℃に昇温する。230℃に保つたまま縮合反応を進
め、酸価が6、樹脂の60%ブチルセロソルブ溶液
のガードナー粘度がVに達したとき、速やかに80
℃まで降温し、ブチルセロソルブ約500部および
エチルセロソルブ約500部を加え、樹脂不揮発部
50%のエポキシエステル中間体樹脂溶液を調整す
る。
このエポキシエステル中間体樹脂溶液1200部
を、N2置換された反応容器内で、80℃に加熱す
る。この樹脂溶液へ、スチレン160部、ラウリル
メタクリレート40部、メタクリル酸メチル24部、
アクリル酸ブチル8部、ジメチルアミノエチルメ
タクリート168部および過酸化物重合開始剤(日
本油脂K.K.、パーブチルO)40部の混合物を、
3時間かけて滴下する。さらに80℃に6時間保
ち、グラフト重合を終了する。このグラフト重合
樹脂溶液は、樹脂不揮発部が62.5%、ガードナー
粘度がX、樹脂不揮発部アミン価が60である。
このグラフト重合樹脂溶液160部、二酸化チタ
ン(帝国化工K.K.、JR600E)100部、ブチルセ
ロソルブ20部およびエチルセロソルブ20部をサン
ドミルで混練し、NV67%、PWC50%のミルベ
ースを調整する。
上記グラフト重合樹脂溶液120部、このミルベ
ース75部および酢酸4部から成る混合物を撹拌し
ながら、徐々にイオン交換水801部を加え、電着
用塗料水分散液1000部を調製する。
該水分散液の破壊電圧は300V、PHは6.0であ
り、リン酸鉄処理軟鋼板陰極上に200Vで2分間
電着させ、80℃で15分間乾燥することにより、膜
厚20μの平滑な硬い可撓性の塗膜が得られた。こ
の塗膜は、ヤブレ鉛筆硬度Hを有し、耐塩水噴霧
テスト200時間のセロテープ剥離幅が片側3mm以
内であつた。
実施例 4 N2置換された反応容器内で、アマニ油脂肪酸
470部および脱水ヒマシ油脂肪酸50部を140℃に加
熱する。エポキシ樹脂(大日本インキK.K.、エ
ピクロン1050)450部を加えた後、さらに加熱し、
系が均一化して透明になつた時点でジメチルベン
ジルアミン0.5部を加え、さらに180℃に昇温し、
1時間180℃に保つ。120℃に降温後、無水マレイ
ン酸10部および無水フタル酸20部を加え、徐々に
加熱し、3時間かけて230℃に昇温する。230℃に
保つたまま縮合反応を進め、酸価が15、樹脂の60
%ブチルセロソルブ溶液のガードナー粘度がNに
達したとき、速やかに80℃まで降温し、ブチルセ
ロソルブ約500部およびエチルセロソルブ約500部
を加え、樹脂不揮発部50%のエポキシエステル中
間体樹脂溶液を調整する。
このエポキシエステル中間体樹脂溶液1200部
を、N2置換された反応容器内で、80℃に加熱す
る。この樹脂溶液へ、スチレン136部、メチルメ
タクリレート46部、ジメチルアミノエチルメタク
リルレート168部および過酸化物重合開始剤(日
本油脂K.K.、パーブチルO)25部の混合物を、
3時間かけて滴下する。さらに80℃に6時間保
ち、グラフト重合を終了する。このグラフト重合
樹脂溶液は、樹脂不揮発部が62.5%、ガードナー
粘度がX、樹脂不揮発部アミン価が60である。
このグラフト重合樹脂溶液160部、二酸価チタ
ン(帝国化工K.K.、JR600E)100部、ブチルセ
ロソルブ20部およびエチルセロソルブ20部をサン
ドミルで混練し、NV67%、PWC50%のミルベ
ースを調整する。
上記グラフト重合樹脂溶液120部、このミルベ
ース75部および酢酸4部から成る混合物を撹拌し
ながら、徐々にイオン交換水801部を加え、電着
用塗料水分散液1000部を調製する。
該水分散液の破壊電圧は300V、PHは6.0であ
り、リン酸鉄処理軟鋼板陰極上に200Vで2分間
電着させ、80℃で15分間乾燥することにより、膜
厚20μの平滑な硬い可撓性の塗膜が得られた。こ
の塗膜は、ヤブレ鉛筆硬度Hを有し、耐塩水噴霧
テスト150時間後のセロテープ剥離幅が片側3mm
以内であつた。
比較例 3 N2置換された反応容器内に、アマニ油脂肪酸
363部、無水フタル酸371部、トリメチロールプロ
パン80部およびペンタエリスリトール186部を仕
込み、3時間かけて徐々に190℃に加熱する。190
℃に維持したまま縮合反応を進め、酸価が55、樹
脂の60%ブチルセロソルブ溶液のガードナー粘度
がRに達したときに、速やかに80℃まで昇温し、
イソプロピルアルコールを約400部加え、樹脂固
型部70%の樹脂溶液を調製する。
該樹脂溶液143部、二酸化チタン(帝国化工K.
K.、JR600E)100部およびイソプロピルアルコ
ール57部をサンドミルで混練し、NV67%、
PWC50%のミルベースを調整する。
該樹脂溶液107部、該ミルベース75部およびト
リエチルアミン6.5部の混合物を撹拌しながら、
徐々にイオン交換水811.5部を加え、電着用塗料
水分散液1000部を調製する。
実施例3におけると同様にして得られた塗膜
は、ヤプレ鉛筆硬度が4B以下であり、耐塩水噴
霧テスト100時間後のセロテープ剥離幅が片側8
mm以上であつた。
比較例 4 N2置換された反応容器内に、アマニ油脂肪酸
366部を180℃に加熱する。エポキシ樹脂(エピク
ロン4050)95部と触媒ジメチルベンジルアミン
0.1部を加え、再び180℃に昇温し、180℃に1時
間保つ。150℃に降温後、無水フタル酸321部およ
びペンタエリスリトール218部を加え、徐々に加
熱し、3時間かけて190℃に昇温する。190℃に保
つたまま縮合反応を進め、酸価が70、樹脂の60%
ブチルセロソルブ溶液のガードナー粘度がWに達
したときに、速やかに80℃までに昇温し、イソプ
ロピルアルコール約400部を加え、樹脂固型部70
%の樹脂溶液を調整する。
比較例3と同様に電着用塗料水分散液を調製
し、さらに電着塗装を行なつた。得られた塗膜
は、ヤブレ鉛筆硬度F−Hを有し、耐塩水噴霧テ
スト100後のセロテープ剥離幅が片側約5mmであ
つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エポキシ樹脂30〜60重量%と、不飽和脂肪酸
    30〜60重量%とを、さらに必要に応じて、1価〜
    3価の有機酸および1価〜4価のアルコールをも
    総量が70重量%以下となる範囲内で付加ないしは
    縮合して得られる数平均分子量が500〜5000で、
    重量平均分子量が1000〜20000で、酸価が0〜50
    で、かつ水酸基価が0〜100なるエポキシ樹脂エ
    ステル中間体の40〜80重量%に、アクリル酸およ
    び/またはメタクリル酸を少なくとも3重量%含
    んだエチレン性不飽和単量体の60〜20重量%をグ
    ラフト重合させて得られる数平均分子量が1000〜
    6000で重量平均分子量が5000〜200000で、かつ酸
    価が25〜100なる生成物(A−1)を、アミン類
    (B)またはアルカリ類(C)により中和して水中に分散
    ないしは溶解せしめるか、あるいは、エポキシ樹
    脂30〜60重量%と、不飽和脂肪酸30〜60重量%と
    を、さらに必要に応じて、1価〜3価の有機酸お
    よび1価〜4価のアルコールをも総量で70重量%
    以下となる範囲内で付加ないしは縮合して得られ
    る数平均分子量が500〜5000で、重量平均分子量
    が1000〜20000で、酸価が0〜20で、かつ水酸基
    価が0〜100なるエポキシ樹脂エステル中間体の
    40〜80重量%に、ジメチルアミノエチルアクリレ
    ート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジ
    エチルアミノエチルアクリレートおよびジエチル
    アミノエチルメタクリレートなる群から選ばるれ
    少なくとも1種を5重量%含んだエチレン性不飽
    和単量体の60〜20重量%をグラフト重合させて得
    られる数平均分子量が1000〜6000で、重量平均分
    子量が5000〜200000で、かつアミン価が30〜100
    なる生成物(A−2)を、酸類(D)により中和して
    水中に分散ないしは溶解せしめて成る低温乾燥塗
    料用樹脂組成物。
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