JPH04265784A

JPH04265784A - 被記録材

Info

Publication number: JPH04265784A
Application number: JP3027475A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Takimoto; 滝本　浩; Minoru Masuda; 稔増田
Original assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Current assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Priority date: 1991-02-21
Filing date: 1991-02-21
Publication date: 1992-09-21
Anticipated expiration: 2014-10-04
Also published as: JP2956232B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【０００１】【産業上の利用分野】本発明は被記録材に関し、さらに
詳しくは非多孔質支持体の平面上にインクジェットプリ
ンターでフルカラーの高密度記録が可能な被膜を形勢さ
せてなるインクジェットプリンターのための被記録材に
関する。【０００２】【従来の技術】インクジェットプリンターは、記録の鮮
明さ、音の静かさ、カラー化の容易なことなどの優れた
特徴により近年急速に普及し始めている。インクジェッ
トプリンターはジェットノズルの詰りを防ぐために乾燥
しにくいインクが用いられ、このインクの成分はバイン
ダー、染料、顔料、添加剤などを水、多価アルコール、
多価アルコールエーテル、ピロリドン等に溶解したもの
が一般的である。このためインクジェットプリンターで
印刷記録を行う場合、記録用シートは吸収性を有する必
要があり、通常インクを吸収する性能を付与すべく特別
に設計された紙が用いられていた。【０００３】一方、インクジェットプリンターのカラー
化に伴い高解像度、高品質な記録画質が求められており
、そのためには次のような性能を満たすことが必要であ
る。１）インクの吸収が可及的速やかであること、２）
インクドットが重なった際に、後で付着したインクが前
に付着したインクと混ざり色が濁らないこと、３）イン
クドット径が必要以上に大きくならないこと、４）イン
クドット径の形状が真円に近く、またその周辺がなめら
かであること、５）インクドットの濃度が高く、ドット
周辺がぼけないこと、６）インクの発色性が優れたもの
であること、７）優れた耐水性を有していること、【０
００４】この様な要求に対応するためプラスチックフィ
ルム上に特定のポリマーを塗工する方法が多数提案され
ている。例えば特開昭５７−１４０９１号、特開昭５９
−１１２８４号、特開昭５９−３３１７９号、特開昭６
０−１３２７８５号、特開昭６０−２２０７５０号、特
開昭６１−１９３８７９号、特開昭６２−２１５７９号
が挙げられる。しかしながら、最近のプリンター技術の
急速な進歩で記録の高密度化及び高速化が格段と進み、
これにともなって被記録材に対してもさらに高度なイン
ク乾燥性、発色性及び塗膜と支持体との接着性が要求さ
れているが、これらの要求を満たすものは未だ見出され
ていない。【０００５】【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な問題
に鑑み、前述した要求特性を充分に満足し、特にインク
吸収性、発色性及びにじみ性に優れているインクジェッ
ト記録用被記録材を提供するものである。本発明は充填
材粒子と親水性を有する樹脂からなるインク受容層が、
フッ素系界面活性剤により、表面でのインクの浸透性が
著しく向上して、インク吸収速度、発色性、及びにじみ
性が改良され、インクジェット記録方式における複数の
カラー記録液を用いたフルカラー画像の記録において、
優れた記録特性を発揮できることにある。【０００６】【課題を解決するための手段】本発明は、非多孔質支持
体に充填材粒子、バインダー樹脂を主成分とし、被膜全
重量に対して０．５〜１０重量％の請求項１における一
般式（Ｉ）の構造をもつフッ素系界面活性剤を含有する
被膜を有する被記録材を要旨とする。以下、本発明を詳
細に説明する。本発明に使用するバインダー樹脂として
は、従来から公知の水性エマルジョン樹脂、並びに水溶
性高分子及び親水性樹脂のいずれも使用できる。水性エ
マルジョン樹脂の具体例としては、アイオノマー型水性
ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、スチレンブタジエン樹
脂、酢酸ビニル樹脂、合成ゴムラテックス等の合成樹脂
ラテックスなどが挙げられる。【０００７】水溶性高分子の具体例としては、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロ
リドン、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、ゼラ
チン、でんぷん、カゼイン、アラビアゴム等が挙げられ
る。親水性樹脂の具体例としてはと、ポリビニルブチラ
ール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルクロライド、ポリア
クリロニトリル、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹脂、
ポリエステル、フェノール樹脂等が挙げられる。これら
の樹脂は、単独で用いても、２種以上混合して用いても
良い。【０００８】充填材粒子としては、シリカ、クレー、タ
ルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、ゼオライトなどの
無機微粒子、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレ
ン尿素、尿素ホルムアルデヒド樹脂等の有機微粒子が挙
げられるが、インク吸収性が高いものほど好ましく、特
に粒子に多孔性の構造のあるものが好ましい。これら充
填材粒子としては、粒径が０．１〜１０μｍ、好ましく
は０．３〜５μｍ程度のものが用いられる。【０００９】本発明における、フッ素系界面活性剤は前
記一般式（Ｉ）で示される構造をもつフッ素系界面活性
剤であり、その具体例としては、次のものが挙げられる
。【００１０】【化２】【００１１】【表１】【００１２】これらのフッ素系界面活性剤は、公知の方
法で製造することが出来、例えばアクリル酸アクリルエ
ステルをジアルキルアルカノールアミンと反応させて得
られるアクリル酸のアミノアルキルエステルと、直鎖ア
ルキルスルフォン酸クロライドの電解フッ素化反応で生
成するパーフルオロアルキルスルホン酸フルオライドを
反応させてパーフルオロアルキル鎖を有するアクリル酸
エステル誘導体を得、これと、アクリル酸のポリエーテ
ルエステルを共重合する。【００１３】簡便にはこれらフッ素系界面活性剤は、例
えばＥＦＴＯＰ　　ＥＦ−８０２（商品名、三菱マテリ
アル（株）製造）等が市販されており、これを利用する
ことも可能である。これらのフッ素系界面活性剤の添加
量は、被記録層（被膜）全重量に対して乾燥状態で０．
５〜１０重量％、好ましくは０．５〜５重量％である。また、被記録層には、分散剤、界面活性剤、消泡剤、潤
滑剤、ＰＨ調整剤、防腐剤、等の各種添加剤を混在させ
ることもできる。【００１４】非多孔質支持体上にバインダー樹脂、充填
材粒子、フッ素系界面活性剤並びに必要に応じて添加さ
れる各種添加剤を含有する塗工液を塗布し、被記録層と
しての被膜を形成する。塗工液の調製には溶媒が用いら
れ、溶媒としては主に水が挙げられ、更にイソプロピル
アルコール等の低級アルコール類、メチルエチルケトン
等の低級ケトン類等の溶剤も用いることが出来るが、塗
工液の固形分の重量は塗工液全量に対して１５〜３０重
量％、好ましくは、２０〜２５重量％であり、粘度は２
０〜２００ｃｐｓ　、好ましくは３０〜９０ｃｐｓ　、
表面張力は１５〜３０ｄｙｎ／ｃｍ、好ましくは１８〜
２５ｄｙｎ／ｃｍとなるようにする。【００１５】本発明で使用される非多孔質支持体として
は、フィルム、シート、板などの平板状のものが用いら
れ、例えば、ポリエステル、ジアセテート、トリアセテ
ート、アクリル系ポリマー、セロハン、ポリ塩化ビニル
、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等のプラ
スチックからなるフィルム若しくは板、ガラス板、タイ
ル、金属板等を使用することができる。用いる支持体の
厚みは特に規定されるものではなく、用途に応じどのよ
うな厚みのものも使用が可能である。【００１６】支持体上に形成されるインク受容層として
の被膜は、乾燥厚みで１〜１００μｍ、特に４〜５０μ
ｍが適当である。被膜の膜厚が薄すぎるとインクの乾燥
が遅くなり実用性が乏しくなり、一方厚すぎるとシート
１枚当たりの価格が上昇し、また均質に塗布することが
困難になるのでいずれも好ましくない。非多孔質支持体
上に被膜を形成する方法としては、グラビアコート、バ
ーコート、リバースロールコート、ナイフコート、ダイ
コート等通常のコーティング手段を用いることができる
。【００１７】【実施例】以下、実施例を用いて本発明の被記録材を更
に詳細に説明するが以下の実施例は本発明を何等限定す
るものではない。実施例１塗工液の調整尿素ホルマリン樹脂（Ｃｉｂａ−Ｇｅｉｇｙ社製造：粒
径０．１　〜３μｍ）　　　　　　　　１２（部）ハイ
ドランＨＷ−３１０（商品名、大日本インキ化学工業　
（株）製造）Ｓｃ３０％　４５ポイズ５２０　　　　（
商品名、花王（株）製造）　　　　　　　　　　　　　
　　　Ｓｃ４０％　１ＥＦＴＯＰＥＦ−８０２（商品名
、三菱マテリアル（株）製造）　　　　　　　　　　　
　２イソプロピルアルコール　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　８水　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　残量────
─────────────────────────
──────　　　　合　　　　計　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００　【００
１８】上記組成の混合物をホモジナイザーにより分散処
理して塗工液を調整した。被記録材の作製上記塗工液を基材として厚さ１００μｍのポリ塩化ビニ
ールフィルム上にバーコータ法により乾燥膜厚が３０μ
ｍとなるように塗布し、これを速やかに９０℃５分の条
件で乾燥させ、本発明の被記録材を得た。こうして得ら
れた被記録材に、ピエゾ振動子によってインクを吐出す
るインクジェットプリンターＩＯ−７３５Ｘ（シャープ
（株）製）を用いてインクジェット記録を行い記録画像
を得た。【００１９】実施例２塗工液の調整ミズカシルＰ−７８Ｄ　　　（商品名、二酸化ケイ素粒
子０．１　〜３μｍ　　　　　　　　１４（部）　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　水澤化学工業（株
）製造）サンプレンＵＸＡ−３００５（商品名、三洋化
成工業　（株）製造）　　　　　　Ｓｃ４０％　３８ボ
ンコートＶ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　Ｓｃ２８％　６　　　　　　　　　　　　（商品名、
大日本インキ化学工業　（株）製造）前記化合物２　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２イソプロピルアルコール　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　１５水　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　残量────
─────────────────────────
───────　　　　合　　　　計　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００　【０
０２０】上記組成の混合物をホモジナイザーにより分散
処理して塗工液を調整した。被記録材の作製上記塗工液を基材として厚さ７５μｍのＰＥＴ（ポリエ
チレンテレフタレート）フィルム上にバーコータ法によ
り乾燥膜厚が２０μｍとなるように塗布し、これを速や
かに９０℃５分の条件で乾燥させ、本発明の被記録材を
得た。こうして得られた被記録材に、ピエゾ振動子によ
ってインクを吐出するインクジェットプリンターＩＯ−
７３５Ｘ（シャープ（株）製）を用いてインクジェット
記録を行い記録画像を得た。【００２１】実施例３塗工液の調整炭酸カルシウム　　　　（平均粒子径　　３μｍ）　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１８部
ニッポールラテックスＬＸ−４０７ＢＰ　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｓｃ
５０％　２５　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
商品名、日本ゼオン（株）製造）ボンコートＶ　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｓｃ２８％　８　
　　　　　　　　　　　　（商品名、大日本インキ化学
工業　（株）製造）前記化合物３　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　２イソプロピルア
ルコール　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１５水　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　残量────────────
───────────────────────　　
　　合　　　　計　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１００　【００２２】上記組成の
混合物をホモジナイザーにより分散処理して塗工液を調
整した。被記録材の作製上記塗工液を基材として厚さ７５μｍのＰＥＴフィルム
上にバーコータ法により乾燥膜厚が２０μｍとなるよう
に塗布し、これを速やかに９０℃５分の条件で乾燥させ
、本発明の被記録材を得た。こうして得られた被記録材
に、ピエゾ振動子によってインクを吐出するインクジェ
ットプリンターＩＯ−７３５Ｘ（シャープ（株）製）を
用いてインクジェット記録を行い記録画像を得た。【００２３】比較例１塗工液の調整尿素ホルマリン樹脂（Ｃｉｂａ−Ｇｅｉｇｙ社製造：粒
径０．１　〜３μｍ）　　　　　　　　１２（部）ハイ
ドランＨＷ−３１０（商品名、大日本インキ化学工業　
（株）製造）Ｓｃ３０％　４５ポイズ５２０　　　　（
商品名、花王（株）製造）　　　　　　　　　　　　　
　　　Ｓｃ４０％　１フロラードＦＣ−９８　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２（商品名、
パーフルオロアルキルスルホン酸カリウム住友３Ｍ（株
）製造）イソプロピルアルコール　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　８水　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　残量──
─────────────────────────
────────　　　　合　　　　計　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００　【
００２４】上記組成の混合物をホモジナイザーにより分
散処理して塗工液を調整した。被記録材の作製上記塗工液を基材として厚さ１００μｍのポリ塩化ビニ
ールフィルム上にバーコータ法により乾燥膜厚が３０μ
ｍとなるように塗布し、これを速やかに９０℃５分の条
件で乾燥させ、本発明の被記録材を得た。こうして得ら
れた被記録材に、ピエゾ振動子によってインクを吐出す
るインクジェットプリンターＩＯ−７３５Ｘ（シャープ
（株）製）を用いてインクジェット記録を行い記録画像
を得た。【００２５】（被記録材の評価）被記録材の記録特性の評価は、ドットを実体顕微鏡で観
察してドット形状を、また、ドットサイズの大きさ及び
インクの重ね記録した場合の、インクの流れ出しからに
じみ性をみた。インク発色性は、インクジェット記録画
像の色の鮮明さを目視により比較した。インク吸収性は
、２色以上のインクを重ね記録した部分を一定時間後、
指で擦りインクの乾燥状態をみた。【００２６】実施例１、実施例２及び実施例３の被記録
材を用いて得られた記録画像は、インクの単色の部分に
おいても、混色の重ね印字部においてもドットの広がり
やにじみがなく、高解像度の画像であった。これに対し
、比較例１の被記録材を用いて得られた記録画像は、イ
ンク吸収速度が遅く、にじみも大きい画像であった。【００２７】【発明の効果】本発明の被記録材は、インクジェットプ
リンターによって支持体上に高密度の記録を行うための
被記録材であり、特にフルカラーの記録画像に適してお
り、すぐれた印字特性を有している。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　非多孔質支持体上に充填材粒子、バイ
ンダー樹脂並びに被膜全重量に対して０．５〜１０重量
％の下記一般式（Ｉ）で表わされるフッ素系界面活性剤
を含有する被膜を有することを特徴とする被記録材。【化１】