JPH04270705A - オレフィン重合用の成分および触媒 - Google Patents

オレフィン重合用の成分および触媒

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JPH04270705A
JPH04270705A JP2413654A JP41365490A JPH04270705A JP H04270705 A JPH04270705 A JP H04270705A JP 2413654 A JP2413654 A JP 2413654A JP 41365490 A JP41365490 A JP 41365490A JP H04270705 A JPH04270705 A JP H04270705A
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butyl
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エンリコ、アルビツァッティ
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ジャンピエロ、モリーニ
Umberto Giannini
ウンベルト、ジアンニーニ
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はオレフィン重合用の触媒成分およ
びそれから得られる触媒に関する。本出願者の以前の特
許出願(公開されたヨーロッパ特許出願EP−A−03
61494)においてオレフィン重合用の触媒成分が記
載されているが、該成分は、無水マグネシウムハロゲン
化物上に、活性形態で、ハロゲン化チタン、および2個
以上のエーテル基を含み、塩化マグネシウムおよび四塩
化チタンに対して特異的な反応特性を有する化合物から
選択された電子供与体化合物を支持することによって得
られる。代表的なエーテルは式 (式中、R、R1 およびR2 は互いに等しいか、ま
たは異なっており、ヒドロカルビル基であり、R1 お
よびR2 は水素でもよい。)で表わされる。
【0002】さて、ハロゲン化チタンまたはチタンハロ
ゲンアルコラートおよびEP−A−0361494に記
載される様な2個以上のエーテル基を有する化合物から
選択された電子供与体化合物を、シリカまたはアルミナ
の様な多孔質金属酸化物またはそれらの混合物を二ハロ
ゲン化マグネシウムの溶液またはハロゲン化剤との反応
により二ハロゲン化物に転換し得るマグネシウム化合物
の溶液で含浸して得られる固体と反応させて得られる固
体触媒成分から出発することによって、オレフィン重合
用の高活性の立体特異性触媒を調製できることが分かっ
た。驚くべきことに、本発明の触媒は、金属酸化物上に
支持され、本発明の触媒に使用するエーテル化合物以外
の電子供与体から得られる触媒よりも、はるかに活性お
よび立体特異性が高い。
【0003】さらに詳しくは、本発明の触媒成分は、多
孔質の金属酸化物を含み、その上に二ハロゲン化マグネ
シウムおよびハロゲン化チタンまたはチタンハロゲンア
ルコラートおよび2個以上のエーテル基を含む電子供与
体化合物が支持されており、該電子供与体化合物は、無
水二塩化マグネシウムと、MgCl2100gあたり6
0ミリモル以下の量で錯体形成でき、かつ、置換反応を
起こすTiCl4 と反応しないか、またはこれと50
モル%未満で反応できる。
【0004】多孔質金属酸化物上に支持されたチタンお
よびマグネシウム化合物および電子供与体化合物とは、
酸化物上に物理的に固定された、および/または酸化物
と化学的に結合した化合物を意味し、恐らく、多孔質金
属酸化物上に支持されたチタンおよびマグネシウム化合
物および電子供与体は互いに化学的に結合していること
もあろう。
【0005】支持された成分の中で、Mg/Tiモル比
は0.5:1〜10:1、特に4:1〜6:1であり、
Ti/電子供与体化合物のモル比は0.5:1〜3:1
である。金属酸化物は成分の総重量に対して40重量%
を超える量で存在する。金属酸化物の気孔率は0.3c
c/gよりも大きく、1〜3cc/gが好ましい。その
表面積は30m2 /g(BET)よりも大きく、特に
100m2 /gよりも大きい。シリカおよびアルミナ
の様な好ましい酸化物は、一般に表面積が100〜40
0m2 /gである。
【0006】金属酸化物は、一般に表面水酸基を含む(
例えば、1〜5ミリモル/g酸化物の量で)が、全く含
まないこともある。好ましくは、酸化物は無水状態、即
ち化学的に結合していない水を含まない状態で使用する
。しかし、化学的に結合していない水は、30ミリモル
/g酸化物未満の量でなら存在できる。その水は、酸化
物を150〜250℃の温度で加熱することによって除
去できる。水酸基の量は、酸化物を通常250〜900
℃の温度でか焼して調整する(温度が高い程、存在する
水酸基の数は少なくなる)。
【0007】触媒成分の調製には異なった幾つかの方法
が使用される。好ましい方法は、金属酸化物を、1)塩
化マグネシウムをアルコールまたはエーテルの様な有機
溶剤に溶解した溶液、または2)MgCl2 .nTi
(OR)4 で表され、nが1〜3の数であり、RがC
2−8 アルキル、C3−8 シクロアルキルまたはC
6−8 アリール基である錯体の炭化水素溶液(ヘキサ
ン、ヘプタン)に分散させ、次いで溶剤を蒸発させるこ
とによって金属酸化物を含浸することからなる。次いで
、このようにして得られた酸化物を、溶液中にエーテル
化合物を含む過剰のTiCl4 と、60〜135℃の
温度で反応させる。固体を熱いうちに過剰のTiCl4
 から分離し、ヘキサンまたはヘプタンで、洗浄液中に
塩素イオンが無くなるまで十分に洗浄する。TiCl4
 による処理は繰り返してもよい。
【0008】また、マグネシウムを含浸した金属酸化物
を、まずエーテル化合物と、次いで四塩化チタンと反応
させることも可能である。エーテル化合物は、金属酸化
物を含浸する際に加えることもできるし、あるいはその
反応後にチタン化合物と反応させることもできる。この
場合、この反応をベンゼンやトルエンの様な芳香族溶剤
の存在下で行うのが最も良い。金属酸化物をハロゲン化
マグネシウム以外のマグネシウム化合物と共に使用する
場合、該化合物を、SiCl4、Al−ハロゲン化アル
キル、およびCl3 SiRの様なハロゲン化剤と反応
させてハロゲン化物に転換するのが最良である。
【0009】次いで、この様にして含浸、処理した酸化
物を、上記の方法によりTiCl4 およびエーテル化
合物と反応させる。ハロゲン化マグネシウム以外の好適
なマグネシウム化合物には、RMgX、MgR2 、M
g(OR)2 、XMgOR、MgX2 nTi(OR
)4 があるが、ここでXはClまたはBrであり、R
はC1−18アルキルまたはC3−18シクロアルキル
基であり、nは1〜4である。
【0010】好ましいエーテル化合物は一般式で表され
、R、R1 およびR2 は互いに等しいか、または異
なっており、C1−18アルキル、C3−18シクロア
ルキル、C6−18アリール、およびC7−18アラル
キルまたはアルキルアリール基であり、R1 およびR
2 は水素でもよい。
【0011】特に、RはC1−6 炭素のアルキル基で
あり、好ましくはメチルである。さらに、R1 がメチ
ル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである場合、
R2 はエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘ
キシル、メチルシクロヘキシル、フェニルまたはベンジ
ルであることができ、R1 が水素である場合、R2 
はエチル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
、2−エチルヘキシル、シクロヘキシルエチル、ジフェ
ニルメチル、p−クロロフェニル、1−ナフチルまたは
1−デカヒドロナフチルであることができ、また、R1
 およびR2 は同じでもよく、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ネオペ
ンチル、フェニル、ベンジルまたはシクロヘキシルであ
る。
【0012】上記の式に含まれるエーテルの代表的な例
としては、2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメ
トキシプロパン、2−イソプロピル−1,3−ジメトキ
シプロパン、2−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン
、2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、
2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2
−フェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2−ter
t−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−クミル
−1,3−ジエトキシプロパン、2−(2−フェニルエ
チル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−シク
ロヘキシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2
−(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパ
ン、2−(ジフェニルメチル)−1,3−ジメトキシプ
ロパン、2−(1−ナフチル)−1,3−ジメトキシプ
ロパン、2−(p−フルオロフェニル)−1,3−ジメ
トキシプロパン、2−(1−デカヒドロナフチル)−1
,3−ジメトキシプロパン、2−(p−t−ブチルフェ
ニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジシク
ロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ
エチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジプロ
ピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジブチル
−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジエチル−1
,3−ジエトキシプロパン、2,2−ジプロピル−1,
3−ジエトキシプロパン、2,2−ジブチル−1,3−
ジエトキシプロパン、2−メチル−2−エチル−1,3
−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−プロピル−1
,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−ベンジル
−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−メチ
ルシクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,
2−ビス(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシ
プロパン、2,2−ビス(2−フェニルエチル)−1,
3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(2−シクロヘ
キシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−メ
チル−2−イソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、
2−メチル−2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジ
メトキシプロパン、2,2−ビス(2−エチルヘキシル
)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(p−
メチルフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−
メチル−2(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキ
シプロパン、2,2−ビス(2−エチルヘキシル)−1
,3−ジエトキシプロパン、2,2−ビス(p−メチル
フェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル
−2−イソプロピル−1,3−ジエトキシプロパン、2
,2−ジイソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2
,2−ジフェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2,
2−ジベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2
−ビス(シクロヘキシルメチル)−1,3−ジメトキシ
プロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジエトキシ
プロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジブトキシ
プロパン、2−イソブチル−2−イソプロピル−1,3
−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−sec−ブチル−
1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−tert−
ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジネオ
ペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロ
ピル−2−イソペンチル−1,3−ジメトキシプロパン
、2−フェニル−2−ベンジル−1,3−ジメトキシプ
ロパン、2−シクロヘキシル−2−シクロヘキシルメチ
ル−1,3−ジメトキシプロパンがある。
【0013】好ましくは、これらのエーテルは、二塩化
マグネシウムと、MgCl2 100gあたり20〜5
0ミリモルに等しい量で錯体を形成し、TiCl4 と
30モル%未満で反応する。
【0014】使用できる他のエーテルには、2,3−ジ
フェニル−1,4−ジエトキシブタン、2,3−ジシク
ロヘキシル−1,4−ジエトキシブタン、2,3−ジベ
ンジル−1,4−ジエトキシブタン、2,3−ジベンジ
ル−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ジシクロヘキ
シル−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ジイソプロ
ピル−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ジイソプロ
ピル−1,4−ジエトキシブタン、2,2−ビス(p−
メチルフェニル)−1,4−ジメトキシブタン、2,3
−ビス(p−クロロフェニル)−1,4−ジメトキシブ
タン、2,3−ビス(p−フルオロフェニル)−1,4
−ジメトキシブタン、2,4−ジフェニル−1,5−ジ
メトキシペンタン、2,5−ジフェニル−1,6−ジメ
トキシヘキサン、2,4−ジイソプロピル−1,5−ジ
メトキシペンタン、2,5−ジフェニル−1,6−ジメ
トキシヘキサン、3−メトキシメチルテトラヒドロフラ
ン、3−メトキシメチルジオキサン、1,1−ジメトキ
シメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、
1,1−ジメトキシメチル−デカヒドロナフタレン、1
,1−ジメトキシメチルインダン、2,2−ジメトキシ
メチルインダン、1,1−ジメトキシメチル−2−イソ
プロピル−5−メチルシクロヘキサン、1,3−ジイソ
ブトキシプロパン、1,2−ジイソブトキシエタン、1
,3−ジイソアミルオキシプロパン、1,2−ジイソア
ミルオキシエタン、1,3−ジネオペントキシプロパン
、1,2−ジネオペントキシエタン、2,2−テトラメ
チレン−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ペンタ
メチレン−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ヘキ
サメチレン−1,3−ジメトキシプロパン、1,2−ビ
ス(メトキシメチル)シクロヘキサン、2,8−ジオキ
サスピロ[5,5]ウンデカン、3,7−ジオキサビシ
クロ[3,3,1]ノナン、3,7−ジオキサビシクロ
[3,3,0]オクタン、3,3−ジイソブチル−1,
5−ジオキサン、6,6−ジイソブチルジオキセパン、
1,1−ジメトキシメチルシクロプロパン、1,1−ビ
ス(メトキシメチル)シクロヘキサン、1,1−ビス(
メトキシメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、1
,1−ジメトキシメチルシクロペンタン、2−メチル−
2−メトキシメチル−1,3−ジメトキシプロパンがあ
る。    特に好ましいエーテルは、Rがメチルであ
り、R1 およびR2 が互いに等しいか、または異な
っており、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチ
ル、シクロヘキシル、イソペンチル、シクロヘキシルエ
チルである様な1,3−ジエーテルである。特に好まし
いエーテルは、2,2−ジイソブチル−1,3−ジメト
キシプロパン、2−イソプロピル−2−イソペンチル−
1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(2−シク
ロヘキシルメチル)−1,3−ジメトキシプロパンであ
る。
【0015】エーテルとMgCl2 との錯体形成試験
は次のように行う。固定羽根付きの機械的攪拌装置を備
えた100mlのガラス製フラスコに、窒素雰囲気中で
、順に、 −  70mlの無水n−ヘプタン −  12ミリモルの、下記の様に活性化した無水Mg
Cl2  −  2ミリモルのエーテル を導入する。この混合物を60℃で4時間反応させる(
攪拌機速度400rpm)。次いで、この混合物を濾過
し、室温で100mlのn−ヘプタンで洗浄し、機械ポ
ンプで乾燥する。この固体を100mlのエタノールで
処理した後、ガスクロマトグラフィー定量分析により、
固定されたエーテルの量を求める。TiCl4 との反
応試験は次のように行う。磁気攪拌機を備えた25ml
の試験管に、窒素雰囲気中で、順に、 −  10mlの無水n−ヘプタン −  5ミリモルのTiCl4  −  1ミリモルの供与体 を導入する。
【0016】この混合物を70℃で30分間反応させた
後、25℃に冷却し、90mlのエタノールで分解する
。 得られた溶液を、内部標準方法を使用して、25メート
ルのクロムパックCP−SIL毛細管カラムを備えたH
RGCメガシリーズ  カルロ  エルバ  ガスクロ
マトグラフで、ガスクロマトグラフィーにより分析する
。エーテルによる錯体形成試験で使用する塩化マグネシ
ウムは次の様に調製する。1.8kgの、直径16mm
の鋼球を入れた、1リットルの振動粉砕容器(ズィープ
テヒニーク社製のビブラトロム)に、窒素雰囲気中で、
50gの無水MgCl2 および6.8mlの1,2−
ジクロロエタン(DCE)を導入する。これを室温で9
6時間粉砕し、その後、回収した固体を機械ポンプで5
0℃で16時間真空に保つ。
【0017】この固体の特性: −  反射D110の半ピーク幅=1.15cm−  
最高強度2におけるハロの存在=32.1o −  表
面積(B.E.T.)=125m2 /g−  DCE
残渣=2.5重量% 本発明の触媒成分は、Al−アルキル化合物と共に、R
が水素、または1−6炭素のアルキル基、またはアリー
ルであるCH2 =CHRオレフィンの重合用触媒を形
成する。オレフィン、特にプロピレンの立体規則的重合
の場合、場合によって、Al−アルキルと共に、2,2
,6,6−テトラメチルピペリジンおよびRがヒドロカ
ルビル基である少なくとも一つのSi−OR結合を含む
ケイ素化合物の中から選択した電子供与体化合物をも使
用するのが有利である。
【0018】好ましくは、そのケイ素化合物は、式RI
 RIISi(ORIII )ORIVで表され、RI
 およびRIIが互いに等しいか、または異なっており
、枝別れしたC3 〜C12アルキル基、またはC3 
〜C12環状脂肪族基、または6〜12炭素のアリール
であり、RIII およびRIVは独立して1〜6炭素
のアルキル基である。その代表的な化合物の例としては
、tert(ブチル)2 Si(OCH3 )2 、(
シクロヘキシル)2 Si(OCH3 )2 、(シク
ロペンチル)2Si−(OCH3 )2 、(イソプロ
ピル)2 Si(OCH3 )2 、(secブチル)
2 SiO(CH3 )2 がある。
【0019】他のケイ素化合物の例としては、フェニル
トリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロ
ピルトリエトキシシラン、クロロエチルトリエトキシシ
ラン、クロロフェニルトリエトキシシラン、ネオペンチ
ルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、
イソプロピル−トリエトキシシラン、n−ブチルトリエ
トキシシラン、n−オクチル−トリメトキシシランがあ
る。
【0020】Al−アルキル化合物は、Al−トリエチ
ル、Al−トリイソブチル、Al−トリn−ブチルの様
なAl−トリアルキル化合物である。O、N、S原子に
より互いに結合された2個以上のAl原子を含む線状ま
たは環状Al−アルキルも使用できる。これらの化合物
の例としては、 ここでnは1〜20の数である。Al−アルキル化合物
は、通常1〜1000のAl/Tiモル比で使用される
。  Al−アルキル化合物は、AlEt2 Clの様
なAl−アルキルハロゲン化物との混合物として使用す
ることもできる。Al−アルキル化合物とそのAl−ア
ルキル化合物に加える電子供与体化合物とのモル比は通
常5:1〜100:1である。
【0021】すでに述べた様に、この触媒は、Rが上記
の意味を有するCH2 =CHRオレフィンの(共)重
合に適しており、特にアイソタクチックなポリプロピレ
ン、プロピレンと少量のエチレン、および所望によりブ
テン、および類似の高級アルファ−オレフィンとの結晶
性共重合体、あるいはプロピレン単独の重合またはエチ
レンおよび/または他のアルファ−オレフィンとの重合
に続いてオレフィンのエラストマー性重合体が形成され
る少なくとも他の重合工程により得られる衝撃グレード
ポリプロピレンを形成するための、プロピレンの単独ま
たは共重合に適している。この触媒は、HDPE、LL
DPE、および所望により少量のジエンを含むエラスト
マー性エチレン−プロピレン共重合体(例えばEPおよ
びEPDMゴム)の調製に使用することができる。
【0022】オレフィンの重合は、公知の方法で、モノ
マーにより、またはモノマーをヘキサンやヘプタンの様
な炭化水素溶剤に溶解した溶液により形成される液相、
あるいは気相で、あるいは液体−気体技術を併用して行
う。重合は、一般に0〜150℃、好ましくは60〜1
00℃の温度で、大気圧以上の圧力で行う。触媒活性を
高める、および/または重合体の形態を改良するために
、触媒は少量のオレフィンに予め接触させることができ
る(予備重合)。予備重合は、触媒を炭化水素媒体(ヘ
キサン、ヘプタン、等)中に分散させ、少量のモノマー
を通し、温度を室温〜60℃に保ち、固体触媒成分の重
量の0.5〜3倍の量の重合体が形成されるまで行う。 また、予備重合は、液体モノマー中、または気相中で、
上記の温度条件下で行い、固体触媒成分の重量の100
0倍までの量の重合体を造ることもできる。以下に記載
する実施例で本発明をさらに説明する。
【0023】実施例1〜9(該触媒成分の調製)150
℃で8時間か焼した15gのシリカ(グレース952)
を90mlの(CH3 )3 SiClで還流下で16
時間処理する。これを濾過し、無水n−ヘプタンで60
℃で、(CH3 )3 SiClの痕跡が完全に無くな
るまで洗浄した後、機械式ポンプで乾燥させる。30g
のアルミナ(ケッチェングレードB)を真空下、150
℃で6時間か焼する。この様に処理したシリカおよびア
ルミナに、下記の方法によりMg化合物を支持する。
【0024】方法A   3.8gの前処理したシリカを、不活性雰囲気中で
20mlの無水n−ヘプタン中に分散させる。次いで、
適量のMgCl2 をTi(OBu)4 に140℃で
4時間かけて溶解して調製した、17.5ミリモルのM
gCl2 .2,2Ti(OBu)4 を加える。この
混合物を回転蒸発フラスコ中で90℃で4時間反応させ
、次いで真空にして溶剤を蒸発させる。
【0025】方法B   4gの前処理したシリカを、18ミリモルのMgC
l2 を含む30mlの無水エタノール中に分散させる
。この混合物を回転蒸発フラスコ中で、70℃で4時間
反応させた後、1モルのMgCl2 に対してエタノー
ルの残留含有量が3モルになるまでエタノールを蒸発さ
せる。
【0026】方法C   4gの前処理したシリカを、18ミリモルのMg(
n−ヘキシル)2 を含む30mlの無水ヘキサン中に
分散させる。この混合物を回転蒸発フラスコ中で、70
℃で4時間反応させた後、ヘキサンを蒸発させる。この
様にして得られた固体を50mlのSiCl4 で還流
下で4時間処理した後、濾過し、ヘキサンで洗浄し、真
空乾燥する。
【0027】方法D   4gの前処理したアルミナを、不活性雰囲気中で2
0mlの無水n−ヘプタン中に分散させ、次いで、18
ミリモルのMgCl2 .2.2Ti(OBu)4 を
加える。 この混合物を回転蒸発フラスコ中で70℃で4時間反応
させ、次いで真空にして溶剤を蒸発させる。
【0028】TiCl4 との反応 Mg化合物を支持したシリカ(方法A、B、C)および
アルミナ(方法D)を、室温で攪拌しながら、不活性雰
囲気中で、徐々に200mlのTiCl4 に加え、次
いで5.85ミリモルのエーテル基を含む化合物を加え
る。 この混合物を100℃に加熱し、その温度で2時間反応
させた後、濾過する。さらに200mlのTiCl4 
を加え、その処理を100℃で2時間繰り返す。最後に
、その混合物を濾過し、無水n−ヘプタンで、60℃で
2回、室温で3回洗浄する。この洗浄処理は、洗浄液か
ら塩素イオンが検出されなくなるまで行う。使用したエ
ーテル化合物および触媒成分の組成を表1に示す。
【0029】実施例10〜18(プロピレン重合)方法
1   アンカー攪拌機を備えた2000mlのステンレス
鋼オートクレーブ中に、20℃でプロピレンガス流中で
、1000mlのn−ヘプタン、2.5ミリモルのAl
(C2 H5 )3 および十分な量の固体触媒成分を
入れる。プロピレンを1気圧になるまで供給した後、オ
ートクレーブを閉じ、0.2気圧に等しい水素過剰圧を
導入する。この混合物を70℃に加熱し、プロピレンで
総圧を7気圧にする。モノマーを連続的に供給しながら
、温度を70℃に維持して、2時間重合させる。次いで
、得られた重合体を濾別し、乾燥させる。濾過した生成
物中に残存する重合体をメタノールで析出させ、真空乾
燥し、n−ヘプタン抽出の総残留物を決定するのに考慮
する。
【0030】方法2   方法1に記載するオートクレーブ中に、十分な量の
固体触媒成分を含む20mlのヘプタン懸濁液、5ミリ
モルのAl(C2 H5 )3 、800mlの水素、
および500gのプロピレンを20℃、真空下で導入し
、70℃に加熱し、2時間重合させる。得られた重合体
を乾燥し、特性を試験する。得られた重合体の収量およ
び特性を表2に示す。
【0031】   表1 実施例  エーテル化合物             
     合成方法        組成(重量%) 
                         
                         
     触媒成分                
                         
       Mg    Ti      供与体1
    2,2−ジイソブチル−       1,3−ジメトキシプロパン      
    A    4.7  1.9    9.32
    2−イソプロピル−2−イソペンチル−   
   1,3−ジメトキシプロパン         
 A    4.4  1.5    9.23   
 2,2−ジ−n−プロピル−      1,3−ジ
メトキシプロパン          A    4.
1  1.3  11.54    2−エチル−2−
ブチル−       1,3−ジメトキシプロパン      
    A    4.2  2.0    9.15
    2,2−ジイソペンチル−       1,3−ジメトキシプロパン      
    A    4.3  1.8  10.16 
   2,2−ジシクロヘキシル−      1,3
−ジメトキシプロパン          A    
4.5  2.2  10.47    2−イソプロ
ピル−2−イソペンチル−      1,3−ジメト
キシプロパン          B    5.5 
 1.9    6.18    2−イソプロピル−
2−イソペンチル−      1,3−ジメトキシプ
ロパン          C    5.1  2.
3    5.29    2−イソプロピル−2−イ
ソペンチル−      1,3−ジメトキシプロパン
          D    3.6  2.4  
  6.7
【0032】 表2 実施例  方法    触  媒        収量
      I.I.    V.I.  かさ密度番
号    番号  実施例番号      gPP/g
Cat      %      dl/g     
   g/ml                (量
)                  mg. 10
      1      1        280
0    95.3    1.71    0.42
                (60)11   
   1      2        3000  
  98.5    1.82    0.41   
             (55)12      
1      3        3400    9
5.0    1.94    0.41      
          (58)13      1  
    4        2500    91.0
    1.87    0.42         
       (62)14      1     
 5        4100    96.1   
 1.90    0.41            
    (50)15      1      6 
       4300    95.7    1.
78    0.42               
 (51)16      1      7    
    3700    94.2    1.80 
   0.42                (5
8)17      1      8       
 2600    93.4    1.84    
0.40                (60)1
8      2      9      1400
0    97.0    1.42    0.41
                (12)
【0033】実施例19(エチレン重合)アンカー攪拌
機を備えた2000mlのステンレス鋼オートクレーブ
中に、65℃、真空下で、1000mlのn−ヘプタン
、2.5ミリモルのAl(C2 H5 )3 および2
5mgの実施例2の固体触媒成分を入れる。4.5気圧
の水素およびエチレンを総圧11.5気圧になるまで導
入する。モノマーを連続的に供給しながら、この混合物
を75℃で3時間重合させる。濾過および乾燥の後、固
有粘度が1.8dl/g、かさ密度が0.41g/ml
のポリエチレン125gが分離される。
【0034】実施例20(プロピレン/エチレン重合)
実施例17に記載するオートクレーブ中に、20℃、真
空下で、 500gのプロピレン 5ミリモルのAl(イソ−C4 H9 )3 3.5気
圧に等しい過剰圧のエチレン を導入する。アルゴン圧下で、30mgの実施例2の触
媒成分を含むヘプタン懸濁液を注入する。エチレンを供
給しながら20℃で1時間重合させる。未反応のモノマ
ーを除去した後、75gの重合体が得られる(40%プ
ロピレン、X線下で4%結晶化度)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オレフィン重合用の触媒成分であって、多
    孔質の金属酸化物を含み、その上に二ハロゲン化マグネ
    シウムおよびハロゲン化チタンまたはチタンハロゲンア
    ルコラート、および2個以上のエーテル基を含む電子供
    与体化合物が支持されており、該電子供与体化合物が、
    無水二塩化マグネシウムと、MgCl2 100gあた
    り60ミリモル以下の量で錯体形成でき、かつ、置換反
    応を起こすTiCl4 と反応しないか、またはこれと
    50モル%未満で反応できることを特徴とする、触媒成
    分。
  2. 【請求項2】ハロゲン化チタンが四塩化物であり、二ハ
    ロゲン化マグネシウムが二塩化物であり、Mg/Tiの
    モル比が0.5:1〜10:1であり、Ti/電子供与
    体化合物のモル比が0.5:1〜3:1であり、金属酸
    化物が成分総重量に対して40重量%を超える量で存在
    することを特徴とする、請求項1に記載する触媒成分。
  3. 【請求項3】金属酸化物が、シリカ、アルミナ、および
    それらの混合物からなる群から選択されることを特徴と
    する、請求項1に記載する触媒成分。
  4. 【請求項4】エーテル基を含む化合物が、一般式(式中
    、R、R1 およびR2 は互いに等しいか、または異
    なっており、C1−18アルキル、C3−18シクロア
    ルキル、C6−18アリール、およびC7−18アラル
    キルまたはアルキルアリール基であり、R1 およびR
    2 は水素原子でもよい)の化合物から選択されること
    を特徴とする、請求項1に記載する触媒成分。
  5. 【請求項5】Rがメチルであり、R1 およびR2 が
    互いに等しいか、または異なっており、メチル、エチル
    、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、te
    rt−ブチル、イソ−ペンチル、2−エチルヘキシル、
    シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、フェニルおよ
    びベンジルの中から選択され、R1 が水素である場合
    、R2 はエチル、ブチル、sec−ブチル、tert
    −ブチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、ジフ
    ェニルメチル、p−クロロフェニル、1−ナフチル、ま
    たは1−デカヒドロナフチルであることを特徴とする、
    請求項4に記載する触媒成分。
  6. 【請求項6】エーテル基を含む化合物が、2,2−ジイ
    ソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロ
    ピル−2−イソペンチル−1,3−ジメトキシプロパン
    、2,2−ジ−n−プロピル−1,3−ジメトキシプロ
    パン、2,2−ジイソペンチル−1,3−ジメトキシプ
    ロパン、2,2−ジシクロヘキシル−1,3−ジメトキ
    シプロパンの中から選択されることを特徴とする、請求
    項4に記載する触媒成分。
  7. 【請求項7】請求項1の触媒成分およびAl−アルキル
    化合物の反応生成物からなる、オレフィン重合用の触媒
  8. 【請求項8】請求項3の触媒成分およびAl−アルキル
    化合物の反応生成物からなる、オレフィン重合用の触媒
  9. 【請求項9】請求項5の触媒成分およびAl−トリアル
    キル化合物の反応生成物からなる、オレフィン重合用の
    触媒。
  10. 【請求項10】請求項6の触媒成分およびAl−トリア
    ルキル化合物の反応生成物からなる、オレフィン重合用
    の触媒。
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