JPH0426601B2 - - Google Patents

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JPH0426601B2
JPH0426601B2 JP26933186A JP26933186A JPH0426601B2 JP H0426601 B2 JPH0426601 B2 JP H0426601B2 JP 26933186 A JP26933186 A JP 26933186A JP 26933186 A JP26933186 A JP 26933186A JP H0426601 B2 JPH0426601 B2 JP H0426601B2
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JP
Japan
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mol
parts
formula
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vinylidene chloride
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JP26933186A
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JPS63122712A (ja
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Ichiro Ibuki
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性、難燃性、及び高温での機械
的特性に優れ、かつ、ガスバリア性、耐薬品性、
熱可塑性を有するハロゲン化ビニリデン系共重合
体に関する。本発明のハロゲン化ビニリデン系共
重合体は、フイルム、シート、フオーム又は成形
品に利用することができる。 〔従来の技術〕 ハロゲン化ビニリデン共重合体は、結晶性を有
する結晶性共重合体と結晶性を有しない非晶性共
重合体とに分類される。 結晶性共重合体は、ハロゲン化ビニリデン構造
単位の含有率が85モル%より多い領域のものであ
り、溶融押出成膜、溶剤溶液塗布、水性分散液塗
布、他の樹脂と混合して成形加工する等の方法に
より難燃性、ガスバリア性、耐薬品性等の特性を
生かした繊維、食品包装フイルム、シート、断熱
材フオーム、チユーブやカツプ等の成形品等に加
工され利用されている。難燃性、ガスバリア性、
耐薬品性等の特性を極力維持させて主として結晶
性であるが故に起こる溶融押出成膜時のフイルム
寸法安定性制御の困難さ、溶融押出時の難溶融
性、溶剤溶液塗布での溶剤への難溶解性や塗液の
短寿命、水性分散液塗布での分散液の短寿命等の
問題を解決しようとする試みや提案がなされてい
る。 特開昭60−44510号公報には、非重合体が結晶
性であるが故に起こる問題点を解決するために非
晶性領域のハロゲン化ビニリデン共重合体が提案
されている。そこには、塩化ビニリデン/メチル
アクリレートがモル比で47/53〜81/19の仕込組
成で重合して得られた共重合体が可塑剤を添加す
ることなく溶融押出成膜できた例などが挙げられ
ている。しかし、共重合体のガラス転移点が低い
ために、これより得られたフイルムやフオームは
高温での腰が弱く、耐熱変形性に乏しい。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、耐熱性、難燃性、及び高温機
械特性に優れ、ガスバリア性、耐薬品性等のハロ
ゲン化ビニリデン系共重合体に固有の性質を有
し、かつ、結晶性ハロゲン化ビニリデン系共重合
体の持つ前記欠点がなく、しかも85℃以上のガラ
ス転移点を有する新規なハロゲン化ビニリデン系
共重合体を提供することである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意
研究をかさね、本発明に到達したものである。 即ち、本発明は、下記の一般式(a)、(b)及び(c)で
表される構造単位からなり、その組成が(a)30〜65
モル%、(b)1〜10モル%、(c)25〜70モル%であ
り、その重量平均分子量が10000〜600000である
ことを特徴とする塩化ビニリデン系ランダム共重
合体。 記 −(CH2−CCl2)− (a) 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、シク
ロヘキシル基、フエニル基又は
【式】を表し、R1′は−CH3、Cl、 −Br、−OCH3、を表し、xは1又は2の整数を
表し、R2は−H、−CH3を表し、R3はハロゲン
基、
【式】−CN、
【式】
【式】又は
〔実施例〕
次に本発明のハロゲン化ビニリデン系ランダム
共重合体について実施例を挙げて更に詳しく説明
するが、本発明の範囲はその内容のみに限定され
ない。実施例における部は重量部である。 実施例 1 反応容器に水150部、懸濁剤としてヒドロキシ
プロピルメチルセルロース0.2部を仕込む。次に
N−フエニルマレイミド5部(2.4モル%)をア
クリロニトリル30部(45.1モル%)とスチレン15
部(11.4モル%)に予め溶解させ、更に塩化ビニ
リデン50部(41.1モル%)を溶解させた単量体混
合物とラジカル重合開始剤としてラウリルパーオ
キサイドを0.6部添加する。窒素置換後、撹拌を
開始し、60℃で24時間反応させる。重合終了後、
生成ポリマーを濾過分離し、乾燥させる。残存単
量体0.2%以下に処理した。 重合率は98%であつた。重量平均分子量は
GPC(東洋曹達工業HPLC802型)分析によると、
299000であつた。ガラス転移点はDSC分析によ
ると96℃であつた。限界酸素指数はJIS K−7201
によると32%であつた。120℃における伸度は380
%であつた。 得られた共重合体の定性法としては、塩化ビニ
リデンからの構造単位、アクリロニトリルからの
構造単位、スチレンからの構造単位に関しては、
熱分解ガスクロマトグラフイー〔PGC、熱分解
炉装置(日本分光工業JHP−2型)、ガスクロ
(島津GC−4BM型)〕法、N−フエニルマレイミ
ドからの構造単位に関しては、フーリエ変換赤外
吸収スペクトル(FT−IR、日本分光工業FT−
IR3型)法を使用した。FT−IR法によればC−
Nの伸縮振動に基づく吸収帯が1388cm-1及びC=
Oの伸縮振動に基づく吸収帯が1712cm-1に観察さ
れた。第1図にPGCチヤートを示した。 定量法としては、塩化ビニリデンからの構造単
位は塩素分析法(酸素フラスコ燃焼法)を、N−
フエニルマレイミドからの構造単位、アクリロニ
トリルからの構造単位は、FT−IR法を、スチレ
ンからの構造単位は、PGC法を使用した。塩素
分析によると、塩素含有量36.6重量%を示した。
アクリロニトリルの構造単位は、C≡Nの伸縮振
動である2225cm-1吸収ピークと塩化ビニリデンか
らの構造単位のC−Cl伸縮振動に基づく1064cm-1
の吸収ピークの比の値より、N−フエニルマレイ
ミドはC=Oの伸縮振動に基づく1712cm-1の吸収
ピークを1064cm-1の吸収ピークとの比の値より定
量した。スチレンからの構造単位は、PGC法に
より得られた特性ピーク高さより定量した。第2
図にFT−IRチヤートを示した。 上記の定性、定量法により得られたランダム共
重合体の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 41モル%、
【式】 3モル%
【式】 45モル%
【式】 11モル% 実施例 2 塩化ビニリデン50部(52.9モル%)、メチルメ
タクリレート40部(41.1モル%)、N−フエニル
マレイミド10部(6.0モル%)を実施例1と同様
に反応、処理した。 重合率は98%であつた。重量平均分子量は
210000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 53モル%、
【式】 41モル%
【式】 6モル% 結果を第1表に示す。 実施例 3 塩化ビニリデン50部(41.1モル%)、N−2−
メチルフエニルマレイミド5部(2.2モル%)、ア
クリロニトリル30部(45.2モル%)、スチレン15
部(11.5モル%)を実施例1と同様に反応、処理
した。 重合率は98%であつた。重量平均分子量は
286000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 41モル%、
【式】 3モル%
【式】 45モル%
【式】 11モル% 結果を第1表に示す。 実施例 4 反応容器にn−ヘキサン300部を仕込む。そこ
へ単量体として塩化ビニリデン50部(41.1モル
%)、N−フエニルマレイミド5部(2.4モル%)、
アクリロニトリル30部(45.1モル%)、スチレン
15部(11.4モル%)及び重合開始剤としてジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート0.2部を添加
する。窒素置換後、撹拌させながら40℃で48時間
反応させる。重合終了後、析出している生成ポリ
マーを濾過により分離し、残存しているn−ヘキ
サンを除去する。 重合率は97%であつた。重量平均分子量は
225000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 41モル%、
【式】 3モル%
【式】 44モル%
【式】 12モル% 結果を第1表に示す。 実施例 5 塩化ビニリデン50部(41.2モル%)、N−2−
クロロフエニルマレイミド5部(2.0モル%)、ア
クリロニトリル30部(45.3モル%)、スチレン15
部(11.5モル%)を実施例1と同様に反応、処理
した。 重合率は97%であつた。重量平均分子量は
262000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 41モル%、
【式】 2モル%
【式】 44モル%
【式】 13モル% 結果を第1表に示す。 実施例 6 塩化ビニリデン50部(41.1モル%)、N−シク
ロヘキシルマレイミド5部(2.2モル%)、アクリ
ロニトリル30部(45.2モル%)、スチレン15部
(11.5モル%)を実施例1と同様に反応、処理し
た。 重合率は97%であつた。重量平均分子量は
280000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 40モル%、
【式】 2モル%
【式】 45モル%
【式】 13モル% 結果を第1表に示す。 実施例 7 塩化ビニリデン50部(40.5モル%)、N−メチ
ルマレイミド5部(3.6モル%)、アクリロニトリ
ル30部(44.6モル%)、スチレン15部(11.3モル
%)を実施例1と同様に反応、処理した。 重合率は97%であつた。重量平均分子量は
202000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 41モル%、
【式】 3モル%
【式】 43モル%
【式】 13モル% 結果を第1表に示す。 実施例 8 塩化ビニリデン45部(50.0モル%)、N−フエ
ニルマレイミド10部(6.3モル%)、塩化ビニル10
部(17.2モル%)、t−ブチルメタクリレート35
部(26.5モル%)を実施例1と同様に反応、処理
した。 重合率は97%であつた。重量平均分子量は
207000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 52モル%、
【式】 7モル% −(CH2−CHCl2)− 12モル%
【式】 29モル% 結果を第1表に示す。 実施例 9 塩化ビニリデン50部(53.4モル%)、N−フエ
ニルマレイミド10部(6.0モル%)、メチルメタク
リレート36.5部(37.8モル%)、グリシジルメタ
クリレート3部(2.2モル%)、メタクリル酸0.5
部(0.6モル%)を実施例1と同様に反応、処理
した。 重合率は95%であつた。重量平均分子量は、
327000であつた。又、得られたランダム共重合体
の構造単位の組成は以下の値であつた。 −(CH2−CCl2)− 54モル%
【式】 37モル%
【式】 2モル%
【式】 1モル%
【式】 6モル% 結果を第1表に示す。 比較例 1 塩化ビニリデン50部(50.7モル%)、メチルメ
タクリレート50部(49.3モル%)((a)と(c)の2成
分のみ)を実施例1と同様に反応、処理した。 結果を第1表に示す。 比較例 2 塩化ビニリデン50部(40.4モル%)、アクリロ
ニトリル30部(44.5モル%)、スチレン20部
(15.1モル%)((a)と(c)の2成分のみ)を実施例1
と同様に反応、処理した。 結果を第1表に示す。 比較例 3 塩化ビニリデン50部(35.3モル%)、アクリロ
ニトリル50部(64.7モル%)((a)と(c)の2成分の
み)を実施例1と同様に反応、処理した。 結果を第1表に示す。 比較例 4 塩化ビニリデン50部(55.3モル%)、N−フエ
ニルマレイミド20部(12.5モル%)、メチルメタ
クリレート30部(32.2モル%)を実施例1と同様
に反応、処理した。 重合率は87%であつた。得られた共重合体には
未反応のN−フエニルマレイミドが存在してい
た。 結果を第1表に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の共重合体の一例のPGCチ
ヤートを示す。第2図は、本発明の共重合体の一
例のFT−IRチヤートを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の一般式(a)、(b)及び(c)で表される構造単
    位からなり、その組成が(a)30〜65モル%、(b)1〜
    10モル%、(c)25〜70モル%であり、その重量平均
    分子量が10000〜600000であることを特徴とする
    塩化ビニリデン系ランダム共重合体。 記 −(CH2−CCl2)− (a) 〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、シク
    ロヘキシル基、フエニル基又は
    【式】を表し、R1′は−CH3、Cl、 −Br、−OCH3を表し、xは1又は2の整数を表
    し、R2は−H、−CH3を表し、R3はハロゲン基、
    【式】−CN、 【式】【式】又は 【式】を表し、n=0〜8の整数を 表し、R4′は−H、−OHを表す。)
JP26933186A 1986-11-12 1986-11-12 耐熱変形性ハロゲン化ビニリデン共重合体 Granted JPS63122712A (ja)

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JP2753838B2 (ja) * 1988-10-08 1998-05-20 日本ユニカー株式会社 N−置換マレイミドで変性されたエチレン−極性コモノマー共重合体
CN104418967A (zh) * 2013-08-29 2015-03-18 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种阻燃聚α-甲基苯乙烯复合材料及其制备方法
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CN114891146B (zh) * 2022-06-21 2023-09-19 万华化学(四川)电池材料科技有限公司 一种高耐热的偏氟乙烯共聚物及其制备方法和应用

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