JPH04265706A - コンクリート用離型剤 - Google Patents

コンクリート用離型剤

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Publication number
JPH04265706A
JPH04265706A JP2695291A JP2695291A JPH04265706A JP H04265706 A JPH04265706 A JP H04265706A JP 2695291 A JP2695291 A JP 2695291A JP 2695291 A JP2695291 A JP 2695291A JP H04265706 A JPH04265706 A JP H04265706A
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JP
Japan
Prior art keywords
mold release
concrete
oil
release agent
type
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2695291A
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English (en)
Inventor
Keiichi Ito
伊藤 恵市
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Tetra Co Ltd
Original Assignee
Tetra Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tetra Co Ltd filed Critical Tetra Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種コンクリート工事
およびコンクリート成型品の製造、即ちコンクリートを
成型するに際して、型枠に対して脱型を容易にするため
に型枠に塗布して使用するコンクリート用離型剤に関す
る。
【0002】下記の説明で、配合単位は、特に断らない
限り重量単位とする。
【0003】
【従来の技術】上記コンクリート用離型剤としては、下
記のようなものが公知である。
【0004】■脂肪酸、油脂、金属石けん等からなる離
型補助剤を鉱物油系溶剤に溶解させた油タイプ(特開昭
60−13508号公報等)。
【0005】■上記油タイプの組成物を、界面活性剤を
使用して水中に分散させた水中油型エマルション(O/
W)タイプ(特開昭49−316号公報等)。
【0006】■樹脂等を有機溶剤に溶解もしくは水中に
分散させ、樹脂被膜を形成させるタイプ(特開昭52−
27081号公報等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各タイプ
のコンクリート用離型剤は、それぞれ下記のような問題
点があった。
【0008】■油タイプの離型剤は、取扱上、燃焼危険
性等に考慮する必要があるとともに、成型表面に油焼け
が発生するおそれがある(コンクリート成型品の外観上
望ましくない)。また、離型剤の不揮発分が多いため、
塗布時に飛散して床等が汚れやすく、作業環境上望まし
くない。
【0009】■O/Wタイプの離型剤は、離型膜の耐水
性が悪いため離型性に劣る。また、エマルション構造の
特徴により、型枠表面に油成分が付着していると、重ね
塗り(二度塗り)が困難となる傾向にある。さらに、夏
季においては腐敗しやすく、冬季においては凍結するお
それがある。
【0010】■樹脂被膜形成タイプは、有機溶剤分散型
の場合においては、労働安全衛生上望ましくなく、また
、水中分散型の場合においては、強制乾燥させる工程が
必要となり、作業効率の低下をきたす。
【0011】本発明の目的は、上記諸問題点を解決する
ことのできるコンクリート用離型剤を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート用
離型剤は、上記課題を下記構成により、解決するもので
ある。
【0013】コンクリートを成型する際に型枠に塗布し
て使用する離型剤であつて、該離型剤は、油相中に水相
が分散されてなるW/O型エマルシヨンであり、前記油
相は鉱物油系溶剤に離型補助剤が溶解されたものである
ことを特徴とする。
【0014】
【手段の詳細な説明】
A.本発明のコンクリート用離型剤は、油相中に水相が
分散されてなるW/O型エマルションであることを第一
の要件とする。
【0015】(1) 上記エマルションの分散剤として
は、通常のW/O型エマルションを形成可能な界面活性
剤を使用する。この界面活性剤としては、非イオン・陰
イオン・陽イオン・両性イオン系いずれでもよいが、特
に、下記非イオン・陰イオン系のものが望ましい。
【0016】■非イオン界面活性剤:アルキルポリオキ
シエチレンエーテル、アルキルカルボニルオキシポリオ
キシエチレン、p−アルキルフエニルポリオキシエチレ
ンエーテル、N N−ジ(ポリオキシエチレン)アルカ
ンアミド、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸多価
アルコールポリオキシエチレン、脂肪酸ショ糖エステル
、ひまし油のエチレンオキサイド付加体。
【0017】■陰イオン界面活性剤:高級脂肪酸アルカ
リ塩(石けん)、硫酸アルキルナトリウム、硫酸第2−
アルキルナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、α−オレフインスルホン酸ナトリウム、N−ア
シルアミノ酸ナトリウム、アルキルナフタレン酸ナトリ
ウム、N−(2−スルホ)エチル−N−メチルアルカン
アミドナトリウム、2−スルホコハク酸ジアルキルアミ
ド、ロジン塩等。
【0018】界面活性剤の組成比は、離型剤全量中0.
1〜20%(望ましくは1〜5%)とする。0.1%未
満では、W/O型エマルションを調製しがたく、また、
20%を超えても、添加量の増大効果はなく、過剰添加
となり経済的に無駄である。
【0019】(2) 上記油と水の組成比は、油/水=
90/10〜30/70(望ましくは80/20〜40
/60)とする。水が10%未満であると離型剤に引火
点が認められ、水が70%を超えると安定なW/O型エ
マルションを調製しがたいとともに、離型性も低下する
【0020】B.本発明は、油相が、鉱物油系溶剤に離
型補助剤が溶解されたものであることを第二の要件とす
る。。
【0021】(1) 上記鉱物油系溶剤としては、通常
、引火点55℃以上のものが、離型剤の難燃化の見地か
ら望ましい。具体的には、引火点55℃以上の灯油、軽
油等から調製される石油系溶剤を、塗布作業性等の見地
からベースとする。そして、これらの石油系溶剤には、
離型膜を安定化させる見地から、粘度の高い、ギヤー油
、マシン油、軸受油、タービン油等の潤滑油を1種また
は2種以上添加することが望ましい。さらには、同様の
見地から、ワックス類を0〜20%(望ましくは、0.
1〜10%)配合することが望ましい。
【0022】(2) 上記離型補助剤としては、下記の
ものを1種または2種以上組み合わせて使用することが
できる。
【0023】■高級脂肪酸のエチレンオキサイド(EO
)付加物:炭素数12〜22の高級脂肪酸にEO付加数
4〜90モル(望ましくは4〜20モル)を付加したも
のを使用可能である。特に、ポリオキシエチレンモノス
テアレート(以下「St−EO」と略す)が望ましい。 このSt−EOの配合量は、0.1〜10%(望ましく
は1〜5%)とする。
【0024】■高級脂肪酸のアルカリ土類金属塩:炭素
数12〜22の高級脂肪酸のCa、Mg、Ba等の金属
塩を使用可能である。特にラノリンCa石けんが望まし
い。ラノリンCa石けんの配合量は、0.1〜10%(
望ましくは0.2〜5%)とする。
【0025】■炭素数8〜22の高級脂肪酸:飽和・不
飽和を問わず、多価脂肪酸であっても良く、1種または
2種以上を混合したもの、もしくは、天然動植物の油脂
からの誘導体であってもよい。この高級脂肪酸の配合量
は、通常、0〜30%とする。
【0026】■炭素数12〜22の高級脂肪酸エステル
:特に、ラノリンエステルが望ましく、その配合量は、
0〜50%(望ましくは0〜20%)とする。
【0027】■変性シリコーン油:シリコーン油(ジメ
チルシロキサン)において、メチル基をカルボキシル基
等の官能基と置換したもの。その配合量は、0〜20%
(望ましくは0〜5%)とする。
【0028】C.本発明の離型剤は、上記各配合剤を、
同時に混合添加して、ミキサーで高速攪拌(8000〜
10000 rpm )して調製する。
【0029】D.上記のようにして調製した離型剤は、
コンクリートを成型する際、型枠に塗布して使用をする
。適用可能な型枠は、金属製(鋼・アルミニウム製等)
に限られることなく、プラスチック型(エポキシ樹脂等
)、石膏型、木型など任意である。また、塗布方法は、
通常、スプレイ塗布とするが、刷毛塗り、浸漬塗りなど
任意である。
【0030】さらに、当該離型剤の塗布量は、通常、1
00〜300g/m2 とする。次に、当該型枠にコン
クリートを必要量流し込み、必要により振動を与える。 そして、養生後、型枠から離型する。
【0031】
【発明の作用・効果】本発明のコンクリート用離型剤は
、上記のような構成により、下記のような作用・効果を
奏する。
【0032】本発明のコンクリート用離型剤は、エマル
ション構造がW/O型であるため、従来の油タイプ同様
、離型膜の形成が容易で、離型性が良好である。即ち、
油相が分散媒であるため、型枠になじみやすく、離型膜
が容易に形成される。また、形成された当該離型膜は、
油相(疎水性)がコンクリートと接するため、コンクリ
ートに対して良好な離型作用を奏する。
【0033】他方、当該離型膜中には、界面活性剤及び
水が含まれるため、油タイプのごとく完全な疎水性を示
さず、コンクリートに対するなじみ性を若干有し、コン
クリート成型品表面に、ピンホール・油焼けが発生しが
たい。
【0034】従って、これらの作用により、本発明のコ
ンクリート用離型剤は、離型が容易で、かつ、コンクリ
ート成型品外観も良好となる効果を奏する。
【0035】さらに、離型剤のエマルション構造がW/
O型であることにより、本発明の離型剤は、引火点が認
めらず、また、従来のO/W型におけるような、凍結や
腐敗のおそれも少ない。
【0036】
【実施例】以下、本発明を確認するために行った実施例
について説明をする。
【0037】表1に示す配合処方の混合物をビーカ内で
、卓上型ミキサーを使用して攪拌(条件:8000rp
m ×1分. )して、それぞれの離型剤を調製した。
【0038】そして、鋳鉄製の第1図に示す断面の円柱
状型枠1の内面に各離型剤をスプレイ塗布する(塗布量
:約300g/m2)。その直後、及び30〜35℃雰
囲気中に2時間または4時間放置した後、にそれぞれ、
表2に示す配合処方のコンクリート3(約1600g)
を当該型枠1に流し込み、テーブル型バイブレータ5上
に固定して、20秒間振動を与えて締め固めをおこなっ
た。 その後、50〜60℃で4時間養生し、24時間後に型
枠を取りはずした。このときの■離型性、■コンクリー
ト表面における凹凸及び気泡の有無、及び■型枠の発錆
びの有無、についてそれぞれ目視判断をした。評価基準
は下記のとおりである。
【0039】■離型性(型へのコンクリートの付着状態
) ◎:ほとんど付着せず、○:やや付着、△:かなり付着
、 ×:全面的に付着。
【0040】■コンクリート表面状態(凹凸の有無)◎
:平滑で緻密であり非常にきれい、 ○:平滑できれいであるがわずかに凹凸が見られる、△
:かなり凹凸が見られる、×:表面が型崩れしている。
【0041】■′コンクリート表面状態(気泡の有無)
◎:全くない、○:少しある、△:かなりある、×:全
面的にある。
【0042】■型枠の発錆の有無 ◎:発錆なし、○:少し発錆、△:可なり発錆、×:全
面的に発錆。 それらの結果を表3に示す。また、市販品各タイプの離
型剤についても同様にして行ったので、それらの試験結
果についても示す。これらの試験結果から、本発明の各
実施例は、離型性・コンクリート表面状態・型枠に対す
る防錆性のいずれにおいても優れていることが分る。
【0043】これら実施例に対して、油性タイプの市販
品Aは、離型性は良好であるが、コンクリート表面にピ
ンホールが発生した。また、水溶性タイプの市販品Bは
、コンクリート表面にピンホールが発生しなかったが、
離型性が良好でなかった。
【0044】なお、表1において使用した略号の一覧及
び注記を下記に示す。 SEMO…ソルビタンエステルモノオレエート、SEM
S…ソルビタンエステルモノステアレート、NPhE−
EO(n)…ノニルフェニルエーテルエチレンオキサイ
ド付加体:括弧内nはエチレンオキサイド付加数、 OE−EO(n)…オレイルエーテルエチレンオキサイ
ド付加体:括弧内nはエチレンオキサイド付加数、*1
)「ニュートラルオイル150」コスモ石油社製、*2
)0スピンドル油、 *3)「ダイアレン208」三菱化成工業社製、*4)
「Certrex 60」モービル石油社製、
【004
5】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】離型性試験等をする際のコンクリート打設法の
概略図である。
【符号の説明】
1…鋳鉄型枠、3…コンクリート、5…バイブレータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コンクリートを成型する際に型枠に塗
    布して使用する離型剤であつて、該離型剤は、油相中に
    水相が分散されてなるW/O型エマルシヨンであり、前
    記油相が鉱物油系溶剤に離型補助剤が溶解されたもので
    あることを特徴とするコンクリート用離型剤。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のコンクリート用離型剤
    において、前記離型補助剤として、ポリオキシエチレン
    モノステアレートと高級脂肪酸のカルシウム塩とを含む
    ことを特徴とするコンクリート用離型剤。
JP2695291A 1991-02-21 1991-02-21 コンクリート用離型剤 Withdrawn JPH04265706A (ja)

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JP (1) JPH04265706A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5626656A (en) * 1992-12-28 1997-05-06 Tetra Co., Ltd. Stock solution of release agent for green sand mold forming
GB2441313A (en) * 2006-09-01 2008-03-05 Lafarge Roofing Technical Centers Ltd Method and plant for forming a concrete building product

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5626656A (en) * 1992-12-28 1997-05-06 Tetra Co., Ltd. Stock solution of release agent for green sand mold forming
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A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514