JPH05500527A

JPH05500527A - 塗装ブース用の余剰噴霧付着防止用水性保護層組成物及びその製造方法

Info

Publication number: JPH05500527A
Application number: JP2513580A
Authority: JP
Inventors: ゲーケ、ユルゲン; ツァンゲ、ベルンハルト; レーム、ハンス・イェルゲン; フェール、ハンス; モルツ、トーマス; ブイック、クルト; ブリューゲル、エーミール; ヒューゼマン、ルッツ
Original assignee: ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン
Priority date: 1989-09-25
Filing date: 1990-09-17
Publication date: 1993-02-04
Also published as: AU633151B2; US5330564A; CA2066703A1; ZA907616B; DE59008042D1; EP0541539B1; AU6440390A; AR246296A1; FI921247A0; WO1991004303A1; TR25195A; FI921247A; DE3931907A1; ES2066228T3; EP0541539A1; KR927003740A; BR9007680A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、剥離性と貯蔵安定性を有する、塗装ブース用の余剰噴霧付着防止水性保護層組成物及びその製造方法に関する。

塗装ブース内で行う塗装処理において、室内の表面、特に床、床格子、配管及びその他の設備には余剰な塗料が付着する。この塗料層の除去を容易にするために、多くの場合に保護層をプレコートして剥離性をもたせている。この保護層と塗料層は温水や熱水で洗い流したり、溶剤で溶したり、機械的処理を行うことによって除去できる。保護層には、除去の容易性の他に、着色しないこと、光を吸収したり反射したりしないことも要求される。

アメリカ合衆国特許第２．５６３，４９９号には、温水または熱水だけで、付着した塗料と共に除去できる保護層が記載されている。

保護層は、パラフィンワックスのエマルジョンを含む着色顔料とコロイド状クレーの水性懸濁液からなる。オレイン酸／トリエタノールアミン又はポリエーテルーンルビタン・モノバルミチン酸エステル混合物を乳化剤として用いている。

アメリカ合衆国特許第３，４７６．５７５号には、テルペン炭化水素ポリマーや油、ワックス、乳化剤としての脂肪酸塩、着色顔料の水性エマルジョンからなる保護層が記載されている。これは、さらに、フィラー、増粘剤、防腐剤や酸化防止剤などの通常の添加物を含むことができる。また、この保護層は、温水又は熱水によって最適な除去を行うことができる。

層形成組成物に溶剤や油、ワックスを使用すると、凝析用循環水を処理することによって、凝析セクションに大きな被害をもたらすことになる。多量の溶剤は回収されずに、凝析水の循環水に入る。

さらに、乳化剤を使用すると泡を発生させる。

本発明の目的は、使用後に表面から冷水で容易に除去でき、溶剤、油、乳化剤を含まず、貯蔵安定性を有する保護層用組成物を提供することである。処方の成分は、塗料成分と乳化を生じるものであってはならず、それによって例えば脱孔化などの廃水の分離問題を生じるようなものであってもならない。この目的は、生態学的及び毒物学的に、特に水生生態的に安全な処方と生分解性物質を使用することによって達成できる。

本発明は、ｉ　）Ｃ，カルボン酸及び／又はそのアルカリ金属塩５〜８０重量％、ｉｆ）アルカノールアミン及び／又はアルカリ金属水酸化物からなるｐＨ調整剤１〜４０重量％、ｎｉ）層状シリカ及び／又はポリアクリレート及び／又はカルボキシメチルセルロース１〜１５重量％並びに残部の水を含む組成物で、ｐＨ値が６〜１０、粘度が３０〜５０ＤＩＮ−秒であって、塗装ブース等に一時的な保護層を形成するための、貯蔵安定性を有する水性組成物を提供するものである。

好ましいＣ８カルボン酸は２−エチルヘキサン酸であり、好ましくは１０〜２５重量％の割合で使用する。この酸のナトリウム塩又はカリウム塩を単独で、あるいは酸と混合して使用することもできる。

ｐＨ調整剤として、好ましくはモノエタノールアミン及び／又はトリエタノールアミンを単独であるいは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムとの混合物として使用する。ｐＨ値をアルカリ金属水酸化物で調整する場合には、アルカノールアミンを含まない処方でもよい。

チキソトロープ化剤及び／又は増粘剤としては、層状シリカ、好ましくはベントナイト、ヘクトライト、ラポナイト又はサポナイトが使用される。層状シリカの代わりに、又はこれとの混合物として、ポリアクリレート及び／又はカルボキシメチルセルロースを使用することもできる。この成分は好ましくは３〜８重量％の割合で使用する。

必要に応じてさらに他の添加物を含むこともできる。このような添加物としては、疎水性離型剤、流動性改質剤、着色顔料、防腐剤などがある。

適当な疎水性離型剤としてはグリセリンエステル、好ましくはモノオレイン酸グリセリン及び／又は金属石ケン、好ましくはステアリン酸カルシウムがある。これは０〜２０重量％、好ましくは１〜２０重量％の割合で使用する。

流動性改質剤としては多価アルコール、好ましくはグリセリン又はエチレングリコールを使用することができる。使用量は、０〜２０重量％、好ましくは１〜２０重量％である。

顔料としては特に二酸化チタンを、０〜５重量％、好ましくは１〜５重量％の割合で使用する。

非鉄金属及び鉄系金属のための防腐剤として、アルカノールアミン・トリルトリアゾール又はＣ８〜Ｃ１８カルボン酸（脂肪酸）のナトリウム塩若しくはカリウム塩が好ましく、０〜１０重量％、特に１〜１０重量％使用する。

本発明の処方は、水で希釈することな（、濃厚な状態で使用する。

これは、例えば、ポンプのような適当な塗布装！を使用して塗布を行う。この処方全体のｐＨの値は６から１０、好ましくは７と８の間であり、粘度は３０〜５０ＤＩＮ−秒、好ましくは３５〜４０ＤＩＮ−秒（ＤＩＮ　５３　２１１による）である。

本発明はまた、上記のような貯蔵安定性を有する均一組成物を製造する方法に関するものであり、この方法では層状シリカ（例えばベントナイト）と所望により顔料を撹拌しながら水に混ぜ、これに高剪断力をかける。高剪断力をかけるのに適当な装置には、例えばキャビトロン（Ｃａｖｉｔｒｏｎ）やスーブラドン（Ｓ　ｕｐｒａｔｏｎ）あるいはこれに類する装置がある。この均質化工程の後、少なくとも２時間、好ましくは２〜３時間の膨潤時間又は熟成時間をおく。この混合物に、ｐＨ調整剤（例えばトリエタノールアミン）で中和したＣ８カルボン酸（例えば２−エチルヘキサン酸）の水溶液を撹拌しながら加える。

さらに所望の成分を加えた後、再度高剪断力をかけて均質化する。

本発明とは異なる方法によって行った比較のための製造実験では、均質化、貯蔵安定性、チキソトロープ性の点で劣る結果を得た。

実施例１、モノエタノールアミン　２０重量％ステアリン酸カルシウム　１０重量％モノオレイン酸グリセリン　１０重量％ベントナイト　５重量％２−エチルヘキサン酸　１０重量％水　４５重量％２、トリエタノールアミン　１５重量％グリセリン　１０重Ｉ％ベントナイｌ−５重量％二酸化チタン　１重量％モノオレイン酸グリセリン　１０重量％２−エチルヘキサン酸　２０重量％水　３９重量％３、水酸化ナトリウム　１０重量％ステアリン酸カルシウム　１０重量％モノオレイン酸グリセリン　１０重量％ベントナイト　５重量％２−エチルヘキサン酸　１０重量％水　５５重量％国際調査報告

Claims

【特許請求の範囲】

１．ｉ）Ｃ８カルボン酸及び／又はＣ８カルボン酸のアルカリ金属塩５〜８０重量％、ｉｉ）アルカノールアミン及び／又はアルカリ金属水酸化物からなるｐＨ調整剤１〜４０重量％、ｉｉｉ）層状シリカ及び／又はポリアクリレート及び／又はカルボキシメチルセルロース１〜１５重量％及びｉｖ）残部の水からなり、及び所望により通常の添加物を含み、ｐＨ値が６〜１０、粘度が１０〜２５重量％であることを特徴とする、剥離性と貯蔵安定性を有する塗装ブース用の余剰噴霧付着防止用水性保護層組成物。
２．Ｃ８カルボン酸として、２−エチルヘキサン酸又はそのナトリウム塩又はカリウム塩を１０〜２５重量％の割合で含むことを特徴とする請求項１記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
３．ｐＨ調整剤として、モノエタノールアミン及び／又はトリエタノールアミン及び／又は水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを含むことを特徴とする請求項１または２記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
４．層状シリカ及び／又はポリアクリレート及び／又はカルボキシメチルセルロースが３〜８重量％であり、層状シリカとしてベントナイト、ヘクトライト、ラポナイト又はサポナイトを含むことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
５．添加物として、グリセリンエステル、特にモノオレイン酸グリセリン及び／又は金属セッケン、特にステアリン酸カルシウムを０〜２０重量％の割合で含むことを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
６．添加物として、多価アルコール、特にグリセリン又はエチレングリコールを０〜２０重量％含むことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
７．添加物として、顔料、特に二酸化チタンを０〜５重量％含むことを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
８．添加物としてアルカノールアミン、トリルトリアゾール、Ｃ８〜Ｃ１８カルボン酸のナトリウム塩若しくはカリウム塩を０〜１０重量％の割合で含むことを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
９．ｐＨ値が７と８の間にあることを特徴とする請求項１〜８のいずれかに記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
１０．粘度が３５〜４０ＤＩＮ−秒の間にあることを特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載の余剰噴霧付着防止用保護層組成物。
１１．第１段階として、層状シリカ及び／又はポリアクリレート及び／又はカルボキシメチルセルロース１〜１５重量％と、所望により顔料を水と混合して高剪断力をかけ、引き続き少なくとも２時間膨潤させて第１の混合物を調製し、第２段階として、アルカノールアミン及び／又はアルカリ水酸化物からなるｐＨ調整剤１〜４０重量％と、Ｃ８カルボン酸及び／又はＣ８カルボン酸の金属塩５〜８０重量％と、所望により通常の添加物を混合してなる第２の水系混合物に前記第１の混合物を加え、再び高剪断力をかけることを特徴とする剥離性と貯蔵安定性を有する塗装ブース用の余剰噴霧付着防止用水性保護層組成物の製造方法。