JPH04269474A - 電気的接続部材 - Google Patents
電気的接続部材Info
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- JPH04269474A JPH04269474A JP5389791A JP5389791A JPH04269474A JP H04269474 A JPH04269474 A JP H04269474A JP 5389791 A JP5389791 A JP 5389791A JP 5389791 A JP5389791 A JP 5389791A JP H04269474 A JPH04269474 A JP H04269474A
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Landscapes
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
- Wire Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気回路部品間に電気
的接続状態を得るべく使用される電気的接続部材に関す
る。
的接続状態を得るべく使用される電気的接続部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気回路部品間に電気的接続状態を得る
ための公知の方法として、ワイヤボンディング法、特開
昭 59−139636号公報等に開示されたテープキ
ャリア方式による自動ボンディング法、所謂、TAB(
Tape Automated Bonding)法が
ある。ところが、これらの方法においては、接続点数の
増加に対応できないという難点があり、また、多くの接
続点間に一括的に接続状態を得ることができず、接続作
業に多大の工数を要し、コストの低減に限界があるとい
う問題があった。
ための公知の方法として、ワイヤボンディング法、特開
昭 59−139636号公報等に開示されたテープキ
ャリア方式による自動ボンディング法、所謂、TAB(
Tape Automated Bonding)法が
ある。ところが、これらの方法においては、接続点数の
増加に対応できないという難点があり、また、多くの接
続点間に一括的に接続状態を得ることができず、接続作
業に多大の工数を要し、コストの低減に限界があるとい
う問題があった。
【0003】そこでこのような難点を解消すべく、例え
ば、特開昭 63−222437号公報、特開昭 63
−228726号公報、及び特開昭 63−24683
5号公報等には、絶縁材製の保持体に形成された多数の
貫通孔の夫々に導電部材を埋設し、これらの両端を保持
体の表裏面夫々に露出させてなる電気的接続部材、及び
これを用いた電気回路部品の接続方法が提案されている
。
ば、特開昭 63−222437号公報、特開昭 63
−228726号公報、及び特開昭 63−24683
5号公報等には、絶縁材製の保持体に形成された多数の
貫通孔の夫々に導電部材を埋設し、これらの両端を保持
体の表裏面夫々に露出させてなる電気的接続部材、及び
これを用いた電気回路部品の接続方法が提案されている
。
【0004】図6は、この電気的接続部材の縦断面図で
ある。本図に示す如く電気的接続部材1は、絶縁材から
なる保持体2を表裏に貫通する多数の貫通孔 12,1
2…の夫々に短寸棒状の導電部材3, 3…を埋設し、
これら夫々の両端を保持体2の表裏面に、所定高さの凸
状をなして露出せしめた構成となっている。なお、導電
部材3,3…の材料としては、導電性に優れた金(Au
)が多く用いられており、また、導電部材3, 3…相
互間の間隔は、相隣する導電部材3,3間にて絶縁性の
確保をなし得るという条件下にて決定されている。
ある。本図に示す如く電気的接続部材1は、絶縁材から
なる保持体2を表裏に貫通する多数の貫通孔 12,1
2…の夫々に短寸棒状の導電部材3, 3…を埋設し、
これら夫々の両端を保持体2の表裏面に、所定高さの凸
状をなして露出せしめた構成となっている。なお、導電
部材3,3…の材料としては、導電性に優れた金(Au
)が多く用いられており、また、導電部材3, 3…相
互間の間隔は、相隣する導電部材3,3間にて絶縁性の
確保をなし得るという条件下にて決定されている。
【0005】この電気的接続部材1による電気回路部品
の接続態様を図7に示す。図中4, 5は接続対象とな
る電気回路部品であり、これらを電気的接続部材1を用
いて接続する場合、保持体2の表裏面に電気回路部品4
, 5を臨ませ、夫々の接続端となる電極 40,50
を平面視にて整合させた後、これらの電気回路部品4,
5を適宜の手段にて加圧する。この結果、前記電極40
,50が夫々に対向する面の導電部材3,3…の露出端
に圧接されて、両者が金属接合し、電極 40,50、
即ち電気回路部品4,5は、導電部材3,3…を介して
電気的に接続されることとなる。
の接続態様を図7に示す。図中4, 5は接続対象とな
る電気回路部品であり、これらを電気的接続部材1を用
いて接続する場合、保持体2の表裏面に電気回路部品4
, 5を臨ませ、夫々の接続端となる電極 40,50
を平面視にて整合させた後、これらの電気回路部品4,
5を適宜の手段にて加圧する。この結果、前記電極40
,50が夫々に対向する面の導電部材3,3…の露出端
に圧接されて、両者が金属接合し、電極 40,50、
即ち電気回路部品4,5は、導電部材3,3…を介して
電気的に接続されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如き
接続に際し相互に接触する導電部材3,3…の突出端及
び電極 40,50の表面は、一般的には清浄ではなく
、酸化, 汚染層にて被覆された状態にある。従って、
電気回路部品4,5間に確実な接続状態を得るためには
、導電部材3,3…に電極 40,50が圧接されると
き、接触部における酸化,汚染層が破砕されて両者の新
生面同士が接触し、金属接合状態に至るに十分な加圧が
なされる必要がある。なおこのとき必要とされる加圧力
は、導電部材3,3…及び電極 40,50が共に金(
Au) 製である場合において50〜100 kgf/
mm2 であり、この加圧により導電部材3,3…は、
電極 40,50間にて押し潰されて30〜40%程度
の変形率が与えられ、この状態で、新生面同士の接触が
なされる。
接続に際し相互に接触する導電部材3,3…の突出端及
び電極 40,50の表面は、一般的には清浄ではなく
、酸化, 汚染層にて被覆された状態にある。従って、
電気回路部品4,5間に確実な接続状態を得るためには
、導電部材3,3…に電極 40,50が圧接されると
き、接触部における酸化,汚染層が破砕されて両者の新
生面同士が接触し、金属接合状態に至るに十分な加圧が
なされる必要がある。なおこのとき必要とされる加圧力
は、導電部材3,3…及び電極 40,50が共に金(
Au) 製である場合において50〜100 kgf/
mm2 であり、この加圧により導電部材3,3…は、
電極 40,50間にて押し潰されて30〜40%程度
の変形率が与えられ、この状態で、新生面同士の接触が
なされる。
【0007】ところが、保持体2の表裏面における導電
部材3,3…の露出高さ(図6中のH)を全面に亘って
均一化することは難しく、一般的には、種々の露出高さ
を有する導電部材3,3…が保持体2の面上に混在した
状態にある。
部材3,3…の露出高さ(図6中のH)を全面に亘って
均一化することは難しく、一般的には、種々の露出高さ
を有する導電部材3,3…が保持体2の面上に混在した
状態にある。
【0008】このような電気的接続部材1による接続状
態を図8に示す。この場合、前述の如く加えられる加圧
力は、専ら、露出高さの大きい導電部材3,3…の押し
潰しに消費され、露出高さの小さい導電部材3,3…(
図中の中央の導電部材3)には十分な変形が生じず、こ
れらと電極 40,50との間には、新生面同士の接触
による金属接合状態が得られない結果となり、電極 4
0,50との整合範囲内にある導電部材3,3…の一部
が接続に供されないことから、両電極 40,50間に
おける電気抵抗の増大、更には導通不良を招来する虞が
あった。
態を図8に示す。この場合、前述の如く加えられる加圧
力は、専ら、露出高さの大きい導電部材3,3…の押し
潰しに消費され、露出高さの小さい導電部材3,3…(
図中の中央の導電部材3)には十分な変形が生じず、こ
れらと電極 40,50との間には、新生面同士の接触
による金属接合状態が得られない結果となり、電極 4
0,50との整合範囲内にある導電部材3,3…の一部
が接続に供されないことから、両電極 40,50間に
おける電気抵抗の増大、更には導通不良を招来する虞が
あった。
【0009】また一方、露出高さの大きい導電部材3,
3…には、前記加圧力の集中に伴う過剰な変形が生じ、
これらの導電部材3,3…の貫通孔 12,12…内で
の膨張程度も大きくなり、この膨張に起因する割れが、
保持体2及び導電部材3,3…自体に発生することとな
り、やはり導通不良を招来する虞があった。
3…には、前記加圧力の集中に伴う過剰な変形が生じ、
これらの導電部材3,3…の貫通孔 12,12…内で
の膨張程度も大きくなり、この膨張に起因する割れが、
保持体2及び導電部材3,3…自体に発生することとな
り、やはり導通不良を招来する虞があった。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、保持体上での導電部材の露出高さの相違に起因
して電気回路部品の接続時に発生する電気抵抗の増大及
び導通不良を有効に防止し得る電気的接続部材を提供す
ることを目的とする。
であり、保持体上での導電部材の露出高さの相違に起因
して電気回路部品の接続時に発生する電気抵抗の増大及
び導通不良を有効に防止し得る電気的接続部材を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気的接続
部材は、絶縁材からなる保持体に形成した多数の貫通孔
の夫々に金製の導電部材を埋設し、これらの両端を前記
保持体の表裏面に露出させて、両露出端に夫々圧着され
る電気回路部品間に接続状態を得るべく用いる電気的接
続部材において、前記導電部材は、前記貫通孔への埋設
後に行われる焼鈍処理により軟化せしめてあることを特
徴とする。
部材は、絶縁材からなる保持体に形成した多数の貫通孔
の夫々に金製の導電部材を埋設し、これらの両端を前記
保持体の表裏面に露出させて、両露出端に夫々圧着され
る電気回路部品間に接続状態を得るべく用いる電気的接
続部材において、前記導電部材は、前記貫通孔への埋設
後に行われる焼鈍処理により軟化せしめてあることを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明においては、保持体の貫通孔に埋設され
た金製の導電部材が、保持体の耐熱温度以下での焼鈍処
理により軟化せしめてあり、電気回路部品の接続に際し
て作用する加圧力に対し容易に変形でき、この変形によ
り保持体の面上での露出高さの相違が吸収されて、露出
高さが小さい導電部材においても電極との金属接合が良
好になされる。更に、露出高さが大きい導電部材に生じ
る過度の変形もまた、その大部分が保持体の面上での変
形により吸収でき、保持体に形成された貫通孔内での膨
張変形量は少なく、これに伴う保持体又は導電部材の割
れの発生の虞は小さい。
た金製の導電部材が、保持体の耐熱温度以下での焼鈍処
理により軟化せしめてあり、電気回路部品の接続に際し
て作用する加圧力に対し容易に変形でき、この変形によ
り保持体の面上での露出高さの相違が吸収されて、露出
高さが小さい導電部材においても電極との金属接合が良
好になされる。更に、露出高さが大きい導電部材に生じ
る過度の変形もまた、その大部分が保持体の面上での変
形により吸収でき、保持体に形成された貫通孔内での膨
張変形量は少なく、これに伴う保持体又は導電部材の割
れの発生の虞は小さい。
【0013】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1及び図2は本発明に係る電気的接続部
材の製造過程の一例を示す模式図である。
て詳述する。図1及び図2は本発明に係る電気的接続部
材の製造過程の一例を示す模式図である。
【0014】まず図1(a)に示す如く、基台となる金
属板(例えば銅板)10を準備し、該金属板10上に、
ネガ型の感光性ポリイミド樹脂11を接着補助剤と共に
塗布する。このポリイミド樹脂11は、後述の如く、電
気的接続部材1における保持体2を構成するものであり
、ポリイミド樹脂11の塗布厚さは、溶剤の飛散、後続
の硬化過程における収縮等に伴う減少を考慮して、得る
べき保持体2の厚さよりも厚くしておく。
属板(例えば銅板)10を準備し、該金属板10上に、
ネガ型の感光性ポリイミド樹脂11を接着補助剤と共に
塗布する。このポリイミド樹脂11は、後述の如く、電
気的接続部材1における保持体2を構成するものであり
、ポリイミド樹脂11の塗布厚さは、溶剤の飛散、後続
の硬化過程における収縮等に伴う減少を考慮して、得る
べき保持体2の厚さよりも厚くしておく。
【0015】次いで、ポリイミド樹脂11の塗布層の表
面を所定のパターンが形成されたフォトマスク(図示せ
ず)にて覆い、該フォトマスクを介して光を照射(露光
)し、更に現像を行う。これにより露光されなかった部
分が除去されて、図1(b)に示す如く、ポリイミド樹
脂11の塗布層を表裏に貫通する多数の貫通孔 12,
12…が形成される。
面を所定のパターンが形成されたフォトマスク(図示せ
ず)にて覆い、該フォトマスクを介して光を照射(露光
)し、更に現像を行う。これにより露光されなかった部
分が除去されて、図1(b)に示す如く、ポリイミド樹
脂11の塗布層を表裏に貫通する多数の貫通孔 12,
12…が形成される。
【0016】その後温度を上げて、ポリイミド樹脂11
の塗布層をイミド化により硬化させ、次いで、このポリ
イミド樹脂11の表面側からのエッチングにより、貫通
孔 12,12…の下側に位置する金属板10を食刻し
て、図1(c)に示す如き凹部 13,13…を形成す
る。なおこのエッチング処理は、凹部 13,13…の
径が貫通孔 12,12…の径よりもやや大きくなるま
で行う。
の塗布層をイミド化により硬化させ、次いで、このポリ
イミド樹脂11の表面側からのエッチングにより、貫通
孔 12,12…の下側に位置する金属板10を食刻し
て、図1(c)に示す如き凹部 13,13…を形成す
る。なおこのエッチング処理は、凹部 13,13…の
径が貫通孔 12,12…の径よりもやや大きくなるま
で行う。
【0017】次いで、金属板10を共通電極とする電気
メッキにより、貫通孔 12,12…及び凹部 13,
13…に金14を充填する。この充填は、図1(d)に
示す如く、ポリイミド樹脂11の表面における貫通孔
12,12…の開口端上に、前記凹部 13,13…に
相当する程度の厚さとなるまで金14を盛り上げて終了
する。
メッキにより、貫通孔 12,12…及び凹部 13,
13…に金14を充填する。この充填は、図1(d)に
示す如く、ポリイミド樹脂11の表面における貫通孔
12,12…の開口端上に、前記凹部 13,13…に
相当する程度の厚さとなるまで金14を盛り上げて終了
する。
【0018】以上の如き過程を終了した後、基台として
用いた金属板10を金属エッチングにより除去する。こ
れにより図2(a)に示す如く、絶縁材であるポリイミ
ド樹脂11からなる保持体2に形成した多数の貫通孔
12,12…に、金14からなる導電部材3,3…が互
いに絶縁状態にて埋設され、これらの両端が保持体2の
表裏面に夫々露出する素製品1′が構成される。なおこ
の素製品1′が従来の電気的接続部材であることは言う
までもない。
用いた金属板10を金属エッチングにより除去する。こ
れにより図2(a)に示す如く、絶縁材であるポリイミ
ド樹脂11からなる保持体2に形成した多数の貫通孔
12,12…に、金14からなる導電部材3,3…が互
いに絶縁状態にて埋設され、これらの両端が保持体2の
表裏面に夫々露出する素製品1′が構成される。なおこ
の素製品1′が従来の電気的接続部材であることは言う
までもない。
【0019】本発明に係る電気的接続部材1は、このよ
うにして得られた素製品1′全体を焼鈍処理して、金1
4からなる導電部材3,3…を軟化せしめることにより
、図2(b)に示す如く得られる。この焼鈍処理は、ポ
リイミド製の保持体2と共に行われるから、金14から
なる導電部材3,3…の軟化が可能であって、しかもポ
リイミドの耐熱温度以下の温度条件下にて行われねばな
らない。
うにして得られた素製品1′全体を焼鈍処理して、金1
4からなる導電部材3,3…を軟化せしめることにより
、図2(b)に示す如く得られる。この焼鈍処理は、ポ
リイミド製の保持体2と共に行われるから、金14から
なる導電部材3,3…の軟化が可能であって、しかもポ
リイミドの耐熱温度以下の温度条件下にて行われねばな
らない。
【0020】図3は、種々の温度条件下にて焼鈍処理し
た後の導電部材3に対して実施した硬さ試験の結果を示
すグラフである。なお、図中の○印は、処理時間を30
分としたときの結果を、△印は、処理時間を60分とし
たときの結果を、また□印は、処理時間を90分とした
ときの結果を夫々示しており、更に●印は、処理温度が
0℃である場合、即ち、焼鈍処理前の導電部材3に対す
る試験結果である。なお、導電部材3の焼鈍処理は、N
2 シールドされた真空乾燥炉内にて実施し、前記硬さ
試験は、 115°の頂角を有する円錐形の圧子を用い
、 2.0gfなる試験荷重下にて行った。
た後の導電部材3に対して実施した硬さ試験の結果を示
すグラフである。なお、図中の○印は、処理時間を30
分としたときの結果を、△印は、処理時間を60分とし
たときの結果を、また□印は、処理時間を90分とした
ときの結果を夫々示しており、更に●印は、処理温度が
0℃である場合、即ち、焼鈍処理前の導電部材3に対す
る試験結果である。なお、導電部材3の焼鈍処理は、N
2 シールドされた真空乾燥炉内にて実施し、前記硬さ
試験は、 115°の頂角を有する円錐形の圧子を用い
、 2.0gfなる試験荷重下にて行った。
【0021】本図に示す如く金製の導電部材3の硬度は
、 200℃程度の比較的に低い温度での焼鈍処理によ
り大幅に軟化し、このときの硬度は、●印にて示す焼鈍
処理がなされないものの硬度の1/2以下にまで低下す
ることが明らかである。保持体2を構成するポリイミド
樹脂11の耐熱温度は 320〜 330℃であるから
、前述の如く得られた素製品1′を 200〜 300
℃なる温度下に30〜90分保持するという焼鈍処理に
より、保持体2に損傷を及ぼすことなく導電部材3,3
…のみを軟化せしめることが可能となり、本発明に係る
電気的接続部材1が得られる。
、 200℃程度の比較的に低い温度での焼鈍処理によ
り大幅に軟化し、このときの硬度は、●印にて示す焼鈍
処理がなされないものの硬度の1/2以下にまで低下す
ることが明らかである。保持体2を構成するポリイミド
樹脂11の耐熱温度は 320〜 330℃であるから
、前述の如く得られた素製品1′を 200〜 300
℃なる温度下に30〜90分保持するという焼鈍処理に
より、保持体2に損傷を及ぼすことなく導電部材3,3
…のみを軟化せしめることが可能となり、本発明に係る
電気的接続部材1が得られる。
【0022】図4は、本発明に係る電気的接続部材1(
本発明品)と、導電部材3,3…の焼鈍処理を実施する
前の素製品1′、即ち従来の電気的接続部材(従来品)
とを用い、図7に示す如く、電気回路部品4,5の接続
を種々の加圧力下にて行い、多数の導電部材3,3…夫
々において良好な接合状態が得られているか否かを調べ
た結果を示すグラフであり、また図5は、接続終了後に
加圧力と直交する向きの力を加え、該力に対する破断強
さ、即ち、剪断強さを調べた結果を示すグラフである。 なおこれらの図中においてはいずれも、本発明品に対す
る結果を●印により、従来品に対する結果を○印により
夫々示してある。
本発明品)と、導電部材3,3…の焼鈍処理を実施する
前の素製品1′、即ち従来の電気的接続部材(従来品)
とを用い、図7に示す如く、電気回路部品4,5の接続
を種々の加圧力下にて行い、多数の導電部材3,3…夫
々において良好な接合状態が得られているか否かを調べ
た結果を示すグラフであり、また図5は、接続終了後に
加圧力と直交する向きの力を加え、該力に対する破断強
さ、即ち、剪断強さを調べた結果を示すグラフである。 なおこれらの図中においてはいずれも、本発明品に対す
る結果を●印により、従来品に対する結果を○印により
夫々示してある。
【0023】図4の横軸は、接続に際して加えられた加
圧力、縦軸は、導電部材3,3…の内、良好な接合状態
が得られているものの割合(接合率)である。本図に示
す如く、小さい加圧力範囲内での同一の加圧力下にて本
発明品と従来品とを比較した場合、本発明品により大幅
に優れた接合率が得られることが明らかであり、また略
100%の接合率を得るのに必要な最小加圧力は、従
来品においては、図中に白抜矢符にて示す如く、略50
kgf/mm2 であるのに対し、本発明品においては
、図中に黒塗矢符にて示す如く、30kgf/mm2
以下であることがわかる。 以上のことから、焼鈍処理により軟化せしめられた導電
部材3,3…を備えた本発明に係る電気的接続部材1を
用いた場合、小さい加圧力にて確実な接合が可能であり
、また、加圧に伴って導電部材3,3…及び保持体2に
割れが生じる虞も少なく、電気抵抗の増大及び導通不良
の発生を有効に防止し得ることとなる。
圧力、縦軸は、導電部材3,3…の内、良好な接合状態
が得られているものの割合(接合率)である。本図に示
す如く、小さい加圧力範囲内での同一の加圧力下にて本
発明品と従来品とを比較した場合、本発明品により大幅
に優れた接合率が得られることが明らかであり、また略
100%の接合率を得るのに必要な最小加圧力は、従
来品においては、図中に白抜矢符にて示す如く、略50
kgf/mm2 であるのに対し、本発明品においては
、図中に黒塗矢符にて示す如く、30kgf/mm2
以下であることがわかる。 以上のことから、焼鈍処理により軟化せしめられた導電
部材3,3…を備えた本発明に係る電気的接続部材1を
用いた場合、小さい加圧力にて確実な接合が可能であり
、また、加圧に伴って導電部材3,3…及び保持体2に
割れが生じる虞も少なく、電気抵抗の増大及び導通不良
の発生を有効に防止し得ることとなる。
【0024】また図5の横軸は、図4の場合と同様、接
続に際して加えられた加圧力、縦軸は、接合部に破断が
生じたときの剪断力、即ち剪断強さである。本図におい
て本発明品と従来品とを比較した場合、本発明品の剪断
強さは従来品のそれを全般的に上回っていることがわか
る。図中の2点鎖線は、この種の接続に対して要求され
る下限強さを示しており、本発明品を用いた場合、10
kgf/mm2 前後の加圧力の付加によりこの下限強
さが得られるのに対し、従来品を用いた場合、15kg
f/mm2 前後の加圧力の付加が必要である。本発明
に係る電気的接続部材1により良好な接続状態が得られ
ることは、このことからも明らかである。
続に際して加えられた加圧力、縦軸は、接合部に破断が
生じたときの剪断力、即ち剪断強さである。本図におい
て本発明品と従来品とを比較した場合、本発明品の剪断
強さは従来品のそれを全般的に上回っていることがわか
る。図中の2点鎖線は、この種の接続に対して要求され
る下限強さを示しており、本発明品を用いた場合、10
kgf/mm2 前後の加圧力の付加によりこの下限強
さが得られるのに対し、従来品を用いた場合、15kg
f/mm2 前後の加圧力の付加が必要である。本発明
に係る電気的接続部材1により良好な接続状態が得られ
ることは、このことからも明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る電気的接
続部材においては、保持体の貫通孔に埋設された金製の
導電部材が、埋設後の焼鈍処理により軟化せしめてあり
、電気回路部品の接続に際して作用する加圧力により容
易に変形し得るから、保持体の面上に種々の露出高さを
有する導電部材が混在する場合であっても、これらの露
出高さの相違が各導電部材の変形により吸収されて、露
出高さが小さい導電部材と接続対象となる電極との金属
接合が良好になされると共に、露出高さが大きい導電部
材に生じる過剰な変形が保持体の面上にて吸収され、保
持体に形成された貫通孔内での変形量は小さく、これに
伴って保持体及び導電部材に割れが生じる虞が少なくな
り、これらにより、電気回路部品の接続時に発生する電
気抵抗の増大及び導通不良を有効に防止し得る等、本発
明は優れた効果を奏する。
続部材においては、保持体の貫通孔に埋設された金製の
導電部材が、埋設後の焼鈍処理により軟化せしめてあり
、電気回路部品の接続に際して作用する加圧力により容
易に変形し得るから、保持体の面上に種々の露出高さを
有する導電部材が混在する場合であっても、これらの露
出高さの相違が各導電部材の変形により吸収されて、露
出高さが小さい導電部材と接続対象となる電極との金属
接合が良好になされると共に、露出高さが大きい導電部
材に生じる過剰な変形が保持体の面上にて吸収され、保
持体に形成された貫通孔内での変形量は小さく、これに
伴って保持体及び導電部材に割れが生じる虞が少なくな
り、これらにより、電気回路部品の接続時に発生する電
気抵抗の増大及び導通不良を有効に防止し得る等、本発
明は優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る電気的接続部材の製造過程を示す
模式図である。
模式図である。
【図2】本発明に係る電気的接続部材の製造過程を示す
模式図である。
模式図である。
【図3】種々の温度条件下にて焼鈍処理された導電部材
の硬さ試験の結果を示すグラフである。
の硬さ試験の結果を示すグラフである。
【図4】本発明に係る電気的接続部材による接続後にお
ける接合率と従来の電気的接続部材によるそれとの比較
結果を示すグラフである。
ける接合率と従来の電気的接続部材によるそれとの比較
結果を示すグラフである。
【図5】本発明に係る電気的接続部材と従来の電気的接
続部材とによる接続後の剪断強さを比較した結果を示す
グラフである。
続部材とによる接続後の剪断強さを比較した結果を示す
グラフである。
【図6】従来の電気的接続部材の縦断面図である。
【図7】電気的接続部材による電気回路部品の接続態様
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図8】従来の電気的接続部材における問題点の説明図
である。
である。
1 電気的接続部材
2 保持体
3 導電部材
4 電気回路部品
5 電気回路部品
12 貫通孔
40 電極
50 電極
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁材からなる保持体に形成した多数
の貫通孔の夫々に金製の導電部材を埋設し、これらの両
端を前記保持体の表裏面に露出させて、両露出端に夫々
圧着される電気回路部品間に接続状態を得るべく用いる
電気的接続部材において、前記導電部材は、前記貫通孔
への埋設後に行われる焼鈍処理により軟化せしめてある
ことを特徴とする電気的接続部材。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5389791A JPH04269474A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 電気的接続部材 |
EP97111202A EP0805493B1 (en) | 1991-02-22 | 1992-02-21 | Electrical connecting member and manufacturing method therefor |
DE69233232T DE69233232T2 (de) | 1991-02-22 | 1992-02-21 | Elektrischer Verbindungskörper und Herstellungsverfahren dafür |
DE69233684T DE69233684D1 (de) | 1991-02-22 | 1992-02-21 | Elektrischer Verbindungskörper und Herstellungsverfahren dafür |
EP92102974A EP0504614B1 (en) | 1991-02-22 | 1992-02-21 | Electrical connecting member and manufacturing method therefor |
US08/221,970 US5860818A (en) | 1991-02-22 | 1994-04-04 | Electrical connecting member |
US09/099,928 US6511607B1 (en) | 1991-02-22 | 1998-06-19 | Method of making an electrical connecting member |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5389791A JPH04269474A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 電気的接続部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04269474A true JPH04269474A (ja) | 1992-09-25 |
Family
ID=12955515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5389791A Pending JPH04269474A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 電気的接続部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04269474A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6923760B2 (en) | 2003-06-06 | 2005-08-02 | Coden Co., Ltd. | Endoscopic auditory canal cleaning apparatus |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP5389791A patent/JPH04269474A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6923760B2 (en) | 2003-06-06 | 2005-08-02 | Coden Co., Ltd. | Endoscopic auditory canal cleaning apparatus |
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