JPH04272624A - 電気的接触装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は特に引抜き可能な切替器
を有する切替装置用の電気的接触装置であって、互いに
移動可能となった２つの接触部材を具備し、これら接触
部材が少なくともその互いに対向する端部で矩形断面を
有し、一方の接触片が接触支持体とリンク結合され、前
記接触支持体内には中心平面に対して鏡像関係で配置さ
れ、かつ個々に弾性を有する二列の接触爪が軸承され、
この接触爪が両接触部材を差込み位置において電気的に
導通させ、各接触爪はガイド格子を外側から包囲し、該
ガイド格子がウエブと、これらウエブから突出して該接
触爪を互いに隔てる少なくとも１つのスペーサ部材とを
有し、しかも該接触支持体と一体的に形成されている電
気的接触装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の電気的接触装置は米国特許第３
，４２７，４１９　号に記載され、この公知の接触装置
においては、接触支持体はＵ字状に屈曲された薄板から
形成され、そのベースの両側には切込みが形成されてガ
イド格子が形成される。それぞれ一対の接触爪が切込み
に嵌入し、これにより隣接の対から隔てられる。それぞ
れ対向する二対の接触爪がそれぞれ継ぎ板を有するコイ
ルばねによって互いに付勢される。継ぎ板は同時に一対
の接触爪を互いに隔てるのに用いられる。接触爪の一端
には孔が形成される。すべての接触爪の孔を通して案内
ボルトが緩く貫通され、これにより接触爪がさらに固定
される。この接触爪の端部で何回も屈曲されたワイヤに
よって接触爪の対が互いに隔てられる。このような電気
的接触装置は多数の個別部材から構成される。すなわち
、２つの接触部材、接触支持体、接触爪の他に、それぞ
れ２つの案内ボルト、ワイヤ、それぞれ４つの接触爪、
接触押圧ばね、それぞれ２つのボルトおよび継ぎ板が必
要とされる。

【０００３】欧州特許出願ＥＰ−Ａ１　０　１０７　６
１１　号には別のタイプの電気的接触装置が記載されて
いる。この電気的接触装置においては、ガイド格子は打
抜き加工された薄板からなり、そのＵ字状に屈曲された
中央部分の突出部は接触支持体の側壁と結合される。Ｕ
字状に屈曲された中央部分から接触爪間の鋭角内に達し
、スペーサ部材を形成するアームが離れる方向へ延びる
。接触爪の切欠き部がガイド格子のＵ字状の中央部分を
包囲し、これにより軸線方向側に移動しないように固定
される。接触爪は接触支持体の側壁とガイド格子とによ
って形成される矩形の空間に進入し、すなわちガイド格
子を内側から包囲する。電気的接触装置は差込みを外し
た状態においては、それぞれ対向する２つの接触爪は互
いに接触する。 したがって、この種の公知の電気的接触装置においては
、接触支持体は多数の部材から形成しなければならない
。というのは、接触支持体の組立状態では、接触爪を組
み込みあるいは取り外すことはできないからである。 それぞれの接触爪には薄板から打ち抜かれて刻印され中
央ウエブとそこから突出するアームとからなる唯一のば
ね部材しか設けられておらず、アームの端部は接触爪の
端部上に載置される。ばね部材は中央のウエブによって
接触支持体の梁の部分に支持される。この電気的接触装
置も多数の部材から構成される。すなわち、２つの接触
部材および接触爪の他に、２つのばね部材と、６つの部
材（それぞれ２つの側壁、ガイドレーキおよび梁）から
なる接触支持体とから形成される。また、その組立も煩
雑である。というのは、接触支持体の組立は接触爪が挿
入された後でないと行えないからである。

【０００４】米国特許第３，２０１，５５６　号にも電
気的接触装置が記載され、この電気的接触装置では、そ
れぞれの接触爪の列に一体的なばね部材が設けられ。し
かし一方の接触爪は互いに接しているので、うまく冷却
できず、互いに独立して移動することができない。した
がって、組立の際には苦労して軸線方向に押し込まなけ
ればならない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は冒頭で
述べたタイプの電気的接触装置であって、その構成部品
が最小とされ、しかも組立が容易であると共に安価に構
成し得る電気的接触装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この課題は、冒頭で述べ
たタイプの電気的接触装置において、各接触爪の弾性手
段として、中央ウエブとそこから突出するアームとを有
する一体的なばね部材を用いることによって解決される
。ばね部材の中央ウエブの好ましくは端部は舌片によっ
て延長され、この舌片は接触支持体に形成された開口部
に係合させられる。好ましい実施例においては、接触支
持体に形成された開口部は矩形であって、舌片にはカム
が刻印され、このカムは矩形の開口部の縁に当接し、こ
れによりばね部材を中央ウエブ側に移動しないように固
定する。

【０００７】他の好ましい実施例におては、ばね部材の
舌片の端部にはそれぞれ段部が形成され、接触支持体に
形成された開口部は幅の異なる２つの矩形開口部を組み
合わせた形状とされ、その幅は舌片の両側の段部の幅に
相当し、該段部が開口部の幅狭側の縁に接することによ
りばね部材を中央ウエブ（６１）側に移動しないように
固定する。

【０００８】好ましくはばね部材の中央のウエブの端部
は中央部よりも幅狭であって、その分ばね部材の外側の
アームは内側のアームよりも長い。接触支持体は好まし
くは平坦な２つの側壁と側壁を互いに結合する少なくと
も２つのガイド格子とから形成される。好ましい実施例
においては、接触支持体の側壁の相手側接触片側はＵ字
状に切欠かれている。それぞれのガイド格子は側壁の両
端部およびＵ字状の基部を結合する。接触支持体は好ま
しくはダイキャストによって金属から形成される。

【０００９】

【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する
。図１および図２では、本発明による接触装置１は差込
み位置で図示される。この接触装置によれば、接触部材
２および３の双方が互いに結合される。一方の接触部材
２は例えば移動可能な遮断器の接続端子に接続され、そ
の相手側の接触部材３はバスあるいは切換装置の出力側
に接続される。水平移動によって、遮断器を該バスある
いは該出力側から分離することができる。

【００１０】接触装置１は、２つの接触部材２および３
に他に、１つの接触支持体４と、二列の接触爪５と、２
つのばね部材６とを具備する。２つの接触部材２および
３と接触爪５とは銅等の良導体から形成され、この場合
少なくとも接触箇所の部分に銀メッキを施すことが好ま
しい。接触支持体４は好ましくはダイキャストによって
金属から形成されるが、熱可塑性あるいはデュロプラス
チック性（ｄｕｒｏｐｌａｓｔｉｓｃｈｅｍ）　の合成
樹脂材料から形成することもできる。接触装置１の領域
では、接触部材２および３の双方は矩形状断面を有する
。一方の接触部材２の端部２１はやや丸味を帯び、その
相手側の接触部材３の端部３１は斜めに切断される。

【００１１】特に図４から明らかなように、接触支持体
４は２つの側壁４１を具備する。各側壁４１の一方の側
、すなわち接触部材３側にはそれぞれ切欠き部４４が形
成され、このため側壁４１はＵ字形の形態を呈する。 このような切欠き部４４のために、接触装置１では、側
壁４１間の距離よりも大きな幅を有する接触部材３も収
容させることが可能であり、また接触部材２および３の
整合状態がずれたたとしても、それを補償することが可
能である。側壁４１は切欠き部４４の底部側でウエブ４
２１によって互いに結合され、かつ切欠き部４４の縁部
側で２つのウエブ４３１によって互いに結合される。こ
れらウエブにはスペーサ部材４２２、４３２が設けられ
、これらスペーサ部材はウエブ４２１、４３１と共に接
触爪５を案内するためのガイド格子４２、４３を形成す
る。その他のスペーサ部材４２３、４３３は接触爪５を
側壁４１から隔てるように機能する。要するに、このよ
うなスペーサ部材４２２、４２３、４３２、４３３によ
って、接触爪５は互いに隔てられる隔てられるだけでな
く側壁４１からも隔てられる。このような構成により、
接触爪５は周囲の空気によって良好に冷却され、かつ接
触爪５の接触圧はそれらの摩擦力によって互いに影響を
及ぼし合わない。

【００１２】双方の接触爪５（図２）は対称に形成され
る。各接触爪５の長手方向の端部領域にはそれぞれ接触
箇所５４、５５が設けられ、その間に２つの矩形状切込
み部５２、５３が形成される。切込み部５２には一方の
ウエブ４３１が軸線方向に僅かな遊びをもって収容され
、これにより接触爪５は接触支持体４に対して軸線方向
に移動しないようにされる。切込み部５３にはウエブ４
２１が大きな遊びをもって収容される。接触爪５の長手
方向の端部領域の反対側にはそれぞれヘッド５１が形成
される。

【００１３】すべての接触爪５の接触圧は各側に設けら
れた１つのばね部材６（図７および図８）によって発生
させらる。ばね部材８はばね材料からなる平坦な薄板を
打抜き加工によって得られ、中央ウエブ６１とその両側
から櫛状に張り出すアーム６２とを具備する。アーム６
２の端部６２１はそれぞれ接触爪５のヘッド５１上に寄
り掛かる。中央ウエブ６１の両側には舌片６３が設けら
れ、各舌片６３は接触支持体４の側壁４１に形成された
矩形状開口部４５に係合させられる。舌片６３の端部近
傍にはカム６４が刻印され、このカム６４が側壁４１に
接触させられ、これによりばね部材６が接触爪５に対し
て横方向に移動しないようにされる。

【００１４】中央ウエブ６１はアーム６２の負荷によっ
て僅かに撓む。このとき接触爪５の中央に作用するばね
力は接触爪５の外側に作用するばね力よりやや小さい。 この差は、中央のウエブ６１の端部の幅ｄ１　を中央の
幅ｄ２　よりやや小さくし、かつばね部材６の外側のア
ーム６２の長さｌ１をその分だけ内側のアームの長さｌ
２　より長くすることによって補償することができる。

【００１５】接触支持体４の側壁４１の他方の側、すな
わち接触部材３の反対側にはウエブ４２を越えて張出し
た２つの張出し部４１１が形成され（図４）、これら張
出し部には接触部材２が収容される。張出し部４１１の
互いに対向する内側壁面にはそれぞれピン４１２が形成
される。接触部材２（図５）の幅の狭い方の側面には溝
２２が形成され、この溝２２の溝幅はピン４１２の直径
に等しい。溝２２の一端側すなわち接触部材３の方の端
部側は閉鎖され、その反対の端部側は両端側で開放した
横溝２２１と連通する。なお、横溝２２１の片側は閉鎖
されてもよい。また、図６に示すように、溝２２の一端
側すなわち接触部材３の方の端部側とは反対の端部側で
接触部材２の幅を減少させて、溝２２を該端部側で開放
するようにしてもよい。

【００１６】接触部２に対して接触装置１を装着するた
めに、接触支持体４は例えば接触部材２に対して図３に
示す位置を取らされる。すなわち、接触支持体４の対称
平面が接触部材２の長手方向軸線に対して垂直な揺動軸
線によって描かれる平面にもたらされる。次いで、接触
支持体４は矢印７に示すように移動させられ、その結果
ピン４１２は溝２２内に導入されてその閉鎖側端部に収
容させられる。その後、接触支持体４は矢印８に示すよ
うに時計方向に９０°回転させられて通常の作動位置を
取る。このときウエブ４２は接触部材２の端部２１の直
前に位置し、これによりピン４１２が溝２２から後方へ
抜け落ちることが防止される。続いて、接触爪５の一方
が装着されてばね部材６でもって固定される。このよう
な固定については、一方の舌片６３を該当矩形状開口部
４５に係合させた後に中央ウエブ６１に圧力を加えて他
方の舌片６３を該当矩形状開口部４５に係合させること
によって達成し得る。なお、このときカム６４は側壁４
１の間に係止される。他方の接触爪５についても同様な
態様で固定される。

【００１７】接触爪５の切欠き部５２は他のウエブ４３
１上に置かれるが（未だ相手側の接触部材３は差し込ま
れていない）、このとき接触爪５の対向する接触箇所５
４は互いに隔てられているので、相手側の接触部材３の
装着は容易である。また、ばね部材６はその大きなばね
付勢力でもって接触爪５を接触箇所５５で押圧し得るの
で、センタリング効果が得られる。ばね部材６によって
装着された接触爪５は或る角度を規定し、接触支持体４
はその角度だけピン４１２を中心に揺動し得るが、ウエ
ブ４２１は常に接触部材２の端部２１に当接し、このた
めピン４１２は溝２２内で移動し得ない。かくして、接
触支持体４が接触部材２から外れることはない。

【００１８】図９および図１０には、ばね部材６を接触
支持体４に固定させる別の態様が示される。ばね部材６
の舌片６３’（図１０）の端部にはそれぞれ段部６４’
が設けられ、接触支持体４に形成された開口部４５’（
図９）は幅の異なる２つの矩形開口部を組み合わせた形
状とされる。これらの幅は舌片６３’の両側の段部６４
’の幅に相当する。ばね部材６は段部６４’が開口部４
５’の幅狭部分の縁に当接することによって中央ウエブ
６１に沿う方向に移動しないように固定される。この実
施例によれば、ばね部材６を一回の打抜き加工で形成し
得るという利点が得られる。なお、図７および図８に示
す実施例の場合には、打抜き加工後にカム６４を刻印し
なければならない。

【００１９】本発明による接触装置１は、２つの接触部
材２および３を除くと、３種類の構成要素、すなわち接
触支持体４１と、複数の接触爪５と、２つのばね部材６
とから形成され、取付部材、ねじ、ボルトあるいは割り
ピン等は不要とされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電気的接触装置を示す平面図であ
る。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩに沿う断面図である。

【図３】図２に示した電気的接触装置の接触支持体とそ
れに付属する接触部材との組立開始時の互いの位置を示
す説明図である。

【図４】接触支持体の斜視図である。

【図５】一方の接触部材を示す斜視図である。

【図６】一方の接触部材の別の実施例を示す斜視図であ
る。

【図７】電気的接触装置のばね部材を示す平面図である
。

【図８】電気的接触装置のばね部材を示す立面図である
。

【図９】接触支持体の別の実施例の詳細を示す説明図で
ある。

【図１０】ばね部材の実施例の一部を示す説明図である
。

【符号の説明】

１…電気的接触装置 ２…接触部材 ３…接触部材 ４…接触支持体 ５…接触爪 ６…ばね部材 ４２…ガイド格子 ４３…ガイド格子

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　特に引抜き可能な切替器を有する切替
   装置用の電気的接触装置（１）であって、互いに移動可
   能となった２つの接触部材（２，３）を具備し、これら
   接触部材（２，３）が少なくともその互いに対向する端
   部（２１、３１）で矩形断面を有し、一方の接触片（２
   ）が接触支持体（４）とリンク結合され、前記接触支持
   体（４）内には中心平面に対して鏡像関係で配置され、
   かつ個々に弾性を有する二列の接触爪（５）が軸承され
   、この接触爪が両接触部材（２、３）を差込み位置にお
   いて電気的に導通させ、各接触爪はガイド格子（４２、
   ４３）を外側から包囲し、前記ガイド格子がウエブ（４
   ２１、４３１）と、これらウエブから突出して該接触爪
   （５）を互いに隔てる少なくとも１つのスペーサ部材（
   ４２２、４２３、４３２、４３３）とを有し、しかも前
   記接触支持体（４）と一体的に形成されている電気的接
   触装置（１）において、各接触爪（５）の弾性手段とし
   て、中央ウエブ（６１）とそこから突出するアーム（６
   ２）とを有する一体的なばね部材（６）が用いられるこ
   とを特徴とする電気的接触装置。
2. 【請求項２】　　請求項１に記載の電気的接触装置にお
   いて、前記ばね部材（６）の中央ウエブ（６１）の端部
   が舌片（６３）によって延長され、この舌片が前記接触
   支持体（４）に設けられた開口部（４５）に係合させら
   れることを特徴とする電気的接触装置。
3. 【請求項３】　　請求項２に記載の電気的接触装置にお
   いて、前記接触支持体（４）に形成された開口部（４５
   ）が矩形状とされ、前記舌片（６３）にはカム（６４）
   が刻印され、このカムが矩形状の開口部（４５）の縁に
   当接し、これにより前記ばね部材（６）が前記中央ウエ
   ブ（６１）側に移動しないように固定されることを特徴
   とする電気的接触装置。
4. 【請求項４】　　請求項２に記載の電気的接触装置にお
   いて、前記ばね部材（６）の舌片（６３’）の端部にそ
   れぞれ段部（６４’）が設けられ、前記接触支持体（４
   ）に形成された開口部（４５’）が幅の異なる２つの矩
   形開口部を組み合わせた形状とされ、その幅は舌片（６
   ３’）の両側の段部（６４’）の幅に相当し、該段部が
   開口部（４５）の幅狭側の縁に接することによりばね部
   材（６）を中央ウエブ（６１）側に移動しないように固
   定することを特徴とする電気的接触装置。
5. 【請求項５】　　請求項１から４のうちのいずれか１項
   に記載の電気的接触装置において、前記ばね部材（６）
   の中央ウエブ（６１）の端部が中央よりも狭く、その分
   だけ前記ばね部材（６）の外側のアーム（６２）がその
   内側のアームより長いことを特徴とする電気的接触装置
   。
6. 【請求項６】　　請求項１から５のうちのいずれか１項
   に記載の電気的接触装置において、前記接触支持体（４
   ）が２つの平坦な側壁（４１）と、これら側壁（４１）
   を互いに結合する少なくとも２つのガイド格子（４２、
   ４３）から形成されることを特徴とする電気的接触装置
   。
7. 【請求項７】　　請求項６に記載の電気的接触装置にお
   いて、前記接触支持体（４）の一方の側、すなわち相手
   側の接触部材（３）側がＵ字状に切欠かれ、それぞれ１
   つのガイド格子（４２、４３）が側壁（４１）の両端部
   およびＵ字状部分の基部を結合することを特徴とする電
   気的接触装置。
8. 【請求項８】　　請求項１から７のうちのいずれか１項
   に記載の電気的接触装置において、前記接触支持体（４
   ）がダイキャストによって形成されることを特徴とする
   電気的接触装置。
9. 【請求項９】　　請求項１から８のうちのいずれか１項
   に記載の電気的接触装置において、前記接触支持体（４
   ）が金属から形成されることを特徴とする電気的接触装
   置。