JPH0426816B2

JPH0426816B2 -

Info

Publication number: JPH0426816B2
Application number: JP57021013A
Authority: JP
Inventors: Roberuteiero Andorea; Anjerini Reonero; Deegen Rutobihi
Original assignee: EE ENU I ENTE NATSUIONAARE IDOROKARUBURI
Current assignee: EE ENU I ENTE NATSUIONAARE IDOROKARUBURI
Priority date: 1981-02-13
Filing date: 1982-02-12
Publication date: 1992-05-08
Also published as: CH652568A5; BE892132A; GB2092877B; LU83941A1; DE3204945C2; CA1180937A; IT8119718A0; DE3204945A1; US4479978A; FR2499830B1; IT1135455B; NL8200522A; FR2499830A1; JPS57152855A; GB2092877A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は複数個の胃を持つ動物の餌として特に
適したバランスのとれた飼料の製造方法およびそ
の方法により得られる製品に関する。さらに詳細には、本発明は、化学的に処理され
た穀物のわらまたは果実植物の刈り込み物の形態
である農業廃棄物を、普通「サトウダイコンパル
プ廃液」として知られている「サトウダイコンシ
ロツプ（sugarbeet molasses）からの液体残渣」
と共に使用することに関する。ここにおいて、
「サトウダイコンパルプ廃液」、即ち、「サトウダ
イコンシロツプからの液体残渣」とは、甜菜糖抽
出後のサトウダイコンパルプ（サトウダイコンシ
ロツプ）を、発酵、蒸留処理してエタノールを取
り出したあとに残つた廃液をいう。つい最近まで廃棄物と考えられていた原材料を
飼料工業で使用することは、追求すべき重要な目
的となつている。これは、動物飼料として使用さ
れる量に対する人間の食料として使用される農業
生成物の量の比率が現在臨界点に達しつゝあるた
めである。したがつて、飼料産業では、製造コス
トもまたしたがつて動物製品のコストも低くおさ
えるために国家資源の利用分野で新しい領域を開
発することが必要である。このような状況下で、
最近、ある農業および農工業製品の化学的処理に
進歩が見られる。穀物のわらをアルカリ、たとえ
ば苛性ーダまたはアンモニアで処理することは、
そのような農業廃棄物の消化性を増大させる有効
な方法であることはかなり以前から知られてい
る。しかしながら、最近の処理方法により得られ
る製品は依然として二つの欠点すなわち、消化性
蛋白質がほとんど全く存在しないこと、および特
に長期間にわたつて施与した際に製品の栄養価を
弱める可能性のある、処理に基づく残留アルカリ
が、高水準に存在していること、の欠点がある。サトウダイコンパルプ廃液は、そのカロリー値
ばかりでなく、主として消化性のよい粗蛋白質が
高水準であることから、動物飼料としてある興味
を持たれていることも知られている。しかしながら、サトウダイコンパルプ廃液の使
用は、二つの著しい欠点により制限される。第一
の欠点は、濃縮生成物においてさえ平均して35−
40％以上である高い含水率である。これは、飼料
に13％より多くの水を含ませてはならないという
制限要因に引つかゝる。第二の欠点は、塩水準、
特にカリウムイオン水準が高いことである。同出
願人による日本国特許願昭和54年第119453号明細
書（1979年９月19日）（特許第1397949号）には、
サトウダイコンパルプ廃物に関する前記欠点を回
避する方法が記載されている。この方法から得られた最終製品は特にカリウム
に関して塩含量が低いこと、含水率20−25％まで
容易に濃縮出来ること、および脱塩処理から生じ
る高い酸性度を特徴とする。即ち、この方法によりサトウダイコンパルプ廃
液を脱塩処理後濃縮することにより本発明の原料
の一つであるサトウダイコンパルプ脱塩濃縮廃液
を得ることができる。本発明による方法は、前述した個々の飼料に帰
因する欠点を克服するという目的を達成するもの
である。かくして、アルカリで処理された農業廃
棄物の塩基度は、サトウダイコンパルプ廃液の酸
性度によりバランスが取られる（PH７〜PH６）。農業廃棄物の低蛋白質含量および高繊維含量
は、サトウダイコンパルプ廃物の消化性蛋白質の
高含量および繊維の零含量によりバランスがとら
れる。本発明の方法により得られる生成物の最終
含水率は、研究した混合物に対する加圧塊成形法
により13％限界値以下に一定しておさえられ、し
たがつて、それらの混合物は特にペレツト飼料に
関して市場性の利点が大きい製品となる。したが
つて、本発明によれば、種々の量の農業廃棄物を
化学処理してまたはそのまゝで、適当量の濃縮
（60％まで）サトウダイコンパルプ廃液の脱塩し
たものまたはそのまゝのものと混合した場合に、
前述した利点を得ることが出来ることが示され
る。本発明による飼料配合物は、特にエネルギー寄
与に関して栄養性およびミネラル成分均衡をさら
に改良するために、農業廃棄物およびサトウダイ
コンパルプ廃液以外の少量の成分により補うこと
が出来る。本発明の範囲を限定することなく、本発明をさ
らに説明するために下記に述べる例から、本発明
の詳細に明らかになるであろう。例１ NaOHで処理したわらの調製２トンの小麦わらをブレードミルで平均繊維長
さ約４cmまで粉砕した。0.1トンのNaOHを、そ
れが完全に溶解するのに必要な最小限の水に溶解
した。これらの二つの原料を2.5cm穴を有するダ
イを具備した場合・塊成形プラントに供給した。
このようにして、５％（重量／重量）苛性ソーダ
で処理した小麦わら2.1トンを、塊状で得た。第一提案飼料の調製 1.5cm穴のダイと取り換えた前記プラントを用
いて、苛性ソーダで処理したわら、サトウダイコ
ンパルプ濃縮廃液、ひき割りトウモロコシおよび
燐酸二カルシウムを第１表に示す割合で適当に混
合して塊状の飼料（約PH７）を約3.5トン製造し
た。第１表第１提案飼料で用いた成分の割合（重量／重
量）：苛性ソーダ（５％）で処理した小麦わら 60％サトウダイコンパルプ濃縮廃液 20％ひき割りトウモロコシ 18％燐酸二カルシウム２％第一提案飼料の個々の成分の平均化学組成およ
び加圧塊成形操作前の混合物の理論組成（100Kg
生成物に関するデータ）を第２表に示す。

【表】加圧塊成形系を全含水率が低下するように適当
に制御し、得られた最終生成物を化学分析し、ま
た「試験管内」で消化性テストを行つて栄養特性
を評価した。これらの研究結果を第３表に要約する。第３表第一提案飼料の化学的および「試験管内」消化
性研究の結果水分 12.7％粗蛋白質（NX6.25） 9.5％灰分 13.5％原繊維 21.7％粗脂質 1.3％抽出可能な窒素不含物質 41.3％ F.U. 100Kg当り71.5 例２ NaOHで処理したわらの調製小麦わらの代りに大麦わらを使用し、苛性ソー
ダ量を少なくした（わらの３％、0.06トンに相
当）ことを除いた例１の方法を行つた。サトウダイコンパルプ脱塩濃縮廃液の調製 1.0トンのサトウダイコンパルプ廃液（第２表
に示す組成を有する）、0.129トンのエタノール
（５％の水を含有）、および0.051トンの濃硫酸
（２％の水を含有）を、機械撹拌器を取り付けた
ステンレス鋼反応器に供給した。この結果得られた主として硫酸カリウムからな
る沈殿を、遠心分離により除去し、上澄み液を濃
縮−蒸留装置に送つてエタノールを回収した。前
記操作が終つた後、約0.6トンのサトウダイコン
パルプ脱塩濃縮廃液が得られた。第二提案飼料の調製苛性ソーダで処理したわら、サトウダイコンパ
ルプ脱塩濃縮廃液、ひき割りトウモロコシおよび
燐酸二カルシウムを第４表に示す割合で例１のプ
ラントを用いて混合することにより、約３トンの
塊状飼料（約PH７）を製造した。第４表第二提案飼料で用いた成分の割合（重量／重
量）：苛性ソーダ（３％）で処理した小麦わら 60％サトウダイコンパルプ脱塩濃縮廃液 20％ひき割りトウモロコシ 18％燐酸二カルシウム２％第二提案飼料の個々の成分の平均化学組成およ
び加圧塊成形操作前の混合物の理論組成（生成物
100Kg当りのデータ）を第５表に示す。

【表】加圧塊成形系を全含水率が低下するように適当
に制御し、得られた最終生成物を化学分析し、ま
た「試験管内」消化性テストを行つて栄養特性を
評価した。これらの研究結果を第６表に示す。第６表第二提案飼料の化学的および「試験管内」消化性
研究の結果：水分 9.8％粗蛋白質（NX6.25） 11.5％灰分 13.0％原繊維 26.2％粗脂質 2.7％抽出可能な窒素不含物質 37.2％ F.U. 73.8／100Kg 例３ 1.5トンの大麦わらを例１および２の方法によ
り調製し、そして0.9トンのサトウダイコンパル
プ脱塩濃縮廃液を例２の方法により調製した。第三提案飼料の調製苛性ソーダで処理したわら、サトウダイコンパ
ルプ脱塩濃縮廃液、ひき割りトウモロコシおよび
燐酸二カルシウムを第７表に示す割合で例１のプ
ラントを用いて混合して約３トンの塊状飼料（約
PH６）を製造した。第７表第三提案飼料で用いた成分の割合（重量／重
量）：苛性ソーダ（３％）で処理した大麦わら 50％サトウダイコンパルプ脱塩濃縮廃液 30％ひき割りトウモロコシ 18％燐酸二カルシウム２％第三提案飼料の個々の成分の平均化学組成およ
び加圧塊成形操作前の混合物の理論組成（生成物
100Kgに関するデータ）を第８表に示す。

【表】加圧塊成形系を、全含水率が低下するように適
当に制御し、得られた最終生成物を化学分析し、
そして「試験管内」消化性テストを行つて栄養特
性を評価した。これらの研究の結果を第９表に要
約する。第９表第三提案飼料の化学的および「試験管内」消化性
研究の結果：水分 10.1％粗蛋白質（NX6.25） 13.2％灰分 13.1％原繊維 22.3％粗脂質 1.9％抽出可能な窒素不含物質 39.4％ F.U. 80.3／100Kg 例４つる植物あら粉の調製切り取りの結果得られたつるの茎約1.5トンを
収獲後約１ケ月してミルで粉砕して平均粒径約
2.5cmとした。第四提案飼料の調製つる植物あら粉、サトウダイコンパルプ脱塩濃
縮液（例２と同様にして調製）、ひき割りトウモ
ロコシおよび燐酸二カルシウムを第10表に示す割
合で例１のプラントを用いて混合して約３トンの
塊状飼料（約PH６）を製造した。第 10 表第四提案飼料で用いた成分の割合（重量／重
量）：つる植物あら粉 50％サトウダイコンパルプ脱塩濃縮廃液 30％ひき割りトウモロコシ 18％燐酸二カルシウム２％第四提案飼料の個々の成分の平均化学組成およ
び加圧塊成形操作前の混合物の理論組成（生成物
100Kgに関するデータ）を第11表に示す。

【表】加圧塊成形系を、全含水率が低下するように適
当に制御し、得られた最終生成物を化学分析し、
そして「試験管内」消化性テストを行つて栄養特
性を評価した。これらの研究の結果を第12表に示す。第 12 表第四提案飼料の化学的および「試験管内」消化性
研究の結果：水分 10.8％粗蛋白質（NX6.25） 13.0％灰分 11.3％原繊維 19.2％粗脂質 1.9％抽出可能な窒素不含物質 43.8％ F.U. 67.7〜100Kg

Claims

【特許請求の範囲】１主成分としてアルカリ処理したわら、60重量
％までの量のサトウダイコンパルプ脱塩濃縮廃液
および常に全重量中13重量％未満の含水率を有
し、更にひき割りトウモロコシおよび燐酸二カル
シウムを含むことを特徴とする反芻動物用の栄養
上バランスのとれた飼料。２反芻動物用の栄養上のバランスのとれた飼料
の製造方法であつて、該方法は、60重量％までの
量のサトウダイコンパルプ脱塩濃縮廃液と、その
バランスをとるのに有効量のアルカリ処理したわ
らとを混合し、更にひき割りトウモロコシおよび
燐酸二カルシウムを加えて混合し、次いで得られ
た混合物に加圧塊成形操作を加えて混合物中の水
分含量を13重量％未満にまで低下させることを特
徴とする上記方法。