JPH042693B2 - - Google Patents

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JPH042693B2
JPH042693B2 JP59254604A JP25460484A JPH042693B2 JP H042693 B2 JPH042693 B2 JP H042693B2 JP 59254604 A JP59254604 A JP 59254604A JP 25460484 A JP25460484 A JP 25460484A JP H042693 B2 JPH042693 B2 JP H042693B2
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JP
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bobbin
full
loop
winding
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Publication of JPH042693B2 publication Critical patent/JPH042693B2/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H9/00Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine
    • D01H9/02Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine for removing completed take-up packages and replacing by bobbins, cores, or receptacles at take-up stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements
    • D01H9/14Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine for removing completed take-up packages and replacing by bobbins, cores, or receptacles at take-up stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements for preparing machines for doffing of yarns, e.g. raising cops prior to removal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、精紡機撚糸機(以下紡機と称す)の管
換時における緒糸処理方法および装置に係り、更
に詳しくは、満管後にスピンドル上の満ボビンに
胴巻きと尻巻きを行ない、スピンドル上から満ボ
ビンを引抜く事により尻巻きを解舒しスピンドル
上に次の空ボビンのためのループ巻状の緒糸(以
下ループ巻と称す)を捲回して管換を行なう方式
において、人手による手揚は云う迄もなくどのよ
うな形式の管換にも適用可能なるも、自動的に全
錘一斉に管換を行なう所謂一斉揚に適用して特に
有効なものである。
従来の技術 紡機における管換は周知のように上記した手揚
又は一斉揚、更には玉揚機が紡機前面に沿つて走
行し、複数錘毎に玉揚を行なうグループ揚等が採
用されているが、どの方式の玉揚においても緒糸
処理が極めて重要な問題となる。即ち、満ボビン
をスピンドルから抜き取り満ボビンとスピンドル
間に連なる尻糸を切断した際に、何等かの方法で
次の空ボビンのための緒糸をスピンドルの表面に
保持しておかないと、空ボビンを挿着して運転を
開始した時に糸切れが発生して次の捲き取りが不
能となる。従つて近年における管換の大部分は、
満ボビンに胴巻きと尻巻きを行ないスピンドルよ
り満ボビンを抜き取ることにより、尻巻きを解除
してスピンドルに捲回し次の緒糸として使用する
ループ巻きを施すことによりスピンドル表面への
保持を図つている。
然しながら該ループ巻きは、ループ巻きとスピ
ンドルとの僅かな摩擦抵抗を利用しているだけで
あるから、尻糸に付加される張力又は糸質等その
他種々の要因により、尻糸切断時にループ外れを
起して保持に確実性がなく実用上問題がある。
上記尻糸保持の不確実性を解決せんとし、実開
昭59−153383号(以下第1技術と称す)が提案さ
れている。該第1技術は、スピンドルの長さ方向
における一部範囲の周面に、糸を係止し得る程度
の小突起群よりなる糸係止部を設け、この係止部
にスピンドルに捲回したループ巻を繋留するよう
にしたもので、上記一部範囲とは、ワーブのボビ
ン嵌着部の直上約4cmの範囲、又糸質によつて
は、スピンドルの中央より下方に向けて4cmの範
囲と規定している。
次に上記の如くにしてスピンドル上に保持され
たループ巻きは、管換の都度何等かの方法で取り
除かなければならない。何となればスピンドル上
にループ巻きを残留させその量が一定限度を越す
と、スピンドルとボビン間のスリツプによる甘撚
り、ボビンの浮き上りによる糸切れ毛羽立ち等種
種の不具合の原因となる。
この不具合を解決せんとして、実開昭55−
151756号(以下第2技術と称す)が提案されてお
りこの第2技術は、植毛布、起毛布等の毛足が長
く糸を捕捉するに適した布、あるいは突起物をボ
ビン内面に付加し、スピンドルに巻きついた糸屑
を玉揚の際に捕捉して取り除くようにしたもの
で、上記布片の取付位置は、ボビンの下端より5
〜10cmの位置が適当としている。
発明が解決しようとする問題点 上記従来技術を検討するに、夫々の従来技術は
次の如き問題点を有している。まず第1技術は、
スピンドルに捲回したループ巻を確実にスピンド
ル表面に繋留せんと意図するのみであつて、尻糸
切断後次の玉揚によつてこれを自動的に除去する
ことについての考慮は一切行なわれていない。更
に重要な事は、第1技術が尻糸の確実な繋留を目
的にしながら下記の理由においてその目的を達し
得ず、結局の処実用には不適当であると云わざる
を得ない。
第1図に示すようにスピンドル1で満管とな
り、この満ボビン2に胴巻3と尻巻4を行なつた
後に満ボビン2を引き抜くと、引抜き動作によつ
て尻糸が解舒されスピンドル1に捲回してループ
巻5となるが(第2図)、その巻付形態は尻巻4
を解舒する時の解舒抵抗があるため、第1技術の
第3図に示すように、スピンドルの下端部から全
長に渉つて平均に巻付くことはない。本出願人の
実験によれば、スピンドル1から満ボビン2を引
抜くと解舒抵抗により尻糸6は第2図に示すよう
に、トラベラー7からスピンドル1間に張り渡さ
れた後にスピンドル1に巻き付いてループ巻5と
なり、この状態(スピンドルに何等引掛手段を設
けることなく)でスピンドル1と満ボビン2間に
連なる尻糸6aを切断すると、尻糸6aに付加さ
れる張力、切断時のシヨツク、更にはループ巻5
とスピンドル1間の摩擦抵抗が極めて小さい等
種々の要因により、ループ巻きの大部分のものは
形崩れを起してスピンドル1の下部付近1bに落
込み場合によつてはループ外れとなり、スピンド
ル1の表面に整然と添着するようにして巻付く事
は極めてまれでありその多くはスピンドルの下部
の方に不規則な状態でからみつくようにして捲付
いている。
従つて第1技術の意図する如く、糸係止部によ
つて確実にループ巻をスピンドルの表面に繋留せ
んとするならば、上記糸係止部の取付位置は、第
2図に示すように尻巻4の解舒抵抗によつてトラ
ベラー7とスピンドル1間に張り渡された尻糸6
が、スピンドル1に巻付を開始した巻始点5aか
ら1ツイストが終了する完了点5b迄の範囲内
で、スピンドル1に巻付くループ巻5が解舒抵抗
によつてスピンドル1を締付けるようにして表面
に密接する巻付位置に設けなければならない。該
範囲より上部になると、巻付は行なわれたとして
も解舒抵抗の減少とスピンドル1に付されている
テーパー等の影響により、スピンドル1の表面に
密接しなくなるので糸係止部に確実に繋留される
保証はない。
以上の観点から第1技術を検討するに、第1技
術においてワーブのボビン嵌着部の直上約4cmの
範囲に帯状に糸係止部を設けたものは、糸係止部
の取付位置が上記のようにして尻糸6がスピンド
ル1に巻き付く巻始点5aの下側となるので、糸
掛止部による繋留は事実上不可能で、解舒抵抗の
変動により巻始点5aの移動によりたまに繋留さ
れることがあるにしても、これは偶然を期待する
以外の何物でもなく実用に供し得ない。
又糸係止部をスピンドルの中央から下方に向け
て4cmの範囲に亘つて取付けたものは、スピンド
ルに捲回するループ巻の巻付状態が前記の如くで
あるから、確実に繋留し得る保証はなく手揚の場
合は格別として自動玉揚には使用し得ない。又板
に繋留したとしても、4cmもの広い範囲(ループ
巻は斜めに糸係止部を横切るので、実質的長さは
更に長い)で繋留されるとこれを除去する際の抵
抗が大きくなり、本願の目的を満足することはで
きない。
次に、第2技術について検討すると次の如くで
ある。第2技術は前記したように、植毛布、起毛
布等の如く毛足が長く糸を捕捉するのに適した布
を、ボビンの下端より5〜10cmに位置するように
して内周に取付け、このボビンをスピンドルに挿
着し該ボビンが満ボビンとなり次の管換のために
スピンドルから引抜くことにより、先にスピンド
ルに捲回しているループ巻を捕捉して取除こうと
するものである。然しながら第2技術は明細書の
記載から明らかなように、ループ巻が形崩を起す
ことなく整然とスピンドルに捲回していることを
前提としているが、尻糸切断を行なつた後のルー
プ巻は上記第1技術の項で述べた通りであるか
ら、第2技術も又その意図する目的を達し得な
い。幸運にもループ巻が整然とスピンドルに捲回
している場合であつても、布の毛足によつてルー
プ巻を押し下げてスピンドルの下部に落し込み、
ボビンを抜き取る際に捕捉し得ないことになる。
又仮に捕捉したとしても第2技術に示された布の
取付位置では、先にスピンドルに捲回しているル
ープ巻が取り除かれる前に、次に捲回されるルー
プ巻に巻込まれて除去が不可能となりスピンドル
に巻付いた状態で残留する。
以上のように上記二つの従来技術は、一方はス
ピンドル上へのループ巻の完全な繋留を、他方は
スピンドルに捲回しているループ巻を玉揚を行な
う際のボビンの抜き取り動作によつて捕捉しスピ
ンドルから取除くことを意図しているが、夫々不
確実性を有していて本来の目的を達し得ず、上記
両従来技術を単に組合せたのみでは、下記におい
て詳記する本願発明を構成することは不可能であ
る。
問題点を解決するための手段 本願は上記した従来装置の欠点に鑑み、実験結
果より得た実験値に基いて、スピンドルに捲回す
るループ巻を確実に引掛け保持し得る位置にスピ
ンドル側引掛手段を設けたスピンドルと、上記ス
ピンドルと同様に実験結果より得た実験値に基い
て、スピンドルの表面に引掛保持されているルー
プ巻を確実に引掛け得る位置を設定し、該設定位
置に、ボビンをスピンドルに挿着する時の引掛力
が弱く、ボビンから引抜く際にスピンドル側引掛
手段の引掛力より勝れた引掛効果を奏するように
してボビン側引掛手段を設け、依つて正確で信頼
度の高い緒糸処理を行なわんとするもので、以下
本願を実施例を示す図面によつて詳細に説明す
る。
実施例 紡機における管換は種々の方式のものが採用さ
れているが、スピンドル1上の満ボビン2に胴巻
3と尻巻4をなし、スピンドル1から満ボビン2
を引抜く事により尻巻4を解除してループ巻5と
なして管換を行なう管換動作においては、周知の
ようにスピンドル1に捲回されるループ巻5は、
尻巻4が解舒される際の解舒抵抗によつてトラベ
ラー7からスピンドル1間に張り渡され、然る後
にループ巻5となつてスピンドル1に捲回する。
而してトラベラー7からスピンドル1間に張り渡
される尻糸6の立上り角度は、尻巻4を巻付ける
部位の相違(ボビンに巻取られた糸層の最下部に
巻付けるものと、ボビンの最下部ボトムバンチに
巻付けるものとがある)や解舒抵抗の強弱によつ
て多少の変動はあるものの略60°前後の角度で起
き上つて巻き付いている。
而して本願は前記したように、スピンドル1と
ボビン18の夫々にスピンドル側引掛手段8とボ
ビン側引掛手段9を設け、スピンドル1と満ボビ
ン2間に連なつている尻糸6を切断した時にスピ
ンドル1に捲回しているループ巻5を引掛け保持
してループ外れを防止し、更に次の管換を行なう
ために満ボビン2を引抜く際に、ボビン側引掛手
段9によりスピンドル側引掛手段8に引掛保持さ
れているその満ボビン2のループ巻5を引掛けて
除去するとともに、ループ巻5が取り除かれたス
ピンドル1上に次の空ボビン18のためのループ
巻5を捲回してこれをスピンドル1上に引掛保持
し、満ボビン2の引抜き動作のみにより上記新旧
両緒糸の除去と捲付保持を同時に行なうもので、
以下両引掛手段8,9の構成とその取付位置につ
いて詳細に説明する。
まず、スピンドル側引掛手段1は次の如くであ
る。10は例えばウレタンゴム等の如き弾性体か
らなるバンド状の基板で、該基板10は巾5mm内
外で所定の大きさのリング状に構成され、更に基
板10の表面には電着植毛等により起毛11が植
毛された起毛布12となされている。起毛布12
の毛足の長さは略1〜1.5mm程度に設定され、又
植毛する際の毛足の方向性は特に問わないものと
する。尚起毛布12は上記電着植毛布に限定され
るものでなく、商品名マジツクフアスナーの如き
起毛布、又はスピンドル1の表面にローレツト加
工を施す等、スピンドル1の表面に捲回したルー
プ巻5を引掛けて保持し得るものであれば本願の
目的を達する。
スピンドル側引掛手段8は上記したように、ス
ピンドル1に捲回したループ巻5を引掛保持する
ものであるから、この目的のみからすれば前記従
来技術のようにスピンドルの広い範囲に帯状に取
付け、ループ巻を広い範囲で強固に引掛けること
が可であるが、本願においては引掛保持したルー
プ巻5を後記するボビン側引掛手段9で引掛けて
除去しなければならないので、スピンドル側引掛
手段8はループ巻5を可能な限り小さな範囲で確
実に引掛保持し、かつ、ボビン側引掛手段9で除
去する際の引抜抵抗を可能な限り小さくするた
め、上記した如く巾5mm程度のバンド状のリング
となされており、該起毛布12はスピンドル1の
周面に刻設した取付溝13内に弾性的に嵌合固着
され、起毛11の先端がスピンドル1の周面上に
臨むようにして取付けられるが、その取付位置は
次の如くに設定される。
ループ巻5は第2図に示すようにしてスピンド
ル1に捲回しているのであるから、その取付位置
はループ巻5の巻始点5aから上方部分の任意の
点でループ巻5を引掛保持し得るように考えられ
るが、本願の如きバンド状のスピンドル側引掛手
段8で確実にループ巻5を保持するには下記の点
に限定される。
本願出願人の実験によれば、上記した如きスピ
ンドル側引掛手段8によつてループ巻5を確実に
引掛保持するには、スピンドル1に捲回するルー
プ巻5が尻巻4の解舒抵抗によりスピンドル1を
締付けるようにして巻付く範囲内、即ち前記の角
度を持つてトラベラー7とスピンドル1間に張り
渡された尻糸6が、スピンドル1に巻付く巻始点
5aから1ツイストが完了する完了点5b迄の間
で、更に好ましくは第2図に示すように1ツイス
トの前半部分略中央部付近が最も好ましく、8吋
リフトのスピンドルによる本出願人の実験結果に
よれば上記範囲は、スピンドル1のボビン嵌合部
1aの最下端1bから6cm上方(±)1.5cmの範
囲となる。この範囲にスピンドル側引掛手段8を
取付け、胴巻3と尻巻4を施した満ボビン2をス
ピンドル1から抜き取ることにより、第2図に示
すようにループ巻5を捲回させ、次いでスピンド
ル1と満ボビン2間に連なる尻糸6を切断すると
ループ巻5は第3図に示すように、略100%の確
立でスピンドル側引掛手段8に引掛保持されてル
ープ外れを起すことがない。上記した設定範囲を
外して取付位置を上方に移動させたスピンドルで
尻糸切断を行なうと、尻糸6に付加される張力又
は切断時のシヨツク等によりループ外れを起し、
その度合は上方になるにしたがつて顕著となり平
均75%内外の引掛率となり、人手により意識的に
引掛るべく加減する場合は格別として自動玉揚に
は使用し得ない。尚スピンドル1の上端に示した
14は、ボビンを挿着した際にボビンと結合して
回転を伝える周知のチツプボタンである。
次に、ボビン側引掛手段9の構成と取付位置は
次の如くである。ボビン側引掛手段9も前記引掛
手段8と同様に、巾5m/m内外の基板15に起
毛16が植毛された起毛布17からなり本引掛手
段9においては基板15の弾性は格別必要としな
いが、起毛16の方向性は極めて重要である。即
ち本引掛手段9における起毛16の方向性は第8
図に示すように、空ボビン18の長手方向斜上向
きとなし、空ボビン18をスピンドル1に挿着す
る際には順目となり引抜く時には逆目となるよう
に構成し、このように構成した起毛布17を空ボ
ビン18の下端部付近のテーパー部19に設けた
段部20で、スピンドル1に嵌合した際に空間部
21が形成される位置に、スピンドル1の軸芯と
略平行となるようにし、嵌合孔18aの周面の略
半分に渉るように貼着する。
次に上記段部20の設定位置は本出願人の実験
によれば空ボビン18をスピンドル1に挿着した
時に、空ボビン1の下端から前記スピンドル側引
掛手段8の取付位置迄の略中間点が最も好まし
い。段部20即ちボビン側引掛手段9は上記の如
くに取付けられているので、空ボビン18をスピ
ンドル1に挿着するとボビン側引掛手段9は必
ず、スピンドル側引掛手段8の下方に位置するこ
ととなる。尚22は、チツプボタン14と結合す
る位置に設けられた対摩耗性のライニング板であ
る。
スピンドル1上のボビンが満ボビン2になると
紡機(図示せず)の惰性回転を利用して胴巻3と
尻巻4を行ない、紡機が停止した後に管換を行な
う。尚管換は人手又は自動、自動においては種々
の方式が採用されているが、管換方式そのものが
本願の要旨ではないので詳細は省略し、スピンド
ルへのボビンの着脱に伴なうループ巻の処理につ
いてのみ説明する。尚云う迄もなくスピンドルへ
のボビンの着脱即ち管換は所定時間毎に繰返して
行なわれるものであるから、以下に詳記する作用
説明においては、第3図に示す如くスピンドル側
引掛手段8によりループ巻5が、スピンドル1上
に引掛保持されている状態から次の動作を説明す
る。
前記したようにループ巻5がスピンドル1上に
引掛保持されると、次にスピンドル1に空ボビン
18を挿入するが、ボビン側引掛手段9は前記し
たように、ボビン内周のテーパー部19に設けた
段部20の半周部分に取付けられ、然も起毛16
の方向性は挿入時には順目となつており、一方ス
ピンドル側引掛手段8は起毛11の先端のみがス
ピンドル周面に臨んでいるだけであるから、何等
抵抗がなくスムーズに挿着される。上記によりボ
ビン側引掛手段9がスピンドル側引掛手段8の上
を通過する際に、第3図に示すように不規則な形
で引掛られているループ巻5を櫛けずるようにし
て伸直させ引き抜く際の絡み付を防止する。又順
目であるので空ボビン18を挿着する際に、ボビ
ン側引掛手段8で引掛保持されているループ巻5
を外してループ外れを起すことがなく、挿入が終
るとボビン側引掛手段9はスピンドル側引掛手段
8の下方に位置決めされ(第6図)次の捲取りの
準備は終了する。
その後、従来と同様に紡機の運転を再開して空
ボビン18上に糸が巻取られる。上記空ボビン1
8が満管になるとこの満ボビン2に前記と同様に
胴巻3と尻巻4を行ない(第1図)次の管換のた
め該満ボビン2を引抜くと、ループ巻5はボビン
側引掛手段9の起毛16に引掛けられて抜き上げ
られるが、前記したようにこの時のボビン側引掛
手段9は逆目であるから、スピンドル側引掛手段
8の引掛力より強い引掛効果を奏することと、ル
ープ巻5は限られた狭い範囲が引掛けられている
だけであるから確実に引き離され、今現に抜き上
げられている満ボビン2の緒糸として使用された
ループ巻5は、ボビン側引掛手段9に引掛けられ
て抜き取られ、ループ巻5が残糸としてスピンド
ル1上に残留することがない。
上記のように満ボビン2の抜き上げにより、そ
の満ボビン2のループ巻5をボビン側引掛手段9
に引掛けて取り除く動作が行なわれると、当然に
抜き上げられている満ボビン2の尻巻4が解舒さ
れ、上記のようにしてループ巻5が取り除かれた
スピンドル1上に、前記したようにして次の挿着
される空ボビン18のためのループ巻5を捲回
し、該ループ巻5はスピンドル側引掛手段8に引
掛け保持され、スピンドル1と満ボビン2間に連
なる尻糸6の切断により再び前記第3図の如くと
なり、以後前記したと同様の操作により空ボビン
18が挿着されて管換は終了し次の巻取りが行な
われる。
効 果 本願は以上において詳記したように、満管とな
つたスピンドル上の満ボビンに胴巻と尻巻を行な
い、スピンドルより該満ボビンを引き抜くことに
より尻巻を解舒してスピンドル上に次の空ボビン
の緒糸となるループ巻きを捲回し、次いでスピン
ドルに空ボビンを挿着する管換において、満ボビ
ンの抜取動作のみにより、今現に引抜かれている
満ボビンが緒糸として使用したループ巻をボビン
側引掛手段が引掛けて取り除くとともに、上記の
如くにループ巻が取り除かれたスピンドル上に、
抜き上げられている満ボビンの尻巻を解舒して次
に挿着される空ボビンのためのループ巻を捲回
し、このループ巻きをスピンドル側引掛手段に引
掛保持させる動作を同時に行なうことにより、ス
ピンドル上にループ巻が残糸として残留すること
によつて生ずる欠点と、スピンドルに捲回したル
ープ巻がループ外れを起すことによつて生ずる欠
点の双方を解決した緒糸処理である。
本願は以上において詳記したように簡単な構成
にて確実な緒糸の処理を行ない、緒糸処理の不手
際に伴なつて生ずる全ての欠点を除去する極めて
有用な発明で、玉揚の形式は特に問わないが一斉
揚に適用して特に有効であり、既設機台の改装も
容易に行ない得る等の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体図、第2図はスピンドルに捲巻し
たループ巻を示す拡大説明図、第3図はループ巻
がスピンドル側引掛手段に引掛られている状況を
示す説明図、第4図は空ボビンの断面図、第5図
は第4図A−A線断面図、第6図はスピンドルに
空ボビンを挿着した状態を示す断面図、第7図は
第2図の部分拡大断面図、第8図は第4図の部分
拡大断面図である。 1……スピンドル、2……満ボビン、3……胴
巻、4……尻巻、5……ループ巻状の緒糸、6…
…尻糸、8……スピンドル側引掛手段、9……ボ
ビン側引掛手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 満管後にスピンドル上の満ボビンに胴巻きと
    尻巻きを行ない、スピンドルより満ボビンを引抜
    くことにより尻巻きを解舒してスピンドル上に次
    の空ボビンの緒糸となるループ巻きを捲回し、次
    いでスピンドルに空ボビンを挿着する管換におい
    て、スピンドルの所定の位置にバンド状のスピン
    ドル側引掛手段を設け、該スピンドルに空ボビン
    を挿着したとき上記スピンドル側引掛手段より下
    方に位置する如くにして、空ボビンの嵌合孔内に
    バンド状のボビン側引掛手段を設け、前記空ボビ
    ンが満ボビンとなり該満ボビンを引抜くことによ
    り、スピンドルに捲回しているその満ボビンのル
    ープ巻状の緒糸をボビン側引掛手段が引掛けて取
    り除くとともに、満ボビンの引抜きにより満ボビ
    ンに施した尻巻きを解舒し上記ループ巻状の緒糸
    が取り除かれたスピンドル上に、次の空ボビンの
    為のループ巻状の緒糸の捲回が行なわれ、更にこ
    のループ巻状の緒糸の一部分をスピンドル側引掛
    手段によつて引掛け保持し、満ボビンの引抜き動
    作によりその満ボビンのループ巻状の緒糸の除去
    と、次の空ボビンのためのループ巻状の緒糸のス
    ピンドルへの引掛け保持を同時に行なうようにし
    た精紡機撚糸機等の管換における緒糸処理方法。 2 満管後にスピンドル上の満ボビンに胴巻きと
    尻巻きを行ない、スピンドルより満ボビンを引抜
    くことにより尻巻きを解舒してスピンドル上に次
    の空ボビンの緒糸となるループ巻きを捲回し、次
    いでスピンドルに空ボビンを挿着する管換におい
    て、スピンドルのボビン嵌合部の外周には、中間
    高さ位置に、ウレタンゴム等の如く弾性を有する
    基板に植毛した起毛布から成るバンド状のスピン
    ドル側引掛手段を設け、上記スピンドルに嵌合さ
    せるボビンの嵌合孔内面には、該スピンドルに空
    ボビンを挿着したとき上記スピンドル側引掛手段
    より下方の位置に、スピンドル側引掛手段と同様
    の起毛布から成りかつ起毛の向きがボビン長手方
    向の斜上向きと成つているバンド状のボビン側引
    掛手段を設けて成る精紡機撚糸機等の管換におけ
    る緒糸処理装置。
JP25460484A 1984-11-30 1984-11-30 精紡機撚糸機等の管換における緒糸処理方法および装置 Granted JPS61132642A (ja)

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